日本版 ニュースリリース

日本生命保険、シスコシステムズの無線LANシステムを大規模導入


日本生命保険、シスコシステムズの無線LANシステムを大規模導入

~電波干渉に強い802.11aを採用、全国約2,000拠点でおよそ6万ユーザーをカバー~

Apr 20, 2004
No.2004017





 シスコシステムズ株式会社(代表取締役社長:黒澤 保樹、資本金:22億2千万円、本社:東京都港区赤坂2-14-27)は、4月20日、日本生命保険相互会社(代表取締役社長:宇野 郁夫、連結総資産:43兆9,148億円、住所:大阪府大阪市中央区今橋3-5-12)が、シスコの無線LANシステムを導入することを発表しました。

 今回導入される無線LANシステムは、主として約6万名に上る保険営業職員(ニッセイトータルパートナー)を対象にしたものであり、全国約2,000個所の営業拠点に導入されることになっています。(本番稼働は2005年1月を予定)各拠点で保険営業職員が使用するPCは、CCX(Cisco Compatible eXtensions※)対応の無線LAN内蔵製品を全面的に採用しており、機器導入は2004年9月から始まる予定です。

 日本生命保険では2001年度に「事務改革フォーラム21」をスタートしており、業務フローの改革が進められてきました。その一環としてITシステムの見直しも行われており、ニッセイ情報テクノロジー株式会社が中心となって、これまでホストコンピューターと拠点サーバーで構成されていた業務システムを、Web化する取り組みも進めております。すでにインターネット経由で利用可能な保険代理店向けアプリケーションは、2004年1月から安定稼動をしており、2005年1月には保険営業職員向けアプリケーションも提供される予定です。今回もニッセイ情報テクノロジーは、そのためのネットワーク基盤として、重要な役割を果たすものとして、大規模な無線LANシステムの構築(株式会社日立製作所と開発)、USBによるユニークな認証システムの開発を行いました。

 なおこのネットワークシステムの本番稼働は2005年1月に開始される予定です。ニッセイトータルパートナーのワークスタイルを大きく変革するものとして、大きな期待が寄せられています。



ネットワークシステムの概要

 無線LANのアクセスポイントには、IEEE 802.11aと802.1Xに対応した「Cisco Aironet AP1200」が採用されています。この製品は最大54Mbpsのデータレートと、高いキャパシティとスケーラビリティを提供します。今回802.11aが採用されたのは、帯域が11Mbpsしかない802.11bでは十分なスピードを確保できないと判断されたからです。また周波数帯域として5.2GHz帯を使用する802.11aは、無線LAN以外でも数多くの用途で混在する2.4GHz帯を使用する802.11b/gに比べて、電波干渉が少ないことも、重要な選択理由になっています。

 導入される「Cisco Aironet AP1200」の台数は、合計で約5,000台に上る予定です。また各営業拠点には「Catalyst 2950」が導入され、その数も約3,000台に上ります。これらの拠点はアクセス回線として主にADSLを使用し、IP-VPNを利用したイントラネットを介してコンピューターセンターに接続されます。コンピューターセンターにはHTTPサーバーやアプリケーションサーバー、データベースサーバーが設置される他、「Cisco Secure Access Control Server(ACS)」を搭載したRADIUSサーバーも12台設置されています。

 この無線LANシステムは、ユーザー認証方法にも大きな特長があります。「Cisco Aironet AP1200」が実装している802.1X機能に加え、ユーザー認証のデバイスとしてUSBキーを導入することで、ユーザーの負担を増大させることなく高いセキュリティを実現しているのです。

ネットワーク構成図


無線LAN導入のメリット

 これまでの日本生命保険では、センターに設置されたメインフレームと各拠点のサーバー、拠点サーバーとPCとのデータ同期を行う"ドッキングステーション"の組み合わせによって、保険営業職員へのITサービスを提供していました。これを完全にWeb化し、PCとの接続も無線LANにすることで、次のようなメリットが期待されています。

(1) 業務時間活用の効率化
 ドッキングステーションは約6万名の保険営業職員に対して約8,000台が設置されています。そのため一度にサーバーにアクセスできる職員数は8,000名に限られており、他の職員はドッキングステーションが空くのを待たなければなりません。特に朝礼が終わり、外回りの準備を始める午前中は、"ドッキングステーション待ち"が集中する傾向があったのです。しかし今回導入される無線LANシステムでは、すべての職員が同時にネットワークにアクセスできます。待ち時間がなくなるため、業務時間を効率的に活用できるようになります。

(2) 作業環境の利便性向上
 ドッキングステーションを利用する際には、ドッキングステーションが設置された場所に自分のPCを持ち運び、データの同期を行った後で自席に戻るという動作が必要でした。しかし無線LANなら自席はもちろんのこと、電波が届く場所ならどこででもITサービスを利用できます。

(3) 顧客対応のスピードアップ
 業務時間の効率的な利用と作業環境の利便性向上によって、業務全体の迅速化が可能になります。これによって顧客対応もスピードアップされ、顧客満足度を高めることが可能になります。

(4) 情報共有化の推進
 各拠点とセンターをブロードバンド化することで、共有可能な情報量が拡大すると共に、情報が伝達されるタイムラグも短縮されます。これによって例えば、コールセンターで受けた問い合わせを、該当するエリアの保険営業職員にスピーディに伝達し、迅速に対応することも容易になります。また商品知識を提供する教育コンテンツをWeb化し、提供することも視野に入っています。

(5) システム運用管理の簡素化
 各拠点に設置されていたサーバーを撤去し、すべてのITサービスをコンピューターセンターに設置されたサーバーで提供することで、運用管理の集中化が可能になります。

※注
※「Cisco Compatible eXtensions(CCX)」とは、「Cisco Aironet」ワイヤレス インフラストラクチャ製品とサードパーティ企業からのワイヤレス クライアント製品との相互接続性を提供するために、シスコシステムズがCisco Aironetの主要技術を無償で無線LANのシリコンベンダー等にライセンス供与するプログラムです。すでに主要なPCベンダーがこのプログラムに参加しており、「Cisco Aironet」との相互接続性を実現しています。

日本生命保険相互会社について
 日本生命保険は、約1,200万の契約者数を持つ、日本最大の生命保険会社です。「お客様のリスクをお引き受けし、何十年という長期にわたって保障をご提供し、ご安心いただく」という保険事業の本質を大切にしており、お客様に最も信頼してもらう存在になるために、経営基盤の強化や魅力ある商品・サービスの開発、サービスネットワークの拡充、お客様本位の経営を積極的に推進しています。保険事業を巡る経営環境は依然として厳しい状況にありますが、オンバランス自己資本の充実や経営効率化、構造改革への取り組みによって、支払い能力に関しても格付会社から高い評価を受けています。日本生命保険の会社概要・詳細は以下のWebサイトでご参照いただけます。
<http://www.nissay.co.jp/>

ニッセイ情報テクノロジー株式会社について
 ニッセイ情報テクノロジー株式会社は、1999年より3年間の創業期を歩み、ニッセイグループの競争力強化のための開発を推進してきました。一方で、ニッセイグループの事業展開とのシナジーが得られる領域を中心に据えながら、日本生命以外の一般市場開拓の取り組みを並行して進めてきました。ニッセイ情報テクノロジーは、ニッセイグループで各種システムを構築した豊富な実績とノウハウにより、保険・金融分野でのデファクト・スタンダードを創り出すとともに、医療・介護分野、関連ITサービス分野など様々なソリューションを提供します。ニッセイ情報テクノロジーの会社概要・詳細は以下のWebサイトでご参照いただけます。
<http://www.nissay-it.co.jp/>

シスコシステムズ株式会社について
 シスコシステムズ株式会社は、インターネット/イントラネットの基盤となるネットワーク関連機器を提供する世界的なプロバイダ米国Cisco Systems Inc.(NASDAQ:CSCO)の日本法人です。ルータ「Cisco」シリーズ、スイッチ「Catalyst」シリーズ等のハードウェアから、世界のデファクト・スタンダードとなっているネットワークOS「Cisco IOS」、IPテレフォニー、ワイヤレス、ストレージ、セキュリティ、ネットワークドホーム、オプティカル等アドバンスド・テクノロジー分野のソリューション・製品まで幅広くかつ多国籍に提供しております。シスコシステムズは、企業・団体・組織の生産性向上をお手伝いするために、NVO(Networked Virtual Organization)を提唱しています。シスコシステムズ株式会社の会社概要・詳細は以下のWebサイトでご参照頂けます。
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*Cisco、Cisco IOS、Cisco Systems、CatalystおよびCisco Systemsのロゴマークは、米国およびその他の地域における、Cisco Systems Inc.及び関係会社の登録商標です。その他、記載されている製品名、社名は各社の商標または登録商標です。

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