コミュニケーション基盤を一新して事業拡大とグローバル化に対応 - 株式会社セガゲームス

Interview
2015 年にセガグループの再編によって誕生した株式会社セガゲームス。その中でスマート デバイス向け関連事業を手掛ける部門は、2012 年の設立当時は 100 名程度でしたが、現在は従業員数 700 名を超えるまでに成長し、北米、欧州、アジアの 6 ヵ国にも拠点を設けてグローバル化も進んでいます。開発、運営しているゲーム タイトル数は世界トップ 10 に入る規模であり、セガグループのソフトウェア資産を生かしたものからオリジナル タイトルまで、そのラインナップは多彩です。

この急成長している事業を支え、クリエイティビティと生産性の向上をより確かなものにするために、社内コミュニケーション インフラの一新を決断して現在も取り組みを進めています。そこには多数のシスコ ソリューションが採用されています。
急拡大している今こそ取り組むべきと決断
シスコからの提案も強い後押しに
「事業が急速に拡大している中で、タイトルの開発や運営、広告展開をはじめ、よりよいクリエイティブを実現していくには、日々のコミュニケーションを確実に行い、レポート ラインをしっかり守ることが重要になります。コミュニケーションはその会社の文化的な部分でもあると思っているので、ガバナンスというと堅苦しくなってしまいますが、社員全員のパフォーマンスを少しずつでも伸ばしていくために経営の立場として明確な意思を持って取り組み、透明性を高めていくことが必要だと考えていました。

グローバルへの展開も進めているところですが、そこには言葉や時差の問題だけでなく、オフショア化、モジュール化というチャレンジも控えています。適材適所でコストを分散させながら業務を進めることが求められ、必然的に働き方は多様化していくと思います。今回のコミュニケーション インフラの一新は、そうした背景を踏まえた取り組みであり、これからも優れた人材を集め、つなぎとめていくという将来への展望も見据えたものです。

なぜ、今このタイミングで行ったのか? と言えば、それは私たちの事業規模が拡大し、海外を含めて拠点が増えたからにほかなりません。折よくシスコから提案をいただくことができ、その内容が短期的、中期的に私たちのニーズを満たすものが多いと感じたことも理由です。」
これまで根付いてきた社内の意識を
 インフラ一新によってリフレッシュする
「事業が拡大していく過程では、社外から多くの人材が集まってきます。その結果、社内にはさまざまな文化やキャリアを持つ人たちが入り交じり、多様性は増しました。一方で、相手のバック グラウンドを知らないまま会話することが常態化し、同じ部署でも隣の人とキャリア パスがまったく違うという状況になって、そこで生じる相互理解の溝をどう埋めるかは明確な課題として表れてきていたのです。

また、社内の仕組みとして、必要な人を探しづらいことも問題でした。探しにくいとわかっているので、そもそも探そうとせずに諦めてしまうこともあり、相手と連絡がつかなくても仕方ないと思っている社員もいました。こうした状況を現場からのボトム アップによる自浄作用に委ねていては解決できませんが、会社として現場の動静を考えてコミットするような投資も十分ではなかったと言えます。

そこで、自社のインフラをあまり整備できていなかったことを逆にプラスと捉えて、文字通り環境の一新によって社内の意識をリフレッシュすることを目指しています。
今回のインフラ一新に先立ち社内の意見を集めたところ、それぞれの部署や立場で相当のニーズがあることを改めて確認できました。中でも強かったのは、各地の開発スタジオとやり取りする開発部門です。そこで開発部門と各スタジオには Cisco TelePresence シリーズを導入することを決めました。これまでも拠点ごとの判断でビデオ会議システムを利用していましたが、現場で求める品質や細かなニーズに応えられるものではなく、『ビデオ会議は使いにくい』と諦めていたようです。私も承認会議で参加したことがあるのですが、対面での会議との差は否めないと感じました。そうした状況が長く続いたことで定着してしまった諦めの気持ちをリセットできるだけの品質を、Cisco TelePresence は持っていると思っています。

これまで根付いてきた社内の意識を
 インフラ一新によってリフレッシュする
また、社内のコミュニケーション手段を増やし、人と業務の紐づきを強めて検索性を向上させるべく、ビジネス コミュニケーション ツールの Cisco Spark を展開していきます。

このほかにも使い方のアイデアはいろいろありますが、まずは現実味があり、期待値が見合うところとしてこの 2 つの路線を中心に進めています。この取り組みで実現できるポジティブな部分は容易にイメージできますが、もしかしたらどこかに問題が出てくるかもしれません。そこは展開を進めながら見つけて、直していけばよいと考えています。」
効果は確実に出てくると期待
1 つの成功をきっかけに可能性が広がる
「社内への提案では、投資対効果と導入したインフラを使い切ることができるかという観点で優先度やユース ケースを設定しました。もし、たとえば今回の提案が Cisco TelePresence の導入で会議室が不要になります、といったアプローチであったなら、実現性が疑わしいと思われて承認は得られなかったでしょう。日々の業務で最もトランザクションが発生しているのは、新たなゲーム タイトルの開発、お客様にご提供しているゲーム タイトルの運営に関する実務、広告サービスの開発と営業展開なので、そこで期待を満たして成功させることがスタートになります。
出張費が減るとか、会議システムの利用時間が増えるというようなものだけでなく、規模の大小にかかわらずインフラ一新の効果は確実に出てくるとの期待はあります。そこから始めて、きちんと根付かせてい くことが目標を達成する上で最も早いアプローチであり、『急がば回れ』なのだと思っています。

効果の測定の仕方や定量化の方法は難しいですが、会社として生産性が高まるのは間違いないでしょう。」
岩城 農 氏
株式会社セガゲームス
取締役 CSO※

※ Chief Strategic Officer
岩城 農 氏
株式会社セガゲームス
取締役 CSO※

※ Chief Strategic Officer