Cisco Nexus 7000 シリーズ Network Analysis Module(NAM-NX1)クイック スタート ガイド
改訂日:2013 年 8 月 28 日 OL-27548-01-J
このマニュアルでは、Cisco Nexus 7000 シリーズ Network Analysis Module(NAM)を設置する方法について説明します。また、ネットワーク トラフィックを解析するために、Prime NAM ソフトウェアの使用を開始するための、基本設定手順について説明します。
Cisco Nexus 7000 シリーズ Network Analysis Module(NAM)は、Cisco Nexus 7000 シリーズ スイッチの Prime NAM 機能を実現します。NAM では、サービス提供の目標を達成するために、スイッチによるネットワークおよびアプリケーションのパフォーマンスを実地検証できます。
NAM は、Cisco 7000 シリーズ スイッチのネットワーク モジュール I/O スロットのいずれかに設置します。
一連のマニュアルのすべての詳細については、Cisco.com の『 Cisco Prime Network Analysis Module Documentation Overview 』を参照してください。
サポートされるスイッチの一覧とソフトウェアの詳細については、Cisco.com の『 NAM Compatibility Matrix 』を参照してください。
ここでは、Cisco NAM-NX1 の設置と設定に関する作業の概要を説明します。詳細な手順については、その参照先へのハイパーリンク セクションをクリックします。
1. NAM モジュールの設置の要件と準備について確認します。要件および制限事項を参照してください。
2. Nexus 7000 シリーズ スイッチにモジュールを設置します。Cisco Nexus 7000 デバイスへの NAM ハードウェアの設置を参照してください。 モジュールのソフトウェアが自動的に起動します。必要に応じてモジュールへの Prime NAM ソフトウェアのインストールを参照してください。
a. NAM 管理ポートへの接続にアクセス VLAN を割り当てます。VLAN 管理ポートの設定を参照してください。
b. インターフェイスおよび VLAN、またはそのいずれかをモニタする SPAN セッションを作成します。Nexus 7000 シリーズ スイッチからの SPAN セッションを参照してください。
4. モジュール管理の IP アドレス、Web サーバ、およびコンソール アクセスを設定することで、NAM を設定します。NAM の起動および実行を参照してください。
ここでは、Cisco NAM-NX1 の要件および制限に関する情報について説明します。
固有のハードウェア プラットフォームとバージョン情報は、Cisco.com の『 NAM Compatibility Matrix 』で検索できます。本マトリクスのドキュメントには、本書に記載されていない更新サポート情報が含まれます。ハードウェアの詳細については、Cisco.com の『 NAM datasheet 』を参照してください。
Cisco NAM-NX1 にアクセスする各クライアントは、次の最小限の要件を満たす必要があります。
クライアントでは、次のいずれかのオペレーティング システムが実行される必要があります。
サポートされる最新ブラウザの一覧については、『 Cisco Prime NAM Release Notes 』を参照してください。
すべてのブラウザで、Cookie、JavaScript/スクリプト 1.7 以降、およびポップアップ ウィンドウをイネーブルにする必要があります。新しいリリースを再インストールまたは新しいリリースにアップグレードする場合は、Cookie を削除し、各クライアントのブラウザのキャッシュをクリアします。
警告 この装置の設置、交換、または保守は、訓練を受けた相応の資格のある人が行ってください。この装置には、エネルギーの危険性があります。装置の作業を行う前にシステムを切断してください。ステートメント 186
スイッチへの module の設置には、次の工具が必要になります。
module を扱うときは、モジュールを損傷する可能性がある静電気放電(ESD)を防止するために、必ずリスト ストラップなどのアース用デバイスを使用してください。『 Cisco Nexus 7000 Series Hardware Installation and Reference Guide 』を参照してください。
プラットフォームのハードウェアおよびソフトウェアのサポート対象デバイスおよび互換性情報、管理対象デバイス、およびその他のサポートの詳細の一覧については、『 NAM Compatibility Matrix 』を参照してください。
Cisco NAM-NX1 サービス moduleを備えた Cisco Nexus 7000 スイッチを購入した場合は、Prime NAM ソフトウェアが事前にインストールされて出荷されているので、すぐに使用できます。
別途 NAM を購入した場合、ハードウェア サービス モジュールの設置方法については、『 Cisco Nexus 7000 Series Hardware Installation and Reference Guide 』を参照してください。
NAM サービス モジュールは、Cisco Nexus オペレーティング システム(Nexus OS)ソフトウェアを実行しているホストの Cisco スイッチに差し込みます。
Cisco NAM-NX1 は、スイッチ上の Cisco NX-OS の設定から独立した独自のスタートアップ コンフィギュレーションおよび実行コンフィギュレーションを持ったスタンドアロンのモジュールです。モジュールは、外部のコンソール ポートをサポートしていません。代わりに、モジュールの設定セッションを使用して、バックプレーンの NAM 管理インターフェイス/ポートから、またはスイッチを介してモジュールを起動および設定できます。
NAM では、スイッチのスーパーバイザ カードからの最小限の設定が必要です。手順の詳細については、NAM ソフトウェアの設定を参照してください。
サービス モジュールのハードウェアを設置する方法の手順については、『 Cisco Nexus 7000 Series Hardware Installation and Reference Guide 』を参照してください 。 NAM の設定の詳細は、NAM ソフトウェアの設定を参照してください。
ホスト スイッチと Cisco NAM-NX1 サービス モジュールは、内部通信および外部通信にさまざまなインターフェイスを使用します(『 Cisco Nexus 7000 Series Hardware Installation and Reference Guide 』を参照)。これらのインターフェイスは、Cisco NX-OS または NAM CLI を使用してスイッチから設定できます。
図 1 に、Cisco NAM-NX1 の前面パネルを示します。前面パネルと LED の動作の詳細については、NAM LED の読み取り方 を参照してください。
ハードウェア moduleを接続し、スイッチを使用してインターフェイスを設定するには、『 Cisco Nexus 7000 Series Hardware Installation and Reference Guide 』を参照してください。
ここでは、Cisco Nexus 7000 シリーズ Network Analysis Module の Prime NAM インストール作業について説明します。
NAM は、Prime NAM ソフトウェアが事前にインストールされて出荷されています。インストール オプションを取り上げた 2 つのシナリオを確認し、どのオプションがニーズを満たすかを判断してください。
1. インストールの必要なし:新しい NAM モジュールを受け取っており、正常にインストールされており、NAM がアクティブ状態であることを検証するためにブートされています。NAM ソフトウェアの設定 に進みます。
2. インストールまたはアップグレードが必要:モジュールがソフトウェアからリブートできないので、新しいインストールを実行するか、新しいソフトウェア バージョンにアップグレードします。ネットワークから NAM ソフトウェアをインストールするには、ソフトウェアのアップグレードを参照してください。
初回インストールの実行後に、場合によってはソフトウェアの最新バージョンにアップグレードする必要があります。手順については、ソフトウェアのアップグレードを参照してください。
NAM と通信するようにスイッチを設定してから、NAM の構成を設定する必要があります。所定の順序で次の作業を実行します。
1. NAM の使用を開始するには、スーパーバイザ モジュールを使用して NAM を設定します。この作業には、VLAN 管理ポートの設定、およびスイッチから NAM への SPAN セッションの作成が含まれます。NAM の使用を開始するためのスイッチの設定例を参照してください。
2. NAM ネットワークを設定します。NAM の起動および実行を参照してください。
ここでは、スイッチから仮想デバイス コンテキスト(VDC)に NAM を割り当てるために行う手順について説明します。手順には次の内容が含まれます。
1. VDC への NAM イーサネット インターフェイスの割り当て
3. NAM 管理ポートに対する VLAN へのアクセスの割り当て
これらの手順を完了したら、次の項に進み、NAM にトラフィックを転送する SPAN セッションの設定を継続します。Nexus 7000 シリーズ スイッチからの SPAN セッションを参照してください。
次に、NAM 管理トラフィック用に VLAN を設定し、その VLAN を NAM 管理ポートに割り当てる方法を示します。NAM が所属する VDC ですべてのコマンドを実行する必要があります。
スイッチから仮想デバイス コンテキスト(VDC)に NAM を割り当てるには、次のようにします。
ステップ 2 デフォルトの VDC 設定を使用している場合、NAM インターフェイスがデフォルトの VDC に自動的に割り当てられます。
a. 設定を確認するには、 show run vdc コマンドを使用します。
(注) f2e キーワードが出力に表示されていれば、空のスロットにモジュールを設置し、電源を投入できます。インターフェイスが自動的に割り当てられます。f2e キーワードが欠落している場合(事前設定が原因)、ステップ b に示すように追加する必要があります。モジュールの電源を投入する前に、設定に f2e キーワードが表示されている必要があります。
b. デフォルトの VDC 設定を使用していない場合は、手動で NAM インターフェイスを VDC に割り当てます。
ステップ 3 (任意)すでに VLAN を作成している場合は、このステップをスキップしてください。NAM 管理トラフィックに使用する VLAN を作成するには、次のようにします。
ステップ 4 NAM へのアクセスに使用する外部インターフェイスに VLAN を追加します。
(注) 設定は、ネットワークの設定によって異なります。次は、外部接続を提供するさまざまな方法の 1 例です。
ステップ 5 NAM 管理ポートに VLAN を割り当てます。
スイッチと NAM 間でトラフィックを共有するには、NAM を Cisco Nexus 7000 スイッチ トラフィックの宛先として設定する SPAN セッションを作成する必要があります。ここでは、NAM を Cisco Nexus 7000 スイッチのトラフィックの宛先として設定する SPAN セッション コマンドの 2 つの例を示します。
次に、Cisco NX-OS CLI から SPAN セッションを作成する例を示します。これは、SPAN セッションを作成するのに好ましい方法です。
この例では、簡単な SPAN セッションがインターフェイス 4/1 で受信されたトラフィックを NAM モジュールのデータポート 1 に転送するのに使用されます。この例を使用して、NAM に対して同様の SPAN セッションを作成します。
(注) 例の IP アドレス、ネットマスク、およびゲートウェイを、スイッチの設定に適した情報に置き換えることを忘れないでください。
この例では、SPAN セッションはポート チャネル インターフェイスを使用して宛先としてモジュールを設定します。NAM に同様の SPAN セッションを作成するために、Nexus 7000 シリーズ スーパーバイザ CLI 設定を使用します。
(注) エラーになるため、destination interface ethernet コマンドを使用しないでください。
さまざまなトラフィックの送信元を設定する方法の詳細については、『 Cisco Prime Network Analysis Module Software User Guide 』を参照してください。
VDC に NAM を割り当ててから、SPAN ネットワーク トラフィックを設定した後、VDC に進み、NAM の IP を設定し、Web サーバをイネーブルにします。
この項では、NAM の IP を設定し、NAM グラフィカル ユーザ インターフェイス(GUI)への NAM Web サーバおよびブラウザベースのアクセスをイネーブルにする方法を説明します。これらの作業を実行した後で、NAM が稼働します。各作業には、基本的な例が含まれています。設定には、別の入力が必要になる場合があります。
(注) NAM をイネーブルにして、HTTP サーバまたは HTTPS セキュア サーバとして機能させることができますが、同時に両方を機能させることはできません。
moduleのネットワーク設定パラメータを設定するには、次のようにします。
(注) 正しい VDC を使用していることを確認します。switchto vdc コマンドを使用すれば、VDC を変更できます。
root パスワードを変更していない場合は、セキュリティを確保するための新しいパスワードを入力します。
ヒント NAM のデフォルトのユーザ名とパスワードは root/root です。インストール プロセスの中で、NAM ではデフォルトを含む任意の文字列が受け入れられますが、まずパスワードを変更します。
ステップ 2 IP アドレス、サブネット マスク、およびデフォルト ゲートウェイを入力します。
ステップ 3 HTTP または HTTPS サーバをイネーブルにします。
a. NAMHTTP Web サーバをイネーブルにするには、次のように入力します。
b. NAM HTTPS セキュア Web サーバをイネーブルにするには、次のように入力します。
ステップ 4 Web の admin ユーザ名とパスワードを入力します。
(注) admin パスワードを変更することを推奨します。このマニュアルは、Cisco.com 経由で一般に公開されているため、すべてのデフォルトのパスワードをできるだけ早く変更する必要があります。
ステップ 5 オプションで、必要に応じて Telnet または SSH をイネーブルにします。
ステップ 6 既知のアドレスへのネットワーク接続を確認するには、 ping コマンドを使用します。
NAM はネットワーク上にあり、管理 IP アドレスを使用してアクセスできます。
ステップ 7 NAM にアクセスし、接続を確認するには、承認された Firefox または Internet Explorer ブラウザを使用します。
(注) サポートされるブラウザの一覧については、『Cisco Prime NAM Release Notes』を参照してください。
NAM Web サーバにアクセスできるのは、Web サーバをイネーブルにしたときに設定した管理ユーザだけです。2 番目のユーザ オプションはありません。追加でユーザを設定するには、 Cisco.com の『 Prime NAM Command Reference Guide 』または『 Prime NAM User Guide 』を参照してください。
Cisco Nexus 7000 シリーズ Network Analysis Module は、キャプチャの持続時間を長くし、キャプチャの帯域を高くするため、外部ストレージの接続が可能です。
この接続は、Mini Serial Attached SCSI(SAS、SFF-8088)を通じて提供されます。外部 SAS ストレージ アレイは、直接接続されています。
外部データ ストレージの設定の概要については、図 2 を参照してください。
外部 SAS ストレージの準備を参照してください。
アレイの正しい設定については、ベンダーのユーザ ガイドを参照してください。NAM はほとんどのアレイ設定とは独立していますが、一部のアレイ設定はアクセシビリティとパフォーマンスのために重要です。
アレイで論理ユニット番号(LUN)を設定するために、通常は、セグメント サイズを設定します。セグメント サイズを大きくすると、書き込み速度を向上させることができます。できるだけ大きなセグメント サイズ(最大 512 KB)を使用します。単一アレイには複数の LUN を設定できます。このモジュールは、最大 32 の LUN をサポートします。
モジュールの SAS アドレスを LUN にマッピングすることは重要です。このマッピングは、セキュリティ上の理由からほとんどのストレージ アレイで必要です。特定のホスト(たとえば、NAM)のみが LUN にアクセスできるようにします。各 NAM には一意の SAS アドレスがあるため、NAM および LUN ごとにこのステップを実行する必要があります。
NAM の SAS アドレスは、CLI コマンド remote-storage sas local-address を使用して検索できます。多くのストレージ アレイは、NAM に接続された後 SAS アドレスを自動的に検出します。
一部の SAS ストレージ アレイは、前面パネル ポートの SAS ベース アドレスを正しくネゴシエートしません。このポートは、4 つの SAS レーンで構成されているためワイド ポートです。各レーンには独自の SAS アドレスがあり、4 つのいずれのアドレスも、そのワイド ポートのベース アドレスと見なすことができます。ストレージ アレイの設定で、4 つの SAS アドレスをすべてマッピングすることを確認します。
前のリモート ストレージ CLI コマンドが、最初のレーンに対して 5003223000000000 の SAS アドレスを返したとします。他の 3 つのレーンは、連続したアドレス 5003223000000001、5003223000000002、および 5003223000000003 を持っています。ストレージ アレイの設定で、これらの 4 つのアドレスをすべてマッピングする必要があります。
ストレージ アレイが設定されたら、SFF-8088 ケーブルを使用して、そのストレージ アレイを NAM に接続します。モジュールは、6 M までの長さの SFF-8088 ケーブルをサポートしています。ベンダーのユーザ ガイドに示されている、アレイ上の正しいホスト接続ポートを使用するようにしてください。アレイは、NAM の実行中に接続できます。
一部のアレイは複数のストレージ コントローラ モジュールを使用するため、多くの場合、モジュールの所有権は各 LUN にマッピングされます。このマッピングは、一般的なセキュリティ機能です。
LUN 番号は、ある LUN を同じ外部ストレージ アレイの他の LUN から区別するのに役立ちます。この番号は特定の各アレイで一意です。つまり、アレイが異なる 2 つの LUN の番号が同じである場合があります。新しい LUN が一覧に表示されない場合、NAM はそれらの LUN にアクセスできません。この問題は、アレイ上の設定エラーが原因である可能性が高いです。
この時点で、NAM 内から SAS 外部ストレージを使用できます。詳細については、『 Cisco Prime Network Analysis Module Software User Guide 』を参照してください。
シスコは、不定期に Prime NAM にダウンロードおよびインストールできる、module ソフトウェアへのアップグレードを提供しています。また、壊滅的な障害が発生した場合にmodule ソフトウェアを復旧する必要がある場合があります。
NAM ソフトウェアをアップグレードする前に、設定のバックアップに説明されているように、設定をバックアップすることを推奨します。
module ソフトウェアのアップグレードまたは復元後、設定を以前バック アップした場合は、その設定を復元し、ネットワークのモニタリングを再開できます。
新しいソフトウェアのインストールまたはアップグレードを実行するには、現在の Prime NAM ソフトウェアのバージョンをダウンロードし、1 つの CLI コマンドを使用します。
アーカイブ サーバに保存された設定をアップロードするには、コマンドライン インターフェイスを使用します。
NAM アプリケーションを起動できない場合に、リカバリ インストールを実行するには、ヘルパー ユーティリティを使用します。
以前の NAM 設定を復元するには、コマンドライン インターフェイスを使用します。(任意)
アップグレード処理を開始する前に、現在の NAM 設定を完全にバックアップすることを推奨します。これには、GUI または CLI を使用して NAM に対して行った一意の変更が含まれます。ローカル データは保存されません。
(注) バックアップ コンフィギュレーション ファイルがあることを確認します。ハード ディスクの障害により再フォーマットまたは再パーティションが必要な場合、時間と手間を軽減できます。
現在の設定をバックアップするには、次のように NAM CLI config upload コマンドを使用します。
config upload ftp:// user:password@server//path/filename
config upload ftp:// admin:secret@10.10.10.10//archive/nam_config
config upload コマンドは、NAM 実行コンフィギュレーションのコピーを指定した宛先に送信します。コンフィギュレーションのコピーは、NAM _host-nam-nx1-6.0.config のように末尾のサフィックス .config を持つバックアップ コンフィギュレーション ファイルに保存されます。宛先アドレスは、有効なサーバ名、読み取りおよび書き込み権限を持つディレクトリ パスでなければなりません。 ファイル名が指定されない場合は、NAMはデフォルトのファイル名を作成します。
モジュールが正常に起動しない場合または新しいソフトウェア バージョンにアップグレードする場合にソフトウェアをインストールするには、次のようにします。
ステップ 1 Cisco.com から NAM アプリケーション ソフトウェアをダウンロードするには、次の URL を入力してください。
http://software.cisco.com/download/navigator.html
ステップ 2 [Cloud and Systems Management] > [Network Analysis Module (NAM) Products] を選択し、 nam-nx1.x-x-x.bin.gz のように nam-nx1 で始まるファイルをダウンロードします( x-x-x は NAM ソフトウェアのリリース番号です)。ファイルは、NAM アプリケーション イメージとして記述されます。
ステップ 3 NAM アプリケーション ソフトウェアを、NAM 設定を行ったサーバにダウンロードします。
ステップ 4 表 1 に示すアップグレード コマンドのリストからコマンドを必要に応じて使用します。
稼働中の NAM をアップグレードします。データとコンフィギュレーション ファイルを失いたくない場合は、このオプションを使用します。このコマンドは、ヘルパー ユーティリティのオプション 1 と同じです。 |
||
すべてのデータとコンフィギュレーション ファイルを削除する再フォーマットのインストールを実行します。このコマンドは、ヘルパー ユーティリティのオプション 2 と同じです。 |
たとえば、NAM CLI コマンド upgrade を使用して、ソフトウェア アップグレードを実行します。
module がハード ディスクの破損などの深刻なイベントに影響を受け、NAM アプリケーションを起動できない場合は、Cisco Prime NAM アプリケーション ソフトウェアを再インストールするためにヘルパー ユーティリティを使用します。
NAM リカバリおよび NAM ソフトウェア イメージをインストールするためにヘルパー ユーティリティにアクセスするには、スイッチの CLI コンソールで次の手順を実行します。
(注) この作業を実行するには、user または admin 権限でログインします。
ステップ 1 Cisco.com から接続された TFTP サーバに NAM のリカバリおよびソフトウェア イメージの両方をダウンロードします。
リカバリのヘルパー ファイルには、 helper の用語が含まれます(たとえば、 nam-app-x86_64.6-0-1-lfbff-helper.SSA )。
ステップ 2 NAM モジュールがスーパーバイザ CLI を使用して正しい VLAN に設定されていることを確認します。
ここで、 X は NAM モジュールが置かれているスロットで、 YY は NAM 接続に使用するルーティング可能な VLAN です。
ステップ 3 スーパーバイザの(SUP)CLI で NAM モジュールをリセットします。
ここで、 X は NAM モジュールが置かれているスロットです。
ステップ 4 SUP CLI から NAM コンソールにアクセスします。
ここで、 X は NAM モジュールが置かれているスロット番号です。
セッション端末または ROMMON プロンプトに、ブートアップ シーケンスが表示されます。リカバリ プロセスを開始するには、ROMMON プロンプトにアクセスする必要があります。
ステップ 5 10 秒以内に Esc を押して、ROMMON プロンプトを表示します。
ステップ 6 ROMMON プロンプトが表示されたら、TFTP サーバおよびファイル パス変数のパラメータを追加することで、ネットワーキングを設定します。
次の一覧は、設定する必要があるパラメータについて説明します。
– IP_ADDRESS:スイッチで指定されたスイッチ vlan の NAM の IP アドレス
– DEFAULT_GATEWAY:スイッチで指定された vLAN のゲートウェイ
– IP_SUBNET_MASK:スイッチで指定されたスイッチ vlan のサブネット マスク
– IMG_FILE:NAM アプリケーション イメージのパスと名前
– TFTP_SERVER:リカバリ イメージをダウンロードするために使用する TFTP サーバ
– IMAGE:TFTP サーバ上のリカバリ イメージまでの完全なパス
ここで、 10.1.2.3 は、スーパーバイザから到達できる実行 TTP サーバで、IMG_FILE がパスと NAM ファイル名に設定されています。
ステップ 8 NAM ヘルパー メニューを探します。次のような内容がコンソールに表示されます。
ステップ 9 n メニュー項目を使用して、ネットワーク パラメータを設定します。
ステップ 10 1 を選択して、手動でネットワークを設定し、プロンプトに従います。
ステップ 11 完了したら、 r を入力して、メイン メニューに戻ります。
ステップ 12 NAM イメージをダウンロードしてインストールします。リカバリのため、メニュー項目 2 を常に選択します。
ステップ 13 ステップ 1 で使用した NAM イメージに完全な URL パスを入力します。プロンプトが表示されたら、 Enter キーを押して、インストールを確認します。
ステップ 15 r を押して、新しくインストールされた NAM アプリケーションをリブートします。
引き続きコンソールを見ていると、ROMMON のブートアップ シーケンスと NAM のブートアップ シーケンスが表示されます。NAM ログイン プロンプトを待ちます。ユーザの操作は、そのポイントに到達するまでは必要ではありません。
ステップ 16 root パスワードを使用して、 root ユーザとしてログインします。
NAM の CLI が表示されます。これで回復が完了しました。
NAM を設定するには、NAM の起動および実行に進みます。その後、可能な場合、設定が完了したら、保存したデータを復元します。
ここでは、実行が必要になる可能性がある一部の高度な作業について説明します。
ルート パスワードを忘れてしまい、デフォルト値にリセットする必要がある場合は、 clear service module slot x password をスイッチから入力してください。
NAM からデフォルト値に NAM ルート パスワードをリセットする方法の詳細については、『 Cisco Prime Network Analysis Module Software User Guide 』を参照してください。
この手順では、NAM への Telnet または SSH セッションを開始および終了の方法について説明します。NAM のモニタリングとメンテナンスには、通常、NAM GUI を使用するので、この手順はあまり実行することはありません。ただし、GUI にアクセスできない場合は、Telnet または SSH を使用し、NAM CLI からトラブルシューティングを実行しなければならない場合もあります。
– ゲートウェイの背後のホストから NAM システム IP アドレスに ping を実行します。
– NAM CLI から、NAM システムのデフォルトのゲートウェイに ping を実行します。
ステップ 1 telnet { ip-address | hostname }
または
ssh { ip-address | hostname }
ステップ 2 ログイン プロンプトで root と入力します。
ステップ 3 パスワード プロンプトで、パスワードを入力します。
または
パスワードを工場出荷時のデフォルト設定から変更していない場合は、ルート パスワードとして root を入力します。
ステップ 4 NAM CLI を使用して作業を実行します。NAM への Telnet または SSH セッションを終了して Cisco IOS CLI に戻したい場合は、ステップ 5 および ステップ 6 を実行します。
NAM CLI の詳細については、『 Prime NAM Command Reference Guide 』を参照してください。
サービス モジュールは、出荷前に入念にテストされています。問題が発生した場合は、この項を使用して問題を特定するか、問題の原因であるモジュールの使用を停止してください。
(注) この項の手順では、最初の Cisco NAM-NX1 の起動をトラブルシューティングしていること、およびモジュールが出荷時の設定になっていることが想定されています。コンポーネントの取り外しまたは取り付けを行った、またはデフォルト設定を変更した場合は、これらの推奨事項は適用されないことがあります。
ここでは、モジュールで発生する可能性がある一部の問題について説明します。頻繁に発生する可能性がある問題について扱います。
トラブルシューティングおよびよくある質問(FAQ)の詳細は、『 Cisco Prime Network Analysis Module Software User Guide 』で検索できます。
NAM のハード ディスクが破損しないように、シャーシから NAM を取り外したり、電源を切断したりする前に NAM を正しくシャットダウンする必要があります。このシャットダウン手順は、スーパーバイザ モジュールの CLI プロンプトまたは NAM CLI プロンプトでコマンドを入力することによって開始できます。グレースフル シャットダウンを実行するには、CLI コマンド out-of-service module <module_number> を使用します。
(注) 正しい VDC を使用していることを確認します。switchto vdc コマンドを使用すれば、VDC を変更できます。
(注) ディスクの破損が発生した場合は、--reformat オプションを使用してアプリケーション イメージを再度アップグレードすることによってディスクを復旧できます。
シャットダウン プロセスには数分かかる場合があります。NAM がシャットダウンしてから赤色に点滅すると、STATUS LED は消えます。シャットダウンおよび起動のコマンドの詳細については、『 Cisco Prime NAM Command Reference Guide 』を参照してください。
ここでは、モジュールの LED の位置と意味について説明します。
NAM メモリまたはハード ディスクは、次の手順を使用して交換できます。
(注) 安全に関する注意事項については、「Safety Guidelines」を参照してください。
警告 ハード ディスク ドライブを扱う場合は、ESD または静電気防止用リスト ストラップ、静電気防止用フォーム パッドまたはマット(推奨)を使用し、必要なすべての静電気防止規格に従うようにしてください。
ステップ 1 グレースフル シャットダウンを実行するには、CLI out-of-service module module_number を使用してモジュールをシャットダウンします。ライトが消えるまで待ってから取り外します。
ステップ 2 NAM モジュールをスイッチ スロットから慎重に取り外します。
ステップ 3 古いメモリ DIMM を取り外すには、白いラッチを押し下げます。どのサイズの DIMM にもカバーはなく、ネジ止めやはんだ付けもなく、遮っている他のコンポーネントもないため、容易に取り外すことができます。
ステップ 4 ハード ディスク ドライブを扱う際には、すべての必要な静電気防止規格に従ってください。
ステップ 5 ハード ドライブがすでに取り付けられている場合は、ドライブ トレイにハード ドライブを固定している 4 本のネジを No.2 プラス ドライバを使用して緩め、取り外します。
ステップ 6 新しい DIMM またはハード ドライブを取り付けます。DIMM を取り外したり、挿入したりする場合は余分な力を加えないでください。
ステップ 7 モジュールをスロットの元の場所に差し込みます。ブートすると、STATUS ボタンがレッドからグリーンに変わるのがわかります。
CLI ヘルパー ユーティリティを使用して、次の管理タスクを実行できます。
ヘルパー ユーティリティへのアクセス方法については、リカバリ インストールの実行を参照してください。
(注) メニュー項目 1 および 2 を使用する前に、moduleのネットワーク パラメータを設定するためのメニュー項目 n を選択します。
次の項では、ヘルパー ユーティリティ メニュー、各オプションの内容、および特定のオプションの使用要件について説明します。
オプション n を使用して、ソフトウェアのネットワーク パラメータを設定します。
ステップ 1 [Configure Network Interface] メニューが表示されたら、 1 と入力してネットワークを手動で設定します。
ステップ 2 ユーティリティで、moduleの IP アドレス、ネットマスク、およびデフォルト ゲートウェイを入力するよう求められます。
オプション 1 を使用して、FTP サーバの場所から現在のアプリケーション イメージのバージョンをダウンロードし、イメージをハード ディスクに書き込みます。
(注) NAM アプリケーションがすでにインストールされ、ネットワークが設定された場合、ネットワーク設定はヘルパーにより自動的に検出されます。検出されない場合は、このオプションを使用する前に、オプション n を使用してネットワークを設定します。
このオプションを使用すると、FTP サーバの場所または HTTP を使用してアクセスできる場所から現在のアプリケーションのバージョンがダウンロードされます。また、Cisco.com から NAM ソフトウェアの最新バージョンをダウンロード することもできます。
この URL を使用するには、シスコ サービス契約を締結している必要があり、zip 形式のソフトウェアをダウンロードするためにインターネットへのアクセスが必要です。
オプション 2 を使用して、現在のアプリケーション イメージをダウンロードし、イメージをハード ディスクに書き込みます。
(注) NAM アプリケーションがすでにインストールされ、ネットワークが設定された場合、ネットワーク設定はヘルパーにより自動的に検出されます。検出されない場合は、このオプションを使用する前に、オプション n を使用してネットワークを設定します。
このオプションを使用すると、FTP サーバの場所または HTTP を使用してアクセスできる場所から現在のアプリケーション イメージのバージョンがダウンロードされます。また、Cisco.com から NAM ソフトウェアの最新バージョンをダウンロード することもできます。
この URL を使用するには、シスコ サービス契約を締結している必要があり、zip 形式のソフトウェアをダウンロードするためにインターネットへのアクセスが必要です。
オプション 5 を使用して、ファイル転送方式を変更します。このオプションは、ファイル転送方式を間違って変更した場合にのみ必要です。 FTP と HTTP のみがサポートされます。
オプション 6 を使用して、ping を送信して、ネットワーク接続があるかどうかを確認します。要求された場合は、ping を実行する対象の IP アドレスまたは完全ドメイン名を入力します。
オプション 7 を使用して、ブートフラッシュをフォーマットします。
ブート フラッシュをフォーマットすることを選択した場合、NAM イメージを再インストールする必要があります。指示された場合にのみ、このオプションを使用することを推奨します。
オプション r を使用して、ヘルパー ユーティリティを終了し、電源を再投入して(リブートして)、新しくインストールされたアプリケーション イメージを起動します。
ここでは、NAM を確認するために使用できるいくつかのスイッチ コマンドについて説明します。
現在のユーザおよび関連付けられている回線を表示するには、 show users コマンドを使用します。
スイッチの CLI から、実行モードで次のコマンドを発行します。
show module # version / show analysis module x version
スイッチの NAM ソフトウェアのバージョンを特定するには、 show module または show analysis module コマンドを使用します。
NAM の状態(アクティブまたは非アクティブ)を確認するには、 show service nam summary コマンドを使用します。
ここでは、Cisco Nexus 7000 シリーズ Network Analysis Module 機能に関連する参考資料を示します。
『 Cisco Network Analysis Module ( NAM ) Software 』( http://www.cisco.com/en/US/products/sw/cscowork/ps5401/tsd_products_support_series_home.html ) |
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『 Cisco Network Modules and Interface Cards Regulatory Compliance and Safety Information 』( http://www.cisco.com/en/US/products/ps9402/prod_installation_guides_list.html ) |
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『 Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Interfaces Command Reference 』( http://www.cisco.com/en/US/products/ps9402/prod_command_reference_list.html ) |
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マニュアルの入手方法、テクニカル サポート、その他の有用な情報について、次の URL で、『 What's New in Cisco Product Documentation 』を参照してください。 http://www.cisco.com/en/US/docs/general/whatsnew/whatsnew.html
『 What's New in Cisco Product Documentation 』はシスコの新規および改訂版の技術マニュアルの一覧を提供するもので、RSS フィードとして購読できます。また、リーダー アプリケーションを使用すると、コンテンツがデスクトップに直接配信されるようになります。RSS フィードは無料のサービスです。