この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
Cisco NX-OS コマンド スケジューラを使用すると、ジョブ(一連の CLI コマンド)または複数のジョブをその後の指定した時刻にスケジューリングできます。ジョブは将来の指定された時刻にジョブを 1 回だけ実行することも、または定期的な間隔で実行することもできます。
この機能を使用すると、QoS(Quality Of Service)ポリシーの変更、データのバックアップ、コンフィギュレーションの保存などのジョブの実行をスケジューリングできます。
• 「実行ログ」
• ジョブ -- スケジュールで定義されたとおりに実行される一連の Cisco NX-OS CLI コマンド(EXEC モードおよびコンフィギュレーション モード)。
• スケジュール -- 指定されたジョブの実行時期。1 つのスケジュールに複数のジョブを割り当てられます。
• 定期モード -- ジョブを削除するまで、ジョブの実行が定期的なインターバルで繰り返されます。次のタイプの定期的インターバルを設定できます。
–Daily -- Cisco NX-OS は 1 日 1 回、ジョブを実行します。
–Weekly -- Cisco NX-OS は 1 週間に 1 回、ジョブを実行します。
–Monthly -- Cisco NX-OS は毎月 1 回、ジョブを実行します。
–Delta -- Cisco XN-OS は指定時にジョブの実行を開始し、以後、ユーザが指定したインターバル(days:hours:minutes)でジョブを実行します。
コマンド スケジューラはスケジュール設定されたジョブを実行する前に、そのジョブを作成したユーザを認証します。Cisco NX-OS は、ローカル設定の認証および認証サーバを使用するリモート認証をサポートします。Cisco NX-OS は短時間だけ、リモート認証から得たユーザのクレデンシャルを保有します。しかし、この期間は、スケジューリングされたジョブをサポートできるほどの長さではありません。ジョブを作成するユーザには、認証パスワードをローカル設定する必要があります。これらのパスワードは、コマンド スケジューラのコンフィギュレーションに含まれ、ローカル設定のユーザとはみなされません。
コマンド スケジューラはスケジューリングされたジョブを実行する前に、ローカル パスワードとリモート認証サーバから戻ったパスワードを照合して検証します。
コマンド スケジューラはログ ファイルを維持します。このログ ファイルには、実行したジョブの出力が含まれます。ジョブ出力がログ ファイルより大きい場合、このファイルに保管する出力が切り捨てられます。
Cisco NX-OS は、ユーザがログインした VDC(Virtual Device Context; 仮想デバイス コンテキスト)で、スケジューラ ジョブを作成します。デフォルトでは、Cisco NX-OS はデフォルトの VDC が使用されるようにします。『 Cisco NX-OS Virtual Device Context Configuration Guide, Release 4.0 』を参照してください。
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コマンド スケジューラの使用にライセンスは不要です。ライセンス パッケージに含まれていない機能は、Cisco NX-OS システム イメージにバンドルされて提供されます。追加料金は発生しません。NX-OS ライセンス方式の詳細については、『 Cisco NX-OS Licensing Guide, Release 4.0 』を参照してください。 |
• 条件付き機能をイネーブルにしてからでなければ、ジョブでそれらの機能を設定できません。
• ライセンスの必要な機能をジョブで設定する場合は、各機能の有効なライセンスをインストールしておく必要があります。
• スケジュールリングされたジョブを設定するには、network-admin または vdc-admin のユーザ権限が必要です。
コマンド スケジューラに関する設定時の注意事項および制約事項は、次のとおりです。
• ジョブの実行時に次のいずれかの状況が発生すると、スケジューリングされたジョブは失敗します。
–機能のライセンスが期限切れになっていて、その機能に関連するコマンドが含まれたジョブがスケジューリングされている場合。
–機能がディセーブルになっているときに、その機能に関連するコマンドが含まれたジョブがスケジューリングされている場合。
–スロットからモジュールを取り外したにもかかわらず、そのモジュールまたはスロットのインターフェイスに関連するコマンドがジョブに含まれていた場合。
• 時刻が設定されているかどうかを確認します。スケジューラではデフォルトの時刻が設定されません。スケジュールを作成し、ジョブをスケジュールに割り当てても、時刻を設定しなかった場合、そのスケジュールは開始されません。
• ジョブを定義するときに、インタラクティブまたは中断を伴うコマンド( copy bootflash: file ftp: URI 、 write erase など)がジョブの一部として指定されていないかどうかを確認します。ジョブはスケジューリングされた時刻に非インタラクティブ方式で実行されるからです。
ステップ 1 スケジューラをイネーブルにします(コマンド スケジューラのイネーブル化を参照)。
ステップ 2 (任意)リモート ユーザ アクセスを許可します(リモート ユーザ認証の設定を参照)。
ステップ 3 ジョブを定義します(ジョブの定義を参照)。
ステップ 4 スケジュールを指定します(スケジュールの指定を参照)。
ステップ 5 スケジュールド コンフィギュレーションを確認にします(コマンド スケジューラの設定確認を参照)。
• 「ジョブの定義」
コマンド スケジューラをイネーブルにするには、グローバル コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。
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VDC でコマンド スケジューラ機能をディセーブルにするには、グローバル コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。
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ジョブの設定およびスケジューリングを行うユーザにリモート認証を使用するように、コマンド スケジューラを設定できます。
(注) AAA 認証では、コマンド スケジューラ ジョブを作成して設定する前に、リモート ユーザのクリア テキスト パスワードが要求されます。
2. scheduler aaa-authentication password [ 0 | 7 ] password
3. scheduler aaa-authentication username name password [ 0 | 7 ] password
4. show running-config | include "scheduler aaa-authentication"
(注) show running-config コマンドの出力において、スケジューラのリモート ユーザ パスワードは、必ず暗号形式で表示されます。コマンドに暗号オプション(7)があるのは、デバイスに ASCII コンフィギュレーションを適用できるようにするためです。
コマンド スケジューラを使用すると、ジョブを定義できます。ジョブ名を指定し、そのジョブで実行しなければならない CLI コマンド シーケンスを定義する必要があります。
3. command1 ; [ command2 ; command2 ;...]
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command1 ; [ command2 ; command2 ; ...] switch(config-job)# config t;interface ethernet 2/1;no shutdown;show interface ethernet 2/1 |
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ジョブを削除するには、グローバル コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。
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ジョブの定義後、スケジュールを作成して、そのスケジュールにジョブを割り当てることができます。その後、実行する時刻を設定できます。必要に応じて、1 回だけ実行することも、定期的に実行することもできます。スケジュールに時刻を設定しなかった場合、スケジュールが実行されることはありません。
2. scheduler schedule name string
4. time daily time
time weekly [[ dow :] HH :] MM
time monthly [[ dow :] HH :] MM
time start { now | start-time | delta-time } [ repeat ]
time 引数の最上位フィールドは省略可能です。最上位フィールドを省略した場合、現在の時刻が値として使用されます。たとえば、現在の時刻が 2008 年 3 月 24 日 22 時 00 分の場合、コマンドは次のように実行されます。
• time start 23:00 repeat 4:00:00 コマンドは開始時刻が 2008 年 3 月 24 日 23 時 00 分であることを意味します。
• time daily 55 コマンドは、毎日 22 時 55 分という意味になります。
• time weekly 23:00 コマンドは、毎週金曜日の 23 時 00 分を意味します。
• time monthly 23:00 コマンドは、毎月 24 日の 23 時 00 分を表します。
(注) スケジュールに設定された時間間隔が割り当てられたジョブの実行に必要な時間より短い場合、その後のスケジュール実行は、最後のスケジュール反復の完了後、設定された時間間隔が経過して初めて実行されます。たとえば、スケジュールが 1 分間隔の実行になっていて、そのスケジュールに割り当てられたジョブの完了に 2 分かかるとします。最初のスケジュールが 22 時 00 分の場合、ジョブは 22 時 02 分に完了し、その後 1 分のインターバルを置いてから、次の実行が 22 時 03 分に発生し、22 時 05 分に完了します。
設定できる最大ログ ファイル サイズは 1024 KB です。デフォルトの実行ログ ファイル 大サイズは、16 KB です。
実行ログ ファイル サイズを設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。
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コマンド スケジューラの設定情報を表示するには、次のコマンドを使用します。
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表6-1 に、コマンド スケジューラ パラメータのデフォルト設定を示します。
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スケジュール ジョブの実装に関連する詳細情報については、次の項を参照してください。
• 「関連資料」
• 「規格」
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『 Cisco NX-OS System Management Configuration Guide, Release 4.0 』 |
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『 Cisco NX-OS Virtual Device Context Configuration Guide, Release 4.0 』 |
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この機能がサポートする新しい規格または変更された規格はありません。また、この機能で変更された既存規格のサポートはありません。 |