Cisco Nexus 7000 シリーズ NX-OS SAN スイッチング設定ガイド
拡張ファイバ チャネル機能および概念
拡張ファイバ チャネル機能および概念
発行日;2012/10/12   |   ドキュメントご利用ガイド   |   ダウンロード ;   この章 pdf   ,   ドキュメント全体 pdf    |   フィードバック

目次

拡張ファイバ チャネル機能および概念

この章の内容は、次のとおりです。

拡張ファイバ チャネル機能および概念

ファイバ チャネルのタイムアウト値

ファイバ チャネル プロトコルに関連するスイッチのタイマー値を変更するには、次の Time Out Value(TOV; タイムアウト値)を設定します。

  • Distributed Services TOV(D_S_TOV):有効範囲は 5,000 ~ 10,000 ミリ秒です。 デフォルトは 5,000 ミリ秒です。
  • Error Detect TOV(E_D_TOV):有効範囲は 1,000 ~ 10,000 ミリ秒です。 デフォルトは 2,000 ミリ秒です。 この値は、ポート初期化中に他端と突き合わされます。
  • Resource Allocation TOV(R_A_TOV):有効範囲は 5,000 ~ 10,000 ミリ秒です。 デフォルトは 10,000 ミリ秒です。 この値は、ポート初期化中に他端と突き合わされます。

(注)  


Fabric Stability TOV(F_S_TOV)定数は設定できません。


すべての VSAN に対するタイマーの設定

ファイバ チャネル プロトコルに関連するスイッチのタイマー値を変更できます。


注意    


D_S_TOV、E_D_TOV、および R_A_TOV 値をグローバルに変更するには、スイッチのすべての VSAN(仮想 SAN)を中断する必要があります。



(注)  


タイマー値を変更するときに VSAN を指定しない場合は、変更された値がスイッチ内のすべての VSAN に適用されます。


すべての VSAN にファイバ チャネル タイマーを設定する手順は、次のとおりです。

手順の概要

    1.    switch# configure terminal

    2.    switch(config)# fctimer R_A_TOV timeout


手順の詳細
     コマンドまたはアクション目的
    ステップ 1 switch# configure terminal
     

    コンフィギュレーション モードを開始します。

     
    ステップ 2 switch(config)# fctimer R_A_TOV timeout
     

    すべての VSAN の R_A_TOV タイムアウト値を設定します。 単位はミリ秒です。

    このタイプの設定は、すべての VSAN が一時停止されていないかぎり、許可されません。

     

    VSAN 単位のタイマー設定

    指定された VSAN に fctimer を発行して、ファイバ チャネルなどの特殊なリンクを含む VSAN に別の TOV 値を設定することもできます。 VSAN ごとに異なる E_D_TOV、R_A_TOV、および D_S_TOV 値を設定できます。 アクティブ VSAN のタイマー値を変更すると、VSAN は一時停止されてからアクティブになります。


    (注)  


    この設定はファブリック内のすべてのスイッチに伝播させる必要があります。 ファブリック内のすべてのスイッチに同じ値を設定してください。


    VSAN 単位の FC タイマーを設定する手順は、次のとおりです。

    手順の概要

      1.    switch# configuration terminal

      2.    switch(config#)# fctimer D_S_TOV timeout vsan vsan-id


    手順の詳細
       コマンドまたはアクション目的
      ステップ 1 switch# configuration terminal
       

      コンフィギュレーション モードを開始します。

       
      ステップ 2 switch(config#)# fctimer D_S_TOV timeout vsan vsan-id
       

      指定された VSAN の D_S_TOV タイムアウト値(ミリ秒)を設定します。 VSAN が一時的に停止します。 必要に応じて、このコマンドを終了することもできます。

       

      次に、VSAN 2 のタイマー値を設定する例を示します。

      switch(config#)# fctimer D_S_TOV 6000 vsan 2
      
      Warning: The vsan will be temporarily suspended when updating the timer value This
      configuration would impact whole fabric. Do you want to continue? (y/n) y
      
      Since this configuration is not propagated to other switches, please configure the same
      value in all the switches

      fctimer の配信について

      ファブリック内のすべての Cisco SAN スイッチに対して、VSAN 単位での fctimer のファブリック配信をイネーブルにできます。 fctimer の設定を実行して、配信をイネーブルにすると、ファブリック内のすべてのスイッチにその設定が配信されます。

      スイッチの配信をイネーブルにしたあとで最初のコンフィギュレーション コマンドを入力すると、ファブリック全体のロックを自動的に取得します。 fctimer アプリケーションは、有効データベースと保留データベース モデルを使用し、使用中のコンフィギュレーションに基づいてコマンドを格納またはコミットします。

      fctimer の配信のイネーブル化とディセーブル化

      fctimer のファブリック配信をイネーブルまたはディセーブルにする手順は、次のとおりです。

      手順の概要

        1.    switch# configuration terminal

        2.    switch(config)# fctimer distribute

        3.    switch(config)# no fctimer distribute


      手順の詳細
         コマンドまたはアクション目的
        ステップ 1 switch# configuration terminal
         

        コンフィギュレーション モードを開始します。

         
        ステップ 2 switch(config)# fctimer distribute
         

        ファブリック内のすべてのスイッチに対する fctimer 設定の配信をイネーブルにします。 ファブリックのロックを取得して、その後の設定変更をすべて保留データベースに格納します。

         
        ステップ 3 switch(config)# no fctimer distribute
         

        ファブリック内のすべてのスイッチに対する fctimer 設定の配信をディセーブル(デフォルト)にします。

         

        fctimer 設定変更のコミット

        fctimer の設定変更をコミットすると、有効データベースは保留データベースの設定変更によって上書きされ、ファブリック内のすべてのスイッチが同じ設定を受け取ります。 セッション機能を実行せずに fctimer の設定変更をコミットすると、fctimer 設定は物理ファブリック内のすべてのスイッチに配信されます。

        fctimer の設定変更をコミットする手順は、次のとおりです。

        手順の概要

          1.    switch# configuration terminal

          2.    switch(config)# fctimer commit


        手順の詳細
           コマンドまたはアクション目的
          ステップ 1 switch# configuration terminal
           

          コンフィギュレーション モードを開始します。

           
          ステップ 2 switch(config)# fctimer commit
           

          ファブリック内のすべてのスイッチに対して fctimer の設定変更を配信し、ロックを解除します。 保留データベースに対する変更を有効データベースに上書きします。

           

          fctimer 設定変更の廃棄

          設定変更を加えたあと、変更内容をコミットする代わりに廃棄すると、この変更内容を廃棄できます。 いずれの場合でも、ロックは解除されます。

          fctimer の設定変更を廃棄する手順は、次のとおりです。

          手順の概要

            1.    switch# configuration terminal

            2.    switch(config)# fctimer abort


          手順の詳細
             コマンドまたはアクション目的
            ステップ 1 switch# configuration terminal
             

            コンフィギュレーション モードを開始します。

             
            ステップ 2 switch(config)# fctimer abort
             

            保留データベースの fctimer の設定変更を廃棄して、ファブリックのロックを解除します。

             

            ファブリック ロックのオーバーライド

            ユーザが fctimer を設定して、変更のコミットや廃棄を行ってロックを解除するのを忘れていた場合、管理者はファブリック内の任意のスイッチからロックを解除できます。 管理者がこの操作を行うと、ユーザによる保留データベースの変更は廃棄され、ファブリックのロックは解除されます。

            変更は volatile ディレクトリだけで使用でき、スイッチを再起動すると廃棄されます。

            管理者特権を使用して、ロックされた fctimer セッションを解除するには、clear fctimer session コマンドを使用します。

            switch# clear fctimer session
            

            FABRIC データベースの結合の注意事項

            2 つのファブリックを結合する場合は、次の注意事項に従ってください。

            • 次の結合条件を確認します。
              • fctimer 値を配信する結合プロトコルが実行されない。 ファブリックを結合する場合、fctimer 値を手動で結合する必要があります。
              • VSAN 単位の fctimer 設定は物理ファブリック内で配信される。
              • fctimer 設定は、変更された fctimer 値を持つ VSAN が含まれるスイッチだけに適用される。
              • グローバルな fctimer 値は配信されない。
            • 配信がイネーブルになっている場合は、グローバル タイマーの値を設定しないでください。

            (注)  


            保留できる fctimer 設定操作の回数は 15 回以内です。 15 回を超えて設定操作を行う場合には、保留設定をコミットするか、中止する必要があります。


            設定された fctimer 値の確認

            設定された fctimer 値を表示するには、show fctimer コマンドを使用します。 次の例では、設定されたグローバル TOV が表示されています。

            switch# show fctimer
            
            F_S_TOV   D_S_TOV   E_D_TOV   R_A_TOV
            ----------------------------------------
            5000 ms   5000 ms   2000 ms   10000 ms

            (注)  


            show fctimer コマンドの出力には、(設定されていない場合でも)F_S_TOV 定数が表示されます。


            次の例では、VSAN 10 の設定済み TOV が表示されています。

            switch# show fctimer vsan 10
            
            vsan no.  F_S_TOV   D_S_TOV   E_D_TOV   R_A_TOV
            -------------------------------------------------
            10        5000 ms   5000 ms   3000 ms   10000 ms

            WWN の設定

            スイッチの World Wide Name(WWN)は、イーサネット MAC アドレスと同等です。 MAC アドレスと同様に、デバイスごとに WWN を一意に対応付ける必要があります。 主要スイッチを選択するとき、およびドメイン ID を割り当てるときは、WWN を使用します。

            Cisco SAN スイッチは、3 つの Network Address Authority(NAA)アドレス フォーマットをサポートします。 (次の表を参照)。

            表 1 標準化された NAA WWN フォーマット

            NAA アドレス

            NAA タイプ

            WWN フォーマット

            IEEE 48 ビット アドレス

            タイプ 1 = 0001b

            000 0000 0000b

            48 ビット MAC アドレス

            IEEE 拡張

            タイプ 2 = 0010b

            ローカルに割り当て

            48 ビット MAC アドレス

            IEEE 登録

            タイプ 5 = 0101b

            IEEE 企業 ID:24 ビット

            VSID:36 ビット


            注意    


            WWN の変更は、管理者または、スイッチの操作に精通した担当者が実行してください。


            WWN 情報の確認

            WWN 設定のステータスを表示するには、show wwn コマンドを使用します。 次に、すべての WWN のステータスを表示する例を示します。

            switch# show wwn status
            
            Type    Configured     Available    Resvd.  Alarm State
            ----    ----------  --------------  ------  -----------
               1           64        48 ( 75%)      16    NONE
             2,5       524288    442368 ( 84%)   73728    NONE

            次に、ブロック ID 51 の情報を表示する例を示します。

            switch# show wwn status block-id 51
            
            WWNs in this block: 21:00:ac:16:5e:52:00:03 to 21:ff:ac:16:5e:52:00:03
            Num. of WWNs:: Configured: 256 Allocated:    0 Available: 256 
            Block Allocation Status: FREE

            次に、特定のスイッチにおける WWN を表示する例を示します。

            switch# show wwn switch
            
            Switch WWN is 20:00:ac:16:5e:52:00:00

            リンク初期化時の WWN の使用方法

            Exchange Link Protocol(ELP)および Exchange Fabric Protocol(EFP)は、リンク初期化の際に WWN を使用します。 ELP と EFP はどちらも、デフォルトでは、リンク初期化時に VSAN WWN を使用します。 ただし、ELP の使用方法はピア スイッチの使用方法に応じて変わります。

            • ピア スイッチの ELP がスイッチの WWN を使用する場合、ローカル スイッチもスイッチの WWN を使用します。
            • ピア スイッチの ELP が VSAN の WWN を使用する場合、ローカル スイッチも VSAN の WWN を使用します。

            セカンダリ MAC アドレスの設定

            セカンダリ MAC アドレスを割り当てる手順は、次のとおりです。

            手順の概要

              1.    switch# configuration terminal

              2.    switch(config)# wwn secondary-mac wwn-id range value


            手順の詳細
               コマンドまたはアクション目的
              ステップ 1 switch# configuration terminal
               

              コンフィギュレーション モードを開始します。

               
              ステップ 2 switch(config)# wwn secondary-mac wwn-id range value
               

              セカンダリ MAC アドレスを設定します。 このコマンドは元に戻せません。

               

              次に、セカンダリ MAC アドレスを設定する例を示します。

              switch(config)# wwn secondary-mac 00:99:55:77:55:55 range 64
              
              This command CANNOT be undone.
              Please enter the BASE MAC ADDRESS again: 00:99:55:77:55:55
              
              Please enter the mac address RANGE again: 64
              
              From now on WWN allocation would be based on new MACs. Are you sure? (yes/no) no
              
              You entered: no. Secondary MAC NOT programmed

              HBA に対する FC ID の割り当て

              ファイバ チャネル標準では、任意のスイッチの F ポートに接続された N ポートに、一意の FC ID を割り当てる必要があります。 使用する FC ID 数を節約するために、Cisco SAN スイッチは特殊な割り当て方式を使用します。

              一部のホスト バス アダプタ(HBA)は、ドメインとエリアが同じ FC ID を持つターゲットを検出しません。 スイッチ ソフトウェアは、この動作が発生しないテスト済みの企業 ID のリストを保持しています。 これらの HBA には単一の FC ID が割り当てられます。 HBA が同じドメインおよびエリア内のターゲットを検出できる場合、完全なエリアが割り当てられます。

              多数のポートを持つスイッチのスケーラビリティを高めるため、スイッチ ソフトウェアは、同じドメインおよびエリア内のターゲットを検出できる HBA のリストを維持しています。 ファブリック ログインの間、pWWN で使用される企業 ID(組織固有識別子(OUI))によってそれぞれの HBA が識別されます。 エリア全体が、リストされている企業 ID を持つ N ポートに割り当てられ、残りには、単一の FC ID が割り当てられます。 割り当てられる FC ID のタイプ(エリア全体または単一)に関係なく、FC ID エントリは永続的です。

              デフォルトの企業 ID リスト

              すべての Cisco SAN スイッチには、エリア割り当てが必要な企業 ID のデフォルト リストが含まれています。 この企業 ID を使用すると、設定する永続的 FC ID エントリの数が少なくなります。 これらのエントリは、CLI を使用して設定または変更できます。


              注意    


              永続的エントリは、企業 ID の設定よりも優先されます。 HBA がターゲットを検出しない場合は、HBA とターゲットが同じスイッチに接続され、FC ID のエリアが同じであることを確認してから、次の手順を実行します。

              1. HBA に接続されているポートをシャットダウンします。
              2. 永続的 FC ID エントリをクリアします。
              3. ポート WWN から企業 ID を取得します。
              4. エリア割り当てを必要とするリストに企業 ID を追加します。
              5. ポートをアップにします。

              企業 ID のリストには、次の特性があります。

              • 永続的 FC ID の設定は常に企業 ID リストよりも優先されます。 エリアを受け取るように企業 ID が設定されている場合でも、永続的 FC ID の設定によって単一の FC ID が割り当てられます。
              • 後続のリリースに追加される新規の企業 ID は、既存の企業 ID に自動的に追加されます。
              • 企業 ID のリストは、実行コンフィギュレーションおよび保存されたコンフィギュレーションの一部として保存されます。
              • 企業 ID のリストが使用されるのは、fcinterop の FC ID 割り当て方式が auto モードの場合だけです。 変更されないかぎり、interop の FC ID 割り当ては、デフォルトで auto に設定されています。

                ヒント


                fcinterop の FC ID 割り当て方式を auto に設定し、企業 ID リストと永続的 FC ID 設定を使用して、FC ID のデバイス割り当てを行うことを推奨します。


                FC ID の割り当てを変更するには、fcinterop FCID allocation auto コマンドを使用し、現在割り当てられているモードを表示するには、show running-config コマンドを使用します。
              • write erase を入力すると、リストは該当するリリースに付属している企業 ID のデフォルト リストを継承します。

              企業 ID を割り当てる手順は、次のとおりです。

              手順の概要

                1.    switch# configuration terminal

                2.    switch(config)# fcid-allocation area company-id value

                3.    switch(config)# no fcid-allocation area company-id value


              手順の詳細
                 コマンドまたはアクション目的
                ステップ 1 switch# configuration terminal
                 

                コンフィギュレーション モードを開始します。

                 
                ステップ 2 switch(config)# fcid-allocation area company-id value
                 

                デフォルト リストに新しい企業 ID を追加します。

                 
                ステップ 3 switch(config)# no fcid-allocation area company-id value
                 

                デフォルト リストから企業 ID を削除します。

                 

                次に、デフォルト リストに新しい企業 ID を追加する例を示します。

                switch(config)# fcid-allocation area company-id 0x003223
                

                企業 ID の設定の確認

                設定された企業 ID を表示するには、show fcid-allocation area コマンドを使用します。 最初にデフォルト エントリが表示され、次にユーザによって追加されたエントリが表示されます。 エントリがデフォルト リストの一部で、あとで削除された場合でも、エントリは表示されます。

                次に、デフォルトおよび設定された企業 ID のリストを表示する例を示します。

                switch# show fcid-allocation area
                
                FCID area allocation company id info:
                00:50:2E <--------------- Default entry
                
                00:50:8B
                00:60:B0
                00:A0:B8
                00:E0:69
                00:30:AE + <------------- User-added entry
                
                00:32:23 +
                00:E0:8B * <------------- Explicitly deleted entry (from the original default list)
                
                Total company ids: 7
                + - Additional user configured company ids.
                * - Explicitly deleted company ids from default list.

                削除済みエントリの印が付いていない企業 ID のリストを組み合わせると、特定のリリースに付属するデフォルト エントリを暗黙的に導き出すことができます。

                また、show fcid-allocation company-id-from-wwn コマンドを使用すると、特定の WWN の企業 ID を表示または取得することもできます。 一部の WWN 形式では、企業 ID がサポートされていません。 この場合、FC ID の永続的エントリを設定する必要があります。

                次に、指定された WWN の企業 ID を表示する例を示します。

                switch# show fcid-allocation company-id-from-wwn 20:00:00:05:30:00:21:60
                
                Extracted Company ID: 0x000530

                スイッチの相互運用性

                相互運用性を使用すると、複数ベンダーによる製品の間で相互に通信することができます。 ファイバ チャネル標準規格では、ベンダーに対して共通の外部ファイバ チャネル インターフェイスを使用することを推奨しています。

                同じ方法で標準規格に準拠していないベンダーもあるため、相互運用モードが必要になります。 ここでは、これらのモードの基本的な概念について簡単に説明します。

                各ベンダーには標準モード、および同等の相互運用モードがあります。相互運用モードでは拡張機能または独自の機能が無効になり、標準に準拠した実装が可能になります。

                interop モードについて

                ソフトウェアは、次の 4 つの interop モードをサポートします。

                • モード 1:標準ベースの interop モード。ファブリック内の他のベンダー製品もすべて interop モードになっている必要があります。
                • モード 2:Brocade ネイティブ モード(コア PID 0)
                • モード 3:Brocade ネイティブ モード(コア PID 1)
                • モード 4:McData ネイティブ モード

                次の表に、相互運用性モードをイネーブルにした場合のスイッチ動作の変更点を示します。

                表 2  相互運用モードがイネーブルの場合のスイッチ動作の変更点

                スイッチ機能

                相互運用モードがイネーブルの場合の変更点

                ドメイン ID

                一部のベンダーは、ファブリック内の 239 のドメインを完全には使用できません。

                ドメイン ID は 97 ~ 127 の範囲に制限されます。これは、McData の公称制限をこの範囲内に収めるためです。 ドメイン ID は Static または Preferred に設定できます。それぞれの動作は次のとおりです。

                • Static:シスコ スイッチは 1 つのドメイン ID だけを受け入れ、そのドメイン ID を取得できない場合には、ファブリックから隔離します。
                • Preferred:スイッチが要求したドメイン ID を取得できない場合、割り当てられた任意のドメインを受け入れます。

                タイマー

                ISL(スイッチ間リンク)を確立するときにファイバ チャネル タイマー値が E ポートで交換されるので、すべてのスイッチでこれらのタイマーをすべて同じにする必要があります。 タイマーには、F_S_TOV、D_S_TOV、E_D_TOV、および R_A_TOV があります。

                F_S_TOV

                Fabric Stability TOV タイマーが正確に一致するかどうかを確認してください。

                D_S_TOV

                Distributed Services TOV タイマーが正確に一致するかどうかを確認してください。

                E_D_TOV

                Error Detect TOV タイマーが正確に一致するかどうかを確認してください。

                R_A_TOV

                Resource Allocation TOV タイマーが正確に一致するかどうかを確認してください。

                トランキング

                2 つの異なるベンダー製のスイッチ間では、トランキングはサポートされません。 この機能はポート単位、またはスイッチ単位でディセーブルに設定できます。

                デフォルト ゾーン

                ゾーンのデフォルトの許可動作(すべてのノードから他のすべてのノードを認識可能)または拒否動作(明示的にゾーンに配置されていないすべてのノードが隔離される)は変更できます。

                ゾーン分割属性

                ゾーンを pWWN に制限したり、その他の独自のゾーン分割方式(物理ポート番号)を除去することができます。

                (注)     

                Brocade スイッチでは、cfgsave コマンドを使用して、ファブリック全体のゾーン分割設定を保存します。 このコマンドは、同じファブリックに属する Cisco SAN スイッチには影響しません。 各 Cisco SAN スイッチで明示的に設定を保存する必要があります。

                ゾーンの伝播

                一部のベンダーは、他のスイッチに完全なゾーン設定を受け渡さないで、アクティブ ゾーン セットだけを受け渡します。

                ファブリック内の他のスイッチにアクティブ ゾーン セットまたはゾーン設定が正しく伝播されたことを確認してください。

                VSAN

                interop モードは、指定された VSAN にだけ有効です。

                TE ポートおよび SAN ポート チャネル

                シスコ スイッチと Cisco SAN 以外のスイッチを接続する場合は、TE ポートおよび SAN ポート チャネルを使用できません。 Cisco SAN 以外のスイッチに接続できるのは、E ポートだけです。 interop モードの場合でも、TE ポートおよび SAN ポート チャネルを使用すると、シスコ スイッチをほかの Cisco SAN スイッチに接続することができます。

                FSPF

                interop モードにしても、ファブリック内のフレームのルーティングは変更されません。 スイッチは引き続き src-id、dst-id、および ox-id を使用して、複数の ISL リンク間でロード バランスします。

                ドメインの中断再設定

                これは、スイッチ全体に影響するイベントです。 Brocade および McData では、ドメイン ID を変更するときにスイッチ全体をオフライン モードにしたり、再起動したりする必要があります。

                ドメインの非中断再設定

                これは、関連する VSAN に限定されるイベントです。 Cisco SAN スイッチには、スイッチ全体ではなく、影響を受ける VSAN のドメイン マネージャ プロセスのみを再起動する機能が組み込まれています。

                ネーム サーバ

                すべてのベンダーのネーム サーバ データベースに正しい値が格納されているかを確認してください。

                interop モード 1 の設定

                Cisco SAN スイッチの interop モード 1 のイネーブル化は、中断を伴うかまたは中断を伴わずに行うことができます。


                (注)  


                Brocade スイッチから Cisco SAN スイッチまたは McData スイッチに接続する前に、Brocade の msplmgmtdeactivate コマンドを明示的に実行する必要があります。 このコマンドは Brocade 独自のフレームを使用して、Cisco SAN スイッチまたは McData スイッチが認識しないプラットフォーム情報を交換します。 これらのフレームを拒否すると、一般的な E ポートが隔離されます。


                interop モード 1 を設定するには、次の作業を行います。

                手順の概要

                  1.    他ベンダー製スイッチに接続する E ポートの VSAN を相互運用モードにします。

                  2.    97(0x61)~ 127(0x7F)の範囲でドメイン ID を割り当てます。

                  3.    FC タイマーを変更します(システム デフォルトから変更された場合)。

                  4.    ドメインを変更するときに、変更された VSAN のドメイン マネージャ機能の再起動が必要な場合と、不要な場合があります。


                手順の詳細
                  ステップ 1   他ベンダー製スイッチに接続する E ポートの VSAN を相互運用モードにします。
                  switch# configuration terminal
                  switch(config)# vsan database
                  switch(config-vsan-db)# vsan 1 interop 1
                  switch(config-vsan-db)# exit
                   
                  ステップ 2   97(0x61)~ 127(0x7F)の範囲でドメイン ID を割り当てます。
                  (注)     

                  これは、McData スイッチに適用される制限です。

                  Cisco SAN スイッチの場合、デフォルトでは、主要スイッチから ID が要求されます。 Preferred オプションを使用した場合、Cisco SAN スイッチは固有の ID を要求しますが、主要スイッチから別の ID が割り当てられた場合もファブリックに加入します。 Static オプションを使用した場合、要求された ID を主要スイッチが承認して、これを割り当てない限り、Cisco SAN スイッチはファブリックに参加しません。

                  (注)     

                  ドメイン ID を変更すると、N ポートに割り当てられた FC ID も変更されます。

                  ステップ 3   FC タイマーを変更します(システム デフォルトから変更された場合)。
                  (注)     

                  Cisco SAN スイッチ、Brocade、McData FC Error Detect(ED_TOV)、および Resource Allocation(RA_TOV)の各タイマーは、同じ値にデフォルト設定されています。 これらの値は、必要に応じて変更できます。 RA_TOV のデフォルト値は 10 秒、ED_TOV のデフォルト値は 2 秒です。 FC-SW2 標準に基づく場合、これらの値は、ファブリック内の各スイッチで一致している必要があります。

                  switch(config)# fctimer e_d_tov ?
                    <1000-100000> E_D_TOV in milliseconds(1000-100000) 
                  switch(config)# fctimer r_a_tov ?
                    <5000-100000> R_A_TOV in milliseconds(5000-100000)
                   
                  ステップ 4   ドメインを変更するときに、変更された VSAN のドメイン マネージャ機能の再起動が必要な場合と、不要な場合があります。
                  • disruptive オプションを使用して、ファブリックを強制的に再設定する場合は次のようになります。
                    switch(config)# fcdomain restart disruptive vsan 1
                     

                  または

                  • ファブリックを強制的に再設定しない場合は次のようになります。
                    switch(config# fcdomain restart vsan 1
                     

                  拡張機能のデフォルト設定値

                  次の表に、この章で説明した機能のデフォルト設定を示します。

                  表 3  拡張機能のデフォルト設定値

                  パラメータ

                  デフォルト

                  CIM サーバ

                  ディセーブル

                  CIM サーバ セキュリティ プロトコル

                  HTTP

                  D_S_TOV

                  5,000 ミリ秒

                  E_D_TOV

                  2,000 ミリ秒

                  R_A_TOV

                  10,000 ミリ秒

                  fctrace を呼び出すタイムアウト時間

                  5 秒

                  fcping 機能によって送信されるフレーム数

                  5 フレーム

                  リモート キャプチャ接続プロトコル

                  TCP

                  リモート キャプチャ接続モード

                  Passive

                  ローカル キャプチャ フレーム制限

                  10 フレーム

                  FC ID の割り当てモード

                  auto モード

                  ループ モニタリング

                  ディセーブル

                  interop モード

                  ディセーブル