Cisco Vision Dynamic Signage Director リリース 6.2 ソフトウェア インストールおよび 6.1 からのデータ移行ガイド
ソフトウェア インストールとリリース 6.1 からリリース 6.2 へのデータの移行
Cisco Vision Dynamic Signage Director
Cisco Vision Dynamic Signage Director リリース 6.2.0-579
初版：2019 年 7 月 29 日
重要：リリース 6.2 では、フル ISO インストールのみがサポートされます。このリリースへのアップグレードはありません。
Cisco Vision Director は、仮想マシン（VM）環境内にインストールします。6.2 リリースでは、VM 環境を使用してリリース 6.1 からデータを移行します。リリース 6.2 には、完全なインストールが必要な新しいオペレーティング システムが含まれています。したがって、Cisco Vision Dynamic Signage Director の 2 番目のインスタンスを作成してセカンダリとして設定し、プライマリ Cisco Vision Director ソフトウェアの完全なバックアップを行います。
注：6.2 のインストール（フル ISO）イメージは cisco.com で公開されていません。6.2 のインストール イメージを取得するには、cvupgrades@cisco.com に電子メールを送信して cisco.com のユーザ ID とアップグレードするサイトをお知らせください。
詳細については、『Cisco Vision Software Installation and Upgrade Guide, for Release 6.2』を参照してください。
概要
重要：Quest/NCR および Micros からのデータが存在する場合は、ラグジュアリー スイート内の関連付けを含めて、ダイナミック メニュー ボードからそのデータを削除してください。Quest/NCR および Micros の POS データを直接的または間接的に使用するウィジェット データ統合（およびウィジェット）がある場合は削除してください。リリース 6.2 では、Quest/NCR および Micros との統合はサポートされません。
o 推奨される手順では、プライマリ サーバとセカンダリ サーバの冗長構成を使用する必要があります。
o リリース 6.1 は通常のプライマリ/セカンダリ バックアップ コピー メカニズムを使用して、リリース 6.2 システムに設定をバックアップします。
o 新しいリリース 6.2 システムをセカンダリ サーバとして設定します（まだ存在しない場合）。
o 新しいプライマリ Cisco Vision Director が予期どおりに実行されていることを確認します。
o セカンダリ Cisco Vision Director をリリース 6.2 に移行します。
実行内容
古い Dynamic Signage Director（DSD）バージョンから最新リリースへのデータの移行。これらの手順を実行しない限り、以前のデータが失われます。これは、自動化された差分アップグレードの場合とは異なる手順です。リリース 6.2 には、新規インストールとデータ移行が必要な新しいオペレーティング システムが含まれています。
使用する理由
最新のリリース 6.1 を実行している単一サーバまたはプライマリ サーバのデータを、リリース 6.2 の新規 ISO インストールが含まれている新しいサーバまたはセカンダリ サーバに保持する必要がある。
設定場所
次の前提条件が適用されます。
o Cisco Vision Director の要件に一致する仮想マシンが 2 台存在し、2 台目の VM にリリース 6.2 をインストールする。
o 両方のマシンがネットワークを介して相互にアクセスできる。
o マシンのいずれかが、リリース 6.1 SPn を実行している確立された Cisco Vision Director サーバである。
o 6.2 のフル ISO ファイルがある（取得方法については最初の注記を参照）。
図 1 に、インストール フローを示します。この手順では、以下を想定しています。
o リリース 6.1 プライマリ、セカンダリ（P1、S1）VM サーバ
o リリース 6.2 プライマリ、セカンダリ（P2、S2）VM サーバ
図 1。2 台のサーバを使用したリリース 6.2 のインストール図
重要：開始する前に、再生証明レポートを生成してダウンロードしてください。
注：『Release 6.2: Cisco Vision Dynamic Signage Director Administration Guide』に従ってタイムゾーンと NTP を設定する必要があります。
再生証明レポートを生成するには、次の手順を実行します。
1. Dynamic Signage Director リリース 6.1 にログインします。次の順に移動します。
[Tools] > [Control Panel] > [Setup] > [Proof of Play]
Dynamic Signage Director リリース 6.2 のフル インストールの実行
2. 詳細な手順については『Cisco Vision Software Installation and Upgrade Guide for Release 6.2』を参照してください。リリース 6.1 と同じメモリ プロファイルを使用して構成します（標準構成または小規模構成）。
Dynamic Signage Director リリース 6.2 でのリモート アクセスの有効化
3. DSD TUI にログインします。次の順に移動します。
[Main Menu] > [System Accounts] > [Change installer password]（図 2）
図 2：TUI でのインストーラ パスワードの変更
4. パスワードを選択して保存します。このパスワードは Cisco TAC の担当者は取得できないので安全に書き留めてください。
5. [System Accounts] メニューで、[e) Enable/Disable Backup user] を選択します。画面に表示されるプロンプトに従って、プライマリ システムから使用するバックアップ ユーザ キーを設定します。
6. [System Accounts] メニューで、[b) Enable/Disable privileged accounts via remote access (ssh)] を選択します（図 3）。
図 3：リモート（SSH）での特権アカウントの有効化/無効化
注：データ移行が完了したら、セキュリティ強化のために、この画面に戻ってリモート アクセスを無効にしてください。
Dynamic Signage Director リリース 6.2 のセカンダリ サーバとしての設定
簡素化するために、Dynamic Signage Director リリース 6.2 のサービスを停止します。
7. TUI のメイン メニューに移動します。[c) Services Control] > [i) Dynamic Signage Director Services] > [a) All] を選択します（図 4）。
図 4：Dynamic Signage Director のサービスの停止
8. [c) Stop Service] を選択します。
Dynamic Signage Director リリース 6.1 でのバックアップ サーバの設定
9. Cisco Vision Director TUI を使用し、インストーラとして DSD リリース 6.1 にログインします。
10. 次の順に移動します。
[Main Menu] > [Cisco Vision Server Administration] > [Setup automatic backup and restore]
11. 非アクティブな DSD サーバの場合は、DSD リリース 6.2 サーバの IP アドレスを入力します（図 5）。
図 5：DSD リリース 6.2 の IP アドレスの入力
バックアップ サーバのインストーラ パスワードを入力するように求められます。
12. ステップ 4 で設定した DSD リリース 6.2 のインストーラ パスワードを入力します（図 6）。
図 6：バックアップ サーバのインストーラ パスワードの入力
注：このプロセスには数分かかります。設定プロセスが完了するまで待機します。
DSD リリース 6.1 でのバックアップの生成
13. DSD リリース 6.1 に管理者ユーザとしてログインします。
14. 次の順に移動します。
[Tools] > [Management Dashboard] > [Tool] ドロワー > [Advanced] タブ > [Run a Task]
15. 右パネルの [Parameters] フィールドで、[Backup Task] をクリックします（図 7）。
16. [Apply] をクリックします。バックアップが完了するまでにある程度の時間がかかる場合があります。[Apply] を複数回クリックしないでください。
図 7：バックアップ タスクの実行
注：バックアップ タスクが完了するまでにある程度の時間がかかることがあります（特にコンテンツが大量の場合）。
DSD リリース 6.2 サーバでの DSD リリース 6.1 バックアップ サーバの復元と移行
17. Cisco Vision Director TUI にログインします。
18. [Cisco Vision Server Administration] の d を入力します。
19. [Restore and Migrate Release 6.1 Backup] の o を入力します（図 8）。
図 8：リリース 6.1 バックアップの復元と移行
注：移行が開始されたら、移行が完了するまでキーボードのキーを押さないでください。
注：復元操作は一度だけ実行できます。
重要：表示されるオプションが [0] のみの場合は、メニュー ツリーの 1 レベル上に移動して数分後に戻ります。
20. DSD リリース 6.2 へのバックアップと転送が完了すると、オプション [1] が表示されます。1) オプションを選択します（図 9）。
図 9：オプション 1：バックアップの復元
21. Y を押してデータの復元と移行を開始します（図 10）。
バックアップが移行されたように見えても、コピー操作が完了していないことがあります。Y を押した後に「No such file or directory」または「Checksum is wrong!」というエラー メッセージが表示される場合は、コピー プロセスが完了するまで待機してください。
図 10：リリース 6.1 からの復元およびデータのバックアップとリリース 6.2 への移行プロセスの開始
22. プロセスが完了するまで待機します。図 11 のような画面が表示されます。
図 11. 復元とバックアップの完了
23. DSD サーバを再起動して変更を保存します。
DSD リリース 6.1 サーバのシャットダウン
24. DSD リリース 6.1 TUI の [Main Menu] > [d) Cisco Vision Server Administration] に移動します。
25. [m) Power Off] を選択します。
DSD リリース 6.2 をプライマリ サーバとして設定する準備
26. Cisco Vision Director TUI の [Main Menu] > [a) System Settings] > [a) Network Settings] に移動します。
27. [a) Setup Network Information] を選択します。
28. DSD リリース 6.2 の IP アドレスを DSD リリース 6.1 の IP アドレスに変更します。
29. [c) Edit hosts file] に移動して IP アドレスを変更します。
30. [d) Generate certificate file] を選択します。
注：4 ページの「Dynamic Signage Director リリース 6.2 のセカンダリ サーバとしての設定」ですでに DSD リリース 6.2 をセカンダリ/非アクティブとして設定しているため、DSD リリース 6.2 をプライマリ/アクティブ サーバに昇格させます。
31. 次の順に移動します。
[Main Menu] > [d) Cisco Vision Server Administration] > [j) Failover] > [a) Promote as Primary/Active]（図 12）
図 12：DSD リリース 6.2 サーバのプライマリへの昇格
32. [Main Menu] > [d) Cisco Vision Server Administration] > [l) Reboot] に移動します。
33. すべてのシステム検証を実行します。
注：オフライン バックアップを取得するには、必要に応じて Cisco TAC の担当者にお問い合わせください。
DSD リリース 6.2 サーバの設定
注：導入環境にセカンダリ サーバがない場合は、この手順をスキップしてください。
34. 新しい VM で DSD リリース 6.2 のフル インストールを実行します。DSD リリース 6.1 サーバと同じ IP アドレスを使用します。『Cisco Vision Administration Guide, Release 6.2』の「Changing the IP Address on the Secondary Server」を参照してください。
35. TUI を使用して DSD リリース 6.2 サーバを設定します。『Cisco Vision Administration Guide, Release 6.2』の「Starting and Configuring the Services on the Secondary Server」を参照してください。
36. リリース 6.2 プライマリ サーバで TUI を使用して、DSD リリース 6.2 サーバをポイントするように自動バックアップと復元を設定します。『Cisco Vision Administration Guide, Release 6.2』の「Setting up the Primary Server for Automatic Backup and Restore」を参照してください。
ブラウザからの DSD リリース 6.2 サーバへのアクセス
37. ブラウザのキャッシュをクリアします。
38. ブラウザのアドレス バーに DSD リリース 6.2 の IP アドレスを入力します。
39. Return（Enter）を押します。
マニュアルの入手とサービス リクエストの送信
マニュアルの入手、Cisco Bug Search Tool（BST）の使用、サービス リクエストの送信、追加情報の収集の詳細については、『What's New in Cisco Product Documentation』を参照してください。
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