データ シート
Cisco Unified Personal Communicator 7.0
シスコ ユニファイド コミュニケーションのソリューションは、固定およびモバイル ネットワーク上の音声、ビデオ、データ、およびモバイル アプリケーションを統合し、いつでもどのようなワークスペースからのコラボレーションでも可能にします。
Cisco Unified Personal Communicator は、Cisco Unified Communications 製品シリーズに不可欠なコンポーネントであり、きわめて使用頻度の高い各種のコミュニケーション アプリケーションとサービスを、ひとつのクライアントへと透過的に統合します。PC または Mac 上の 1 つの使いやすいユーザ インターフェイスから、ソフトフォン、プレゼンス、インスタント メッセージング、ビジュアル ボイスメール、クリックツーコール、社員ディレクトリ、通信履歴、ビデオ、Web 会議などの便利なコミュニケーション ツールにすばやく簡単にアクセスでき、コミュニケーションの効率と仕事の生産性を向上します。
さらに効果的なコミュニケーション
企業では日常的に大量のコミュニケーションが発生し、社員、パートナー企業、および顧客とのコミュニケーションのためにさまざまなデバイスやアプリケーションを使用する必要があります。それぞれのアプリケーションは、ルール、ツール、ディレクトリに共通性がなく、動作も異なります。Cisco Unified Personal Communicator では、さまざまなコミュニケーション ツールに迅速かつ簡単にアクセスできるため、コミュニケーションにまつわる操作が簡素化されます。たとえば、Cisco Unified Personal Communicator の動的なプレゼンス機能およびインスタント メッセージング機能を使用すると、同僚社員やパートナー企業担当者が在席していてリアル タイムでチャットできる状況かどうかを確認することができます。このように、不在による行き違いが少なくなることで、社員の生産性が向上します。既存ディレクトリを簡単に検索して必要な連絡相手を探し、連絡をとることができます。ビデオ会議および Web 会議では、フェイスツーフェイスでアイデアを交換しながら、効果的にコラボレーションを進めることができます。また、即座に音声メッセージを表示したり、聞いたりすることも容易にできます。Cisco Unified Personal Communicator の場合、いつでも、どんなワークスペースからでも、どこからでも、コミュニケーションやコラボレーションのツールにアクセスできるので、効率的なコミュニケーションを行うことができます。
図 1 Cisco Unified Personal Communicator の画面例
※ 画像をクリックすると、大きく表示されます。
社員、パートナー企業および意思決定者間のコミュニケーション遅延の解消
Cisco Unified Personal Communicator では、連絡をとる前に、相手が在席しているか通話中であるかがわかります。相手が Cisco Unified Personal Communicator を使っているかどうか、オフィスで Cisco Unified IP Phone を使用中であるかどうかに関わらず、Cisco Unified Presence の動的な情報によって、連絡可能かどうかの情報が集中化、自動的に更新されます。誰がオフライン、在席中、外出中、通話中、着信拒否であるかを知ることができます。「休暇中」「会議中」などのカスタマイズ情報を利用すると、不在または着信拒否の理由を知ることもできます。現在相手が在席しているかどうかがわかると、従業員間でコミュニケーションの遅延がなくなり、意思決定も迅速になり、生産性も向上します。
コミュニケーションの効率化
Cisco Unified Personal Communicator によって、統合コンタクト リスト、クリック ツー コール、インスタント メッセージング、ボイスメールの再生、着信コール通知、メディア エスカレーションなど、簡潔なコミュニケーション手段がデスクトップまたはノート PC に統合されます。1 つのウィンドウからコミュニケーションを操作することで、次のような効果的で生産性の高いコミュニケーションを行うことができます。
- Cisco Unified Personal Communicator を使用して企業ディレクトリを検索し、連絡相手の情報をすばやく見つけることができます。
- アプリケーションを表示してクリックするだけでコールを発信でき、電話番号をダイヤルする必要がないため、時間を節約できます。
- 外出時は内蔵されているソフトフォンから発信、オフィスではCisco Unified Personal Communicator を使用して Cisco Unified Communications Manager の管理下にある Cisco Unified IP Phone から発信できます。
- Microsoft Outlook のコンタクト リストまたは E メール内にある Cisco Unified Personal Communicator のツールバーから、クリックしてダイヤルできます。
- Cisco Unified Presence Server と、Microsoft Live Communications Server または Microsoft Office Communications Server の間でセキュリティを保護された企業間フェデレーションを利用可能にすると、Cisco Unified Personal Communicator または Microsoft Office Communicator を使用してビジネス パートナーとプレゼンス情報やインスタント メッセージを交換できます。
- 最新のコミュニケーション履歴を表示して、迅速に応答することができます。コミュニケーション履歴では、いつ、誰が発信してきたかがわかります。画面上にボイス メッセージを表示し、クリックして再生したり、コール バックしたりできます。メッセージ カウンタによって、ボイスメールの件数と不在中のコール数を確認できます。
- 通信メディアを必要に応じて追加できます。コールがあれば、すぐにビデオ会議または Web 会議機能を追加して、コラボレーションおよび会議の効率を高めることができます。
- 会議参加者の一覧を見ることができるので、出欠の確認が不要です。
- 発信者 ID のある着信コールのポップアップ通知を受信できます。自分が連絡可能状態であれば受信を許可し、マウスでクリックしてボイスメールに転送します。
生産性およびコラボレーションの向上
Cisco Unified Personal Communicator では、ビデオ会議または Web 会議を使用して、音声通話の範囲を超えたコミュニケーションを行うことができます。インタラクティブなフェイスツーフェイスのコミュニケーションによって、生産性やコミュニケーションの質が向上し、ビジネスの意思決定が合理化され、チームワークが改善されます。ビデオ会議では、実際に会って行う会議の必要性を低減することで、企業は環境保護に貢献し、交通費や会議に行くための時間を節約できます。Web 会議では、いつでも、どこでも、同僚と仮想的なコラボレーションを行うことができます。Cisco Unified Personal Communicator では、場所を問わず、遠く離れた人ともドキュメントやプレゼンテーションを共有できます。仮想会議を日常のコミュニケーションに取り入れることで、市場範囲を広げ、業務を効率化し、迅速な意思決定を行うことができます。
機能と利点
- コミュニケーションの統合:音声およびビデオ コール、インスタント メッセージング、ボイスメールの再生、Web 会議、および統合ディレクトリを、わかりやすい 1 つのインターフェイスから利用できます。
- プレゼンス:Cisco Unified Personal Communicator およびCisco Unified IP Phone のユーザが在席しているかどうかをリアルタイムで表示できます。また、カスタマイズしたメッセージの表示、不在通知の設定、および Microsoft Outlook カレンダーに基づくフリー/ビジー ステータスの自動表示もできます。
- 着信拒否(DND; Do not disturb):Cisco Unified Personal Communicator または Cisco Unified IP Phone の DND ステータスと同期させて着信拒否することができます。また、外部との接触を避けたいときは、プライバシー設定を使用してインスタント メッセージを遮断することもできます。
- コンタクト リスト:1 つの使いやすいインターフェイスから企業ディレクトリを検索して、連絡相手をすぐに見つけることができます。クリックするだけでコールの発信が可能です。よく連絡する個人の連絡先、仕事仲間、連携企業の担当者をリストに追加できます。
- メディア エスカレーション:対話中にコミュニケーション方式を追加できます。たとえば、音声通話中にビデオ機能を追加したり、音声またはビデオ会議中に Web 会議またはホワイトボード機能を追加したりすることが可能です。
- クリック ツー コール:統合ソフトフォンまたは関連付けられた Cisco Unified IP Phone を使用して、コンタクト リストからダイヤルできます。また、Outlook ツールバーを利用すれば、Microsoft Outlook から直接クリック ツー コールを行うことも可能です。
- 統合音声/ビデオ コール:PC の画面に表示されたビデオ ディスプレイと、ソフトフォンによる音声会話を使用して、フェイスツーフェイスの場合と同じように意見を交換することができます。Cisco Unified Personal Communicator、Cisco Unified Video Advantage、または Cisco Unified IP Phone 7985G(パーソナル デスクトップ ビデオフォン)を使用して、ビデオ コールを発信できます。
- IP Phone の関連付け:Cisco Unified Personal Communicator を使用してデスクトップの Cisco Unified IP Phone を操作して、発信、着信、または同時に複数の通話をすることができます。
- インスタント メッセージング:Cisco Unified Personal Communicator のユーザと、インスタント メッセージングを使用してリアルタイムのチャットができるため、時間の節約になり、不在による行き違いも少なくなります。また、Cisco Unified Presence と Microsoft Live Communications または Microsoft Office Communications サーバの間で企業間フェデレーションを設定して、プレゼンス情報の交換や、Microsoft Office Communicator ユーザと Cisco Unified Personal Communicator ユーザの間でインスタント メッセージングを行うことができます。
- 会議:会話セッションを組み合わせるだけで、音声またはビデオ会議セッションを作成できます。別々の会議ブリッジにコールを発信する必要はありません。
- Web 会議:Cisco Unified MeetingPlace または Cisco Unified MeetingPlace Express による Web 会議セッションを起動して通知を送ると、プレゼンテーションなどのコンテンツを他の出席者と共有できます。
- ボイス メッセージ:同じアプリケーションから、Cisco Unity® または Cisco Unity Connection で安全に暗号化されたボイスメール メッセージの機能(メッセージの表示、再生、ソート、削除)にアクセスします。
システム要件
表 1 および表 2 に、Microsoft Windows と Apple Macintosh それぞれにおける Cisco Unified Personal Communicator のコンピュータ要件を示します。
表 1 Cisco Unified Personal Communicator のコンピュータ要件(Microsoft Windows)
表 2 Cisco Unified Personal Communicator のコンピュータ要件(Apple Mac OS X)
Cisco Technology Developer Program によって、 Cisco Unified Personal Communicator との併用が検証されたデバイスのベンダー リストは、http://www.cisco.com/pcgi-bin/ctdp/Search.pl から入手可能です。これらのデバイスは、確認試験を通り相互運用性基準を満たしているので、シスコの製品仕様にも適合しています。
最小システム要件
- Cisco Unified Communications Manager 5.1(3)、6.0、6.1、または 7.0
- Cisco Unified Presence 6.0 または 7.0
- Deskphone Control モードには Cisco Unified IP Phone が必要(すべての電話機ロードがコンピュータ/テレフォニー インテグレーション [CTI] をサポートしているわけではありません。詳細は『Cisco Unified Communications Manager System Guide』を参照してください)。
- Web 会議機能には Cisco Unified MeetingPlace® Express 1.2 または Cisco Unified MeetingPlace 6.0 または 7.0 が必要
- ホワイトボード機能には Cisco Unified MeetingPlace 6.0 または 7.0 が必要
- ボイスメール アクセスには Cisco Unity Connection 2.0 または 7.0、Cisco Unity 4.2 または 5.0 が必要
- ビデオ会議機能には Cisco Unified Videoconferencing 5.0 または 5.5、または Cisco Unified MeetingPlace Express VT 1.2 または 2.0 のいずれかが必要
- プレゼンスの企業間フェデレーション、および Cisco Unified Personal Communicator ユーザと Microsoft Office Communicator ユーザの間でインスタント メッセージングを送るには、Cisco ASA 5500 シリーズ適応型セキュリティ アプライアンス ソフトウェア リリース 8.0.4. が必要
- Lightweight Directory Access Protocol Version 3(LDAPv3)サーバ
すべてのシステム コンポーネントですべての機能がサポートされるとは限りません。サポートされる機能の詳細は、各製品のリリース ノートを参照してください。
発注情報
シスコ製品の購入方法の詳細は、「購入案内」および表 3 を参照してください。ソフトウェアをダウンロードするには、次の URL で Cisco Software Center にアクセスしてください。
http://tools.cisco.com/support/downloads/go/PlatformList.x?sftType=Unified+Personal+Communicator+%28CUPC%29+System+Software&mdfid=280455801&treeName=Voice+and+Unified+Communications&mdfLevel=Software%20Family&url=null&modelName=Cisco+Unified+Personal+Communicator&isPlatform=Y&treeMdfId=278875240&modifmdfid=null&imname=&hybrid=null&imst=null
この製品は Cisco Unified Workspace Licensing に含まれます。詳細な情報が必要な場合、およびお客様に Cisco Unified Workspace Licensing が適切かどうかを判断したい場合には、http://www.cisco.com/go/workspace_licensing を参照してください。
表 3 発注情報
- 発注したそれぞれの製品には Product Authorization Key(PAK)が付属するほか、Cisco Unified Personal Communicator 購入を確認する付属の文書には、ソフトウェアをダウンロードする場所が示されています。
- Cisco Unified Personal Communicator では、ソフトフォンを利用可能にするために電話テクノロジ ライセンスの購入が必要になる場合があります。
- Cisco Unified Presence のすべてのバージョンですべての機能がサポートされるとは限りません。サポートされる機能の詳細は、Cisco Unified Presence のリリース ノートを参照してください。
シスコ ユニファイド コミュニケーション サービス
シスコ ユニファイド コミュニケーション サービスは、安全で復旧の早いシスコ ユニファイド コミュニケーション ソリューションにより、さらなるコスト削減と生産性向上を実現します。シスコおよび認定パートナーが提供する各種サービスは、固定ネットワークおよびモバイル ネットワーク上で利用される音声、ビデオ、データ、モバイル向けの各アプリケーションを統合するため、実績あるメソドロジに基づいています。シスコ独自のライフサイクル アプローチを導入することにより、これまで利用してきた技術の可能性を広げ、ビジネスにおける優位性を拡大することができます。
関連情報
Cisco Unified Personal Communicator の詳細は、以下の URL を参照するか、シスコの代理店にお問い合わせください。
http://www.cisco.com/jp/go/unifiedpersonalcomm/