QoS グループ値に基づいてパケットの分類とマーキングをイネーブルにするには、MQC を使用します。MQC は、トラフィック クラスおよびポリシーを作成し、QoS 機能(パケット分類など)をイネーブルにし、それらのポリシーをインターフェイスに適用するための
CLI です。
MQC では、トラフィックの分類(とその後のトラフィック ポリシーとの関連付け)に使用されるトラフィック クラスを定義するために、class-map コマンドが使用されます。
MQC は、次の 3 つのプロセスで構成されます。
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class-map コマンドを使用した、トラフィック クラスの定義。
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トラフィック クラスを 1 つまたは複数の QoS 機能と関連付けてトラフィック ポリシーを作成(policy-map コマンドを使用)。
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service-policy コマンドを使用した、トラフィック ポリシーのインターフェイスへの適用。
トラフィック クラスは次の 3 つの主要素で構成されます。1 つの名前、1 つ以上の match コマンド、およびトラフィック クラスに複数の match コマンドが存在する場合のそれらの match コマンドの評価方法に関する指示です。トラフィック クラスの名前は、class-map コマンド ラインで指定します。たとえば、CLI でトラフィック クラスを設定するときに class-map cisco コマンドを入力すると、トラフィック クラスの名前は「cisco」になります。
match コマンドは、パケット分類のためのさまざまな基準を指定するために使用します。パケットは、match コマンドで指定された基準に合っているかどうかを判断するためにチェックされます。指定された基準に合っていれば、パケットはクラスのメンバーと見なされ、トラフィック ポリシーで設定された QoS 仕様に従って転送されます。一致基準を満たさないパケットは、デフォルトのトラフィック
クラスのメンバーとして分類されます。
ポリシー マップも次の 3 つの主要素で構成されます。1 つの名前、1 つ以上の QoS 機能に関連付けるトラフィック クラス、およびネットワーク トラフィックをマーキングするために使用する個別の set コマンドです。