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このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、PA-MC-T3 ポート アダプタの次の内容について説明します。
• 「機能」
• 「LED」
PA-MC-T3 は、BNC コネクタを使用して 1 つの T3 インターフェイス接続を提供するシングル幅の 1 ポート アダプタです(図1-1 を参照)。このインターフェイスで、最大 28 の T1 回線(1 つの T3 グループ)をサポートできます。各 T1 回線は、個別に設定できるシリアル インターフェイスとして構成されます。
PA-MC-T3 の T3 リンクは、28 の独立した T1 データ回線としてチャネライズされます。各 T1 回線を、シリアル データ伝送用としてチャネライズまたは非チャネライズできます。
各 T1 回線には、T1 の全帯域幅、T1 帯域幅の一部、またはデータ伝送用にチャネライズした T1 帯域幅を割り当てることができます。各 T1 回線の使用可能帯域幅は、 n × 56 kbps または n × 64 kbps で、 n は、1 ~ 24 の番号が割り当てられているタイムスロットの番号です。チャネライズド T1 では各 T1 回線に最大 24 のタイムスロット(56/64 kbps)を使用できます。T1 帯域幅を最大速度で利用しない場合、未使用の T1 帯域幅の一部は使用不可となり、アイドル チャネル データ用になります。複数の T1 回線の集線化はサポートされません。PA-MC-T3 がサポートしている論理チャネル数は、最大 128 です。
(注) PA-MC-T3 上の T1 回線には、他のシスコ製品に使用されている従来のゼロからの番号設定(0 ~ 27)と異なり、1 ~ 28 の番号が割り当てられています。これは、チャネライズド(マルチチャネル)T3 機器における Telco の番号設定方式と一致しています。
PA-MC-T3 の T3 セクションは、(c-bit パリティを使用した)メンテナンス データリンク チャネル、ペイロード、およびネットワーク ループバックをサポートしています。PA-MC-T3 の T1 セクションは、Extended Super Frame(ESF; 拡張スーパ フレーム)フレーミングの Facility Data Link(FDL)および各種のループバックをサポートしています。各 T1 回線において、Bit Error Rate(BER; ビット誤り率)テストがサポートされます。テストは通常、フレーム化されていない T1 信号上で実施されます。
PA-MC-T3 の各 T1 リンク上では、Cisco High-Level Data Link Control(HDLC; ハイレベル データリンク制御)、フレーム リレー、PPP(ポイントツーポイント プロトコル)、および Switched Multimegabit Data Service(SMDS)Data Exchange Interface(DXI; データ交換インターフェイス)カプセル化がサポートされます。DXI は、SMDS のためだけに T1 回線上に送信されるので、DXI 用の直接入力端子がある SMDS スイッチに接続する必要があります。
(注) PA-MC-T3 は、複数 T1 回線の集線化(「逆多重化」または「接合」と呼ばれる)によるデータ伝送の高速化をサポートしていません。
PA-MC-T3 上の物理 T3 リンクには、受信(RX)用と送信(TX)用の 2 つのメス BNC コネクタが付いています。PA-MC-T3 インターフェイスに外部 T3 機器を接続するには、オス BNC コネクタが付いている 75 Ω RG-59 同軸インターフェイス ケーブルを使用する必要があります(ケーブルの詳細については、ケーブル、コネクタ、ピン割り当てを参照)。
28 ある T1 回線はいずれも、チャネライズド T1 回線として設定できます。また、複数の T1 回線のタイムスロットをグループ化して、いくつかの個別の論理チャネル グループを構成し、各グループのデータ伝送にそれぞれ異なるデータリンク レイヤ プロトコル カプセル化を使用することができます。
各論理チャネル グループは、個々の 56/64 kbps タイムスロットで構成します。また、1、9、および 12 ~ 14 のタイムスロットのように個々のタイムスロットと 指定範囲 のタイムスロットによって構成することもできます。1 つの論理チャネル グループに 1 ~ 24 のタイムスロットを指定できますが、同じタイムスロットを複数の論理チャネル グループに設定することはできません。未使用のタイムスロットには、プログラマブル アイドル チャネル データが保管されます。
各 T1 回線には、オンボード T1 Bit Error Rate Test(BERT; ビット誤り率テスト)回路が組み込まれています。これにより、ポート アダプタ ソフトウェアはプログラマブル パターンの送信と検出を実行します。BERT は、任意の T1 回線だけで実行することも、28 の全 T1 回線で同時に実行することもできます。
• 44.736 Mbps の T3 伝送速度での双方向データ送受信(T3 回線では、DS3 [デジタル信号レベル 3] デジタル信号が伝送されます)。
• 送信(TX)/受信(RX)用の 2 つのメス BNC コネクタによる T3 接続、インピーダンス 75 Ω の RG-59 同軸ケーブルが必要です。
• RFC 1406 および RFC 1407 をサポート(CISCO-RFC-1407-CAPABILITY.my)。RFC 1406 では、Frac テーブル以外の全テーブルがサポートされます。RFC 1407 では、FraEnd テーブル以外の全テーブルがサポートされます(Cisco MIB [管理情報ベース] ファイルへのアクセスについては、『 Cisco Management Information Base(MIB)User Quick Reference 』を参照してください)。
• PA-MC-T3 マイクロコードは DRAM(または SDRAM)構成にロードされ、そこから実行されます。DRAM の構成は PA-MC-T3 が搭載されている VIP モデルによって異なります。
• Catalyst RSM/VIP2 では、PA-MC-T3 マイクロコードは、Catalyst RSM/VIP2-40 の DRAM にロードされ、DRAM から実行されます。
PA-MC-T3 ポートは、75 Ω 同軸ケーブル(ATT 728A type coax)経由で伝送される DSX-3 レベル信号を送受信するように設計されています。T3 ポートは、DSX-3 レベル BNC コネクタを備えている任意の機器に接続することができます。
表1-1 に、T3 フロント エンドの仕様を示します。
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DSX-3、75 Ω 同軸ケーブル(728A または同等品)上で 450 フィート(135 m)まで送信可能。回線側のパルス波形テンプレートに適合。 |
PA-MC-T3 には、6 つのステータス LED と 1 つの ENABLED LED が一列に並んでいます(図1-2 を参照)。
表1-2 にポート LED のカラーと意味を示します。
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設定済みの T1 回線または T3 リンク上で、アラーム条件 1 を受信しました。 |
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ポート アダプタにブート障害が発生しました。 2 |
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ポート アダプタの Line Interface Unit(LIU)により、T3 リンク上で受信信号損失が検出されました。 |
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レシーバーにより、Far-End Receive Failure(FERF; 遠端側受信障害)信号が検出されました。 3 |
システムの初期設定が完了すると、ポートが作動可能になったことを示すため、ENABLED LED が点灯します。
PA-MC-T3 をイネーブルにするには、次の条件が満たされている必要があります。
• ポート アダプタが正しく接続され、次のいずれかから電力が供給されていること
–Catalyst 6000 ファミリ FlexWAN モジュール
• ポート アダプタに有効なシステム ソフトウェア イメージが、正しくダウンロードされていること
–PA-MC-T3 を搭載した Catalyst RSM/VIP2
–PA-MC-T3 を搭載した Catalyst 6000 ファミリ FlexWAN モジュール
上記のいずれかの条件が満たされていない場合、または他の理由により初期設定に失敗した場合、ENABLED LED は点灯しません。
(注) LED が示すインターフェイス ステータス情報のほかにも、ルータのコンソール ポートや Telnet または SNMP(簡易ネットワーク管理プロトコル)を通じて、詳細なインターフェイス ステータス情報を入手することができます。
PA-MC-T3 のインターフェイス コネクタは RG-59 同軸 BNC タイプで、送信(TX)用および受信(RX)用に各 1 つのコネクタが付いています。BNC コネクタは、トランスフォーマによって、PA-MC-T3 上のアナログ物理インターフェイスである PA-MC-T3 LIU に連結されています。
PA-MC-T3 上の BNC コネクタのピン配置および信号は、次のとおりです。
• 送信(TX)側 ― 信号はセンタ コンタクト上で送信されます。外側シールドは、TX BNC コネクタに接続する 75 Ω RG-59 同軸ケーブル用のアースです。
• 受信(RX)側 ― 信号はセンタ コンタクト上で受信されます。外側シールドは、RX BNC コネクタに接続する 75 Ω RG-59 同軸ケーブル用のアースです。
EMI(電磁波干渉)を軽減するために、各 75 Ω 同軸ケーブルにフェライト スリーブ(コモンモード チョーク)を取り付ける必要があります(PA-MC-T3 では、各 75 Ω 同軸ケーブルに 2 つのフェライト スリーブが付属品として含まれています)。
(注) フェライト スリーブは、各同軸ケーブルの PA-MC-T3 側の、BNC コネクタにできるだけ近い位置に取り付ける必要があります(図1-3 を参照)。
図1-4 に、PA-MC-T3 に使用する一般的な 75 Ω RG-59 同軸ケーブル ペアを示します。PA-MC-T3 の接続には、必ず、このタイプの同軸ケーブル ペアを使用してください。PA-MC-T3 の各接続(RX および TX)に、75 Ω 同軸ケーブルを 1 本使用します。
図1-4 に示すように、送信用と受信用の 2 本のケーブルは、EMI を防ぐために全体を 1 本にまとめておくことを推奨します。標準的な熱加工シュリンク チューブまたはケーブル タイを使用してください。
図1-4 フェライト スリーブを取り付けた 75 Ω RG-59 同軸ケーブル ペア
最初からフェライト ビードが取り付けられている 75 Ω 同軸ケーブル ペア(シスコ製品番号:CAB-ATM-DS3/E3)を発注することもできます(図1-5 を参照)。このタイプの 75 Ω 同軸ケーブルは、他のケーブル ベンダーでは市販されて いません 。
図1-5 CAB-ATM-DS3/E3 ケーブル -- BNC コネクタ付きの 75 Ω RG-59 同軸ケーブル
ここでは、サポート対象プラットフォーム上でのポート アダプタのスロット位置について説明します。次の各プラットフォームのスロット位置の規則を図で示します。
• 「Catalyst 6000 ファミリ FlexWAN モジュールのスロット番号」
• 「Cisco 7200 シリーズ ルータおよび Cisco 7200 VXR ルータのスロット番号」
• 「Cisco uBR7200 シリーズ ルータのスロット番号」
• 「Cisco 7304 PCI ポート アダプタ キャリア カードのスロット番号」
• 「Cisco 7000 シリーズ ルータおよび Cisco 7500 シリーズ ルータの VIP スロット番号」
Catalyst RSM/VIP2 は、Catalyst 5000 ファミリスイッチの一番上のスロット(スーパーバイザ エンジンを含む)を除く任意のスロットに搭載できます。Catalyst RSM/VIP2 はインターフェイス プロセッサ スロット番号を使用しません。したがって、搭載されたスロットではスロット番号は記載されていません。ポート アダプタは、Catalyst RSM/VIP2 のポート アダプタ スロット 0 または 1 のどちらにでも搭載できます。図1-6 に、Catalyst RSM/VIP2 に 2 つのポート アダプタを搭載した Catalyst 5000 ファミリ スイッチを示します。
図1-6 Catalyst RSM/VIP2 にポート アダプタが搭載された Catalyst 5000 ファミリ スイッチ
図1-7 に、Catalyst RSM/VIP2-40 のポート アダプタ スロット 0 とスロット 1 に搭載した 2 つの PA-MC-T3 を示します。
図1-7 2 つの PA-MC-T3 を搭載した Catalyst RSM/VIP2-40
Catalyst 6000 ファミリ FlexWAN モジュールは、Catalyst 6000 ファミリ スイッチのスロット 1 以外の任意のスロットに搭載できます。スロット 1 は、スーパーバイザ エンジン専用です。ポート アダプタは、FlexWAN モジュール上のポート アダプタ ベイ 0 または 1 のどちらかに搭載できます。図1-8 に、FlexWAN モジュールに 2 つのブランク ポート アダプタを搭載した Catalyst 6000 ファミリ スイッチを示します。
(注) スロット 1 は、スーパーバイザ エンジン専用です。冗長スーパーバイザ エンジンを使用する場合、スロット 2 に取り付けます。冗長スーパーバイザ エンジンを使用しない場合、スロット 2 は他のモジュールに使用できます。
図1-8 FlexWAN モジュールにポート アダプタが搭載された Catalyst 6000 ファミリ スイッチ
Cisco 7202 ルータには、ポート アダプタ用スロットが 2 つあります。スロットは、左から右に番号が付けられています。ポート アダプタは、どちらのスロット(スロット 1 またはスロット 2)にも取り付けることができます。ここでは、Cisco 7202 ルータの図はありません。
Cisco 7204 ルータおよび Cisco 7204VXR ルータには、ポート アダプタ用スロットが 4 つ、input/output(I/O; 入力/出力)コントローラ用スロットが 1 つあります。スロットは左下から右上に番号が付けられ、スロット 1 からスロット 4 になります。ポート アダプタは、任意のスロット(スロット 1 ~ 4)に取り付けることができます。スロット 0 は、常に I/O コントローラ専用です。Cisco 7204 ルータおよび Cisco 7204VXR の図はありません。
Cisco 7206 ルータおよび Cisco 7206VXR ルータ(Cisco AS5800 ユニバーサル アクセス サーバに搭載のルータ シェルフとしての Cisco 7206 および Cisco 7206VXR ルータを含む)には、ポート アダプタ用スロットが 6 つ、I/O コントローラ用スロットが 1 つあります。スロットは左下から右上に番号が付けられ、スロット 1 からスロット 6 になります。ポート アダプタは、6 つのスロットのうち、任意のスロット(スロット 1 ~ 6)に取り付けることができます。スロット 0 は、常に I/O コントローラ専用です。
図1-9 に、Cisco 7206 ルータのスロット番号を示します。
図1-9 Cisco 7206 ルータのポート アダプタ スロット
図1-10 に、Cisco 7206 ルータのポート アダプタ スロット 3 に搭載した PA-MC-T3 を示します。
図1-10 PA-MC-T3 を搭載した Cisco 7206
Cisco uBR7223 ルータは、ポート アダプタ スロットを 1 つ(スロット 1)備えています。スロット 0 が存在する場合、常に I/O コントローラ専用になります。Cisco uBR7223 ルータの図はありません。
Cisco uBR7246 ルータおよび Cisco uBR7246VXR ルータには、ポート アダプタ用スロットが 2 つがあります(スロット 1 およびスロット 2)。スロット 0 が存在する場合、常に I/O コントローラ専用になります。
図1-11 に、Cisco uBR7246 ルータまたは Cisco uBR7246VXR ルータのポート アダプタのスロット番号を示します。
図1-11 Cisco uBR7246 および Cisco uBR7246VXR ルータのポート アダプタ スロット
図1-12 に、Cisco uBR7246 ルータのポート アダプタ スロット 2 に搭載した PA-MC-T3 を示します。
図1-12 PA-MC-T3 を搭載した Cisco uBR7246
図1-13 に、ポート アダプタが搭載された Cisco 7201 ルータの前面図を示します。Cisco 7201 ルータには、ポート アダプタ スロットが 1 つだけあります(スロット 1)。
図1-13 Cisco 7201 ルータのポート アダプタ スロット
図1-14 に、ポート アダプタが搭載された Cisco 7301 ルータの前面図を示します。Cisco 7301 ルータには、ポート アダプタ スロットが 1 つだけあります(スロット 1)。
図1-14 Cisco 7301 ルータのポート アダプタ スロット
Cisco 7304 PCI ポート アダプタ キャリア カードは、Cisco 7304 ルータのモジュール スロット 2 ~ 5 に搭載します。図1-15 に、Cisco 7304 ルータのモジュール スロット番号を示します。ポート アダプタのスロット番号は、モジュールのスロット番号と同じです。スロット 0 とスロット 1 は、NPE モジュールまたは NSE モジュール専用です。
図1-16 に、ポート アダプタを搭載した Cisco 7304 PCI ポート アダプタ キャリア カードを示します。Cisco 7304 PCI ポート アダプタ キャリア カードには、シングル幅のポート アダプタを 1 つ取り付けることができます。
図1-15 Cisco 7304 ルータのモジュール スロット
図1-16 Cisco 7304 PCI ポート アダプタ キャリア カード -- ポート アダプタを搭載
図1-17 に、ポート アダプタが搭載された Cisco 7401ASR ルータの前面図を示します。Cisco 7401ASR ルータには、ポート アダプタ スロットが 1 つだけあります(スロット 1)。
図1-17 Cisco 7401ASR ルータのポート アダプタ スロット
PA-MC-T3 は、Cisco 7000 シリーズおよび Cisco 7500 シリーズ ルータで使用されている Versatile Interface Processor 2(VIP2; 第二世代 Versatile Interface Processor)および Versatile Interface Processor 4(VIP4; 第四世代 Versatile Interface Processor)でサポートされています。Cisco 7010 ルータおよび Cisco 7505 ルータの場合、VIP スロットに VIP マザーボードを水平方向に搭載します。Cisco 7507 ルータおよび Cisco 7513 ルータの場合、VIP スロットに VIP マザーボードを垂直方向に搭載します。ポート アダプタは、VIP のどちらのベイにも搭載できます(ポート アダプタ スロット 0 または 1)。ベイは、VIP 上で左から右に番号付けられています。
図1-18 に、VIP2 上のスロット番号を示します。
図1-19 に、VIP4 上のスロット番号を示します。
図1-20 に、VIP2-40 のスロット 0 およびスロット 1 に搭載した 2 つの PA-MC-T3 ポート アダプタを示します。
図1-20 VIP2-40 のポート アダプタ スロット 0 および 1 に搭載した 2 つの PA-MC-T3
Cisco 7010 ルータにはポート アダプタ用スロットが 3 つ、Route Switch Processor(RSP)用スロットが 2 つあります。スロットは、下から上へ番号が付けられています。ポート アダプタは、任意の VIP インターフェイス スロット(スロット 0 ~ 2)に取り付けることができます。スロット 3 および 4 は、常に RSP 専用です。Cisco 7010 ルータの図はありません。
Cisco 7505 ルータには、ポート アダプタ用スロットが 4 つ、RSP 用スロットが 1 つあります。スロットは、下から上へ番号が付けられています。ポート アダプタは、任意の VIP インターフェイス スロット(スロット 0 ~ 3)に取り付けることができます。1 つのスロットは、常に RSP 専用です。Cisco 7505 ルータの図はありません。
Cisco 7507 ルータには、ポート アダプタ用スロットが 5 つ、RSP 用スロットが 2 つあります。スロットは、左から右に番号が付けられています。ポート アダプタは、任意の VIP インターフェイス スロット(スロット 0、1、4、5、または 6)に取り付けることができます。スロット 2 および 3 は、常に RSP 専用です。Cisco 7507 ルータの図はありません。
Cisco 7513 ルータには、ポート アダプタ用スロットが 11 個、RSP 用スロットが 2 つあります。スロットは、左から右に番号が付けられています。ポート アダプタは、任意の VIP インターフェイス スロット(スロット 0 ~ 5、またはスロット 9 ~ 12)に取り付けることができます。スロット 6 および 7 は、常に RSP 専用です。Cisco 7513 ルータの図はありません。
ここでは、サポート対象のプラットフォームに搭載した PA-MC-T3 のインターフェイス アドレスの識別方法について説明します。インターフェイス アドレスは、ルータまたはスイッチ上の各インターフェイスの物理的な位置を表します。
PA-MC-T3 インターフェイス アドレスは、常に T1 回線番号:チャネル グループ番号 で終了します。
• T1 回線番号 は、PA-MC-T3 の T1 回線番号で、1 ~ 28 です。
• チャネル グループ番号 は T1 回線上の論理チャネル グループの番号で、0 ~ 23 です。
ルータに搭載した PA-MC-T3 上のインターフェイスは、他のポート アダプタの取り付けまたは取り外しに関係なく、常に同じアドレスを保持します。ただし、ポート アダプタを別のスロットに移動した場合には、インターフェイス アドレスの最初の数値が新しいポート アダプタ スロット番号に変わります。
VIP または FlexWAN モジュールに搭載した PA-MC-T3 上のインターフェイスも、他のインターフェイス プロセッサまたはモジュールの取り付けまたは取り外しに関係なく、同じアドレスを保持します。ただし、VIP または FlexWAN モジュールを別のスロットに移動した場合には、インターフェイス プロセッサまたはモジュール スロット番号が、新しいスロット番号に変わります。
(注) Cisco IOS ソフトウェアは設定済みの論理チャネル グループを 1 つのシリアル インターフェイスとして認識します。そのため、設定済みの論理チャネル グループには、シリアル インターフェイスに対して有効なすべてのコンフィギュレーション コマンドを実行できます。設定した論理チャネル グループでは、PPP、HDLC、SMDS、およびフレームリレーの各カプセル化方式を使用してデータ トラフィックを転送することができます。使用するカプセル化方式は、シリアル インターフェイス コンフィギュレーション コマンドで指定します。また、設定済みの論理チャネル グループには、シリアル インターフェイスに適用できるすべてのコマンド スイッチ(最適スイッチングを含む)を使用することができます。
(注) インターフェイス ポートには、0 で始まって左から右に番号が付けられています。
次のサブセクションでは、サポート対象プラットフォームのインターフェイス アドレスのフォーマットについて説明します。
• 「Catalyst 5000 ファミリ スイッチに搭載した Catalyst RSM/VIP2 のインターフェイス アドレス」
• 「Catalyst 6000 ファミリ FlexWAN モジュールのインターフェイス アドレス」
• 「Cisco 7200 シリーズ ルータおよび Cisco 7200 VXR ルータのインターフェイス アドレス」
• 「Cisco uBR7200 シリーズ ルータのインターフェイス アドレス」
• 「Cisco 7201 ルータのインターフェイス アドレス」
• 「Cisco 7301 ルータのインターフェイス アドレス」
• 「Cisco 7304 PCI ポート アダプタ キャリア カードのインターフェイス アドレス」
• 「Cisco7401ASR ルータのインターフェイス アドレス」
• 「Cisco 7000 シリーズ ルータおよび Cisco 7500 シリーズ ルータの VIP インターフェイス アドレス」
表1-3 に、サポート対象プラットフォームのインターフェイス アドレスのフォーマットをまとめています。
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Catalyst 6000 ファミリ スイッチに搭載した Catalyst 6000 ファミリ FlexWAN モジュール |
モジュール スロット番号/ |
モジュール スロット ― 2 4 ~ 13(スイッチのスロット数によって異なる) |
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ポート アダプタ スロット ― 1 ~ 6(ルータのスロット数による) 5 |
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ポート アダプタ スロット ― 常に 1 2 |
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ポート アダプタ スロット ― 1 または 2 2 |
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インターフェイス プロセッサ スロット番号/ポート アダプタ スロット番号/インターフェイス ポート番号/ |
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4.スロット 1 は、スーパーバイザ エンジン専用です。冗長スーパーバイザ エンジンを使用する場合、スロット 2 に取り付けます。冗長スーパーバイザ エンジンを使用しない場合、スロット 2 は他のモジュールに使用できます。 |
Catalyst 5000 ファミリ スイッチの場合、Catalyst RSM/VIP2 は、最上段のスロット(スーパーバイザ エンジン モジュールを搭載)を除く任意のスロットに搭載できます。Catalyst 5000 ファミリ スイッチの Catalyst RSM/VIP2 は、インターフェイス プロセッサ スロット番号を使用しません。したがって、搭載されたスロットではスロット番号は記載されていません。ポート アダプタは、Catalyst RSM/VIP2 のポート アダプタ スロット 0 またはスロット 1 のいずれかに搭載できます。図1-6 および図1-7 を参照してください。
インターフェイス アドレスは 4 つの数値で構成され、フォーマットは次のとおりです。 ポート アダプタ スロット 番号 /インターフェイス ポート番号/T1 回線番号:チャネル グループ番号 。 表1-3 を参照してください。たとえば、Catalyst 5000 ファミリ スイッチの Catalyst RSM/VIP2 のポート アダプタ スロット 1 に PA-MC-T3 を搭載した場合、インターフェイス アドレスは 1/0/1/0 になります(ポート アダプタ スロット 1、インターフェイス ポート 0、T1 回線 1、チャネル グループ 0)。
Catalyst 6000 ファミリ FlexWAN モジュールをモジュール スロットの 2 ~ 9 に搭載できます(ルータのスロット数によって異なる)。スロット 1 は、スーパーバイザ エンジン専用です。ポート アダプタは、FlexWAN モジュール上のポート アダプタ ベイ 0 または 1 のどちらかに搭載できます。図1-8 を参照してください。
インターフェイス アドレスは 5 つの番号で構成されています。アドレス フォーマットは、次のとおりです。 モジュール番号/ポート アダプタ ベイ番号/インターフェイス ポート番号/T1 回線番号:チャネル グループ番号 。 表1-3 を参照してください。
最初の番号は、FlexWAN モジュールが搭載されているシャーシのモジュール スロットを示しています(シャーシのスロット数に応じてスロット 2 ~ 3、6、または 9)。これらのモジュール スロットは、通常、上から下へ、1 から番号が付けられています。
2 番めの番号は、ポート アダプタが搭載されている FlexWAN モジュールのベイ(0 または 1)を示しています。FlexWAN モジュール上のベイは左から右に番号が付けられています。
3 番めの番号は、ポート アダプタの物理ポート番号を示しています。PA-E3+ はシングルポート ポート アダプタなので、ポート番号は常に 0 になります。PA-MC-T3 はシングルポート ポート アダプタなので、ポートは常に 0 になります。
4 番めの数値は PA-MC-T3 の T1 回線番号で、1 ~ 28 です。
5 番めの数値は T1 回線上の論理チャネル グループの番号で、0 ~ 23 です。
たとえば、PA-MC-T3 をモジュール スロット 3、ポート アダプタ ベイ 0 の FlexWAN モジュールに搭載した場合、インターフェイス アドレスは 3/0/0/1:0(モジュール スロット 3、ポート アダプタ ベイ 0、インターフェイス ポート 0、T1 回線 1、論理チャネル グループ 0)です。ポート アダプタを FlexWAN モジュールのポート アダプタ ベイ 1 に搭載した場合、インターフェイス アドレスは 3/1/0/1:0 です。
(注) モジュール スロット 3 から PA-MC-T3 が搭載されている FlexWAN モジュールを取り外してモジュール スロット 6、ポート アダプタ ベイ 0 に取り付けると、インターフェイス アドレスは 6/0/0/1:0 になります。
(注) FlexWAN モジュールの物理ポート アドレスは 0 がベースで、これは従来の Catalyst 6000 ファミリの 1 をベースとしたポート アドレスとは異なっています。
Cisco 7200 シリーズ ルータおよび Cisco 7200 VXR ルータでは、ポート アダプタ スロットが左下から右上に番号が付けられ、Cisco 7202 の場合はスロット 1 からスロット 2、Cisco 7204 および Cisco 7204VXR の場合はスロット 1 からスロット 4、Cisco 7206 および Cisco 7206VXR の場合はスロット 1 からスロット 6 になります。ポート アダプタは、スロット 1 ~ 6 の任意のポート アダプタ スロットに搭載できます(ルータのスロット数によって異なる)(スロット 0 は、常に I/O コントローラ専用です)。図1-9 および図1-10 を参照してください。
インターフェイス アドレスは 4 つの番号で構成され、フォーマットは次のとおりです。 ポート アダプタ スロット番号/インターフェイス ポート番号/T1 回線番号:チャネル グループ番号 。 表1-3 を参照してください。たとえば、Cisco 7200 シリーズ ルータのスロット 1 に PA-MC-T3 を搭載した場合、インターフェイス アドレスは 1/0/1:0 になります(ポート アダプタ スロット 1、インターフェイス ポート 0、T1 回線 1、論理チャネル グループ 0)。スロット 4 に PA-MC-T3 を搭載した場合、インターフェイス アドレスは 4/0/1:0 になります。
Cisco uBR7223 ルータの場合、ポート アダプタを取り付けることができるのは 1 つのスロットだけです(スロット 1)。
Cisco uBR7246 ルータおよび Cisco uBR7246VXR ルータでは、2 つのポート アダプタ スロットにポート アダプタを搭載できます(スロット 1 およびスロット 2)。スロット 0 が存在する場合、常に I/O コントローラ専用になります。図1-11 および図1-12 を参照してください。
インターフェイス アドレスは 4 つの番号で構成され、フォーマットは次のとおりです。 ポート アダプタ スロット番号/インターフェイス ポート番号/T1 回線番号:チャネル グループ番号 。 表1-3 を参照してください。たとえば、Cisco uBR7223 ルータのスロット 1 に PA-MC-T3 を搭載した場合、インターフェイス アドレスは 1/0/1/0 になります(ポート アダプタ スロット 1、インターフェイス ポート 0、T1 回線 1、およびチャネル グループ 0)。Cisco uBR7246 ルータのスロット 2 に PA-MC-T3 を搭載した場合、インターフェイス アドレスは 2/0/1/0 になります(ポート アダプタ スロット 2、インターフェイス ポート 0、T1 回線 1、およびチャネル グループ 0)。
Cisco 7201 ルータの場合、ポート アダプタを取り付けることができるのは 1 つのスロットだけです(スロット 1)。図1-13 を参照してください。
インターフェイス アドレスは 4 つの番号で構成され、フォーマットは次のとおりです。 ポート アダプタ スロット番号/インターフェイス ポート番号/T1 回線番号:チャネル グループ番号 。 表1-3 を参照してください。たとえば、Cisco 7201 ルータに PA-MC-T3 を搭載した場合、インターフェイス アドレスは 1/0/1/0 になります(ポート アダプタ スロット 1、インターフェイス ポート 0、T1 回線 1、およびチャネル グループ 0)。
Cisco 7301 ルータの場合、ポート アダプタを取り付けることができるのは 1 つのスロットだけです(スロット 1)。図1-14 を参照してください。
インターフェイス アドレスは 4 つの番号で構成され、フォーマットは次のとおりです。 ポート アダプタ スロット番号/インターフェイス ポート番号/T1 回線番号:チャネル グループ番号 。 表1-3 を参照してください。たとえば、Cisco 7301 ルータに PA-MC-T3 を搭載した場合、インターフェイス アドレスは 1/0/1/0 になります(ポート アダプタ スロット 1、インターフェイス ポート 0、T1 回線 1、およびチャネル グループ 0)。
Cisco 7304 ルータでは、ポート アダプタは Cisco 7304 PCI ポート アダプタ キャリア カードに取り付けられます。Cisco 7304 PCI ポート アダプタ キャリア カードは、Cisco 7304 ルータのモジュール スロット 2 ~ 5 に取り付けます。ポート アダプタのスロット番号は、モジュールのスロット番号と同じです。図1-15 および図1-16 を参照してください。
インターフェイス アドレスは 4 つの番号で構成され、フォーマットは次のとおりです。 ポート アダプタ スロット番号/インターフェイス ポート番号/T1 回線番号:チャネル グループ番号 。 表1-3 を参照してください。たとえば、Cisco 7304 ルータのモジュール スロット 3 の Cisco 7304 PCI ポート アダプタ キャリア カードに PA-MC-T3 を搭載した場合、インターフェイス アドレスは 3/0/1/0 になります(ポート アダプタ スロット 3、インターフェイス ポート 0、T1 回線 1、チャネル グループ 0)。
Cisco 7401ASR ルータの場合、ポート アダプタを取り付けることができるのは 1 つのスロットだけです(スロット 1)。図1-17 を参照してください。
インターフェイス アドレスは 4 つの番号で構成され、フォーマットは次のとおりです。 ポート アダプタ スロット番号/インターフェイス ポート番号/T1 回線番号:チャネル グループ番号 。 表1-3 を参照してください。たとえば、Cisco 7401ASR ルータに PA-MC-T3 を搭載した場合、インターフェイス アドレスは 1/0/1/0 になります(ポート アダプタ スロット 1、インターフェイス ポート 0、T1 回線 1、およびチャネル グループ 0)。
Cisco 7000 シリーズ ルータおよび Cisco 7500 シリーズ ルータの場合、ポート アダプタは VIP に取り付けられます。VIP はインターフェイス プロセッサ スロット 0 ~ 12 に取り付けます(ルータのスロット数によって異なる)。ポート アダプタは、VIP のどちらのベイにも搭載できます(ポート アダプタ スロット 0 または 1)。図1-18、図1-19、および図1-20 を参照してください。
VIP のインターフェイス アドレスは 5 つの番号で構成されています。アドレス フォーマットは、次のとおりです。 インターフェイス プロセッサ スロット 番号 /ポート アダプタ スロット番号/インターフェイス ポート番号/T1 回線番号:チャネル グループ番号 。 表1-3 を参照してください。
最初の番号は、VIP が搭載されているスロットを示しています(スロット 0 ~ 12、ルータのスロット数によって異なる)。
2 番めの番号は、ポート アダプタが搭載された VIP のベイ(ポート アダプタ スロット)を示しています(0 または 1)。ベイは、VIP 上で左から右に番号付けられています。
3 番めの番号は、ポート アダプタの物理ポート番号(インターフェイス ポート番号)を示しています。ポート番号は常に 0 から始まり、左から右に番号が付けられています。追加のポート数は、ポート アダプタ上のポート数によって異なります。PA-MC-T3 はシングルポート ポート アダプタなので、ポートは常に 0 になります。
4 番めの数値は PA-MC-T3 の T1 回線番号で、1 ~ 28 です。
5 番めの数値は T1 回線上の論理チャネル グループの番号で、0 ~ 23 です。
たとえば、インターフェイス プロセッサ スロット 3、ポート アダプタ スロット 1 の VIP に PC-MC-T3 を搭載した場合、インターフェイス アドレスは 3/1/0/1:0 になります(インターフェイス プロセッサ 3、ポート アダプタ スロット 1、インターフェイス 0、T1 回線 1、チャネル グループ 0)。ポート アダプタを VIP のポート アダプタ スロット 0 に搭載した場合、同じインターフェイスのインターフェイス アドレスは、3/0/0/1:0 になります。
(注) 7 スロットの Cisco 7507 および、13 スロットの Cisco 7513 シャーシのプロセッサ スロットは、垂直方向に、5 スロットの Cisco 7010 および Cisco 7505 シャーシのプロセッサ スロットは水平方向に配置されていますが、Cisco 7500 シリーズのルータはすべて同じスロット番号とポート番号を採用しています。