Examples
次に、キーワードを指定しない場合の show isis database コマンドの出力例を示します。
RP/0/RSP0/CPU0:router# show isis database
IS-IS Area a1 (Level-1) Link State Database
LSPID LSP Seq Num LSP Checksum LSP Holdtime ATT/P/OL
router-gsr6.00-00 * 0x00000016 0x62c8 896 0/0/0
router-gsr6.01-00 * 0x0000000f 0x56d9 902 0/0/0
router-gsr8.00-00 0x00000019 0x4b6d 1015 0/0/0
router-gsr9.00-00 0x00000016 0x33b7 957 0/0/0
Total LSP count: 4 (L1: 4, L2 0, local L1: 2, local L2 0)
次の表に、この出力で表示される重要なフィールドの説明を示します。
表 7 show isis database のフィールドの説明
フィールド |
説明 |
LSPID |
LSP ID。 最初の 6 オクテットは、LSP を生成したルータのシステム ID を形成します。 次のオクテットは疑似ノード ID です。 このバイトが 0 の場合は、LSP はシステムからのリンクを記述します。 ゼロでない場合は、LSP は、いわゆる非疑似ノード LSP です。 これは、Open Shortest Path First(OSPF)プロトコルのルータ リンクステート アドバタイズメント(LSA)に類似しています。 LSP は発信元ルータの状態について記述します。 各 LAN では、その LAN の指定ルータは、その LAN に接続されたすべてのシステムについて記述する pseudonode LSP を作成し、フラッディングします。 最後のオクテットは LSP 番号です。 1 つの LSP 内に収まるデータを超えるデータが存在する場合、LSP は複数の LSP フラグメントに分割されます。 各フラグメントには、異なる LSP 番号が割り当てられます。 アスタリスク(*)は、その LSP が、このコマンドの送信元のシステムによって生成されたことを示します。 |
LSP Seq Num |
他のシステムが発信元から最新情報を受信しているか判断できる、LSP のシーケンス番号。 |
LSP Checksum |
LSP パケットのチェックサム。 |
LSP Holdtime |
LSP が有効になっている時間(秒数)。 LSP Holdtime が 0 である場合は、LSP がパージされて、すべてのルータのリンクステート データベース(LSDB)から削除されていることを示します。 値は、除去された LSP が完全に削除されるまでに LSDB 内に存続する時間を示します。 |
ATT/P/OL |
ATT:Attach ビット。 このビットは、そのルータがレベル 2 ルータでもあるため、他のエリアに到達できることを示します。 他のレベル 2 ルータへの接続が失われたレベル 1 だけのルータとレベル 1 ~ 2 ルータは、Attach ビットを使用して最も近いレベル 2 ルータを見つけます。 これらは、最も近いレベル 2 ルータへのデフォルト ルートを指定します。 P:P ビット。 中継システムがエリア パーティションの修復ケーブルであるかどうかを検出します。 シスコおよび他のベンダーは、エリア パーティション修復をサポートしません。 OL:過負荷ビット。 IS が混雑しているかどうかを判断します。 過負荷ビットが設定されると、他のルータはルータの計算時にこのシステムを中継ルータとして使用しません。 過負荷になっているルータに直接接続された宛先のパケットだけが、このルータに送信されます。 |
次に、show isis database コマンドで summary キーワードを指定した場合の出力例を示します。
RP/0/RSP0/CPU0:router# show isis database summary
IS-IS 10 Database Summary for all LSPs
Active Purged All
L1 L2 Total L1 L2 Total L1 L2 Total
----- ----- ----- ----- ----- ----- ----- ----- -----
Fragment 0 Counts
Router LSPs: 1 1 2 0 0 0 1 1 2
Pseudo-node LSPs: 0 0 0 0 0 0 0 0 0
All LSPs: 1 1 2 0 0 0 1 1 2
Per Topology
IPv4 Unicast
ATT bit set LSPs: 0 0 0 0 0 0 0 0 0
OVL bit set LSPs: 0 0 0 0 0 0 0 0 0
All Fragment Counts
Router LSPs: 1 1 2 0 0 0 1 1 2
Pseudo-node LSPs: 0 0 0 0 0 0 0 0 0
All LSPs: 1 1 2 0 0 0 1 1 2
次の表に、この出力で表示される重要なフィールドの説明を示します。
表 8 show isis database summary のフィールドの説明
フィールド |
説明 |
Router LSPs |
ルータに関連付けられたアクティブな LSP、除去された LSP、および合計 LSP。 |
Pseudo-node LSPs: |
pseudonode に関連付けられたアクティブな LSP、除去された LSP、および合計 LSP。 |
All LSPs: |
アクティブな LSP と除去された LSP の合計。 |
ATT bit set LSPs |
Attach ビット(ATT)。 ルータがレベル 2 ルータでもあり、他のエリアに到達できることを示します。 他のレベル 2 ルータへの接続が失われたレベル 1 だけのルータとレベル 1 ~ 2 ルータは、Attach ビットを使用して最も近いレベル 2 ルータを見つけます。 これらは、最も近いレベル 2 ルータへのデフォルト ルートを指定します。 |
OVL bit set LSPs |
過負荷ビット。 IS が輻輳しているかどうかを指定します。 過負荷ビットが設定されると、他のルータはルータの計算時にこのシステムを中継ルータとして使用しません。 過負荷になっているルータに直接接続された宛先のパケットだけが、このルータに送信されます。 |
次に、show isis database コマンドで detail キーワードを指定した場合の出力例を示します。
RP/0/RSP0/CPU0:router# show isis instance isp database detail
IS-IS isp (Level-1) Link State Database
LSPID LSP Seq Num LSP Checksum LSP Holdtime ATT/P/OL
router-5.00-00 0x00000003 0x8074460 457 0/0/0
Area Address: 49
Area Address: 01
NLPID: 0xcc
Hostname: router-5
IP Address: 172.1.1.5
Metric: 0 IP 172.3.55.0/24
Metric: 10 IP 172.6.1.0/24
MT: IPv6 Unicast 0/0/0
Metric: 10 IP 172.7.0.0/24
Metric: 10 IS router-11.00
Metric: 10 IS router-11.01
router-11.00-00 * 0x0000000b 0x8074460 1161 0/0/0
Area Address: 49
NLPID: 0xcc
Hostname: router-11
IP Address: 192.168.0.145
IP Address: 172.1.11.11 Metric: 0 IP 172.1.111.0/24
Metric: 10 IP 172.016.1.0/24
Metric: 10 IP 172.007.0.0/24
Metric: 10 IS router-11.01
Metric: 10 IS router-5.00
router-11.01-00 * 0x00000001 0x80770ec 457 0/0/0
Metric: 0 IS router-11.00
Metric: 0 IS router-5.00
Affinity: 0x00000000
Interface IP Address: 10.3.11.145
Neighbor IP Address: 10.3.11.143
Physical BW: 155520 kbits/sec
Total LSP count: 3 (L1: 3, L2 0, local L1: 2, local L2 0)
Reservable Global pool BW: 0 kbits/sec
Global Pool BW Unreserved:
IS-IS isp (Level-2) Link State Database
LSPID LSP Seq Num LSP Checksum LSP Holdtime ATT/P/OL
router-5.00-00 0x00000005 0x807997c 457 0/0/0
[0]: 0 kbits/sec [1]: 0 kbits/sec
[2]: 0 kbits/sec [3]: 0 kbits/sec
[4]: 0 kbits/sec [5]: 0 kbits/sec
[6]: 0 kbits/sec [7]: 0 kbits/sec
Area Address: 49
Interface IP Address: 10.3.11.145
Neighbor IP Address: 10.3.11.143
NLPID: 0xcc Hostname: router-5IP Address: 172.6.1.5
Metric: 0 IP 172.3.55.0/24
Metric: 10 IP 172.1686.1.0/24
Metric: 10 IS router-11.00
Metric: 10 IP 172.1.0.0/24
Metric: 10 IS router-11.01
Metric: 10 IP 172.8.111.0/24
router-11.00-00 * 0x0000000d 0x807997c 1184 0/0/0
Area Address: 49
NLPID: 0xcc
Hostname: router-11
IP Address: 172.28.111.111
Metric: 0 IP 172.8.111.0/24
Metric: 10 IP 172.6.1.0/24
Metric: 10 IP 172.7.0.0/24
Metric: 10 IS router-11.01
Metric: 10 IS router-5.00
Metric: 10 IP 172.3.55.0/24 router-gsr11.01-00 * 0x00000001 0x80770ec 457 0/0/0
Metric: 0 IS router-11.00
Metric: 0 IS router-5.00
Total LSP count: 3 (L1: 0, L2 3, local L1: 0, local L2 2)
出力に示されるように、show isis database コマンドによって表示された情報の横に、detail キーワードを指定したコマンドによって各 LSP の内容が表示されます。
表 9 show isis instance isp database detail のフィールドの説明
フィールド |
説明 |
LSPID |
LSP ID。 最初の 6 オクテットは、LSP を生成したルータのシステム ID を形成します。 次のオクテットは疑似ノード ID です。 このバイトが 0 の場合は、LSP はシステムからのリンクを記述します。 ゼロでない場合は、LSP は、いわゆる非疑似ノード LSP です。 これは、Open Shortest Path First(OSPF)プロトコルのルータ リンクステート アドバタイズメント(LSA)に類似しています。 LSP は発信元ルータの状態について記述します。 各 LAN では、その LAN の指定ルータは、その LAN に接続されたすべてのシステムについて記述する pseudonode LSP を作成し、フラッディングします。 最後のオクテットは LSP 番号です。 1 つの LSP 内に収まるデータを超えるデータが存在する場合、LSP は複数の LSP フラグメントに分割されます。 各フラグメントには、異なる LSP 番号が割り当てられます。 アスタリスク(*)は、その LSP が、このコマンドの送信元のシステムによって生成されたことを示します。 |
LSP Seq Num |
他のシステムが発信元から最新情報を受信しているか判断できる、LSP のシーケンス番号。 |
LSP Checksum |
LSP パケットのチェックサム。 |
LSP Holdtime |
LSP が有効である時間(秒単位)。 LSP Holdtime が 0 である場合は、LSP がパージされて、すべてのルータのリンクステート データベース(LSDB)から削除されていることを示します。 値は、除去された LSP が完全に削除されるまでに LSDB 内に存続する時間を示します。 |
ATT/P/OL |
ATT:Attach ビット。 このビットは、そのルータがレベル 2 ルータでもあるため、他のエリアに到達できることを示します。 他のレベル 2 ルータへの接続が失われたレベル 1 だけのルータとレベル 1 ~ 2 ルータは、Attach ビットを使用して最も近いレベル 2 ルータを見つけます。 これらは、最も近いレベル 2 ルータへのデフォルト ルートを指定します。 P:P ビット。 中継システムがエリア パーティションの修復ケーブルであるかどうかを検出します。 シスコおよび他のベンダーは、エリア パーティション修復をサポートしません。 OL:過負荷ビット。 IS が混雑しているかどうかを判断します。 過負荷ビットが設定されると、他のルータはルータの計算時にこのシステムを中継ルータとして使用しません。 過負荷になっているルータに直接接続された宛先のパケットだけが、このルータに送信されます。 |
Area Address |
ルータから到達可能なエリア アドレス。 レベル 1 LSP の場合は、送信元ルータ上で手動により設定されるエリア アドレスになります。 レベル 2 LSP の場合、このルートが属しているエリアのすべてのエリア アドレスです。 |
NLPID |
Network Layer Protocol Identifier(NLPID; ネットワーク層プロトコル識別子)。 |
Hostname |
ノードのホスト名。 |
IP Address: |
ノードのアドレス。 |
Metric |
発信元ルータとアドバタイズされるネイバー間の隣接のコストの IS-IS メトリック、またはアドバタイズするルータからアドバタイズされる宛先までにかかるコストのメトリック(IP アドレス、End System [ES; エンド システム]、または Connectionless Network Services [CLNS; コネクションレス型ネットワーク サービス] のプレフィックスを指定できます)。 |
次に、show isis database detail コマンドの、別の出力例を示します。 これはレベル 2 LSP です。 エリア アドレス 39.0001 は、ルータが存在するエリアのアドレスです。
RP/0/RSP0/CPU0:router# show isis database level 2 detail
IS-IS Level-2 Link State Database
LSPID LSP Seq Num LSP Checksum LSP Holdtime ATT/P/OL
0000.0C00.1111.00-00* 0x00000006 0x4DB3 1194 0/0/0
Area Address: 39.0001
NLPID: 0x81 0xCC
IP Address: 172.18.1.17
Metric: 10 IS 0000.0C00.1111.09
Metric: 10 IS 0000.0C00.1111.08
Metric: 10 IP 172.17.4.0 255.255.255.0
Metric: 10 IP 172.18.8.0 255.255.255.0
Metric: 0 IP-External 10.0.0.0 255.0.0.0
IP エントリは、ルータがアドバタイズする、直接接続された IP サブネット(関連メトリックを含む)です。 IP-External エントリは再配布されるルートです。
表 10 show isis database level 2 detail のフィールドの説明
フィールド |
説明 |
LSPID |
LSP ID。 最初の 6 オクテットは、LSP を生成したルータのシステム ID を形成します。 次のオクテットは疑似ノード ID です。 このバイトが 0 の場合は、LSP はシステムからのリンクを記述します。 ゼロでない場合は、LSP は、いわゆる非疑似ノード LSP です。 これは、Open Shortest Path First(OSPF)プロトコルのルータ リンクステート アドバタイズメント(LSA)に類似しています。 LSP は発信元ルータの状態について記述します。 各 LAN では、その LAN の指定ルータは、その LAN に接続されたすべてのシステムについて記述する pseudonode LSP を作成し、フラッディングします。 最後のオクテットは LSP 番号です。 1 つの LSP 内に収まるデータを超えるデータが存在する場合、LSP は複数の LSP フラグメントに分割されます。 各フラグメントには、異なる LSP 番号が割り当てられます。 アスタリスク(*)は、その LSP が、このコマンドの送信元のシステムによって生成されたことを示します。 |
LSP Seq Num |
他のシステムが発信元から最新情報を受信しているか判断できる、LSP のシーケンス番号。 |
LSP Checksum |
LSP パケットのチェックサム。 |
LSP Holdtime |
LSP が有効になっている時間(秒数)。 LSP Holdtime が 0 である場合は、LSP がパージされて、すべてのルータのリンクステート データベース(LSDB)から削除されていることを示します。 値は、除去された LSP が完全に削除されるまでに LSDB 内に存続する時間を示します。 |
ATT/P/OL |
ATT:Attach ビット。 このビットは、そのルータがレベル 2 ルータでもあるため、他のエリアに到達できることを示します。 他のレベル 2 ルータへの接続が失われたレベル 1 だけのルータとレベル 1 ~ 2 ルータは、Attach ビットを使用して最も近いレベル 2 ルータを見つけます。 これらは、最も近いレベル 2 ルータへのデフォルト ルートを指定します。 P:P ビット。 中継システムがエリア パーティションの修復ケーブルであるかどうかを検出します。 シスコおよび他のベンダーは、エリア パーティション修復をサポートしません。 OL:過負荷ビット。 IS が混雑しているかどうかを判断します。 過負荷ビットが設定されると、他のルータはルータの計算時にこのシステムを中継ルータとして使用しません。 過負荷になっているルータに直接接続された宛先のパケットだけが、このルータに送信されます。 |
Area Address |
ルータから到達可能なエリア アドレス。 レベル 1 LSP の場合は、送信元ルータ上で手動により設定されるエリア アドレスになります。 レベル 2 LSP の場合は、このルータが属するエリアのすべてのエリア アドレスになります。 |
NLPID |
Network Layer Protocol Identifier(NLPID; ネットワーク層プロトコル識別子)。 |
Hostname |
ノードのホスト名。 |
IP Address: |
ノードの IP アドレス。 |
Metric: |
発信元ルータとアドバタイズされるネイバー間の隣接のコストの IS-IS メトリック、またはアドバタイズするルータからアドバタイズされる宛先までにかかるコストのメトリック(IP アドレス、End System [ES; エンド システム]、または Connectionless Network Services [CLNS; コネクションレス型ネットワーク サービス] のプレフィックスを指定できます)。 |