日本版 ニュースリリース

ブロードバンド時代のIP+オプティカルネットワーキング戦略






ブロードバンド時代のIP+オプティカルネットワーキング戦略

~シスコ、コアバックボーンソリューションとメトロ向け新プラットフォーム製品を発表~

Mar. 26, 2001
No. 2001017



 インターネット向けネットワーキング機器の最大手であるシスコシステムズ株式会社(代表取締役社長:黒澤 保樹、資本金22億2千万円、東京都千代田区丸の内3-2-3 以下「シスコ」)は、この度、ブロードバンド時代の次世代ネットワークソリューションを提供するフレームワークIP+オプティカル戦略を本日発表し、併せて、業界初のブロードバンドサービス展開基盤となる最新テクノロジー UCP(Unified Control Plane)に対応するコアバックボーン向けの新モデルCisco 12400シリーズ、メトロ向けのソリューションとしてONS 15000シリーズ、ならびにCisco 7600 OSRの国内向け提供開始を発表しました。

 シスコのIP+オプティカル戦略は、通信事業者の次世代ネットワークのフレームワークを、拡張性にすぐれたコアバックボーン、サービスPOP(Points of Presence)、メトロアクセスソリューションの3つで構成し、これまで分離構築されてきた光通信ネットワークとIPネットワークの有機的な結合を図り、インテリジェントでサービス性に優れたオプティカルベースの次世代ブロードバンド対応のIPネットワークインフラを実現します。 

1. IP+オプティカル コアバックボーンソリューション
 常時接続、ストリーミングサービスなどブロードバンドサービス利用が拡大していく中で、ネットワークに対する帯域要件はさらに加速され、DWDM技術の導入による大容量光通信システムは、低コストという面で急速な進歩を遂げていますが、IP Over DWDM環境における帯域制御と設定に関するオープン・アーキテクチャと標準が存在しないためブロードバンドサービスをエンドツーエンドで迅速に展開していくことが困難となってきました。

 シスコは、この分野における新しいテクノロジの確立と普及を目指し、IETFやOIFにおける標準化組織という立場と、製品開発におけるリーダーシップの両面から積極的に取り組んできた成果として今回、Cisco 12000シリーズ インターネットルータ・ファミリーの10Gbps対応新モデルCisco 12410およびCisco 12416の投入と、ユニファイド・コントロール・プレーンまたはUCPと呼ばれる最新テクノロジ対応を発表しました。

 業界初の対応となるシスコのUCPソリューションは、MPLS技術を光波長領域に応用させて適用するピア・モデルのMultiprotocol Lambda Switching (MPλS) と共通拡張技術をベースに実現されるオーバーレイモデルのO-UNI(Optical User-to-Network Interface)をサポートします。

注:UCP関連テクノロジは、現在IETF(Internet Engineering Task Force)においてMPλS/GMPLS、OIFにおいてMPLSとの共通技術をベースにしたO-UNIなど、さまざまな新技術仕様の検討が進んでおり、シスコは仕様開発の中心メンバとして多くの寄書を提出しています。MPλSは、2000年7月にインターネット技術特別調査委員会 (IETF) に提案されましたが、現在この提案をベースにGeneralized MPLS-GMPLSと呼ばれるドラフトに組み込まれるところまで進めています。O-UNIは、最初のリリース仕様1.0が2001年6月をメドに整備されています。

 UCPは、これまで分離独立して構築されてきたDWDM/OXCシステムによる波長ベースの光通信ネットワークと、サービス提供基盤であるIPネットワークを標準化された共通のプロトコルを用いるシグナリング・インターフェイスを提供し、光レイヤーまで含めた統一されたコントロール・プレーン機能を実現させ有機的に結合させます。この結果、レイヤを越えたOC-48(2.5Gbps)やOC-192(10Gbps)レベルの波長ベースの超高速帯域パスが迅速に設定管理可能となるため、スケーラブルなIP over λネットワークが実現されブロードバンドサービス展開を大きく推進します。単なるバックボーンにおける帯域拡張だけでなく、光波長ベースの仮想プライベート・ネットワーク (OVPN)、コンテンツ・デリバリー・ネットワーキング(CDN)、オンデマンド帯域提供サービスなどのブロードバンドサービスがエンドツーエンドで迅速に展開可能となり、併せてキャリアにおけるネットワーク運営コストの60%から70%を占める運用コストと負担が大きく軽減される効果が得られます。

 UCP機能を搭載した最初のプラットフォームとして、業界最高性能を提供するIPバックボーンルータCisco 12400シリーズとONS 15454が計画されており、既に出荷されているCisco 12000 GSRにおいてもIOSのアップグレードで対応します。第2四半期に予定されている最初の正式リリースに先立ち3月19日から米国で開催されたOFCにおいてテクノロジーデモが実施されました。UCPが実装されるこの他製品には、シスコのメトロ光伝送プラットフォーム Cisco ONS 15327 、Cisco ONS 15200シリーズのメトロDWDMシステム、Cisco ONS 15900 Wavelength Routerなどのコアネットワークが含まれます。

2. IP+オプティカル メトロソリューション
 併せて、シスコシステムズは、国内においても急拡大しているブロードバンド通信に対応する光ファイバーアクセスやイーサネット・テクノロジを含む高速インターフェース収容へ最適化された、スケーラビリティと柔軟性のあるアーキテクチャーを提供する以下のメトロ向け新製品プラットフォームの国内提供開始を今回発表しました。

  • ONS 15454/ONS 15327メトロオプティカル・トランスポートプラットフォーム
  • ONS 15216メトロDWDMファミリー
  • Cisco 7600 OSRオプテカルサービスルーター

 Cisco 「ONS 15454/ONS 15327 オプティカル・トランスポート・プラットフォーム」は、既存の光伝送多重化装置と異なり、ブロードバンド通信向けのOC-48/OC-192など超高速帯域と専用線サービスを同一システム上で展開可能なSONET/SDH機能に加えて、OXC、DWDM、TDM/ATM/IP、LAN伝送サービスといったマルチサービス機能を備え持ったまったく新しいデータサービス対応の伝送システムです。複数のシステム機能を完全に統合し、業界で最高のシステム伝送容量、ポート密度、柔軟性と最小設置面積、そして最小の初期導入コスト特性をワンプラットフォームで実現しているためメトロネットワーク構築に最適なプラットフォームです。

 Cisco ONS 15216メトロDWDMは、ONS 15454/327と組み合わせて利用される非常にコンパクトな、18波から最大34波のITUグリッド波長を利用するメトロDWDMシステム製品です。ONS 15216は、オプティカル・フィルタリング、CバンドEDFAによるOADM(オプティカル分岐挿入多重化システム)、オプティカル・パフォーマンス監視、および増幅機能による柔軟な利用構成を備えているため、サービス・プロバイダーは、通常のメトロ領域に加えて地域レベルに拡大した両分野で適用される経済的で効率的なDWDMソリューションを展開することができます。

 Cisco 7600 OSR(Optical Services Router)は、新開発されたPXFを搭載したハイパフォーマンスなオプティカルネットワーキング環境に最適化された業界トップクラスのIPサービスを提供するサービス事業者向けのメトロアグリゲーション・エッジルータです。Cisco 7600 OSRは、新しいブロードバンドサービスとして注目を浴びつつある広域LANサービスに対応し、高性能、高品質IPサービスを提供するメトロEthernetサービスに最適化された機能を備えます。Cisco 7600 OSRにより、最大4000VLANをサポートしEthernetアクセスによる高性能化に対するアグリゲーション要求を満たしながら、シスコのIOSで提供されるQoS制御によりVLAN単位での個別に異なる帯域を提供可能なため利益性の高いIPベースの付加価値サービスの提供を可能にします。OSRで提供されるIPサービス機能は、通常の業務データにビデオや電話・FAXの統合、IPマルチキャストによるインターネット放送、動画像の配信サービス、e-ラーニングなどのe-アプリケーションを、ワイヤーレートを損なうことなく実現し、併せて高いセキュリティレベル提供など選択の幅が広いインターネット・サービス展開の可能性を意味しています。また、Cisco 7600 OSRは、Cisco 7500の上位モデルとしてコアバックボーン・ルータとの接続などサービス事業者のポイント・オブ・プレゼンス(PoP)での多彩なエッジ機能を備え、新しいアプリケーションサービスをラインレートでサポートする、高性能と高機能を両立させる次世代のエッジルータです。

 今回発表されたコア・バックボーン向けとメトロ向けの両ソリューションの提供により、ブロードバンド時代に対応した業界で唯一のエンド・ツー・エンドでシームレスに完成されたオプティカルベースのIPネットワーキングが実現されます。シスコの"IP+オプティカル" ネットワーキングは、大幅に機能強化されたコアバックボーンと、光アクセスソリューションまで含まれた多様なメトロ向けのサービス展開を提供するソリューションです。

上記新製品全てについて、4月1日から国内販売を予定されています。

シスコシステムズ株式会社について
インターネット/イントラネットの基盤となるネットワーク関連機器を提供する世界的なプロバイダ米国Cisco Systems Inc.(NASDAQ:CSCO)の子会社として1992年に設立されました。シスコはネットワークの「エンドツーエンド」の製品を提供しており、ルータ「Cisco」シリーズ、LANスイッチ「Catalyst」をはじめ、ATM、フレーム・リレー等のハードウエアから、世界のデファクトスタンダードとなっているルータ制御用ソフトウエア「Cisco IOS」やネットワーク新技術「VoIP」等を、幅広くかつ多国籍に提供しております。日本では沖電気工業株式会社、伊藤忠テクノサイエンス株式会社、ネットワンシステムズ株式会社、日本アイ・ビー・エム株式会社などの販売店を通じて販売いたします。
シスコシステムズ株式会社の会社概要・詳細は以下のWebサイトでご参照頂けます。
URL:http://www.cisco.com/jp/