ラックマウント ブラケットの取り付け(シャーシ前面取り付けの場合)
ラックマウント ブラケットの取り付け(シャーシ背面取り付けの場合)
ギガビット イーサネット SFP GBIC および RJ-45 の接続
コンソール ポート メッセージを受信させるための AUX ポート設定
ネイティブ ギガビット イーサネット インターフェイスの設定
ネイティブ ギガビット イーサネット SFP GBIC または RJ-45 ポートのメディア タイプ変更
Cisco Technical Support Web サイト
【注意】シスコ製品をご使用になる前に、安全上の注意( www.cisco.com/jp/go/safety_warning/) をご確認ください。 |
Cisco 7301 ルータのマニュアルは、オンラインで利用できるほか、印刷資料を発注することもできます。ハードウェア インストレーション手順の詳細については、オンラインの『Cisco 7301 Installation and Configuration Guide』を参照してください。コンポーネント(ポート アダプタを含む)の取り付けおよび取り外し、準拠規格、トラブルシューティング、および工具に関連するマニュアルのタイトルおよびリンクについては、次のオンライン マニュアルを参照してください。
• すべての Cisco 7301 のマニュアル ― 次の URL にアクセスし、『 Cisco 7301 Internet Router Documentation Roadmap 』を参照してください。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/core/7301/4878.htm
• ポート アダプタのマニュアル ― 次の URL にアクセスし、『 Cisco 7301 Router Port Adapter Documentation Roadmap 』を参照してください。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/core/7301/4879.htm
• トラブルシューティングのマニュアルとツール ― 次の URL にアクセスし、『 Cisco 7301 Internet Router Troubleshooting Documentation Roadmap 』を参照してください。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/core/7301/4951.htm
シスコのマニュアルは役に立ちますか ? ここ をクリックするか、あるいは
http://forums.cisco.com/eforum/servlet/viewsflash?cmd=showform&pollid=rtgdoc01!rtgdoc にアクセスして回答をお願いいたします。
シスコ製品のマニュアルおよびその他の資料は、Cisco.com で入手することができます。技術指導などのテクニカル リソースはさまざまな方法で入手することがでいます。ここでは、シスコ製品に関する技術情報を入手する方法について説明します。
次の URL から、シスコ製品の最新資料を入手することができます。
http://www.cisco.com/univercd/home/home.htm
シスコの Web サイトには、次の URL からアクセスしてください。
マニュアルの発注方法については、次の URL にアクセスしてください。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/es_inpck/pdi.htm
• Cisco.com(Cisco Direct Customer)に登録されている場合、Ordering ツールからシスコ製品のマニュアルを発注できます。次の URL にアクセスしてください。
シスコの製品、テクノロジー、およびネットワーク ソリューションに関する情報について、さまざまな資料をオンラインおよび印刷物で入手できます。
• Cisco Marketplace は、さまざまなシスコの書籍、参考資料、およびロゴ入り商品を提供しています。Cisco Marketplace には、次の URL からアクセスしてください。
http://www.cisco.com/go/marketplace/
• 『 Cisco Product Catalog 』には、シスコシステムズが提供するネットワーク製品のほか、発注方法やカスタマー サポート サービスについての情報が記載されています。『 Cisco Product Catalog 』には、次の URL からアクセスしてください。
http://cisco.com/univercd/cc/td/doc/pcat/
• Cisco Press では、ネットワーク、トレーニング、認定関連の出版物を幅広く発行しています。初心者から上級者まで、さまざまな読者向けの出版物があります。Cisco Press の最新の出版情報などについては、次の URL からアクセスしてください。
• 『 Packet 』は、シスコシステムズが発行するテクニカル ユーザ向けの季刊誌で、インターネットやネットワークへの投資を最大限に活用するのに役立ちます。『 Packet 』には、ネットワーク分野の最新動向、テクノロジーの進展、およびシスコの製品やソリューションに関する記事をはじめ、ネットワークの配置やトラブルシューティングのヒント、設定例、お客様の事例研究、認定やトレーニングに関する情報、および多数の詳細なオンライン リソースへのリンクが盛り込まれています。『 Packet 』には、次の URL からアクセスしてください。
• 『 iQ Magazine 』は、シスコのテクノロジーを使って収益の増加、ビジネス効率の向上、およびサービスの拡大を図る方法について学ぶことを目的とした、シスコシステムズが発行する成長企業向けの季刊誌です。この季刊誌は、実際の事例研究や事業戦略を用いて、これら企業が直面するさまざまな課題や、問題解決の糸口となるテクノロジーを明確化し、テクノロジーの投資に関して読者が正しい決断を行う手助けをします。『 iQ Magazine 』には、次の URL からアクセスしてください。
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• 『 Internet Protocol Journal 』は、インターネットおよびイントラネットの設計、開発、運用を担当するエンジニア向けに、シスコシステムズが発行する季刊誌です。『 Internet Protocol Journal 』には、次の URL からアクセスしてください。
• シスコシステムズは最高水準のネットワーク関連のトレーニングを実施しています。トレーニングの最新情報については、次の URL からアクセスしてください。
ここでは、工具、部品、警告、設置場所の準備、作業台/卓上への設置、およびラックマウントについて説明します。
警告 この装置の設置、交換、または保守は、訓練を受けた相応の資格のある人が行ってください。ステートメント 1030
警告 インストレーション手順を読んでから、システムを電源に接続してください。ステートメント 1004
警告 この装置は、出入りが制限された場所に設置されることを想定しています。立ち入りが制限された場所とは、特殊なツール、錠/鍵、またはその他のセキュリティ ツールを使用することによって、保守担当者だけが立ち入ることができ、責任者によって管理されている場所です。ステートメント 37
警告 "Ethernet"、"10BaseT"、"Token Ring"、"Console" および "AUX" と表示されているポートは Extra Low Voltage(SELV)回路です。SELV 回路は、必ず SELV 回路にだけ接続します。BRI 回路は Telephone Network Voltage(TNV; 電話網電圧)のように扱われるため、SELV 回路を TNV 回路に接続することは避けてください。ステートメント 22
ルータの設置作業に取りかかる前に、『Cisco 7300 Series Internet Routers Regulatory Compliance and Safety Information』に目を通してください。
工具と部品を示した次のリストをチェックリストとして使用し、Cisco 7301 ルータの設置に必要なものを揃えてください。
• ルータとネットワーク、ルータとコンソール端末を接続する適切なケーブル
• リモート装置またはネットワークのイーサネット トランシーバとポートを接続するシリアル ポート アダプタ ケーブルを各シリアル ポートに 1 本ずつ
• DSU:各シリアル ポートを外部ネットワークに接続します。
• ドライバ:No.2 プラス ドライバおよび 3/16 インチ マイナス ドライバ
–No.10 のネジ穴が 0.63 インチ(16.002 mm)の間隔で 2 つあるアース端子
–6 AWG のマルチストランド銅線を使用できるワイヤ レセプタクル
–ロック ワッシャ付きのプラスの小ネジ× 2 ― M5(メトリック)、0.031 インチ(0.08 mm)ピッチ、0.315 インチ(8 mm)の長さ
–アース ワイヤ× 1 ― 6 AWG、直径 0.162 インチ(4.115 mm)、約 0.108 インチ(2.743 mm)の絶縁体。ワイヤ全体の直径は約 0.27 インチ(6.858 mm)です。ワイヤの長さはルータの位置と設置環境によって異なります。
–ラックマウント ブラケット× 2、ケーブル管理ブラケット× 1
–ネジ:12-24 x 0.5 インチのネジ× 4、8-18 x 0.37 インチのネジ× 4(19 インチ ラック用)、8 x 0.375 インチのネジ× 4(21 ~ 23 インチのラック用)、M4 x 20 mm のネジ× 1
• T1 CSU/DSU:High-Level Data Link Control(HDLC; ハイレベル データリンク制御)同期シリアル データ ストリームを有効なフレーミングと 1 の密度で T1 データ ストリームに変換し、シリアル ポートを T1 ネットワークに接続します(一部の電話システムには、1 ビット/データ ストリームの時間単位という最小数が必要です。これを1 の密度といいます)。外部装置として使用できる T1 CSU/DSU はさまざまあり、その多くは V.35、EIA/TIA-449、または EIA 530 の電気インターフェイスを提供します。
作業台または卓上にルータを設置する場合は、次の条件が満たされていることを事前に確認してください。
• ルータの吸気口と排気口(ルータの側面)に 3 インチ(7.62 cm)以上のスペースがある。
• ルータの前後に 19 インチ(48.3 cm)のスペースがあり、CompactFlash Disk、SFP GBIC(ギガビット インターフェイス コンバータ)モジュール、およびポート アダプタの交換/取り付けが可能で、ケーブルまたは装置の操作に支障がない。
• ポート アダプタが搭載されていない場合、ポート アダプタ フィラー パネルが取り付けてある。スロットを空にしておくことはできません。
ここでは、ギガビット イーサネット SFP GBIC モジュールの取り付け方法について説明します。これは、出荷時点では取り付けられていません。
警告 接続されていない光ファイバケーブルやコネクタからは目に見えないレーザー光が放射されている可能性があります。レーザー光を直視したり、光学機器を使用して直接見たりしないでください。ステートメント 1051
警告 クラス 1 レーザー製品です。ステートメント 10008
警告 クラス 1 LED 製品です。ステートメント 1027
警告 作業中は、カードの静電破壊を防ぐため、必ず静電気防止用リスト ストラップを着用してください。感電する危険があるので、手や金属工具がバックプレーンに直接触れないようにしてください。ステートメント 94
• 6 つのギガビット イーサネット ポートのうち、同時に使用できるのは 3 つだけです。
• ギガビット イーサネットSmall Form-factor Pluggable(SFP)GBIC モジュールは、活性挿抜(online insertion and removal; OIR)対応です。
• ネイティブの光ファイバ ギガビット イーサネット ポートおよび RJ-45 ギガビット イーサネット ポートは、ソフトウェアでは GigabitEthernet 0/0、GigabitEthernet 0/1、および GigabitEthernet 0/2 として伝えられます。これらのポートを設定する前に、media-typeコマンドを使用して、使用するメディア タイプを選択する必要があります。24 ページを参照してください。
ギガビット イーサネット SFP GBIC モジュールのラッチ方式は、製造元によってさまざまです。ラッチのタイプと SFP GBIC モジュールのモデル(SX、LH など)または技術タイプ(ギガビット イーサネットなど)に相関関係はありません。SFP技術タイプおよびモデルについては、ラベルを参照してください。SFP GBIC モジュールのコネクタは LC タイプです。
図3 SFP GBIC モジュールの SFP GBIC ポートへの挿入
ステップ1 SFP GBIC モジュールのラッチが下になるようにします。SFP GBIC モジュールには、間違った向きに差し込めないようにキーが刻まれています。
ステップ2 SFP ポート 0/0、0/1、または 0/2 に SFP GBIC モジュールを挿入します。2 番めまたは 3 番めの SFP GBIC モジュールを挿入する場合には、ステップ 2 を繰り返します。
ステップ3 ケーブルを取り付ける準備が整うまで、SFP GBIC モジュールのプラグは外さないでください。
図4 シャーシ前面にラックマウント ブラケットを取り付ける場合
シャーシにラックマウント ブラケットを取り付ける方法によって、シャーシがラックから突き出たり、ラックより引っ込んだ状態になります。
ステップ1 ラックマウント ブラケット、ケーブル管理ブラケット、ネジ、および No.2 プラス ドライバを用意します。
ステップ2 ラックマウント ブラケット(1)をルータの側面に合わせます。どの穴を使用してラックマウント ブラケットをルータに取り付けるかによって、シャーシがラックから引っ込んだり突き出した状態になります。
ステップ3 2 本のネジを差し込んで締めます(2)。ルータのもう一方の側で、ステップ 1 ~ 2 を繰り返します。
ステップ4 ケーブル管理ブラケットを取り付ける場合は、9 ページを参照してください。ケーブル管理ブラケットを取り付けない場合は、「4 本支柱ラックに取り付ける場合」または「2 本支柱ラックに取り付ける場合」のラックマウント手順を参照してください。
図5 シャーシ背面にラックマウント ブラケットを取り付ける場合
シャーシにラックマウント ブラケットを取り付ける方法によって、シャーシがラックから突き出たり、ラックより引っ込んだ状態になります。
ステップ1 ラックマウント ブラケット、ブラケット、ネジ、および No.2 プラス ドライバを用意します。
ステップ2 ラックマウント ブラケット(1)をルータの側面に合わせ、ネジを差し込んで締めます(2)。ラックマウント ブラケットのどの穴を使用するかによって、ルータがラックから引っ込んだり突き出した状態になります。
(注) 背面取り付けの Cisco 7301 ルータにケーブル管理ブラケットを使用する場合は、ラックマウント キットをもう 1 つ購入し、シャーシ前面左側にラックマウント ブラケットを取り付け、その上にケーブル管理キットを取り付ける必要があります。ケーブル管理ブラケットの取り付け手順については、次の項を参照してください。
「4 本支柱ラックに取り付ける場合」または「2 本支柱ラックに取り付ける場合」に進んでください。
ステップ1 Cisco 7301 ルータ左側のラックマウント ブラケットにケーブル管理ブラケット(1)を重ねます。
ステップ2 プラス ドライバとM4 x 20 mmのネジ(2)を使用して、ケーブル管理ブラケットにネジを通して締めます。
「4 本支柱ラックに取り付ける場合」または「2 本支柱ラックに取り付ける場合」に進んでください。
図7 4 本支柱ラックに Cisco 7301 ルータを取り付ける場合
(注) 内側の間隔(2 本の支柱またはレールの内側で計測した幅)は、17.3 インチ(43.9 cm)以上必要です。シャーシの高さは 1.73 インチ(4.39 cm)です。空気はシャーシの前から後ろに流れます。
ステップ1 ポート アダプタのラッチがロックの位置になっていて、ネジが締まっていることを確認します。
ステップ2 ラックのブレーキがかかっているか、またはラック(1)が固定されていることを確認します。
ステップ3 前面を手前にしてルータを持ち上げ、ラックに慎重に載せます。けがをしないように、急に身体をねじったり動かしたりしないでください。
ステップ4 ラックにシャーシを載せ、ラック両側のマウント ストリップまたは支柱にブラケットが接触するまで押し込みます。
ステップ5 支柱またはマウント ストリップに対してブラケットが平行な状態で、ブラケットの穴とラックまたはマウント ストリップの穴を合わせます。
ステップ6 12-24 x 0.5 インチのネジ(3)を左右のブラケットに 2 本ずつ差し込んで締め、ラックに固定します。
図8 2 本支柱ラックに Cisco 7301 ルータを取り付ける場合
(注) 内側の間隔(2 本の支柱またはレールの内側で計測した幅)は、17.3 インチ(43.9 cm)以上必要です。シャーシの高さは 1.73 インチ(4.39 cm)です。空気はシャーシの前から後ろに流れます。
ステップ1 ポート アダプタのラッチがロックの位置になっていて、ネジが締まっていることを確認します。
ステップ2 ラックのブレーキがかかっているか、またはラック(1)が固定されていることを確認します。
ステップ3 前面を手前にしてルータを持ち上げ、ラックに慎重に載せます。けがをしないように、急に身体をねじったり動かしたりしないでください。
ステップ4 ラックにシャーシを載せ、ラック両側のマウント ストリップまたは支柱にブラケットが接触するまで押し込みます。
ステップ5 支柱またはマウント ストリップに対してブラケットが平行な状態で、ブラケットの穴とラックまたはマウント ストリップの穴を合わせます。
ステップ6 12-24 x 0.5 インチのネジ(3)を左右のブラケットに 2 本ずつ差し込んで締め、ラックに固定します。
警告 この装置は、アースされていることが前提になっています。通常の使用時には必ず装置がアースされているようにしてください。ステートメント 39
(注) アース端子およびプラス ネジは、別途必要です。電気コネクタの製造元が提供しているアース端子および市販のネジを利用してください。必要な部品については、4 ページを参照してください。
ステップ1 ワイヤ ストリッパで 6 AWG ワイヤの片側を 0.75 インチ(19.05 mm)ほどはぎ取ります。
ステップ2 アース端子のワイヤ レセプタクルに 6 AWG ワイヤ(4)を差し込みます。
ステップ3 圧着工具を使用して、ワイヤの周囲のワイヤ レセプタクルをていねいに圧着します。正しく接続するために、この作業が必要です。
ステップ4 ルータ シャーシ背面にあるアース コネクタ(1)を確認します。
ステップ5 アース端子(2)の穴に 2 本のネジ(3)を差し込みます。
ステップ6 No.2 プラス ドライバを使用して、アース端子がシャーシに密着するまでネジをていねいに締めます。ネジを締めすぎないように注意してください。
ステップ7 アース ワイヤの反対側を設置場所の適切なアースに接続し、シャーシのアースを確保します。
ここでは、ケーブル、ポート、およびルータのネットワーク接続について説明します。
図10 コンソール ポートおよび AUX ポートのケーブル接続
(注) コンソール ポートと AUX ポートはどちらも非同期シリアル ポートです。これらのポートに接続する装置は、非同期伝送に対応していなければなりません。DCE モードのコンソール ポートは、コンソール端末の接続用です。DTE モードの AUX ポートは、モデムまたはその他の DCE 装置(CSU/DSU または他のルータ)をルータに接続するためのものです。
ステップ1 コンソール ポートに端末を接続する前に、ルータのコンソール ポートに合わせて、端末を次のように設定してください。9600 ボー、8 データ ビット、パリティなし、1 ストップ ビット(9600 8N1)です。
ステップ2 AUX およびコンソール ポート ケーブルを使用します。コンソール ケーブルを使用して、コンソール ポートに端末を接続します。ルータが正常に稼働してからであれば、端末を切り離してかまいません。
(注) AUX ポートと接続装置間のインターフェイス ケーブルは、別途必要です。コンソール ポートおよび AUX ポートのピン割り当てについては、オンラインの『Cisco 7301 Installation and Configuration Guide』を参照してください。
Cisco 7301 ルータにはネイティブのギガビット イーサネット インターフェイスが 3 つあります。各インターフェイスは、3 つの RJ-45 メディア ポートと 3 つの SFP GBIC 光ファイバ ポートからなります。RJ-45 メディア ポートは、10/100/1000 Mbps の接続が可能です。SFP GBIC 光ファイバ ポートは、1000 Mbps の接続が可能です。
(注) 6 つのギガビット イーサネット ポートのうち、同時に使用できるのは任意の 3 つです。
SFP GBIC ケーブル配線仕様については、オンラインの『 Cisco 7301 Installation and Configuration Guide and the Gigabit Interface Converter (GBIC) Module and Small Form-Factor Pluggable (SFP) GBIC Module Installation Information and Specifications 』を参照してください。
図11 ギガビット イーサネット SFP GBIC および RJ-45 ポートの識別
セントラル オフィス環境に関する GR-1089-CORE, R4-11 の要件を満たすために、10/100/1000 イーサネット ポートには、両端がアースされたシールド付きケーブルを使用する必要があります。カスタマー側装置として使用する場合は、その必要はありません。
警告 感電事故を防止するために、TNV に SELV 回路を接続しないでください。LAN ポートには SELV 回路が組み込まれています。WAN ポートには TNV 回路が組み込まれています。一部の LAN ポートと WAN ポートは両方とも RJ-45 コネクタを使用します。ケーブルを接続するときには、十分に注意してください。ステートメント 76
RJ-45 ケーブルのタイプを識別するには、ケーブルの両端を並べて持ち、内部の色分けされたワイヤを確認します。ストレートの場合は、両側とも同じ順序で色分けされたワイヤが並んでいます。クロスの場合は、一方の左端のワイヤと、反対側の 3 番めのワイヤが同じ色です。さらに、一方の左から 2 番めのワイヤと反対側の 6 番めのワイヤが同じ色です。
適切なコネクタに RJ-45 イーサネット ケーブルを接続します。
(注) ネイティブ ギガビット イーサネット ポートは SFP GBIC でも RJ-45 でも、ソフトウェアでは Gigabit Ethernet 0/0、Gigabit Ethernet 0/1、Gigabit Ethernet 0/2 として伝えられます。これらのポートを設定する前に、media-type コマンドを使用して、使用するメディア タイプを選択する必要があります。「ネイティブ ギガビット イーサネット インターフェイスの設定」を参照してください。
ギガビット イーサネット SFP GBIC モジュール ポートは 1000 Mbps の光インターフェイスです。形態は、1000BASE-X 規格に準拠する IEEE 802.3z インターフェイスをサポートする、LC タイプのデュプレックス ポートです。様々な Coarse Wavelength-Division Multiplexing(CWDM)SFP および RJ-45 ポートの Cisco 1000BASE-T(銅線)SFP 同様、Cisco 7301 ルータでは、ギガビット イーサネット SFP GBIC モデルの GLC-SX-MM、GLC-LH-SM、および GLC-ZX-SM を使用できます。ケーブル距離、仕様、およびその他の情報については、オンラインの『 Gigabit Interface Converter (GBIC) Module and Small Form-Factor (SFP) GBIC Module Installation Information and Specifications 』を参照してください。
また、『Coarse Wavelength-Division Multiplexing SFP Compatibility Matrix』
( http://www.cisco.com/en/US/products/hw/modules/ps4999/products_quick_reference_guide09186a008019f055.html )、
『 Cisco Small Form-Factor Pluggable Gigabit Interface Converter Data Sheet 』、および『 Cisco 1000BASE-T SFP Data Sheet 』を参照してください。
(注) SFP GBIC ポートには必ず、LC タイプ コネクタを使用します。
警告 接続されていない光ファイバケーブルやコネクタからは目に見えないレーザー光が放射されている可能性があります。レーザー光を直視したり、光学機器を使用して直接見たりしないでください。ステートメント 1051
警告 クラス 1 レーザー製品です。ステートメント 1008
警告 クラス 1 LED 製品です。ステートメント 1027
図12 ギガビット イーサネット SFP GBIC ケーブルの挿入
(注) 銅線の SFP GBIC(1000BASE-T)は、SFP GBIC 規格に準拠しないのでサポートしていません。またシスコでは有効と認めていません。
ステップ2 SFP GBIC モジュールに適切な光ファイバ ケーブルを直接接続します。大部分の装置は、シンプレックス コネクタまたはデュプレックス コネクタのどちらでも使用できます。
• シンプレックス コネクタの場合、送信(TX)用と受信(RX)用に 1 本ずつ、2 本のケーブルが必要です。
• デュプレックス コネクタの場合は、TX コネクタと RX コネクタを両方備えたケーブルが 1 本必要です。
Cisco 1000BASE-T SFP を使用している場合は、RJ-45 コネクタ付きのカテゴリ 5 シールドなしツイストペア ケーブルを使用します。
図13 モード コンディショニング パッチ コードの取り付け
ステップ1 SFP GBIC モジュール(2)の LC タイプ コネクタにパッチ コードを接続します。
ステップ2 パッチ コードのネットワーク側を建物のケーブル プラント(8)に設置した適切な 1000BASE-X 装置に接続します。
(注) 必ず、パッチ コードの一方の TX および RX ポートをそれぞれ、反対側の RX および TX ポートに接続してください。TX を RX に、RX を TX に接続します。
モード コンディショニング パッチ コードを GLC-SX-MM または GLC-LH-SM と組み合わせて使用することにより、SFP GBIC モジュールのシングルモード レーザー光源とマルチモード光ファイバ ケーブル間で信頼性の高いレーザー伝送が可能になります。
Cisco 7301 ルータに搭載する各ポート アダプタのケーブル接続手順は、各ポート アダプタのオンライン ノートに記載されています。このノートは、Documentation CD-ROM および
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/core/cis7300/ol3531.htm の Cisco.com から入手できます。
各ポート アダプタについては、リリース ノートも参照してください。リリース ノートは、
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/index.htm から入手できます。
ここでは、ルータに電源コードを接続し、ルータを起動する手順について説明します。
警告 この装置には複数の電源が接続されている場合があります。装置を無効にするには、すべての電源の接続を切り離します。ステートメント 1028
警告 この製品は設置する建物に回路短絡(過電流)保護機構が備わっていることを前提に設計されています。このため、屋内配線には必ず、米国では 120 VAC、15 A、その他の国では 240 VAC、10 A 以下のヒューズまたは回路ブレーカーを使用してください。ステートメント 13
Cisco 7301 ルータには AC または DC どちらかの電源装置が搭載されています。デュアル AC 電源装置オプションおよびデュアル DC 電源装置オプションもあります。
ステップ1 電源スイッチが OFF(O)の位置になっていることを確認します。
ステップ2 ルータの AC コネクタにシングルの電源コードを接続します。ケーブルには、間違った向きに差し込めないように、キーが刻まれています。
ステップ3 シングル AC 電源コードをご使用の場合は、ケーブル固定クリップ ワイヤを固定クリップ穴に差し込みます。図16 を参照してください。
ステップ4 ケーブル固定クリップのプラスチックの部分をワイヤ ホルダーに押し込みます。
ステップ5 AC 電源コードを調整可能ケーブル固定クリップに入れます。
ステップ6 ルータに接続されたデュアル AC 電源コードのそれぞれの終端に電源コードを接続します。
ステップ7 シングル AC 電源にシングル AC 電源装置のコードを接続します。
ステップ8 2 つの AC 電源にデュアル AC 電源装置のコードを接続します。
(注) ルータの電源をオフにした場合は、30 秒以上たってから再びオンにしてください。
(注) 必要な場合は、鉄共振型 Uninterruptible Power Supply(UPS; 無停電電源装置)ではなく正弦波出力 UPS を使用してください。
DC 入力電源装置ラインの色分けは、設置場所の DC 電源の色分けによって決まります。DC 入力電源装置に選択するラインの色分けは、DC 電源で使用されているラインの色分けと一致させる必要があります。
警告 この製品は設置する建物に回路短絡(過電流)保護機構が備わっていることを前提に設計されています。このため、屋内配線には必ず、60 VDC、15 A 以下のヒューズまたは回路ブレーカーを使用してください。ステートメント 96
警告 以下の手順を行う前に、回路短絡や感電事故を防ぐため、DC 回路に電気が流れていないことを確認してください。すべての電源を確実に切断するには、配電盤上で DC 回路に対応している回路ブレーカーを OFF の位置に切り替え、回路ブレーカーのスイッチ ハンドルを OFF の位置のままテープで固定します。ステートメント 140
ステップ1 電源スイッチが OFF(O)の位置になっていることを確認します。
ステップ2 DC 電源装置ラインに電気が流れていないことを確認します。すべての電源を確実に切断するには、配電盤上で DC 回路に対応している回路ブレーカーを OFF の位置に切り替え、回路ブレーカーのスイッチ ハンドルを OFF の位置のままテープで固定します。
ステップ3 ワイヤ ストリッパを使用して、-V および +V のラインを 0.55 インチ(14 mm)ほどはぎ取ります。
図17 ワイヤの DC プラグへの接続、および DC プラグの DC コネクタへの接続
ステップ4 どのラインを DC プラグのどのネジに接続するかを判断するには、上の図のように、DC コネクタ(4、5)と DC プラグ(1)を合わせます。まだ、コネクタにプラグを差し込まないでください。コネクタに記号(+ A -)の印があることを確認してください(3)。プラグにラインを差し込むときには、この記号とプラグの向きが目印になります。
ステップ5 DC プラグ(1)のネジを緩め、+V と -V のラインを差し込み、ネジで締めます。
ステップ6 DC プラグ(1)をシャーシの DC コネクタ(4)に差し込みます。デュアル DC 電源装置(5)の場合には、ステップ 5 ~ステップ 6 を繰り返します。
(注) ルータの電源をオフにした場合は、30 秒以上たってから再びオンにしてください。
システムを起動する前に、次の条件が満たされているかどうかを確認します。
ステップ1 すべてのハードウェア コンポーネントおよびケーブルがシャーシにきちんと固定されている。
ステップ2 必要に応じて、ポート アダプタのコンフィギュレーション情報が利用できる。
ステップ3 CompactFlash Disk が取り付けられている。
ルータを設定する前に、Cisco Security Device Manager などの管理ツールを使用するかどうかを決めます。
Cisco Security Device Manager(SDM)バージョン 1.1 は、オプションの Java ベースのデバイス管理ツールであり、これを使用することにより、シスコの CLI(コマンドライン インターフェイス)を知らなくても LAN インターフェイス、ルーティング、Network Address Translation(NAT; ネットワーク アドレス変換)、ファイアウォール、Virtual Private Network(VPN; バーチャル プライベート ネットワーク)などの機能を設定できます。Access Control List(ACL; アクセス コントロール リスト)、ルーティング プロトコル、SDM アドバンス モードを使用したその他のオプションなどを設定できます。
(注) SDM によってサポートされない機能を設定する場合には、CLI コマンドを使用する必要があります。SDM は、以下の機能をサポートしません。WAN 設定、ギガビット イーサネット(GE)インターフェイス、AA クライアント、EZ VPN サーバ、QoS、SSHv2、DHCP サーバ設定オプション、操作性向上。
ルータの Flash Disk または CompactFlash Disk を VPN バンドルの一部または 7xxx VPN バンドルの一部として発注した場合、SDM はプレインストールされています。ルータに SDM がプレインストールされていない場合、
http://www.cisco.com/kobayashi/sw-center/index.shtm の Cisco.com のソフトウェア センターから無料コピーをダウンロードできます。SDM は GUI(グラフィカル ユーザ インターフェイス)を使用しているため、PC から対応 Web ブラウザを使用してアクセスする必要があります。詳細については、『 Security Device Manager (SDM), Version 1.1 User Note for the 7xxx Routers 』にアクセスしてください。
AutoInstall を使用しない場合には、ルータのシリアル(WAN)ケーブルを CSU/DSU に接続しません。WAN ケーブルが接続されていない場合、ルータはフラッシュ メモリから起動し、自動的にセットアップ機能が開始されます。
イネーブル プロンプト(#)に setup コマンドを入力することによって、いつでもセットアップ機能を実行できます。
シリアル(WAN)ケーブルが CSU/DSU に接続されていて、かつ NVRAM(不揮発性 RAM)にコンフィギュレーションが保存されていない場合、ルータは起動時に AutoInstall を実行しようとします。リモートの TCP/IP ホストに対して AutoInstall が設定されていないことをルータが判別するまでに、数分かかる場合があります。ルータは AutoInstall が設定されていないと判断してから、デフォルトでセットアップ機能を使用します。
セットアップ プログラムを初めて起動したときに、グローバル パラメータを設定する必要があります。これらのパラメータは、システム全体に及ぶ設定値を制御するために使用されます。次の手順で、グローバル パラメータを入力します。
ステップ1 コンソール ポートにコンソール端末を接続し、ルータを起動します。
システムはフラッシュ メモリから起動します。約 30 秒間、次のようなメッセージが表示されます。この情報が表示されれば、ルータは正常に起動しています。
コンフィギュレーション スクリプトの最初の 2 つの節(バナーおよび搭載ハードウェア)が表示されるのは、初回のシステム起動時だけです。それ以後、セットアップ機能を使用すると、スクリプトは次の例のように、System Configuration Dialog から始まります。
ステップ2 初期設定ダイアログを開始し、現在のインターフェイス サマリーを表示するかどうかが尋ねられるので、 yes を入力するか、または Return キーを押します。
次の例では、Cisco 7301 ルータの最初の起動サマリーを示します。つまり何も設定されていない状態です。
ステップ3 インターフェイスでサポートするプロトコルを選択します。IP 専用の場合には、質問の大部分でデフォルト値を使用できます。以下、ステップ 8 まで、IP、IPX、および AppleTalk を使用する一般的な設定の場合について説明します。
ステップ4 イネーブル シークレット パスワード、イネーブル パスワード、および仮想端末パスワードを入力します。
ステップ5 ネットワーク管理に関しては、SNMP(簡易ネットワーク管理プロトコル)が最も普及しているオープンな規格です。SNMP によって、ルータおよびコミュニケーション サーバのコンフィギュレーション パラメータおよび実行時パラメータにアクセスしたり、設定したりできます。SNMP では、ネットワーク要素のモニタおよび制御に使用できる一連の機能が定義されています。
SNMP 管理機能を受け入れる場合は、 yes を入力するか、または Return キーを押します。拒否する場合は、no を入力します。
ステップ6 次のクエリでは、VINES、LAT、DECnet、CLNS、bridging、XNS、または Apollo をイネーブルにしません。
ステップ7 次のクエリーでは、AppleTalk および IPX でのルーティングをイネーブルにします。
ステップ8 通常は IP ルーティングを使用します。IP ルーティングを使用する場合は、内部ルーティング プロトコルを選択する必要があります。セットアップ機能を使用する場合、指定できるのは、システム上で動作する 2 種類の内部ルーティング プロトコルのうちの 1 つだけです。Interior Gateway Routing Protocol(IGRP)または Routing Information Protocol(RIP)です。IP ルーティングを設定するには、 yes (デフォルト)を入力するか、または Return キーを押し、さらに内部ルーティング プロトコルを選択します。
次の出力例には、ステップ3~ステップ 8 で選択したすべてのコンフィギュレーション パラメータが連続して示されています。この例で選択されているプロトコルは、IP、IPX、および AppleTalk だけです。
ステップ9 設定値を NVRAM に保存します。「NVRAM への実行コンフィギュレーションの保存」を参照してください。コンフィギュレーション モードおよびセットアップ機能を使用して、ルータで作成した設定値を保存しなかった場合、次回のルータのリロード時に、その設定値が失われます。
コンソール ポート メッセージを AUX ポートにルーティングする場合は、コンソール メッセージを受信させる AUX ポートに IOS コマンド terminal monitor を使用します。
Cisco 7301 は、RJ-45 インターフェイス ポートとギガビット イーサネット SFP GBIC インターフェイス ポートの両方を GigabitEthernet 0/0、GigabitEthernet 0/1、および GigabitEthernet 0/2 として伝えます。この 3 つのインターフェイスを設定する場合は、先にmedia-typeインターフェイス コマンドを使用して、メディア タイプを SFP GBIC(gbic)ポートまたは RJ-45(rj45)ポートのどちらかとして選択する必要があります。
(注) Cisco 7301 のギガビット イーサネット インターフェイスは、ISL(スイッチ間リンク)VLAN(仮想 LAN)カプセル化プロトコルをサポートしません。代わりに、IEEE 802.1Q VLAN カプセル化プロトコルを使用することを推奨します。ISL を使用しなければならないアプリケーションの場合は、ファスト イーサネットまたはギガビット イーサネット ポート アダプタがその機能を提供できます。
特定のメディア ポートを使用できるようにするために、Cisco IOS を使用してメディア タイプを選択します。この場合、media-type インターフェイス コマンドを使用します。
ステップ1 メディア タイプの変更後、新しいインターフェイス特性に合わせて、速度と伝送モードを設定します。Cisco 7301 ルータ ギガビット イーサネット インターフェイスの速度とデュプレックスを変更するには、それぞれインターフェイス コマンドの speed および duplex を使用します。
(注) これらのコマンドが有効なのは、RJ-45 メディアを使用する場合だけです。
speed { 10 | 100 | 1000 | auto }
サポートされる速度/デュプレックスの設定値は、次のとおりです。
a. no negotiation auto コマンドを使用する場合は、正しく動作させるために、速度およびデュプレックスを auto 以外の値に設定する必要があります。
b. このモードで指定できる速度は、1000 Mbps だけです。1000 を選択しても、auto を選択しても相違はありません。
SFP GBIC メディアを使用する場合は、さらに、IEEE 802.1z ギガビット イーサネット(1000 Mbps)自動ネゴシエーション プロトコルを使用できるようにする negotiation auto コマンドがあります。
ステップ2 negotiation auto 機能をオフにするには(デフォルトではオン)、no negotiation auto インターフェイス コマンドを使用します。これは、802.1z 自動ネゴシエーションをサポートしないその他のギガビット イーサネット装置に接続する場合に便利です。
(注) メディア タイプが rj-45 の場合、negotiation auto 機能はサポートされません。実行しようとしても無視されます。
media-type gbic モードはつねに、デフォルトの 1000 Mbps です。このモードでは、全二重動作と半二重動作の両方がサポートされます。
Cisco IOS には、インターフェイス情報を提供するコマンドが 2 つあります。show interface GigabitEthernet 0/X(X は 0、1、または 2 のいずれか)および show controllers GigabitEthernet 0/X(X は 0、1、または 2 のいずれか)です。
show interface コマンドの出力は、インターフェイスの現在の動作モード(速度/デュプレックス/メディア タイプ)および現在の統計情報を調べる場合に便利です。
show controller コマンドの出力には、Cisco 7301 ルータのギガビット イーサネット インターフェイス固有の情報が多く含まれます。たとえば、検出されたリンク ステータス、速度、デュプレックスが表示され、さらに自動ネゴシエーションの現在の状態、リンクの相手側の機能(自動ネゴシエーション対応インターフェイスかどうか)もわかります。
show controller コマンド出力にはさらに、ドライバおよびイーサネット コントローラ ハードウェアの現在の動作状態も表示されます。show controller コマンドは、非常に強力なデバッグ ツールであり、特に問題が発生したときに、デバッグの手がかりを得るためシスコ エンジニアにとって有用です。ギガビット イーサネット インターフェイスで問題が発生した場合は、分析のためにこの情報をシスコに提供していただく場合があります。
インターフェイス カウンタを消去(リセット)する場合には、次のコマンドを使用します。
clear counters GigabitEthernet 0/X (X は 0、1、または 2 のいずれか)
(注) このコマンドを使用しても、インターフェイスはリセットされません。
ここでは、LAN または WAN 経由で通信できるようにインターフェイスを設定する手順について説明します。インターフェイス パラメータを設定するには、インターフェイスのネットワーク アドレスおよびサブネット マスク情報が必要です。ネットワーク管理者に問い合わせてこの情報を用意してください。
(注) Cisco 7301 に同時に搭載できるポート アダプタは 1 つだけです。以下、使用可能な 3 種類のインターフェイスの場合について例を示します。
次の例では、スロット 1 に搭載された ATM インターフェイスを、IP を使用する ATM LAN 用に設定します。ATM インターフェイスを設定する手順は、次のとおりです。
ステップ1 セットアップ プロンプトに独自のアドレスとマスクを使用して、次のように応答します。
ステップ2 このインターフェイスで IPX をイネーブルにするかどうかを決定し、イネーブルにすることにした場合は、一意の IPX ネットワーク番号を入力します。
ステップ3 このインターフェイスで AppleTalk を使用する場合には、 yes を入力します。 yes を入力して拡張 AppleTalk ネットワークを設定し、さらにケーブル範囲番号を入力します。ゾーン名およびローカル ゾーンに対応付けるほかのゾーンを入力します。
ステップ4 設定値を NVRAM に保存します。「NVRAM への実行コンフィギュレーションの保存」を参照してください。コンフィギュレーション モードおよびセットアップ機能を使用して、ルータで作成した設定値を保存しなかった場合、次回のルータのリロード時に、その設定値が失われます。
(注) システムに ATM インターフェイスがほかにもある場合には、それぞれの設定を入力するように要求されます。
次の例では、スロット 1 に搭載されたファスト イーサネット インターフェイスを IP を使用するファスト イーサネット LAN 用に設定します。ファスト イーサネット インターフェイスを設定する手順は、次のとおりです。
ステップ1 セットアップ プロンプトに独自のアドレスとマスクを使用して、次のように応答します。
ステップ2 このインターフェイスで IPX をイネーブルにするかどうかを決定し、イネーブルにすることにした場合は、一意の IPX ネットワーク番号を入力します。
ステップ3 このインターフェイスで AppleTalk を使用する場合には、 yes を入力します。 yes を入力して拡張 AppleTalk ネットワークを設定し、さらにケーブル範囲番号を入力します。ゾーン名およびローカル ゾーンに対応付けるほかのゾーンを入力します。
ステップ4 設定値を NVRAM に保存します。「NVRAM への実行コンフィギュレーションの保存」を参照してください。コンフィギュレーション モードおよびセットアップ機能を使用して、ルータで作成した設定値を保存しなかった場合、次回のルータのリロード時に、その設定値が失われます。
(注) システムでイーサネット、ファスト イーサネット、ギガビット イーサネット インターフェイスがほかにもある場合には、それぞれの設定を入力するように要求されます。
CSU/DSU を介して WAN に接続できるように、同期シリアル インターフェイスを設定します。次の例では、スロット 1 に搭載された同期シリアル インターフェイスを IP を使用する WAN 接続用に設定します。同期シリアル インターフェイスを設定する手順は、次のとおりです。
ステップ1 セットアップ プロンプトに独自のアドレスとマスクを使用して、次のように応答します。
ステップ2 このインターフェイスで IPX をイネーブルにするかどうかを決定し、イネーブルにすることにした場合は、一意の IPX ネットワーク番号を入力します。
ステップ3 このインターフェイスで AppleTalk を使用する場合には、 yes を入力します。 yes を入力して拡張 AppleTalk ネットワークを設定し、さらにケーブル範囲番号を入力します。ゾーン名およびローカル ゾーンに対応付けるほかのゾーンを入力します。
ステップ4 設定値を NVRAM に保存します。「NVRAM への実行コンフィギュレーションの保存」を参照してください。コンフィギュレーション モードおよびセットアップ機能を使用して、ルータで作成した設定値を保存しなかった場合、次回のルータのリロード時に、その設定値が失われます。
(注) システムに同期シリアル インターフェイスがほかにもある場合には、それぞれの設定を入力するように要求されます。
次に、ATM コンフィギュレーション パラメータの設定例を示します。
これでルータの最小限の設定が完了したので、いつでも使用できます。初期設定後にパラメータを変更する場合は、 setup コマンドを使用できます。複雑な設定を行う場合は、 configure コマンドを使用します。
その他のインターフェイス設定および具体的なシステム設定については、シスコ製ハードウェアに搭載されているソフトウェア リリースの Cisco IOS ソフトウェア コンフィギュレーション マニュアル セットで、モジュラ式のコンフィギュレーション ガイドおよびコマンド リファレンスを参照してください。
BC1250 システムには、2 つのプロセッサが組み込まれています。プロセッサ 0 は、デフォルトで有効になっています。プロセッサ1を使用するには、別売りの特別なソフトウェアが必要です。プロセッサ 1 を使用すると、ブロードバンド L2TP Access Concentrators(LAC; L2TP アクセス コンセントレータ)機能の特定のセットに関連するパフォーマンスが向上します。
セカンド プロセッサのイネーブル化に関連するソフトウェアは、Cisco IOS Release 12.3(7)XI で最初に紹介されています。
次の URL にアクセスし、『 Multi-Processor Forwarding--MPF 』ドキュメントを参照してください。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios123/123newft/123t/mpf123t7.htm
(注) セカンド プロセッサをイネーブルにする前に、IP ルーティングを有効にする必要があります。
このイネーブル化ソフトウェアをインストールしたあとは、プロセッサ 1 はデフォルトでイネーブル化されます。プロセッサ 0 がすべてのパケットを伝送するように設定するには、no ip mpfコマンドを使用します。プロセッサ 1 をイネーブルにするには、ip mpfコマンドを使用します。
NVRAM への実行コンフィギュレーションを保存してください。「NVRAM への実行コンフィギュレーションの保存」を参照してください。コンフィギュレーション モードおよびセットアップ機能を使用してルータで作成した設定値を保存しなかった場合、次回のルータの再起動時に、その設定値が失われます。
コンフィギュレーションまたは変更した設定値を NVRAM のスタートアップ コンフィギュレーションに保存するには、 Router#
プロンプトで copy running-config startup-config コマンドを入力します。
このコマンドを使用して、ルータのコンフィギュレーション モードまたはセットアップ機能で作成した設定値を保存します。この作業を行わないと、次回、ルータのリロード時にコンフィギュレーションが失われます。
入力した設定値を確認するには、 Router#
プロンプトに show running-config コマンドを入力します。
変更した設定値を確認するには、EXEC モードで show startup-config コマンドを使用し、NVRAM に保存されている情報を表示します。
show version(または show hardware)および show diag コマンドを使用すると、システム ハードウェア、ソフトウェア バージョン、コンフィギュレーション ファイルの名前および保存場所、さらにブート イメージを表示できます。show diagコマンドは、搭載されているポート アダプタのタイプを調べる場合に使用します。
show version 、 show diag 、およびその他のコマンド固有の情報については、シスコ製ハードウェアに搭載されているソフトウェア リリースの Cisco IOS ソフトウェア コンフィギュレーション マニュアル セットで、モジュラ式のコンフィギュレーション ガイドおよびコマンド リファレンスを参照してください。
Cisco 7301 ルータ ハードウェアを設置し、最小限のシステム設定を完了したあとで、さらに複雑な設定が必要な場合がありますが、それについてはこのマニュアルでは扱いません。
システムおよびインターフェイスの具体的な設定情報については、シスコ製ハードウェアに搭載されているソフトウェア リリースの Cisco IOS ソフトウェア コンフィギュレーション マニュアル セットで、モジュラ式のコンフィギュレーション ガイドおよびコマンド リファレンスを参照してください。これらのマニュアルには、 configure コマンドの使用方法について、詳細が記載されています。
設置後にオプションを交換する場合は、ここで説明する手順に従ってください。ここで説明する取り付け/取り外し手順で、ルータの電源を切り、カバーを外し、オプションを交換し、カバーを元に戻し、ルータの電源を入れてください。
警告 この装置の設置、交換、または保守は、訓練を受けた相応の資格のある人が行ってください。ステートメント 1030
警告 シャーシの取り扱い、または電源装置付近での作業をする前に、AC 装置の電源コードを外してください。または、DC 装置の場合は、回路ブレーカーで電源を切断してください。ステートメント 12
警告 作業中は、カードの静電破壊を防ぐため、必ず静電気防止用リスト ストラップを着用してください。感電する危険があるので、手や金属工具がバックプレーンに直接触れないようにしてください。ステートメント 94
ステップ1 電源スイッチを OFF(|)の位置にして、ルータの電源を切ります。
ステップ2 Cisco 7301 ルータから、電源コードを含めたすべてのケーブルを外します。AC 電源装置の場合は、電源コンセントから AC 電源コードを抜きます。DC 電源装置の場合、すべての電源を確実に切断するには、配電盤上で DC 回路に対応している回路ブレーカーを OFF の位置に切り替え、回路ブレーカーのスイッチ ハンドルを OFF の位置のままテープで固定します。
(注) ルータの電源をオフにした場合は、30 秒以上たってから再びオンにしてください。
図19 CompactFlash Disk の搭載および取り外し
CompactFlash Disk を取り出すには、イジェクト ボタンを押し、CompactFlash Disk を持ってスロットから引き抜きます(2)。
CompactFlash Disk スロットに CompactFlash Disk を差し込むときには、製造元とメモリ容量が記載されているラベルが上になるようにします。CompactFlash Disk は、最後まで差し込んでも一部が外に飛び出たままになります。
(注) Cisco 7301 ルータで使用できるのは、CompactFlash Disk だけです。その他のタイプのフラッシュ ディスクは使用できません。
• CompactFlash Disk の容量が大きいほど、システムの起動に時間がかかります。
• CompactFlash Disk は OIR 可能です。
• CompactFlash Disk は、コンフィギュレーション ファイルまたは Cisco IOS ソフトウェア イメージを保存するために使用します。Cisco 7301 ルータには、オンボードのフラッシュ メモリはありません。
CompactFlash Disk の詳細については、『Cisco 7301 Installation and Configuration Guide』の Appendix B「Using the CompactFlash Disk」を参照してください。
ポート アダプタ/サービス アダプタは、搭載した状態で出荷されます。ここで紹介する手順は、今後使用するのためのものです。ケーブル情報は、個々のポート アダプタのマニュアルに記載されています。
警告 作業中は、カードの静電破壊を防ぐため、必ず静電気防止用リスト ストラップを着用してください。感電する危険があるので、手や金属工具がバックプレーンに直接触れないようにしてください。ステートメント 94
(注) ポート アダプタを取り外す前に、通常の手順でインターフェイスをシャットダウンし、取り外すポート アダプタにトラフィックが流れていないようにしてください。ポート上をトラフィックが流れているときにポート アダプタを取り外すと、システムが停止することがあります。
ステップ1 静電気防止用リスト ストラップを着用し、シャーシの塗装されていない表面に固定します。バナナジャック付きリスト ストラップの場合は、バナナジャックを、シャーシ前部の STATUS LED および電源スイッチ付近にあるアース穴に差し込みます。
ステップ2 ポート アダプタをシャーシ スロットから取り外します。プラス ドライバで、ポート アダプタ ラッチを押さえているネジを回します。ネジを十分に緩めて、ロック解除の位置(1)にラッチを回します。ラッチは 360 度回転します。
ステップ3 ハンドルをつかみ、ポート アダプタ(2)またはブランクのポート アダプタをルータから引き出します。
ステップ4 すべてのケーブルをポート アダプタから外します。
ステップ5 Cisco 7301 ルータ内のポート アダプタ スロット ガイドの位置を確認します。ポート アダプタ スロット ガイドは上面付近にあり、約 1/2 インチ引っ込んだ状態になっています。
ステップ6 ポート アダプタを慎重にポート アダプタ スロットに差し込んで固定します。取り付けたときに、ポート アダプタの出入力パネルは、ルータ面と同一平面上にある必要があります。
ステップ7 ポート アダプタ ラッチを垂直のロック位置に回し、プラス ドライバでラッチ ネジを占めます。必要な場合にはラッチ ネジを緩めて、ラッチをポート アダプタ上で回転できるようにします。次に、ラッチ ネジを締めます。
ステップ8 ポート アダプタおよび電源ケーブルを含むすべてのケーブルを再び接続し、ケーブルを任意のケーブル管理ブラケットまたは電源ケーブル固定クリップに通します。
ステップ9 パワー スイッチを ON の位置にして、ルータを起動します。
Cisco 7301 ルータの SDRAM SODIMM は、交換可能です。
警告 この装置の設置、交換、または保守は、訓練を受けた相応の資格のある人が行ってください。ステートメント 1030
ステップ1 「Cisco 7301 ルータの電源切断」を参照し、手順どおりにルータの電源を切断します。
ステップ2 ルータの前面からケーブルを外し、さらにアース ケーブルを外します。
ステップ3 Cisco 7301 がラックにマウントされている場合は、ラックから取り外します。
ステップ4 背面が手前になるように、Cisco 7301 を回転させます。
ステップ5 プラス ドライバで、カバーをシャーシに固定している 3 本の非脱落型ネジを緩めます。
SDRAM SODIMM の取り外し/取り付け手順は、次のとおりです。
(注) 両方の SODIMM を同じ容量、同じタイプにする必要があります。
(注) シスコシステムズから購入したメモリだけを使用してください。
ステップ1 「ルータの電源切断およびカバーの取り外し」を参照し、手順どおりにルータの電源を切断してカバーを外します。
ステップ2 静電気防止用リスト ストラップを着用し、ルータの塗装されていない表面に固定します。
ステップ4 バネ式ラッチを外側に押し、SODIMM を外します。図22 を参照してください。
ステップ5 SODIMM ソケットから SODIMM を静かに引き抜きます。このとき、ソケットに差し込まれているピンに触れないように注意してください。静電気防止用袋に SODIMM を収めます。
ステップ6 ノッチの位置を確認し、ソケットに SODIMM を合わせてから差し込みます。
ステップ7 新しい SODIMM を静かに差し込みます。SODIMM のエッジのピンが破損しないように注意してください。
ステップ8 バネ式ラッチを押して、SODIMM を固定します。
ステップ9 もう 1 つの SODIMM も交換する場合は、ステップ 1 ~ステップ 7 を繰り返してください。
ステップ10 「カバーの取り付けおよびルータの電源投入」に進んでください。
メモリの仕様および構成については、オンラインの『Cisco 7301 Installation and Configuration Guide』を参照してください。
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問題が S1 または S2 であるか、インターネットにアクセスできない場合は、電話で TAC にご連絡ください(運用中のネットワークがダウンした場合、あるいは重大な障害が発生した場合)。S1 および S2 の問題には TAC の技術者がただちに対応し、業務を円滑に運営できるよう支援します。
電話でテクニカル サポートを受ける際は、次の番号のいずれかをご使用ください。
アジア太平洋:+61 2 8446 7411(オーストラリア:1 800 805 227)
EMEA:+32 2 704 55 55
米国:1 800 553 2447
すべての問題を標準形式で報告するために、問題の重大度を定義しました。
重大度 1(S1) ― ネットワークがダウンし、業務に致命的な損害が発生する場合。24 時間体制であらゆる手段を使用して問題の解決にあたります。
重大度 2(S2) ― ネットワークのパフォーマンスが著しく低下、またはシスコ製品のパフォーマンス低下により業務に重大な影響がある場合。通常の業務時間内にフルタイムで問題の解決にあたります。
重大度 3(S3) ― ネットワークのパフォーマンスが低下しているが、ほとんどの業務運用が機能している場合。通常の業務時間内にサービスの復旧を行います。
重大度 4(S4) ― シスコ製品の機能、インストレーション、基本的なコンフィギュレーションについて、情報または支援が必要で、業務への影響がほとんどまたはまったくない場合。