Cisco Nexus 9000 シリーズ NX-OS QoS コンフィギュレーション ガイド リリース 6.x
マーキングの設定
マーキングの設定
発行日;2014/01/21 | 英語版ドキュメント(2013/11/21 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 1MB) | フィードバック

目次

マーキングの設定

マーキングについて

マーキングのライセンス要件

マーキングの前提条件

マーキングの設定

DSCP マーキングの設定

マーキングの設定

この章では、Cisco NX-OS デバイス上でのマーキング機能の設定方法について説明します。マーキング機能を使用すると、パケットの所属先となるトラフィックのクラスを定義できます。

この章は、次の項で構成されています。

「マーキングについて」

「マーキングのライセンス要件」

「マーキングの前提条件」

「マーキングの設定」

「マーキング設定の確認」

「マーキングの設定例」

マーキングについて

マーキングは、着信および発信パケットの Quality of Service(QoS)フィールドを変更するために使用する方式です。マーキングが可能な QoS フィールドは、レイヤ 3 では IP precedence、および DiffServ コード ポイント(DSCP)です。QoS グループはシステムにとってローカルなラベルで、中間マーキング値を割り当てることができます。QoS グループのラベルを使用して、出力スケジューリングを決定できます。

マーキングのコマンドは、ポリシー マップ内で参照されるトラフィック クラスで使用できます。 表 4-1 に、設定できるマーキング機能を示します。

 

表 4-1 設定可能なマーキング機能

マーキング機能
説明

DSCP

レイヤ 3 DSCP。

IP precedence

レイヤ 3 の IP precedence。

(注) IP precedence では、タイプ オブ サービス(ToS)フィールドの下位 3 ビットだけが使用されます。TOS フィールドの最初の 3 ビットはデバイスによって 0 に上書きされます。

QoS group

システム内部で操作および照合できる、ローカルで有効な QoS 値。範囲は 0 ~ 3 です。

Ingress

マーキングのステータスは着信パケットに適用されます。

マーキングのライセンス要件

次の表に、この機能のライセンス要件を示します。

 

製品
ライセンス要件

Cisco NX-OS

QoS 機能にライセンスは必要ありません。ライセンス パッケージに含まれていない機能は NX-OS イメージにバンドルされており、無料で提供されます。Cisco NX-OS のライセンス スキームの詳細については、『 Cisco NX-OS Licensing Guide 』を参照してください。

マーキングの前提条件

マーキングの前提条件は、次のとおりです。

「モジュラ QoS コマンドライン インターフェイス(MQC) の使用」に精通している。

デバイスにログインしている。

マーキングの設定

ポリシー マップ内で 1 つまたは複数のマーキング機能を組み合わせることにより、QoS 値の設定を制御できます。次に、インターフェイス上の着信パケットまたは発信パケットのいずれかにポリシーを適用できます。

この項では、次のトピックについて取り上げます。

「DSCP マーキングの設定」

「IP precedence マッピングの設定」

「QoS グループ マーキングの設定」

「入力マーキングの設定」

「DSCP ポート マーキングの設定」


set コマンドを使用したあと、コマンドの残りの部分を追加する前に、Enter を押さないでください。set キーワードを入力した直後に Enter を押すと、QoS の設定を続けることができなくなります。


DSCP マーキングの設定

IP ヘッダーの DiffServ フィールドの上位 6 ビットで、DSCP 値を指定の値に設定できます。 表 4-2 に示す標準の DSCP 値のほか、0 ~ 60 の数値も入力できます。

 

表 4-2 標準の DSCP 値

DSCP 値のリスト

af11

AF11 dscp(001010):10 進値 10

af12

AF12 dscp(001100):10 進値 12

af13

AF13 dscp(001110):10 進値 14

af21

AF21 dscp(010010):10 進値 18

af22

AF22 dscp(010100):10 進値 20

af23

AF23 dscp(010110):10 進値 22

af31

AF31 dscp(011010):10 進値 26

af32

AF40 dscp(011100):10 進値 28

af33

AF33 dscp(011110):10 進値 30

af41

AF41 dscp(100010):10 進値 34

af42

AF42 dscp(100100):10 進値 36

af43

AF43 dscp(100110):10 進値 38

cs1

CS1(precedence 1)dscp(001000):10 進値 8

cs2

CS2(precedence 2)dscp(010000):10 進値 16

cs3

CS3(precedence 3)dscp(011000):10 進値 24

cs4

CS4(precedence 4)dscp(100000):10 進値 32

cs5

CS5(precedence 5)dscp(101000):10 進値 40

cs6

CS6(precedence 6)dscp(110000):10 進値 48

cs7

CS7(precedence 7)dscp(111000):10 進値 56

default

デフォルト dscp(000000):10 進値 0

ef

EF dscp(101110):10 進値 46

DSCP の詳細については、Request For Comments(RFC)2475 を参照してください。

手順の概要

1. configure terminal

2. policy-map [ type qos ] [ match-first ] { policy-map-name }

3. class [ type qos ] { class-name | class-default} [ insert-before before-class-name ]

4. set dscp dscp-value

手順の詳細

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

 

Example:

switch# configure terminal

switch(config)#

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

policy-map [ type qos ] [ match-first ] { policy-map-name}

 

Example:

switch(config)# policy-map policy1

switch(config-pmap-qos)#

policy-map-name という名前のポリシー マップを作成するか、そのポリシー マップにアクセスし、ポリシー マップ モードを開始します。ポリシー マップ名には、アルファベット、ハイフン、またはアンダースコア文字を含めることができます。ポリシー マップ名は大文字と小文字が区別され、最大 40 文字まで設定できます。

ステップ 3

class [ type qo s] { class-name | class-default } [ insert-before before-class-name ]

 

Example:

switch(config-pmap-qos)# class class1

switch(config-pmap-c-qos)#

class-name への参照を作成し、ポリシー マップ クラス コンフィギュレーション モードを開始します。 insert-before を使用して事前挿入するクラスを指定しない限り、ポリシー マップの末尾にクラスが追加されます。ポリシー マップ内のクラスと現在一致していないトラフィックをすべて選択するには、 class-default キーワードを使用します。

ステップ 4

set dscp dscp-value

 

Example:

switch(config-pmap-c-qos)# set dscp af31

DSCP 値を dscp-value に設定します。標準の値については、 表 4-2 を参照してください。

次に、ポリシー マップ設定の表示方法例を示します。

switch# show policy-map policy1

IP precedence マッピングの設定

IP ヘッダーの IPv4 サービス タイプ(ToS)フィールドのビット 0 ~ 2 にある IP precedence フィールドの値を設定できます。


) このクラスに一致するパケットの場合、ToS フィールドの最後の 3 ビットはデバイスによって 0 に上書きされます。


表 4-3 に、優先順位値を示します。

 

表 4-3 優先順位値

優先順位値のリスト

0 ~ 7

IP precedence 値

critical

クリティカル優先順位(5)

flash

フラッシュ優先順位(3)

flash-override

フラッシュ オーバーライド優先順位(4)

immediate

即時優先順位(2)

internet

インターネットワーク コントロール優先順位(6)

network

ネットワーク コントロール優先順位(7)

priority

プライオリティ優先順位(1)

routine

ルーチン優先順位(0)

手順の概要

1. configure terminal

2. policy-map [ type qos ] [ match-first ] { policy-map-name }

3. class [ type qos ] { class-name | class-default} [ insert-before before-class-name ]

4. set precedence precedence-value

手順の詳細

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

 

Example:

switch# configure terminal

switch(config)#

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

policy-map [ type qos ] [ match-first ] { policy-map-name }

 

Example:

switch(config)# policy-map policy1

switch(config-pmap-qos)#

policy-map-name という名前のポリシー マップを作成するか、そのポリシー マップにアクセスし、ポリシー マップ モードを開始します。ポリシー マップ名には、アルファベット、ハイフン、またはアンダースコア文字を含めることができます。ポリシー マップ名は大文字と小文字が区別され、最大 40 文字まで設定できます。

ステップ 3

class [ type qo s] { class-name | class-default } [ insert-before before-class-name ]

 

Example:

switch(config-pmap-qos)# class class1

switch(config-pmap-c-qos)#

class-name への参照を作成し、ポリシー マップ クラス コンフィギュレーション モードを開始します。 insert-before を使用して事前挿入するクラスを指定しない限り、ポリシー マップの末尾にクラスが追加されます。

ステップ 4

set precedence precedence-value

 

Example:

switch(config-pmap-c-qos)# set precedence 3

IP precedence 値を precedence-value に設定します。値の範囲は 0 ~ 7 です。 表 4-3 に示した値のいずれかを入力できます。

次に、ポリシー マップ設定の表示方法例を示します。

switch# show policy-map policy1

QoS グループ マーキングの設定

内部ラベル QoS グループの値を設定できます。この値はローカルでだけ重要な値です。この値を後続のポリシー アクションで参照したり、 match qos-group クラス マップ コマンドを使用して出力ポリシーで参照されるトラフィックを分類したりできます。


) QoS グループは入力ポリシーでだけ使用できます。


手順の概要

1. configure terminal

2. policy-map [ type qos ] [ match-first ] { policy-map-name }

3. class [ type qos ] { class-name | class-default} [ insert-before before-class-name ]

4. set qos-group qos-group-value

手順の詳細

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

 

Example:

switch# configure terminal

switch(config)#

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

policy-map [ type qos ] [ match-first ] {policy-map-name }

 

Example:

switch(config)# policy-map policy1

switch(config-pmap-qos)#

policy-map-name という名前のポリシー マップを作成するか、そのポリシー マップにアクセスし、ポリシー マップ モードを開始します。ポリシー マップ名には、アルファベット、ハイフン、またはアンダースコア文字を含めることができます。ポリシー マップ名は大文字と小文字が区別され、最大 40 文字まで設定できます。

ステップ 3

class [ type qos ] { class-name | class-default } [ insert-before before-class-name ]

 

Example:

switch(config-pmap-qos)# class class1

switch(config-pmap-c-qos)#

class-name への参照を作成し、ポリシー マップ クラス コンフィギュレーション モードを開始します。 insert-before を使用して事前挿入するクラスを指定しない限り、ポリシー マップの末尾にクラスが追加されます。ポリシー マップ内のクラスと現在一致していないトラフィックをすべて選択するには、 class-default キーワードを使用します。

ステップ 4

set qos-group qos-group-value

 

Example:

switch(config-pmap-c-qos)# set qos-group 3

QoS グループ値を qos-group-value に設定します。値の範囲は 0 ~ 3 です。

次に、ポリシー マップ設定の表示方法例を示します。

switch# show policy-map policy1

入力マーキングの設定

QoS ポリシー マップをインターフェイスに付加することにより、その QoS ポリシー マップ内のマーキング命令を入力パケットに適用できます。入力を選択するには、 service-policy コマンドで input キーワードを指定します。手順の詳細については、「QoS ポリシー アクションの付加および消去」を参照してください。

DSCP ポート マーキングの設定

指定した入力ポリシー マップで定義されているトラフィックの各クラスについて、DSCP 値を設定できます。

デバイスのデフォルトの動作では、DSCP 値は保存(つまり、DSCP は信頼)されます。ポートを非信頼にするには、DSCP 値を変更します。QoS ポリシーを設定して、指定したインターフェイスにそのポリシーを付加しない限り、DSCP 値は保存されます。


) • 各方向について各インターフェイスに付加できるポリシー タイプ qos マップは 1 つだけです。

DSCP 値は、Cisco NX-OS デバイスのレイヤ 3 ポートで信頼されています。


 

手順の概要

1. configure terminal

2. policy-map [ type qos ] [ match-first ] { policy-map-name }

3. class [ type qos ] { class-name | class-default} [ insert-before before-class-name ]

4. set dscp -value

5. exit

6. class [ type qos ] { class-name | class-default} [ insert-before before-class-name ]

7. set dscp -value

8. exit

9. class [ type qos ] { class-name | class-default} [ insert-before before-class-name ]

10. set dscp -value

11. exit

12. interface ethernet slot / port

13. service-policy [ type qos ] { input | output } { policy-map-name } [ no-stats ]

手順の詳細

 

コマンド
目的

ステップ 1

configure terminal

 

Example:

switch# configure terminal

switch(config)#

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

policy-map [ type qos ] [ match-first ] { policy-map-name }

 

Example:

switch(config)# policy-map policy1

switch(config-pmap-qos)#

policy-map-name という名前のポリシー マップを作成するか、そのポリシー マップにアクセスし、ポリシー マップ モードを開始します。ポリシー マップ名には、アルファベット、ハイフン、またはアンダースコア文字を含めることができます。ポリシー マップ名は大文字と小文字が区別され、最大 40 文字まで設定できます。

ステップ 3

class [ type qos ] { class-name | class-default } [ insert-before before-class-name ]

 

Example:

switch(config-pmap)# class class1

switch(config-pmap-c-qos)#

class-name への参照を作成し、ポリシー マップ クラス コンフィギュレーション モードを開始します。 insert-before を使用して事前挿入するクラスを指定しない限り、ポリシー マップの末尾にクラスが追加されます。ポリシー マップ内のクラスと現在一致していないトラフィックをすべて選択するには、 class-default キーワードを使用します。

ステップ 4

set dscp -value

 

Example:

switch(config-pmap-c-qos)# set dscp af31

DSCP 値を dscp-value に設定します。有効な値を 表 4-2 に示します。

ステップ 5

exit

 

Example:

switch(config-pmap-c-qos)# exit

switch(config-pmap-qos)#

ポリシー マップ コンフィギュレーション モードに戻ります。

ステップ 6

class [ type qos ] { class-name | class-default } [ insert-before before-class-name ]

 

Example:

switch(config-pmap-qos)# class class2

switch(config-pmap-c-qos)#

class-name への参照を作成し、ポリシー マップ クラス コンフィギュレーション モードを開始します。 insert-before を使用して事前挿入するクラスを指定しない限り、ポリシー マップの末尾にクラスが追加されます。ポリシー マップ内のクラスと現在一致していないトラフィックをすべて選択するには、 class-default キーワードを使用します。

ステップ 7

set dscp -value

 

Example:

switch(config-pmap-c-qos)# set dscp af1

DSCP 値を dscp-value に設定します。有効な値を 表 4-2 に示します。

ステップ 8

exit

 

Example:

switch(config-pmap-c-qos)# exit

switch(config-pmap-qos)#

ポリシー マップ コンフィギュレーション モードに戻ります。

ステップ 9

class [ type qos ] { class-name | class-default } [ insert-before before-class-name ]

 

Example:

switch(config-pmap-qos)# class class-default

switch(config-pmap-c-qos)#

class-name への参照を作成し、ポリシー マップ クラス コンフィギュレーション モードを開始します。 insert-before を使用して事前挿入するクラスを指定しない限り、ポリシー マップの末尾にクラスが追加されます。ポリシー マップ内のクラスと現在一致していないトラフィックをすべて選択するには、 class-default キーワードを使用します。

ステップ 10

set dscp -value

 

Example:

switch(config-pmap-c-qos)# set dscp af22

switch(config-pmap-c-qos)#

DSCP 値を dscp-value に設定します。有効な値を 表 4-2 に示します。

ステップ 11

exit

 

Example:

switch(config-pmap-c-qos)# exit

switch(config-pmap-qos)#

ポリシー マップ コンフィギュレーション モードに戻ります。

ステップ 12

interface ethernet slot/port

Example:

switch(config)# interface ethernet 1/1

switch(config-if)#

イーサネット インターフェイスを設定するためにインターフェイス モードを開始します。

ステップ 13

service-policy [type qos] {input | output} { policy-map-name } [no-stats]

 

Example:

switch(config-if)# service-policy input policy1

policy-map-name をインターフェイスの入力パケットに追加します。インターフェイスに付加できるのは、1 つの入力ポリシーおよび 1 つの出力ポリシーだけです。

次に、ポリシー マップ設定の表示方法例を示します。

switch# show policy-map policy1

マーキング設定の確認

マーキングの設定情報を表示するには、次の作業のいずれかを行います。

 

コマンド
目的

show policy-map

すべてのポリシー マップを表示します。

マーキングの設定例

次に、マーキングの設定例を示します。

configure terminal
policy-map type qos untrust_dcsp
class class-default
set precedence 3
set qos-qroup 3
set dscp 0