日本版 ニュースリリース

シスコシステムズ 事業所統合中のKDDI飯田橋オフィスにIPコミュニケーションを導入


シスコシステムズ 事業所統合中のKDDI飯田橋オフィスにIPコミュニケーションを導入

~固定型、ソフト型合計1,000台のIPフォンによる大規模なユビキタス環境を実現~

Aug 27, 2003
No. 2003049



 インターネット向けネットワーキング機器ベンダーの最大手であるシスコシステムズ株式会社(代表取締役社長:黒澤 保樹、資本金:22億2千万円、住所:東京都港区赤坂2-14-27、以下「シスコ」)は、8月27日、KDDI株式会社(代表取締役社長:小野寺 正、資本金:1,418億5千1百万円、住所:東京都新宿区西新宿2-3-2)の東京都千代田区「ガーデンエアタワー」飯田橋オフィスにおいて、シスコのIPコミュニケーション(データや音声をインターネット・プロトコルに統合するネットワーク)を導入したことを発表しました。

 KDDIでは2000年10月の統合・発足以来、全国規模で事業統合に向けた取り組みを進めてきました。2003年5~6月には東京地区の複数の事業所をガーデンエアタワーの飯田橋オフィスに集約していますが、これは同社における事業統合の総仕上げともいえるものです。その一方でKDDIでは“ユビキタス・ソリューション・カンパニー”を目指した事業取り組みも積極的に進めており、KDDIならではの総合力を活かす形で多岐にわたるソリューションを提供すると共に、そのラインアップの拡充が求められています。

 ガーデンエアタワーの新オフィスは、同社のユビキタス・ソリューションのショーケース(提案案件)としての役割も果たしており、今回導入されたIPコミュニケーションも、ショーケースに含まれる重要なソリューションのひとつに位置づけられています。KDDIでは、シスコのIPコミュニケーションを自ら自社オフィスで体験することで、KDDIの顧客に新しい価値を提供していくことが目指されています。

■KDDIにおけるIPコミュニケーション導入の概要
 KDDIのガーデンエアタワーにおけるIPコミュニケーション導入の最大の特長は、携帯電話との併用を前提にしている点にあります。KDDIでは全社約1万人の社員に対して同社の第三世代携帯電話である「CDMA2000 1x」を配布しており、これがコミュニケーションの重要な柱になっています。今回はこれに加え、固定電話型のIPフォン「IPP-3200」を800台と、ノートPC上で稼働するソフトウェア型IPフォン「Cisco SoftPhone」を200台が導入されています。携帯電話とIPコミュニケーションを組み合わせることで、ワークスタイルがどのように変革されるのかという、実験的な試みが進められています。

 今回導入されたIPコミュニケーション環境は、IPネットワークのバックボーン・スイッチには「Cisco Catalyst 6500」シリーズが2台の冗長構成で、フロア・スイッチには「Cisco Catalyst 4500」シリーズが採用され、両者が光ケーブルで接続されています。またバックボーン・スイッチには、IPフォンの呼制御を行うソストウェア・コンポーネンツ「Cisco Call Manager」が4台構成で接続されており、この他に統合型コミュニケーション・サービスを提供するサーバ「Cisco Unity」が2系統(冗長構成)と「Microsoft Exchange Server」も2台接続されています。固定電話型のIPフォンが接続される「Catalyst 4500」シリーズにはイン・ライン・パワー・モジュールが内蔵され、IPフォンに対してイーサネットを通じて電源供給が行える構成になっています。その一方で従来のPBXを利用した内線網も残されており、これに対する接続には「Cisco Catalyst 6500」シリーズを利用した音声ゲートウェイが利用されています。

■IPコミュニケーションがもたらすメリット
 KDDIではIPコミュニケーションの導入によって、次のようなメリットを享受しており、これらのメリットは、KDDIがソリューションとして提供することで、顧客企業でも享受できることが期待されています。

  1. 携帯電話との使い分けによる利便性向上

  2.  KDDIでは携帯電話とIPコミュニケーションを組み合わせて活用していますが、この形態の最大のメリットは、利用シーンによって使い分けが可能になる点です。携帯性や手軽さでは携帯電話の右に出るものはありませんが、携帯電話には画面の制約があるため、アプリケーションの使い勝手に限界があります。これに対してノートPCと「Cisco SoftPhone」の組み合わせなら、多様なアプリケーションを大画面で利用することが可能です。移動しながらの利用には携帯電話、腰を据えて複雑な作業を行う場合にはIPフォンという使い分けを行うことで、従業員の機動性や生産性をさらに高めることが可能になります。

  3. 組織変更に対する柔軟性の向上

  4.  従来型の電話に比べて電話の移動に対する柔軟性が高い点も、IPフォンの大きな利点です。PBXを利用した従来の内線電話は、電話の移設を行う際にPBXの設定変更などが必要ですが、IPフォンなら移設先でネットワークを接続するだけですぐに今までの番号のまま電話の利用が可能です。これはノートPCと「Cisco SoftPhone」の組み合わせだけではなく、固定電話型のIPフォンでも享受することができ、組織変更を迅速に行う上で大きな威力を発揮します。KDDIでは数多くのプロジェクト・チームが平行して活動を行っていますが、新たに編成されたチームが実際に集まって作業を開始するまでの時間は、IPコミュニケーションの導入によって約30分程度まで短縮されています。

  5. ユニファイド・メッセージングによる利便性向上
     KDDIではユニファイド・コミュニケーション・ツール「Cisco Unity」も導入されており、ボイスメールによる不在時メッセージへのアクセスや、電子メールの内容を音声で読み上げるといったサービスも実現しています。またディレクトリ・サービスを「Cisco Unity」と組み合わせることで、電話番号検索・発信なども以前に比べて容易に行えるようになっています。このディレクトリ・サービスのデータは、携帯電話のシステムとも共有されて、携帯電話からも同じ情報にアクセスできるようになる予定です。

  6. TCOの削減

  7.  IPコミュニケーションではPBXの配線工事、設定・管理コストが不要になるため、TCO(Total Cost of Ownership/総管理経費)も大幅に削減できます。
     KDDIでは今後もIPコミュニケーションに関するノウハウを蓄積し、ユビキタス環境によるワークスタイルの変革や、従業員の生産性向上、企業の業務効率向上などの実現を通じて、自社顧客に新しい価値を提供していく計画になっています。

KDDIについて
 KDDIは2000年10月に、第二電電株式会社、KDD株式会社、日本移動通信株式会社が合併して発足した通信サービス企業です。さらに翌年10月には株式会社エーユーを合併しており、携帯電話事業やブロードバンド事業、ソリューション事業など、極めて幅広い分野をカバーするサービスを提供しています。企業スローガンとしては“Designing The Future”を掲げており、独自の総合力を活かすことで“ユビキタス・ソリューション・カンパニー”になることが目指されています。KDDIの会社概要・詳細は以下のWebサイトでご参照頂けます。
<http://www.kddi.com/>

シスコシステムズ株式会社について
 シスコシステムズ株式会社は、インターネット/イントラネットの基盤となるネットワーク関連機器を提供する世界的なプロバイダ米国Cisco Systems Inc.(NASDAQ:CSCO)の日本法人です。ルータ「Cisco」シリーズ、スイッチ「Catalyst」シリーズ等のハードウェアから、世界のデファクト・スタンダードとなっているネットワークOS「Cisco IOS」、IPテレフォニー、ワイヤレス、ストレージ、セキュリティ、ネットワークドホーム、オプティカル等アドバンスド・テクノロジー分野のソリューション・製品まで幅広くかつ多国籍に提供しております。シスコシステムズは、企業・団体・組織の生産性向上をお手伝いするために、NVO(Networked Virtual Organization)を提唱しています。シスコシステムズ株式会社の会社概要・詳細は以下のWebサイトでご参照頂けます。
<http://www.cisco.com/jp/>

*Cisco、Cisco IOS、Cisco Systems、CatalystおよびCisco Systemsのロゴマークは、米国およびその他の地域における、Cisco Systems Inc.及び関係会社の登録商標です。その他、記載されている製品名、社名は各社の商標または登録商標です。