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Cisco Aironet 1550 シリーズ屋外メッシュ アクセス ポイント(以下、アクセス ポイントまたは AP)は、メッシュ ネットワーク向けに設計されたモジュラ式屋外用無線アクセス ポイントです。このアクセス ポイントは、無線クライアント アクセス、ポイントツーポイント ブリッジング、ポイントツーマルチポイント ブリッジング、ポイントツーマルチポイント メッシュ無線接続もサポートしています。
1552 アクセス ポイントは、2 つの無線(2.4 GHz および 5 GHz)をサポートしており、ライセンスがなくてもクライアント アクセスを提供します。5 GHz 無線は、主に有線ネットワークに接続するバックホールで使用します。2.4 GHz 無線は無線クライアントで使用します。無線の種類に応じて、アクセス ポイントは 1 ~ 300 Mb/s データ レートをサポートします(具体的なデータ レートについては、 付録 D「アクセス ポイントの仕様」 を参照してください)。
1552 アクセス ポイントは、1520 シリーズのモジュラリティをサポートし、無線を柔軟に設定することができます。802.11n クライアントとの完全な相互運用性に加えて、1552 アクセス ポイントは従来のクライアントとの相互運用も可能で、バックホール パフォーマンスの向上が実現します。1552 アクセス ポイントは、内蔵 DOCSIS 3.0/Euro DOCSIS 3.0 ケーブル モデムを使用して設定することもできます。
このアクセス ポイントはスタンドアロン型のユニットで、ケーブル ストランドまたはタワーに取り付けることができます。アクセス ポイントは、有線ネットワークに直接接続されていない他のアクセス ポイントのリレー ノードとしても動作します。インテリジェントな無線ルーティングは、特許取得済みの Adaptive Wireless Path Protocol(AWPP)によって実現されます。これを使用することで、各アクセス ポイントはネイバー アクセス ポイントを識別し、パスごとに信号の強度とコントローラへのアクセスに必要なホップ カウントについてコストを計算して、有線ネットワークまでの最適なパスをインテリジェントに選択できるようになります。
アクセス ポイントの設定、監視、および操作には、Cisco ワイヤレス LAN コントローラ(以下、コントローラ)を使用します。コントローラを使った作業については『 Cisco Wireless LAN Controller Configuration Guide 』で説明します。『 Cisco Wireless Mesh Access Points, Design and Deployment Guide, Release 7.3 』では、Cisco メッシュ ネットワークの計画および初期構成方法について説明します。Cisco メッシュ ネットワークは、ワイヤレス ポイントツーポイント、ポイントツーマルチポイント、およびメッシュ展開をサポートします。コントローラでは、ブラウザベースの管理システム、コマンドライン インターフェイス(CLI)、または Cisco Prime Infrastructure(PI)ネットワーク管理システムを使用して、コントローラおよびアソシエートされたアクセス ポイントが管理されます。アクセス ポイントは、ハードウェアに基づく高度な暗号化標準(AES)による暗号化を無線ノードとの間でサポートし、エンドツーエンドのセキュリティを提供します。
表 1-1 に、Cisco Aironet 1552 屋外メッシュ アクセス ポイントのモデル番号(あるいは部品番号)および設定を示します。個々の 1552 アクセス ポイント モデルでサポートされるコンポーネントの詳細は、 表 1-2 に示します。
Cisco Aironet 1552 シリーズ アクセス ポイントには、特に危険場所に導入することを想定した 1552S と 1552H の 2 つのモデルが追加で用意されています。これらのモデルの詳細については、『Cisco Aironet 1550 Series for Hazardous Locations Installation Guide』を参照してください。
1552 アクセス ポイントの適合宣言および規制情報の詳細については、適合宣言および規制情報。を参照してください。
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2 つの無線方式(2.4 GHz と 5 GHz)をサポートするモジュラ式。このモデルは 3 つの外部デュアルバンド アンテナ ポートをサポートします。オプションのバッテリ バックアップ ユニット(BBU)および着脱可能小型フォーム ファクタ(SFP)ファイバ モジュールは、AP と同時に発注できます。製品モデル番号の x は国(規制ドメイン)を表しています。 このモデルでサポートされる具体的な規制区域については、次のサイトにある製品のデータ シートを参照してください。 http://www.cisco.com/en/US/prod/collateral/wireless/ps5679/ps5861/product_data_sheet0900aecd80537b6a.html |
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2 つの無線方式(2.4 GHz と 5 GHz)をサポートするモジュラ式。このモデルは、3 つの 2.4 GHz アンテナ ポートと 3 つの 5 GHz アンテナ ポートをサポートします。オプションのバッテリ バックアップ ユニット(BBU)および着脱可能小型フォーム ファクタ(SFP)ファイバ モジュールは、AP と同時に発注できます。製品モデル番号の x は国(規制ドメイン)を表しています。 このモデルでサポートされる具体的な規制区域については、次のサイトにある製品のデータ シートを参照してください。 http://www.cisco.com/en/US/prod/collateral/wireless/ps5679/ps5861/product_data_sheet0900aecd80537b6a.html |
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DOCSIS 3.0 または Euro-DOCSIS 3.0 ケーブル モデム付きの 2 つの無線帯域(2.4 GHz および 5 GHz)バージョン。これは軽量ロー プロファイル AP です。ケーブル モデム バックホールおよびビーム形成をサポートし、内蔵型の 3 つの要素のアレイ アンテナを搭載しています。製品モデル番号の x は国(規制ドメイン)を表しています。 このモデルでサポートされる具体的な規制区域については、次のサイトにある製品のデータ シートを参照してください。 http://www.cisco.com/en/US/prod/collateral/wireless/ps5679/ps5861/product_data_sheet0900aecd80537b6a.html |
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DOCSIS 3.0 または Euro-DOCSIS 3.0 ケーブル モデム付きの 2 つの無線帯域(2.4 GHz および 5 GHz)バージョン。このモデルは、3 つの 2.4 GHz アンテナ ポートと 3 つの 5 GHz アンテナ ポートをサポートします。これは軽量ロー プロファイル AP です。ケーブル モデム バックホールおよびビーム形成をサポートし、内蔵型の 3 つの要素のアレイ アンテナを搭載しています。製品モデル番号の x は国(規制ドメイン)を表しています。 このモデルでサポートされる具体的な規制区域については、次のサイトにある製品のデータ シートを参照してください。 http://www.cisco.com/en/US/prod/collateral/wireless/ps5679/ps5861/product_data_sheet0900aecd80537b6a.html |
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2 つの無線(2.4 GHz および 5 GHz)の軽量ロー プロファイル バージョン。このバージョンは、1 つの AC 電源、イーサネット バックホール、内蔵 3 素子アレイ アンテナから構成されます。製品モデル番号の x は国(規制ドメイン)を表しています。 このモデルでサポートされる具体的な規制区域については、次のサイトにある製品のデータ シートを参照してください。 http://www.cisco.com/en/US/prod/collateral/wireless/ps5679/ps5861/product_data_sheet0900aecd80537b6a.html |
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1552 のモデル番号の「-x」はドメインを表します。たとえば、AIR-CAP1552C-x-K9 の場合、-x は特定の国の規制ドメインを表します。
各 1552 アクセス ポイント モデルでサポートされる規制区域については、次のサイトにある Wireless LAN Compliance Status を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/prod/collateral/wireless/ps5679/ps5861/product_data_sheet0900aecd80537b6a.html
1552 アクセス ポイント モデルを確認するには、[802.11abgn Mesh Access Points] をクリックします。
ここでは、1552 アクセス ポイント モデルのハードウェア機能について説明します。次のハードウェア機能について説明します。
図 1-1 から図 1-9 に、すべてのモデルのアクセス ポイントのコネクタを示します。図 1-10 と図 1-11 に、外部アンテナ N 型コネクタを示します。
(注) このマニュアルの図では、アクセス ポイントで使用可能なすべての接続を示してあります。未使用の接続はコネクタ プラグを装着して密閉し、アクセス ポイントの防水構造を保ってください。コネクタの開口部には、アクセス ポイントの配置前でも配置後でも取り付けることが可能な Liquid-Tight アダプタが用意されています。
図 1-1 アクセス ポイント モデル AIR-CAP1552E-x-K9 および AIR-CAP1552EU-x-K9 の底面コネクタ
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(注) アンテナ ポート 1、2、および 3 は、図 1-1 に示してありません。これらのポートは、アクセス ポイントの最上部にあります。
図 1-2 アクセス ポイント モデル AIR-CAP1552E-x-K9 および AIR-CAP1552EU-x-K9 のコンソール ポート
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図 1-3 アクセス ポイント モデル AIR-CAP1552EU-x-K9 の最上部にあるコネクタ
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図 1-4 アクセス ポイント モデル AIR-CAP1552I-x-K9 の底面コネクタ
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図 1-5 アクセス ポイント モデル AIR-CAP1552C-x-K9 の底面/側面コネクタ
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図 1-6 アクセス ポイント モデル AIR-CAP-1552CU-x-K9 の底面/側面コネクタ
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図 1-7 アクセス ポイント モデル AIR-CAP1552CU-x-K9 の最上部のコネクタ
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図 1-8 F-Connector アダプタ(スプリッタ)コンポーネント(AIR-CAP1552C-x-K9 および AIR-CAP1552CU-x-K9)
図 1-9 アクセス ポイントの DC 電源コネクタとアース ラグ(全モデル)
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図 1-10 にモデル AIR-CAP1552E-x-K9 のアンテナ ポートの場所を示します。使用されるポートは発注したオプション アンテナによって異なります。
図 1-10 アクセス ポイント モデル AIR-CAP1552E-x-K9 の外部アンテナ ポートの場所
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図 1-11 に、モデル AIR-CAP1552CU-x-K9 および AIR-CAP1552EU-x-K9 のアンテナ ポートの場所を示します。使用されるポートは発注したオプション アンテナによって異なります。
図 1-11 アクセス ポイント モデル AIR-CAP1552CU-x-K9 および AIR-CAP1552EU-x-K9 の外部アンテナ ポートの場所
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1552 アクセス ポイントは、2.4-GHz 802.11b/g/n 複数入力複数出力(MIMO)無線と 5-GHz 802.11a/n MIMO 無線を使用した同時デュアル無線動作をサポートします。2.4 GHz 無線は、米国ではチャネル 1 ~ 11、ヨーロッパでは 1 ~ 13、日本では 1 ~ 13 をサポートします。802.11b/g/n 動作用の最大総出力電力が 25 dBm の 2 つのトランスミッタが搭載されています。出力電力は、5 つのレベルに設定できます。3 つの受信機が搭載され、最大比合成(MRC)に対応できます。
5 GHz 無線は UNII-2 帯域(5.25 ~ 5.35 GHz)、UNII-2 Extended/ETSI 帯域(5.47 ~ 5.725 GHz)、上層 ISM 帯域(5.725 ~ 5.850 GHz)、および拡張インド帯域(5.85 ~ 5.875 GHz)で動作します。UNII-2 および Extended/ETSI 帯域用に、最大総出力電力が 26 dBm の 2 つのトランスミッタが搭載されています。上層 ISM 帯域の最大総出力電力は 28 dBm です。出力電力は 3 dB ステップで 5 段階の電力に設定できます。3 つの受信機により、最大比合成(MRC)に対応できます。
1552 アクセス ポイントは、屋外使用向けに設計された各種のアンテナをサポートし、2.4 GHz および 5 GHz 周波数帯域の無線で動作します。1552 は、内蔵アンテナ アレイに加えて、以下のセクションに示す外部アンテナをサポートします。
取り付け構成には、より線ケーブル取り付けと柱取り付けの 2 種類があります(“アクセス ポイントの取り付け” sectionを参照)。
オプションのアンテナ取り付けブラケット キットを使用すれば、指向性アンテナの AIR-ANT2413P2M-N と AIR-ANT5114P2M-N を、より線マウントまたは支柱マウント環境のアクセス ポイントに直接取り付けることができます。アンテナ取り付けブラケット キットには、4 つのブラケット セクションと留め具が含まれており、複数の設定に組み合わせて指向性アンテナをさまざまな位置に固定し、向きを変えることができます。オプションの取り付けブラケットを使用してアンテナを取り付ける方法については、『 Installing Directional-Antenna Mounting Kits on Cisco 1550 Series Outdoor Mesh Access Points 』を参照してください。
AIR-CAP1552E-x-K9 モデルは、常に 3 つの外部アンテナが接続された状態で稼働している必要があります。図 1-10 に、1552E モデルのアンテナ ポートの場所を示します。
ロープロファイル デュアルバンド 2.4/5 GHz 全方向性アンテナ アレイの基本機能は次のとおりです。
図 1-12 は、AIR-CAP1552I-x-K9 モデルと AIR-CAP1552C-x-K9 モデルにのみ組み込まれる内蔵型 Low Profile Dual-Band(2.4 GHz および 5 GHz)3 素子アレイ アンテナを示しています。
図 1-12 Cisco Aironet ロープロファイル デュアルバンド 2.4/5 GHz 全方向性アンテナ アレイ:AIR-CAP1552I-x-K9 モデルと AIR-CAP1552C-x-K9 モデルのみに内蔵
デュアルバンド全方向性アンテナ(別名「スティック」アンテナ)は、2.4 GHz および 5 GHz の周波数帯域で動作する無線で Cisco Aironet 屋外アクセス ポイントとの屋外使用に向けて設計されています(図 1-13)。このアンテナの基本機能は次のとおりです。
このアンテナは全方向性ブロードキャスト パターンを作成よう設計されています。このパターンを実現するには、ラジエータ素子側に障害物がないようアクセス ポイントを取り付けてください。
このアンテナの詳細については、『Cisco Aironet Dual-Band Omnidirectional Antenna (AIR-ANT2547V-N)』マニュアルを参照してください。アンテナを取り付けるときは、安全に関する注意事項に従います。安全性については、“安全上の注意” sectionを参照してください。
図 1-13 Cisco Aironet デュアルバンド全方向性アンテナをモデル AIR-CAP1552E-x-K9 のみに取り付けた状態
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Cisco Aironet 2.4-GHz/5-GHz 8-dBi 指向性アンテナは、2.4 GHz および 5 GHz の両方の周波数帯域で動作する無線で Cisco Aironet 屋外アクセス ポイントとの屋外使用に向けて設計されています。このアンテナは、両方の帯域で 8-dBi のゲインがあります。
このアンテナの詳細については、 『Cisco Aironet 2.4-GHz/5-GHz 8-dBi Directional Antenna (AIR-ANT2588P3M-N)』 ドキュメントを参照してください。アンテナの取り付け時には、安全上の注意事項のすべてに従ってください(“安全上の注意” sectionを参照)。
図 1-14 Cisco Aironet 2.4 GHz/5 GHz 8-dBi 指向性アンテナ(モデル AIR-CAP1552E-x-K9 のみへの設置)
Cisco Aironet 5-GHz 14-dBi 2 ポート指向性アンテナは、5 GHz の周波数帯域で動作する無線で Cisco Aironet 屋外アクセス ポイントとの屋外使用に向けて設計されています。このアンテナは 5 GHz 帯域の 14-dBi です。
このアンテナは、オプションの指向性アンテナ取り付けキット AIR-CCAMK-1 を使用して取り付けることができます。これにより、アンテナをアクセス ポイントに取り付け、複数の設定に配置することができます。詳細については、『 Installing Directional-Antenna Mounting Kits on Cisco 1550 Series Outdoor Mesh Access Points 』を参照してください。
このアンテナの詳細については、 『Cisco Aironet 5-GHz 14-dBi Directional Antenna (AIR-ANT5114P2M-N)』 ドキュメントを参照してください。アンテナの取り付け時には、安全上の注意事項のすべてに従ってください(“安全上の注意” sectionを参照)。
図 1-15 Cisco Aironet 5 GHz 14-dBi 指向性アンテナ(モデル AIR-CAP1552EU-x-K9 および AIR-CAP1552CU-x-K9 のみへの設置)
Cisco Aironet 2.4-GHz 13-dBi 2 ポート指向性アンテナは、2.4 GHz の周波数帯域で動作する無線で Cisco Aironet 屋外アクセス ポイントとの屋外使用に向けて設計されています。このアンテナは 2.4 GHz の周波数帯域で 13-dBi ゲインです。
このアンテナは、オプションの指向性アンテナ取り付けキット AIR-CCAMK-1 を使用して取り付けることができます。これにより、アンテナをアクセス ポイントに取り付け、複数の設定に配置することができます。詳細については、『 Installing Directional-Antenna Mounting Kits on Cisco 1550 Series Outdoor Mesh Access Points 』を参照してください。
このアンテナの詳細については、 『Cisco Aironet 2.4-GHz 13-dBi Directional Antenna (AIR-ANT2413P2M-N)』 ドキュメントを参照してください。アンテナの取り付け時には、安全上の注意事項のすべてに従ってください(“安全上の注意” sectionを参照)。
図 1-16 Cisco Aironet 2.4 GHz 13-dBi 指向性アンテナ(モデル AIR-CAP1552EU-x-K9 および AIR-CAP1552CU-x-K9 のみへの設置)
Cisco Aironet 2.4-GHz 2 dBi 全方向性アンテナは、2.4 GHz の周波数帯域で動作する無線で Cisco Aironet 屋外アクセス ポイントとの屋外使用に向けて設計されています。このアンテナの基本機能は次のとおりです。
アンテナの取り付け時には、安全上の注意事項のすべてに従ってください(“安全上の注意” sectionを参照)。
図 1-17 Cisco Aironet 2.4 GHz 2-dBi 全方向性アンテナ(モデル AIR-CAP1552EU-x-K9 および AIR-CAP1552CU-x-K9 のみへの設置)
Cisco Aironet 2.4-GHz 5 dBi 全方向性アンテナは、2.4 GHz の周波数帯域で動作する無線で Cisco Aironet 屋外アクセス ポイントとの屋外使用に向けて設計されています。このアンテナは 2.4 GHz の周波数帯域で 5-dBi ゲインです。
このアンテナの詳細については、『 Cisco Aironet 5-dBi Omnidirectional Antenna (AIR-ANT2450V-N)-French 』を参照してください。アンテナの取り付け時には、安全上の注意事項のすべてに従ってください(“安全上の注意” sectionを参照)。
図 1-18 Cisco Aironet 2.4 GHz 5-dBi 全方向性アンテナ(モデル AIR-CAP1552EU-x-K9 および AIR-CAP1552CU-x-K9 のみへの設置)
Cisco Aironet 2.4-GHz 8 dBi 全方向性アンテナは、2.4 GHz の周波数帯域で動作する無線で Cisco Aironet 屋外アクセス ポイントとの屋外使用に向けて設計されています。このアンテナは 2.4 GHz の周波数帯域で 8-dBi ゲインです。
このアンテナの詳細については、『 Cisco Aironet 8-dBi Omnidirectional Antenna (AIR-ANT2480V-N) 』を参照してください。アンテナの取り付け時には、安全上の注意事項のすべてに従ってください(“安全上の注意” sectionを参照)。
図 1-19 Cisco Aironet 2.4 GHz 8-dBi 全方向性アンテナ(モデル AIR-CAP1552EU-x-K9 および AIR-CAP1552CU-x-K9 のみへの設置)
Cisco Aironet 5-GHz 4-dBi 指向性アンテナは、5 GHz の周波数帯域で動作する無線で Cisco Aironet 屋外アクセス ポイントとの屋外使用に向けて設計されています。このアンテナの基本機能は次のとおりです。
アンテナの取り付け時には、安全上の注意事項のすべてに従ってください(“安全上の注意” sectionを参照)。
図 1-20 Cisco Aironet 5 GHz 4-dBi 全方向性アンテナ(モデル AIR-CAP1552EU-x-K9 および AIR-CAP1552CU-x-K9 のみへの設置)
Cisco Aironet 5-GHz 8-dBi 指向性アンテナは、5 GHz の周波数帯域で動作する無線で Cisco Aironet 屋外アクセス ポイントとの屋外使用に向けて設計されています。このアンテナは 5 GHz の周波数帯域で 8-dBi ゲインです。
このアンテナの詳細については、『 Cisco Aironet 8-dBi Omnidirectional Antenna (AIR-ANT5180V-N) 』を参照してください。アンテナの取り付け時には、安全上の注意事項のすべてに従ってください(“安全上の注意” sectionを参照)。
図 1-21 Cisco Aironet 5 GHz 8-dBi 全方向性アンテナ(モデル AIR-CAP1552EU-x-K9 および AIR-CAP1552CU-x-K9 のみへの設置)
1550 シリーズ アクセス ポイントでは、次の電源を使用できます。
警告 装置は、必ず、IEC 60950 に基づいた安全基準の安全超低電圧(SELV)の要件に準拠する DC 電源に接続してください。ステートメント 1033
1552 アクセス ポイントは、複数の電源に接続することができます。アクセス ポイントは使用可能な電源を検出し、次のデフォルトの優先順位を使用して対象の電源に切り替えます。
警告 この装置には複数の電源装置接続が存在する場合があります。すべての接続を取り外し、装置の電源を遮断する必要があります。ステートメント 1028
警告 火災の危険性を抑えるため、必ず 26 AWG 以上の太さの電話線コードを使用してください。ステートメント 1023
(注) ケーブル構成では、アクセス ポイントを POC 電源または外部 12VDC 電源で動作させている場合にのみ、ケーブル モデムがアクティブになります。PoE 電源のみの使用では、ケーブル モデムは非アクティブになります。
アクセス ポイントの PDC ケーブル モデム構成では、柱取り付けのケーブル ラインからケーブル ネットワークに接続するために内部ケーブル モデムを使用します。アクセス ポイントは、ケーブル ネットワークから供給される 40 ~ 90VAC(準方形波 AC)電源で動作させることができます。
アクセス ポイントは、イーサネット アップリンク ポート(POE 入力)およびダウンリンク ポート(POE 出力)をサポートします。アクセス ポイントの PoE 入力ポートでは RJ-45 コネクタ(Liquid-Tight アダプタ付き)を使用してアクセス ポイントを 10/100/1000BASE-T ネットワークに接続します。イーサネット ケーブルは、イーサネット データの送受信に使用し、必要に応じてパワー インジェクタから 56VDC インライン電源の供給に使用します。
(注) 1552E または 1552EU アクセス ポイントが PoE によって動作している場合は、PoE 出力ポートは非アクティブです。
アクセス ポイントの PoE 出力(10/100/1000BASE-T)ポートでは、RJ-45 コネクタを使用して LAN 接続を実現し、カメラやセンサー ゲートウェイなど、ユーザが用意した周辺機器 1 台に IEEE 802.3af 電源を供給します。PoE 出力ポートをスイッチやハブには接続しないでください。イーサネットの MAC アドレスは、アクセス ポイントの底面にある LED の下部に印刷されています。
(注) パワー インジェクタでアクセス ポイントが動作している場合は、PoE 出力ポートはディセーブルになります。
ヒント アクセス ポイントはイーサネットと電源の信号を感知して、ケーブル接続に合った内部回路に自動的に切り替わります。
警告 火災の危険性を抑えるため、必ず 26 AWG 以上の太さの電話線コードを使用してください。ステートメント 1023
イーサネット ケーブルには、シールド付きの屋外用カテゴリ 5e(CAT5e)以上の定格のものを使用してください。アクセス ポイントはイーサネットと電源の信号を感知して、ケーブル接続に合った内部回路に自動的に切り替わります。
警告 クラス 1 レーザー製品です。ステートメント 1008
工場に発注可能なファイバ オプションとして、ファイバ入出力機能が用意されています。ファイバ データの送受信は、次の SFP モジュールを使用して、アクセス ポイントに接続されたシングル ストランド ファイバ ケーブル経由で行われます。
(注) SFP モジュールはホットスワップ可能ではありません。
アクセス ポイントの底面には 1 つのファイバ接続があります(図 1-1 を参照)。クライアント データは、ファイバ対応スイッチからファイバ接続を経由して、ネットワーク コントローラに渡されます。構成情報は、使用しているコントローラの構成ガイドに記載されています。
GPS モジュールは、AP の場所を正確に特定し、それをコントローラにレポートするために必要です。シスコの AIR-CAP 1552I/C/CU/E/EU/H 製品ラインの位置情報を提供します。
GPS アンテナの配線と固定の詳細については、『 1550 Series GPS Hardware Mounting Guide 』を参照してください。
アクセス ポイントは金属製エンクロージャを使用し、屋内外での動作環境と工業用温度動作範囲 -40 ~ 55°C(-40 ~ 131°F)に対応します。これにより、アクセス ポイントは NEMA 4 および IP67 の要求事項に適合しています。
発注内容によっては、次のオプションのアクセス ポイント ハードウェアが付属品として出荷されます。
アクセス ポイントは、無線クライアント アクセスと、ポイントツーポイント ブリッジング、ポイントツーマルチポイント ブリッジング、およびポイントツーマルチポイント メッシュ無線接続に対応するよう設計された無線デバイスです。アクセス ポイントは、別のアクセス ポイントにリンクして有線ネットワーク接続にアクセスしたり、他のアクセス ポイントのリピータ動作を提供したりするための 5 GHz のバックホール機能を備えています。
アクセス ポイントには、ルート アクセス ポイント(RAP)、またはすべてのアクセス ポイントのデフォルトの役割であるメッシュ(非ルート)アクセス ポイント(MAP)という、無線が持つ 2 つの主要な役割があります。アクセス ポイントがファイバ、有線イーサネット、またはケーブルで(スイッチを経由して)コントローラに接続されている場合、その無線の役割は RAP と呼ばれます。RAP であると見なすには、アクセス ポイントが RAP として設定されている必要があります。RAP は、ブリッジングまたはメッシュ ネットワークへの親ノードとなります。コントローラは、1 つ以上の RAP をサポートでき、それぞれの RAP が同じ無線ネットワークまたは異なる無線ネットワークの親として機能します。同じメッシュ ネットワークに複数の RAP を配備して、冗長性を確保することもできます。RAP と MAP のどちらのアクセス ポイントも、2.4 GHz および 5 GHz 無線を使用して無線クライアントをサポートできます。5 GHz のクライアント アクセスはユニバーサル クライアント アクセスと呼ばれます。
アクセス ポイントが有線イーサネット、光ファイバ、またはケーブルのいずれでもコントローラに接続されていない場合、その無線の役割は MAP と呼ばれます。MAP は、バックホール インターフェイスを介して他の MAP に無線接続され、最終的には、スイッチを経由してイーサネットまたはケーブルでコントローラに接続された RAP に接続されます。MAP は、ローカル LAN に有線イーサネットで接続して、その LAN のブリッジエンド ポイントとして機能することもできます(ポイントツーポイント ブリッジ接続またはポイントツーマルチポイント ブリッジ接続を使用)。
アクセス ポイントは、5 GHz の無線を使用する無線バックホール機能をサポートすることで、別のアクセス ポイントをブリッジして、コントローラとの有線ネットワーク接続にアクセスします(図 1-22 を参照)。この構成では、有線ネットワークに接続されているアクセス ポイントは、RAP と見なされます。リモート アクセス ポイントは MAP と見なされ、無線クライアント トラフィックを RAP に転送して、有線ネットワークへの転送を実現します。Control And Provisioning of Wireless Access Points(CAPWAP)で制御されているトラフィックも、このブリッジ リンクを介して転送されます。
アクセス ポイントを使用すると、リモートネットワークを延長できます。それには、図 1-23 に示すように、5GHz のバックホール無線を使用して、2 つのネットワーク セグメントをブリッジングします。イーサネット ブリッジングをサポートするには、コントローラで各アクセス ポイントのブリッジングを有効にする必要があります。デフォルトでは、この機能はすべてのアクセス ポイントでオフになっています。
無線クライアント アクセスもサポートされますが、高層ビル間をブリッジングする場合、2.4 GHz では無線範囲が制限されることがあるため、直接的な無線クライアント アクセスには適さない場合があります。
図 1-23 アクセス ポイントのポイントツーポイント ブリッジングの例
アクセス ポイントを RAP として使用すると、複数のリモート MAP を、それらにアソシエートされた有線ネットワークに接続することができます。デフォルトでは、この機能はすべてのアクセス ポイントでオフになっています。イーサネット ブリッジングをサポートするには、コントローラで各アクセス ポイントのブリッジングを有効にする必要があります。無線クライアント アクセスもブリッジリンクを介して提供できますが、高層ビル間をブリッジングする場合、2.4 GHz では無線範囲が制限されることがあるため、直接的な無線クライアント アクセスには適さない場合があります。図 1-24 に、アクセス ポイントのポイントツーマルチポイント ブリッジングの例を示します。
図 1-24 アクセス ポイントツー マルチポイント ブリッジングの例
アクセス ポイントは、一般的にメッシュ ネットワーク構成に配置されます。一般的なメッシュ配置では、1 つ以上の RAP が、スイッチ経由でコントローラに有線ネットワーク接続されます。有線ネットワーク接続されない他のリモート MAP は、バックホール機能を使用して、有線ネットワークに接続されている RAP への最適なリンクを選択します。メッシュ ネットワークでは、アクセス ポイント間のリンクがバックホール リンクと呼ばれます。
インテリジェントな無線ルーティングは Adaptive Wireless Path Protocol(AWPP)によって実現されます。このプロトコルを使用することで、各 MAP はネイバー MAP を識別し、パスごとに信号の強度とコントローラへのアクセスに必要なホップ数についてコストを計算して、有線ネットワークに接続されている RAP までの最適なパスをインテリジェントに選択できるようになります。信号の強度でバックホールで使用できるデータ レートが決まるため、信号の強度にはプライオリティが設定されています。
図 1-25 は、MAP および RAP を使用した一般的なメッシュ構成を示しています。
図 1-25 アクセス ポイントを使用した一般的なメッシュ構成
アクセス ポイントは、レイヤ 3 ネットワーク動作をサポートします。レイヤ 3 構成のアクセス ポイントとコントローラは IP アドレスおよび UDP パケットを使用し、大規模なネットワークでルーティングが可能です。レイヤ 3 オペレーションは、拡張可能であり、シスコによって推奨されています。
図 1-26 は、アクセス ポイントやコントローラを含む一般的なレイヤ 3 無線ネットワーク構成を示しています。
図 1-26 レイヤ 3 アクセス ポイントの一般的なネットワーク構成例