この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
(注) Cisco.com から Microsoft Windows ソフトウェアをダウンロードすることはできません。ご自身の Microsoft Windows Server 2003 または Microsoft Windows Server 2008 ソフトウェアをインストールする必要があります。
• 「Cisco SRE-V ソフトウェアのダウンロードとインストール」
• 「Cisco SRE-V ソフトウェアのアップグレード、移行、およびダウングレード」
Cisco SRE 900 または 910 サービス モジュールに Cisco SRE-V アプリケーションをインストールする場合は、ローカルの Redundant Array of Inexpensive Disks(RAID)にデータ ファイルを保存することもできます。使用可能な RAID モード オプションは、RAID 1、RAID 0、および非 RAID です。
(注) RAID は、Cisco SRE 700 または 710 サービス モジュールではサポートされません。Cisco SRE 900 および 910 サービス モジュールでのみサポートされます。
表 4-1 に、RAID オプションの概要を示します。
|
|
|
|
---|---|---|---|
データは、2 台以上のディスクにわたるストライプ ブロックに冗長性(ミラーリング)なしで均等に保存されます。両方のディスク ドライブのデータは異なります。 |
|||
• 「RAID 1」
• 「RAID 0」
• 「非 RAID」
• ディスク ドライブのミラー セットを構成します(両方のディスク ドライブのデータは同じ)。図 4-1 を参照してください。
• ハイ アベイラビリティを提供します。一方のディスク ドライブで障害が発生した場合は、他方のディスク ドライブが引き継ぎ、データストアは保持されます。
• 耐障害性とホットスワップをサポートします。1 台のディスク ドライブで障害が発生した場合は、 障害のあるディスク ドライブを取り外して新しいディスク ドライブに交換することができます。「障害がある RAID 1 ディスク ドライブのホットスワップ」を参照してください。
RAID 0 と比較すると、 RAID 1 では潜在的な合計ディスク記憶域の半分(465 GB)しか利用できないため、記憶域が少なくなります。これはパフォーマンス面の効果が小さい原因となります。
図 4-1 は、RAID 1 ではディスク 0 とディスク 1 のデータが同じ(ミラー)であることを示しています。
図 4-1 RAID 1 オプション:ディスク 0 とディスク 1 のデータは同じ
RAID 0 では、データは 2 台のディスク ドライブにわたるストライプ ブロックに冗長性(ミラーリング)なしで均等に保存されます。両方のディスク ドライブのデータは異なります。図 4-2 を参照してください。
RAID 1 と比較すると、RAID 0 では両方のディスク ドライブ(927 GB)がデータの保存に使用されるため、記憶域が増加します。2 台のディスク ドライブ内で読み取り操作と書き込み操作が並行して発生するため、パフォーマンスは 2 倍に向上します。
ただし、耐障害性、エラー チェック、またはホットスワップの機能はありません。一方のディスク ドライブで障害が発生した場合は、アレイ全体のデータが破壊されます。エラー チェックやホットスワップの機能がないため、アレイは回復不能なエラーの影響を受けやすくなります。
図 4-2 は、RAID 0 ではディスク 0 とディスク 1 のデータが異なることを示しています。データはディスク 0 とディスク 1 にわたって冗長性なしで均等に分割されます。
図 4-2 RAID 0:ディスク 0 とディスク 1 のデータは異なる
コンピュータのディスク ドライブが RAID として設定されていない場合、コンピュータは非 RAID モードです。非 RAID モードは、Just a Bunch of Disks または Just a Bunch of Drives(JBOD)とも呼ばれます。非 RAID モードでは、耐障害性、エラー チェック、ホットスワップ、または冗長性はサポートされません。
• 「Cisco SRE-V ソフトウェアのインストール:クリーン インストール」
• 「Cisco SRE-V ソフトウェアのアンインストール」
• 「ソフトウェアのインストールまたはアンインストールの確認」
• Cisco SRE-V ソフトウェア パッケージ ファイルを保存する FTP サーバの IP アドレスまたは名前を確認します。
ステップ 1 http://www.cisco.com/go/ucse にアクセスして [Download Software] をクリックし、次に Cisco SRE-V ファイルをダウンロードします。
• Cisco SRE 700 または 710 サービス モジュールの場合は、次の .zip ファイルをダウンロードします。
• Cisco SRE 900 または 910 サービス モジュールの場合は、次の .zip ファイルをダウンロードします。
ファイル名の r は、RAID を表します。RAID は Cisco SRE 900 および 910 サービス モジュールでのみサポートされます。
(注) WinZip など Windows 用に設計されたファイル展開ツールを使用する場合、tar ファイルの CR/LF 変換をディセーブルにする必要があります。たとえば、WinZip 9.0 では、[Configuration] > [Miscellaneous] の順に選択してから、[TAR file smart CR/LF conversion] をオフにします。
ステップ 2 zip ファイルを FTP サーバに解凍します。インストールするファイルは、すべて同一のディレクトリに保存する必要があります。
ステップ 3 Cisco SRE-V ソフトウェアをインストールします。必要に応じて「Cisco SRE-V ソフトウェアのインストール:クリーン インストール」または「Cisco SRE-V ソフトウェアのリリース 1.0 または 1.1 からリリース 2.0 への移行」を参照してください。
(注) • Cisco SRE-V ソフトウェアのインストールには、約 10 分かかります。ネットワークの速度に応じて、インストール時間は異なる場合があります。
• Cisco SRE-V のインストールのステータスを表示するには、ホスト ルータ CLI で service-module sm slot/ 0 status コマンドを入力します。次に例を示します。
Cisco SRE-V ソフトウェアのインストールを開始する前に、「RAID オプションについて」を参照してください。
2. service-module sm slot /0 install url url
service-module sm slot /0 install url url argument disk-cfg-mode={raid1 | raid0 | nonraid}
|
|
|
---|---|---|
|
||
service-module sm slot /0 install url url service-module sm slot /0 install url url argument disk-cfg-mode={raid1 | raid0 | nonraid} Cisco SRE 900 または 910 サービス モジュールの例: Router# service-module sm 2/0 install url ftp://server.com/dir/sre-v-k9-r.SPA.smv.2.0.0.pkg Loading galactica-whql#$.1/solaria/2.0.0/raid/sre-v-k9-r.SPA.smv.2.0.0.pkg Delete the installed Cisco SRE-V Software and proceed with new installation? [no]: yes Loading solaria/2.0.0/raid/sre-v-k9-r.SPA.smv.2.0.0.pkg.install.sre ! ios_image c2951-universalk9-mz pkg_name sre-v-k9-r.spa.smv.2.0.0.pkg key_file sre-v-k9-r.spa.smv.2.0.0.key helper_file sre-v-installer.spa.smv.2.0.0 Check target platform capabilities Please select disk configuration (-1 = nonraid, 0 = raid0, 1 = raid1 ) [-1]: Router# service-module sm 2/0 install url ftp://server.com/dir/sre-v-k9-r.SPA.smv.2.0.0.pkg Router# service-module sm 2/0 install url ftp://server.com/dir/sre-v-k9-r.SPA.smv.2.0.0.pkg Router# service-module sm 2/0 install url ftp://server.com/dir/sre-v-k9-r.SPA.smv.2.0.0.pkg |
Cisco SRE-V アプリケーションのインストールを開始します。インストール コマンドを入力すると、ディスク設定(RAID モード)を選択するよう求められます。ディスク設定オプションは、1、0、または -1 です。 RAID オプションの詳細については、「RAID オプションについて」を参照してください。 指定した RAID モードで Cisco SRE-V アプリケーションのインストールを開始します。RAID モード オプションは、RAID 1、RAID 0、または非 RAID です。RAID オプションの詳細については、「RAID オプションについて」を参照してください。 。RAID は Cisco SRE 900 および 910 サービス モジュールでのみサポートされます。• slot / port :ルータ シャーシ内の対象モジュールの位置。Cisco SRE サービス モジュールの場合は、ポート番号として常に 0 を使用します。アプリケーションは、このポートを使用してサービス モジュールにインストールされます。スロットとポート番号の間にスラッシュ( / )が必要です。 • url url :RFC 2396 に定義されているように、アプリケーション パッケージと Tcl スクリプトがあるサーバおよびディレクトリの URL を指定します。URL は、FTP サーバ上の .pkg ファイルを指す必要があります。 url では、FTP サーバのユーザ名とパスワードを使用することもできます。例: |
|
Cisco SRE 900 または 910 サービス モジュールの例(URL に FTP クレデンシャルを使用): Router# service-module sm 2/0 install url ftp:// username:password @server.com/dir/sre-v-k9-r.SPA.smv.2.0.0.pkg |
• raid1 :Cisco SRE-V を RAID 1 モードでインストールします。 詳細については、 「RAID 1」を参照してください。 • raid0 :Cisco SRE-V を RAID 0 モードでインストールします。 詳細については、 「RAID 0」を参照してください。 • nonraid :Cisco SRE-V を非 RAID モードでインストールします。 詳細については、 「非 RAID」を参照してください。 |
|
[service-module sm slot /0 status] |
||
|
Cisco SRE-V Release 2.0 を正しくインストールし、サービス モジュールとのセッションを開始すると、コンソール インターフェイスが表示されます。コンソール インターフェイスを使用して VMware vSphere Hypervisor DCUI にアクセスし、Cisco SRE-V の設定を実行できます。「VMware vSphere Hypervisor DCUI の開始と終了」 を参照してください。
Cisco SRE-V のインストールまたはアンインストールのステータスを表示するには、ホスト ルータ CLI で service-module sm slot/ 0 status コマンドを入力します。次に例を示します。
• 「Cisco SRE-V ソフトウェアのリリース 1.0 または 1.1 からリリース 2.0 への移行」
• 「Cisco SRE-V ソフトウェアのリリース 1.5 からリリース 2.0 へのアップグレード」
• 「Cisco SRE-V ソフトウェアのリリース 2.0 からリリース 1.5、1.1、または 1.0 へのダウングレード」
ソフトウェアを移行する場合は、リリース 2.0 ソフトウェアのクリーン インストールを実行し、データストアの内容だけを保持します。ソフトウェアを移行するには、 keep-ds 引数を使用します。
ソフトウェアをアップグレードする場合は、リリース 2.0 ソフトウェアのクリーン インストールを実行し、データストアの内容に加えて VMware vSphere Hypervisor のホスト設定データも保持します。ソフトウェアをアップグレードするには、 upgrade 引数を使用します。VMWare vSphere Hypervisor のホスト設定データを保持するには、 upgrade 引数を使用します。
keep-ds と upgrade 引数の両方を使用した場合、システムでは upgrade 引数が使用され、 keep-ds 引数は無視されます。
• 適切なバージョンの Cisco SRE-V アップグレード ソフトウェアをダウンロードします。「Cisco SRE-V ソフトウェアのダウンロード」を参照してください。
ステップ 1 service-module sm slot /0 install url url argument keep-ds コマンド を使用して、Cisco SRE-V ソフトウェアをインストールします。次に例を示します。
url は、アプリケーション パッケージと Tcl スクリプトがあるサーバおよびディレクトリです。URL は、FTP サーバ上の .pkg ファイルを指す必要があります。
URL では、FTP サーバのユーザ名とパスワードを使用することもできます。次に例を示します。
ステップ 2 アップグレード後、ディスクの内容は保持されていますが、VMware vSphere Hypervisor を再設定し、仮想マシンをインベントリに追加する必要があります。
• 適切なバージョンの Cisco SRE-V アップグレード ソフトウェアをダウンロードします。「Cisco SRE-V ソフトウェアのダウンロード」を参照してください。
ステップ 1 service-module sm slot /0 install url url argument upgrade コマンド を使用して、Cisco SRE-V ソフトウェアをインストールします。次に例を示します。
url は、アプリケーション パッケージと Tcl スクリプトがあるサーバおよびディレクトリです。URL は、FTP サーバ上の .pkg ファイルを指す必要があります。
URL では、FTP サーバのユーザ名とパスワードを使用することもできます。次に例を示します。
• 仮想マシンをリモート ロケーションにエクスポートします。
• ダウングレードするリリースの Cisco SRE-V ソフトウェアをダウンロードします。「Cisco SRE-V ソフトウェアのダウンロード」を参照してください。リリース 2.0 をダウンロードするのではなく、必要なバージョンをダウンロードします。
ステップ 1 service-module sm slot / 0 install url url コマンドを使用して、低いバージョンの Cisco SRE-V ソフトウェアをインストールします。次に、リリース 1.1 にダウングレードする例を示します。(異なるバージョンにダウングレードする場合は、バージョン番号を置き換えてください)。
url は、アプリケーション パッケージと Tcl スクリプトがあるサーバおよびディレクトリです。URL は、FTP サーバ上の .pkg ファイルを指す必要があります。URL では、FTP サーバのユーザ名とパスワードを使用することもできます。次に例を示します。
ステップ 2 イネーブルにする RAID モードを選択します。インストレーション プロセス中に、ディスク設定(RAID モード)を選択するよう求められます。ディスク設定オプションは、1、0、または -1 です。
サービス モジュールが再起動し、ダウングレードされたバージョンの Cisco SRE-V ソフトウェアがインストールされます。
ステップ 3 VMware vSphere Hypervisor を再設定します。
ステップ 4 エクスポート済みの仮想マシンをインポートします。
ステップ 1 service-module sm slot / 0 session コマンドを使用して、Cisco SRE サービス モジュールへのセッションを開始します。次に例を示します。
ステップ 2 VMware vSphere Hypervisor を初めて使用する場合は、ユーザ名に root を使用し、パスワードのフィールドは空のままにしておきます。ログイン後に、パスワードを変更することを推奨します。
ステップ 3 DCUI を終了するには、Ctrl + Shift + 6 + x を押します。
ステップ 4 disconnect コマンドを入力して DCUI から切断します。次に例を示します。
ステップ 5 確認プロンプトで、Enter を押して切断操作を確認します。
• 「Cisco SRE サービス モジュールの他のシスコ アプリケーション」
• 「VMware vSphere Hypervisor のパッチまたはアップデート リリースのインストール」
• 仮想マシンをリモート ロケーションにエクスポートします。
• Cisco SRE サービス モジュールにインストールするアプリケーションをダウンロードします。
• sm-hw-util.1.1.1 というハードウェア ユーティリティをダウンロードします。このハードウェア ユーティリティは、SATA モードを AHCI から IDE に変更します。sm-hw-util.1.1.1 ユーティリティは sm-hw-util.1.1.1.zip というファイルに含まれています。Cisco.com にアクセスし、sm-hw-util.1.1.1.zip と入力してファイルを検索します。
ステップ 1 service-module sm slot / 0 install url url /sm-hw-uti1.1.1.1 argument sata-mode=ide コマンドを使用して、SATA モードを AHCI から IDE に変更します。
ステップ 2 service-module sm slot / 0 install url application_url コマンドを使用して、ソフトウェアをインストールします。次に例を示します。
url は、アプリケーション パッケージと Tcl スクリプトがあるサーバおよびディレクトリです。URL は、FTP サーバ上の .pkg ファイルを指す必要があります。
サービス モジュールが再起動し、アプリケーションがインストールされます。
VMware vSphere Hypervisor のパッチまたはアップデート リリースは、Cisco.com から必要に応じて定期的に提供されます。ただし、VMware.com からリリースされるパッチをこのプラットフォームにインストールすることもできます。
• VMware のパッチには、RAID 機能は含まれていません。Cisco SRE 900 または 910 サービス モジュールの ESXi CLI を使用してパッチまたはアップデート リリースをインストールする際に RAID 機能が上書きされないようにするには、 software vib install コマンドではなく、 software vib update コマンドを使用します。
• パッチまたはアップデート リリースをダウンロードします。
ステップ 1 vCenter Update Manager(VUM)などのアップデート ユーティリティ、vSphere リモート CLI、または ESXi CLI を使用して、パッチまたはアップデート リリースをインストールします。