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このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
目次
仮想ルータ冗長プロトコル(VRRP)機能を使用すると、ファーストホップ IP ルータでの透過的なフェールオーバーが可能になり、ルータ グループが単一の仮想ルータを形成できるようになります。
(注) |
この章に記載されている VRRP コマンドの詳細については、『Cisco ASR 9000 Series Aggregation Services Router IP Addresses and Services Command Reference』を参照してください。 この章で使用される他のコマンドの説明については、コマンド リファレンスのマスター索引を参照するか、またはオンラインで検索してください。 |
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 3.7.2 |
この機能が導入されました。 |
リリース 3.9.0 |
|
リリース 4.1.0 |
IPv6 上の VRRP 機能が追加されました。 |
適切なタスク ID を含むタスク グループに関連付けられているユーザ グループに属している必要があります。 このコマンド リファレンスには、各コマンドに必要なタスク ID が含まれます。 ユーザ グループの割り当てが原因でコマンドを使用できないと考えられる場合、AAA 管理者に連絡してください。
次に、VRRP を実装する場合の制約事項を示します。
Cisco IOS XR ソフトウェアで VRRP を実装するには、次の概念を理解しておく必要があります。
LAN クライアントは、動的プロセスまたは静的設定を使用して、特定のリモート宛先への最初のホップとなるルータを決定します。 次に、ダイナミック ルータ ディスカバリのクライアント例を示します。
ダイナミック ディスカバリ プロトコルには、LAN クライアントにおいて、設定および処理のオーバーヘッドが発生するという短所があります。 また、ルータが機能を停止したときに、別のルータへの切り替え処理が遅くなる可能性があります。
ダイナミック ディスカバリ プロトコルの代わりに、クライアント上でデフォルト ルータをスタティックに設定することもできます。 このアプローチでは、クライアントの設定と処理は簡略化されますが、単一障害点が生じます。 デフォルト ゲートウェイで障害が発生した場合、LAN クライアントの通信はローカル IP ネットワーク セグメントに限定され、ネットワークの他の部分から切り離されます。
仮想ルータ冗長プロトコル(VRRP)機能により、この静的設定の問題を解決できます。 VRRP は、ファーストホップ IP ルータの透過的なフェールオーバーを可能にするように設計された IP ルーティング冗長プロトコルです。 VRRP を使用すると、ルータのグループを 1 つの仮想ルータにすることができます。 これにより、仮想ルータをデフォルト ゲートウェイとして使用するように、LAN クライアントを設定できます。 ルータのグループを表す仮想ルータは、VRRP グループとも呼ばれます。
例として、図 1に、VRRP が設定された LAN トポロジを示します。 この例では、ルータ A、B、および C は仮想ルータで構成される VRRP ルータ(VRRP を実行するルータ)です。 仮想ルータの IP アドレスは、ルータ A のインターフェイスに設定されたアドレス(10.0.0.1)と同じです。
仮想ルータはルータ A の物理インターフェイスの IP アドレスを使用するため、ルータ A はマスター仮想ルータのロールを担い、IP アドレス所有者 とも呼ばれます。ルータ A は、マスター仮想ルータとして、仮想ルータの IP アドレスを管理し、この IP アドレスに送信されたパケットの転送を行います。 クライアント 1 ~ 3 には、デフォルト ゲートウェイの IP アドレス 10.0.0.1 が設定されています。
ルータ B および C は、バックアップ仮想ルータとして機能します。 マスター仮想ルータに障害が発生すると、高いプライオリティが設定されているルータがマスター仮想ルータになり、LAN ホストに対して中断なくサービスが提供されます。 ルータ A は、回復すると、再びマスター仮想ルータになります。
ルータのインターフェイスには、最大 100 の仮想ルータを設定できます。 ルータ インターフェイスがサポートできる実際の仮想ルータの数は、次の要因によって異なります。
1 つのルータ インターフェイス上に複数の仮想ルータが設定されているトポロジでは、そのインターフェイスは 1 つ以上の仮想ルータのマスター、および 1 つ以上の仮想ルータのバックアップとして動作することができます。
VRRP 冗長性スキームの重要な一面に、VRRP ルータ プライオリティがあります。 プライオリティにより、各 VRRP ルータが果たすロールと、マスター仮想ルータが機能を停止したときにどのようなことが起こるかが決定されます。
VRRP ルータが仮想ルータの IP アドレスと物理インターフェイスの IP アドレスのオーナーである場合には、このルータがマスター仮想ルータとして機能します。
IP アドレスのオーナーである VRRP ルータが存在しない場合は、VRRP ルータのプライオリティおよびプリエンプション設定の組み合わせにより、VRRP ルータがマスターとして機能するか、またはバックアップ仮想ルータとして機能するかが決まります。 デフォルトでは、最高のプライオリティを持つ VRRP ルータがマスターとして機能し、その他のすべてがバックアップとして機能します。 プライオリティにより、マスター仮想ルータが機能を停止した場合にマスター仮想ルータになる優先順位も決まります。 vrrp priority コマンドを使用して 1 ~ 254 の値を設定し、各バックアップ仮想ルータのプライオリティを設定できます。
たとえば、LAN トポロジのマスター仮想ルータであるルータ A が機能を停止した場合、選択プロセスが実行されて、バックアップ仮想ルータ B または C が引き継ぐかどうかが決定されます。 ルータ B とルータ C がそれぞれプライオリティ 101 と 100 に設定されている場合、プライオリティの高いルータ B がマスター仮想ルータになります。 ルータ B とルータ C が両方ともプライオリティ 100 に設定されている場合、IP アドレスがより高いバックアップ仮想ルータが選択されてマスター仮想ルータになります。
デフォルトでは、プリエンプティブ スキームがイネーブルになっており、使用可能になった高いプライオリティのバックアップ仮想ルータが、現在のマスター仮想ルータから引き継ぎます。 このプリエンプティブ スキームをディセーブルにするには、 vrrp preempt disable コマンドを使用します。 プリエンプションがディセーブルの場合、元のプライオリティがより高いマスターの障害時に、マスターになるように選択されたバックアップ仮想ルータは、元のマスター仮想ルータが回復し、再び使用可能になっても、マスターのままとなります。
マスター仮想ルータは、同じグループ内の他の VRRP ルータに VRRP アドバタイズメントを送信します。 アドバタイズメントでは、マスター仮想ルータのプライオリティと状態を伝えます。 VRRP アドバタイズメントは IP パケットにカプセル化され、VRRP グループに割り当てられた IP バージョン 4 マルチキャスト アドレスに送信されます。 アドバタイズメントは、デフォルトで 1 秒に 1 回送信されますが、この間隔は設定可能です。
VRRP の利点は、次のとおりです。
ここでは、次のタスクの手順を示します。
(注) |
特定の物理インターフェイスの異なるサブインターフェイスの VRRP 仮想ルータ ID(vrid)は、異なっている必要があります。 |
VRRP の動作のカスタマイズはオプションです。 VRRP グループをイネーブルにするとすぐに、そのグループは動作を開始することに注意してください。 VRRP をカスタマイズする前に、VRRP グループをイネーブルにした場合、機能のカスタマイズが完了しないうちに、ルータがそのグループの制御をテイクオーバーし、マスター仮想ルータになる可能性があります。 このため、VRRP をカスタマイズする場合には、カスタマイズを行ってから VRRP をイネーブルにすることを推奨します。
以降の項では、VRRP 設定をカスタマイズする方法について説明します。
1. configure
2. router vrrp
3. interface type interface-path-id
4. address-family {ipv4 | ipv6}
5. vrrp vrid version { 2 | 3 }
6. text-authentication
7. accept-mode{disable}
8. priority priority
9. preempt [delay seconds] [disable]
10. timer [msec] interval [force]
11. track interface type instance interface-path-id [priority-decrement]
12. delay [minimum seconds] [ reload seconds]
以降の項で説明しているように、address コマンドを使用して、VRRP をインターフェイス上でイネーブルにします。
1. configure
2. router vrrp
3. interface type interface-path-id
4. address-family ipv4
5. vrrp vrid version { 2 | 3 }
6. address address
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | configure 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
ステップ 2 | router vrrp 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# router vrrp
|
VRRP コンフィギュレーション モードをイネーブルにします。 |
||
ステップ 3 | interface type interface-path-id 例: RP/0/RSP0/CPU0:router(config-vrrp)# interface TenGigE 0/2/0/1 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-vrrp-if)# |
特定のインターフェイスで VRRP インターフェイス コンフィギュレーション モードをイネーブルにします。 |
||
ステップ 4 | address-family ipv4 例:
RP/0/RSP0/CPU0:routerconfig-vrrp-if)# address-family ipv4
|
IPv4 または IPv6 アドレス ファミリ サブモードを開始します。 |
||
ステップ 5 | vrrp vrid version { 2 | 3 } 例: RP/0/RSP0/CPU0:router(config-vrrp-virtual-router)# vrrp 3 version 3 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-vrrp-virtual-router)# |
仮想ルータ コンフィギュレーション サブモードを開始します。
|
||
ステップ 6 | address address 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-vrrp-virtual-router)# address 2001:db8::/32
|
仮想ルータ冗長プロトコル(VRRP)をインターフェイスでイネーブルにし、仮想ルータの IP アドレスを指定します。 |
||
ステップ 7 | 次のいずれかのコマンドを使用します。
例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# end または
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# commit |
設定変更を保存します。 |
show vrrp コマンドを使用して、1 つまたはすべての VRRP 仮想ルータの要約ステータスまたは詳細ステータスを表示します。
1. show vrrp [ ipv4 | ipv6 ] [ interface type instance interface-path-id [vrid]] [brief | detail | statistics [all]]
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | show vrrp [ ipv4 | ipv6 ] [ interface type instance interface-path-id [vrid]] [brief | detail | statistics [all]] 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router # show vrrp
|
1 つまたはすべての仮想ルータ冗長プロトコル(VRRP)仮想ルータの要約ステータスまたは詳細ステータスを表示します。 |
clear vrrp statistics コマンドを使用して、指定の仮想ルータの全ソフトウェア カウンタをクリアします。
1. clear vrrp statistics [ ipv4 | ipv6 ] [interfacetype interface-path-id [vrid]]
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | clear vrrp statistics [ ipv4 | ipv6 ] [interfacetype interface-path-id [vrid]] 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# clear vrrp statistics
|
指定の仮想ルータの全ソフトウェア カウンタをクリアします。 |
次のタスクを実行して、VRRP 仮想アドレスのルートのインストールをディセーブルにします。
1. configure
2. router vrrp
3. interface type interface-path-id
4. address-family {ipv4 | ipv6}
5. vrrp vrid version { 2 | 3 }
6. accept-mode disable
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | configure 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
ステップ 2 | router vrrp 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# router vrrp
|
VRRP コンフィギュレーション モードをイネーブルにします。 |
||
ステップ 3 | interface type interface-path-id 例: RP/0/RSP0/CPU0:router(config-vrrp)# interface TenGigE 0/2/0/1 RP/0/RSP0/CPU0:router |
特定のインターフェイスで VRRP インターフェイス コンフィギュレーション モードをイネーブルにします。 |
||
ステップ 4 | address-family {ipv4 | ipv6} 例: RP/0/RSP0/CPU0:routerconfig-vrrp-if)# address-family ipv6 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-vrrp-virtual-router)# |
IPv4 または IPv6 アドレス ファミリ サブモードを開始します。 |
||
ステップ 5 | vrrp vrid version { 2 | 3 } 例: RP/0/RSP0/CPU0:router(config-vrrp-virtual-router)# vrrp 3 version 3 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-vrrp-virtual-router)# |
仮想ルータ コンフィギュレーション サブモードを開始します。
|
||
ステップ 6 | accept-mode disable 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-vrrp-virtual-router)# accept-mode disable
|
VRRP 仮想アドレスのルートのインストールをディセーブルにします。 |
||
ステップ 7 | 次のいずれかのコマンドを使用します。
例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# end または
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# commit |
設定変更を保存します。 |
次のタスクを実行して、仮想ルータのグローバル仮想 IPv6 アドレスを設定します。
1. configure
2. router vrrp
3. interface type interface-path-id
4. address-family ipv6
5. vrrp vrid version 3
6. address global address
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | configure 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
ステップ 2 | router vrrp 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# router vrrp
|
VRRP コンフィギュレーション モードをイネーブルにします。 |
||
ステップ 3 | interface type interface-path-id 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-vrrp)# interface TenGigE 0/2/0/1
|
特定のインターフェイスで VRRP インターフェイス コンフィギュレーション モードをイネーブルにします。 |
||
ステップ 4 | address-family ipv6 例:
RP/0/RSP0/CPU0:routerconfig-vrrp-if)# address-family ipv6
|
IPv4 または IPv6 アドレス ファミリ サブモードを開始します。 |
||
ステップ 5 | vrrp vrid version 3 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-vrrp-address-family)# vrrp 3 version 3
|
仮想ルータ コンフィギュレーション サブモードを開始します。
|
||
ステップ 6 | address global address 例:
RP/0/RSP0/CPU0:routerconfig-vrrp-virtual-router)# address global 2001:db8::/32
|
仮想ルータのグローバル仮想 IPv6 アドレスを設定します。
|
||
ステップ 7 | 次のいずれかのコマンドを使用します。
例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# end または
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# commit |
設定変更を保存します。 |
次のタスクを実行して、仮想ルータのプライマリ仮想 IPv4 アドレスを設定します。
1. configure
2. router vrrp
3. interface type interface-path-id
4. address-family ipv4
5. vrrp vrid version { 2 | 3 }
6. address address
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | configure 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
ステップ 2 | router vrrp 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# router vrrp
|
VRRP コンフィギュレーション モードをイネーブルにします。 |
||
ステップ 3 | interface type interface-path-id 例: RP/0/RSP0/CPU0:router(config-vrrp)# interface TenGigE 0/2/0/1 RP/0/RSP0/CPU0:router |
特定のインターフェイスで VRRP インターフェイス コンフィギュレーション モードをイネーブルにします。 |
||
ステップ 4 | address-family ipv4 例: RP/0/RSP0/CPU0:routerconfig-vrrp-if)# address-family ipv4 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-vrrp-address-family)# |
IPv4 アドレス ファミリ サブモードを開始します。 |
||
ステップ 5 | vrrp vrid version { 2 | 3 } 例: RP/0/RSP0/CPU0:router(config-vrrp-address-family)# vrrp 3 version 2 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-vrrp-virtual-router) |
仮想ルータ コンフィギュレーション サブモードを開始します。
|
||
ステップ 6 | address address 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-vrrp-virtual-router)# address 10.20.30.1
|
仮想ルータのプライマリ仮想 IPv4 アドレスを設定します。 |
||
ステップ 7 | 次のいずれかのコマンドを使用します。
例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# end または
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# commit |
設定変更を保存します。 |
次のタスクを実行して、仮想ルータのセカンダリ仮想 IPv4 アドレスを設定します。
1. configure
2. router vrrp
3. interface type interface-path-id
4. address-family ipv4
5. vrrp vrid version { 2 | 3 }
6. address address secondary
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | configure 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
ステップ 2 | router vrrp 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# router vrrp
|
VRRP コンフィギュレーション モードをイネーブルにします。 |
||
ステップ 3 | interface type interface-path-id 例: RP/0/RSP0/CPU0:router(config-vrrp)# interface TenGigE 0/2/0/1 RP/0/RSP0/CPU0:router |
特定のインターフェイスで VRRP インターフェイス コンフィギュレーション モードをイネーブルにします。 |
||
ステップ 4 | address-family ipv4 例: RP/0/RSP0/CPU0:routerconfig-vrrp-if)# address-family ipv4 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-vrrp-virtual-router)# |
IPv4 アドレス ファミリ サブモードを開始します。 |
||
ステップ 5 | vrrp vrid version { 2 | 3 } 例: RP/0/RSP0/CPU0:router(config-vrrp-virtual-router)# vrrp 3 version 3 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-vrrp-virtual-router)# |
仮想ルータ コンフィギュレーション サブモードを開始します。
|
||
ステップ 6 | address address secondary 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-vrrp-virtual-router)# address 10.20.30.1 secondary
|
仮想ルータのセカンダリ仮想 IPv4 アドレスを設定します。 |
||
ステップ 7 | 次のいずれかのコマンドを使用します。
例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# end または
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# commit |
設定変更を保存します。 |
次のタスクを実行して、仮想ルータの仮想リンクローカル IPv6 アドレスを設定するか、または仮想リンクローカル IPv6 アドレスがイネーブルで、仮想ルータの仮想メディア アクセス コントロール(MAC)アドレスから自動的に計算される必要があることを指定します。
IPv6 アドレス空間は、IPv4 に比べて異なる構造になっています。 リンクローカル アドレスは、ローカル ネットワーク上の各インターフェイスを識別するために使用します。 これらのアドレスは、インターフェイスのリンクローカル(ハードウェア)アドレス(イーサネット インターフェイスの MAC アドレス)を使用して、標準の方法で設定または決定されます。 リンクローカル アドレスは、標準の形式を持ち、ローカル ネットワークでのみ有効です(複数ホップ先とのルーティングは実行できません)。
グローバル ユニキャスト IPv6 アドレスは、IPv6 アドレス空間で、リンクローカル アドレスから分離したサブセットを占有します。 これらは、複数ホップ先と相互にルーティングでき、関連付けられたプレフィックス長(0 ~ 128 ビット)を持ちます。
各 VRRP 仮想ルータには、関連付けられた仮想リンクローカル アドレスがあります。 これは、仮想ルータの仮想 MAC アドレスから自動的に設定および決定されます。 仮想 MAC アドレスは、ローカル ネットワークで一意である必要があります。 仮想リンクローカル アドレスは、スコープがローカルのアドレスでは重複アドレス検出が不要であるため、その仮想 IP(VIP)状態がアップであることが常に考慮される点を除き、IPv4 仮想ルータのプライマリ仮想 IPv4 アドレスに似ています。
1. configure
2. router vrrp
3. interface type interface-path-id
4. address-family ipv6
5. vrrp vrid version 3 address linklocal {address | autoconfigure}
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | configure 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
ステップ 2 | router vrrp 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# router vrrp
|
VRRP コンフィギュレーション モードをイネーブルにします。 |
||
ステップ 3 | interface type interface-path-id 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-vrrp)# interface TenGigE 0/2/0/1
|
特定のインターフェイスで VRRP インターフェイス コンフィギュレーション モードをイネーブルにします。 |
||
ステップ 4 | address-family ipv6 例:
RP/0/RSP0/CPU0:routerconfig-vrrp-if)# address-family ipv6
|
IPv6 アドレス ファミリ サブモードを開始します。 |
||
ステップ 5 | vrrp vrid version 3 address linklocal {address | autoconfigure} 例: RP/0/RSP0/CPU0:routerconfig-vrrp-address-family)# vrrp 1 version 3 address linklocal FE80::260:3EFF:FE11:6770 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-vrrp-virtual-router)# RP/0/RSP0/CPU0:router(config-vrrp-address-family)# vrrp 1 version 3 address linklocal autoconfigure RP/0/RSP0/CPU0:router(config-vrrp-virtual-router)# |
|
||
ステップ 6 | 次のいずれかのコマンドを使用します。
例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# end または
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# commit |
設定変更を保存します。 |
次のタスクを実行して、syslog を介して VRRP 状態変更イベントをロギングするタスクをディセーブルにします。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | configure 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | router vrrp 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# router vrrp
|
VRRP コンフィギュレーション モードをイネーブルにします。 |
ステップ 3 | message state disable 例: RP/0/RSP0/CPU0:router(config-vrrp)# message state disable RP/0/RSP0/CPU0:router(config-vrrp)# |
syslog を介して VRRP 状態変更イベントをロギングするタスクをディセーブルにします。 |
ステップ 4 | 次のいずれかのコマンドを使用します。
例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# end または
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# commit |
設定変更を保存します。 |
双方向フォワーディング検出(BFD)は、2 つのフォワーディング エンジン間の障害の検出に使用されるネットワーク プロトコルです。 BFD セッションは、非同期モードまたはデマンド モードという 2 つのモードのいずれかで動作できます。 非同期モードでは、両方のエンドポイントが互いに hello パケットを定期的に送信します。 これらのパケットを複数回受信しない場合は、セッションがダウンしていると見なされます。 デマンド モードでは、hello パケットの交換は必須ではなく、必要に応じてそれぞれのホストが hello メッセージを送信できます。 シスコでは、BFD 非同期モードをサポートしています。
VRRP では BFD を使用して、リンク障害を検出し、過剰な制御パケットオーバーヘッドなしでフェールオーバーを高速化します。
VRRP プロセスでは、必要に応じて BFD セッションを作成します。 BFD セッションがダウンすると、セッションをモニタリングしている各バックアップ グループがマスター状態に移行します。
VRRP は、BFD セッションのダウンによりトリガーされたマスター状態への移行後 10 秒間は状態選択に参加しません。
VRRP の場合、設定は、既存の VRRP インターフェイス サブモードで、VRRP 仮想ルータごとに設定できる BFD 高速障害検出およびインターフェイスごとに設定できるタイマー(最小インターフェイスと乗数)を使用して適用されます。 BFD 高速障害検出は、デフォルトでディセーブルになっています。
1. configure
2. router vrrp
3. interface type interface-path-id
4. address-family {ipv4 | ipv6}
5. vrrp vrid version { 2 | 3 }bfd fast-detect peer ipv4 address
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | configure 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
ステップ 2 | router vrrp 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# router vrrp
|
VRRP コンフィギュレーション モードをイネーブルにします。 |
||
ステップ 3 | interface type interface-path-id 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-vrrp)# interface TenGigE 0/2/0/1
|
特定のインターフェイスで VRRP インターフェイス コンフィギュレーション モードをイネーブルにします。 |
||
ステップ 4 | address-family {ipv4 | ipv6} 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-vrrp-if)# address-family ipv4
|
(任意)特定のインターフェイスでアドレス ファミリ コンフィギュレーション モードをイネーブルにします。 |
||
ステップ 5 | vrrp vrid version { 2 | 3 }bfd fast-detect peer ipv4 address 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-vrrp-if)# vrrp 100 version 3 bfd fast-detect peer ipv4 2001:db8::/32
|
BFD 高速検出を VRRP インターフェイスでイネーブルにします。
|
||
ステップ 6 | 次のいずれかのコマンドを使用します。
例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# end または
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# commit |
設定変更を保存します。 |
最小間隔により、BFD ピアへの BFD パケットの送信頻度(ミリ秒単位)が決まります。 デフォルトの最小間隔は 15 ミリ秒です。
1. configure
2. router vrrp
3. interface type interface-path-id
4. vrrp vrid version { 2 | 3 }
5. bfd minimum-interval interval
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | configure 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | router vrrp 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# router vrrp
|
VRRP コンフィギュレーション モードをイネーブルにします。 |
ステップ 3 | interface type interface-path-id 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-vrrp)# interface TenGigE 0/2/0/1
|
特定のインターフェイスで VRRP インターフェイス コンフィギュレーション モードをイネーブルにします。 |
ステップ 4 | vrrp vrid version { 2 | 3 } 例: RP/0/RSP0/CPU0:router(config-vrrp-virtual-router)# vrrp 3 version 3 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-vrrp-virtual-router)# |
仮想ルータ コンフィギュレーション サブモードを開始します。 |
ステップ 5 | bfd minimum-interval interval 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-vrrp-virtual-router)# bfd minimum-interval
|
最小間隔を指定の間隔に設定します。 間隔はミリ秒で、範囲は 15 ~ 30000 ミリ秒です。 |
ステップ 6 | 次のいずれかのコマンドを使用します。
例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# end または
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# commit |
設定変更を保存します。 |
乗数は、ピアが利用不可であると宣言するまでに許容される、BFD ピアから連続して紛失される BFD パケットの数です。 デフォルトの乗数は 3 です。
1. configure
2. router vrrp
3. interface type interface-path-id
4. vrrp vrid version { 2 | 3 }
5. bfd multiplier multiplier
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | configure 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | router vrrp 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# router vrrp
|
VRRP コンフィギュレーション モードをイネーブルにします。 |
ステップ 3 | interface type interface-path-id 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-vrrp)# interface TenGigE 0/2/0/1
|
特定のインターフェイスで VRRP インターフェイス コンフィギュレーション モードをイネーブルにします。 |
ステップ 4 | vrrp vrid version { 2 | 3 } 例: RP/0/RSP0/CPU0:router(config-vrrp-virtual-router)# vrrp 3 version 3 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-vrrp-virtual-router)# |
仮想ルータ コンフィギュレーション サブモードを開始します。 |
ステップ 5 | bfd multiplier multiplier 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-vrrp-if)# bfd multiplier
|
値に乗数を設定します。 範囲は 2 ~ 50 です。 |
ステップ 6 | 次のいずれかのコマンドを使用します。
例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# end または
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# commit |
設定変更を保存します。 |
仮想ルータ冗長プロトコル(VRRP)のマルチ グループ オプティマイゼーションは、多くのサブインターフェイスで構成される配置で制御トラフィックを削減するためのソリューションです。 VRRP 制御トラフィックの実行を 1 つのセッションのみに限ることにより、冗長性要件が同じサブインターフェイスでは制御トラフィックが減少します。 他のすべてのセッションはこのプライマリ セッションのスレーブになり、プライマリ セッションから状態を継承します。
VRRP セッション名を設定するには、次の作業を実行します。
1. configure
2. router vrrp
3. interface type interface-path-id
4. address-family ipv4
5. vrrp group-no
6. name name
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | configure 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | router vrrp 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# router vrrp
|
VRRP コンフィギュレーション モードをイネーブルにします。 |
ステップ 3 | interface type interface-path-id 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-vrrp)# interface TenGigE 0/2/0/1
|
特定のインターフェイスで RP インターフェイス コンフィギュレーション モードをイネーブルにします。 |
ステップ 4 | address-family ipv4 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-vrrp-if)# address-family ipv4
|
特定のインターフェイスで VRRP アドレス ファミリ コンフィギュレーション モードをイネーブルにします。 |
ステップ 5 | vrrp group-no 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-vrrp-address-family)# vrrp 1
|
特定のインターフェイスで VRRP グループ コンフィギュレーション モードをイネーブルにします。 |
ステップ 6 | name name 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-vrrp-vritual-router)# name s1
|
VRRP セッション名を設定します。 |
ステップ 7 | 次のいずれかのコマンドを使用します。
例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# end または
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# commit |
設定変更を保存します。 |
1. configure
2. router vrrp
3. interface type interface-path-id
4. address-family ipv4
5. vrrp group-no slave
6. follow mgo-session-name
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | configure 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | router vrrp 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# router vrrp
|
VRRP コンフィギュレーション モードをイネーブルにします。 |
ステップ 3 | interface type interface-path-id 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-vrrp)# interface TenGigE 0/2/0/1
|
特定のインターフェイスで VRRP インターフェイス コンフィギュレーション モードをイネーブルにします。 |
ステップ 4 | address-family ipv4 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-vrrp-if)# address-family ipv4
|
特定のインターフェイスで VRRP アドレス ファミリ コンフィギュレーション モードをイネーブルにします。 |
ステップ 5 | vrrp group-no slave 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-vrrp-address-family)# vrrp 2 slave
|
特定のインターフェイスで VRRP スレーブ コンフィギュレーション モードをイネーブルにします。 |
ステップ 6 | follow mgo-session-name 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-vrrp-slave)# follow m1
|
指定のグループから状態を継承するようにスレーブ グループに指示します。 |
ステップ 7 | 次のいずれかのコマンドを使用します。
例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# end または
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# commit |
設定変更を保存します。 |
1. configure
2. router vrrp
3. interface type interface-path-id
4. address-family ipv4
5. vrrp group-no slave
6. address ip-address
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | configure 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | router vrrp 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# router vrrp
|
VRRP コンフィギュレーション モードをイネーブルにします。 |
ステップ 3 | interface type interface-path-id 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-vrrp)# interface TenGigE 0/2/0/1
|
特定のインターフェイスで VRRP インターフェイス コンフィギュレーション モードをイネーブルにします。 |
ステップ 4 | address-family ipv4 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-hsrp-if)# address-family ipv4
|
特定のインターフェイスで VRRP アドレス ファミリ コンフィギュレーション モードをイネーブルにします。 |
ステップ 5 | vrrp group-no slave 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-vrrp-address-family)# vrrp 2 slave
|
特定のインターフェイスで VRRP スレーブ コンフィギュレーション モードをイネーブルにします。 |
ステップ 6 | address ip-address 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-vrrp-slave)# address 10.2.3.2
|
スレーブ グループ用にプライマリ仮想 IPv4 アドレスを設定します。 |
ステップ 7 | 次のいずれかのコマンドを使用します。
例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# end または
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# commit |
設定変更を保存します。 |
スレーブ グループのセカンダリ仮想 IPv4 アドレスを設定するには、次の作業を実行します。
1. configure
2. router hsrp
3. interface type interface-path-id
4. address-family ipv4
5. hsrp group-no slave
6. address address secondary
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | configure 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | router hsrp 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# router hsrp
|
HSRP コンフィギュレーション モードをイネーブルにします。 |
ステップ 3 | interface type interface-path-id 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-hsrp)# interface TenGigE 0/2/0/1
|
特定のインターフェイスで HSRP インターフェイス コンフィギュレーション モードをイネーブルにします。 |
ステップ 4 | address-family ipv4 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-hsrp-if)# address-family ipv4
|
特定のインターフェイスで HSRP アドレス ファミリ コンフィギュレーション モードをイネーブルにします。 |
ステップ 5 | hsrp group-no slave 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-hsrp-address-family)# hsrp 2 slave
|
特定のインターフェイスで HSRP スレーブ コンフィギュレーション モードをイネーブルにします。 |
ステップ 6 | address address secondary 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-hsrp-slave)# address 10.20.30.1 secondary
|
ルータのセカンダリ仮想 IPv4 アドレスを設定します。 |
ステップ 7 | 次のいずれかのコマンドを使用します。
例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# end または
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# commit |
設定変更を保存します。 |
VRRP を使用すると、障害が発生したとき、ルータが 1 つ以上の IP アドレスを引き継ぐことができます。 たとえば、障害の発生したルータがデフォルト ゲートウェイであったために、ホストからの IP トラフィックがそのルータに到達した場合、そのトラフィックは制御を引き継いだ VRRP ルータによって透過的に転送されます。 VRRP を使用する場合、ダイナミック ルーティングやルータ ディスカバリ プロトコルの設定を各エンド ホストで行う必要はありません。 仮想ルータに割り当てる IP アドレスを制御する VRRP ルータはマスターと呼ばれ、送信されたパケットをそれらの IP アドレスに転送します。 この選択プロセスにより、マスターが使用不可になった場合の転送責任のダイナミック フェールオーバー(スタンバイ)が提供されます。 これにより、エンド ホストでは、LAN 上のすべての仮想ルータ IP アドレスを最初のデフォルト ホップ ルータとして使用できるようになります。VRRP を使用する利点として、デフォルト パスのアベイラビリティが向上し、各エンド ホストでダイナミック ルーティングやルータ ディスカバリ プロトコルを設定する必要がないことを挙げることができます。 SNMP トラップは、仮想ルータ(スタンバイ)がマスター状態に移行した場合、またはスタンバイ ルータがマスターになった場合に、状態変更に関する情報を提供します。
snmp-server traps vrrp events コマンドは、VRRP に関する簡易ネットワーク管理プロトコル(SNMP)サーバ通知をイネーブルにします。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | configure 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | snmp-server traps vrrp events 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)snmp-server traps vrrp events
|
VRRP に関する SNMP サーバ通知をイネーブルにします。 |
ステップ 3 | 次のいずれかのコマンドを使用します。
例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# end または
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# commit |
設定変更を保存します。 |
1 つのグループで VRRP プロセスの障害が発生した場合には、ピア VRRP マスター ルータ グループで強制的にフェールオーバーが行われないようにする必要があります。 ホット リスタートはウォーム RP フェールオーバーをサポートしており、ピア VRRP ルータへの強制的なフェールオーバーは発生しません。
ここでは、次の VRRP 設定例について説明します。
ここでは、それぞれが 3 つの VRRP グループに含まれている、ルータ A およびルータ B の設定例を示します。
ルータ A:
config interface tenGigE 0/4/0/4 ipv4 address 10.1.0.1/24 exit router vrrp interface tenGigE 0/4/0/4 address-family ipv4 vrrp 1 version 2 priority 120 text-authentication cisco timer 3 address 10.1.0.10 vrrp 5 version 2 timer 30 address 10.1.0.50 vrrp 100 version 2 preempt disable address 10.1.0.100 commit
ルータ B:
config interface tenGigE 0/4/0/4 ipv4 address 10.1.0.2/24 exit router vrrp interface tenGigE 0/4/0/4 address-family ipv4 vrrp 1 version 2 priority 100 text-authentication cisco timer 3 address 10.1.0.10 vrrp 5 version 2 priority 200 timer 30 address 10.1.0.50 vrrp 100 version 2 preempt disable address 10.1.0.100 commit
設定例では、各グループのプロパティは次のとおりです。
clear vrrp statistics コマンドは、独自の出力は生成しません。 このコマンドは、show vrrp statistics コマンドにより提供された統計情報を変更するため、すべての統計情報がゼロにリセットされます。
次の項では、show vrrp statistics コマンドの出力例に続いて clear vrrp statistics コマンドの出力例を示します。
RP/0/RSP0/CPU0:router# show vrrp statistics show vrrp statistics Invalid packets: Invalid checksum: 0 Unknown/unsupported versions: 0 Invalid vrID: 10 Too short: 0 Protocol: Transitions to Master 6 Packets: Total received: 155 Bad TTL: 0 Failed authentication: 0 Unknown authentication: 0 Conflicting authentication: 0 Unknown Type field: 0 Conflicting Advertise time: 0 Conflicting Addresses: 0 Received with zero priority: 3 Sent with zero priority: 3 RP/0/RSP0/CPU0:router# clear vrrp statistics RP/0/RSP0/CPU0:router# show vrrp statistics Invalid packets: Invalid checksum: 0 Unknown/unsupported versions: 0 Invalid vrID: 0 Too short: 0 Protocol: Transitions to Master 0 Packets: Total received: 0 Bad TTL: 0 Failed authentication: 0 Unknown authentication: 0 Conflicting authentication: 0 Unknown Type field: 0 Conflicting Advertise time: 0 Conflicting Addresses: 0 Received with zero priority: 0 Sent with zero priority: 0
ここでは、VRRP の関連資料について説明します。
関連項目 |
マニュアル タイトル |
---|---|
QoS コマンド:コマンド構文の詳細、コマンド モード、コマンド履歴、デフォルト設定、使用上のガイドライン、および例 |
『Cisco ASR 9000 Series Aggregation Services Router Modular Quality of Service Command Reference』 の「Quality of Service Commands」 |
クラスベースのトラフィック シェーピング、トラフィック ポリシング、低遅延キューイング、および Modified Deficit Round Robin(MDRR) |
『Cisco ASR 9000 Series Aggregation Services Router Modular Quality of Service Configuration Guide』 の「Configuring Modular Quality of Service Congestion Management」 |
WRED、RED、およびテール ドロップ |
『Cisco ASR 9000 Series Aggregation Services Router Modular Quality of Service Configuration Guide』 の「Configuring Modular QoS Congestion Avoidance」 |
VRRP コマンド |
『Cisco ASR 9000 Series Aggregation Services Router IP Addresses and Services Command Reference』 の「VRRP Commands」 |
マスター コマンド リファレンス |
『Cisco ASR 9000 Series Aggregation Services Router Commands Master List』 |
スタートアップ資料 |
『Cisco ASR 9000 Series Aggregation Services Router Getting Started Guide』 |
ユーザ グループとタスク ID に関する情報 |
『Cisco ASR 9000 Series Aggregation Services Router System Security Configuration Guide』 の「Configuring AAA Services」 |
標準 |
タイトル |
---|---|
この機能でサポートされる新規の標準または変更された標準はありません。また、既存の標準のサポートは変更されていません。 |
— |
MIB |
MIB のリンク |
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— | MIB を特定してダウンロードするには、次の URL にある Cisco MIB Locator を使用し、[Cisco Access Products] メニューからプラットフォームを選択します。http://cisco.com/public/sw-center/netmgmt/cmtk/mibs.shtml |
RFC |
タイトル |
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この機能によりサポートされた新規 RFC または改訂 RFC はありません。またこの機能による既存 RFC のサポートに変更はありません。 |
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説明 |
リンク |
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