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Internet Content Delivery Network(ICDN)用 Cisco Content Distribution Manager



[目次]
[容易な構成]
[Cisco CDM の機能]
[バーチャル CDN]
[CDN を配置する理由]



Cisco CDM 4670-ICDN
Cisco Content Delivery Network(CDN)を使用すると、サービス プロバイダーや企業は、ネットワーク帯域幅のアベイラビリティ、距離や遅延の障害、オリジン サーバのスケーラビリティ、ピーク利用時の輻輳などの問題を解決して、対象となる顧客により近いリッチ メディア コンテンツを配信できます。 Cisco Internet CDN(ICDN)ソリューションは、Web ホスティング、ストリーミング、e コマース、e ラーニング、企業内コミュニケーション、およびミッションクリティカルなビジネス アプリケーションのためのコンテンツ配信サービスを実現します。

コンテンツ配信ネットワーク用の Cisco Content Distribution Manager(CDM)4670 は、ネットワーク サービス プロバイダー、インターネット ホスティング プロバイダー、またはブロードバンド アクセス プロバイダー向けに設計された、堅牢でハイ パフォーマンスのソリューションです。 Cisco ICDN ソリューションの中核として、Cisco CDM は、すべてのコンテンツ ネットワーキング デバイスのネットワーク ポリシー設定を確立および保持し、すべての Cisco Content Router(CR)および Cisco Content Engine(CE)を含む、コンテンツ分散ネットワーク全体を完全に制御します。 Cisco CDM の強力であるにもかかわらずシンプルな Web ベースのユーザ インターフェイスによって、管理者は世界中の Cisco CR、SuperNodes、Cisco CE を設定および監視できます。 Cisco CDM は各デバイスのステータスをレポートし、CE の可用性、コンテンツの存在、およびどのユーザがコンテンツを要求しているかを送信元 IP アドレスごとに表示するなど、アクティビティと負荷に関する重要な統計を表示します。


表 1:Cisco ICDN のアーキテクチャ

表 1:Cisco ICDN のアーキテクチャ
容易な構成

シスコが特許を取得したテクノロジーによって、CDN デバイスは単一の協同システムに自動的に編成されます。 Cisco CDM はネットワーク ポリシーを定義して、ネットワーク情報を自動的に格納し、特定のコンテンツに関するルーティング テーブルを構築します。 CDN デバイスをネットワークに追加すると、ネットワーク トポロジとコンテンツの要件に従って、ネットワークに組み込むための設定が CDN デバイスそのものによって自動的に行われます。 ネットワーク内での CDN デバイスの配置は、帯域幅、ネットワークの輻輳、地理的な場所、および他ノードとの関係を考慮して最適化されます。 ルーティング テーブルを構築する独自の方法によって、製品の導入を迅速にしプレミアム サービスを速やかに展開する、スケーラブルなソリューションが可能になります。

Cisco CE はネットワークの状態を監視し、状況の変化に応じて自動的に調整します。 各ノードは、高度なルーティング階層の構成要素になっており、配信済みコンテンツの複製、ライブ コンテンツの分割、配信済みコンテンツとライブ コンテンツの両方を提供を効率的に行います。 ノードがネットワークから削除されると、CDN と Cisco CR は、ネットワークに輻輳が発生しているか、またはノードが過負荷になっているかどうかを自動的に認識します。 ネットワーク状況の変化は、Cisco CE によってほぼ瞬時に検出され、その変化に応じてルーティング テーブルを調整するように Cisco CR に通知して、サービスを中断しないようにします。このように Cisco CDN は、動的なネットワーク状況に適応できる、柔軟なネットワーク アーキテクチャを提供しています

Cisco CDM の機能
バーチャル CDN

バーチャル CDN は、リッチ メディアの広帯域のストリーミングや分散型 Web ホスティングなどの差別化されたサービスを提供し、サービス プロバイダーが顧客の地理的領域または人口統計区分に応じたコンテンツを提供することで、新しい収益の可能性が生まれます。 バーチャル CDN、または独立した CDN として動作する大規模な CDN 内の Cisco CE グループによって、これが実現されます。


表 2:バーチャル CDN のマッピング

表 2:バーチャル CDN のマッピング

バーチャル CDN 内の Cisco CE がホスト ドメインに割り当てられると、そのバーチャル CDN のコンテキスト内でのみコンテンツ配信とコンテンツ ルーティングが発生します。 バーチャル CDN を使用すると、サービス プロバイダーは、顧客固有のサービスや標準サービスを多数の顧客に提供できます。 各バーチャル CDN は、固有のサービスとして異なる価格で販売できます。

Cisco CDM 4670 は、シンプルなグラフィカル ユーザ インターフェイスを使用して複数のバーチャル CDN を設定できます。 Cisco CDM によって、オペレータが Cisco CE や Cisco CR にアクセスしなくても、CDN デバイスはバーチャル CDN で定義されたポリシーに確実に従います。


表 3: データ センター

表 3: データ センター
CDN を配置する理由

インターネット ユーザは高速のインターネット アクセスをさらに要求し、Web 上でも広帯域幅のオーディオ/ビデオ コンテンツを組み込んだ従来のメディアが再現できることを期待しています。 しかし、現在のインターネットの状態では、影響力の大きいリッチ メディアをエンド ユーザに配信するのは困難です。 たとえば、現在の中央集中型インターネット インフラストラクチャ ソリューションでは、Web サイトのコンテンツに対するユーザの要求は、コンテンツが配信されるまでに多くの混雑したネットワークを通過しなければなりません。 さらに、ますます多くの企業がミッション クリティカルな Web アプリケーションを導入し、ネットワークへの需要を増大しているために、コンテンツ配信などのネットワークのパフォーマンスが影響を受けています。 CDN はこのようなネットワークの基本的な問題を解決し、サービス プロバイダーに新しい収益の機会を生み出します。

新たな収益の実現

CDN を使用して、サービス プロバイダーは、増大する収益を生み出す新しい Web ベースのサービスに加え、高い価値を求める顧客を引きつける、リッチ メディアを中心した最先端のサービスを提供できます。 CDN を使用して、サービス プロバイダーは、アプリケーションの専門技術、顧客の認識、大量のマーケティングなどの付加価値のあるビジネス プログラムにリソースを集中させることができます。

新しいサービスの市場に早くから参加することで、大幅に利益を上げることができます。 コスト構造を切り下げてパフォーマンスを改善することで、リッチ メディアは主流になります。 コンテンツ プロバイダーは、高品質のイメージ、Adobe Acrobat(R)ファイル、Microsoft Office(R)文書、アニメーション、およびソフトウェアのダウンロードなど、広帯域のメディアを確実に既存の Web に実装できます。 ソフトウェアやマルチメディアのダウンロード、ストリーミング メディアなど、広帯域のメディア関連のサービスには、従来のアプローチを使用しているためにコスト パフォーマンスがよくない場合がありますが、CDN で配信された場合は成功を期待できます。

CDN を使用すると、サービス プロバイダーは、他のサービス プロバイダーがホストするアプリケーションを高速化する、ハイ パフォーマンスのホスティング サービスを提供できます。 さまざまなパフォーマンスレベルや地理的範囲に応じて、階層型のサービスを構築できます。 それぞれの顧客専用にカスタマイズされた、配信ノードのマップを作成することもできます。

CDN は、既存のビジネス モデルを変化させます。 より高いパフォーマンスと低コストを実現することで、Web 配信の経済的な側面を変えていきます。 CDN は、輻輳を「制御できない」ソースをバイパスすることでパフォーマンスを向上させ、ネットワーク エッジに存在するデバイスから配信することで、コストを抑えます。

サイト パフォーマンスの高速化は、広告収入の増大に直結します。これは、利用者は広告をダウンロードしてその他の Web ページを参照する機会が増えるためです。 これによって、利用者のより高い支持が得られ、Web サイトへのアクセスも頻繁になるため、e コマース サイトにおけるトランザクションの増加につながります。

Cisco CDM のハードウェア仕様
仕様 Cisco CDM-4670-ICDN

プロセッサ

2 x 1GHz の Xeon プロセッサ

SDRAM

1 GB

内部ストレージ

36 GB

内部ストレージ(Ultra2 SCSI)

2 x 18 GB のハード ドライブ

ストレージ アレイのサポート

NA

ネットワーク インターフェイス

(2) 1000BaseSX と(4)10BaseT/100BaseTX

ソフトウェア イメージ

Cisco ICDN 2.0

Cisco Content Engine の互換性

Cisco CE-590-ICDN と Cisco CE-7320-ICDN

Cisco Content Router の互換性

Cisco CR-4450-ICDN

ラック ユニット

7 RU

寸法と重量

 

高さ

12.25 in. (31 cm)

17.5 in. (44 cm)

奥行き

28 in. (71.1 cm)

重量

52.2 kg(115 ポンド)

電源と電流(AC)

 

ユニバーサル入力

100 ~ 240 VAC

周波数

47 ~ 63 Hz

最大電力

各 320 W: 3(n+1)電源

電流

各最大 5A: 3

稼動環境

 

動作温度

10 ~ 35 °C(50 ~ 95°F)

非動作時の温度

-40 ~ 65 °C(-40 ~ 149°F)

湿度(結露しないこと)

80 %

動作高度

3,048 m(10,000 フィート)

非動作時の高度

10,600 m(35,000 フィート)

動作時の衝撃

41 G、2 ms、パルス

非動作時の衝撃

71 G、2 ms、パルス

動作時の振動

3 ~ 200 Hz で 0.25 G

認定

 

安全性

UL 1950; CSA-C22.2 No. 950、EN 60950、IEC 60950

EMC

FCC Part 15 Class A; EN55022 Class A; AS/NZS 3548 Class A; VCCI Class A; EN55024: EN61000-3-2; EN61000-3-3

工場の認可

UL、CE 89/366/EEC、72/73/EEC

Cisco ICDN 製品の互換性
Cisco Content Distribution Manager Cisco Content Router Cisco Content Engines Content Switch

Cisco CDM-4670-ICDN

Cisco CR-4450-ICDN

Cisco CE-590-ICDN
Cisco CE-7320-ICDN

Cisco CSS1105xCisco CSS1115xCisco CSS1180x

発注情報 http://www.cisco.com/public/ordering_info.shtml を参照してください。
製品番号と部品番号
部品番号 製品の説明

CDM4670-ICDN

Zeon プロセッサ、1 GB の RAM、2x18 GB の内部 SCSI ディスク ドライブ、7 RU を搭載した Cisco Content Distribution Manager

SF-(ハードウェア)-ICDN-2.0.0

Cisco Content Networking Software(インターネット)CDN バージョン 2.0

http://www.cisco.com/public/ordering_info.shtml 詳細については、www.cisco.com を参照してください。
更新日:2002 年 5 月 23 日