日本版 ニュースリリース

慶應義塾大学と包括アライアンス締結






シスコシステムズ株式会社
慶應義塾大学

慶應義塾大学と包括アライアンス締結

~大学が求められる情報教育研究環境の提供を主眼に協力体制を組む~

Feb. 21, 2001
No. 2001010


 インターネット向けネットワーキング機器の最大手であるシスコシステムズ株式会社(代表取締役社長:黒澤 保樹、資本金22億2千万円、東京都千代田区丸の内3-2-3 以下「シスコ」)と慶應義塾大学(鳥居泰彦塾長、東京都港区三田2-15-45 以下「慶応大学」)は包括的なアライアンスを結ぶことで同意いたしました。

 情報化が進む現在、大学に求められる情報技術はますます高度になりつつあります。中学校では平成14年度、高等学校においては平成15年度に情報教育が一般に開始され、大学は何らかのかたちですでにネットワークに親しんだ学生を受け入れることになります。学生の求める情報教育環境は高度になり、大学においては、より先進的な技術を確保することが求められます。一方、急速に広がっているインターネットビジネスに対応するため、企業では専門知識に加え、インターネットの知識を持った、即戦力となる人材を求めています。さらに、今後も拡大するであろうIT産業の需要に対して、ITスペシャリストの絶対数の不足が問題となっています。大学は今、こうした社会からの要請にも対応する必要に迫られています。

 慶応大学は、湘南藤沢キャンパスに代表されるように、情報化で最先端を行く大学のひとつです。しかし、学内だけでこうした技術レベルを保持・拡大し、キャンパスシステムを管理・運営していくことは、人材面でも技術面でも、さらにコスト的にも多くの課題を抱えています。そこでこれらの課題を解決し、情報教育研究環境の先端性を向上するため、従来からキャンパスのネットワーク構築と、ネットワーク・エンジニアの育成プログラムを通じて慶応大学をサポートして来たシスコとの間で、ネットワーク機器の提供ならびに保守、運用、ネットワーク技術者の育成を目指すシスコ・ネットワーキングアカデミーの提供、さらに最先端技術に基づく共同実証試験を行う包括的なアライアンスの締結に至りました。

 慶応大学の課題と、それに対するシスコの対応は以下のとおりです。

  1. 大学として常に最先端の技術を利用する教育研究環境を整備する必要があり、また研究のための最新機器をいかに確保するかが課題となる。
    これに対し、シスコと慶応大学が共同で、最先端のH/W、S/Wの稼動を目的とした検証・研究を行い(2001年春以降)、使用する機器類はシスコが無料で貸与します。これによりシステムを実環境で活用するための研究を進めることが可能になります。

  2. インターネットを使ったビジネスが主流になっていることから、教育課程や専門課程で学ぶ情報技術知識に加えて最新のネットワークに関する知識が求められる。
    これに対し、現在、慶応大学藤沢キャンパスで試験的に実施しているシスコ・ネットワーキングアカデミーの全塾レベルで展開を行います(2001年夏以降)。学生のニーズにあわせた情報教育研究環境を提供することにより、卒業生のIT面での資質を向上しIT・ネットワーク技術者育成に貢献することができます。

  3. 拡大の一途をたどる情報基盤を管理する人材育成が必要となる。
    これに対しては、シスコから専任のSEを派遣します。SEはシニア管理者・学生に対する講習会を行うことで、学生にネットワークの基礎知識のみならず最新技術やトレンド情報を提供します。また、機器導入時などのコンサルティングや、日常の問い合わせに迅速に対応することで、適切かつ安定した運営を可能にします。

  4. 拡大する情報基盤の管理コストを削減しなければならない。
    シスコは同社の総合サービス「SMARTnet」(*注1)を提供します。これによりシステム保守のためのストックを保持する必要がなくなり、コスト削減につながります。また、ネットワークアカデミーで学習した学生の中から管理者を募集することで、人材不足の解消を図ります。学生は実環境での管理作業を経験することが出来、社会に出たときに即戦力として対応できる実力を養うことが可能となります。


 今回のアライアンス締結で、慶応大学は時代に即した人材教育と社会に貢献する即戦力の輩出を実現できるほか、教育研究における情報インフラの構築・運用技術支援を得ることで、最新の環境を学内のみならず広く社会に提供することが可能です。シスコはIP-VPNなどの最新機器およびテクノロジの共同研究により事例検証を行うことができ、さらに同大学をリファレンスとして大学マーケットにおけるシスコ製品、ならびにソリューションの導入を提案することができます。

(*注1)SMARTnet
シスコ製ハードウエアを対象とした有償の総合サービスです。Japan TAC(Technical Assistance Center)の24時間電話サポート、シスコのWebサイトであるCCO(Cisco Connection Online)によるオンライン・サポート、さらにCisco IOSソフトウエアのアップデートも行います。また、ハードウエアに障害があると確定した場合は、交換部品を配送します。本サービスの導入によって、1)最新のテクノロジーを維持できる、2)ソフトウエアの機能向上によりハードウエアのライフサイクルが延びる、3)シスコのエンジニアに直接問い合わせることができる、4)ネットワークの問題を迅速に解決できる、5)投資を保護し業務コストを大幅に削減するといったメリットが受けられます。