この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
• 「概要」
CIMC ファームウェア アップデート ユーティリティは、スタンドアロン サーバのホスト(x86)ベース システムのファームウェア バージョンを更新するために使用します。ファームウェアを更新するには、Linux オペレーティング システムまたは EFI プロンプトにホスト システムを再起動します。ファームウェア バージョン更新の手順に、KVM を使用することもできます。Linux、EFI、KVM を使用してファームウェア バージョンを更新する手順は同じですが、新しいファームウェア バージョンでアクティブにすると、CIMC への接続はリセットされ、KVM ウィンドウが閉じることに注意してください。
ファームウェアを更新する前に、ラックマウント サーバが Intelligent Platform Management Interface Specification(IPMI)v2.0 準拠であることを確認します。また、 root ユーザ または スーパー ユーザ としてログインする必要があります。
サーバのファームウェア バージョンを更新するには、次の手順に従います。
ステップ 1 システムにインストールされているファームウェアの現在のバージョンを確認します。
ステップ 2 最新のファームウェアのバージョンのイメージをダウンロードし、サーバのディレクトリにコピーします。
以降のセクションでは、これらのステップの詳細について説明します。
このマニュアルでは、Linux サーバで使用されるコマンドを示します。同じコマンドを EFI プロンプトで使用するには、コマンドの後ろに .efi を追加します。たとえば、現在インストールされているファームウェア バージョンを Linux サーバに表示するには、次のコマンドを入力します。
現在インストールされているファームウェア バージョンを EFI プロンプトに表示するには、次のコマンドを入力します。
バージョンを更新する前に、サーバにインストールされているファームウェアの現在のバージョンを確認します。ファームウェアの現在のバージョンを確認するには、コマンド プロンプトで次のコマンドを入力します。
• [Running Version] は、サーバのプライマリ スロットにあるバージョンです。
• [Backup Version] は、サーバのセカンダリ スロットにあるバージョンです。
• [Primary Image Index] は、該当ファームウェア バージョンが動作している現在のインデックスです。
• [Active Image Index] は、ファームウェア バージョンが更新されてアクティブになった後に、該当ファームウェア バージョンが動作するインデックスです。
CIMC の現在のバージョンを確認したら、次の手順を使用して、最新のファームウェア バージョンのイメージ ファイルをダウンロードします。
ステップ 1 次の場所からイメージ ファイルをダウンロードします。
www.cisco.com > [Products and Services] > [Unified Computing] > [All Products] > [Cisco UCS C-Series Rack-Mount Servers] > [Download Software]。
このページで、適切なサーバを選択し、[Unified Computing System (UCS) Software Container for Rack Mount Servers] を選択します。圧縮ファイルが、ローカル システムにダウンロードされます。
ステップ 2 システム上でファイルを解凍します。フォルダ構造が作成されます。このフォルダ構造内で、[CIMC] フォルダを検索します。
このフォルダ内に、イメージ ファイルがあります。ファイルは、拡張子 .bin で保存されています。通常、イメージ ファイルは、次の形式でラベル付けされています。
upd-pkg- [ボード名] -m1-cimc.full. [最新のファームウェア バージョン] .bin
upd-pkg-c200-m1-cimc.full.1.2.0.16.bin
ステップ 3 イメージ ファイルが使用できるディレクトリのフル パスを確認します。
ファームウェア バージョンを更新する場合、完全なパスとファイル名を指定する必要があります。
サーバにインストールされている現在のバージョンを確認したら、バージョンを最新バージョンに更新します。この手順を完了するためには、 www.cisco.com から最新のファームウェア バージョンをダウンロードし、サーバのディレクトリにコピーしておく必要があります。最新のファームウェア バージョンのダウンロードの詳細については、「最新のファームウェア バージョンのダウンロード」を参照してください。
ファームウェアを更新する前に、ダウンロードした最新のファームウェア バージョンがサーバでサポートされていることを確認します。ファームウェア バージョンの詳細を表示するには、次のコマンドを入力します。
./fwup cimc に表示されるバージョン upd-pkg- [ボード名] -m1-cimc.full. [最新ファームウェア バージョン] .bin
ファームウェア バージョンを更新するには、次の 2 種類の主要な手順があります。
(注) システム ファームウェア バージョンの更新には、最低 15 分間かかります。イメージの転送に 3 分間程度、イメージのフラッシュに 12 分間程度かかります。合計で、ファームウェアの更新処理には 15 分間かかります。システムに悪影響を及ぼすため、更新の開始後にはプロセスを終了しないことを推奨します。
ファームウェア バージョンを更新するには、次のコマンドを入力します。
./fwup cimc update < ファイルを使用する場所の完全なパスとファイル名 >
./fwup cimc update /root/sw/fw_pkgs/update-pkg-c200-m1-cimc.full.1.2.0.16.bin
このコマンドにより、ファームウェア バージョンの更新が開始されます。ファームウェアの更新中は、次の表示が出力されます。
(注) • ユーティリティの以前のバージョンでは、メッセージは前面パネルがロックできないことを示していました。このメッセージがコンソールに表示された場合は、ファームウェアの更新開始時に、該当サーバ上でタスクを実行している他の管理者がいないことを確認する必要があります。ユーティリティの現在のバージョンでは、前面パネルがロックされ、他の管理者がサーバのメンテナンス タスクを実行できないようにします。ファームウェア バージョンの更新後に、前面パネルのロックが解除されます。
• 更新が Ctrl+C キーを使用して終了された場合、ファームウェア更新は異常終了しません。バックグラウンドで実行が継続されます。後で更新状態を表示するには、 ./fwup cimc show updatestatus コマンドを再入力します。
Linux サーバの CIMC ファームウェアのバージョンを更新する場合は、複数のコンソールで作業が可能です。一度に複数のコンソールを実行できる場合は、そのうちの 1 つにファームウェア更新の状態を表示できます。ファームウェアの更新プロセスの状態を表示するには、次のコマンドを入力します。
このコマンドにより、ファームウェア バージョン更新の完了度が表示されます。以下は、表示される出力のサンプルです。
(注) 更新が Ctrl+C キーを使用して終了された場合、ファームウェア更新は異常終了しません。バックグラウンドで実行が継続されます。後で更新状態を表示するには、/fwup cimc show updatestatus コマンドを再入力します。
ファームウェアの更新が完了後、使用するためには、更新したファームウェアをアクティブにする必要があります。ファームウェアをアクティブにするには、コマンド プロンプトで activate コマンドを入力します。更新したファームウェアをアクティブにするには、手動または、CIMC Web UI の [Power Cycle] オプションを使用して、サーバの電源を切ります。更新後、ファームウェアはいつでもアクティブにできます。ユーティリティを使用してファームウェアをアクティブにするには、次のコマンドを入力します。
ファームウェアをアクティブにするためにこのコマンドを入力すると、CIMC はリセットされます。
(注) CIMC Web UI で進行中のタスクの中断を避けるためには、タスクが完了してから更新したファームウェアをアクティブにします。更新したファームウェアをアクティブにするまで、サーバは以前にインストールされているファームウェア バージョンを使用します。
activate コマンドに対する出力の例を、次に示します。
activate コマンドにより、CIMC はリセットされます。接続が失われるため、CIMC Web UI を使用して進行中のタスクはすべて異常終了します。
(注) CIMC ファームウェア バージョンの更新のために KVM を使用して Linux サーバまたは EFI シェルにログインしている場合は、activate コマンドを実行すると、CIMC への接続がリセットされます。その結果ネットワーク接続が中断され、KVM ウィンドウは閉じます。
以前にインストールされたファームウェア バージョンに戻らなければならない場合があります。最新バージョンをインストールしてアクティブにした後でも、旧バージョンに復帰することができます。これには、CIMC Web UI の次のオプションを使用します。
[Admin] > [Firmware Management] > [Activate CIMC Firmware]
ただし、インストールされている旧バージョンに復帰するためには、ファームウェア アップデート ユーティリティを使用することができません。ユーティリティを使用してインストールされている旧ファームウェア バージョンに戻すには、 www.cisco.com から旧バージョンをダウンロードした後に、ユーティリティを使用して更新しアクティブにする必要があります。