日本版 ニュースリリース

シスコシステムズ ノンストップIPサービスを実現する「Cisco Globally Resilient IP」(GRIP)ソリューションを発表






シスコシステムズ

ノンストップIPサービスを実現する「Cisco Globally Resilient IP」
(GRIP)ソリューションを発表

~ブロードバンド時代のミッションクリティカルサービス対応次世代IPテクノロジー~

May 24, 2002
No. 2002026

 インターネット向けネットワーキング機器ベンダーの最大手であるシスコシステムズ株式会社(代表取締役社長:黒澤保樹、資本金22億2千万円、東京都港区赤坂2-14-27、以下「シスコ」)は、ブロードバンド時代のネットワークに求められる業界初の"ノンストップIPサービス"を実現する次世代IPネットワークソリューション「Globally Resilient IP(GRIP)」を発表しました。

 インターネットテクノロジーの発展を常にリードしてきたシスコは、IP テレフォニー、E-ラーニング、ビデオ・ストリーミング、ストレージネットワークなどのミッションクリティカルなマルチサービス利用を可能とする次世代IPネットワークインフラにおけるネットワーク全体にわたり高信頼性ソリューションを提供する最新テクノロジーを開発しました。

 GRIPソリューションは、IPサービス利用にかかわるサービスプロバイダー、顧客企業が利用する企業宅内機器にいたるまでのエンドエンドのネットワークにおけるマルチレイヤーにまたがる総合的なプロトコル技術の拡張により耐障害性機能を大幅に向上させ、ミッションクリティカルなアプリケーションに求められるサービスレベルの信頼性を保証する革新的なソリューションです。従来のIPネットワークの信頼性確保する為の手法であるノード・ネットワーク設計に加えて、GRIPソリューションによりネットワーク全体で機能する耐障害性が提供されます。この結果、例えリンクおよびノードダウンなどのネットワーク障害発生したとしても、エンド・エンドでのIPサービス(リンク・セッションレベル)が維持され、ネットワーク障害が、エンドユーザーのサービス利用に対してシームレス(影響を及ぼすこと無く)となり、バックボーンからアクセスポイントまでEnd-to-EndのIPサービスへの品質の保証が飛躍的に向上され、非常に安定したIPサービス利用環境が実現されます。

 GRIPは、Cisco IOSで提供される新しく開発された次の4つネットワークResilient(障害回復、高信頼性)テクノロジーから構成されています。 

「Resilientリンクレイヤ」:
Stateful Switchover(SSO):対応プロトコル:ATM,FR,PPP,MLPPP,HDLC,Ethernet

「Resilientルーティング」:
Non Stop Forwarding (NSF)対応プロトコル:BGP,OSPF,IS-IS
BGP(Border Gateway Protocol) Convergence Optimization
Multicast Sub-Second Convergence

「Resilient MPLS」:
Fast Reroute: Node Protection
MPLS SSO coexistence

「Resilient IPサービス」:
Stateful IPSec
Stateful NAT
Gateway Load Balancing Protocol

Resilientリンクレイヤおよび、Resilientルーティング
 「Stateful Switchover(SSO)」機能により、障害回復処理と同時にリンク(L2)のステート情報を同期保証したままアクティブのルートプロセッサからスタンバイルートプロセッサに切り替えることが可能となります。この結果、障害発生に伴うリンクレイヤー(L2)からのリセットが回避され、従来のリンクレベルからの再立ち上げを防ぎ、復旧時間が大幅に短縮されます。
 また、「Non Stop Forwarding(NSF)」は、ルーティング(コントロールプレーン)に関する障害が発生された場合、IPパケットの転送を引き続き継続し、ユーザトラフィックを保証する機能です。 Cisco IOSで同時に提供されるResilientリンクレイヤとResilientルーティングの技術要素である「Non Stop Forwarding (NSF)」と「Stateful Switchover(SSO)」の2つの機能を組み合わせることで、ルートプロセッサにおける障害が発生してもエンド・エンドでのIPサービス(リンク・セッションレベル)が維持され、ネットワーク障害が、エンドユーザーのサービス利用に対してシームレス(影響を及ぼすこと無く)となり、ビデオや音声アプリケーションなどのミッションクリティカルなマルチサービス利用している場合でもサービスにインパクトを与えることなく継続的なサービス利用が可能となります。

 また、Resilientルーティングには、ユニキャストおよびマルチキャストIPルーティングのコンバージェンス時間を大幅に短縮する機能拡張もあわせてリリースされます。「BGP(Border Gateway Protocol)Convergence Optimization」機能は, ルータのネットワーク・ルート再構成に要する時間の大幅短縮を実現し、検証においては約20万エントリーのルーティングテーブルにおいて従来比40%も短縮されます。また、「Multicast Sub-Second Convergence」は、企業内の多数のクライアントにオーディオ⁄ビデオ・ストリームを配信するためのマルチキャストを用いる際、障害発生時に1秒以内でルート構築を可能とする機能です。

Resilient MPLS:
 「Fast Reroute」は,  既にMPLSの拡張機能として発表されているとおり、MPLSが採用されたネットワークコアにおける耐障害性を飛躍的向上する機能であり、リンクおよびノードダウンなどのネットワーク障害発生時に、非常に高速(数ミリ秒)の迂回機能を提供することでユーザトラヒックをプロテクトするメカニズムです。この機能により、例えネットワーク障害が発生したとしても、ユーザはそれを検知することなく、ネットワークのアベイラビリティを格段に向上させることができます。

Resilient IPサービス:
 「ステートフルIPSec」および、「ステートフルNAT」機能を利用するとIPSecやNAT(Network Address Translation)プロトコルのセッションステートを冗長ルータ構成全体で保持し、特定ルータで障害が発生しても、これらのプロトコルを使用しているリアルタイムアプリケーションを継続的に利用することができます。また、「Gateway Load Balancing Protocol」は、企業ネットワークのバックボーンにおける複数ルータでのIPトラフィックの負荷を分散してスループットが格段に向上と同時に耐障害性を確立しネットワークリソースの効率化とし高信頼性を実現する機能です。

標準化への取り組み
 シスコシステムズは、「Globally Resilient IP(GRIP)」に関する多数のドラフトをすでにIETF標準化団体に提供しており、これらの技術の標準化を積極的に推進しております。

対応プラットフォームと実装時期
 今回発表した「Cisco Globally Resilient IP(GRIP)」の主要機能は、Cisco 12000、10000、7500シリーズインターネットルータにおいてCisco IOSソフトウェアの標準アップグレードで入手可能です。シスコは、シスコルータファミリーのプラットフォーム全体でCisco GRIP機能対応を順次サポートしていく予定です。 

シスコシステムズ株式会社について
 インターネット/イントラネットの基盤となるネットワーク関連機器を提供する世界的なプロバイダ米国Cisco Systems Inc.(NASDAQ:CSCO)の日本法人です。1992年に設立されました。シスコはネットワークの「エンド・ツー・エンド」の製品を提供しており、ルータ「Cisco」シリーズ、LANスイッチ「Catalyst」をはじめ、ATM、フレーム・リレー等のハードウエアから、世界のデファクトスタンダードとなっているルータ制御用ソフトウエア「Cisco IOS」やネットワーク新技術「VoIP」等を、幅広くかつ多国籍に提供しております。シスコシステムズ株式会社の会社概要・詳細は以下のWebサイトでご参照頂けます。
http://www.cisco.com/jp/