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目次
IP サービス レベル契約(IP SLA)は、Cisco IOS XR ソフトウェアを実行するほとんどのデバイスに組み込まれているテクノロジーのポートフォリオであり、IP アプリケーションやサービスの IP サービス レベルの分析、生産性の向上、運用コストの削減、およびネットワーク停止頻度の低減が可能になります。
IP SLA を使用することで、サービス プロバイダーは、サービス レベル契約を測定および提供できます。 IP SLA は、ネットワーク アセスメントの実行、Quality of Service(QoS)の検証、新規サービスの展開の簡易化、およびネットワークのトラブルシューティングにおける管理者の支援が可能です。
(注) |
この章で使用する IP SLA コマンドの詳しい説明については、 『Cisco ASR 9000 Series Aggregation Services Router System Management Command Reference』の「IP Service Level Agreement Commands on Cisco ASR 9000 シリーズ ルータ」モジュールを参照してください。 |
リリース |
変更内容 |
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リリース 3.7.2 |
この機能が導入されました。 |
一般的なネットワーキング プロトコルおよび特定のネットワーク設計の知識が必要です。 ネットワーク管理アプリケーションについての知識が役立ちます。 すべての動作を同時にスケジューリングすると、パフォーマンスに悪影響を及ぼすおそれがあるため、お勧めしません。
適切なタスク ID を含むタスク グループに関連付けられているユーザ グループに属している必要があります。 このコマンド リファレンスには、各コマンドに必要なタスク ID が含まれます。 ユーザ グループの割り当てが原因でコマンドを使用できないと考えられる場合、AAA 管理者に連絡してください。
IP SLA を実装するには、次の概念について理解する必要があります。
IP SLA は、連続的で、信頼でき、予測可能な方法でトラフィックを生成する、アクティブトラフィック モニタリングを使用してネットワークのパフォーマンスを測定します。 IP SLA はネットワークにデータを送信し、複数のネットワーク間あるいは複数のネットワーク パス内のパフォーマンスを測定します。 ネットワーク データおよび IP サービスをシミュレーションし、ネットワーク パフォーマンス情報をリアル タイムで収集します。 次の情報が収集されます。
IP SLA は、以前サービス保証エージェント(SAA)と呼ばれていたテクノロジーが元になっています。 IP SLA は、ルータ間またはルータとネットワーク アプリケーション サーバなどのリモート IP デバイスの間で、トラフィックを生成および分析してパフォーマンスを測定することにより、アクティブ モニタリングを行います。 さまざまな IP SLA 動作によって得られる測定統計情報は、トラブルシューティング、問題分析、ネットワーク トポロジの設計に使用します。
特定の IP SLA 動作に応じて、遅延の統計情報、パケット損失、ジッター、パケット シーケンス、接続性、およびパスがルータによってモニタされて保存され、コマンドライン インターフェイス(CLI)、Extensive Markup Language(XML)、および SNMP MIB を通じて提供されます。 IP SLA は Cisco RTTMON MIB を使用して外部のネットワーク管理システム(NMS)アプリケーションおよびシスコのデバイスで動作している IP SLA 動作と通信します。 IP SLA によって参照されるオブジェクト変数の詳しい説明については、Cisco MIB Locator から入手できる CISCO-RTTMON-MIB.my ファイルの文章を参照してください。
インターネット ショッピングはこの数年で急激に成長し、テクノロジーの進化により高速で信頼性の高いインターネット アクセスが提供されるようになりました。 多くの機能がオンライン アクセスを必要とし、その業務のほとんどをオンラインで行っており、サービスが失われると企業の収益に影響を与えることがあります。 インターネット サービス プロバイダー(ISP)だけでなく、社内の IT 部門も、定義されたサービス レベル(サービス レベル契約)を提供し、顧客にある程度の予測性を提供するようになっています。
ネットワーク管理者は、アプリケーション ソリューションをサポートするサービス レベル契約をサポートする必要があります。 図 1 に、アプリケーションのサポートも含め、エンドツーエンドのパフォーマンス測定をサポートするために、IP SLA がどのように従来のレイヤ 2 サービス レベル契約の概念を取り込み、より広い範囲に適用されているかを示します。
改良の種類 |
説明 |
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エンドツーエンド測定 |
ネットワークの端からもう一方の端までパフォーマンスを測定できることにより、エンドユーザによるネットワーク利用状況をより広い到達範囲でより正確に表現できます。 |
詳細化 |
遅延、ジッター、パケット シーケンス、レイヤ 3 接続、パスとダウンロード時間などの双方向のラウンドトリップの数値に詳細化される統計情報により、レイヤ 2 リンクの帯域幅だけよりも詳細なデータが得られます。 |
精度 |
ネットワーク パフォーマンスのわずかな変化にも影響を受けやすいアプリケーションは、ミリ秒以下の単位での IP SLA の測定精度を必要とします。 |
展開の簡易化 |
IP SLA は、大きいネットワーク内で既存のシスコ デバイスを活用することにより、従来のサービス レベル契約で必要になることが多い物理的な動作よりも、簡単に実装されます。 |
アプリケーション認識型の監視 |
IP SLA は、レイヤ 3 からレイヤ 7 の上で動作するアプリケーションによって生成されたパフォーマンス統計情報をシミュレートおよび測定できます。 従来のサービス レベル契約では、レイヤ 2 パフォーマンスしか測定できません。 |
普及 |
IP SLA は、ローエンドからハイエンドまでのルータとスイッチに及ぶ、シスコ ネットワーキング デバイスでサポートされています。 この幅広い展開により、IP SLA は、従来のサービス レベル契約よりも高い柔軟性を備えています。 |
利点 |
説明 |
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IP SLA のモニタリング |
サービス レベル契約モニタリング、評価、および検証の提供 |
ネットワーク パフォーマンス モニタリング。 |
ネットワーク内のジッター、遅延、パケット損失が測定できる。 また、IP SLA は、予防的な通知に加えて、連続的で、信頼性が高く、予測可能な測定を提供します。 |
IP サービス ネットワーク稼働状態評価 |
既存の QoS が新しい IP サービスに対して十分であることの検証 |
ネットワーク動作のトラブルシューティング |
問題をただちに特定し、トラブルシューティング時間を節約する、一貫し、信頼性が高い測定を提供します。 |
IP SLA は、ルータなどの 2 台のネットワーキング デバイス間のネットワーク パフォーマンスを測定するために、生成されたトラフィックを使用します。 図 1 に、IP SLA デバイスが宛先デバイスに生成パケットを送信するときに IP SLA が開始される手順を示します。 宛先デバイスがパケットを受信した後、動作が IP SLA コンポーネントを受信側(たとえば IP SLA レスポンダ)で使用している場合、応答パケットにはターゲット デバイスでの遅延に関する情報が含まれています。 送信元デバイスはこの情報を使用して測定の精度を向上させます。 IP SLA 動作は、動作にユーザ データグラム プロトコル(UDP)などの特定のプロトコルを使用した、送信元デバイスからネットワークの宛先へのネットワーク測定です。
動作は、ターゲット デバイスで動作するために IP SLA レスポンダ コンポーネントを必要としているかどうかに応じて、2 つのクラスに分かれています。 前者は、シスコ デバイスのみで使用されるのに対し、後者は IP 接続が可能な任意のデバイスで使用されます。 インターネット制御メッセージ プロトコル(ICMP)に基づく動作は、第 2 のクラスの例であり、UDP ベースの動作は最初のクラスの例です。
レスポンダ ベースの動作では、IP SLA レスポンダが宛先デバイスでイネーブルになっており、IP SLA パケットの遅延などの情報を提供します。 レスポンダベースの動作では、前述の ICMP 動作に対する精度が向上し、単方向測定の機能を提供します。 IP SLA 送信元デバイスへの応答に、レスポンダは処理遅延に関する情報を含めます。 IP SLA 送信元デバイスはその最終的なパフォーマンス計算で遅延を除去します。 レスポンダの使用は、UDP エコー動作では任意ですが、UDP ジッター動作では必須です。 IP SLA レスポンダが使用されない場合、ターゲット デバイスは UDP エコー動作をサポートする必要があります。
ICMP 動作で、IP SLA デバイスはいくつかの ICMP パケットを宛先に送信します。 宛先デバイスは、任意の IP デバイスであり、エコーに応答します。 送信元 IP SLA デバイスは送信および受信したタイムスタンプを使用して応答時間を計算します。 ICMP エコー動作は、従来の拡張された ping ユーティリティに似ており、送信元デバイスと宛先デバイスの間の応答時間のみを測定します。 ICMP パスエコーおよびパスジッター動作は、traceroute メカニズムを使用してパス全体を認識します。 以降の ICMP パケットは各パス ノードに送信され、測定が相互に関連付けられて、ホップバイホップのラウンドトリップ遅延とジッター情報が提供されます。
IP SLA ネットワーク パフォーマンス測定を実現するためには、次のタスクを実行します。
IP SLA は、さまざまなタイプの動作を設定して、応答時間、ジッター、スループット、およびパケット損失を測定します。 また、各動作は複数のアプリケーションにマッピングされます。
動作 |
説明 |
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UDP エコー |
ラウンドトリップ遅延を測定し、UDP トラフィックの応答時間を正確に測定するために役立ちます。 |
UDP ジッター |
ラウンドトリップ遅延、単方向遅延、単方向ジッター、双方向ジッター、単方向パケット損失を測定します。 |
ICMP エコー |
パス全体のラウンドトリップ遅延を測定します。 |
ICMP パスエコー |
ルータとネットワーク上の任意の IP デバイスの間のホップバイホップの応答時間を計算します。 パスは traceroute アルゴリズムを使用して検出され、送信元ルータとパス内の各中間ホップの間の応答時間が測定されます。 送信元デバイスと宛先デバイスの間に複数の等コスト ルートがある場合、ICMP パスエコー動作は、設定可能なルーズ ソース ルーティング(LSR)オプションを使用していずれかのパスを選択します。 |
ICMP パスジッター |
IP ネットワーク内のホップバイホップ ジッター、パケット損失、および遅延測定統計情報を測定します。 |
MPLS LSP ping |
ラベル スイッチド パス(LSP)の接続をテストし、MPLS ネットワーク内の LSP のラウンドトリップ遅延を測定します。 次の Forwarding Equivalence Class(FEC)がサポートされています。 エコー要求は、FEC に属する他のパケットと同じデータ パスに沿って送信されます。 エコー要求パケットがパスの終端に達すると、出力のラベル スイッチング ルータ(LSR)のコントロール プレーンに送信されます。 LSR は、それが本当に FEC の出力であることを確認し、MPLS パスを確認する FEC に関する情報が格納されているエコー応答パケットを送信します。 デフォルトの VRF テーブルのみがサポートされています。 |
MPLS LSP トレース |
LSP パスのホップバイホップのルートをトレースし、MPLS ネットワーク内の IPv4 LDP プレフィックスと TE トンネル FEC のホップバイホップのラウンドトリップ遅延を測定します。 エコー要求パケットは、各中継 LSR のコントロール プレーンにデータを送信し、そこでこのパスの中継 LSR であるかどうかが確認されます。 また、各中継 LSR は、テスト対象の LSP にバインドされているラベルに関する情報を返します。 デフォルトの VRF テーブルのみがサポートされています。 |
IP SLA レスポンダは宛先シスコ ルーティング デバイスに組み込まれたコンポーネントで、システムが IP SLA 要求パケットを予想して応答します。 IP SLA レスポンダは、高い測定精度を提供します。 通常の ICMP ベースの測定では得られない、追加の統計情報も提供されます。 特許取得済みの IP SLA 制御プロトコルは、IP SLA レスポンダによって使用され、応答側がどのポートで待ち受けと応答を行うか応答側に通知するメカニズムを提供します。 Cisco IOS XR ソフトウェア デバイスまたはその他のシスコ プラットフォームのみが宛先 IP SLA レスポンダの送信元になることができます。
図 1に、IP SLA レスポンダが IP ネットワークのどこに適しているかを示します。 IP SLA レスポンダは、IP SLA 動作から送信されたコントロール プロトコル メッセージを指定されたポートで受信します。 レスポンダは、制御メッセージを受信すると、制御メッセージで指定された UDP ポートを指定された期間イネーブルにします。 この間に、レスポンダは要求を受け付け、応答します。 応答側は、IP SLA パケットに応答した後、あるいは指定された期間が経過すると、ポートをディセーブルにします。 セキュリティを強化するために、コントロール メッセージの MD5 認証も使用できます。
IP SLA レスポンダは、UDP ジッター動作で使用する必要がありますが、UDP エコー動作では任意です。 ターゲット ルータですでに提供されているサービスが選択された場合、IP SLA レスポンダをイネーブルにする必要はありません。 シスコ以外のデバイスの場合は、IP SLA レスポンダを設定できず、IP SLA は、それらのデバイスにネイティブなサービスのみに動作パケットを送信できます。
T3 は、応答パケットが IP SLA レスポンダ ノードで送信された時刻であり、T1 は送信元ノードで要求が送信された時刻です。 他の優先順位が高いプロセスにより、ルータは着信パケットを処理するために数十ミリ秒を要します。 テスト パケットへの応答が処理を待つ間キューに格納される可能性があるため、この遅延は応答時間に影響を与えます。 この場合、応答時間は正しいネットワーク遅延を反映しません。 IP SLA は、送信元ルータとターゲット ルータ上でこれらの処理遅延を最小化し、真のラウンドトリップ遅延を判定します(IP SLA レスポンダが使用されている場合)。 一部の IP SLA プローブ パケットには、測定をより正確にするために、最終的な計算で使用される遅延情報が含まれています。
IP SLA レスポンダをイネーブルにすると、ターゲット デバイスは、パケットがインターフェイスに到着した時点と出て行く時点の両方でタイムスタンプを取得し、統計情報を計算するときにそれを考慮します。 このタイムスタンプ処理は、ミリ秒以下の単位で行われます。 ネットワーク アクティビティが活発なとき、ICMP ping テストによる応答時間は長く、不正確になることがよくあります。それに対して、IP SLA ベースのレスポンダは正確な時間を示します。
図 1 に、レスポンダの動作を示します。 RTT を算出するためのタイム スタンプが 4 つ付けられます。 ターゲット ルータでレスポンダ機能がイネーブルの場合、タイム スタンプ 3(TS3)からタイム スタンプ 2(TS2)を引いてテスト パケットの処理にかかった時間を求め、デルタ(Δ)で表します。 次に全体の RTT からこのデルタの値を引きます。 精度を高めるため、優先度が高いパスで着信タイムスタンプ 4(TS4)が取得される送信元ルータ上で、同じ原理が IP SLA によって適用されることに注意してください。
サービス プロバイダーは、コア ネットワークとカスタマー ネットワークの両方の観点からネットワークのパフォーマンスを監視および測定する必要があります。 そのためには、デフォルトの VPN ルーティングおよび転送(VRF)テーブルに加えて、IP SLA 動作でデフォルト以外の VRF も使用する必要があります。 表 1では、動作がデフォルト以外の VRF テーブルの使用をサポートしているかどうかなど、さまざまな IP SLA 動作について説明しています。
IP SLA 動作の設定が完了したら、その動作をスケジューリングして、統計情報の取得とエラー情報の収集を開始する必要があります。 動作をスケジューリングすると、動作はただちに開始されるか、特定の月の特定の日に開始されます。 また、動作を保留状態にすることができます。これは、その動作が、トリガーされるのを待つ反応(しきい値)動作である場合に使用されます。 IP SLA 動作の通常のスケジューリングでは、一度に 1 つの動作をスケジューリングできます。
ここでは、しきい値と反応トリガーを使用した IP SLA のプロアクティブな監視機能について説明します。 IP SLA では、IP アプリケーションの監視、分析、IP サービス レベルの確認を行って、生産性の向上、運用コストの削減、ネットワークの輻輳や停止の発生の低減を行うことができます。 IP SLA は、アクティブ トラフィック監視を使用してネットワークのパフォーマンスを測定します。
IP SLA を使用したプロアクティブなしきい値監視を設定する必要があるタスクを実行するには、次の概念について理解する必要があります。
IP SLA は、特定の測定されたネットワーク条件に反応するように設定できます。 たとえば、IP SLA が接続上で測定したジッターが大きすぎる場合、IP SLA はネットワーク管理アプリケーションに通知を生成したり、より多くのデータを収集するために別の IP SLA 動作をトリガーしたりできます。
IP SLA 反応を設定するには、ipsla reaction operation コマンドを使用します。
IP SLA では、ジッター平均、双方向ラウンドトリップ時間、接続性などのパフォーマンス パラメータのしきい値モニタリングがサポートされています。 パケット損失とジッターでは、いずれかの方向(たとえば、送信元から宛先と、宛先から送信元)での違反またはラウンドトリップ値について、通知を生成できます。
IP サービス レベル契約(SLA)ラベル スイッチド パス(LSP)のモニタ機能は、レイヤ 3 マルチプロトコル ラベル スイッチング(MPLS)バーチャル プライベート ネットワーク(VPN)を予防的に監視するための機能を備えています。 この機能は、ネットワークのアベイラビリティを確認したり、MPLS VPN 内のプロバイダー エッジ(PE)ルータ間のネットワーク接続をテストするために便利です。 MPLS LSP モニタを設定すると、ネットワーク トポロジに基づいて、自動的に IP SLA LSP ping または LSP traceroute 処理を生成または削除できます。
MPLS SLA モニタ機能では、IP SLA 動作の複数動作スケジューリングを実行することも可能であり、SNMP トラップ通知と Syslog メッセージを使用した予防的しきい値違反モニタリングもサポートされています。
MPLS LSP モニタ機能を使用するには、次の概念を理解しておく必要があります。
MPLS LSP モニタ機能では、レイヤ 3 MPLS VPN を予防的にモニタできます。 MPLS LSP モニタの動作方法の一般的なプロセスは次のとおりです。
(注) |
複数の MPLS LSP モニタ インスタンスを特定の PE ルータで同時に実行できます。 たとえば、ある MPLS LSP モニタ インスタンスを、VPN1 という VRF に属する BGP ネクストホップ ネイバーを探索するように設定できます。 同じ PE ルータで、別の MPLS LSP モニタ インスタンスを、VPN2 という VRF に属するネイバーを探索するように設定できます。 この場合、BGP ネクストホップ ネイバーが VPN1 と VPN2 の両方に属していた場合、PE ルータはこのネイバーに対して 2 つの IP SLA 動作(1 つは VPN1 用、もう 1 つは VPN2 用)を作成します。 |
MPLS LSP モニタ インスタンスは、特定の VPN に対して追加または削除された BGP ネクスト ホップ ネイバーについて定期的な通知を受けます。 この情報は、MPLS LSP モニタが保持するキューに格納されます。 キュー内の情報とユーザ指定の期間に基づき、新たに検出された PE ルータに対して新しい IP SLA 動作が自動的に作成され、有効でなくなった PE ルータに対する既存の IP SLA 動作は自動的に削除されます。
BGP ネクストホップ ネイバー探索は、送信元プロバイダー エッジ(PE)ルータに関連付けられているすべての VRF によって使用中の BGP ネクストホップ ネイバーを見つけるために使用されます。 ほとんどの場合、これらのネイバーは PE ルータです。
BGP ネクストホップ ネイバー探索がイネーブルな場合、ローカル VRF とグローバル ルーティング テーブルの情報に基づいて、送信元 PE に関連付けられているすべての VRF によって使用中の BGP ネクストホップ ネイバーのデータベースが生成されます。 ルーティング アップデートが受信されると、新しい BGP ネクスト ホップ ネイバーがただちにデータベースに追加されます。 ただし、有効でなくなった BGP ネクストホップ ネイバーは、ユーザ定義に従って、定期的にデータベースから削除されます。
図 1 に、インターネット サービス プロバイダー(ISP)の単純な VPN シナリオでの BGP ネクストホップ ネイバー探索の動作を示します。 この例で、ルータ PE1 に関連付けられた 3 つの VPN があります(赤、青、緑)。 ルータ PE1 から見ると、これらの VPN には、BGP ネクスト ホップ ネイバー PE2(ルータ ID:12.12.12.12)および PE3(ルータ ID:13.13.13.13)を経由してリモートで到達可能です。 BGP ネクストホップ ネイバー探索プロセスがルータ PE1 でイネーブルになっている場合、ローカル VRF とグローバル ルーティング テーブルに基づいてデータベースが生成されます。 この例のデータベースには、2 つの BGP ネクスト ホップ ルータ エントリとして PE2 12.12.12.12 および PE3 13.13.13.13 が格納されます。 ルーティング エントリは、どのネクスト ホップ ルータがどの特定の VRF 内に属しているか区別するために、ネクスト ホップ ルータ単位で維持されます。 各ネクストホップ ルータ エントリに対し、グローバル ルーティング テーブル中の BGP ネクストホップ ルータの IPv4 Forward Equivalence Class(FEC)が、MPLS LSP ping 動作で使用するために提供されます。
この機能により、IP SLA LSP ping 動作と IP SLA LSP traceroute 動作に対するサポートが追加されます。 これらの動作は、ネットワークの接続性の問題をトラブルシューティングし、MPLS VPN のネットワークのアベイラビリティを判定するために役立ちます。 MPLS LSP モニタリングを使用する場合、送信元 PE ルータと検出された宛先 PE ルータの間のネットワーク接続を測定するために、IP SLA LSP ping 動作と LSP traceroute 動作が自動的に作成されます。 個々の IP SLA LSP ping 動作と LSP traceroute 動作を手動で設定することもできます。 これらの動作の手動の設定は、接続性の問題をトラブルシューティングするために役立ちます。
MPLS LSP モニタリングを使用して IP SLA LSP ping または LSP traceroute 動作を設定する方法の詳細については、MPLS LSP モニタリング ping インスタンスの設定およびMPLS LSP モニタリング トレース インスタンスの設定を参照してください。
IP SLA LSP ping 動作と IP SLA LSP traceroute 動作は、それぞれ MPLS LSP ping 機能と MPLS LSP traceroute 機能で使用されるのと同じインフラストラクチャに基づいて、LSP をテストするためのエコー応答パケットとエコー要求パケットを送受信します。
MPLS LSP モニタの予防的しきい値モニタリング サポート機能では、ユーザ定義の応答条件(接続損失やタイムアウトなど)が満たされたときに、SNMP トラップ通知と Syslog メッセージをトリガーできます。 MPLS LSP モニタ インスタンスのしきい値モニタリング動作の設定方法は、標準的な IP SLA 動作の設定方法と同様です。
MPLS LSP モニタの複数動作スケジューリング サポート機能では、(各 MPLS LSP モニタ インスタンスに対して)自動的に作成された IP SLA 動作を、指定された期間(スケジュール期間)にわたって均等に分散される間隔で開始し、指定された頻度で再開するように簡単にスケジューリングできます。 複数動作スケジューリングは、多数の PE ネイバーが存在し、その結果として多数の IP SLA 動作が同時に稼働している送信元 PE ルータ上で MPLS LSP モニタリングがイネーブルにされる場合に特に有用です。
(注) |
(新たに検出された BGP ネクスト ホップ ネイバーに対して)新たに作成された IP SLA 動作は、現在稼働している動作と同じスケジュール期間に追加されます。 同時に開始する動作が多くなりすぎないように、複数動作スケジューリング機能は、それらの動作を、スケジュール期間にわたって均一に分散されるランダムな間隔で開始するようにスケジューリングします。 |
LSP パス ディスカバリ(LPD)は、MPLS LSP モニタ(MPLSLM)の拡張で、MPLSLM インスタンスの一部である操作を許可し、パス ディスカバリ プロセスを開始してその結果が処理されます。 この機能には、MPLS OAM インフラストラクチャにより LSPV サーバを通じて提供されるツリー トレース機能が必要です。
2 つの PE ルータ間にコストが等しい複数のパスが存在する場合(これを等コスト マルチパス(ECMP)と呼びます)、これら PE ルータの間にあるルータは、転送するトラフィックの特性(たとえばパケット中の宛先アドレス)に基づいて、ロード バランシングを行います。 このようなネットワーク トポロジでは、PE ルータ間の使用可能なパスのうち 1 つ(またはいくつか)をモニタするだけでは、トラフィックが正しく転送される保証が得られません。
LPD は、path discover コマンドを使用して設定します。
(注) |
LPD 機能を使用した場合、LSPV サーバが一度に多数のパス ディスカバリ要求を受信すると、CPU の負荷が高まる可能性があります。 |
ここでは、次の手順について説明します。
IP SLA UDP ジッター モニタリング動作は、VoIP、Video over IP、リアルタイム会議などのリアルタイム トラフィックに対するネットワークの適切さを診断するように設計されています。
ジッターはパケット間の遅延がばらつくことを指します。 複数のパケットが送信元から宛先に連続的に送信された(たとえば 10 ms 間隔で送信された場合)、ネットワークが理想的に振る舞えば、宛先でも 10 ms 間隔でパケットを受信します。 しかし、ネットワーク内に遅延(キューイング、代替ルートを介した受信など)が存在する場合、パケット間の到着遅延は、10 ms より大きい場合も、10 ms より小さい場合もあります。 この例を使用すると、正のジッター値は、パケットが 10 ms を超える間隔で到着することを示します。 パケットの到着が 12 ミリ秒の場合のジッター値は +2 ミリ秒(正の値)です。8 ミリ秒で到着する場合は、2 ミリ秒(負の値)です。 Voice over IP(VoIP)など遅延に影響されやすいネットワークでは、正のジッター値は望ましくありません。0 のジッター値が理想的です。
しかし、IP SLA UDP ジッター動作の機能は、ジッターのモニタリングだけではありません。 IP SLA が生成するパケットは、パケットの送信シーケンスと受信シーケンス情報を伝送し、送信元ターゲットと動作ターゲットとの間でタイム スタンプの送受信を行います。 UDP ジッター動作は、次の機能を測定できます。
データの送信と受信でパスが異なることがあるので(非対称)、方向別データを使用してネットワークの輻輳などの問題が発生している場所を簡単に特定できます。
UDP ジッター動作は、合成(シミュレーション)UDP トラフィックを生成して機能します。 デフォルトでは、ペイロード サイズが 32 バイト(S)のパケット フレーム 10 個(N)を 20 ミリ秒(T)ごとに生成し、60 秒(F)ごとに動作を繰り返します。 に示すように、これらのパラメータは、提供している IP サービスまたはこれから提供する IP サービスの最適なシミュレーションを行うようにそれぞれユーザ設定可能です。
ここでは、次の手順について説明します。
IP SLA レスポンダは、動作のターゲットであるターゲット デバイスでイネーブルにする必要があります。
ipsla responder コマンドを設定することにより、IP SLA レスポンダは、UDP ポート 1967 をオープンし、(プローブではなく)制御パケットを待ちます。 ポートは、UDP ポート 1967 を通じ、IP SLA 制御パケットを使用して動的にオープンまたはクローズできます。 また、永続的なポートも設定できます。
永続的なポートは、設定が削除されるまでオープンされます。 ポートは設定によってオープンされるため、エージェントは、制御要求パケットを使用せずに、IP SLA プローブ パケットを永続的なポートに直接送信できます。
永続的なポートを使用しない場合、ipsla responder コマンドのみを使用して設定する必要があります。
動的なポートを使用するには、次の例に示すように ipsla responder コマンドを使用します。
configure ipsla responder
動的なポートは、エージェント側で動作を開始したときに、IP SLA 制御プロトコルを通じて、レスポンダ側でオープンされます。
例は、レスポンダ側の永続的なポートとして設定されています。 UDP エコーと UDP ジッターは、動的なポートまたは永続的なポートを使用できます。 UDP ジッターで永続的なポートを使用する場合、一部の統計情報は収集されません。 たとえば、RTT は、UDP ジッターで永続的なポートを使用した場合でも RTT が収集されます。
1. configure
2. ipsla responder
3. type udp ipv4 address ip-address port port
IP SLA レスポンダをイネーブルにした後、送信元デバイスでの UDP ジッター動作の設定およびスケジューリングを参照してください。
IP SLA 動作は、合成(シミュレーション)ネットワーク トラフィックを生成して機能します。 1 つの IP SLA 動作(たとえば IP SLA 動作 10)は、動作の存続期間の間、指定された頻度で繰り返されます。
1 つの UDP ジッター動作は、指定された頻度 F の、送信元ルータからターゲット ルータへの、T ミリ秒間隔で送信される、サイズ S の N 個の UDP パケットからなります。 デフォルトでは、ペイロード サイズが 32 バイト(S)のパケット 10 個(N)を 20 ミリ秒(T)ごとに生成し、60 秒(F)ごとに動作を繰り返します。 これらの各パラメータは、表 1 に示すように、ユーザが設定可能です。
UDP ジッター動作パラメータ |
デフォルト |
設定方法 |
---|---|---|
パケット数(n) |
10 パケット |
|
パケットあたりのペイロード サイズ(S) |
32 バイト |
|
パケット間隔(ミリ秒単位)(T) |
20 ms |
|
動作を繰り返すまでの経過時間(秒単位)(F) |
60 秒 |
UDP ジッター動作の使用には、IP SLA レスポンダをターゲットのシスコ デバイスでイネーブルにする必要があります。 IP SLA レスポンダをイネーブルにするには、宛先デバイスでの IP SLA レスポンダのイネーブル化のタスクを実行します。
UDP ジッター動作を設定およびスケジューリングできます。
1. configure
2. ipsla operation operation-number
3. type udp jitter
4. destination address ipv4address
5. destination port port
6. packet count count
7. packet interval interval
8. frequency seconds
9. exit
10. ipsla schedule operation op-num
11. life { forever | seconds}
12. ageout seconds
13. recurring
14. start-time [hh:mm:ss {day | month day} | now | pending | after hh:mm:ss]
UDP ジッター動作を設定およびスケジューリングできます。
1. configure
2. ipsla operation operation-number
3. type udp jitter
4. vrf vrf-name
5. destination address ipv4address
6. destination port port
7. frequency seconds
8. statistics [hourly | interval seconds]
9. buckets hours
10. distribution count slot
11. distribution interval interval
12. datasize request size
13. timeout milliseconds
14. tos number
15. exit
16. ipsla schedule operation op-num
17. life {forever | seconds}
18. ageout seconds
19. recurring
20. start-time [hh:mm:ss {day | month day} | now | pending | after hh:mm:ss ]
22. show ipsla statistics [operation-number ]
23. show ipsla statistics aggregated [operation-number ]
ネットワーク上の UDP パフォーマンスを測定するには、IP SLA UDP エコー動作を使用します。 UDP エコー動作は、ラウンドトリップ遅延時間を測定し、シスコ デバイスとシスコ以外のデバイスの間の接続をテストします。 UDP エコー動作の結果は、ビジネスクリティカル アプリケーションでの問題をトラブルシューティングするために役立ちます。
(注) |
UDP エコー動作では、IP SLA レスポンダが動作するシスコ デバイスか、UDP エコー サービスが動作する非シスコ デバイスが必要です。 |
基本的な UDP エコー動作を設定するのか、オプションのパラメータを使用した UDP エコー動作を設定するのかに応じて、次のいずれかのタスクを実行します。
IP SLA Responder を使用する場合は、宛先デバイスでの IP SLA レスポンダのイネーブル化セクションを完了しておきます。
オプション パラメータを指定せずに UDP エコー動作をイネーブルにできます。
1. configure
2. ipsla operation operation-number
3. type udp echo
4. destination address ipv4address
5. destination port port
6. frequency seconds
7. exit
8. ipsla schedule operation op-num
9. life [forever | seconds]
10. ageout seconds
11. recurring
12. start-time [hh:mm:ss {day | month day} | now | pending | after hh:mm:ss ]
14. show ipsla statistics [operation-number]
15. show ipsla statistics aggregated [operation-number]
送信元デバイスで UDP エコー動作をイネーブルにして、省略可能な IP SLA パラメータを設定できます。 送信元デバイスは、測定統計情報が保存される場所です。
1. configure
2. ipsla operation operation-number
3. type udp echo
4. vrf vrf-name
5. destination address ipv4address
6. destination port port
7. frequency seconds
8. datasize request size
9. tos number
10. timeout milliseconds
11. tag text
12. exit
13. ipsla schedule operation op-num
14. life {forever | seconds}
15. ageout seconds
16. recurring
17. start-time [hh:mm:ss {day | month day} | now | pending | after hh:mm:ss]
19. show ipsla statistics enhanced aggregated [operation-number] interval seconds
20. show ipsla statistics [operation-number]
デバイス上の IP 接続をモニタするには、IP SLA ICMP エコー動作を使用します。 ICMP エコー動作は、シスコ ルータと IP を使用するデバイスの間のエンドツーエンド応答時間を測定します。 ICMP エコーは、ネットワークの接続上の問題をトラブルシューティングするために使用します。
(注) |
ICMP エコー動作では、IP SLA レスポンダをイネーブルにする必要はありません。 |
基本的な ICMP エコー動作を設定およびスケジューリングするのか、省略可能なパラメータを使用した ICMP エコー動作を設定およびスケジューリングするのかに応じて、次のいずれかの手順を実行します。
オプション パラメータを指定せずに ICMP エコー動作をイネーブルにしてスケジューリングできます。
1. configure
2. ipsla operation operation-number
3. type icmp echo
4. destination address ipv4address
5. frequency seconds
6. exit
7. ipsla schedule operation op-num
8. life {forever | seconds}
9. ageout seconds
10. recurring
11. start-time [hh:mm:ss {day | month day} | now | pending | after hh:mm:ss]
13. show ipsla statistics [operation-number]
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | configure 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | ipsla operation operation-number 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# ipsla operation 432
|
動作番号を指定します。 範囲は 1 ~ 2048 です。 |
ステップ 3 | type icmp echo 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-op)# type icmp echo
|
ICMP エコー動作タイプを定義します。 |
ステップ 4 | destination address ipv4address 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-icmp-echo)# destination address 12.25.26.10
|
正しい動作タイプの宛先の IP アドレスを指定します。 |
ステップ 5 | frequency seconds 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-icmp-echo) frequency 300
|
(任意)指定した IP SLA 動作がネットワークに送信されるレートを設定します。 |
ステップ 6 | exit 例: RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-icmp-echo)# exit RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-op)# exit RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla)# exit RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# |
IP SLA 動作コンフィギュレーション モードおよび IP SLA コンフィギュレーション モードを終了します。 グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。 |
ステップ 7 | ipsla schedule operation op-num 例: RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# ipsla schedule operation 432 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-sched)# |
動作の開始時間をスケジューリングします。 基本スケジュールを設定できます。 |
ステップ 8 | life {forever | seconds} 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-sched)# life 30
|
forever キーワードを指定すると、動作を無期限で実行するようにスケジューリングされます。 seconds 引数を指定すると、動作のライフタイムが秒単位でスケジューリングされます。 デフォルトの動作のライフタイムは 3600 秒(1 時間)です。 |
ステップ 9 | ageout seconds 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-sched)# ageout 3600
|
(任意)情報をアクティブに収集していない場合、動作をメモリに常駐させておく時間を秒数で指定します。 デフォルト値の 0 秒は、動作がタイムアウトしないことを意味します。 |
ステップ 10 | recurring 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-sched)# recurring
|
(任意)動作が毎日指定された時刻に自動的に開始され、指定された期間実行されるように指定します。 |
ステップ 11 | start-time [hh:mm:ss {day | month day} | now | pending | after hh:mm:ss] 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-sched)# start-time 01:00:00
|
動作が開始される時刻を指定します。 ここでは、次のキーワードについて説明します。 |
ステップ 12 | 次のいずれかのコマンドを使用します。
例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# end または
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# commit |
設定変更を保存します。 |
ステップ 13 | show ipsla statistics [operation-number] 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# show ipsla statistics 432
|
現在の統計情報を表示します。 |
送信元デバイスで ICMP エコー動作をイネーブルにして、省略可能な IP SLA パラメータを設定できます。
1. configure
2. ipsla operation operation-number
3. type icmp echo
4. vrf vrf-name
5. destination address ipv4address
6. frequency seconds
7. datasize request size
8. tos number
9. timeout milliseconds
10. tag text
11. exit
12. ipsla schedule operation op-num
13. life {forever | seconds}
14. ageout seconds
15. recurring
16. start-time [hh:mm:ss {day | month day} | now | pending | after hh:mm:ss]
18. show ipsla statistics [operation-number]
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | configure 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
ステップ 2 | ipsla operation operation-number 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# ipsla operation 432
|
動作番号を指定します。 範囲は 1 ~ 2048 です。 |
||
ステップ 3 | type icmp echo 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-op)# type icmp echo
|
ICMP エコー動作タイプを定義します。 |
||
ステップ 4 | vrf vrf-name 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-icmp-echo)# vrf VPN-A
|
(任意)ICMP エコー動作の中で、デフォルト以外のルーティング テーブルを使用して VPN のモニタリングをイネーブルにします。 最大 32 文字の英数字です。 |
||
ステップ 5 | destination address ipv4address 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-icmp-echo)# destination address 12.25.26.10
|
正しい動作タイプの宛先の IP アドレスを指定します。 |
||
ステップ 6 | frequency seconds 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-icmp-echo)# frequency 300
|
(任意)指定した IP SLA 動作がネットワークに送信されるレートを設定します。 |
||
ステップ 7 | datasize request size 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-icmp-echo)# datasize request 512
|
(任意)指定した IP SLA 動作の要求パケットのペイロードにおけるプロトコル データ サイズを設定します。 |
||
ステップ 8 | tos number 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-icmp-echo)# tos 1
|
IP SLA 動作の IP ヘッダーに、タイプ オブ サービス(ToS)バイトを定義します。
|
||
ステップ 9 | timeout milliseconds 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-icmp-echo)# timeout 10000
|
IP SLA 動作がその要求パケットからの応答を待機する時間を設定します。 |
||
ステップ 10 | tag text 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-icmp-echo)# tag ipsla
|
(任意)IP SLA 動作のユーザ指定 ID を作成します。 |
||
ステップ 11 | exit 例: RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-icmp-echo)# exit RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-op)# exit RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla)# exit RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# |
IP SLA 動作コンフィギュレーション モードおよび IP SLA コンフィギュレーション モードを終了します。 グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。 |
||
ステップ 12 | ipsla schedule operation op-num 例: RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# ipsla schedule operation 432 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-sched)# |
動作の開始時間をスケジューリングします。 基本スケジュールを設定できます。 |
||
ステップ 13 | life {forever | seconds} 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-sched)# life 30
|
forever キーワードを指定すると、動作を無期限で実行するようにスケジューリングされます。 seconds 引数を指定すると、動作のライフタイムが秒単位でスケジューリングされます。 デフォルトの動作のライフタイムは 3600 秒(1 時間)です。 |
||
ステップ 14 | ageout seconds 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-sched)# ageout 3600
|
(任意)情報をアクティブに収集していない場合、動作をメモリに常駐させておく時間を秒数で指定します。 デフォルト値の 0 秒は、動作がタイムアウトしないことを意味します。 |
||
ステップ 15 | recurring 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-sched)# recurring
|
(任意)動作が毎日指定された時刻に自動的に開始され、指定された期間実行されるように指定します。 |
||
ステップ 16 | start-time [hh:mm:ss {day | month day} | now | pending | after hh:mm:ss] 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-sched)# start-time 01:00:00
|
動作が開始される時刻を指定します。 ここでは、次のキーワードについて説明します。 |
||
ステップ 17 | 次のいずれかのコマンドを使用します。
例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# end または
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# commit |
設定変更を保存します。 |
||
ステップ 18 | show ipsla statistics [operation-number] 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# show ipsla statistics 432
|
現在の統計情報を表示します。 |
IP SLA ICMP パスエコー動作は、IP SLA 動作が宛先に到達するためにたどるパスに沿った各ホップの統計情報を記録します。 ICMP パスエコー動作では、traceroute 機能を使用してパスを検出することにより、Cisco ルータとネットワーク上の IP デバイスの間のホップバイホップ応答時間が判断されます。
送信元 IP SLA デバイスは、traceroute を使用して宛先 IP デバイスへのパスを検出します。 その後、ping を使用して、送信元 IP SLA デバイスと、宛先 IP デバイスへのパス中の以降の各ホップの間の応答時間が測定されます。
(注) |
ICMP パスエコー動作では、IP SLA レスポンダをイネーブルにする必要はありません。 |
基本的な ICMP パスエコー動作を設定およびスケジューリングするのか、省略可能なパラメータを使用した ICMP パスエコー動作を設定およびスケジューリングするのかに応じて、次のいずれかの手順を実行します。
オプション パラメータを指定せずに ICMP パスエコー動作をイネーブルにしてスケジューリングできます。
1. configure
2. ipsla operation operation-number
3. type icmp path-echo
4. destination address ipv4address
5. frequency seconds
6. exit
7. ipsla schedule operation op-num
8. life {forever | seconds}
9. ageout seconds
10. recurring
11. start-time [hh:mm:ss {day | month day} | now | pending | after hh:mm:ss]
13. show ipsla statistics [operation-number]
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | configure 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | ipsla operation operation-number 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# ipsla operation 432
|
動作番号を指定します。 範囲は 1 ~ 2048 です。 |
ステップ 3 | type icmp path-echo 例: RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-op)# type icmp path-echo RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-icmp-path-echo)# |
ICMP パスエコー動作タイプを定義します。 |
ステップ 4 | destination address ipv4address 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-icmp-path-echo)# destination address 12.25.26.10
|
正しい動作タイプの宛先の IP アドレスを指定します。 |
ステップ 5 | frequency seconds 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-icmp-path-echo)# frequency 300
|
(任意)指定した IP SLA 動作がネットワークに送信されるレートを設定します。 |
ステップ 6 | exit 例: RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-icmp-path-echo)# exit RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-op)# exit RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla)# exit RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# |
IP SLA 動作コンフィギュレーション モードおよび IP SLA コンフィギュレーション モードを終了します。 グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。 |
ステップ 7 | ipsla schedule operation op-num 例: RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# ipsla schedule operation 432 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-sched)# |
動作の開始時間をスケジューリングします。 基本スケジュールを設定できます。 |
ステップ 8 | life {forever | seconds} 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-sched)# life 30
|
forever キーワードを指定すると、動作を無期限で実行するようにスケジューリングされます。 seconds 引数を指定すると、動作のライフタイムが秒単位でスケジューリングされます。 デフォルトの動作のライフタイムは 3600 秒(1 時間)です。 |
ステップ 9 | ageout seconds 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-sched)# ageout 3600
|
(任意)情報をアクティブに収集していない場合、動作をメモリに常駐させておく時間を秒数で指定します。 デフォルト値の 0 秒は、動作がタイムアウトしないことを意味します。 |
ステップ 10 | recurring 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-sched)# recurring
|
(任意)動作が毎日指定された時刻に自動的に開始され、指定された期間実行されるように指定します。 |
ステップ 11 | start-time [hh:mm:ss {day | month day} | now | pending | after hh:mm:ss] 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-sched)# start-time 01:00:00
|
動作が開始される時刻を指定します。 ここでは、次のキーワードについて説明します。 |
ステップ 12 | 次のいずれかのコマンドを使用します。
例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# end または
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# commit |
設定変更を保存します。 |
ステップ 13 | show ipsla statistics [operation-number] 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# show ipsla statistics 432
|
現在の統計情報を表示します。 |
送信元デバイスで ICMP パスエコー動作をイネーブルにして、省略可能な IP SLA パラメータを設定できます。
1. configure
2. ipsla operation operation-number
3. type icmp path-echo
4. vrf vrf-name
5. lsr-path ip-address
6. destination address ipv4address
7. frequency seconds
8. datasize request size
9. tos number
10. timeout milliseconds
11. tag text
12. lsr-path ipaddress1 {ipaddress2 {... {ipaddress8}}}
13. exit
14. ipsla schedule operation op-num
15. life {forever | seconds}
16. ageout seconds
17. recurring
18. start-time [hh:mm:ss {day | month day} | now | pending | after hh:mm:ss]
20. show ipsla statistics [operation-number]
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | configure 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
ステップ 2 | ipsla operation operation-number 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# ipsla operation 432
|
動作番号を指定します。 範囲は 1 ~ 2048 です。 |
||
ステップ 3 | type icmp path-echo 例: RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-op)# type icmp path-echo RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-icmp-path-echo)# |
ICMP パスエコー動作タイプを定義します。 |
||
ステップ 4 | vrf vrf-name 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-imcp-path-echo)# vrf VPN-A
|
(任意)ICMP パスエコー動作の中で、デフォルト以外のルーティング テーブルを使用して VPN のモニタリングをイネーブルにします。 最大 32 文字の英数字です。 |
||
ステップ 5 | lsr-path ip-address 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-imcp-path-echo)# lsr-path 20.25.22.1
|
ルーズ ソース ルーティング パスを使用することを指定します。 |
||
ステップ 6 | destination address ipv4address 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-icmp-path-echo)# destination address 12.25.26.10
|
正しい動作タイプの宛先の IP アドレスを指定します。 |
||
ステップ 7 | frequency seconds 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-icmp-path-echo)# frequency 300
|
(任意)指定した IP SLA 動作がネットワークに送信されるレートを設定します。 |
||
ステップ 8 | datasize request size 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-icmp-path-echo)# datasize request 512
|
(任意)指定した IP SLA 動作の要求パケットのペイロードにおけるプロトコル データ サイズを設定します。 |
||
ステップ 9 | tos number 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-icmp-path-echo)# tos 5
|
IP SLA 動作の IP ヘッダーに、タイプ オブ サービス(ToS)バイトを定義します。
|
||
ステップ 10 | timeout milliseconds 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-icmp-path-echo)# timeout 10000
|
IP SLA 動作がその要求パケットからの応答を待機する時間を設定します。 |
||
ステップ 11 | tag text 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-icmp-path-echo)# tag ipsla
|
(任意)IP SLA 動作のユーザ指定 ID を作成します。 |
||
ステップ 12 | lsr-path ipaddress1 {ipaddress2 {... {ipaddress8}}} 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-icmp-path-echo)# lsr-path 20.25.22.1
|
ICMP エコー応答時間を測定するパスを指定します。 |
||
ステップ 13 | exit 例: RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-icmp-path-echo)# exit RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-op)# exit RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla)# exit RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# |
IP SLA 動作コンフィギュレーション モードおよび IP SLA コンフィギュレーション モードを終了します。 グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。 |
||
ステップ 14 | ipsla schedule operation op-num 例: RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# ipsla schedule operation 432 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-sched)# |
動作の開始時間をスケジューリングします。 基本スケジュールを設定できます。 |
||
ステップ 15 | life {forever | seconds} 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-sched)# life 1
|
forever キーワードを指定すると、動作を無期限で実行するようにスケジューリングされます。 seconds 引数を指定すると、動作のライフタイムが秒単位でスケジューリングされます。 デフォルトの動作のライフタイムは 3600 秒(1 時間)です。 |
||
ステップ 16 | ageout seconds 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-sched)# ageout 3600
|
(任意)情報をアクティブに収集していない場合、動作をメモリに常駐させておく時間を秒数で指定します。 デフォルト値の 0 秒は、動作がタイムアウトしないことを意味します。 |
||
ステップ 17 | recurring 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-sched)# recurring
|
(任意)動作が毎日指定された時刻に自動的に開始され、指定された期間実行されるように指定します。 |
||
ステップ 18 | start-time [hh:mm:ss {day | month day} | now | pending | after hh:mm:ss] 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-sched)# start-time 01:00:00
|
動作が開始される時刻を指定します。 ここでは、次のキーワードについて説明します。 |
||
ステップ 19 | 次のいずれかのコマンドを使用します。
例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# end または
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# commit |
設定変更を保存します。 |
||
ステップ 20 | show ipsla statistics [operation-number] 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# show ipsla statistics 432
|
現在の統計情報を表示します。 |
IP SLA ICMP パスジッター動作は、IP ネットワーク内のホップバイホップ ジッター、パケット損失、および遅延測定統計情報を提供します。 パスジッター動作は、一方向データの総計と往復データの総計を提供する標準的な UDP ジッター動作とは異なる機能を果たします。
ICMP パスジッター動作は、標準的な UDP ジッター動作を補完するものとして使用できます。 たとえば、UDP ジッター動作から得られた結果が予期しない遅延や高いジッター値を示すことがあります。この場合に ICMP パスジッター動作を使用すると、ネットワーク パスのトラブルシューティングを行い、伝送パス沿いの特定のセグメントでトラフィックが渋滞していないかどうかを確認できます。
ICMP パス ジッター動作は、まず traceroute ユーティリティを使用して送信元から宛先までのホップバイホップ IP ルートを検出し、次に ICMP エコーを使用して、パス沿いの各ホップの応答時間、パケット損失、およびジッターの概算値を測定します。 ICMP パスジッター動作を使用して得られたジッター値は、ターゲット ノードでの遅延が考慮されていないため、近似値です。
ICMP パスジッター動作は、送信元デバイスから指定した宛先デバイスまでの IP パスをトレースし、次にそのトレース パス沿いの各ホップに N 個のエコー プローブを T ミリ秒間隔で送信します。 動作全体は、F 秒ごとに 1 回の頻度で繰り返されます。 次の表に示すように、属性はユーザ設定可能です。
ICMP パスジッター動作のパラメータ |
デフォルト |
設定方法 |
---|---|---|
エコー プローブの数(N) |
10 個のエコー |
|
エコー プローブ間隔(ミリ秒単位)(T) |
20 ms |
|
動作の繰り返し頻度(F) |
60 秒に 1 回 |
基本的な ICMP パスジッター動作を設定およびスケジューリングするのか、追加のパラメータを使用した ICMP ジッター動作を設定およびスケジューリングするのかに応じて、次のいずれかの手順を実行します。
動作の一般的なデフォルト特性を使用して ICMP パスジッター動作を設定およびスケジューリングできます。
1. configure
2. ipsla operation operation-number
3. type icmp path-jitter
4. destination address ipv4address
5. packet count count
6. packet interval interval
7. frequency seconds
8. exit
9. ipsla schedule operation op-num
10. life {forever | seconds}
11. ageout seconds
12. recurring
13. start-time [hh:mm:ss {day | month day} | now | pending | after hh:mm:ss]
15. show ipsla statistics [operation-number]
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | configure 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | ipsla operation operation-number 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# ipsla operation 432
|
動作番号を指定します。 範囲は 1 ~ 2048 です。 |
ステップ 3 | type icmp path-jitter 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-op)# type icmp path-jitter
|
ICMP パスジッター動作タイプを定義します。 |
ステップ 4 | destination address ipv4address 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-icmp-path-jitter)# destination address 12.25.26.10
|
正しい動作タイプの宛先の IP アドレスを指定します。 |
ステップ 5 | packet count count 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-icmp-path-jitter)# packet count 30
|
(任意)プローブ中に送信されるパケット数を指定します。 UDP ジッター動作の場合、範囲は 1 ~ 60000 です。 ICMP パスジッター動作の場合、範囲は 1 ~ 100 です。 送信されるデフォルトのパケット数は 10 です。 |
ステップ 6 | packet interval interval 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-icmp-path-jitter)# packet interval 30
|
(任意)パケット間隔を指定します。 パケット間のデフォルト間隔は 20 ミリ秒です。 |
ステップ 7 | frequency seconds 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-icmp-path-jitter)# frequency 300
|
(任意)指定した IP SLA 動作がネットワークに送信されるレートを設定します。 |
ステップ 8 | exit 例: RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-icmp-path-jitter)# exit RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-op)# exit RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla)# exit RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# |
IP SLA 動作コンフィギュレーション モードおよび IP SLA コンフィギュレーション モードを終了します。 グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。 |
ステップ 9 | ipsla schedule operation op-num 例: RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# ipsla schedule operation 432 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-sched)# |
動作の開始時間をスケジューリングします。 基本スケジュールを設定できます。 |
ステップ 10 | life {forever | seconds} 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-sched)# life 30
|
forever キーワードを指定すると、動作を無期限で実行するようにスケジューリングされます。 seconds 引数を指定すると、動作のライフタイムが秒単位でスケジューリングされます。 デフォルトの動作のライフタイムは 3600 秒(1 時間)です。 |
ステップ 11 | ageout seconds 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-sched)# ageout 3600
|
(任意)情報をアクティブに収集していない場合、動作をメモリに常駐させておく時間を秒数で指定します。 デフォルト値の 0 秒は、動作がタイムアウトしないことを意味します。 |
ステップ 12 | recurring 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-sched)# recurring
|
(任意)動作が毎日指定された時刻に自動的に開始され、指定された期間実行されるように指定します。 |
ステップ 13 | start-time [hh:mm:ss {day | month day} | now | pending | after hh:mm:ss] 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-sched)# start-time 01:00:00
|
(任意)動作が開始される時刻を指定します。 ここでは、次のキーワードについて説明します。 |
ステップ 14 | 次のいずれかのコマンドを使用します。
例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# end または
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# commit |
設定変更を保存します。 |
ステップ 15 | show ipsla statistics [operation-number] 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# show ipsla statistics 432
|
現在の統計情報を表示します。 |
送信元デバイスで ICMP パスエコー動作をイネーブルにして、省略可能な IP SLA パラメータを設定できます。
1. configure
2. ipsla operation operation-number
3. type icmp path-jitter
4. vrf vrf-name
5. lsr-path ip-address
6. destination address ipv4address
7. packet count count
8. packet interval interval
9. frequency seconds
10. datasize request size
11. tos number
12. timeout milliseconds
13. tag text
14. exit
15. ipsla schedule operation op-num
16. life {forever | seconds}
17. ageout seconds
18. recurring
19. start-time [hh:mm:ss {day | month day} | now | pending | after hh:mm:ss]
21. show ipsla statistics [operation-number]
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | configure 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
ステップ 2 | ipsla operation operation-number 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# ipsla operation 432
|
動作番号を指定します。 範囲は 1 ~ 2048 です。 |
||
ステップ 3 | type icmp path-jitter 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-op)# type icmp path-jitter
|
ICMP パスジッター動作タイプを定義します。 |
||
ステップ 4 | vrf vrf-name 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-imcp-path-jitter)# vrf VPN-A
|
(任意)ICMP パスジッター動作の中で、デフォルト以外のルーティング テーブルを使用して VPN のモニタリングをイネーブルにします。 最大 32 文字の英数字です。 |
||
ステップ 5 | lsr-path ip-address 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-imcp-path-jitter)# lsr-path 20.25.22.1
|
ルーズ ソース ルーティング パスを使用することを指定します。 |
||
ステップ 6 | destination address ipv4address 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-icmp-path-jitter)# destination address 12.25.26.10
|
正しい動作タイプの宛先の IP アドレスを指定します。 |
||
ステップ 7 | packet count count 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-icmp-path-jitter)# packet count 30
|
(任意)プローブ中に送信されるパケット数を指定します。 UDP ジッター動作の場合、範囲は 1 ~ 60000 です。 ICMP パスジッター動作の場合、範囲は 1 ~ 100 です。 送信されるデフォルトのパケット数は 10 です。 |
||
ステップ 8 | packet interval interval 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-icmp-path-jitter)# packet interval 30
|
(任意)パケット間隔を指定します。 パケット間のデフォルト間隔は 20 ミリ秒です。 |
||
ステップ 9 | frequency seconds 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-icmp-path-jitter)# frequency 300
|
(任意)指定した IP SLA 動作がネットワークに送信されるレートを設定します。 |
||
ステップ 10 | datasize request size 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-icmp-path-jitter)# datasize request 512
|
(任意)指定した IP SLA 動作の要求パケットのペイロードにおけるプロトコル データ サイズを設定します。 |
||
ステップ 11 | tos number 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-icmp-path-jitter)# tos 1
|
IP SLA 動作の IP ヘッダーに、タイプ オブ サービス(ToS)バイトを定義します。
|
||
ステップ 12 | timeout milliseconds 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-icmp-path-jitter)# timeout 10000
|
IP SLA 動作がその要求パケットからの応答を待機する時間を設定します。 |
||
ステップ 13 | tag text 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-icmp-path-jitter)# tag ipsla
|
(任意)IP SLA 動作のユーザ指定 ID を作成します。 |
||
ステップ 14 | exit 例: RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-icmp-path-jitter)# exit RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-op)# exit RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla)# exit RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# |
IP SLA 動作コンフィギュレーション モードおよび IP SLA コンフィギュレーション モードを終了します。 グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。 |
||
ステップ 15 | ipsla schedule operation op-num 例: RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# ipsla schedule operation 432 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-sched)# |
動作の開始時間をスケジューリングします。 基本スケジュールを設定できます。 |
||
ステップ 16 | life {forever | seconds} 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-sched)# life 30
|
forever キーワードを指定すると、動作を無期限で実行するようにスケジューリングされます。 seconds 引数を指定すると、動作のライフタイムが秒単位でスケジューリングされます。 デフォルトの動作のライフタイムは 3600 秒(1 時間)です。 |
||
ステップ 17 | ageout seconds 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-sched)# ageout 3600
|
(任意)情報をアクティブに収集していない場合、動作をメモリに常駐させておく時間を秒数で指定します。 デフォルト値の 0 秒は、動作がタイムアウトしないことを意味します。 |
||
ステップ 18 | recurring 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-sched)# recurring
|
(任意)動作が毎日指定された時刻に自動的に開始され、指定された期間実行されるように指定します。 |
||
ステップ 19 | start-time [hh:mm:ss {day | month day} | now | pending | after hh:mm:ss] 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-sched)# start-time 01:00:00
|
動作が開始される時刻を指定します。 ここでは、次のキーワードについて説明します。 |
||
ステップ 20 | 次のいずれかのコマンドを使用します。
例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# end または
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# commit |
設定変更を保存します。 |
||
ステップ 21 | show ipsla statistics [operation-number] 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# show ipsla statistics 432
|
現在の統計情報を表示します。 |
MPLS LSP ping 動作とトレース動作を使用すると、サービス プロバイダーは、ラベル スイッチド パス(LSP)をモニタし、MPLS フォワーディングの問題をすばやく切り分けることができます。 送信元ルータとターゲット ルータの間のネットワーク接続の問題をトラブルシューティングするには、これらの IP SLA 動作を使用します。 LSP をテストするため、MPLS LSP ping 動作とトレース動作は、エコー要求パケットを送信しエコー応答パケットを受信します。
MPLS LSP ping 動作またはトレース動作を設定およびスケジューリングするには、次のいずれかのタスクを実行します。
MPLS LSP ping 動作は、LSP の終端にエコー要求(ユーザ データグラム プロトコル(UDP)パケット)を送信し、診断データが格納されたエコー応答を受信することで、MPLS ネットワーク内の LSP パスに沿ったルータの接続性をテストします。
MPLS エコー要求パケットは、検証対象の LSP に関連付けられた適切なラベル スタックを使用してターゲット ルータに送信されます。 ラベル スタックを使用すると、パケットは LSP 自体を介して転送されます。
MPLS エコー要求パケットの宛先 IP アドレスは、ラベル スタックの選択に使用されるアドレスとは異なります。 宛先 IP アドレスは、127.x.y.z/8 アドレスとして定義されます。 127.x.y.z/8 アドレスを使用すると、LSP が切断された場合に IP パケットが宛先に IP スイッチングされるのを防ぐことができます。
MPLS エコー応答は、MPLS エコー要求に応じて送信されます。 応答は IP パケットとして送信され、IP、MPLS、または両方のスイッチング タイプの組み合わせを使用して転送されます。 MPLS エコー応答パケットの送信元アドレスは、エコー応答を生成するルータから取得されたアドレスです。 宛先アドレスは、MPLS エコー要求パケットを送信したルータの送信元アドレスです。 MPLS エコー応答の宛先ポートは、エコー要求の送信元ポートに設定されます。
MPLS LSP ping 動作では、サポートされているいずれかの Forwarding Equivalence Class(FEC; 転送等価クラス)エンティティを使用して、ping 送信元と各 FEC の出力ノード間の LSP の接続性が検証されます。 MPLS LSP ping 動作では、次の FEC タイプがサポートされています。
1. configure
2. ipsla operation operation-number
3. type mpls lsp ping
4. output interface type interface-path-id
5. target {ipv4 destination-address destination-mask | traffic-eng tunnel tunnel-interface | pseudowire destination-address circuit-id}
6. lsp selector ipv4 ip-address
7. force explicit-null
8. reply dscp dscp-bits
9. reply mode {control-channel | router-alert}
10. exp exp-bits
11. ttl time-to-live
12. exit
13. ipsla schedule operation operation-number
14. start-time [hh:mm:ss {day | month day} | now | pending | after hh:mm:ss]
16. show ipsla statistics [operation-number]
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | configure 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
ステップ 2 | ipsla operation operation-number 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# ipsla operation 432
|
IP SLA 動作を設定し、動作番号を指定します。 範囲は 1 ~ 2048 です。 |
||
ステップ 3 | type mpls lsp ping 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-op)# type mpls lsp ping
|
MPLS LSP ping 動作を設定し、IP SLA MPLS LSP ping コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
ステップ 4 | output interface type interface-path-id 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mpls-lsp-ping)# output interface pos 0/1/0/0
|
(任意)LSP ping 動作で使用されるエコー要求出力インターフェイスを設定します。
|
||
ステップ 5 | target {ipv4 destination-address destination-mask | traffic-eng tunnel tunnel-interface | pseudowire destination-address circuit-id} 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mpls-lsp-ping)# target ipv4 10.25.26.10 255.255.255.255
または
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mpls-lsp-ping)# target ipv4 10.25.26.10/32
または
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mpls-lsp-ping)# target traffic-eng tunnel 12
または
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mpls-lsp-trace)# target pseudowire 192.168.1.4 4211
|
MPLS LSP ping 動作のターゲット宛先を、LDP IPv4 アドレス、MPLS トラフィック エンジニアリング トンネル、または疑似回線として指定します。 |
||
ステップ 6 | lsp selector ipv4 ip-address 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mpls-lsp-ping)# lsp selector ipv4 127.0.0.2
|
(任意)MPLS LSP ping 動作の LSP を選択するために使用されるローカル ホスト IPv4 アドレスを指定します。 |
||
ステップ 7 | force explicit-null 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mpls-lsp-ping)# force explicit-null
|
(任意)エコー要求を送信するときに、LSP のラベル スタックに明示的な null ラベルを追加します。 |
||
ステップ 8 | reply dscp dscp-bits 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mpls-lsp-ping)# reply dscp 2
|
(任意)エコー応答パケットで使用する DiffServ コード ポイント(DSCP)値を指定します。有効な値は 0 ~ 63 です。 数値の代わりに、EF(緊急転送)や AF11(保証転送クラス AF11)などの予約されたキーワードを指定できます。 |
||
ステップ 9 | reply mode {control-channel | router-alert} 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mpls-lsp-ping)# reply mode router-alert
または
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mpls-lsp-ping)# reply mode control-channel
|
(任意)MPLS LSP ping 動作の制御チャネルを経由してエコー応答パケットを送信するか、IP ルータ アラートを含む IPv4 UDP パケットとして応答するように、エコー要求を設定します。 ルータ アラート応答モードでは、エコー応答パケットが宛先に戻る場合に、中間ホップごとに中継 LSR ルータによって特別な処理が実行されるように強制されます。
|
||
ステップ 10 | exp exp-bits 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mpls-lsp-ping)# exp 5
|
(任意)エコー応答パケットのヘッダーで使用する MPLS 試験フィールド(EXP)値を指定します。 有効な値の範囲は 0 ~ 7 です。 |
||
ステップ 11 | ttl time-to-live 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mpls-lsp-ping)# ttl 200
|
(任意)エコー要求パケットの MPLS ラベルで使用する存続可能時間(TTL)値を指定します。 有効な値は、1 ~ 255 です。 |
||
ステップ 12 | exit 例: RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mpls-lsp-ping)# exit RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-op)# exit RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla)# exit RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# |
IP SLA MPLS LSP Ping コンフィギュレーション モードおよび IP SLA コンフィギュレーション モードを終了します。 グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。 |
||
ステップ 13 | ipsla schedule operation operation-number 例: RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# ipsla schedule operation 432 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-sched)# |
動作の開始時間をスケジューリングします。 基本スケジュールを設定できます。 |
||
ステップ 14 | start-time [hh:mm:ss {day | month day} | now | pending | after hh:mm:ss] 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-sched)# start-time 01:00:00
|
動作が開始される時刻を指定します。 ここでは、次のキーワードについて説明します。 |
||
ステップ 15 | 次のいずれかのコマンドを使用します。
例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# end または
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# commit |
設定変更を保存します。 |
||
ステップ 16 | show ipsla statistics [operation-number] 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# show ipsla statistics 432
|
現在の MPLS LSP ping 動作の IP SLA 統計情報を表示します。 |
MPLS LSP トレース動作は、エコー要求(UDP パケット)を各中継ラベル スイッチング ルータ(LSP)のコントロール プレーンに送信することにより、MPLS ネットワーク内のターゲット ルータへの LSP パスのホップバイホップ ルートをトレースします。 中継 LSR では、さまざまなチェックが実行され、LSP パスの中継 LSR であることが特定されます。 トレース動作では、ネットワーク接続のトラブルシューティングと、障害があるホップバイホップのローカライズを実行できます。
エコー要求パケットとエコー応答パケットが LSP を検証します。 MPLS LSP トレース動作の成功は、ラベル付きパケットを受信したときに MPLS エコー要求を処理する中継ルータに依存します。
中継ルータは、存続可能時間(TTL)が期限切れになった MPLS パケットまたは LSP の切断に対応して、中継ホップに関する情報を含む MPLS エコー応答を返します。 MPLS エコー応答の宛先ポートは、エコー要求の送信元ポートに設定されます。
MPLS LSP トレース動作では、各中継 LSR が、トレースされている Forwarding Equivalence Class(FEC; 転送等価クラス)エンティティのタイプに関連する情報を返します。 この情報により、トレース動作では、ローカル フォワーディングの情報がルーティング プロトコルによって LSP パスとして特定された情報と一致するかどうかをチェックできます。
MPLS ラベルは、LSP で使用されている FEC のタイプに従って、パケットにバインドされます。 MPLS LSP トレース動作では、次の FEC タイプがサポートされています。
1. configure
2. ipsla operation operation-number
3. type mpls lsp trace
4. output interface type interface-path-id
5. 次のいずれかを実行します。
6. lsp selector ipv4 ip-address
7. force explicit-null
8. reply dscp dscp-bits
9. reply mode router-alert
10. exp exp-bits
11. ttl time-to-live
12. exit
13. ipsla schedule operation operation-number
14. start-time [hh:mm:ss {day | month day} | now | pending | after hh:mm:ss]
16. show ipsla statistics [operation-number]
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | configure 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | ipsla operation operation-number 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# ipsla operation 432
|
IP SLA 動作を設定し、動作番号を指定します。 範囲は 1 ~ 2048 です。 |
ステップ 3 | type mpls lsp trace 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-op)# type mpls lsp trace
|
MPLS LSP トレース動作を設定し、IP SLA MPLS LSP トレース コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 | output interface type interface-path-id 例: RP/0/RP0/CPU0:router(config-ipsla-mpls-lsp-ping)# output interface pos 0/1/0/0 |
(任意)LSP トレース動作で使用されるエコー要求出力インターフェイスを設定します。 |
ステップ 5 | 次のいずれかを実行します。
例: RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mpls-lsp-trace)# target ipv4 10.25.26.10 255.255.255.255 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mpls-lsp-trace)# target ipv4 10.25.26.10/32 または
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mpls-lsp-trace)# target traffic-eng tunnel 12
|
MPLS LSP トレース動作のターゲット宛先を、LDP IPv4 アドレスまたは MPLS トラフィック エンジニアリング トンネルとして指定します。 |
ステップ 6 | lsp selector ipv4 ip-address 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mpls-lsp-trace)# lsp selector ipv4 127.0.0.2
|
(任意)IPv4 LSP ping 動作の LSP を選択するために使用されるローカル ホスト MPLS アドレスを指定します。 |
ステップ 7 | force explicit-null 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mpls-lsp-trace)# force explicit-null
|
(任意)エコー要求を送信するときに、LSP のラベル スタックに明示的な null ラベルを追加します。 |
ステップ 8 | reply dscp dscp-bits 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mpls-lsp-trace)# reply dscp 2
|
(任意)エコー応答パケットで使用する DiffServ コード ポイント(DSCP)値を指定します。有効な値は 0 ~ 63 です。 数値の代わりに、EF(緊急転送)や AF11(保証転送クラス AF11)などの予約されたキーワードを指定できます。 |
ステップ 9 | reply mode router-alert 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mpls-lsp-trace)# reply mode router-alert
|
(任意)IP ルータ アラートを使用した IPv4 UDP パケットとして応答するようにエコー要求を設定します。 ルータ アラート応答モードでは、エコー応答パケットが宛先に戻る場合に、中間ホップごとに中継 LSR ルータによって特別な処理が実行されるように強制されます。 |
ステップ 10 | exp exp-bits 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mpls-lsp-trace)# exp 5
|
(任意)エコー応答パケットのヘッダーで使用する MPLS 試験フィールド(EXP)値を指定します。 有効な値の範囲は 0 ~ 7 です。 |
ステップ 11 | ttl time-to-live 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mpls-lsp-trace)# ttl 20
|
(任意)エコー要求パケットの MPLS ラベルで使用する存続可能時間(TTL)値を指定します。 有効な値は、1 ~ 255 です。 |
ステップ 12 | exit 例: RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mpls-lsp-trace)# exit RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-op)# exit RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla)# exit RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# |
IP SLA MPLS LSP トレース コンフィギュレーション モードおよび IP SLA コンフィギュレーション モードを終了します。 グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。 |
ステップ 13 | ipsla schedule operation operation-number 例: RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# ipsla schedule operation 432 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-sched)# |
動作の開始時間をスケジューリングします。 基本スケジュールを設定できます。 |
ステップ 14 | start-time [hh:mm:ss {day | month day} | now | pending | after hh:mm:ss] 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-sched)# start-time 01:00:00
|
動作が開始される時刻を指定します。 ここでは、次のキーワードについて説明します。 |
ステップ 15 | 次のいずれかのコマンドを使用します。
例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# end または
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# commit |
設定変更を保存します。 |
ステップ 16 | show ipsla statistics [operation-number] 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# show ipsla statistics 432
|
トレース動作の現在の IP SLA 統計情報を表示します。 |
IP SLA でしきい値を設定して、しきい値違反を通知するようにするには、ipsla reaction operation コマンドと ipsla reaction trigger コマンドが必要です。 次の手順を実行して、IP SLA 反応としきい値のモニタリングを設定します。
IP SLA 反応は、モニタ対象の値が指定レベルを上回ったり下回ったりした場合や、モニタ対象のイベント(タイムアウトやに接続の切断など)が発生した場合にトリガーされるように設定されます。 これらのモニタ対象の値およびイベントは、モニタ対象の要素と呼ばれます。 特定の動作で反応が発生するように、反応の条件を設定できます。
利用できるモニタ対象の要素のタイプは、次の項に示されています。
モニタ対象の動作に接続の切断がある場合の反応を設定できます。
1. configure
2. ipsla reaction operation operation-number
3. react [connection-loss]
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | configure 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | ipsla reaction operation operation-number 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# ipsla reaction operation 432
|
IP SLA エージェントが制御するイベントに基づいた特定のアクションを設定します。 operation-number 引数は、設定されている反応に対する IP SLA 動作の数です。 範囲は 1 ~ 2048 です。 |
ステップ 3 | react [connection-loss] 例: RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-react)# react connection-loss RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-react-cond)# |
反応をモニタする要素を指定します。 connection-loss キーワードを使用して、モニタ対象の動作で接続の切断がある場合に反応が発生するように指定します。 |
ステップ 4 | 次のいずれかのコマンドを使用します。
例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# end または
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# commit |
設定変更を保存します。 |
ジッター値は送信元から宛先の値および宛先から送信元の値として計算されます。 各方向または両方向のジッター値が指定しきい値を上回るか下回る場合に、トラップなどのイベントをトリガーできます。 jitter-average をモニタ対象の要素として設定できます。
1. configure
2. ipsla reaction operation operation-number
3. react [jitter-average {dest-to-source | source-to-dest}]
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | configure 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | ipsla reaction operation operation-number 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# ipsla reaction operation 432
|
IP SLA エージェントが制御するイベントに基づいた特定のアクションを設定します。 operation-number 引数は、設定されている反応に対する IP SLA の動作数です。 範囲は 1 ~ 2048 です。 |
ステップ 3 | react [jitter-average {dest-to-source | source-to-dest}] 例: RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-react)# react jitter-average RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-react-cond)# |
反応をモニタする要素を指定します。 反応は、平均ラウンドトリップ ジッター値が上限または下限のしきい値に違反している場合に発生します。 jitter-average キーワードには、次のオプションが用意されています。 |
ステップ 4 | 次のいずれかのコマンドを使用します。
例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# end または
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# commit |
設定変更を保存します。 |
パケット損失値は送信元から宛先の値および宛先から送信元の値として計算されます。 各方向のパケット損失値が指定しきい値を上回るか下回る場合に、トラップなどのイベントをトリガーできます。 パケット損失をモニタ対象の要素として設定するには、このタスクを実行します。
1. configure
2. ipsla reaction operation operation-number
3. react [packet-loss [dest-to-source | source-to-dest]]
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | configure 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | ipsla reaction operation operation-number 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# ipsla reaction operation 432
|
IP SLA エージェントが制御するイベントに基づいた特定のアクションを設定します。 operation-number 引数は、設定されている反応に対する IP SLA 動作の数です。 範囲は 1 ~ 2048 です。 |
ステップ 3 | react [packet-loss [dest-to-source | source-to-dest]] 例: RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-react)# react packet-loss dest-to-source RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-react-cond)# |
反応をモニタする要素を指定します。 パケット損失値違反の反応が指定されます。 packet-loss キーワードには、次のオプションが用意されています。 |
ステップ 4 | 次のいずれかのコマンドを使用します。
例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# end または
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# commit |
設定変更を保存します。 |
ラウンドトリップ時間(RTT)は、すべての IP SLA 動作のモニタ対象値です。 rtt 値が指定しきい値を上回るか下回る場合に、トラップなどのイベントをトリガーできます。 rtt をモニタ対象の要素として設定できます。
1. configure
2. ipsla reaction operation operation-number
3. react [rtt]
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | configure 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | ipsla reaction operation operation-number 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# ipsla reaction operation 432
|
IP SLA エージェントが制御するイベントに基づいた特定のアクションを設定します。 operation-number 引数は、設定されている反応に対する IP SLA 動作の数です。 範囲は 1 ~ 2048 です。 |
ステップ 3 | react [rtt] 例: RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-react)# react rtt RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-react-cond)# |
反応をモニタする要素を指定します。 rtt キーワードを使用して、ラウンドトリップ値が上限または下限のしきい値に違反する場合に発生する反応を指定します。 |
ステップ 4 | 次のいずれかのコマンドを使用します。
例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# end または
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# commit |
設定変更を保存します。 |
タイムアウト違反のトリガーを設定できます。
1. configure
2. ipsla reaction operation operation-number
3. react [timeout]
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | configure 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | ipsla reaction operation operation-number 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# ipsla reaction operation 432
|
IP SLA エージェントが制御するイベントに基づいた特定のアクションを設定します。 operation-number 引数は、設定されている反応に対する IP SLA 動作の数です。 範囲は 1 ~ 2048 です。 |
ステップ 3 | react [timeout] 例: RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-react)# react timeout RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-react-cond)# |
反応をモニタする要素を指定します。 timeout キーワードを使用して、モニタ対象の動作にタイムアウトがある場合に発生する反応を指定します。 |
ステップ 4 | 次のいずれかのコマンドを使用します。
例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# end または
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# commit |
設定変更を保存します。 |
エラー検証違反がある場合の反応を指定できます。
1. configure
2. ipsla reaction operation operation-number
3. react [verify-error]
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | configure 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | ipsla reaction operation operation-number 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# ipsla reaction operation 432
|
IP SLA エージェントが制御するイベントに基づいた特定のアクションを設定します。 operation-number 引数は、設定されている反応に対する IP SLA 動作の数です。 範囲は 1 ~ 2048 です。 |
ステップ 3 | react [verify-error] 例: RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-react)# react verify-error RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-react-cond)# |
反応をモニタする要素を指定します。 verify-error キーワードを使用して、エラー検証違反があるときに発生する反応を指定します。 |
ステップ 4 | 次のいずれかのコマンドを使用します。
例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# end または
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# commit |
設定変更を保存します。 |
各モニタリング対象の要素では、次の項目を指定できます。
たとえば、threshold type immediate コマンドを使用すると、対象の条件が確認されるとすぐに特定の要素で反応が発生するように指定できます。または、threshold type consecutive コマンドを使用すると、3 回連続して条件が確認されると反応が発生するように指定できます。
しきい値のタイプでは、イベントをトリガーするしきい値違反(またはしきい値違反の組み合わせ)のタイプを定義します。
しきい値違反のタイプ |
説明 |
---|---|
consecutive |
違反が何回か連続して発生した後にのみイベントをトリガーします。 たとえば、連続した違反タイプを使用すると、タイムアウトが 5 回連続して発生した後や、ラウンドトリップ時間が上限のしきい値を 5 回連続して上回った後にアクションが実行されるように設定できます。 詳細については、連続した違反のイベントの生成を参照してください。 |
immediate |
反応タイプ(応答時間など)の値が上限しきい値を上回るか、下限しきい値を下回る場合や、タイムアウト、接続の切断、verify-error イベントが発生した場合にイベントを即座にトリガーします。 詳細については、各違反のイベントの生成を参照してください。 |
X / Y |
y 回のプローブ動作以内に x 回の違反が発生すると(x 回/y 回)、イベントをトリガーします。 詳細については、X / Y 違反のイベントの生成を参照してください。 |
averaged |
プローブ動作の X 回の値の平均合計が、指定された上限しきい値を上回るか、下限しきい値を下回るときにイベントをトリガーします。 詳細については、平均違反のイベントの生成を参照してください。 |
指定された条件が満たされるたびに、トラップ生成したり、別の動作をトリガーしたりできます。
1. configure
2. ipsla reaction operation operation-number
3. react [connection-loss | jitter-average {dest-to-source | source-to-dest} | packet-loss [dest-to-source | source-to-dest] | rtt | timeout | verify-error]
4. threshold type immediate
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | configure 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | ipsla reaction operation operation-number 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# ipsla reaction operation 432
|
IP SLA エージェントが制御するイベントに基づいた特定のアクションを設定します。 operation-number 引数は、設定されている反応に対する IP SLA 動作の数です。 範囲は 1 ~ 2048 です。 |
ステップ 3 | react [connection-loss | jitter-average {dest-to-source | source-to-dest} | packet-loss [dest-to-source | source-to-dest] | rtt | timeout | verify-error] 例: RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-react)# react timeout RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-react-cond)# |
反応をモニタする要素を指定します。 モニタ対象の動作にタイムアウトがあると、反応が指定されます。 |
ステップ 4 | threshold type immediate 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-react-cond)# threshold type immediate
|
しきい値違反に対してただちにアクションを実行します。 |
ステップ 5 | 次のいずれかのコマンドを使用します。
例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# end または
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# commit |
設定変更を保存します。 |
連続した回数の違反が発生した後に、トラップ生成したり、別の動作をトリガーしたりできます。
1. configure
2. ipsla reaction operation operation-number
3. react [connection-loss | jitter-average {dest-to-source | source-to-dest} | packet-loss [dest-to-source | source-to-dest] | rtt | timeout | verify-error]
4. threshold type consecutive occurrences
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | configure 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | ipsla reaction operation operation-number 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# ipsla reaction operation 432
|
IP SLA エージェントが制御するイベントに基づいた特定のアクションを設定します。 operation-number 引数は、設定されている反応に対する IP SLA 動作の数です。 範囲は 1 ~ 2048 です。 |
ステップ 3 | react [connection-loss | jitter-average {dest-to-source | source-to-dest} | packet-loss [dest-to-source | source-to-dest] | rtt | timeout | verify-error] 例: RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-react)# react connection-loss RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-react-cond)# |
反応をモニタする要素を指定します。 モニタ対象の動作に接続の切断があると、反応が指定されます。 |
ステップ 4 | threshold type consecutive occurrences 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-react-cond)# threshold type consecutive 8
|
連続した回数の違反が発生した後にアクションを実行します。 反応条件が連続した発生回数に対して設定されている場合、デフォルト値はありません。 発生回数は、しきい値タイプの指定時に設定されます。 連続した違反回数は 1 ~ 16 です。 |
ステップ 5 | 次のいずれかのコマンドを使用します。
例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# end または
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# commit |
設定変更を保存します。 |
y 回のプローブ動作以内に x 回の違反が発生した後に(x 回/y 回)、トラップ生成したり、別の動作をトリガーしたりできます。 例として、react コマンドに rtt rtt キーワードを指定して使用します。
1. configure
2. ipsla reaction operation operation-number
3. react [connection-loss | jitter-average {dest-to-source | source-to-dest} | packet-loss [dest-to-source | source-to-dest] | rtt | timeout | verify-error]
4. threshold type xofy X value Y value
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | configure 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | ipsla reaction operation operation-number 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# ipsla reaction operation 432
|
IP SLA エージェントが制御するイベントに基づいた特定のアクションを設定します。 operation-number 引数は、設定されている反応に対する IP SLA 動作の数です。 範囲は 1 ~ 2048 です。 |
ステップ 3 | react [connection-loss | jitter-average {dest-to-source | source-to-dest} | packet-loss [dest-to-source | source-to-dest] | rtt | timeout | verify-error] 例: RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-react)# react rtt RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-react-cond)# |
ラウンドトリップ値が上限しきい値または下限しきい値に違反している場合に反応が発生するように指定します。 |
ステップ 4 | threshold type xofy X value Y value 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-react-cond)# threshold type xofy 7 7
|
モニタ対象の要素でしきい値違反などの反応条件が発生した場合、y 回のプローブ動作以内に x 回の違反が発生すると(x 回/y回)、action コマンドでの定義に従って、アクションが実行されます。 デフォルトは、x-value および y-value の両方とも 5 です(xofy 5 5)。 各値の有効範囲は 1 ~ 16 です。 |
ステップ 5 | 次のいずれかのコマンドを使用します。
例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# end または
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# commit |
設定変更を保存します。 |
プローブ動作の X の平均合計数が下限しきい値または上限しきい値に違反する場合、トラップ生成したり、別の動作をトリガーしたりできます。
1. configure
2. ipsla reaction operation operation-number
3. react [connection-loss | jitter-average {dest-to-source | source-to-dest} | packet-loss [dest-to-source | source-to-dest] | rtt | timeout | verify-error]
4. threshold type average number-of-probes
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | configure 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | ipsla reaction operation operation-number 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# ipsla reaction operation 432
|
IP SLA エージェントが制御するイベントに基づいた特定のアクションを設定します。 operation-number 引数は、設定されている反応に対する IP SLA 動作の数です。 範囲は 1 ~ 2048 です。 |
ステップ 3 | react [connection-loss | jitter-average {dest-to-source | source-to-dest} | packet-loss [dest-to-source | source-to-dest] | rtt | timeout | verify-error] 例: RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-react)# react packet-loss dest-to-source RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-react-cond)# |
反応をモニタする要素を指定します。 パケット損失値違反の反応が指定されます。 packet-loss キーワードには、次のオプションが用意されています。 |
ステップ 4 | threshold type average number-of-probes 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-react-cond)# threshold type average 8
|
平均値がしきい値に違反した場合にアクションを実行します。 |
ステップ 5 | 次のいずれかのコマンドを使用します。
例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# end または
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# commit |
設定変更を保存します。 |
反応条件が検出されるとき、action コマンドを使用して、発生するアクションのタイプを設定できます。 次のアクション タイプが設定されます。
反応イベントを指定できます。 例として、react コマンドに connection-loss キーワードを指定して使用します。
1. configure
2. ipsla reaction operation operation-number
3. react [connection-loss | jitter-average {dest-to-source | source-to-dest} | packet-loss [dest-to-source | source-to-dest] | rtt | timeout | verify-error]
4. action [logging | trigger]
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | configure 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | ipsla reaction operation operation-number 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# ipsla reaction operation 432
|
IP SLA エージェントが制御するイベントに基づいた特定のアクションを設定します。 operation-number 引数は、設定されている反応に対する IP SLA 動作の数です。 範囲は 1 ~ 2048 です。 |
ステップ 3 | react [connection-loss | jitter-average {dest-to-source | source-to-dest} | packet-loss [dest-to-source | source-to-dest] | rtt | timeout | verify-error] 例: RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-react)# react connection-loss RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-react-cond)# |
モニタ対象の動作で接続の切断がある場合の反応を指定します。 |
ステップ 4 | action [logging | trigger] 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-react-cond)# action logging
|
react コマンドを設定した場合、またはしきい値イベントが発生した場合に実行されるアクションまたはアクションの組み合わせを指定します。 次のアクション タイプが記述されます。
|
ステップ 5 | 次のいずれかのコマンドを使用します。
例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# end または
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# commit |
設定変更を保存します。 |
このタスクを実行して、MPLS LSP モニタ(MPLSLM)インスタンスの動作パラメータを設定します。 IP SLA 測定統計情報は送信元 PE ルータに保存されます。
MPLS LSP モニタ ping またはトレース インスタンスを設定するには、次のタスクのいずれかを実行します。
(注) |
MPLS LSP モニタリングは PE ルータで設定されます。 |
1. configure
2. ipsla
3. mpls discovery vpn
4. interval minutes
5. exit
6. mpls lsp-monitor
7. monitor monitor-id
8. type mpls lsp ping
9. vrf vrf-name
10. scan interval scan-interval
11. scan delete-factor factor-value
12. timeout milliseconds
13. datasize request size
14. lsp selector ipv4 ip-address
15. force explicit-null
16. reply dscp dscp-bits
17. reply mode router-alert
18. ttl time-to-live
19. tag text
20. exp exp-bits
21. statistics hourly [buckets hours]
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | configure 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
ステップ 2 | ipsla 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# ipsla
|
IP SLA コンフィギュレーション モードを開始し、IP サービス レベル契約を設定します。 |
||
ステップ 3 | mpls discovery vpn 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla)# mpls discovery vpn
|
(任意)MPLS VPN BGP ネクスト ホップ ネイバー探索コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
ステップ 4 | interval minutes 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mpls-discovery-vpn)# interval 120
|
(任意)有効ではなくなったルーティング エントリが MPLS VPN の BGP ネクスト ホップ ネイバー探索データベースから削除される間隔を指定します。 デフォルトの間隔は 60 分です。 |
||
ステップ 5 | exit 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mpls-discovery-vpn)# exit
|
MPLS ディスカバリ VPN コンフィギュレーション モードを終了します。 |
||
ステップ 6 | mpls lsp-monitor 例: RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla)# mpls lsp-monitor RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mplslm)# |
MPLS LSP モニタ モードを開始します。 このモードから、LSP モニタ インスタンスの設定、LSP モニタ インスタンスの反応の設定、または LSP モニタ インスタンスのスケジューリングを実行できます。 |
||
ステップ 7 | monitor monitor-id 例: RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mplslm)# monitor 1 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mplslm-def)# |
MPLS LSP モニタ インスタンスを設定し、IP SLA MPLS LSP モニタ コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
ステップ 8 | type mpls lsp ping 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mplslm-def)# type mpls lsp ping
|
検出されたそれぞれの BGP ネクスト ホップ アドレスに対して、自動的に MPLS LSP ping 動作を作成し、対応するコンフィギュレーション モードを開始して、パラメータを設定します。 |
||
ステップ 9 | vrf vrf-name 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mplslm-lsp-ping)# vrf SANJOSE
|
(任意)ping 動作で特定のバーチャル プライベート ネットワーク(VPN)ルーティングおよび転送(VRF)インスタンスのモニタリングをイネーブルにします。 VRF を指定しない場合、MPLS LSP モニタリング インスタンスはすべての VRF をモニタします。 |
||
ステップ 10 | scan interval scan-interval 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mplslm-lsp-ping)# scan interval 300
|
(任意)MPLS LSP モニタ インスタンスが BGP ネクスト ホップ ネイバーの更新のためにスキャン キューをチェックする間隔(分単位)を指定します。 デフォルトの間隔は 240 分です。 各間隔では、MPLS LSP モニタ インスタンス スキャン キューにリストされている新しく検出された BGP ネクスト ホップ ネイバーごとに、新しい IP SLA 動作が自動的に作成されます。 |
||
ステップ 11 | scan delete-factor factor-value 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mplslm-lsp-ping)# scan delete-factor 2
|
(任意)有効ではなくなった BGP ネクスト ホップ ネイバーに対する IP SLA 動作を自動的に削除するまでに、MPLS LSP モニタ インスタンスがスキャン キューをチェックする回数を指定します。 デフォルトのスキャン ファクタは 1 です。 つまり、MPLS LSP モニタ インスタンスがスキャン キューで更新をチェックするたびに、有効ではなくなった BGP ネクスト ホップ ネイバーの IP SLA 動作が削除されます。 スキャン ファクタが 0 に設定されると、MPLS LSP モニタ インスタンスによって IP SLA 動作は削除されません。 この設定は推奨しません。 |
||
ステップ 12 | timeout milliseconds 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mplslm-lsp-ping)# timeout 50000
|
(任意)各 MPLS LSP 動作が LSP 検証(LSPV)サーバからの応答を待機する時間の長さを指定します。 デフォルト値は 5000 ミリ秒です。 |
||
ステップ 13 | datasize request size 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mplslm-lsp-ping)# datasize request 512
|
(任意)MPLS LSP エコー要求パケットのペイロード サイズを指定します。 デフォルト値は 100 バイトです。
|
||
ステップ 14 | lsp selector ipv4 ip-address 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mplslm-lsp-ping)# lsp selector ipv4 127.10.10.1
|
(任意)複数の LSP からラベル スイッチド パス(LSP)を選択するために使用するローカル ホスト IP アドレス(127.x.x.x)を指定します。 デフォルト値は 127.0.0.1 です。 |
||
ステップ 15 | force explicit-null 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mplslm-lsp-ping)# force explicit-null
|
(任意)MPLS LSP エコー要求パケットのラベル スタックに、明示的な Null ラベルが追加されるかどうかを指定します。 これは、デフォルトではディセーブルになっています。 |
||
ステップ 16 | reply dscp dscp-bits 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mplslm-lsp-ping)# reply dscp 5
|
(任意)MPLS LSP エコー応答パケットの IP ヘッダーで使用される DiffServ サービス コードポイント(DSCP)値を指定します。 |
||
ステップ 17 | reply mode router-alert 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mplslm-lsp-ping)# reply mode router-alert
|
(任意)MPLS LSP エコー応答パケットでルータ アラート オプションの使用をイネーブルにします。 これは、デフォルトではディセーブルになっています。 |
||
ステップ 18 | ttl time-to-live 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mplslm-lsp-ping)# ttl 200
|
(任意)MPLS LSP 動作に使用されるエコー要求パケットの最大ホップ カウントを指定します。 デフォルト値は 255 です。 |
||
ステップ 19 | tag text 例: RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mplslm-lsp-ping)# tag mplslm-tag |
(任意)MPLS LSP 動作のユーザ指定 ID を作成します。 |
||
ステップ 20 | exp exp-bits 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mplslm-lsp-ping)# exp 7
|
(任意)エコー要求パケットの MPLS ヘッダーで使用される試験フィールド値を指定します。 デフォルト値は 0 です |
||
ステップ 21 | statistics hourly [buckets hours] 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mplslm-lsp-ping)# statistics hourly buckets 2
|
(任意)MPLS LSP モニタリング インスタンスでの動作の統計情報収集パラメータを指定します。 時間のデフォルト値は 2 です。 |
||
ステップ 22 | 次のいずれかのコマンドを使用します。
例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# end または
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# commit |
設定変更を保存します。 |
(注) |
MPLS LSP モニタリングは PE ルータで設定されます。 |
1. configure
2. ipsla
3. mpls discovery vpn
4. interval minutes
5. exit
6. mpls lsp-monitor
7. monitor monitor-id
8. type mpls lsp trace
9. vrf vrf-name
10. scan interval scan-interval
11. scan delete-factor factor-value
12. timeout milliseconds
13. lsp selector ipv4 ip-address
14. force explicit-null
15. reply dscp dscp-bits
16. reply mode router-alert
17. ttl time-to-live
18. tag text
19. exp exp-bits
20. statistics hourly [buckets hours]
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | configure 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | ipsla 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# ipsla
|
IP SLA コンフィギュレーション モードを開始し、IP サービス レベル契約を設定します。 |
ステップ 3 | mpls discovery vpn 例: v:router(config-ipsla)# mpls discovery vpn |
(任意)MPLS VPN BGP ネクスト ホップ ネイバー探索をイネーブルにします。 |
ステップ 4 | interval minutes 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mpls-discovery-vpn)# interval 120
|
(任意)有効ではなくなったルーティング エントリが MPLS VPN の BGP ネクスト ホップ ネイバー探索データベースから削除される間隔を指定します。 デフォルトの間隔は 60 分です。 |
ステップ 5 | exit 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mpls-discovery-vpn)# exit
|
MPLS ディスカバリ VPN コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 6 | mpls lsp-monitor 例: RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla)# mpls lsp-monitor RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mplslm)# |
MPLS LSP モニタ モードを開始します。 このモードから、LSP モニタ インスタンスの設定、LSP モニタ インスタンスの反応の設定、または LSP モニタ インスタンスのスケジューリングを実行できます。 |
ステップ 7 | monitor monitor-id 例: RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mplslm)# monitor 1 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mplslm-def)# |
MPLS LSP モニタ インスタンスを設定し、IP SLA MPLS LSP モニタ コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 8 | type mpls lsp trace 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mplsm-def)# type mpls lsp trace
|
検出されたそれぞれの BGP ネクスト ホップ アドレスに対して自動的に MPLS LSP トレース動作を作成し、対応するコンフィギュレーション モードを開始して、パラメータを設定します。 |
ステップ 9 | vrf vrf-name 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mplslm-lsp-trace)# vrf SANJOSE
|
(任意)traceroute 動作で特定のバーチャル プライベート ネットワーク(VPN)ルーティングおよび転送(VRF)インスタンスのモニタリングをイネーブルにします。 VRF を指定しない場合、MPLS LSP モニタリング インスタンスはすべての VRF をモニタします。 |
ステップ 10 | scan interval scan-interval 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mplslm-lsp-trace)# scan interval 300
|
(任意)MPLS LSP モニタ インスタンスが BGP ネクスト ホップ ネイバーの更新のためにスキャン キューをチェックする間隔(分単位)を指定します。 デフォルトの間隔は 240 分です。 各間隔では、MPLS LSP モニタ インスタンス スキャン キューにリストされている新しく検出された BGP ネクスト ホップ ネイバーごとに、新しい IP SLA 動作が自動的に作成されます。 |
ステップ 11 | scan delete-factor factor-value 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mplslm-lsp-trace)# scan delete-factor 2
|
(任意)有効ではなくなった BGP ネクスト ホップ ネイバーに対する IP SLA 動作を自動的に削除するまでに、MPLS LSP モニタ インスタンスがスキャン キューをチェックする回数を指定します。 デフォルトのスキャン ファクタは 1 です。 つまり、MPLS LSP モニタ インスタンスがスキャン キューで更新をチェックするたびに、有効ではなくなった BGP ネクスト ホップ ネイバーの IP SLA 動作が削除されます。 スキャン ファクタが 0 に設定されると、MPLS LSP モニタ インスタンスによって IP SLA 動作は削除されません。 この設定は推奨しません。 |
ステップ 12 | timeout milliseconds 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mplslm-lsp-trace)# timeout 50000
|
(任意)各 MPLS LSP 動作が LSP 検証(LSPV)サーバからの応答を待機する時間の長さを指定します。 デフォルト値は 5000 ミリ秒です。 |
ステップ 13 | lsp selector ipv4 ip-address 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mplslm-lsp-trace)# lsp selector ipv4 127.10.10.1
|
(任意)複数の LSP からラベル スイッチド パス(LSP)を選択するために使用するローカル ホスト IP アドレス(127.x.x.x)を指定します。 デフォルト値は 127.0.0.1 です。 |
ステップ 14 | force explicit-null 例: RP/0/RSP0/CPU0RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mplslm-lsp-trace)# force explicit-null |
(任意)MPLS LSP エコー要求パケットのラベル スタックに、明示的な Null ラベルが追加されるかどうかを指定します。 これは、デフォルトではディセーブルになっています。 |
ステップ 15 | reply dscp dscp-bits 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mplslm-lsp-trace)# reply dscp 5
|
(任意)MPLS LSP エコー応答パケットの IP ヘッダーで使用される DiffServ サービス コードポイント(DSCP)値を指定します。 |
ステップ 16 | reply mode router-alert 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mplslm-lsp-trace)# reply mode router-alert
|
(任意)MPLS LSP エコー応答パケットでルータ アラート オプションの使用をイネーブルにします。 これは、デフォルトではディセーブルになっています。 |
ステップ 17 | ttl time-to-live 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mplslm-lsp-trace)# ttl 40
|
(任意)MPLS LSP 動作に使用されるエコー要求パケットの最大ホップ カウントを指定します。 デフォルト値は 30 です。 |
ステップ 18 | tag text 例: RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mplslm-lsp-trace)# tag mplslm-tag |
(任意)MPLS LSP 動作のユーザ指定 ID を作成します。 |
ステップ 19 | exp exp-bits 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mplslm-lsp-trace)# exp 7
|
(任意)エコー要求パケットの MPLS ヘッダーで使用される試験フィールド値を指定します。 デフォルト値は 0 です |
ステップ 20 | statistics hourly [buckets hours] 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mplslm-lsp-trace)# statistics hourly buckets 2
|
(任意)MPLS LSP モニタリング インスタンスでの動作の統計情報収集パラメータを指定します。 時間のデフォルト値は 2 です。 |
ステップ 21 | 次のいずれかのコマンドを使用します。
例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# end または
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# commit |
設定変更を保存します。 |
このタスクを実行して、MPLS LSP モニタリング インスタンスの反応条件を設定します。
MPLS LSP モニタリング インスタンスは、反応条件を設定する前に定義してください。
1. configure
2. ipsla
3. mpls lsp-monitor
4. reaction monitor monitor-id
5. react {connection-loss | timeout}
6. action logging
7. threshold type {consecutive occurrences | immediate}
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | configure 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | ipsla 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# ipsla
|
IP SLA コンフィギュレーション モードを開始し、IP サービス レベル契約を設定します。 |
ステップ 3 | mpls lsp-monitor 例: RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla)# mpls lsp-monitor RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mplslm)# |
MPLS LSP モニタ モードを開始します。 このモードから、LSP モニタ インスタンスの設定、LSP モニタ インスタンスの反応の設定、または LSP モニタ インスタンスのスケジューリングを実行できます。 |
ステップ 4 | reaction monitor monitor-id 例: RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mplslm)# reaction monitor 2 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mplslm-react)# |
MPLS LSP モニタ インスタンスの反応を設定し、IP SLA MPLS LSP モニタ反応のコンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 5 | react {connection-loss | timeout} 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mplslm-react)# react connection-loss
|
一方向の接続が切断されたり、モニタ対象の動作にタイムアウトが発生したりすると、反応が発生するように指定します。 自動的に作成された動作に条件が当てはまると、反応は適用されます。 |
ステップ 6 | action logging 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mplslm-react-cond)# action logging
|
反応条件およびしきい値の結果として、イベントがログに記録されるように指定します。 |
ステップ 7 | threshold type {consecutive occurrences | immediate} 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mplslm-react-cond)# threshold type consecutive
|
指定した回数の違反が連続して発生した場合や、違反が発生すると即座に指定されたアクションが実行されるように指定します。 occurrences の有効な値の範囲は 1 ~ 16 です。 |
ステップ 8 | 次のいずれかのコマンドを使用します。
例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# end または
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# commit |
設定変更を保存します。 |
このタスクを実行して、MPLS LSP モニタリング インスタンスでの動作のスケジュールを設定します。
1. configure
2. ipsla
3. mpls lsp-monitor
4. schedule monitor monitor-id
5. frequency seconds
6. schedule period seconds
7. start-time hh:mm:ss [day | month day]
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | configure 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | ipsla 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# ipsla
|
IP SLA コンフィギュレーション モードを開始し、IP サービス レベル契約を設定します。 |
ステップ 3 | mpls lsp-monitor 例: RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla)# mpls lsp-monitor RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mplslm)# |
MPLS LSP モニタ モードを開始します。 このモードから、LSP モニタ インスタンスの設定、LSP モニタ インスタンスの反応の設定、または LSP モニタ インスタンスのスケジューリングを実行できます。 |
ステップ 4 | schedule monitor monitor-id 例: RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mplslm)# schedule monitor 2 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mplslm-sched)# |
IP SLA MPLS LSP モニタ スケジュール コンフィギュレーション モードを開始しして、MPLS LSP モニタ インスタンスのスケジュールを設定します。 |
ステップ 5 | frequency seconds 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mplslm-sched)# frequency 600
|
(任意)スケジュール期間が実行される頻度を指定します。 デフォルト値はスケジュール期間と同じです。 スケジュール期間は schedule period コマンドを使用して指定されます。 MPLS LSP MPLS LSP モニタ インスタンスの開始時刻のスケジュールを設定する前に、この値を指定する必要があります。 |
ステップ 6 | schedule period seconds 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mplslm-sched)# schedule period 300
|
その期間ですべての動作が実行されるようにスケジュールを設定する時間を秒単位で指定します。 すべての動作のスケジュールは、スケジュール期間中を通して均等の間隔で設定されます。 動作のセット全体が実行される頻度を指定するには、frequency コマンドを指定します。 頻度の値は、スケジュール期間以上である必要があります。 MPLS LSP MPLS LSP モニタ インスタンスの開始時刻のスケジュールを設定する前に、この値を指定する必要があります。 |
ステップ 7 | start-time hh:mm:ss [day | month day] 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mplslm-sched)# start-time 11:45:00 July 4
|
MPLS LSP モニタ インスタンスが情報の収集を開始するときを指定します。 スケジュールを設定した時刻を指定する必要があります。指定しない場合、情報が収集されません。 |
ステップ 8 | 次のいずれかのコマンドを使用します。
例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# end または
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# commit |
設定変更を保存します。 |
このタスクを実行して、LSP パス ディスカバリ(LPD)およびエコー間隔、パス、スキャンなどの必要なパラメータを設定します。
1. configure
2. ipsla
3. mpls lsp-monitor
4. monitor monitor-id
5. type mpls lsp ping
6. path discover
7. echo interval time
8. echo maximum lsp selector ipv4 host address
9. echo multipath bitmap-size size
10. echo retry count
11. echo timeout value
12. path retry range
13. path secondary frequency {both | connection-loss | timeout} value}
14. scan period value
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | configure 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
ステップ 2 | ipsla 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# ipsla
|
IP SLA コンフィギュレーション モードを開始し、IP サービス レベル契約を設定します。 |
||
ステップ 3 | mpls lsp-monitor 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla)# mpls lsp-monitor
|
MPLS LSP モニタ モードを開始します。 このモードから、LSP モニタ インスタンスの設定、LSP モニタ インスタンスの反応の設定、または LSP モニタ インスタンスのスケジューリングを実行できます。 |
||
ステップ 4 | monitor monitor-id 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mplslm)# monitor 2
|
MPLS LSP モニタ インスタンスを設定します。 |
||
ステップ 5 | type mpls lsp ping 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mplslm-def)# type mpls lsp ping
|
ラベル スイッチド パス(LSP)のエンドツーエンドの接続と MPLS ネットワークの整合性を検証します。 |
||
ステップ 6 | path discover 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mplslm-lsp-ping)# path discover
|
LSP パス ディスカバリをイネーブルにします。 |
||
ステップ 7 | echo interval time 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mplslm-lsp-lpd)# echo interval 777
|
パス ディスカバリ中に送信される MPLS LSP エコー要求のインターバル(ミリ秒単位)を設定します。 範囲は 0 ~ 3600000 です。 デフォルトは 0 です。 |
||
ステップ 8 | echo maximum lsp selector ipv4 host address 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mplslm-lsp-lpd)# echo maximum lsp selector ipv4 host_one 127.100.100.100
|
パス ディスカバリ中に使用される最大セレクタ値であるローカル ホスト IP アドレス(127.x.x.x)を設定します。 デフォルトは 127.255.255.255 です。 |
||
ステップ 9 | echo multipath bitmap-size size 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mplslm-lsp-lpd)# echo multipath bitmap-size 50
|
パス ディスカバリ中に MPLS LSP エコー要求のダウンストリーム マッピングで送信されるセレクタの最大数を設定します。 範囲は 1 ~ 256 です。 デフォルトは 32 です。 |
||
ステップ 10 | echo retry count 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mplslm-lsp-lpd)# echo retry 3
|
パス ディスカバリ中に送信される MPLS LSP エコー要求のタイムアウト リトライ回数を設定します。 範囲は 0 ~ 10 です。 デフォルトは 3 です。 |
||
ステップ 11 | echo timeout value 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mplslm-lsp-lpd)# echo timeout 300
|
パス ディスカバリ中のエコー要求のタイムアウト値を設定します。 範囲は 0 ~ 3600(ミリ秒単位)です。 デフォルトは 5 です。 |
||
ステップ 12 | path retry range 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mplslm-lsp-lpd)# path retry 12
|
MPLS LSP パスの再試行範囲を設定します。 範囲は 1 ~ 16 です。 デフォルトは 1 です。 |
||
ステップ 13 | path secondary frequency {both | connection-loss | timeout} value} 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mplslm-lsp-lpd)# path secondary frequency both 600
|
次の secondary frequency をイネーブルにします。
|
||
ステップ 14 | scan period value 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-ipsla-mplslm-lsp-lpd)# scan period 60
|
MPLS LSP スキャン期間の値を設定します。 範囲は 0 ~ 7200 分です。 デフォルトは 5 です。 |
||
ステップ 15 | 次のいずれかのコマンドを使用します。
例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# end または
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# commit |
設定変更を保存します。 |
IPSLA は、ipsla オブジェクト タイプです。 オブジェクト トラッカーは、ipsla 操作の戻りコードをトラッキングして、トラック状態の変化を判断します。
1. configure
2. track track-name
3. type rtr ipsla operation id reachability
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | configure 例: RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | track track-name 例: RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# track t1 |
トラック コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 | type rtr ipsla operation id reachability 例: RP/0/RSP0/CPU0:routertype rtr 100 reachability |
到達可能性のためにトラッキングする必要がある ipsla 操作 id を設定します。 |
ステップ 4 | 次のいずれかのコマンドを使用します。
例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# end または
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# commit |
設定変更を保存します。 |
次の例では、UDP エコー動作とスケジュールを設定する方法を示します。
configure ipsla operation 432 type udp echo destination address 12.25.26.10 destination port 11111 frequency 300 exit exit ipsla schedule operation 432 life 30 ageout 3600 recurring start-time after 01:00:00 end show ipsla statistics 432
次の例では、IP SLA 反応およびしきい値モニタリングを設定する方法を示します。 次の作業を実行できます。
configure ipsla operation 1 type icmp echo timeout 5000 destination address 223.255.254.254 frequency 10 statistics interval 30 buckets 3 end configure ipsla operation 2 type icmp path-echo destination address 223.255.254.254 frequency 5 end configure ipsla reaction operation 1 react timeout action trigger threshold type immediate exit exit react rtt action logging threshold lower-limit 4 upper-limit 5 end
動作 1 はタイムアウトの発生をチェックします。 適用される場合、動作 1 はトリガー イベントを生成します。 rtt キーワードが 5 を超えると、エラーがログに記録されます。
動作 1 によってトリガー イベントが生成されると、動作 2 が開始されます。 次の例では、ipsla reaction trigger コマンドを使用して、反応トリガー動作を設定する方法を示します。
configure ipsla reaction trigger 1 2 end
次の例では、IP SLA MPLS LSP モニタリングの設定方法を説明します。
ipsla mpls lsp-monitor monitor 1 type mpls lsp ping vrf SANJOSE scan interval 300 scan delete-factor 2 timeout 10000 datasize request 256 lsp selector ipv4 127.0.0.10 force explicit-null reply dscp af reply mode router-alert ttl 30 exp 1 statistics hourly buckets 1 ! ! ! reaction monitor 1 react timeout action logging threshold type immediate ! react connection-loss action logging threshold type immediate ! ! schedule monitor 1 frequency 300 schedule period 120 start-time 11:45:00 July 4 ! ! mpls discovery vpn interval 600 ! !
次の例では、LSP パス ディスカバリの設定方法を説明します。
configure ipsla mpls lsp-monitor monitor 1 type mpls lsp ping path discover path retry 12 path secondary frequency both 12
次の項では、IP サービス レベル契約に関連する参考資料を紹介します。
関連項目 |
マニュアル タイトル |
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IP サービス レベル契約のコマンド |
『Cisco ASR 9000 Series Aggregation Services Router System Monitoring Command Reference』の「IP サービス レベル契約コマンド」モジュール |
ユーザ グループとタスク ID に関する情報 |
『Cisco ASR 9000 Series Aggregation Services Router System Security Configuration Guide』 の「Configuring AAA Services」モジュール |
標準 |
タイトル |
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この機能でサポートされる新規の標準または変更された標準はありません。また、既存の標準のサポートは変更されていません。 |
— |
MIB |
MIB のリンク |
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— | Cisco IOS XR ソフトウェアを使用して MIB を検索およびダウンロードするには、http://cisco.com/public/sw-center/netmgmt/cmtk/mibs.shtml にある Cisco MIB Locator を使用し、[Cisco Access Products] メニューからプラットフォームを選択します。 |
RFC |
タイトル |
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この機能によりサポートされた新規 RFC または改訂 RFC はありません。またこの機能による既存 RFC のサポートに変更はありません。 |
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説明 |
リンク |
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シスコのテクニカル サポート Web サイトでは、製品、テクノロジー、ソリューション、技術的なヒント、およびツールへのリンクなどの、数千ページに及ぶ技術情報が検索可能です。 Cisco.com に登録済みのユーザは、このページから詳細情報にアクセスできます。 |
http://www.cisco.com/cisco/web/support/index.html |