[System Dashboard] ウィンドウからのシステム情報の表示
Cisco WAAS Central Manager GUI では、[System Dashboard] ウィンドウで Cisco WAAS ネットワークに関する一般情報および詳細情報を表示できます。ここでは、[System Dashboard] ウィンドウについて説明します。内容は次のとおりです。
図 15-1 に、[System Dashboard] ウィンドウを示します。
図 15-1 [System Dashboard] ウィンドウ
[System Dashboard] ウィンドウのチャートに表示される情報は、2 回のポーリング周期の最後の WAE デバイスの状態を表す WAAS ネットワークのスナップショットに基づいています。WAAS Central Manager GUI で、ポール間の周期を設定できます([Configure] > [Global] > [System Properties] > [System.monitoring.collectRate])。デフォルトのポーリング速度は、300 秒(5 分)です。アラームはリアルタイムで提供され、ポーリング速度には依存しません。
グラフおよびチャートのモニタリング
デフォルトの [System Dashboard] ウィンドウには、WAAS システムが処理するアプリケーション トラフィックに関する次のグラフィック表示が含まれます。
チャートおよびグラフの数字は、少数第 1 位が四捨五入されて KB、MB、または GB で示されています。表では、少数第 4 位が四捨五入されています。CSV ファイルにエクスポートされるデータ値はバイト単位なので、四捨五入されません。
システム ダッシュボードに表示されるグラフィック表示とテーブルをカスタマイズできます。詳細については、ダッシュボードまたはレポートのカスタマイズを参照してください。個々のチャートについては、チャートと表の説明で詳しく説明します。
システム ダッシュボード、関連するグラフおよびチャートに表示される大半のデバイス情報、統計情報、アラーム情報も、API をモニタすることによりプログラムで使用できます。詳細については、 Cisco Wide Area Application Services API Reference を参照してください。
(注) 統計情報に一貫性および信頼性を持たせるために、各 WAE デバイス上のクロックをプライマリ WAAS Central Manager とセカンダリ WAAS Central Manager クロックの 5 分以内に同期させる必要があります。NTP サーバを使用してすべての WAAS デバイスの同期を維持する方法については、第 10 章「その他のシステム設定の構成」の NTP 設定の構成を参照してください。さらに、Central Manager が WAE から統計情報の更新を受信する際のネットワーク遅延が 5 分を超える場合、統計情報の集約が予測通り機能しないことがあります。
アラーム パネル
アラーム パネルには、システム アラーム データベースへの更新を反映するために、着信アラームおよび更新のほぼリアルタイムのビューが 2 分ごとに表示されます。
アラーム パネルを表示するには、Central Manager ウィンドウの右下ある [Alarms] をクリックします。
アラーム パネルで確認応答できるのはアクティブ アラームだけです。保留中、オフライン、非アクティブのアラームは、アラーム パネルで確認応答できません。
アラーム パネルではまた、リスト内のアラームのビューをフィルタすることもできます。フィルタにより、設定した基準に一致するリスト内のアラームを見つけることができます。
図 15-2 に、アラーム パネルを示します。
図 15-2 アラーム パネル
アクティブなアラームに確認応答するには、次の手順に従ってください。
ステップ 1 アラーム パネルで、確認応答するアラームの名前の横にあるチェックボックスを選択します。
ステップ 2 [Acknowledge] タスクバー アイコンをクリックします。
[Acknowledge Alarm Comments] ダイアログボックスが表示され、アラームに関するコメントを入力できます。
ステップ 3 コメントを入力し、[OK] をクリックします。または、[Cancel] をクリックして、確認応答アクションを完了せずにアラーム パネルに戻ります。
コメントで、アラームを発生させた特定の問題の原因と解決方法に関する情報を共有できます。コメント フィールドには、最大 512 文字を入力できます。このフィールドでは、アルファベット、数字、特殊文字を組み合わせて使用できます。
アラーム パネルに表示されたアラームをフィルタおよびソートするには、次の手順に従ってください。
ステップ 1 [Show] ドロップダウン リストから、次のいずれかのフィルタ オプションを選択します。
- すべて(All)
- クイック フィルタ
- Unacknowledged Alarms
- Acknowledged Alarms
- Alarms for device-name (デバイス コンテキストで表示される)
ステップ 2 [Quick Filter] を選択した場合は、リストの上にある 1 つ以上のフィールドに一致基準を入力します。
ステップ 3 アラーム エントリをソートするには、列のヘッダーをクリックします。
エントリはアルファベット順(ASCII 順)にソートされます。ソート順(昇順または降順)は、列のヘッダーにある矢印で示されます。
ステップ 4 フィルタをクリアするには、[All] を選択します。
デバイス アラーム
デバイス アラームは、デバイス オブジェクトに関連付けられており、WAAS デバイスで動作するアプリケーションとサービスについて表示します。デバイス アラームは、報告するアプリケーションまたはサービスによって定義されます。また、デバイス アラームに、デバイスと WAAS Central Manager GUI との間で報告されている問題を反映させることもできます。 表 15-1 で、表示可能なさまざまなデバイス アラームについて説明します。
表 15-1 問題レポート用のデバイス アラーム
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Device is offline |
Critical |
Offline |
デバイスは WAAS Central Manager と通信できませんでした。 |
Device is pending |
Major |
Pending |
デバイス ステータスを決定できません。このステータスは、新しいデバイスが登録されてから最初の設定同期が実行されるまでの間に表示されることがあります。 |
Device is inactive |
Minor |
Inactive |
デバイスは、まだ WAAS Central Manager によってアクティブにされたり、受け付けられたりしていません。 |
Device has lower software version |
Minor |
Online |
デバイスは、ソフトウェア バージョンが WAAS Central Manager より古いため、一部の機能をサポートしない場合があります。 |
ダッシュボードまたはレポートのカスタマイズ
システムおよびデバイス ダッシュボードとレポート(存在する場合)を同じようにカスタマイズできます。カスタム レポート作成の詳細については、レポートの管理を参照してください。
レポートの例を図 15-6 に示します。
図 15-6 レポート ペイン
ダッシュボードまたはレポートの一番上にあるタスクバー アイコンおよびコントロールを使用すると、次を実行できます。
- [Time Frame]:ドロップダウン リストから、いくつかの一般的な期間の 1 つを選択できます。
– [Last Hour]:過去 1 時間のデータを 5 分周期(デフォルト)で表示します。“デフォルトのシステム設定プロパティの変更” sectionに説明されている System.monitoring.collectRate 設定を使用して、この周期を変更できます。
– [Last Day]:過去 1 日のデータを(1 時間周期で)表示します。
– [Last Week]:過去 1 週間のデータを(1 日周期で)表示します。
– [Last Month]:過去 1 か月のデータを(1 日周期で)表示します。
– [Custom]:[From] フィールドと [To] フィールドに開始日付と終了日付を入力します。[calendar] アイコンをクリックして、ポップアップ カレンダーから日付を選択します。
期間の設定は、レポートおよび Central Manager ユーザごとに個別に保存されます。さらに、System.monitoring.timeFrameSettings システム プロパティは、システムのデフォルトの期間設定を制御します(第 10 章「その他のシステム設定の構成」のデフォルトのシステム設定プロパティの変更を参照してください)。
(注) 現在の日付から 2 ヵ月前の日付を超える範囲のカスタム日付が設定されているチャートを作成する場合、最新の 2 ヵ月のデータが毎日のデータとともにプロットされ、以前の月のすべてのデータは、集約された毎月のデータとともにプロットされます。毎日のトラフィックの合計が毎月のトラフィックの合計よりはるかに少ない可能性があるため、チャートでは、最近の 2 ヵ月のトラフィックが大幅に減少したように見える可能性があります。ただし、この違いは通常です。
- [Time Zone]:[Time Zone] ドロップダウン リストから、次のいずれかのオプションを選択できます。
– [UTC]:レポートの時間帯を UTC に設定します。
– [CM Local Time]:レポートの時間帯を WAAS Central Manager の時間帯に設定します(デフォルト)。
時間帯を変更すると、その変更はすべてのレポートにグローバルに適用されます。時間帯の設定は、Central Manager ユーザごとに個別に保存されます。
- [Save]:現在の設定でダッシュボードまたはレポートを保存します。次回それらを表示すると、その設定で表示されます。
- [Save As]:レポートをその現在の設定とともに新しい名前で保存します。ダイアログボックスを使用して、レポート名やオプションの説明を入力できます。入力できる文字は、数字、英字、スペース、ピリオド、ハイフン、およびアンダースコアだけです。レポートは、[Monitor] > [Reports] > [Reports Central] ウィンドウで使用できます。
- [Customize]:ダッシュボードまたはレポートにチャートまたは表を追加できます。チャートまたは表の追加については、チャートまたは表の追加を参照してください。
- [Schedule]:レポートを 1 回、または毎時、毎日、毎週、毎月など定期的に生成されるようにスケジューリングできます。スケジューリングされたレポートが生成されると、レポートの PDF コピーを自動的に自分自身に電子メールで送信できます。
– [Date] フィールドにスケジュール日付を DD/MM/YYYY の形式で入力するか、または [calendar] アイコンをクリックして、日付を選択するカレンダーを表示します。
– [Hours] ドロップダウン リストで、時間を選択します。時間は WAAS Central Manager の現地時間を示します。
– [Minutes] ドロップダウン リストで、分を選択します。時間は WAAS Central Manager の現地時間を示します。
– [Frequency] ドロップダウン リストでは、レポートの頻度に [Once]、[Hourly]、[Daily]、[Weekly]、または [Monthly] を選択します。
– [No. of Reports] フィールドに、繰り返し発生するレポートを生成する回数を入力します。(指定された回数だけレポートが生成されると、そのレポートはもう生成されなくなります。)
– [Email Id(s)] フィールドに、レポートの受信者の電子メール アドレスをカンマで区切って入力します。
– [Email Subject] フィールドに、電子メール メッセージの件名を入力します。
- [Reports]:スケジューリングされたレポートを表示できます。スケジューリングされたレポートを表示する手順については、スケジューリングされたレポートの表示または削除を参照してください。
- [PDF]:PDF 形式のレポート(チャートと表のデータを含む)を生成します。PDF レポートにカスタム ログが必要な場合、[Home Dashboard] > [Admin] > [Custom Logo] を選択して、[Upload] をクリックすると、ロゴをアップロードできます。 カスタム ロゴが PDF 形式のレポートに表示されます。さらに、レポートをスケジューリングする際に、スケジューリングされたレポートに表示されるロゴの [Custom Logo] を選択できます。このオプションは、カスタム ロゴをアップロードしている場合のみ使用可能です。
- [Export]:チャートおよび表の統計情報データを CSV ファイルにエクスポートします。チャートの統計データは、少数第 1 位が四捨五入されて KB、MB、または GB で示されています。エクスポートされるデータは、正確なバイト値です。
個々のチャートの一番上にあるコントロールを使用すると、チャートを次のようにカスタマイズできます(すべてのチャートですべてのコントロールを使用できるわけではありません)。
- [Chart title]:チャートをクリックしてドラッグすることにより、レポート ペイン内の別の位置に移動できます。
- [Edit] アイコン:チャートの設定の説明に従って、チャートの設定を編集できます。
- [Collapse/Expand] アイコン:チャートを折りたたんだり、展開したりすることができます。チャートが折りたたまれている場合、このアイコンは [Expand] に変化し、それによりチャートはその通常のサイズに復元されます。
- [Close] アイコン:チャートを閉じます。
- [Tabs]:目的のタブ名をクリックすることによって、アクセス可能な複数のタブ ビューを選択できます。すべてのチャートにこの機能があるわけではありません。
- [Check box to show additional data]:オプションのデータ統計情報のラベルが付いているチェックボックスを選択して、チャートにそのデータを含めることができます。すべてのチャートにこの機能があるわけではありません。
個々のチャートの下部にあるチャート タイプのアイコンを使用すると、チャート タイプを縦棒グラフ、折れ線グラフ、面グラフ、積み上げ折れ線グラフ、積み上げ面グラフから選択できます。すべてのチャートにこの機能があるわけではありません。
チャートまたは表の追加
ダッシュボードまたはレポートにチャートまたは表を追加するには、次の手順に従ってください。
ステップ 1 ダッシュボードまたはレポートのチャート パネルで、タスクバーの [Customize] アイコンをクリックします。図 15-7 に示すように、[Customize] ウィンドウが表示されます。
図 15-7 [Customize] ウィンドウ
ステップ 2 カテゴリの横にある小さな三角形をクリックすることによって、該当するチャート カテゴリを展開します。
ステップ 3 レポートに表示する各チャートまたは表の横にあるチェックボックスを選択します。個々のチャートについては、チャートと表の説明で詳しく説明します。
現在ダッシュボードまたはレポートに含まれているチャートには、アスタリスク(*)が付いています。1 つのレポートには、最大 8 つのチャートと表を含めることができます([Network Summary] レポートには最大 12 のチャートと表を含めることができます)。
(注) WAAS Express デバイス レベルでは、サポートされているアクセラレータのチャートのみを使用できます。
ステップ 4 チャートをプレビューするには、そのチャートのタイトルをクリックします。プレビューがペインの右側に表示されます。
ステップ 5 [OK] をクリックします。
ダッシュボードまたはレポートからチャートまたは表を削除する場合は、そのチャートの [Close] ボタンをクリックし、レポートを保存します。
チャートの設定
チャートで示すデータを設定するには、次の手順に従ってください。
ステップ 1 チャートの右上隅にある [Edit] アイコンをクリックします。[Settings] ウィンドウが表示されます。
(注) すべてのチャート タイプですべての設定を使用できるわけではありません。
ステップ 2 (任意)[Traffic Direction] ドロップダウン リストから、次のいずれかのオプションを選択します。
- [Bidirectional]:この WAAS デバイスを通じて LAN から WAN へ流れるトラフィックと WAN から LAN へ流れるトラフィックを含みます。
- [Inbound]:この WAAS デバイスを通じて WAN からクライアントへ流れるトラフィックを含みます。
- [Outbound]:この WAAS デバイスを通じてクライアントから WAN へ流れるトラフィックを含みます。
ステップ 3 (任意)[Access Mode] ドロップダウン リストから、次のいずれかのオプションを選択します。
- [Both]:片面および両面の最適化の統計情報を表示します。
- [With WAAS Peer]:両面の最適化の統計情報を表示します。
- [Without WAAS Peer]:片面の最適化の統計情報を表示します。
これらのオプションを使用して、片面の最適化を含めたり、除外したりします。片面の総計情報オプションを使用できるのは、Traffic Summary、Effective WAN capacity、Traffic Volume and Reduction、Compression Summary、Traffic Summary over time、Compression Summary over time、Throughput Summary、および Optimized Connections Over Time の各チャートに限られます。
ステップ 4 (任意)[Select Series For] ドロップダウン リストで、次のいずれかを選択します。
- [Application]:チャート データは、アプリケーションの統計情報に基づいています。
- [Classifier]:チャート データは、分類子(クラス マップ)の統計情報に基づいています。
ステップ 5 (任意)[Application] または [Classifier] リストで、チャート データに統計情報を含めるアプリケーションまたは分類子の横にあるチェックボックスを選択します。すべてのアプリケーションを含めるには、[All Traffic] チェックボックスを選択します。リストの上にある [Quick Filter] を使用して、リスト項目をフィルタできます。このリストは、一部のチャート タイプにのみ使用できます。
ステップ 6 (任意)一部のチャートでは、他のタイプのデータ シリーズを選択できます。チャート データに含める各データ シリーズの横にあるチェックボックスを選択します。
ステップ 7 [OK] をクリックします。
(注) Central Manager ではアプリケーションおよび分類子のデータ収集が行われる時期が多少異なります。そのため、類似するデータを報告するアプリケーションと分類子を同時期に表示する場合、統計情報が異なる可能性があります。
チャートと表の説明
この項では、ダッシュボードまたはレポートに含めることを選択できるチャートと表について説明します。次のカテゴリを使用できます。
すべてのチャートは、チャートの設定が別の時間帯を使用するようにカスタマイズされていない限り、Central Manager のローカルの時間帯を使用して作成されます。
(注) WAAS Express デバイスのデバイス レベルでは、サポートされているアクセラレータのチャートのみを使用できます。すべてのチャートで、WAAS Express デバイスのパススルー トラフィックはゼロと見なされます。
TCP 最適化のチャート
次の TCP 最適化のチャートを使用できます。
Compression Summary
[Compression Summary] チャートには、トラフィック低下率が最も高い上位 10 個のアプリケーションのトラフィック低下率の縦棒グラフ(パススルー トラフィックを除く)が表示されます。2 つの追加タブを使用すると、上位 10 個のアプリケーションの圧縮(量)と、圧縮率が最も低い下位 10 個のアプリケーションを表示できます。
計算式:
パススルーを除く低下率(%)= (パススルーを除くオリジナル – 最適化) / (パススルーを除くオリジナル)
Compression Summary Over Time
[Compression Summary Over Time] チャートには、WAAS 最適化手法を使用して削減された合計トラフィックの比率(%)のグラフが表示されます。このチャートのデータには、パススルー トラフィックは含まれていません。含める特定のアプリケーションを選択して、チャートを最適化できます。デフォルトはすべてのトラフィックです。
計算式:
低下率(%)= (パススルーを除くオリジナル – 最適化) / (パススルーを除くオリジナル)
Effective WAN Capacity
[Effective WAN Capacity] チャートには、WAAS 最適化の結果としての増加した WAN リンクの実効帯域幅キャパシティが表示されます。どのアプリケーションを含めるか選択できます。デフォルトはすべてのトラフィックです。
計算式:
実効 WAN キャパシティ = 1 / (1 - パススルーを除く低下率(%))
パススルーを除く低下率(%)= (パススルーを除くオリジナル – 最適化) / (パススルーを除くオリジナル)
Throughput Summary
[Throughput Summary] チャートには、選択されたタブに応じて、LAN から WAN へ(アウトバウンド)または WAN から LAN へ(インバウンド)の方向の平均およびピーク スループットの量が表示されます。左側のスループットの単位(KBps、MBps、または GBps)は、範囲によって異なります。一連のピーク スループットは、[Last Hour] グラフには適用されません。このチャートは、デバイス レベルと位置レベルでのみ使用できます。PDF 形式のチャートには、最大 10 のシリーズが表示されます。
計算式:
パススルーを除く低下率(%)= (パススルーを除くオリジナル – 最適化) / (パススルーを除くオリジナル)
(注) 2 日間のデータが蓄積されるまで、[Last Week] 期間と [Last Month] 期間の [WAN to LAN Throughput] チャートと [LAN to WAN Throughput] チャートにピーク スループット データは表示されません。新規 WAAS ソフトウェアのインストールまたはアップグレードから 2 日未満しかたっていない場合、ピーク スループットは 0 と表示されます。
Traffic Summary
[Traffic Summary] チャートには、WAAS から見たトラフィック比率が最も高い上位 9 個のアプリケーションが表示されます。円グラフ内の各セクションは、1 つのアプリケーションをネットワークまたはデバイス上の合計トラフィックの比率(%)として表します。未分類のアプリケーション、モニタされていないアプリケーション、および合計トラフィックの 2 % 未満のアプリケーションは、[Other Traffic] という名前の 10 番目のカテゴリにグループ化されます(合計がすべてのトラフィックの少なくとも 0.1 % になる場合にのみ表示されます)。タブをクリックすることによって、オリジナル トラフィックまたは最適化されたトラフィックの表示を選択でき、[Include Pass-Through] チェックボックスを選択することによってパススルー トラフィックを含めることができます。
計算式:
(アプリケーション トラフィック/合計トラフィック) X 100
アプリケーション トラフィックとは、アプリケーションのオリジナル トラフィック(パススルーを除くオリジナル)または最適化されたトラフィック(パススルーを除く最適化)です。
Traffic Summary Over Time
[Traffic Summary Over Time] チャートには、選択されたタブに応じて、オリジナル トラフィックまたは最適化されたトラフィックの量を示すグラフが表示されます。[Pass-Through] チェックボックスを選択して、パススルー トラフィックを含めることができます。含める特定のアプリケーションを選択して、チャートを最適化できます。デフォルトはすべてのトラフィックです。
Traffic Volume and Reduction
[Traffic Volume and Reduction] チャートでは、オリジナル トラフィックと最適化されたトラフィックの量が縦棒グラフで比較され、トラフィック低下率が線で表示されます。パススルー トラフィックは除外されます。右側のトラフィックの単位(バイト、KB、MB、または GB)は、範囲によって異なります。トラフィック低下率は、チャートの左側に表示されます。含める特定のアプリケーションを選択して、チャートを最適化できます。デフォルトはすべてのトラフィックです。
計算式:
パススルーを除く低下率(%)= (パススルーを除くオリジナル – 最適化) / (パススルーを除くオリジナル)
アクセラレーションのチャート
この項では、次のチャートについて説明します。
HTTP アクセラレーションのチャート
この項では、次のチャートについて説明します。
HTTP: Connection Details
[HTTP Connection Details] チャートには、HTTP セッション接続の統計情報が表示され、デバイスあたりの(正確な数値を示す過去 1 時間のデバイス レベルでの)アクティブな HTTP 接続の平均数を示します。時間の経過に伴って新しく処理された HTTP 接続、最適化された接続、ドロップされた接続、および渡された接続を表示するには、[Details] タブをクリックします。
HTTP: Effective WAN Capacity
[HTTP Effective WAN Capacity] チャートには、HTTP アクセラレーションの結果としての WAN リンクの実効帯域幅キャパシティが、元になるキャパシティの乗数として表示されます。すべてのトラフィックおよび HTTP トラフィックのキャパシティ データが表示されます。
(注) チャートにデータが表示されない場合、この種類のトラフィックを含むアプリケーション定義のモニタリングが無効になっている可能性があります。Web アプリケーションのモニタリングが有効になっていることを確認してください。
HTTP: Estimated Time Savings
[HTTP: Estimated Time Savings] チャートは、SharePoint のプリフェッチの最適化やメタデータのキャッシングにより HTTP アクセラレータが短縮する応答時間の概算(%)をグラフで示します。
HTTP: Optimization Count
[HTTP: Optimization Count] チャートは、HTTP アクセラレータにより実行されたさまざまな種類の最適化の数をグラフで示します。これらの最適化は異なる色で表示されます。このチャートに含まれる最適化は、メタデータのキャッシングおよび SharePoint のプリフェッチです。
HTTP: Optimization Techniques
[HTTP: Optimization Techniques] 円グラフは、HTTP アクセラレータにより実行されたさまざまな種類の最適化を示します。このグラフに含まれる最適化は、メタデータのキャッシング、サーバ圧縮の抑制、SharePoint のプリフェッチ、および DRE ヒントです。
HTTP: Response Time Savings
[HTTP: Response Time Savings] チャートは、メタデータのキャッシングおよび SharePoint のプリフェッチの最適化により HTTP アクセラレータが短縮するラウンド トリップ応答時間をグラフで示します。これらの最適化は異なる色で表示されます。左側の時間の単位(ミリ秒、秒、または分)は、範囲によって異なります。
HTTPS アクセラレーションのチャート
この項では、次のチャートについて説明します。
HTTPS: Connection Details
[HTTPS Connection Details] チャートには、HTTPS セッション接続の統計情報が表示され、デバイスあたりの(正確な数値を示す過去 1 時間のデバイス レベルでの)アクティブな HTTPS 接続の平均数を示します。新しく処理された HTTPS 接続および最適化された接続を表示するには、[Details] タブをクリックします。
HTTPS: Effective WAN Capacity
[HTTPS Effective WAN Capacity] チャートには、HTTP アクセラレーションの結果としての WAN リンクの実効帯域幅キャパシティが、元になるキャパシティの乗数として表示されます。すべてのトラフィックおよび SSL トラフィック(HTTPS トラフィックを含む)のキャパシティ データが表示されます。
(注) チャートにデータが表示されない場合、この種類のトラフィックを含むアプリケーション定義のモニタリングが無効になっている可能性があります。SSL アプリケーションのモニタリングが有効になっていることを確認してください。
HTTPS: Estimated Time Savings
[HTTPS Estimated Time Savings] チャートには、HTTPS 接続にメタデータのキャッシングを使用することによって短縮された応答時間の概算(%)が表示されます。
HTTPS: Optimization Count
[HTTPS Optimization Count] チャートは、HTTPS アクセラレータにより実行されたさまざまな種類のメタデータのキャッシング最適化の数をグラフで示します。これらの最適化は異なる色で表示されます。
HTTPS: Optimization Techniques
[HTTPS Optimization Techniques] 円グラフは、HTTPS アクセラレータにより実行されたさまざまな種類の最適化を示します。このグラフに含まれる最適化は、メタデータのキャッシング、サーバ圧縮の抑制、および DRE ヒントです。
HTTPS: Response Time Savings
[HTTPS Response Time Savings] チャートには、メタデータのキャッシングの最適化(異なる色で表示されます)により HTTPS アクセラレータによって短縮されたラウンド トリップ応答時間のグラフが表示されます。左側の時間の単位(ミリ秒、秒、または分)は、範囲によって異なります。
セキュア ソケット レイヤ(SSL)アクセラレーションのチャート
この項では、次のチャートについて説明します。
SSL: Acceleration Bypass Reason
[Secure Sockets Layer (SSL) Acceleration Bypass Reason] 円グラフは、SSL トラフィックが高速化されない理由(バージョンの不一致、不明、ドメインの不一致、Server Name Indication の不一致、暗号の不一致、取り消しエラー、証明書の認証エラー、他のエラー、および SSL 以外のトラフィック)を示します。
SSL: Connection Details
[SSL Connection Details] チャートには、SSL セッション接続の統計情報が表示され、デバイスあたりの(正確な数値を示す過去 1 時間のデバイス レベルでの)アクティブな SSL 接続の平均数を示します。新しく処理された SSL 接続、最適化された接続、渡された接続、ドロップされた接続、HTTPS 接続、および SSL を介した Independent Computing Architecture(ICA)接続を表示するには、[Details] タブをクリックします。
SSL: Effective WAN Capacity
[SSL Effective WAN Capacity] チャートには、SSL アクセラレーションの結果としての WAN リンクの実効帯域幅キャパシティが、元になるキャパシティの乗数として表示されます。すべてのトラフィックおよび SSL トラフィックのキャパシティ データが表示されます。
(注) チャートにデータが表示されない場合、この種類のトラフィックを含むアプリケーション定義のモニタリングが無効になっている可能性があります。SSL アプリケーションのモニタリングが有効になっていることを確認してください。
Messaging Application Programming Interface(MAPI)アクセラレーションのチャート
この項では、次のチャートについて説明します。
MAPI: Acceleration Bypass Reason
[Messaging Application Programming Interface (MAPI) Acceleration Bypass Reason] 円グラフには、暗号化された MAPI トラフィックが加速されない理由が表示されます。これには、アクセラレーションが無効、秘密キーの取得が無効、サポートされない暗号化、サポートされない認証メカニズム、正しく構成されていないドメイン ID、秘密キー取得のエラー、一般的なセキュリティ エラー、システム リソースの不足、および回復モード接続が含まれます。
暗号化されていない MAPI トラフィックのバイパスの理由を表示するには、[Non-Encrypted] タブをクリックします。これには、予約の失敗(過負荷以外)、予約の失敗(過負荷)、署名された MAPI 要求、不正な形式の RPC パケット、ピアからのハンドオーバー要求、サポートされないサーバ バージョン、拒否されたリストにあるユーザ、サポートされないクライアント バージョン、保護接続(暗号化済み)、サポートされない DCERPC プロトコル バージョン、追跡されないアソシエーション グループなどが含まれます。
MAPI: Average Response Time Saved
[MAPI Average Response Time Saved] チャートには、MAPI アクセラレータによって短縮された応答時間の概算(%)のグラフが表示されます。左側にある時間単位(マイクロ秒、ミリ秒、秒、または分)は、範囲によって決まります。
MAPI: Connection Details
[MAPI Connection Details] チャートには、MAPI セッション接続の統計情報が表示され、デバイスあたりの(正確な数値を示す過去 1 時間のデバイス レベルでの)アクティブな MAPI 接続の平均数を示します。新しく処理された MAPI 接続、最適化された接続、渡された接続、およびドロップされた接続を表示するには、[Details] タブをクリックします。新しい暗号化された MAPI 接続と暗号化されていない MAPI 接続を表示するには、[Optimized Encrypted vs Non-Encrypted] タブをクリックします。
MAPI: Effective WAN Capacity
[MAPI Effective WAN Capacity] チャートには、MAPI アクセラレーションの結果としての WAN リンクの実効帯域幅キャパシティが、元になるキャパシティの乗数として表示されます。すべてのトラフィックおよび MAPI トラフィックのキャパシティ データが表示されます。
(注) チャートにデータが表示されない場合、この種類のトラフィックを含むアプリケーション定義のモニタリングが無効になっている可能性があります。電子メールおよびメッセージング アプリケーションのモニタリングが有効になっていることを確認してください。
MAPI: Request Optimization
[MAPI Request Optimization] チャートは、ローカルおよびリモートの MAPI コマンドの応答の比率(%)を示します。ローカル応答とは、ローカル WAE からクライアントに送信される応答のことです。リモート応答は、リモート サーバから受信します。暗号化された MAPI 接続と暗号化されていない MAPI 接続に関するローカルおよびリモートの応答の比率(%)を表示するには、[Encrypted vs Non-Encrypted] タブをクリックします。
MAPI: Response Time Optimization
[MAPI Response Time Optimization] チャートでは、ローカルおよびリモートの MAPI 応答に使用された平均時間が比較されます。左側にある時間単位(マイクロ秒、ミリ秒、秒、または分)は、範囲によって決まります。暗号化された MAPI 接続と暗号化されていない MAPI 接続に関するローカルおよびリモートの応答に使用された平均時間を表示するには、[Encrypted vs Non-Encrypted] タブをクリックします。
MAPI: Average Accelerated Client Sessions
[MAPI Average Accelerated Client Sessions] 円グラフには、さまざまなバージョンの Microsoft Outlook クライアント(2000、2003、2007、および 2010)から加速されている暗号化されたセッションの平均数が表示されます。暗号化されていないセッションの数を表示するには、[Non-Encrypted] タブをクリックします。
MAPI: Handled Traffic Pattern
WAAS バージョン 5.5.3 以降の場合、MAPI アクセラレーション レポートには [MAPI: Handled Traffic Pattern] 円グラフが含まれます。図 8 に示すように、このグラフには次の 3 つのタイプのトラフィックの比率(%)が表示されます。
- 処理された MAPI 接続の合計
- 処理された MAPI RPC-HTTP 接続の合計
- 処理された MAPI RPC-HTTPS 接続の合計
図 8 [MAPI: Handled Traffic Pattern] 円グラフの例
MAPI: Connection Details
[MAPI Connection Details] チャートには、MAPI セッション接続の統計情報が表示され、デバイスあたりの(正確な数値を示す過去 1 時間のデバイス レベルでの)アクティブな MAPI 接続の平均数を示します。WAAS バージョン 5.5.3 以降では、新しく処理された MAPI 接続、最適化された接続、渡された接続、ドロップされた接続、最適化された MAPI 接続と暗号化されていない MAPI 接続に関する情報に加えて、図 9 に示すように、最適化された TCP 接続と RPC-HTTP(S) MAPI 接続に関する情報も提供します。
図 9 [MAPI: Connection Details] チャートの例
ネットワーク ファイル システム(NFS)アクセラレーションのチャート
この項では、次のチャートについて説明します。
NFS: Acceleration Bypass Reason
[Network File System (NFS) Acceleration Bypass Reason] 円グラフは、NFS トラフィックが高速化されない理由(不明な認証の種類または不明な NFS バージョン)を示します。
NFS: Connection Details
[NFS Connection Details] チャートには、NFS セッション接続の統計情報が表示され、デバイスあたりの(正確な数値を示す過去 1 時間のデバイス レベルでの)アクティブな NFS 接続の平均数を示します。新しく処理された NFS 接続、最適化された接続、渡された接続、およびドロップされた接続を表示するには、[Details] タブをクリックします。
NFS: Effective WAN Capacity
[NFS Effective WAN Capacity] チャートには、NFS アクセラレーションの結果としての WAN リンクの実効帯域幅キャパシティが、元になるキャパシティの乗数として表示されます。すべてのトラフィックおよび NFS トラフィックのキャパシティ データが表示されます。
(注) チャートにデータが表示されない場合、この種類のトラフィックを含むアプリケーション定義のモニタリングが無効になっている可能性があります。ファイル システム アプリケーションのモニタリングが有効になっていることを確認してください。
NFS: Estimated Time Savings
[NFS Estimated Time Savings] チャートは、NFS アクセラレータが短縮する応答時間の概算(%)をグラフで示します。
NFS: Request Optimization
[NFS Request Optimization] チャートは、ローカルおよびリモートの NFS コマンドの応答の比率(%)を示します。ローカル応答とは、ローカル WAE からクライアントに送信される応答のことです。リモート応答は、リモート サーバから受信します。
NFS: Response Time Optimization
[NFS Response Time Optimization] チャートでは、ローカルおよびリモートの NFS 応答に使用された平均時間が比較されます。左側にある時間単位(ミリ秒、秒、または分)は、範囲によって決まります。
NFS: Versions Detected
[NFS Versions Detected] 円グラフは、各 NFS バージョン(2、3、および 4)について検出された NFS メッセージの数を示します。NFS アクセラレータは NFS バージョン 3 トラフィックを処理します。
サーバ メッセージ ブロック(SMB)アクセラレーションのチャート
この項では、次のチャートについて説明します。
SMB: Average Response Time Saved
[Server Message Block (SMB) Average Response Time Saved] チャートには、SMB 応答について短縮された平均応答時間が表示されます。左側にある時間単位(ミリ秒、秒、または分)は、範囲によって決まります。
SMB: Client Average Throughput
[SMB Client Average Throughput] チャートには、SMB アクセラレータの平均クライアント スループットが表示されます。
SMB: Connection Details
[SMB Connection Details] チャートには、SMB セッション接続の統計情報が表示され、デバイスあたりの(正確な数値を示す過去 1 時間のデバイス レベルでの)アクティブな SMB 接続の平均数を示します。新しく処理された SMB 接続、最適化された接続、渡された接続、ドロップされた接続、および署名された接続を表示するには、[Details] タブをクリックします。
SMB: Effective WAN Capacity
[SMB Effective WAN Capacity] チャートには、SMB アクセラレーションの結果としての WAN リンクの実効帯域幅キャパシティが、元になるキャパシティの乗数として表示されます。すべてのトラフィックおよび SMB トラフィックのキャパシティ データが表示されます。
(注) チャートにデータが表示されない場合、この種類のトラフィックを含むアプリケーション定義のモニタリングが無効になっている可能性があります。
SMB: Request Optimization
[SMB Request Optimization] チャートには、先行読み出し、メタデータ、書き込みなどの最適化を使用する SMB コマンド応答の比率(%)が表示されます。
SMB: Response Time Savings
[SMB Response Time Savings] チャートには、先行読み出し、メタデータ、Microsoft Office、非同期書き込み、名前付きパイプ、印刷などの最適化(異なる色で表示されます)により SMB アクセラレータによって短縮されたラウンド トリップ応答時間のグラフが表示されます。左側の時間の単位(ミリ秒、秒、または分)は、範囲によって異なります。
SMB: Versions Detected
[SMB Versions Detected] 円グラフには、以下のように SMB バージョンごとに検出された SMB メッセージの数が表示されます。
- SMB v1.0(最適化)、SMB v1.0(非最適化)、SMB v1.0(署名付き)
- SMB v2.0(最適化)、SMB v2.0(非最適化)、SMBv 2.0(署名付き、最適化)、SMB v2.0(署名付き、非最適化)
- SMB v2.1(最適化)、SMB v2.1(非最適化)、SMB v2.1(署名付き、最適化)、SMB v2.1(署名付き、非最適化)
- SMB v3.0(最適化)、SMB v3.0(非最適化)、SMB v3.0(署名付き)
- SMBv3.02(最適化)、SMB v3.02(非最適化)、SMB v3.02(署名付き)
Independent Computing Architecture(ICA)アクセラレーションのチャート
この項では、次のチャートについて説明します。
ICA: Client Versions
[Indepdendent Computing Architecture (ICA) Client Versions] 円グラフには、ICA バージョン(オンライン プラグイン 11.0、オンライン プラグイン 11.2、オンライン プラグイン 12.0、オンライン プラグイン 12.1、Citrix Receiver 13.0 など)ごとに検出された ICA メッセージの数が表示されます。
ICA: Connection Details
[ICA Connection Details] チャートには、ICA セッション接続の統計情報が表示され、デバイスあたりの(正確な数値を示す過去 1 時間のデバイス レベルでの)アクティブな ICA 接続の平均数を示します。新しく処理された ICA 接続、最適化された接続、渡された接続、およびドロップされた接続を表示するには、[Details] タブをクリックします。新しく処理された ICA の数および新しく処理された SSL を介した ICA 接続の数を表示するには、[ICA vs ICA over SSL] タブをクリックします。
ICA: Effective WAN Capacity
[ICA Effective WAN Capacity] チャートには、ICA アクセラレーションの結果としての WAN リンクの実効帯域幅キャパシティが、元になるキャパシティの乗数として表示されます。すべてのトラフィックおよび ICA トラフィックのキャパシティ データが表示されます。
(注) チャートにデータが表示されない場合、この種類のトラフィックを含むアプリケーション定義のモニタリングが無効になっている可能性があります。Citrix アプリケーションのモニタリングが有効になっていることを確認してください。
ICA: Unaccelerated Reasons
[ICA Unaccelerated Reasons] チャートには、ICA トラフィックがバイパスされた理由が表示されます。これには、認識されないプロトコル、サポートされないクライアント バージョン、不明な CGP セッション ID、拒否されたリストにあるクライアント、リソースの不足などがあります。ICA トラフィックがドロップされた理由(サポートされないクライアント バージョン、I/O エラー、リソースの不足、AO 解析のエラー、最大セッション数に到達など)を表示するには、[Dropped] タブをクリックします。
HTTP キャッシング
WAAS Central Manager は、キャッシングに関連するパフォーマンス カウンタのセットを継続的にモニタします。これらのモニタの中には WAAS 内で実行するものもあれば、キャッシュ エンジン(CE)内で実行するものもあります。
WAAS Central Manager は、以下の [Akamai Connected Cache] チャート を提供します。
また、WAAS Central Manager は次のキャッシングのタイプに関するモニタ情報を提供します。透過(Basic、Standard、Advanced、Bypass)、OTT/Akamai Connected Cache、およびキャッシュの事前配置。
[Akamai Connected Cache] チャート
WAAS Central Manager は、Akamai Connected Cache について次のタイプのモニタ レポートを提供します。
次のタイプのチャートにアクセスするには、[Monitor] > [Caching] > [Akamai Connect] の順に選択します。
(注) [Top Sites] チャートを除き、デバイス、ネットワーク、場所、または AppNav クラスタの各レベルでモニタ情報を表示できます。
Response Time Savings
図 15-10 に示すように、[Response Time Savings] には、キャッシュ ヒット トランザクションの短縮された応答時間の比率(%)と総短縮時間が表示されます。
図 15-10 [Response Time Savings] チャートの例
WAAS CM は以下の比率(%)計算を実行します。
- 短縮された総応答時間
- 調整された総ダウンロード時間
- キャッシュなしの総応答時間(短縮された総応答時間+調整された総ダウンロード時間)
(注) さらに、show statistics accelerator http CLI コマンドからの出力にも、応答時間に関する情報([Total Time Saved] フィールドおよび [Percentage of Connection Time Saved] フィールド)が表示されます。CLI コマンドの詳細については、『Cisco Wide Area Application Services Command Reference Guide』を参照してください。
Throughput Summary
[Throughput Summary] チャートには、Web で最適化されたスループットとオリジナル スループットが表示されます。このチャートについてクリックするタブに応じて、WAN から LAN へ(インバウンド)または LAN から WAN へ(アウトバウンド)の方向のスループットが表示されます。WAN から LAN のレポートがデフォルト レポートです。
バーにマウスを合わせると、指定された時間範囲の最適化されたスループットまたは平均スループットの合計が KBps 単位で表示されます。
図 15-11 [Throughput Summary] チャートの例
HTTP: Bandwidth Savings
[HTTP: Bandwidth Savings] チャートには、ソースからフェッチされる必要がないが、キャッシュ エンジン(CE)によって実際に提供されているトラフィックの量が比率(%)で表示されます。
この情報を WAN からルータに送信される着信トラフィック全体と組み合わせると、要求と応答の観点から WAN のパフォーマンスを向上させる際のキャッシュの有効性が示されます。ルータへの着信(WAN)トラフィック フローと着信トラフィックの WAN データ オフロードを組み合わせると、ルータのクライアントに(全体として)生じているトラフィック フローをより正確に測定できます。
図 15-12 [HTTP Bandwith Savings] チャートの例
Top Sites
[Top Sites] チャートには、キャッシュ エンジン(CE)によって提供されているトップ サイトが、ホスト名とトラフィックの観点から縦棒グラフ形式で表示されます。[Top Sites] チャートには、最大 10 個のサイトがトップ サイトとして表示されます。情報をサイトあたりのヒットまたはサイトあたりのボリューム(LAN または WAN 応答)として表示できます。
- WAN Offload(デフォルト レポート):キャッシュの外部から提供され、結果として WAN 経由で送信されなかったバイトの数。
- Response Time Savings:応答時間の短縮(ミリ秒単位)。
- Hit Count:サイトあたりのヒット数。
- WAN Response:渡されたバイト数の観点から見た、WAN 応答の機能としてのサイトあたりのボリューム。
図 15-13 Response Time Savings 別にトップ サイトを示す [Top Sites] チャート
(注) [Top Sites] チャートの情報は、show statistics accelerator http object-cache EXEC コマンドの出力に対応します。トップ サイト情報はトップ ホスト情報として示されます。オブジェクト キャッシュでは、トップ ホストはヒット数順(0 ~ 10 個のホストの出力セクション)となります。CLI コマンドの詳細については、『Cisco Wide Area Application Services Command Reference Guide』を参照してください。
Cache Statistics (Hits)
[Cache Statistics (Hits)] チャートには、キャッシュ ヒットまたはキャッシュから提供されるデータに関する情報が縦棒グラフ形式で表示されます。[Cache Statistics] チャートのタイプごとに、[Last Hour]、[Last Day]、[Last Week]、[Last Month] の期間を指定するか、またはカスタムの設定を使用できます。
- [Cache Statistics Hits] チャートには、指定された期間のキャッシュ ヒットの比率(%)および数(100 万単位)が示されます。
データ ポイントにマウスを合わせると、目的のデータ ポイントのキャッシュ ヒットの合計比率(%)が表示されます。
バーにマウスを合わせると、ヒット数が 100 万単位で表示されます。
- [Cache] チャートの [Cache Statistics Data Served] は、指定された期間にキャッシュから提供されるデータの比率(%)と量(MB 単位)を示します。
データ ポイントにマウスを合わせると、目的のデータ ポイントのキャッシュ ヒットの合計比率(%)が表示されます。
バーにマウスを合わせると、キャッシュから提供されるデータの総量が MB 単位で表示されます。
図 15-14 データ ポイントの詳細ビューを示す [Cache Statistics Hits] チャートの例
接続トレンドのチャート
この項では、次のチャートについて説明します。
Optimized Connections over Time
[Optimized Connections Over Time] チャートには、選択された期間にわたって最適化された接続の数が表示されます。[MAPI Reserved Connections] チェックボックスを選択することによって、MAPI 予約済み接続の数を表示できます。[Peak Connections] チェックボックスを選択することによって、チャート内のすべてのデータ ポイントの最適化されたピーク接続の値を表示できます。ピーク接続の表示を選択した場合、チャートには、最適化された接続が凡例の積み上げとして、ピーク接続が選択されたアプリケーション/分類子に対応する重なり合った線として表示されます。WAAS-XE デバイスでは、[Optimized Connections Over Time] チャートには [Peak Connections] オプションしかありません。含める特定のアプリケーションを選択して、チャートをカスタマイズできます。デフォルトはすべてのトラフィックです。
以下のピーク接続の値が使用可能です。
- LAST HOUR:過去 1 時間に使用可能な 12 個のデータ サンプルの中の最大値(最適化されたパススルー接続カウンタ)。
- LAST DAY:毎時間の 12 個のデータ サンプルの中の最大値(最適化されたパススルー接続カウンタ)。たとえば、最適化された接続カウンタの値が 1 時間に 10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、110、および 120 の場合、最適化されたピーク接続の値は 120 です。
このチャートは、特定の WAAS デバイスが選択されている場合にのみ使用でき、[Connection Trend] レポートにのみ追加できます。
Optimized vs Pass-Through Connections
[Optimized vs Pass-Through Connections] チャートには、1 つの位置にある 1 つのデバイスまたはすべてのデバイス上の最適化された接続とパススルー接続の総数が表示されます。[Device Connection Limit] チェックボックスを選択することによって、デバイスがサポートできる接続の最大数であるデバイス接続限度を表示できます。このオプションは、デバイス レベルでのみ使用できます。Location レベルでは、チャートには最大接続制限の使用に基づいて、上位 5 つのデバイス シリーズがデフォルトで表示されます。チャートの [Settings] ページから目的のデバイスを選択できます。PDF レポートのチャートには、最大 10 のシリーズが表示されます。
[Peak Connections] チェックボックスを選択することによって、チャート内のすべてのデータ ポイントのピーク時のパススルー接続の値を表示できます。
(注) このチャートは、特定の WAAS デバイスまたは位置が選択されている場合にのみ使用でき、[Connection Trend] レポートにのみ追加できます。
計算式:
デバイスのパススルー接続数 = すべてのアプリケーションのパススルー接続の合計数
デバイスの最適化された接続数 = すべてのアプリケーションの最適化された接続の合計数
デバイス接続の使用制限 % = 100 * 平均の最適化された接続数/ デバイス接続制限
値は次のとおりです。
平均の最適化された接続数 = 最適化された接続数の合計/サンプルの数
AppNav のチャート
この項では、次のチャートについて説明します。
Total AppNav Traffic
[Total AppNav Traffic] チャートには、AppNav クラスタ または ANC デバイスで処理された分散トラフィックおよびパススルー トラフィックの総量が表示されます。左側の単位は、範囲によって異なります。
AppNav ポリシー
[AppNav Policies] チャートには、どのタブを選択したかに応じて、ポリシー ルールごとの AppNav クラスタ(ANC)または ANC デバイスで処理された代行受信したトラフィック、分散トラフィック、またはパススルー トラフィックの量のグラフが表示されます。左側の単位は、範囲によって異なります。
[Show Details For] ドロップダウンリストから、表示するポリシー ルールを選択します。
Top 10 AppNav Policies
[Top 10 AppNav Policies] 円グラフには、どのタブを選択したかに応じて、最も多いトラフィックを含む上位 9 個のポリシー ルールに関する AppNav クラスタ または ANC デバイスで処理された代行受信したトラフィック、分散トラフィック、またはパススルー トラフィックの量が表示されます。その他のすべてのポリシー ルールに関するトラフィックは、[Other Traffic] という名前の 10 番目のカテゴリにグループ化されます(合計がすべてのトラフィックの少なくとも 0.1 % になる場合にのみ表示されます)。
[Show Details For] ドロップダウンリストから、表示するポリシー ルールを選択します。
Top 10 WAAS Node Group Distribution
[Top 10 WAAS Node Group (WNG) Distribution] 円グラフには、トラフィックが分散された上位 9 個の WNG が表示されます。その他のすべての WNG に関するトラフィックは、[Other Traffic] という名前の 10 番目のカテゴリにグループ化されます(合計がすべてのトラフィックの少なくとも 0.1 % になる場合にのみ表示されます)。
[Show Details For] ドロップダウンリストから、個々の Cisco WAAS ノードの詳細を表示したい WNG を選択します。
WAAS Node Group Distribution
[WAAS Node Group Distribution] チャートには、各 WNG に分散されたトラフィックの量のグラフが表示されます。左側の単位は、範囲によって異なります。
[Show Details For] ドロップダウンリストから、個々の Cisco WAAS ノードの詳細を表示したい WNG を選択します。
Pass-Through Reasons
[Pass-Through Reasons] チャートには、パススルーの各理由に関するパススルー トラフィックの量のグラフが表示されます。左側の単位は、範囲によって異なります。
[Show Details For] ドロップダウンリストから、詳細を表示したい理由を選択します。
Top 10 Pass-Through Reasons
[Top 10 Pass-Through Reasons] 円グラフには、トラフィックが通過した上位 9 個の理由が表示されます。それ以外の理由のトラフィックは、[Other Traffic] という名前の 10 番目のカテゴリにグループ化されます(合計がすべてのトラフィックの少なくとも 0.1 % になる場合にのみ表示されます)。
[Show Details For] ドロップダウンリストから、詳細を表示したい理由を選択します。
プラットフォームに関するチャート
この項では、次のチャートについて説明します。
CPU Utilization
[CPU Utilization] チャートは、デバイスの CPU 使用率を示します。このチャートは、特定の WAAS デバイスを選択した場合に限り使用できます。このチャートは、[Monitor] > [Reports] > [Reports Central] > [Resource Utilization] レポート ページにのみ追加できます。
Disk Utilization
[Disk Utilization] チャートは、デバイスのディスク使用率を示します。このチャートは、特定の WAAS デバイスを選択した場合に限り使用できます。このチャートは、[Monitor] > [Reports] > [Reports Central] > [Resource Utilization] レポート ページにのみ追加できます。
統計情報詳細表
次の統計情報詳細の表を使用できます。
いずれかの列見出しをクリックしてその列内のデータに基づいてソートすることにより、表をソートできます。列がソートされていることを示す小さな三角形が見出しに表示されます。この三角形をクリックすると、列のソート順が反転します。
一部の値では、システム レベルとデバイス レベルで異なる計算式が使用され、これらの計算式が表の説明に記載されています。表で使用される用語は次のとおりです。
- オリジナルの着信:LAN(クライアント)から WAAS デバイスに入るトラフィック。このトラフィックは、ピア WAAS デバイスに向けて WAN で送信される前に最適化される必要があります。
- オリジナルの発信:ピア WAAS デバイスから WAN で受信した後で、LAN(クライアント)に向けて WAAS デバイスから出るトラフィック。
- 最適化された着信:WAN から WAAS デバイスに入るトラフィック。このトラフィックは、クライアントに向けて LAN で送信される前に処理(最適化戻し)される必要があります。
- 最適化された発信:最適化された後で、WAN およびピア WAAS デバイスに向けて WAAS デバイスから出るトラフィック。
- パススルー:WAAS デバイスを通過し、最適化されていないトラフィック。
システム レベル、位置レベル、およびデバイス グループ レベルで統計情報を取得するには、全デバイスのオリジナルの着信、オリジナルの発信、最適化された着信、最適化された発信、パススルー クライアント、およびパススルー サーバのバイトを合計する必要があります。[Reduction %] および [Effective Capacity] 値は、すべてのデバイスのこれらの合計された値を使用して計算されます。
[Traffic Summary] 表
この表は、コンテキストに応じて [Network Traffic Summary]、[Device Traffic Summary]、または [Location Traffic Summary] と呼ばれ、トラフィックのサマリーを表示します。
システム レベルと位置レベルでは、表内の各行には、この Central Manager に登録されているか、またはこの位置にあるデバイスごとの合計トラフィック情報が表示されます。デバイス レベルでは、表の各行が、デバイスで定義された各アプリケーションの合計トラフィック情報を示します。データについては、 表 15-5 を参照してください。
表 15-5 [Traffic Summary] 表
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デバイス |
デバイス名を表示します。(システム レベルおよび位置レベルだけで表示されます)。 |
アプリケーション |
アプリケーション名を表示します。(デバイス レベルでのみ表示されます。システム レベルでは、[Network Application Traffic Details] 表 を使用してこの情報を取得します)。 |
Original Traffic (Excludes Pass-Through) |
パススルー トラフィックを除くオリジナル トラフィックの量を報告します。 システム:(オリジナルの発信 + オリジナルの着信)/ 2 デバイス/デバイス グループ:オリジナルの着信 + オリジナルの発信 |
Optimized Traffic (Excludes Pass-Through) |
パススルー トラフィックを除く最適化されたトラフィックの量を報告します。 システム:(最適化された着信 + 最適化された発信) / 2 デバイス/デバイス グループ:最適化された発信 + 最適化された着信 |
Pass-Through Traffic |
パススルー トラフィックの量を報告します。(この値は WAAS Express デバイスには適用されません。) システム:(パススルー クライアント + パススルー サーバ)/ 2 デバイス/デバイス グループ:パススルー クライアント + パススルー サーバ 列見出しの中のアスタリスク(*)は、この表にデータが含まれるデバイスが別のデバイスでシリアル ピアとして設定されており、それら 2 つのピア デバイス間で最適化が無効にされていることを示しています。そのピアから送られるデバイス パススルー トラフィックが原因で、パススルー トラフィックの量が予想される量より多く表示されている可能性があります。(詳細については、第 5 章「トラフィック代行受信の設定」のインライン WAE のクラスタリングに関する情報を参照してください。) |
Reduction (%) |
節約されたバイトの比率を報告します。最適化されたトラフィックだけが対象です。 (パススルーを除くオリジナル – (最適化)) X 100 / (パススルーを除くオリジナル) |
Effective Capacity |
最適化の結果の WAN リンクの実効帯域幅キャパシティを報告します。値は、元のキャパシティの乗数です。最適化されたトラフィックだけが対象です。 1/(1 – パススルーを除く低下率(%)) |
[Network Application Traffic Details] 表
[Network Application Traffic Details] 表はシステム レベルで使用でき、アプリケーションごとの合計トラフィック情報を表示します。データは(この表には [Device] 列がない点を除き) 表 15-5 で説明したものと同じです。
[HTTP Acceleration Statistics] 表
[HTTP Acceleration Statistics] 表はシステム レベルとデバイス レベルで使用でき、HTTP アクセラレーションの詳細を表示します。データについては、 表 15-6 を参照してください。
表 15-6 [HTTP Acceleration Statistics] 表
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デバイス |
デバイス名を表示します。(システム レベルだけで表示されます)。 |
Start Time and End Time |
期間の開始時間と終了時間が表示されます。(デバイス レベルだけで表示されます)。 |
New Connections Handled |
この期間に処理された HTTP 接続の数を報告します。 |
Average Active Connections/ Active Connections |
システム レベルで HTTP アクセラレータで現在処理されている平均のアクティブな接続の数を報告します。他のレベルでは、アクティブな接続の数を報告します。 |
New Bypassed Connections |
最初に HTTP アクセラレータで受信され、汎用アクセラレータにプッシュされた接続の数を報告します。 |
Total Time Saved |
HTTP 最適化により短縮された時間を報告します。 |
Total Round-Trip Time |
すべての接続の合計ラウンドトリップ時間に、リモート側で処理されたメタデータのキャッシュ ミスの時間を加えたものを報告します。 |
% Time Saved |
すべての集約サンプルについて短縮された接続時間の比率(%)を報告します。 総短縮時間 / (総短縮時間 + すべての接続の総ラウンドトリップ時間 + リモート側でサービスされたメタデータのキャッシュ ミスの合計時間) |
[HTTPS Acceleration Statistics] 表
[HTTPS Acceleration Statistics] 表はシステム レベルとデバイス レベルで使用でき、HTTPS アクセラレーションの詳細を表示します。データについては、 表 15-7 を参照してください。
表 15-7 [HTTPS Acceleration Statistics] 表
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デバイス |
デバイス名を表示します。(システム レベルだけで表示されます)。 |
Start Time and End Time |
期間の開始時間と終了時間が表示されます。(デバイス レベルだけで表示されます)。 |
New Connections Handled |
この期間に処理された HTTPS 接続の数を報告します。 |
Average Active Connections/ Active Connections |
システム レベルで HTTP/SSL アクセラレータで現在処理されている接続の平均数を報告します。他のレベルでは、アクティブな接続の数を報告します。 |
Total Time Saved |
HTTPS 最適化により短縮された時間を報告します。 |
Total Round-Trip Time |
すべての接続の合計ラウンドトリップ時間に、リモート側で処理されたメタデータのキャッシュ ミスの時間を加えたものを報告します。 |
% Time Saved |
すべての集約サンプルについて短縮された接続時間の比率(%)を報告します。 キャッシュ ヒットによる総短縮時間 / (キャッシュ ヒットによる総短縮時間 + リモート側でサービスされたメタデータのキャッシュ ミスの合計時間) |
[ICA Acceleration Statistics] 表
[ICA Acceleration Statistics] 表はシステム レベルとデバイス レベルで使用でき、ICA アクセラレーションの詳細を表示します。データについては、 表 15-8 を参照してください。
表 15-8 [ICA Acceleration Statistics] 表
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デバイス |
デバイス名を表示します。(システム レベルでのみ表示されます。WAAS Express デバイスは含まれません)。 |
Start Time and End Time |
期間の開始時間と終了時間が表示されます。(デバイス レベルだけで表示されます)。 |
New Connections Handled |
この期間に処理された ICA 接続の数を報告します。 |
Average Active Connections/ Active Connections |
システム レベルで ICA アクセラレータで現在処理されている接続の平均数を報告します。他のレベルでは、アクティブな接続の数を報告します。 |
Dropped Connections |
ICA アクセラレータでドロップされた接続の数を報告します。 |
Bypassed Connections |
最初に ICA アクセラレータで受信され、次に汎用アクセラレータにプッシュされた接続の数を報告します。 |
[MAPI Acceleration Statistics] 表
[MAPI Acceleration Statistics] 表はシステム レベルとデバイス レベルで使用でき、MAPI アクセラレーションの詳細を表示します。データについては、 表 15-9 を参照してください。
表 15-9 MAPI アクセラレーション統計情報テーブル
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デバイス |
デバイス名を表示します。(システム レベルでのみ表示されます。WAAS Express デバイスは含まれません)。 |
Start Time and End Time |
期間の開始時間と終了時間が表示されます。(デバイス レベルだけで表示されます)。 |
New Connections Handled |
この期間に処理された MAPI 接続の数を報告します。 |
Average Active Connections/ Active Connections |
システム レベルで MAPI アクセラレータで現在処理されている接続の平均数を報告します。他のレベルでは、アクティブな接続の数を報告します。 |
New Bypassed Connections |
最初に MAPI アクセラレータで受信され、汎用アクセラレータにプッシュされた接続の数を報告します。 |
New Local Request Count |
WAE でローカル処理されたクライアント要求の数を報告します。 |
Avg.Local Response Time |
ローカル応答に費やされた平均時間(マイクロ秒単位)を報告します。 |
New Remote Request Count |
WAN 経由でリモート処理されたクライアント要求の数を報告します。 |
Avg.セグメント分割 |
リモート応答に費やされた平均時間(マイクロ秒単位)を報告します。 |
Average Time Saved |
すべての集約サンプルについて短縮された平均接続時間(マイクロ秒単位)を報告します。 |
[NFS Acceleration Statistics] 表
[NFS Acceleration Statistics] 表はシステム レベルとデバイス レベルで使用でき、NFS アクセラレーションの詳細を表示します。データについては、 表 15-10 を参照してください。
表 15-10 [NFS Acceleration Statistics] 表
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デバイス |
デバイス名を表示します。(システム レベルでのみ表示されます。WAAS Express デバイスは含まれません)。 |
Start Time and End Time |
期間の開始時間と終了時間が表示されます。(デバイス レベルだけで表示されます)。 |
New Connections Handled |
この期間に処理された NFS 接続の数を報告します。 |
Average Active Connections/ Active Connections |
システム レベルで NFS アクセラレータで現在処理されている接続の平均数を報告します。他のレベルでは、アクティブな接続の数を報告します。 |
New Bypassed Connections |
最初に NFS アクセラレータで受信され、汎用アクセラレータにプッシュされた接続の数を報告します。 |
New Local Request Count |
WAE でローカル処理されたクライアント要求の数を報告します。 |
Avg.Local Response Time |
ローカル応答に費やされた平均時間(ミリ秒単位)を報告します。 |
New Remote Request Count |
WAN 経由でリモート処理されたクライアント要求の数を報告します。 |
Avg.セグメント分割 |
リモート応答に費やされた平均時間(ミリ秒単位)を報告します。 |
% Time Saved |
すべての集約サンプルについて短縮された接続時間の比率(%)を報告します。 (Down – Up) * 100 / (Down) If(Down != 0) ここで、各変数は次のように定義されます。 Down = (新規のローカル要求数 + 新規のリモート要求数) × 平均ローカル応答時間 Up = ((新規のローカル要求数 × 平均ローカル応答時間) + (新規のリモート要求数 * 平均リモート応答時間)) |
[SMB Acceleration Statistics] 表
[SMB Acceleration Statistics] 表はシステム レベルとデバイス レベルで使用でき、SMB アクセラレーションの詳細を表示します。データについては、 表 15-11 を参照してください。
表 15-11 [SMB Acceleration Statistics] 表
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デバイス |
デバイス名を表示します。(システム レベルでのみ表示されます。WAAS Express デバイスは含まれません)。 |
Start Time and End Time |
期間の開始時間と終了時間が表示されます。(デバイス レベルだけで表示されます)。 |
New Connections Handled |
この期間に処理された SMB 接続の数を報告します。 |
Average Active Connections/ Active Connections |
システム レベルで SMB アクセラレータで現在処理されている接続の平均数を報告します。他のレベルでは、アクティブな接続の数を報告します。 |
Bypassed Connections |
最初に SMB アクセラレータで受信され、次に汎用アクセラレータにプッシュされた接続の数を報告します。 |
Total Time Saved |
SMB 最適化により短縮された時間を報告します。 |
Total Round-Trip Time |
すべての接続の合計ラウンドトリップ時間に、リモート側で処理されたメタデータのキャッシュ ミスの時間を加えたものを報告します。 |
% Time Saved |
すべての集約サンプルについて短縮された接続時間の比率(%)を報告します。 キャッシュ ヒットによる総短縮時間 / (キャッシュ ヒットによる総短縮時間 + リモート側でサービスされたメタデータのキャッシュ ミスの合計時間) |
[SSL Acceleration Statistics] 表
[SSL Acceleration Statistics] 表はシステム レベルとデバイス レベルで使用でき、SSL アクセラレーションの詳細を表示します。データについては、 表 15-12 を参照してください。
表 15-12 [SSL Acceleration Statistics] 表
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デバイス |
デバイス名を表示します。(システム レベルだけで表示されます)。 |
Start Time and End Time |
期間の開始時間と終了時間が表示されます。(デバイス レベルだけで表示されます)。 |
New Connections Handled |
この期間に処理された SSL 接続の数を報告します。 |
Average Active Connections/ Active Connections |
システム レベルで SSL アクセラレータで現在処理されている接続の平均数を報告します。他のレベルでは、アクティブな接続の数を報告します。 |
New HTTPS Connections Handled |
SSL アクセラレータで処理された HTTPS 接続の数を報告します。 |
Dropped Connections |
SSL アクセラレータでドロップされた接続の数を報告します。 |
Bypassed Connections |
最初に SSL アクセラレータで受信され、汎用アクセラレータにプッシュされた接続の数を報告します。 |
定義済みのレポートを使用した WAAS のモニタ
WAAS Central Manager には、システム動作をモニタするために使用できる多くの定義済みのレポートがあります。これらのレポートは、[Monitor] メニューで使用できます。レポートは、WAAS Central Manager ウィンドウの下部に表示される統計情報の表および特定のチャートとグラフの組み合わせで構成されます。
これらの定義済みレポートは、レポートの表示と編集の説明に従って、[Monitor] メニューで使用可能な [Manage Report] 機能で編集することによってカスタマイズできます。
次の定義済みレポートは、WAAS システム レベル、AppNav クラスタ レベル、位置レベル、およびデバイス レベルで使用できます。
– Transmission Control Protocol(TCP)サマリー レポート
- アクセラレーション(WAAS Express デバイス レベルでは一部使用できません)
– HTTP アクセラレーション レポート
– HTTPS アクセラレーション レポート
– SSL アクセラレーション レポート
– MAPI アクセラレーション レポート
– NFS アクセラレーション レポート
– SMB アクセラレーション レポート
– ICA アクセラレーション レポート
- キャッシングおよび Akamai Connected Cache
– Cache Statistics (Hits)
– Throughput Summary
– HTTP: Bandwidth Savings
– Top Sites
次の定義済みレポートは、WAAS システム レベルでのみ使用できます。
次の定義済みレポートは、WAAS システム レベルとデバイス レベルでのみ使用できます。
次の定義済みレポートは、デバイス レベルと位置レベルでのみ使用できます。
次の定義済みレポートは、デバイス レベルでのみ使用できます。
– 接続統計情報レポート
– SMB アクセラレーション レポート
- プラットフォーム(WAAS Express または AppNav-XE デバイス レベルでは使用できません)
– [Resource Utilization] レポート
– ディスク レポート
次の定義済みレポートは、AppNav クラスタ レベルと AppNav コントローラ デバイスのデバイス レベルでのみ使用できます。
(注) 1000 以上の WAE が存在する WAAS ネットワークでは、表の列をクリックしてシステム レベルのレポートの表をソートすると、表を再表示するまでに最大 90 秒の遅延が発生する可能性があります。タスクバーの [Print] アイコンをクリックした場合にも、レポートが表示されるまでに同様の遅延が発生することがあります。
位置レベルのレポート
位置レベル レポートでは、特定の位置内にあるすべての WAE からのデータが集計されます。位置の詳細については、第 3 章「デバイス グループとデバイス位置の使用」のデバイス位置の操作を参照してください。
位置レベル レポートを表示するには、次の手順に従ってください。
ステップ 1 WAAS Central Manager メニューから、[Locations] > [ location-name ] を選択します。
ステップ 2 [WAAS Central Manager] メニューから、[Monitor] を選択し、[Optimization] または [Acceleration] カテゴリからレポートを選択します。
レポートをスケジューリングする場合は、任意の数の位置を選択することも可能で、レポートには選択したすべての位置内のすべてのデバイスのデータが含まれます。詳細については、レポートのスケジューリングを参照してください。
位置レベル レポートでサポートされるデバイスの最大数は、デフォルトで 25 です。この数は、System.monitoring.maxDevicePerLocation システム プロパティによって最大 250 にまで変更可能です。詳細については、第 10 章「その他のシステム設定の構成」のデフォルトのシステム設定プロパティの変更を参照してください。
Transmission Control Protocol(TCP)サマリー レポート
Transmission Control Protocol(TCP)サマリー レポートには、すべてのトラフィックの概要が表示されます。次のチャートと表が含まれます。
HTTPS アクセラレーション レポート
HTTPS アクセラレーション レポートは、HTTPS アクセラレーションの統計情報を示します。次のチャートと表が含まれます。
SSL アクセラレーション レポート
SSL アクセラレーション レポートは、SSL アクセラレーションの統計情報を示します。次のチャートと表が含まれます。
MAPI アクセラレーション レポート
MAPI アクセラレーション レポートは、MAPI アクセラレーションの統計情報を示します。次のチャートと表が含まれます。
NFS アクセラレーション レポート
NFS アクセラレーション レポートは、NFS アクセラレーションの統計情報を示します。次のチャートと表が含まれます。
SMB アクセラレーション レポート
SMB アクセラレーション レポートには、SMB アクセラレーションの統計情報が表示されます。次のチャートと表が含まれます。
ICA アクセラレーション レポート
ICA アクセラレーション レポートには、ICA アクセラレーションの統計情報が表示されます。次のチャートと表が含まれます。
(注) WAAS バージョン 5.0 以降の ICA チャートは、バージョン 4.5 で使用されていたものとは異なります。バージョン 4.5 の WAAS デバイスからデータを表示している場合は、デバイスが収集しているデータが異なるために、チャートに何も表示されません。バージョン 4.5 の WAAS デバイスの ICA データは、システム レベルの TCP サマリー レポートで使用できます。詳細については、Transmission Control Protocol(TCP)サマリー レポートを参照してください。
サマリー レポート
サマリー レポートは、システム動作をモニタするために使用できる定義済みレポートです。これは、システム レベルで使用できます。このレポートには、デフォルトでは次のチャートと表が表示されます。
サマリー レポートをカスタマイズして必要なチャートを表示できます。このレポートに表示するチャートを選択するには、[Customize] タスクバー アイコンを使用します。レポートには 12 までのチャートが表示できます。
トポロジ レポート
システム レベルの トポロジ レポートには、WAAS デバイス間のすべての接続をグラフィカルに表現したトポロジ マップが表示されます。
トポロジ マップは、青色の正方形を使用してデバイス間の接続を表示します。グリッドの右側にある凡例を使用して、デバイス名とグリッドの一番上に表示される番号を関連付けます。ウィンドウの一番上にあるドロップダウン リストを使用して、次の作業を実行します。
- デバイス間の代わりにさまざまな位置間の接続を表示する。
- デバイス名の代わりに接続の数でグリッドを並べ替える。
WAE の横にある [View] アイコンをクリックして、特定の WAE 用のピア デバイスのリストを表示します。[Peer List] ウィンドウが表示されます。このウィンドウは、デバイス レベルのトポロジ レポートと同じです。
デバイス レベルのトポロジ レポートでは、特定の WAE に接続されているすべてのピア デバイスが一覧表示され、WAAS ネットワーク内のデバイス同士の関係を確認できます。[Peer List] ウィンドウは、この WAE との最適化された接続に含まれる各ピア デバイスに関する情報を表示します。システム レベルのトポロジ レポートに移動するには、タスクバーで [Topology] アイコンをクリックします。
WAAS Central Manager にピア デバイスが登録されていない場合、名前には「Unknown, this peer is not being managed by CM」と表示され、IP アドレスには「Unknown」と表示されます。
(注) WAAS Central Manager デバイスはトラフィックを最適化するためにどの WAE とも組まないため、WAAS Central Manager デバイスにはピア デバイスがありません。そのため、WAAS Central Manager デバイスでは、トポロジ機能を使用できません。
[Connection Trend] レポート
[Connection Trend] レポートには、デバイス上のアプリケーションの接続トレンドが表示されます。次のチャートが含まれます。
接続統計情報レポート
[Connections Statistics] レポートには、デバイスの接続統計情報テーブルが表示されます。この表は、そのデバイスによって処理されたすべての TCP 接続を表示し、WAE の show statistics connection EXEC モード コマンド、および WAAS Express の show waas connection brief コマンドに対応します。
表の上にある [Source/Destination IP Address] および [Source/Destination Port] フィールドに値を入力し、[Submit] をクリックすることにより、IP アドレスとポートによって指定された接続のサブセットを表示するように選択できます。該当する時間帯のアクティブ接続の接続開始時間を表示するには、[Show Connection Start Time] ドロップダウンリストの [CM Local Time]、[Device Local Time] および [UTC] のうちの使用可能な値から時間帯を選択します。
(注) クロックまたは時間帯が WAE で変更される場合、設定同期の実行後にデバイスの時間帯の正確な時刻が反映されます。
接続統計情報テーブルには、各接続に関する次の情報が表示されます。
- 送信元 IP アドレスおよびポート。
- 宛先 IP アドレスおよびポート。
- [Peer ID]:ピア デバイスのホスト名。
- [Applied Policy/Bypass Reason]:適用された最適化ポリシー(それぞれ TFO、DRE、LZ、およびアプリケーション アクセラレータ)を示すアイコンが表示されます。(アイコンにマウスを合わせると、その意味が表示されます。)接続が最適化されない場合は、バイパスの理由が表示されます。
- [Connection Start Time]:接続が開始された日付と時刻。
- [Open Duration]:接続を開いていた時間数、分数、秒数。
- 元のバイト総数。
- 最適化したバイト総数。
- 圧縮率。
- [Class map name]:接続にクラス マップが存在しない場合、この列にはハイフンが表示されます。この接続のクラス マップを作成するには、行の左側にあるオプション ボタンをクリックし、[Create Class-Map] タスクバー アイコンをクリックして [Optimization Class-Map] ペインを表示します。クラス マップおよび一致条件の作成については、Chapter 12, “アプリケーション アクセラレーションの設定”を参照してください。
(注) WAE がデバイス グループからポリシーを継承している場合、ユーザが無意識のうちにデバイス グループのポリシーを上書きしないように、[Create Class Map] ボタンは使用できなくなります。クラス マップを作成するには、まずデバイス グループのポリシー ページを上書きしてから、接続統計情報レポートに戻る必要があります。
接続統計情報テーブルのデータは、最初にテーブルを表示したときにデバイスから取得されます。
接続統計情報テーブルから、次のタスクを実行できます。
- タスクバーの [Show] ドロップダウン リストから [Quick Filter] を選択することにより、選択した基準に基づいた特定の接続を表示するためのフィルタ設定を適用します。
- [Refresh] タスクバー アイコンをクリックして、テーブルを更新します。
- [Export] タスクバー アイコンをクリックして、テーブルをスプレッドシートにエクスポートします。
- 接続エントリの横にある [Details] アイコンをクリックして、接続の詳細を表示します。
[Connection Details] ウィンドウには、接続アドレス、ポート情報、ポリシー情報、およびトラフィック統計情報が含まれます。また、このウィンドウには、リアルタイムのトラフィック統計情報をプロットするグラフも表示され、2 秒ごとに更新されます。
(注) [Connection Details] ウィンドウで、[Percentage Compression] の値が負になっている場合は、[Percentage Compression] および [Effective Capacity] 値は表示されません。
場合によっては、Central Manager が WAE デバイス レベルで [Connections Statistics] ページの詳細をフェッチできないことがあります。このことが生じるのは、WAE が内部 IP を管理目的で Central Manager および RPC 用の外部 IP(NAT)とともに使用するとき、または登録目的で WAAS Central Manager とともに使用するとき、および内部 IP に WAAS Central Manager から到達不可の場合です。
[Resource Utilization] レポート
[Resource Utilization] レポートには、次のチャートが表示されます。
ディスク レポート
ディスク レポートには、物理ディスクおよび論理ディスクの情報が示されます。
レポート ウィンドウには、各ディスクに関する次の情報が表示されます。
- ディスク名、シリアル番号、ディスク サイズを含む物理ディスク情報。
- 現在のステータス。[Present] フィールドは、ディスクが存在する場合は [Yes]、ディスクが管理目的でシャットダウンされている場合は [Not Applicable] を示します。
- 操作ステータス:NORMAL、REBUILD、BAD、UNKNOWN、または Online。
- 管理者ステータス:ENABLED または DISABLED。[Administrative Status] フィールドに [DISABLED] が表示されている場合、[Present] フィールドには [Not Applicable] が表示されます。
- 現在および今後のディスク暗号化ステータス。
- RAID レベル。RAID 5 デバイスの場合、[Disk Information] ウィンドウには RAID デバイス名、RAID ステータス、および RAID デバイス サイズが表示されます。
- エラー情報(エラーが検出された場合)。
タスクバーの [Export Table] アイコンをクリックすると、このウィンドウからすべてのディスク情報の詳細を Excel スプレッドシートに保存できます。
AppNav レポート
[AppNav] レポートには、AppNav のフロー分散情報が表示されます。このレポートは、AppNav クラスタ レベル(この場合は AppNav クラスタ 全体に関する統計情報を示します)と AppNav コントローラ(ANC)のデバイス レベル(この場合は 1 つの ANC に関する統計情報を示します)で使用できます。
次のチャートと表が含まれます。
AppNav クラスタ レベルで、次の追加のコントロールがタスクバーに表示されます。
- [Scope] ドロップダウンリストを使用すると、クラスタ全体または個々の ANC のデータを表示することを選択できます。
- AppNav[Policy Rule] ドロップダウンリストを使用すると、データ表示される AppNav ポリシーを選択できます(WAAS アプライアンスの AppNav クラスタの場合のみ表示されます)。
- [Context] プルダウン リストでは、データが表示される AppNav コンテキスト(またはすべてのコンテキスト)を選択できます(AppNav-XE クラスタの場合のみ表示されます)。
(注) AppNav クラスタ レベルでは、クラスタ内のすべての ANC 上の設定が一致しない場合、チャートにデータが表示されないことがあります。この状況を解決するには、Central Manager メニューから [AppNav クラスタs] > [cluster-name] を選択し、[Force Settings on all Devices in a Group] という名前のタスクバー アイコンをクリックします。約 15 分経過すると、AppNav チャートにデータが表示されます。
レポートの管理
WAAS Central Manager を使用すると、定義済みレポートを編集し、カスタム レポートを作成できます。さらに、レポートを毎時、毎日、毎週、毎月など定期的に生成されるようにスケジューリングできます。スケジューリングされたレポートを生成する場合、レポートへのリンクは電子メールで送信され、受信者に通知されます。
ここでは、次の内容について説明します。
カスタム レポートの作成
レポートは、最大 8 つのチャートと表で構成されます。システムおよびデバイス ダッシュボードの表示は、定義済みレポートや、[Monitor] メニューで使用可能な他のレポートの例です。
レポートは、デバイス レベルではなく、システム レベルに限り作成できます。
カスタム レポートを作成するには、次の手順に従ってください。
ステップ 1 WAAS Central Manager メニューから、[Monitor] > [Reports] > [Reports Central] を選択します。
ステップ 2 [Create] タスクバー アイコンをクリックします。図 15-15 に示すように、[Create Report] ペインが表示されます。
図 15-15 [Create Report] ペイン
ステップ 3 [Name] フィールドに、レポートの名前を入力します。最大で 64 文字まで指定可能です。数字、文字、スペース、ピリオド、ハイフン、およびアンダースコアのみ使用できます。
ステップ 4 (任意)[Description] フィールドに、レポートの説明を入力します。
ステップ 5 ペインの左側にあるリストで、レポートに表示する各チャートと表の横にあるチェックボックスを選択します。チャートの説明については、チャートと表の説明を参照してください。
カテゴリ名の横にある小さな三角形をクリックすることによって、カテゴリを展開します。チャート名をクリックすることによって、チャートのプレビューと説明を表示します。表は、最後のカテゴリである [Statistics Details] に一覧表示されます。
ステップ 6 [OK] をクリックします。
ステップ 7 (任意)いずれかのチャートの設定を次のようにカスタマイズします。
a. [Report Templates] 表内のレポート名をクリックすることによって、レポートを表示します。
b. ダッシュボードまたはレポートのカスタマイズで説明されているように、期間や時間帯などのレポートの設定をカスタマイズできます。
c. チャートの左上にある [Edit] アイコンをクリックして、チャートの設定をカスタマイズします。詳細については、チャートの設定を参照してください。
d. [OK] をクリックします。
カスタマイズするチャートごとに、この手順を繰り返します。
レポートを作成する別の方法として、既存の似ているレポートをコピーし、それを新しいレポートに変更することもできます。レポートをコピーするには、次の手順に従ってください。
ステップ 1 WAAS Central Manager メニューから、[Monitor] > [Reports] > [Reports Central] を選択します。
ステップ 2 コピーするレポートの横にあるボックスを選択します。
ステップ 3 [Copy] タスクバー アイコンをクリックします。[copy report] ウィンドウが表示されます。
ステップ 4 [Name] フィールドに、レポートの名前を入力します。
ステップ 5 (任意)[Description] フィールドに、レポートの説明を入力します。
ステップ 6 [OK] をクリックします。
レポートが [Reports] 表に追加されます。
レポートの表示と編集
レポートを表示または編集するには、次の手順に従ってください。
ステップ 1 WAAS Central Manager メニューから、[Monitor] > [Reports] > [Reports Central] を選択します。
ステップ 2 表示または編集するレポートの名前をクリックします。
[Show] ドロップダウン リストから [Quick Filter] を選択し、フィルタ基準を入力することによって、リストをフィルタできます。
ステップ 3 レポート内のいずれかのチャートまたは表を変更するには、ダッシュボードまたはレポートのカスタマイズで説明されている標準のチャート編集方法を使用します。
ステップ 4 レポートを保存するには、[Save] をクリックし、レポートを別の名前で保存するには、[Save As] をクリックします。
[Reports] 表からレポートを削除するには、そのレポートの横にあるチェックボックスを選択し、[Delete] タスクバー アイコンをクリックします。
admin ユーザは、すべてのユーザが作成したレポートの表示、編集、および削除を実行できます。定義済みのレポートの表示および編集も実行できます。admin 以外のユーザは、自身が作成したレポートの表示、編集、および削除を実行できます。また、定義済みのレポートの表示および編集も実行できます。
レポートのスケジューリング
レポートを 1 回、または日別、週別、月別など定期的に生成するようスケジューリングできます。スケジューリングされたレポートが生成されると、レポートのコピーを電子メールで送信できます。
(注) カスタム レポートをスケジューリングし、それが保留状態になった後は、そのスケジューリングされたカスタム レポートを削除できません。レポートを削除できるのは、生成後に限ります。
レポートをスケジューリングするには、次の手順に従ってください。
ステップ 1 WAAS Central Manager メニューから、[Monitor] > [Reports] > [Reports Central] を選択します。
ステップ 2 スケジューリングするレポートの横にあるボックスを選択します。
ステップ 3 タスクバーの [Schedule] アイコンをクリックします。図 15-16 に示すように、[scheduling] ウィンドウが表示されます。
図 15-16 レポートのスケジューリング
ステップ 4 [Date] フィールドにスケジュール日付を DD/MM/YYYY の形式で入力するか、または [calendar] アイコンをクリックして、日付を選択するカレンダーを表示します。
ステップ 5 [Hours] ドロップダウン リストで、時間を選択します。時間は WAAS Central Manager の現地時間を示します。
ステップ 6 [Minutes] ドロップダウン リストで、分を選択します。時間は WAAS Central Manager の現地時間を示します。
ステップ 7 [Frequency] ドロップダウン リストでは、レポートの頻度([Once]、[Hourly]、[Daily]、[Weekly]、または [Monthly])を選択します。
ステップ 8 [No. of Reports] フィールドに、繰り返し発生するレポートを生成する回数を入力します。最大 1825 回まで生成するようにスケジューリングできます。指定された回数レポートを生成したら、レポートは生成されません。
ステップ 9 [Email PDF] または [Email CSV] チェックボックスを選択すると、選択した形式でレポートを受信できます。
ステップ 10 [Email Id] フィールド([Email PDF] または [Email CSV] チェックボックスが選択されている場合のみ有効)に、レポートの受信者の電子メール アドレスをカンマで区切って入力します。
ステップ 11 [Email Subject] フィールドに、電子メール メッセージの件名を入力します。
ステップ 12 [Select] ドロップダウン リストで、オプション([Device(s)]、[DeviceGroup]、[Cluster]、または [Location])を選択して、選択したエンティティのリストを表示します。
ステップ 13 [Select entity] 領域で、レポートの統計情報に含めるデバイスを選択します。含める各デバイス、デバイス グループ、クラスタ、または位置の横にあるチェックボックスを選択します。
長いリスト内のエンティティを検索するには、[Show] ドロップダウン リストから [Quick Filter] を選択し、リストの上にあるフィールドにエンティティ名(完全な名前または部分的な名前)を入力します。検索は大文字と小文字を区別します。
ステップ 14 [OK] をクリックします。
ステップ 15 レポートを生成したときに電子メール通知を行うため、電子メール サーバを設定します。詳細については、第 10 章「その他のシステム設定の構成」の E メール通知サーバの設定を参照してください。
(注) 1000 以上の WAE が存在する WAAS ネットワークでは、スケジューリングされたレポートの生成に最大 4 分かかる場合があります。同時に複数のレポートをスケジューリングする場合、レポート数およびデバイス数に応じて、レポートの生成に最大 20 分の遅延が発生します。
スケジューリングされたレポートの表示または削除
スケジューリングされたレポートを表示または削除するには、次の手順に従ってください。
ステップ 1 WAAS Central Manager メニューから、[Monitor] > [Reports] > [Reports Central] を選択します。
[Reports] ウィンドウの下部には、どのタブを選択したかに応じて、完了したレポートまたは保留中のスケジューリングされたレポートが一覧表示されます。(表の上にある [Show filter] を使用して、表示されるレポートをフィルタすることができます。)
ステップ 2 (任意)[Completed Reports] タブにある完了したレポート インスタンスを表示する場合は、[Status] 列内の [Completed] リンクをクリックします。
(注) スケジューリングされたレポートの完了したインスタンスごとに、[Frequency] 列には [Once] が表示され、[Completed Time] にはレポートが生成された日付と時刻が表示されます。
ステップ 3 (任意)保留中のレポートのリストを表示する場合は、[Pending Reports] タブをクリックします。
ステップ 4 (任意)[Completed Reports] または [Pending Reports] タブ内のレポートを削除する場合は、削除する 1 つ以上のレポート インスタンスの横にあるボックスを選択し、[Delete] タスクバー アイコンをクリックします。
WAAS は最後に完了した、または失敗した 10 のレポート インスタンスをカスタム レポートごとに保存します。この数は、System.monitoring.maxReports システム プロパティによって設定可能です。このプロパティの詳細については、第 10 章「その他のシステム設定の構成」のデフォルトのシステム設定プロパティの変更を参照してください。
admin ユーザは、すべてのユーザによってスケジューリングされたレポートまたはレポート作成者の名前を表示できます。admin 以外のユーザは、自身がスケジューリングしたレポートのみ表示できます。
定義済みレポートに対する変更は、個々のユーザごとに保存されます。つまり、あるユーザがスケジューリングされた定義済みレポートを変更した場合、変更はそのユーザにのみ表示され、他のユーザ(admin ユーザを含む)にはデフォルト設定のレポートが引き続き表示されます。
外部ユーザによってスケジュールされたすべてのレポートは、ログインがなかった最大日数が経過してそのユーザが削除された場合は、削除されます。詳細については、Chapter10, “その他のシステム設定の構成”の cdm.remoteuser.deletionDaysLimit システム設定プロパティを参照してください。
(注) カスタム レポートをスケジューリングし、それが保留状態になった後は、そのスケジューリングされたカスタム レポートを削除できません。レポートを削除できるのは、生成後に限ります。
フロー モニタリングの設定
フロー モニタリング アプリケーションは、アプリケーションの傾向の調査、ネットワーク計画、ベンダー展開による影響の調査で使用されるトラフィック データを収集します。この項では、WAE でのフロー モニタリング機能の設定方法について、次のトピックに分けて説明します。
NetQoS でのフロー モニタリング機能の設定
NetQoS のモニタリング アプリケーションが WAAS ソフトウェアと相互動作して、フロー モニタリングを提供できます。このアプリケーションを WAAS ソフトウェアと統合するには、WAE デバイスに NetQoS FlowAgent モジュールを設定します。WAE での NetQoS FlowAgent モジュールは、パケット フローの重要なメトリックを収集します。このメトリックはその後、ネットワークを介して NetQoS SuperAgent に送信されます。このモニタリング エージェントはデータを分析し、レポートを生成します。この機能が動作するには、NetQoS FlowAgent での追加の設定が必要です(フロー モニタリングの NetQoS の使用例を参照)。
モニタリング エージェントは、コンソール(またはホスト)とコレクタの 2 つのモジュールで構成されています。WAE は、この 2 つのモニタリング エージェント モジュールに対して 2 種類の接続を開始します。つまり、コンソールへの一時接続と、コレクタへの固定接続です。WAE CLI または Central Manager GUI のいずれかで flow monitor tcpstat-v1 host コンフィギュレーション モード コマンドを使用して、WAE でのコンソール IP アドレスを設定します。この一時接続は、コントロール コネクションと呼ばれます。コントロール コネクションには TCP ポート 7878 が使用されます。その目的は、WAE の割り当て先のコレクタの IP アドレスとポート番号を取得することです。また、WAE は、コントロール コネクションでモニタされるサーバに関する設定情報を取得します。WAE は、コントローラの IP アドレスとポート番号を取得すると、コレクタへの固定接続を開きます。モニタされているサーバの収集された要約データは、固定接続を介して送信されます。
コンソール(またはホスト)モジュールとコレクタ モジュールは、1 つのデバイス上に配置することも、別個のデバイス上に配置することもできます。これらの接続は、互いに独立しています。片方の接続に障害が発生しても、もう一方の接続の障害発生原因とはなりません。
この接続の状態とさまざまな操作統計情報を表示するには、 show statistics flow monitor tcpstat-v1 EXEC モード コマンドを使用します。接続エラーおよびデータ転送エラーが、WAE および Central Manager GUI でアラームをトリガーします(フロー モニタリングのアラーム を参照)。デバッグ情報を表示するには、 debug flow monitor tcpstat-v1 EXEC モード コマンドを使用します。
Central Manager GUI を使用して WAE で NetQoS フロー モニタリングを設定するには、次の手順に従います。
ステップ 1 [Device Groups] > [device-group-name] > [Create New Device Group] を選択して、複数のデバイスでフロー モニタリングを設定するための新しいデバイス グループを作成します。
a. デバイス グループを作成するとき、[Automatically assign all newly activated devices to this group] チェックボックスを選択してこのオプションを有効にします。
b. 既存の WAE デバイスを、この新しいデバイス グループに追加します。
ステップ 2 [Device Group listing] ウィンドウで、設定するフロー モニタリング設定デバイス グループの名前の横にある [Edit] アイコンをクリックします。
ステップ 3 [Configure] > [Monitoring] > [Flow Monitor] を選択します。[Flow Monitor Settings for Device Group] ウィンドウが表示されます
ステップ 4 [Destination IP Address] フィールドに、モニタリング エージェント コンソールの IP アドレスを入力します。
この設定により、WAE は、コレクタ デバイスの IP アドレスの取得を目的としてコンソールへの一時接続(コントロール コネクション)を確立できます。コンソール デバイスからコレクタの IP アドレス情報を設定する必要があります(NetQoS フロー モニタリング アプリケーション ソフトウェアの設定マニュアルを参照)。
ステップ 5 [Enable Flow Monitor] チェックボックスを選択します。
ステップ 6 [Submit] をクリックし、設定をこのデバイス グループのデバイスに適用します。
CLI を使用して WAE で NetQoS フロー モニタリングを設定するには、次の手順に従います。
ステップ 1 WAE にモニタリング エージェント コンソールの IP アドレスを登録します。
WAE(config)# flow monitor tcpstat-v1 host 10.1.2.3
この設定により、WAE は、コレクタ デバイスの IP アドレスの取得を目的としてコンソール(またはホスト)への一時接続(コントロール コネクション)を確立できます。コンソール デバイスからコレクタの IP アドレス情報を設定する必要があります(NetQoS フロー モニタリング アプリケーション ソフトウェアの設定マニュアルを参照)。
ステップ 2 WAE アプライアンス上のフロー モニタリングを有効にします。
WAE(config)# flow monitor tcpstat-v1 enable
ステップ 3 show running-config EXEC コマンドを使用して、設定をチェックします。
NetFlow バージョン 9 でのフロー モニタリング機能の設定
NetFlow v9 は、シスコが開発した、IP トラフィック情報を収集するためのテンプレートに基づくプロトコルです。NetFlow v9 のレコード形式は、パケット ヘッダーとそれに続くデータ フローセットのテンプレート フローセットで構成されます。テンプレート フローセットには、データ フローセット内で送信されるフィールドの説明が含まれます。データ フローセットは、エクスポート パケットに入れられるフロー情報を含むデータ レコードの集合です。
WAAS v5.3.1 以降では、Netflow v9 に次の機能を提供します。
- 固定形式を使用する NetFlow v5 とは異なり、NetFlow v9 ではテンプレート形式を使用します。すべての WAAS 最適化エンジンはこのテンプレート形式を使用して、Cisco ネットワーク解析モジュール(NAM)、Cisco Prime、Solarwinds などのコレクタにデータをエクスポートします。
- テンプレート形式では、新機能を NetFlow v9 に迅速に追加できます。
- テンプレートは数分おきに変更が確認され、データ レコードに関するフィールド情報をコレクタに提供するために 1 時間ごとに送信されます。
- NetFlow v9 は WAAS トランザクション ログ情報を使用し、データを外部デバイスに送信できるようにするエクスポータ コードを追加します。
- NetFlow v9 はすべての WAAS 最適化エンジンで使用できます。しかし、WAAS AppNav では使用されません。
- デフォルトでは、すべての WAAS クラス マップがモニタされます。特定のクラス マップがモニタされないようにする場合は、NetFlow v9 の無効化を参照してください。
Central Manager GUI または CLI のいずれかを使用して、WAE で NetFlow v9 を設定するには、次の 4 つのモニタ領域を設定します。
- Flow Record:コレクタに送信する、WAAS 固有のフロー情報が含まれます。
- Flow Exporter:エクスポートされる情報の宛先の詳細、およびこの情報の形式が含まれます。
- Flow Monitor:どのフロー レコードがどのフロー エクスポータに送信されるのかを指定します。
- Class Map:WAAS v5.3.1 以降の場合、デフォルトで、モニタはすべてのクラス マップ ポリシーでグローバルに有効になります。特定のデバイスをモニタしない場合、そのデバイスのモニタを手動で無効にします。
CLI を使用して WAE で NetFlow v9 フロー モニタリングを設定するには、次の手順に従います。
ステップ 1 次のコマンドを使用して、Netflow エクスポートの一部として収集するフィールドを設定するためのフロー レコードを作成します。
WAE(config)# flow record RecordName
WAE(config)# collect waas ?
表 15-13 コレクション パラメータ
コレクション パラメータ |
説明 |
|
フローのアプリケーション名を収集します。 |
|
フローのバイト数を収集します。 |
|
フローのクラス名を収集します。 |
|
フローの接続モードを収集します。 |
|
フローの DRE 詳細を収集します。 |
|
フローの LZ 詳細を収集します。 |
|
フローのパケット数を収集します。 |
|
フローのパススルーの理由を収集します。 |
ステップ 2 次のコマンドを使用して、フロー エクスポータを作成します。これには、Netflow の宛先 IP アドレスとポートが含まれます。
WAE(config)# flow exporter ExporterName
WAE(config-flow_exporter)# destination 2.2.2.2
WAE(config-flow_exporter)# description Descriptive name
WAE(config-flow_exporter)# export-protocol IPFIX
WAE(config-flow_exporter)# transport udp 12000
WAE(config-flow_exporter)# exit
ステップ 3 次のコマンドを使用して、フロー モニタを作成し、フロー レコードをフロー エクスポータに関連付けます。
WAE(config)# flow monitor MonitorName
WAE(config-flow_monitor)# description Descriptivename
WAE(config-flow_monitor)# exporter ExporterName
WAE(config-flow_monitor)# record RecordName
WAE(config-flow_monitor)# enable
NetFlow v9 の無効化
デフォルトでは、フロー モニタリングはすべてのデバイスで有効になっています。特定のクラスのモニタを無効にするには、次のコマンドを使用します。
WAE(config)# policy-map type waas PmapName
WAE(config)# class ClassName
WAE(config)# {no} flow-monitor enable
NetFlow v9 のエクスポートされるフィールド
Netflow v9 では、Netflow コレクタにいくつかのフィールドを提供できます。次の表は、これらのフィールドの数例を示しています。
表 15-14 Netflow v9 のエクスポートされるフィールド
エクスポートされるフィールド |
説明および対応する数値 |
Segment id |
最適化されたフローのセグメントで、値は 1、2、4、8、または 16 です。値 1 は Edge WAE の最適化されない側で、値 16 はパススルー フローです。 |
Source IP |
発信元の IP アドレス。 |
宛先 IP |
宛先の IP アドレス。 |
NextHop |
ネクスト ホップ ルータの IP アドレス。 |
入力インターフェイス |
入力インターフェイスの SNMP インデックス。 |
出力インターフェイス |
出力インターフェイスの SNMP インデックス。 |
送信元ポート |
TCP/UDP 送信元ポート番号または同等のもの。 |
宛先ポート |
TCP/UDP 宛先ポート番号または同等のもの。 |
TCP Flags |
TCP フラグの累積 OR。 |
Packets |
フロー内のパケット。 |
Bytes |
未使用のバイト数。 |
Start Time |
フローの開始時のシステム稼働時間。 |
End Time |
フローの最後のパケットが受信されたときのシステム稼働時間。 |
プロトコル |
IP プロトコル(例:TCP=6、UDP=17)。 |
Type of Service:タイプ オブ サービス |
サービスのタイプ。 |
Source ASN |
送信元の自律システム番号、起点またはピア。 |
Destination ASN |
宛先の自律システム番号、起点またはピア。 |
Source Mask |
プレフィックス マスクの送信元アドレス(ビット単位)。 |
Destination Mask |
プレフィックス マスクの宛先アドレス(ビット単位)。 |
Application Name |
接続のアプリケーション トラフィックの名前。 |
Class Name |
クラス名。 |
Connection Mode |
現在の接続モード。値は 1(TFO)、3(TFO + DRE)、5(TFO + LZ)、または 7(TFO + DRE + LZ)。 |
Pass-Through Reason |
トラフィックが最適化されなかった理由。 |
受信バイト数 |
受信されたバイト数。 |
送信バイト数 |
送信されたバイトの数。 |
Packets Received |
受信されたパケット数。 |
Packets Sent |
送信されたパケット数。 |
DRE In Bytes |
圧縮前の DRE バイト数。 |
DRE Out Bytes |
圧縮後の DRE バイト数。 |
DRE Encode Latency |
最適化された接続に対する DRE エンコード操作中に発生した遅延の量。 |
DRE Decode Latency |
最適化された接続に対する DRE デコード操作中に発生した遅延の量。 |
LZ In Bytes |
圧縮前の LZ バイト数。 |
LZ Out Bytes |
圧縮解除後の LZ バイト数。 |
LZ Encode Latency |
LZ で圧縮されたメッセージ操作に関連した遅延(伝送遅延)の量。 |
LZ Decode Latency |
LZ で圧縮解除されたメッセージ操作に関連した遅延(伝送遅延)の量。 |
Original Bytes |
最適化されていないバイト数。 |
Optimized Bytes |
最適化されたバイト数。 |
NetFlow v9 パススルーの理由
パススルーの理由がコレクタに送信されます。次の表は、パススルーの番号および関連する理由を示しています。
表 15-15 パススルーの番号およびパススルーの理由
|
|
0 |
PE_CONN_UNKNOWN |
1 |
PE_CONN_PT_APP_CONFIG |
2 |
PE_CONN_PT_GLB_CONFIG |
3 |
PE_CONN_PT_OVERLOAD |
4 |
PE_CONN_PT_CPU_OVERLOAD |
5 |
PE_CONN_PT_IN_PROGRESS |
6 |
PE_CONN_PT_PE_INT_ERROR |
7 |
PE_CONN_PT_DYN_BYPASS |
8 |
PE_CONN_INT_CLIENT |
9 |
PE_CONN_INT_SERVER |
10 |
PE_CONN_ACCEL_OPTIMIZED |
11 |
PE_CONN_ACCEL_NON_OPTIMIZED |
12 |
PE_CONN_APP_DYN_MITCH_OPTIMIZED |
13 |
PE_CONN_APP_DYN_MITCH_NON_OPTIMIZED |
14 |
PE_CONN_OPT_TCP_PLUS |
15 |
PE_CONN_ORIG_TCP_PLUS |
16 |
PE_CONN_OPT_PREPOSITION |
17 |
PE_CONN_ORIG_PREPOSITION |
18 |
PE_CONN_OPT_TCP_ONLY |
19 |
PE_CONN_ORIGIN_TCP_ONLY |
20 |
PE_CONN_PT_NO_PEER |
21 |
PE_CONN_PT_RJCT_CAPABILITIES |
22 |
PE_CONN_PT_RJCT_RESOURCES |
23 |
PE_CONN_PT_NO_LICENSE |
24 |
PE_CONN_PT_ASYMMETRIC |
25 |
PE_CONN_PT_INTERMEDIATE |
26 |
PE_CONN_PT_FB_INT_ERROR |
27 |
PE_CONN_PT_AD_INT_ERROR |
28 |
PE_CONN_PT_SQ_INT_ERROR |
29 |
PE_CONN_PT_APP_OVERRIDE |
30 |
PE_CONN_PT_SVR_BLACKLIST |
31 |
PE_CONN_PT_AD_VER_MISMATCH |
32 |
PE_CONN_PT_AD_AO_INCOMPAT |
33 |
PE_CONN_PT_AD_AOIM_PROGRESS |
34 |
PE_CONN_PT_DIRM_VER_MISMATCH |
35 |
PE_CONN_PT_DIRM_INT_ERROR |
36 |
PE_CONN_PT_PEER_OVERRIDE |
37 |
PE_CONN_PT_AD_OPT_PARSE_FAIL |
38 |
PE_CONN_PT_AD_SERIAL_MODE_PEER |
39 |
PE_CONN_PT_INTERCEPTION_ACL |
40 |
PE_CONN_PT_WCCP_SHUTDOWN_ACTIVE |
41 |
PE_CONN_PT_AD_IP_FRAG |
トラブルシューティング:フロー モニタリング
フロー モニタ情報をトラブルシューティングする場合は、次のコマンドを使用します。
表 15-16 フロー モニタリングのトラブルシューティング コマンド
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# show flow record RecordName
# show flow record RecordName template
# show flow ExporterName exporter
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# show statistics flow monitor MonitorName
# show statistics flow exporter ExporterName
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# clear statistics flow monitor MonitorName
# clear statistics flow exporter ExporterName
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フロー モニタリングのアラーム
表 15-17 では、フロー モニタリングでエラーが発生したときに出される 4 つの異なるアラームを説明しています。
表 15-17 フロー モニタリングのアラーム
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CONTROL_CONN |
Major |
コントロール コネクションに問題があることを示します。 |
COLLECTOR_CONN |
Major |
コレクタ接続に問題があることを示します。 |
SUMMARY_COLLECTION |
Minor |
パケット要約情報の収集に問題があることを示します。 バッファ キュー制限に達したか、メモリを割り当てられないなどの TFO(Transport File Optimization)エラーにより、要約パケットはドロップされます。 また、要約パケットの収集は使用可能な WAN 帯域幅にも依存することがあります。 |
DATA_UPDATE |
Minor |
WAE が更新をコレクタ エージェントに送信できない問題があることを示します。 |
フロー モニタリングの NetQoS の使用例
NetQoS を WAAS ソフトウェアに統合するには、WAE デバイスで NetQoS FlowAgent を実行します。FlowAgent は、NetQoS が開発したソフトウェア モジュールで、WAE 装置にあります。FlowAgent はパケット フローに関するメトリックを収集します。このメトリックはその後、ネットワークを介して NetQoS SuperAgent に送信されます。SuperAgent は、ラウンドトリップ時間、サーバ応答時間、およびデータ転送時間を測定してから、データを分析してレポートを生成します。
(注) NetQoS SuperAgent とともにフロー モニタリングを使用する場合、WAE でのフロー モニタリングでは最適化されたトラフィックのみが取り込まれます。
NetQoS でフロー モニタリングを設定するには、次の手順に従います。
ステップ 1 WAE CLI または Central Manager GUI で、WAE 装置の [Destination IP Address] フィールドに SuperAgent Master Console IP アドレスを入力します。
デバイス グループを使用して複数の WAAS デバイスを設定する場合、デバイス リスト内のすべてのデバイスに設定が伝播されるまで待ちます。
ステップ 2 NetQoS SuperAgent コンソールで WAE を SuperAgent Aggregator(WAAS 用語ではコレクタ)に割り当て、NetQoS ネットワーク、サーバ、およびアプリケーションの各エンティティを設定します。
(注) NetQoS SuperAgent Master Console の使用と NetQoS SuperAgent エンティティの設定についての詳細は、Web サイト(http://support.ca.com)を参照してください。
ログの設定および表示
ここでは、次の内容について説明します。
システム ログ機能の設定
システム ログ ファイル(Syslog)の特定のパラメータを設定するには、WAAS システム ログ機能を使用します。このファイルには、認証項目、特権レベル設定、および管理詳細が含まれています。システム ログ ファイルは、システム ファイル システム(SYSFS)パーティションに \local1\syslog.txt として配置されます。
システム ログ機能を有効にするには、次の手順に従ってください。
ステップ 1 WAAS Central Manager メニューから、[Devices] > [ device-name ] ( または [Device Groups] > [ device-group-name ])を選択します。
ステップ 2 [Configure] > [Monitoring] > [Log Settings] > [System Log] を選択します。[System Log Settings] ウィンドウが表示されます(図 15-17 を参照)。
図 15-17 [System Log Settings] ウィンドウ
ステップ 3 コンソールへ送るシステム ログ ファイルを有効にします。
a. [Console Settings] セクションで、[Enable] チェックボックスを選択します。
b. [Priority] ドロップダウン リストから、指定したリモート Syslog ホストへ送信する必要があるメッセージの重大度を選択します。デフォルトの優先順位コードは、「warning」(レベル 4)です。各 Syslog ホストは、異なるレベルのイベント メッセージを受信できます(優先順位レベルのリストについては、 表 15-18 を参照してください)。
ステップ 4 ディスクに送信される syslog ファイルを有効にします。
a. [Disk Settings] セクションで、[Enable Disk Settings] チェックボックスを選択します。この設定は、デフォルトでオンになっています。
b. [File Name] フィールドに、Syslog ファイルがディスクに保存されるパスとファイル名を入力します。
c. [Priority] ドロップダウン リストから、指定したリモート Syslog ホストへ送信する必要があるメッセージの重大度を選択します。デフォルトの優先順位コードは、「warning」(レベル 4)です。各 Syslog ホストは、異なるレベルのイベント メッセージを受信できます(優先順位レベルのリストについては、 表 15-18 を参照してください)。
d. [Recycle] フィールドで、ディスクに保存される syslog ファイルの再利用可能なサイズ(バイト単位)を指定します。(ファイル サイズのデフォルト値は 10000000 です。)
現在のログ ファイルのサイズが再利用サイズを超えると、ログ ファイルが切り替わります(ログ ファイルのデフォルトの再利用サイズは、10,000,000 バイトです)。ログ ファイルの切り替えは最大 5 回繰り返されます。毎回の切り替えはオリジナル ログと同じディレクトリに log_file_name.[1-5] として保存されます。
切り替えるログ ファイルは、[File Name] フィールドで設定します(または logging disk filename コマンドを使用します)。
ステップ 5 ホスト サーバに送信する Syslog ファイルを有効にします。
a. [Host Settings] セクションで、[Facility] ドロップダウン リストから適切な機能を選択します。
b. ホスト サーバ リストの上の [Add Server] タスクバー アイコンをクリックします。Syslog メッセージを送信できる最大 4 台のホスト サーバを追加できます。詳細については、システム ログ機能用の複数のホストを参照してください。
c. [Hostname] フィールドに、リモート Syslog ホストのホスト名または IP アドレス(IPv4 または IPv6)を入力します。ホストへのシステム ログを有効にしている場合は、1 つまたは複数のホスト名を指定する必要があります。
d. [Priority] ドロップダウン リストから、指定したリモート Syslog ホストへ送信する必要があるメッセージの重大度を選択します。デフォルトの優先順位コードは、「warning」(レベル 4)です。各 Syslog ホストは、異なるレベルのイベント メッセージを受信できます(優先順位レベルのリストについては、 表 15-18 を参照してください)。
e. [Port] フィールドで、WAAS デバイスがメッセージを送信する必要があるリモート ホストの送信先ポートを指定します。デフォルトのポート番号は 514 です。
f. [Range Limit] フィールドで、リモート Syslog ホストへ送信できる 1 秒あたりのメッセージ数を指定します。帯域幅とその他のリソースの消費量を制限するために、リモート Syslog ホストへのメッセージにレート リミットを設けることができます。この制限を越えると、指定されたリモート Syslog ホストはメッセージをドロップします。デフォルトのレート リミットはありません。デフォルトでは、すべての Syslog メッセージがすべての設定済みの Syslog ホストに送信されます。
ステップ 6 [Submit] をクリックします。
CLI からシステム ログ機能を設定するには、 logging グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用できます。
ここでは、次の内容について説明します。
優先順位
表 15-18 に、対応するイベントを Syslog メッセージの受信者へ送信するときのさまざまな優先順位の詳細を示します。
表 15-18 システム ログ機能の優先順位と説明
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0 |
Emergency |
システムが使用不可能な状態です。 |
1 |
Alert |
即時のアクションが必要です。 |
2 |
Critical |
深刻な状況です。 |
3 |
Error |
エラー状態です。 |
4 |
警告 |
警告状態です。 |
5 |
Notice |
正常ですが、注意を必要とする状況です。 |
6 |
Information |
情報メッセージです。 |
7 |
Debug |
デバッグ メッセージです。 |
システム ログ機能用の複数のホスト
各 Syslog ホストは、異なる優先順位の Syslog メッセージを受信できます。WAAS デバイスがさまざまなレベルの Syslog メッセージを 4 台の外部 Syslog ホストへ送信できるように、異なる Syslog メッセージ優先順位コードを持つ異なる Syslog ホストを設定できます。たとえば、優先順位コードが error(レベル 3)のメッセージを IP アドレスが 10.10.10.1 のリモート Syslog ホストへ送信し、優先順位コードが warning(レベル 4)のメッセージを IP アドレスが 10.10.10.2 のリモート Syslog ホストへ送信するように、WAAS デバイスを設定できます。
Syslog ホストとは別の Syslog ホストとの冗長性またはフェールオーバーを実現する場合は、WAAS デバイスに複数の Syslog ホストを設定し、設定した各 Syslog ホストに同じ優先順位コードを割り当てる必要があります(たとえば、Syslog ホスト 1、Syslog ホスト 2、および Syslog ホスト 3 に critical(レベル 2)優先順位コードを割り当てます)。
また、最大 4 台の Syslog ホストを設定できるだけでなく、複数のホスト用に次の項目を設定することもできます。
- Syslog メッセージをログ ホストへ送信するための、WAAS デバイス上のデフォルトのポート番号 514 以外のポート番号。
- Syslog メッセージが使用する帯域幅の量を制御するために、リモート Syslog サーバへ送信されるメッセージ速度(1 秒あたりのメッセージ数)を制限する Syslog メッセージ用のレート リミット。
トランザクション ログ機能の設定
ここでは、次の内容について説明します。
トランザクション ログ機能の有効化
TFO フローおよびビデオ ストリームのトランザクション ログ機能を有効にするには、次の手順に従ってください。
ステップ 1 WAAS Central Manager メニューから、[Devices] > [ device-name ] ( または [Device Groups] > [ device-group-name ])を選択します。
ステップ 2 [Configure] > [Monitoring] > [Log Settings] > [Transaction Log](TFO トランザクション ロギングの場合)、または [Configure] > [Monitoring] > [Log Settings] > [Video Acceleration Transaction Log](ビデオ トランザクション ロギングの場合)を選択します。[Transaction Log Settings] ウィンドウが表示されます(図 15-18 を参照)。([Video Transaction Log Settings] ウィンドウは同じに見えますが、一番上に [General Settings] 領域がありません。)
図 15-18 [Transaction Log Settings] ウィンドウ
ステップ 3 [General Settings] 領域タイトルで、[TFO Transaction Log Enable] チェックボックスを選択して、トランザクション ログ機能を有効にします。(ビデオ トランザクション ログ機能の場合、このチェックボックスは表示されません。)
ウィンドウのフィールドがアクティブになります。
ステップ 4 (任意)[Access Control List Name] フィールドには、トランザクション ログ機能を制限するために使用するアクセス コントロール リストの名前を入力します。アクセス コントロール リストを指定すると、そのアクセス リストで定義されたホストからのトランザクションのみが記録されます。(ビデオ トランザクション ログ機能の場合、このフィールドは表示されません。)
ip access-list グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、アクセス リストを定義します。
ステップ 5 [Archive Settings] 領域タイトルで、次のフィールドの値を指定します。
- [Max Size of Archive File]:ローカル ディスクに維持するアーカイブ ファイルの最大サイズ(キロバイト単位)。この値は、ローカル ディスクに維持されるアーカイブ ファイルの最大サイズです。範囲は、1000 ~ 2000000 です。デフォルトは 2000000 です。
- [Archive Occurs Every (interval)]:作業ログ データをアーカイブ ログに移動し、クリアする周期。
ステップ 6 [Export Settings] 領域で、トランザクション ログ ファイルを FTP サーバへエクスポートするフィールドを設定します。
表 15-19 で、[Export Settings] 領域のフィールドについて説明します。
表 15-19 Export Settings
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Enable Export |
トランザクション ログを FTP サーバへエクスポートできます。 |
Compress Files before Export |
アーカイブされたログ ファイルを外部 FTP サーバへエクスポートする前に圧縮できます。 |
Export occurs every (interval) |
データを FTP サーバへ移動して、作業ログをクリアする必要がある周期です。 |
Export Server |
FTP エクスポート機能は、最大 4 台のサーバをサポートできます。各サーバは、そのサーバに有効なユーザ名、パスワード、およびディレクトリで設定する必要があります。
- [Export Server]:FTP サーバの IP アドレスまたはホスト名。
- [Name]:FTP サーバにアクセスするために使用するアカウントのユーザ ID。
- [Password][Confirm Password]:[Name] フィールドに指定した FTP ユーザ アカウントのパスワード。[Password] フィールドと [Confirm password] フィールドの両方に、このパスワードを入力する必要があります。スペース、左一重引用符(`)、二重引用符(")、パイプ(|)、または疑問符(?)の文字は使用しないでください。
- [Directory]:FTP サーバでトランザクション ログを保持する作業ディレクトリの名前。[Name] フィールドに指定したユーザは、このディレクトリへの書き込みアクセス権が必要です。
- [SFTP]:指定した FTP サーバが安全な FTP サーバである場合は、[SFTP] チェックボックスを選択します。
|
ステップ 7 [Submit] をクリックします。
デフォルト設定またはデバイス グループ設定の適用後に保存されていない変更がある場合は、[Current Settings] の名前の横に、「Click Submit to Save」メッセージが赤で表示されます。また、[Reset] をクリックすると、以前の設定に戻すことができます。[Reset] ボタンは、デフォルトまたはグループ設定を適用して現在のデバイス設定を変更し、まだ変更を送信していない場合にだけ表示されます。
変更した設定を保存せずにこのウィンドウを終了しようとすると、変更を送信するように警告するダイアログボックスが表示されます。
(注) このダイアログボックスは、Internet Explorer ブラウザを使用している場合にのみ表示されます。
CLI からトランザクション ログを有効にして設定するには、 transaction-logs グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用できます。
トランザクション ログ
TFO トランザクション ログは、ローカル ディスクの /local1/logs/tfo ディレクトリに維持されます。ビデオ(Windows メディア)ログは、/local1/logs/wmt/wms-90 ディレクトリに維持されます。
トランザクション ログ機能を有効にするときは、データをアーカイブ ログへ移動して作業ログをアーカイブする必要がある周期を指定できます。アーカイブ ログ ファイルは、local/local1/logs/working.log ディレクトリのローカル ディスクにあります。
複数のアーカイブ ファイルが保存されるため、ファイルがアーカイブされたときのタイムスタンプがファイル名に含まれます。ファイルは FTP または SFTP サーバへエクスポートできるため、ファイル名にはこの WAAS デバイスの IP アドレスも含まれます。
TFO トランザクションのため、アーカイブ ファイル名では次の形式を使用します。
tfo_IPADDRESS_YYYYMMDD_HHMMSS.txt
Windows メディア トランザクションのため、アーカイブ ファイル名では次の形式を使用します。
wms_90_IPADDRESS_YYYYMMDD_HHMMSS.txt
トランザクション ログの形式については、 付録 B「トランザクション ログ形式」 に記載されています。
システム メッセージ ログの表示
WAAS Central Manager GUI のシステム メッセージ ログ機能を使用すると、WAAS ネットワークで発生したイベントに関する情報を表示できます。WAAS Central Manager は、重大度レベルが warning、error、または fatal である、登録されたデバイスからのメッセージを記録します。
WAAS ネットワークに関するログ情報を表示するには、次の手順に従ってください。
ステップ 1 WAAS Central Manager メニューから、[Admin] > [Logs] > [System Messages] を選択します。[System Message Log] ウィンドウが表示されます
(注) 名前をノードに使用できない場合、「Unavailable」が表示されます。ノードが削除されたり、ノードが WAAS ソフトウェアに登録されたりした場合に、この状況が生じる可能性があります。
ステップ 2 (任意)[Show] ドロップダウン リストで [Quick Filter] を選択し、1 つ以上のフィールドに値を入力して、指定の値を持つエントリだけを含めるようにログをフィルタリングします。
ステップ 3 (任意)次の手順を完了して、大量のメッセージが表に表示されないように、メッセージ ログを切り捨てます。
a. タスクバーの [Truncate] アイコンをクリックします。[Truncate System Message Log] ペインが表示されます。
b. 次のいずれかのオプションを選択します。
– [Size Truncation]:ログ内のメッセージを指定した件数に制限します。ログは、先入れ先出し方式を使用して、ログが指定した件数に達すると古いメッセージを削除します。
– [Date Truncation]:ログ内のメッセージを指定した日数に制限します。
– [Message Truncation]:指定されたパターンと一致するメッセージをログから削除します。
c. 制限パラメータの指定を完了したら、[OK] をクリックします。
監査証跡ログの表示
WAAS Central Manager は、システムでのユーザの操作をログに記録します。ログに記録される唯一の操作は、WAAS ネットワークを変更する操作です。この機能は、作業の日時と処理内容を記述して、ユーザ操作のアカウンタビリティを提供します。ログに記録される操作は、次のとおりです。
- WAAS ネットワーク エンティティの作成
- WAAS ネットワーク エンティティの変更と削除
- システム設定
- 監査証跡ログのクリア
監査証跡ログを表示するには、次の手順に従ってください。
ステップ 1 WAAS Central Manager メニューから、[Admin] > [Logs] > [Audit Trail Logs] を選択します。
[Audit Log] ウィンドウが表示されます。WAAS Central Manager のすべての記録されたアクティビティは、ユーザ、使用したマシンの IP アドレス、記録された日時と操作ごとに表示されます。
ステップ 2 (任意)[Show] ドロップダウン リストで [Quick Filter] を選択し、1 つ以上のフィールドに値を入力して、指定の値を持つエントリだけを含めるようにログをフィルタリングします。
デバイス ログの表示
WAAS ネットワーク内の特定のデバイスで発生したイベントに関する情報を表示するには、WAAS Central Manager GUI で使用可能なシステム メッセージ ログ機能を使用できます。
WAAS ネットワーク全体で発生したイベントを表示するには、システム メッセージ ログの表示を参照してください。
WAAS デバイス用のログ情報を表示するには、次の手順に従ってください。
ステップ 1 WAAS Central Manager メニューから、[Devices] > [ device-name ] を選択します。
ステップ 2 [Admin] > [Logs] > [Device Logs] を選択します。[Device Log] ウィンドウが表示されます。
ステップ 3 (任意)[Show] ドロップダウン リストで [Quick Filter] を選択し、1 つ以上のフィールドに値を入力して、指定の値を持つエントリだけを含めるようにログをフィルタリングします。
トラブルシューティング ツール
ここでは、次の内容について説明します。
WAAS の追加のトラブルシューティング情報については、Cisco DocWiki にある『 Cisco WAAS Troubleshooting Guide for Release 4.1.3 and Later 』を参照してください。
カーネル デバッガの有効化
WAAS Central Manager GUI を使用すると、カーネル デバッガ(kdb)へのアクセスを有効または無効にできます。カーネル デバッガを有効にすると、カーネル問題が発生したときに自動的にアクティブになります。
カーネル デバッガを有効にするには、次の手順に従ってください。
ステップ 1 WAAS Central Manager メニューから、[Devices] > [ device-name ] ( または [Device Groups] > [ device-group-name ])を選択します。
ステップ 2 [Monitor] > [Tools] > [Kernel Debugger] を選択します。[Kernel Debugger] ウィンドウが表示されます。
ステップ 3 [Enable] チェックボックスを選択してカーネル デバッガを有効にし、[Submit] をクリックします。(デフォルトでは、このオプションは無効になっています。)
診断テストの使用
次の項で説明されているように、WAAS には診断テスト ツールが含まれています。
GUI を使用した診断テスト
WAAS Central Manager には、トラブルシューティングおよび診断レポート機能があります。
診断テストを実行するには、次の手順に従ってください。
ステップ 1 WAAS Central Manager メニューから、[Devices] > [ device-name ] ( または [Device Groups] > [ device-group-name ])を選択します。
ステップ 2 [Monitor] > [Tools] > [Diagnostics Tests] を選択します。[Diagnostic Tool] ウィンドウが表示されます。
ステップ 3 実行する各診断テストの横にあるチェックボックスを選択するか、または一番上のチェックボックスの [Test] を選択してすべてのテストを実行します。次のテストが使用できます。
- [Device Operation]:コアダンプ ファイルのデバイス ステータスと存在、または重大度がメジャーかクリティカルのアラームをチェックします。
- [Basic Configuration]:デバイスの基本的なネットワーク設定をチェックします。
- [Basic Connectivity]:設定済みの外部デバイス(DNS、認証、NTP サーバなど)へのデバイス接続をチェックします。
- [Physical Interface]:デバイスの物理インターフェイスの設定および動作をチェックします。
(注) vWAAS デバイスでは [Virtual Interface] テストを使用できます。
- [Configuration Security]:悪意のある可能性がある(クロスサイト スクリプティング [XSS])エントリの実行コンフィギュレーションをチェックします。
- [Traffic Optimization]:TFO の設定および動作をチェックします。
- [WCCP Configuration and Operation]:WCCP トラフィック代行受信の設定および動作をチェックします。
- [Inline configuration and operation]:インライン グループ インターフェイスの設定および動作をチェックします。
(注) [Inline configuration and operation] テストは、vWAAS デバイスでは使用できません。
ステップ 4 [Run] をクリックします。
ステップ 5 ウィンドウの下部にテスト結果を表示します。
(注) 失敗したテストがある場合、エラー メッセージは問題について説明し、推奨するソリューションを提供します。
同じ診断テストを実行し、タスクバーの [Refresh] アイコンをクリックして結果を更新できます。
結果を印刷するには、タスクバーの [Print] アイコンをクリックします。
CLI を使用した診断テスト
test EXEC コマンドを使用して、診断テストおよび接続テストを実行できます。
ネットワークレベルのツールを使用して、パケットがネットワークを経由している途中で、そのパケットを代行受信し分析できます。これらのツールの 2 つが TCPdump と Tethereal であり、 tcpdump および tethereal EXEC コマンドを使用して、CLI からアクセスできます。
また、WAAS デバイスは、複数のデバッグ モードもサポートしています。各モードは、 debug EXEC コマンドを使用して切り替えることができます。これらのモードでは、設定エラーからプリント スプーラの問題に至るまでさまざまな問題をトラブルシューティングできます。 debug コマンドは、Cisco Technical Assistance Center(TAC)の指示があった場合に限り使用することを推奨します。
debug コマンドに関連した出力は、/local1/syslog.txt の Syslog ファイルか、またはファイル /local1/errorlog/ module_name -errorlog.current のモジュールに関連したデバッグ ログに書き込まれます。
アプリケーション アクセラレータの debug accelerator name module コマンドに関連した出力は、ファイル ao-errorlog.currentname に書き込まれます。 name はアクセラレータ名です。アクセラレータ情報マネージャ デバッグ出力はファイル aoim-errorlog.current に書き込まれます。
モジュールに関連したデバッグ ログ ファイルは、現在のファイルが最大サイズに達したらバックアップ ファイルに切り替わります。バックアップ ファイルには name -errorlog # の名前が付いています。 # はバックアップ ファイル番号です。
debug コマンドの場合、システム ログを有効にする必要があります。ロギングを有効にするコマンド、 logging disk enable (グローバル コンフィギュレーション コマンド)は、デフォルトで有効になっています。
debug コマンド モジュールがデバッグ出力に Syslog を使用する場合は、 logging disk priority debug グローバル コンフィギュレーション コマンドを設定する必要があります(デフォルトは logging disk priority notice です)。
debug コマンド モジュールが出力にデバッグ ログを使用する場合は、次のようなデバッグ ログ出力の 4 つの異なるレベルの優先順位設定に基づいて出力をフィルタリングできます。
- クリティカルなデバッグ メッセージのみでフィルタリングするには、 logging disk priority critical グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
- クリティカルおよびエラー レベルのデバッグ メッセージでフィルタリングするには、 logging disk priority error グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
- クリティカル、エラー、およびトレース レベルのデバッグ メッセージでフィルタリングするには、 logging disk priority debug グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
- すべてのデバッグ ログ メッセージ(クリティカル、エラー、トレース、および詳細なメッセージを含む)を検出するには、 logging disk priority detail グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
優先順位の設定に関係なく、LOG_ERROR 以上の重大度の Syslog メッセージは、モジュールに関連したデバッグ ログに自動的に書き込まれます。
これらの CLI コマンドの詳細については、『 Cisco Wide Area Application Services Command Reference 』を参照してください。
WAAS Central Manager GUI からの show コマンドと clear コマンドの使用
WAAS Central Manager GUI show および clear コマンドを使用するには、次の手順に従ってください。
ステップ 1 WAAS Central Manager メニューから、[Devices] > [ device-name ] を選択します。
ステップ 2 [Monitor] > [CLI Commands] > [Show Commands] または [Clear Commands] を選択します。
ステップ 3 [Command] ドロップダウン リストから、 show または clear コマンドを選択します。
ステップ 4 コマンドの引数を入力します(存在する場合のみ)。
ステップ 5 [Submit] をクリックして、コマンド出力を表示します。
ウィンドウが表示され、そのデバイスのコマンド出力が表示されます。
(注) 使用できる show および clear CLI コマンドは、選択したデバイスのタイプによって異なります。
また、CLI から、 show EXEC コマンドを使用することもできます。詳細については、『 Cisco Wide Area Application Services Command Reference 』を参照してください。
WAAS TCP Traceroute の使用
WAAS TCP Traceroute ツールは、ネットワークや接続に関する問題(非対称パスを含む)をトラブルシューティングするのに役立ちます。このツールを使用すると、クライアントとサーバの間の WAAS ノードのリストや、接続に対して設定および適用されているポリシーを見つけることができます。Central Manager から、traceroute を実行する WAAS ネットワーク内の任意のデバイスを選択できます。
WAAS Central Manager の TCP Traceroute ツールを使用するには、次の手順に従ってください。
ステップ 1 WAAS Central Manager メニューから、[Monitor] > [Troubleshoot] > [WAAS Tcptraceroute] を選択します。
または、最初にデバイスを選択し、次にこのメニュー項目を選択することにより、そのデバイスから traceroute を実行できます。
ステップ 2 [WAAS Node] ドロップダウン リストから、traceroute を実行する WAAS デバイスを選択します。(この項目は、デバイス リストが設定されている場合は表示されません)。
ステップ 3 [Destination IP] フィールドと [Destination Port] フィールドに、traceroute を実行する対象となる宛先の IP アドレスとポートを入力します。
ステップ 4 [Run TCPTraceroute] をクリックして結果を表示します。
トレースされたパスにある WAAS ノードが、フィールドの下の表に表示されます。[Show] ドロップダウンリストから、デバイスをフィルタリングするためのフィルタ設定を必要に応じて選択します。クイック フィルタを使用すると、任意の値に関してフィルタしたり、すべてのデバイスを表示したりできます。
waas-tcptrace EXEC コマンドを使用することにより、CLI から traceroute 情報を表示できます。
WAAS アプライアンス ANC 上で接続をトレースするのに使用できるもう 1 つのトラブルシューティング ツールは、Connection Trace ツールです。詳細については、第 4 章「AppNav の設定」の AppNav 接続 トレースを参照してください。