この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、ラインカード シャーシの受け渡しに関連する設置場所の準備手順について説明します。構成は次のとおりです。
(注) ここでは、あくまでも一般的な準備に限定して説明します。関連作業の詳細については、ラインカード シャーシに付属している『Cisco CRS-1 Carrier Routing System 4-Slot Line Card Chassis Unpacking, Moving, and Securing Guide』を参照してください。
ラインカード シャーシを設置する前に、荷受場所で受け取る必要があります。ここでは、ラインカード シャーシの受け渡しに先立ち、輸送および荷受担当者が把握しておくべき仕様を紹介します。
ラインカード シャーシの受け渡しをプランニングするときに最も重要な要素は、シャーシの寸法と重量の 2 つです(それぞれ梱包時、開梱時)。 表2-1 に、梱包されたラインカード シャーシの寸法と重量を示します。 表2-2 には、開梱されたラインカード シャーシの寸法と重量を示します。
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260 ポンド(118 kg) ― ファン トレイ、電源シェルフ、およびカード スロット ブランクが搭載された出荷時の状態 |
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シャーシを開梱するには、スペース、工具、および十分な人手が必要です。 表2-1 の仕様を参照して、梱包されたシャーシの開梱に必要なスペースと人手を判断してください。
(注) Cisco CRS-1 4 スロット ラインカード シャーシの運搬前に開梱するかどうかは任意です。開梱は荷受場所で行うことも、設置場所で行うこともできます。ただし、シャーシが損傷する可能性を減らすために、シャーシの開梱は可能なかぎり、設置場所で行うことを推奨します。
ラインカード シャーシはパレットに搭載され、ポリエチレン袋で包装後箱に収められ、プラスチック バンドで固定されて出荷されます(図2-1 を参照)。木製コンテナの内容の詳細については、木製コンテナに貼付された出荷および部品識別ラベルを参照してください。
図2-1 Cisco CRS-1 4 スロット ラインカード シャーシ(出荷時の梱包)
• シャーシを開梱する荷受場所または設置場所に、十分なスペースがあるかどうかを確認します。設置までシャーシを保管しておく場合は、十分なスペースが確保されているかどうかを確認します。シャーシは設置準備が整うまで、輸送用木製コンテナに収めたまま保管してください。
• 荷受場所で開梱するのか、設置場所で開梱するのかを決定します。次のことを検討します。
–荷受場所から設置場所までの通路は、運搬道具と木製コンテナに収めたシャーシが通れるだけの幅があるか( 表2-1 を参照)。ない場合、シャーシを荷受場所で開梱することを検討します。
–通路の幅が十分で、設置場所にシャーシを開梱できるだけのスペースがある場合は、シャーシを梱包した状態で運搬することを推奨します。
–通路の幅が狭い場合は、荷受場所での開梱が必要になります。開梱すると、パレットに搭載した状態でも、シャーシの高さと幅が縮小されます。
ラインカード シャーシを荷受場所から運搬するには、開梱時と同様、スペース、工具、および人手が必要です。 表2-1 および 表2-2 の仕様を参照して、シャーシの移動に必要なスペースと人手を判断してください。
ラインカード シャーシの設置をプランニングする際は、荷受けしたシャーシを設置場所までどのように運ぶかについても検討する必要があります。ここでは、荷受場所から設置場所まで、シャーシの運搬を検討する際の考慮事項について説明します。
ラインカード シャーシは、取り扱いおよび輸送時に製品が破損する可能性を軽減するために、木製コンテナに収めて出荷されます。シャーシを保護するために、次の注意事項に従ってください。
• シャーシは可能なかぎり、元の梱包材を使用して輸送し、シャーシが直立した状態で輸送および保管されるようにしてください。
• 設置までシャーシを保管しておく場合は、偶発的な損傷を防ぐために、元の輸送用コンテナから出さないでください。
荷受場所から設置場所まで通る予定のルートを検討します。シャーシに最小限必要な通路および出入り口のスペースについては、 表2-3 を参照してください。
設置場所までシャーシを運搬する前に、想定した運搬ルートを歩いてみて、問題になる箇所の有無を確認することを推奨します。荷受場所から設置場所までの予定ルートを図にしておくと、役立つ場合があります。
(注) 荷受場所から設置場所までシャーシを運搬するときには、2 人以上で作業することを推奨します。
• 荷受場所と設置場所が異なる階かどうかを調べます。階が異なる場合は、シャーシの運搬に使用できる貨物用エレベータの有無を確認します。
–貨物用エレベータがシャーシと運搬用具の重量に耐えられることを確認します。
–(輸送用木製コンテナに入った状態または出した状態の)シャーシが収まるだけの高さと幅がエレベータにあることを確認します。
• 運搬ルートの途中に傾斜があるかどうかを調べます。傾斜がある場合は、シャーシをパレットに搭載して運搬することが困難か検討します。
• 運搬ルートまたは設置場所に、シャーシの移動時に保護しなければならない高床があるかどうかを調べます。
• 通路や出入り口の高さと幅にシャーシと運搬用具(フォークリフトなど)が通ることのできる余裕があることを確認します。梱包されたシャーシの寸法については、 表2-1 を参照してください。
• 曲がり角がシャーシと運搬用具に対してゆとりがあること確認します。
• 運搬ルートに障害物がないことを確認します(通路に箱や機材がないか、ケーブルがぶら下がっていないか、床に物が置いてないかなど)。
• シャーシの運搬に使用する運搬用具(フォークリフト、同様の運搬手段など)のタイプを決定します。考慮事項は次のとおりです。
フォークリフトまたは同様の運搬手段(安全台車、パレット ジャッキなど)でシャーシを運搬する場合、次の考慮事項があります。
• シャーシの転倒を防止できる用具でなければなりません。たとえば、格納式の安全ホイールと固定ストラップを備えた台車を使用します。
• シャーシは輸送用木製コンテナおよびパレットのまま運搬することを推奨します。
• 運搬用具がシャーシおよび輸送用木製コンテナの重量に耐えられることを確認します( 表2-1 を参照)。
• 通路や出入り口(エレベータを含む)の高さと幅が輸送用木製コンテナと運搬用具に対してゆとりがあることを確認します。梱包されたシャーシの寸法については、 表2-1 を参照してください。
シャーシを運搬する前に、予定している運搬ルートが移動先の場所まで、シャーシのサイズと重量、さらに運搬用具使用時のシャーシの制約に対応していることを必ず確認してください。
表2-3 で運搬ルートに関する制約事項を確認し、運搬ルート 全体 にわたって十分なゆとりがあることを確認したうえで、シャーシを運搬してください。
(注) この仕様では、シャーシの移動を容易にするため、シャーシの両側に 6 インチ(15 cm)の隙間を設けています。