この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章の内容は、次のとおりです。
LAN ポート間でフレームをスイッチングするために、スイッチはアドレス テーブルを保持しています。スイッチがフレームを受信すると、送信側のネットワーク デバイスの MAC アドレスを受信側の LAN ポートにアソシエートします。
スイッチは、受信したフレームの送信元 MAC アドレスを使用して、アドレス テーブルを動的に構築します。そのアドレス テーブルにリストされていない受信側 MAC アドレスのフレームを受信すると、そのフレームを、同一 VLAN のフレームを受信したポート以外のすべての LAN ポートへフラッディングします。送信先ステーションが応答したら、スイッチは、その関連の送信元 MAC アドレスとポート ID をアドレス テーブルに追加します。その後、スイッチは、以降のフレームを、すべての LAN ポートにフラッディングするのではなく単一の LAN ポートへと転送します。
MAC アドレスを手作業で入力することもできます。これは、テーブル内で、スタティック MAC アドレスとなります。このようなスタティック MAC エントリは、スイッチを再起動しても維持されます。
Cisco NX-OS Release 7.2(0)N1(1) 以降、Cisco Nexus 5600 および 6000 シリーズ スイッチで RMAC 学習機能がサポートされます。この機能を使用すると、VLAN インターフェイスのデフォルト MAC アドレス(RMAC)を別の VLAN のスイッチのブリッジド インターフェイス上で動的に学習できます。たとえば、外部デバイス上でブリッジされている VLAN X と VLAN Y という 2 つの VLAN があるとします。VLAN Y 上で VLAN インターフェイスが設定されている場合、インターフェイスの MAC アドレスが VLAN X 上で動的に学習されます。
MAC アドレスの設定
スイッチのスタティック MAC アドレスを設定できます。これらのアドレスは、インターフェイス コンフィギュレーション モードまたは VLAN コンフィギュレーション モードで設定できます。
次に、MAC アドレス テーブルにスタティック エントリを登録する例を示します。
switch# configure terminal switch(config) # mac address-table static 12ab.47dd.ff89 vlan 3 interface ethernet 1/4 switch(config) #
エントリ(パケット送信元の MAC アドレスとそのパケットが入ってきたポート)が MAC テーブル内に留まる時間を設定できます。MAC エージング タイムは、インターフェイス コンフィギュレーション モードまたは VLAN コンフィギュレーション モードで設定できます。
次に、MAC アドレス テーブル内エントリのエージング タイムを 300 秒に設定する例を示します。
switch# configure terminal switch(config) # mac-address-table aging-time 300 switch(config) #
2 つのポート間の MAC アドレス移動数がしきい値を超えると、それによってループが形成されます。Cisco NX-OS release 6.0(2)N2(1) 以降、mac address-table loop-detect port-down コマンドを使用して、このようなループが検出された場合に、より下位のインターフェイス インデックスを持っているポートをダウンさせるアクションを設定できるようになりました。MAC ラーニングをディセーブルにするデフォルト アクションに戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
(注) | loop-detect port-down コンフィギュレーションのみがイネーブルになっている場合、MAC ループが検出された最後のポートが err-disabled です。 |
次に、MAC 移動ループ検出用のアクションとしてポート ダウンを設定する例を示します。
switch# configure terminal switch(config)# mac address-table loop-detect port-down
次に、MAC 移動ループ検出のエッジ ポートに対する err-disabled の検出をイネーブルにする例を示します。
switch# configure terminal switch(config)# mac address-table loop-detect port-down edge-port
コマンドまたはアクション | 目的 |
---|
コマンドまたはアクション | 目的 |
---|
次のいずれかのコマンドを使用して、設定を確認します。
コマンド |
目的 |
||
---|---|---|---|
show mac-address-table aging-time |
スイッチ内で定義されているすべての VLAN の MAC アドレスの経過時間を表示します。 |
||
show mac-address-table |
MAC アドレス テーブルの内容を表示します。
|
||
show mac address-table loop-detect |
現在設定されているアクションを表示します。 |
次に、MAC アドレス テーブルを表示する例を示します。
switch# show mac-address-table VLAN MAC Address Type Age Port ---------+-----------------+-------+---------+------------------------------ 1 0018.b967.3cd0 dynamic 10 Eth1/3 1 001c.b05a.5380 dynamic 200 Eth1/3 Total MAC Addresses: 2
次に、現在のエージング タイムを表示する例を示します。
switch# show mac-address-table aging-time Vlan Aging Time ----- ---------- 1 300 13 300 42 300
次に、現在設定されているアクションを表示する例を示します。
switch# configure terminal switch(config)# show mac address-table loop-detect Port Down Action Mac Loop Detect : enabled
switch# configure terminal switch(config)# no mac address-table loop-detect port-down switch(config)# show mac address-table loop-detect Port Down Action Mac Loop Detect : disabled
MAC アドレス テーブルの情報を表示するには、show mac address-table interface type slot/portvlan vlan_id コマンドを使用します。次の出力例では、RMAC が Ethernet 1/33 で学習されます。
switch# show mac address-table interface ethernet 1/33 vlan 2 Legend: * - primary entry, G - Gateway MAC, (R) - Routed MAC, O - Overlay MAC age - seconds since last seen,+ - primary entry using vPC Peer-Link VLAN MAC Address Type age Secure NTFY Ports/SWID.SSID.LID ---------+-----------------+--------+---------+------+----+------------------ * 2 002a.6aca.b6bc dynamic 20 F F Eth1/33