この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
SIP 導入に IPv6 アドレッシングが必要な場合は、デュアル スタック IPv4 および IPv6 アドレッシングをサポートするように、Cisco Unified Communications Manager を設定できます。デフォルトでは、Cisco Unified Communications Manager は IPv4 アドレッシングに対して有効になっています。システムは引き続き IPv4 のみをサポートするデバイスとやり取りする必要があるため、システム レベルで IPv6 のみをサポートするように Cisco Unified Communications Manager を設定することはできません。ただし、IPv6 アドレッシングが必要な場合は、デュアル スタック トランクとデバイスを設定できます。
Cisco Unified Communications Manager がデュアル スタック アドレッシング対応として設定されている場合、システムは次のシナリオのコールを設定できます。
コール内の全デバイスが IPv4 のみをサポートしている
コール内の全デバイスが IPv6 のみをサポートしている
コール内の全デバイスがデュアル スタック モードである:このシナリオでは、システムはシグナリング イベントの [シグナリングの IP アドレッシング モード設定(IP Addressing Mode Preference for Signaling)] 設定とメディア イベントの [メディアの IP アドレッシング モード設定(IP Addressing Mode Preference for Media)] エンタープライズ パラメータを設定することで、IP アドレスのタイプを判別します。
一方のデバイスが IPv4 のみをサポートし、他方は IPv6 のみをサポートしている:このシナリオでは、Cisco Unified Communications Manager は MTP をコール パスに挿入し、2 つのアドレッシング タイプの間でシグナリングを変換します。
Cisco Unified Communications Manager は、SIP 環境でのみ IPv6 アドレスをサポートします。H.323 導入の場合、IPv4 デバイスと IPv6 デバイスが通信できるように、システムは MTP をコール パスに挿入します。
デバイス レベルでは、電話、ゲートウェイ、会議ブリッジなどの多数のデバイスとメディア リソースを設定できます。それらは、IPv4 アドレッシングのみ、IPv6 アドレッシングのみ、またはデュアル スタックを使用するように設定できます。シグナリングとメディア イベントの両方に対して優先されるアドレッシング方式を設定できます。
SIP デバイスの場合、Alternate Network Address Type(ANAT)機能を設定することもできます。この機能によって、登録済みの SIP デバイスは、IPv4 アドレスと IPv6 アドレスを同時に保持できます。デバイスはいずれかのアドレス タイプを使用して通信できるため、IPv4 ネットワークと IPv6 ネットワークの両方でシームレスに相互運用できます。デバイスに割り当てられた SIP プロファイルで ANAT を有効にすることで、SIP デバイスの ANAT を有効化できます。
Cisco Unified Communications Manager にデュアル スタック IPv6 サポートを設定する前に、IPv6 をサポートするように、次のネットワーク サーバとデバイスを設定する必要があります。詳細については、デバイスのユーザ ドキュメントを参照してください。
システムのデュアル スタック IPv6 を設定するには、次のタスクを実行します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
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ステップ 1 | オペレーティング システムでの IPv6 の設定 | IPv6 アドレスをサポートするオペレーティング システムを設定します。 |
ステップ 2 | IPv6 のサーバの設定 | IPv6 アドレスを使用して、クラスタのサーバを設定します。 |
ステップ 3 | IPv6 の有効化 | IPv6 のシステムを有効にするエンタープライズ パラメータを設定します。 |
ステップ 4 | IP アドレッシングの優先順位の設定 | IP アドレッシング方式が推奨されるクラスタ設定を設定します。 |
ステップ 5 | サービスの再起動 | 次のネットワーク サービスを再起動します。 |
デュアル スタックのトランクを設定する方法については、SIP トランクの設定の章を参照してください。
SIP デバイスのデュアル スタックを設定する方法については、設定する SIP デバイスのセクションを参照してください。
Cisco Unified OS の管理でイーサネット IPv6 をセットアップするには、次の手順を実行します。
IPv6 アドレスを使用して、クラスタのサーバを設定します。
システムで IPv6 サポートを設定する場合、システムで IPv6 デバイスをサポートできるようにする必要があります。
IP アドレスの優先順位を含む共通デバイス設定を実行し、その設定をトランクやデバイスに適用することで、個別のトランクや SIP デバイスに対して IP アドレッシングの優先順位を設定できます。
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
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ステップ 1 | クラスタの IP アドレッシングの設定 | クラスタ全体のエンタープライズ パラメータを使用して、システム レベルの IP アドレスの優先順位を設定します。この設定は、クラスタ内のすべての SIP デバイスとトランクに適用されます。ただし、共通デバイス設定によってトランクやデバイスが上書きされる場合は除きます。 | ||
ステップ 2 | デバイス用 IP アドレッシング モードの優先順位の設定 | 共通デバイス設定で IP アドレッシングの優先順位を設定します。SIP トランク、SIP 電話、会議ブリッジ、トランスコーダなどのデュアルスタック デバイスに設定を適用できます。
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デュアル スタック IPv6 でクラスタ全体の IP アドレッシング モードの優先順位を設定するには、この手順でエンタープライズ パラメータを使用します。変更中の共通デバイス設定が特定のトランクまたはデバイスに適用されている場合を除き、システムは、その設定をすべての SIP トランクおよびデバイスに適用します。
共通デバイス設定を使用して、IP アドレスの設定を特定の SIP デバイスに適用します。詳細は、IP アドレッシングの優先順位の設定を参照してください。
共通デバイス設定で優先順位を設定することで、個々のデバイスに IP アドレッシング モードの優先順位を設定できます。トランク、電話機、会議ブリッジ、トランスコーダなどの IPv6 アドレッシングをサポートする SIP デバイスに共通デバイス設定を適用できます。
(注) | 共通デバイス設定の IP アドレスの設定は、その共通デバイス設定を使用するデバイスのクラスタ全体のエンタープライズ パラメータ設定をオーバーライドします。 |
IPv6 設定が完了したら、サービスの再起動。
システムの IPv6 設定したら、基本的なサービスを再起動します。