アップグレードとダウングレード
ここでは、Cisco UCS リリース 4.0 へのアップグレードまたはダウングレードが与える、このリリースで導入された新しいロールと特権への影響について説明します。
アップグレードによるロールおよび権限への影響
Cisco UCS Manager を以前のリリースから Cisco UCS 4.0 へアップグレードすると、server-compute ロールが Cisco UCS Manager のデフォルト ロールのリストに追加されます。デフォルトで、次の特権が server-compute ロールに割り当てられます。
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サービス プロファイルの計算(ls-compute)
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サービス プロファイルのサーバ操作(ls-server-oper)
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サービス プロファイルのサーバ ポリシー(ls-server-policy)
次の新しい特権が、新規または既存のロールに追加できる特権リストに追加されます。
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組織管理(org-management)
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サービス プロファイルの計算(ls-compute)
ダウングレードによる新しいロールへの影響
Cisco UCS Manager を Cisco UCS リリース 4.0 から以前のリリースにダウングレードする場合は、次のことが起こります。
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server-compute ロールに変更を加えていない場合、そのロールは削除され、ダウングレードされた Cisco UCS Manager で使用できなくなります。このロールを持つすべてのユーザに、読み取り専用の特権が割り当てられます。
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特権を追加または削除して server-compute ロールをカスタマイズした場合、server-compute ロールはダウングレードされた Cisco UCS Manager に残り、ロールに追加された特権を保持します。
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server-compute ロールに、Cisco UCS リリース 4.0 で追加された特権のいずれかが含まれている場合、これらの特権はダウングレード時にロールから削除されます。
ダウングレードによる新しい権限を割り当てられたユーザへの影響
Cisco UCS リリース 4.0 から以前のリリースに Cisco UCS Manager をダウングレードする場合、新しい特権はダウングレードされた Cisco UCS Manager では使用できません。新しい特権を含むロールが割り当てられたユーザには、次のことが起こります。
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ロールに以前のリリースで使用可能なその他の特権が含まれている場合、ロールおよびユーザにはそれらの特権が保持されます。
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ロールに以前のリリースで使用可能なその他の特権が含まれていない場合、ロールおよびユーザには読み取り専用の特権が割り当てられます。
ダウングレード後に Cisco UCS リリース 4.0 へアップグレードした場合の影響
Cisco UCS Manager を Cisco UCS リリース 4.0 をダウングレードした後に、アップグレードして Cisco UCS リリース 3.2 に戻す場合、新しいロールまたは特権が割り当てられていたユーザには次のことが起こります。
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server-compute ロールがダウングレード中に削除された場合、ユーザは読み取り専用の特権を保持します。ユーザに server-compute ロールを再割り当てする必要があります。
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server-compute ロールがダウングレード中に削除されなかった場合、ユーザは以前のリリースからの特権を保持します。ただし、そのロールにはサービス プロファイルの計算(ls-compute)権限が再割り当てされません。server-compute ロールにその特権を手動で割り当てる必要があります。server-compute ロールに割り当てられている他の特権はすべて保持されます。
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サービス プロファイルの計算(ls-compute)または組織管理(org-management)のいずれかでユーザにカスタム ロールを割り当てた場合、ユーザは読み取り専用権限を保持します。カスタム ロールに手動で新しい特権を割り当てる必要があります。