Interstates 社、頻繁なシャーシ交換のサイクルから脱却

Cisco UCS X シリーズ サーバーと Cisco Intersight で将来を見据えたインフラストラクチャを構築

Interstates 社

建設業界のリーダー Interstates 社は、Cisco UCS X シリーズ サーバーと Cisco Intersight を使用して、データセンターの近代化と IT 運用の促進を行い、ハイブリッドクラウドモデルの基盤を構築しました。

業種:建設
所在地:アイオワ州スーセンター
規模:従業員 825 人
Web サイト: interstates.com

概要

課題

  • サーバー インフラストラクチャのオーバーホールの頻度を減らす
  • システムの統合、自動化、拡張性を向上させる
  • データセンターの運用を簡素化・迅速化する

結果

  • サーバー環境が最新化された
  • 物理および仮想インフラストラクチャの導入時間が 75% 短縮された
  • データセンターの設置面積が 50% 以上節約された

従来の態勢では限界

Interstates 社の少人数の IT チームは、サーバー インフラストラクチャの大がかりなオーバーホールをもう 1 度行わねばならない事態に直面し、このままの態勢では限界だと判断しました。

「今までは、新しいブレードを使用するだけのために、シャーシの交換や、ミッドプレーンやバックプレーンまで含めた大幅なアップグレードを余儀なくされてきました」と、Interstates 社の IT オペレーションマネージャーである Nathan Bullock 氏は述べています。「その際、ビジネスは大いに混乱するうえ多大なコストもかかります。しかも、こうしたアップグレードは頻繁に行われていました」。

また、同社の以前のサーバーは管理も拡張も困難で可視性が十分ではなかったため、トラブルシューティングは、ドメイン固有の複数のツールを扱う複雑で時間のかかる作業になっていました。たった 2 人のシステム管理者で、2 つのデータセンター、約 200 のビジネスアプリケーション、約 700 の仮想マシンを管理していた Interstates 社は、IT 運用を簡素化し、時代の変化にも対応できるサーバー環境を確立したいと考えていました。

そのために、Cisco UCS X シリーズ サーバーとクラウドベースの Cisco Intersight 運用プラットフォームを組み合わせました。

「UCS と Intersight を導入したことは、私たちにとって貴重な体験でした」と Bullock 氏は語っています。「素晴らしい成果があがりました」。

IT 運用の迅速化

Interstates 社のシニアシステム管理者は IT のエキスパートであり、新しいテクノロジーに対する評価は、厳しく批判的になるのが通常です。ですが、そんな管理者が初めて Cisco Intersight を使用して Cisco UCS X シリーズ サーバーを設定・導入したときは、反応が違いました。Bullock 氏によれば、作業が非常にスムーズに進んだため、信じられないという驚きの声が上がったと言います。

「彼は私のところに来て、『本当にこれだけですか?こんなに簡単なはずがありません』と言ったのです」と Bullock 氏は笑いながら説明します。「これは、まさに私が聞きたかった言葉です」。

現在、Interstates 社のチームでは以前のインフラストラクチャを使用していたときよりも 75% スピードアップして物理ホストをスピンアップしています。以前は半日以上かかっていた仮想マシンの導入も、今では 1 時間以内に完了するようになりました。また、同社では IT サービスプロバイダーの利用を減らすことでコストも削減しました。

「プラットフォームがシンプルになったため、今までよりも多くのことを自社で行えるようになりました」と Bullock 氏は述べています。「しかも、すべてを一元的に管理できます」。

これには、Cisco Intersight のプロファイルとテンプレートを使用した定型プロセスの自動化も含まれています。

同氏によると、「(仮想マシンの)設定は完全に自動化され、手動の操作は不要になりました」とのことです。

Cisco UCS X シリーズは、次世代コンピューティングの可能性を真に実現する初のプラットフォームであり、ビジネスニーズに合わせてアップグレードしながら環境を継続的に整備できます。

Nathan Burock 氏(IT オペレーションマネージャー)

個別に拡張可能

Cisco UCS X シリーズ モジュラシステムのパフォーマンスと密度により、2 つのデータセンター全体でサーバー設置面積を 50% 以上統合できました。さらに、同社はプラットフォームのモジュール性により、 10 年以上の寿命に加えて、並外れた柔軟性を実現しています。

Bullock 氏は次のように述べています。「私たちはさらなる持続可能性を求めていますが、Cisco UCS は間違いなくその一助となっています。ラックスペースを大幅に節約し、電力と冷却装置の使用量を削減しました。また、全面的な取り替えによるオーバーホールではなく、コンポーネントを段階的にアップグレードすることができます」。

Cisco UCS X シリーズ サーバーでは、メモリ、ストレージ、CPU、さらに GPU もサーバーごとに個別に拡張することができます。

Bullock 氏は次のように説明しています。「ワークロードによっては、CPU よりもメモリを多く使用するものがあります。この新しいプラットフォームを使用すれば、過剰にプロビジョニングしたり、新しい機器を購入したりすることなく、特定のニーズに合わせて各機器を調整できます」。

Interstates 社は、GPU アクセラレーションブレードを活用して VDI 環境を強化し、CAD や 3D モデリングアプリケーションを日常的に使用するユーザーに高性能ワークステーションを提供するコストと手間を排除しています。

「40 台以上の分散したワークステーションを管理するよりも、少数のブレードを一元管理する方が簡単で、コストもかからず、安全です」と Bullock 氏は述べています。「各ワークステーションを手動で追跡してパッチを適用する必要はなく、VDI 環境全体を数分で更新できます」。

将来的な移行

Interstates 社は、世界をリードするソフトウェア定義型ネットワーキング ソリューションである Cisco Application Centric Infrastructure(Cisco ACI)を利用して、新しいコンピューティング環境をまもなくクラウドへ拡張します。

「シスコの統合を利用することで、社内のクラウドとデータセンターネットワークをパブリッククラウドと連携させ、すべてを 1 つの環境として管理できるようになります。柔軟性が高まり、自動化が促進され、俊敏性と運用効率がさらに向上します」。

同社の将来的なハイブリッドクラウド計画は、長期にわたって進化と拡張が可能なコンピューティング インフラストラクチャによって、ある程度実現されます。

Bullock 氏は最後に次のように語っています。「Cisco UCS X シリーズは、次世代コンピューティングの可能性を真に実現する初のプラットフォームであり、ビジネスニーズに合わせてアップグレードしながら環境を継続的に整備できます。また、プラットフォームを長期にわたって使用できる点が、財務や調達のチーム、経営陣の心をつかみました」。

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