日本版 ニュースリリース

シスコシステムズ、Linksys社の買収契約を発表


シスコシステムズ、Linksys社の買収契約を発表

~高成長分野であるホームネットワーク市場へ本格参入~

Mar 24, 2003
No.2003014



2003年3月20日、カリフォルニア州サンノゼ発
 世界最大手のネットワーク関連機器のプロバイダであるシスコシステムズ社(以下シスコ、本社:米国カリフォルニア州サンノゼ、社長兼CEO:ジョン チェンバーズ)は、未公開企業のLinksys社(カリフォルニア州アービン、以下「Linksys」)を買収することで、最終合意に達したと発表しました。Linksysはホームネットワーク製品のトップメーカーで、一般消費者やSOHO (small office/home office)ユーザ向けに、有線とワイヤレス両方の製品分野で幅広く製品を提供しています。今回の買収により、シスコは高成長分野であるホームネットワーク市場への参入が可能になりました。

 Dell'Oro Groupのマーケットリサーチによれば、2002年には370億ドルであった、全世界におけるホームネットワーク市場の規模は、2006年には750億ドルにまで拡大すると試算されています。ホームネットワークにより、ホームユーザは有線かワイヤレスかに関わらず、あらゆるLAN上でブロードバンドでのインターネット接続、ファイル、プリンタ、デジタル ミュージック、写真、ゲームなどを共有することができます。さらに、ホームネットワークを介して、ユーザはVPN (Virtual Private Network) 技術を利用して企業ネットワークにも安全にアクセスすることが可能になります。

 今回の買収では、契約条件に基づいて、総額約5億ドル相当のシスコ普通株式が発行され、Linksysの事業の取得とLinksys社員の既得のオプションとの交換に充てられます。Linksysの買収はシスコの会計年度2003年第4四半期に完了する見込みです。シスコでは、今回の買収による一株当たりの希釈は、会計年度2004年のGAAPベースのEPSに対して0.01ドル程度に過ぎないと予想しています。また、買収に伴う非経常経費を除くと、今回の取引によりシスコの会計年度2004年のプロフォーマEPSは0.01ドル程度増加するとシスコは見込んでいます。今回の取引は、GAAPベースとプロフォーマの両面での収益向上に貢献するものとなると見込んでいます。買収については両社の取締役会で承認されており、さまざまな最終条件によって変更される場合があります。

 「今回の買収は新たな成長市場に参入しようというシスコの戦略をサポートするものであり、成長著しいコンシューマ向けネットワーク市場への参入は当社にとっては当然の選択肢です。ブロードバンドが広く普及することで、市場でのホームネットワークに対する理解が深まるでしょう。両社の長所を組み合わせることにより、コンシューマ向けにパワフルで斬新なネットワーク・ソリューションを開発できると信じています」とシスコシステムズ、社長兼CEOジョン チェンバーズ(John Chambers)は述べています。

 今回の買収により、エンタープライズ向けやネットワークプロバイダ市場で定評のあった、シスコのネットワーク技術が、成長著しいコンシューマ向けネットワーク市場にも導入されるようになりました。Linksysは、ホームネットワークの分野ではもっとも充実した製品ラインを誇っており、同社の70以上の製品ラインには、ブローバンド インターネットでの同時接続・共有のためのワイヤレスルータやアクセスポイント、ワイヤレス ネットワークアダプタ、ワイヤレス プリントサーバといったワイヤレス用製品以外にも、イーサネット用ルータとケーブルモデム、非管理型スイッチ、ハブ、プリントサーバやネットワークに付属のストレージ(デジタルミュージックや写真、動画メディアファイルの簡易共有用)といった従来型の有線用製品も含まれています。

 「今回の買収は、コンシューマ市場にもイノベーションを導入し、次世代のホームネットワーク ソリューションを開発するというシスコのビジョンをサポートしています。シスコのネットワーク イノベーションとLinksysのコンシューマ市場でのリーダーシップというユニークな組み合わせにより、ホームユーザはワクワクするような新性能を手にし、簡単で信頼性の高いホームネットワークを体験することができます」と、シスコシステムズ、スイッチング テクノロジー グループ担当上級副社長チャールズ ジャンカルロ(Charles Giancarlo)は述べています。

 シスコのネットワークにおける専門性とLinksysのユーザーフレンドリーな機能が一つになるため、ホームユーザやSOHOユーザは、家庭や小規模のオフィスといった環境に対応するために設計された、ハイクォリティなネットワークの構築が可能になります。また、ホームネットワークでは有線とワイヤレスのどちらの接続方法でもインターネット アクセスの共有ができるため、ファミリーユーザーによるブロードバンド インターネットの利用度がさらに向上すると予想されています。ホームネットワークの利点には、一例として次のようなことが挙げられます。

◇複数のユーザ間でのブロードバンド インターネット接続の共有
◇コンピュータの相互接続による、写真、音楽、文書などのファイルの共有
◇プリンタやストレージといったリソースの共有
◇企業リソースへのVPN (Virtual Private Network)を介してのリモート ネットワーク アクセス

 ワイヤレスのネットワーク環境では費用のかかるワイヤ配線やケーブル配線は必要なく、コンピュータをIEEE 802.11a, IEEE 802.11b, IEEE 802.11gの無線周波数(最大54Mbpsデータレート)に対応したアクセスポイントで相互接続させるワイヤレス技術によって、上記のあらゆる機能を実行することができます。

 買収完了後、Linksysはシスコの1部門として統合・運営され、同社の製品は引き続きLinksysブランドとして、既存の小売店、ディストリビュータ、eコマースチャネルを通じて販売されます。さらに、Linksysはシスコのセールス インフラストラクチャを利用し、国際的な市場やサービスプロバイダ チャネルでの取り組みも可能となります。

 Linksysは1988年に設立され、現在308人の従業員を有しています。Linksysの事業は最高経営責任者ビクター ツァオ(Victor Tsao)指揮の下、スイッチング テクノロジー グループ担当上級副社長チャールズ ジャンカルロ直属のシスコ1部門として統合されます。

シスコシステムズ社について
 Cisco Systems Inc.(NASDAQ:CSCO)は、インターネット/イントラネットの基盤となるネットワーク関連機器を提供する世界的なプロバイダです。1984年米国カリフォルニア州サンノゼに設立されました。シスコはネットワークの「エンド・ツー・エンド」の製品を提供しており、ルータ「Cisco」シリーズ、LANスイッチ「Catalyst」をはじめ、ATM、フレーム・リレー等のハードウェアから、世界のデファクト・スタンダードとなっているルータ制御用ソフトウェア「Cisco IOS」やネットワーク新技術「VoIP」等を、幅広くかつ多国籍に提供しております。シスコの会社概要・詳細は以下のWebサイトでご参照頂けます。
http://www.cisco.com/jp/

*Cisco、Cisco IOS、Cisco Systems、CatalystおよびCisco Systemsのロゴマークは、米国およびその他の地域における、Cisco Systems Inc.及び関係会社の登録商標です。その他、記載されている製品名、社名は各社の商標または登録商標です。