この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、スイッチ メッセージの形式について説明します。また、システム メッセージ ログ機能を使用してスイッチの内部バッファおよびシステム コンソールにメッセージを送信して表示(さらに任意で、他のシステム上のロギング サーバに送信)する方法について説明します。すべてのメッセージが問題を意味するわけではありません。通知目的のメッセージもあれば、通信回線、内蔵ハードウェア、またはシステム ソフトウェアの問題を診断するうえで役立つメッセージもあります。
メッセージは、生成元となるファシリティ(ハードウェア装置、プロトコル、またはモジュール/システム ソフトウェア)別に記載されています。各ファシリティ内では、重大度の高いメッセージから順に 1 ~ 7 で記載されています。各メッセージに続いて、説明文および対処方法を示します。メッセージは、システムが動作中のときだけ表示されます。
3/17/2004,18:31:15 は、エラーの発生した日時です(これは、システム ログ メッセージで設定されている場合に表示されます)。
5 は、重大度であり、正常ではあるけれども重要な状態を表します。
MOD_INSERT は、メッセージを一意に識別するニーモニック コードです。
システム メッセージ ログのメッセージは、構造は同じですが、メッセージの先頭に日時スタンプが入ります。
ファシリティ コードは、2 つ以上の大文字からなり、メッセージが関連するファシリティを示します。ファシリティは、ハードウェア デバイス、プロトコル、またはシステム ソフトウェアのモジュールです。 表1-1 に、ファシリティ コードを示します。
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Terminal Access Controller Access Control System Plus(TACACS+) |
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SEVERITY(重大度)は、状況の重大度を示す 0 ~ 7 の 1 桁のコードです。この値が小さいほど、重大な状況を意味します。 表1-2 に、メッセージの重大度を示します。
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記述フィールドは、状況を説明する文字列です。この文字列には、発生したイベントに関する詳細情報(端末ポート番号、ネットワーク アドレス、またはシステム メモリのアドレス スペース内の特定ロケーションに対応するアドレスなど)が含まれる場合があります。これらの変数フィールドに含まれる情報は、メッセージごとに異なるので、このマニュアルでは、該当する短い文字列を角カッコ([])で囲んで示しています。たとえば、10 進数は [dec] で表します。 表1-3 に、メッセージ内の変数フィールドを示します。
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システム メッセージ ログ(Syslog)ソフトウェアを使用すると、ログ ファイルにシステム メッセージを保存したり、メッセージを他の装置に転送したりできます。システム メッセージ ロギング ソフトウェアには、次の機能があります。
• モニタリングおよびトラブルシューティング用にログ情報を提供
デフォルトでは、スイッチは、正常だが重要なシステム メッセージを内部バッファにロギングし、これらのメッセージをシステム コンソールに送信します。保存するシステム メッセージはファシリティ タイプおよび重大度に基づいて指定できます。メッセージにタイムスタンプを設定することにより、リアルタイムのデバッグ機能および管理機能を強化できます。
記録されたシステム メッセージにアクセスするには、スイッチの CLI を使用するか、または適切に設定された Syslog サーバにシステム メッセージを保存します。スイッチのソフトウェアは Syslog メッセージを内部バッファに保存します。適切に設定された UNIX サーバにメッセージを保存することもできます。Syslog ソフトウェアは、バッファからメッセージを読み取って、指定された宛先に送信します。
Syslog を使用すれば、Telnet を介してコンソールにログインし、システム メッセージにアクセスできます。これにより、Telnet プロトコルをサポートする任意のワークステーションからシステム メッセージをリモートでモニタできます。
スイッチは、 表1-4 に示すデフォルト設定で出荷されます。
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sys/5 |
スイッチのコンソールに初めてログオンしたときに、 show logging コマンドを入力すると、デフォルト設定が表示されます。
デフォルトのシステム メッセージ ログのファシリティおよび重大度を変更するには、イネーブル モードで次のいずれかの作業を行います。
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次に、Cisco Discovery Protocol(CDP)に関するシステム メッセージ ロギングのデフォルトのファシリティおよび重大度を 3 に変更する例を示します。
(注) メッセージ ファシリティに対応する Syslog メッセージを受け取るには、サーバの重大度がそのメッセージ ファシリティで設定したデフォルトの重大度と同じか、それ以上でなければなりません。
次に、コンソールへのシステム メッセージ ロギングをディセーブルにする例を示します。
UNIX Syslog サーバにシステム ログ メッセージを送信するには、UNIX サーバ上で Syslog デーモンを設定しておく必要があります。
Syslog デーモンを設定するには、root でログインし、次の作業を行います。
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/etc/syslog.conf ファイルに 1 行追加します。 1 |
user.debug /var/log |
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$ touch/var/log |
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UNIX Syslog サーバにシステム ログ メッセージを送信するには、「UNIX Syslog サーバ上での Syslog デーモンの設定」 で説明したように、UNIX サーバ上で Syslog デーモンを設定しておく必要があります。Syslog サーバにメッセージをロギングするようにスイッチを設定するには、イネーブル モードで次の作業を行います。
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次に、IP アドレス 171.69.192.205 の新しい Syslog サーバをシステム ロギング サーバ テーブルに追加する例を示します。
次に、設定された Syslog サーバへのシステム メッセージ ロギングをイネーブルにする例を示します。
次に、Syslog サーバ ファシリティを local0 に設定する例を示します。
次に、Syslog サーバの重大度を 4 に設定する例を示します。
設定から Syslog サーバを削除するには、イネーブル モードで次の作業を行います。
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次に、設定から Syslog サーバ 171.69.192.207 を削除する例を示します。
Syslog サーバへのロギングをディセーブルにするには、イネーブル モードで次の作業を行います。
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次に、設定された Syslog サーバへのシステム メッセージ ロギングをディセーブルにする例を示します。
バッファに保管するメッセージの数を制限するには、イネーブル モードで次の作業を行います。
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次に、バッファに保管するメッセージの数を 200 に制限する例を示します。
システム ロギング メッセージのタイムスタンプをイネーブルまたはディセーブルにするには、イネーブル モードで次の作業を行います。
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次に、システム ロギング メッセージ上のタイムスタンプ表示をイネーブルにする例を示します。
デフォルトでは、システム メッセージはデフォルトのファシリティおよび重大度の値に基づいて、Telnet セッションへ送信されます。
Telnet セッションのロギング値を設定するには、イネーブル モードで次の作業を行います。
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次に、Telnet ロギング セッションについての、ファシリティおよび重大度の値を変更する例を示します。
次に、現在の Telnet セッションへのシステム メッセージ ロギングをディセーブルにする例を示します。
次に、コンソール セッションへのシステム メッセージ ロギングをディセーブルにする例を示します。
次に、現在の Telnet セッションへのシステム メッセージ ロギングを再びイネーブルにする例を示します。
次に、コンソール セッションへのシステム メッセージ ロギングを再びイネーブルにする例を示します。
システム メッセージの現在の設定を表示するには、イネーブル モードで次の作業を行います。
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次に、 show logging コマンドの出力例を示します。
システム メッセージ ログの設定を確認するには、 show logging コマンドを入力します。コンソールのシステム メッセージ ログ設定を確認していて、Syslog サーバがディセーブルになっている場合、出力の最初の 5 行は次のようになります。
Telnet ログイン セッションのシステム メッセージ ログ設定を確認している場合、現在のロギング セッションを示す追加行が次のように表示されます。
スイッチの内部バッファで最初の N 個のシステム メッセージを表示するには、イネーブル モードで次の作業を行います。
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次に、内部バッファの最初の 5 個のメッセージを表示する例を示します。
スイッチの内部バッファで最後の N 個のシステム メッセージを表示するには、イネーブル モードで次の作業を行います。
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次に、内部バッファの最後の 5 個のメッセージを表示する例を示します。