Cisco 3900 シリーズ、2900 シリーズ、および 1900 シリーズの第 2 世代サービス統合型ルータソフトウェア コンフィギュレーション ガイド
マルチギガビット ファブリック通信
マルチギガビット ファブリック通信の設定
発行日;2013/01/29 | 英語版ドキュメント(2011/08/05 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 4MB) | フィードバック

目次

マルチギガビット ファブリック通信の設定

モジュールおよびインターフェイス カード通信の制約事項

サポートされているスロット、モジュール、およびインターフェイス カード

Cisco 1941W ISR の無線 LAN モジュール

Cisco EtherSwitch サービス モジュール

高速イントラシャーシ モジュール相互接続(HIMI)

プラットフォーム情報の表示

VLAN およびスロット割り当ての表示

ルータ上のモジュールおよびインターフェイス カード ステータスの表示

マルチギガビット ファブリック統計情報の表示

マルチギガビット ファブリック CPU ポート統計情報の表示

マルチギガビット ファブリック通信の設定

Cisco 3900 シリーズ、2900 シリーズ、および 1900 シリーズ ISR では、新しいモジュールおよびインターフェイス カードがルータで相互に通信できるよう Multi-Gigabit Fabric(MGF; マルチギガビット ファブリック)が使用されています。Cisco High-Speed Intrachassis Module Interconnect(HIMI)をサポートするレガシー モジュールでも、MGF をサポートします。次世代のモジュール ドライバは MGF と統合し、ポート設定の実行、パケット フローの設定、およびトラフィック バッファリングの制御を行います。ルータ側では、MGF に関してユーザが設定可能な機能はありません。すべての設定はモジュールで行われ、それにより MGF が変更される場合とされない場合があります。

モジュールおよびインターフェイス カードは、CPU の関与ありまたはなしでルータ上で MGF を用いて相互通信します。CPU の関与なしで通信するモジュールおよびインターフェイス カードでは、ルータの負荷が軽減され、パフォーマンスが向上します。MGF を活用しないモジュールおよびインターフェイス カードでは、PCI Express(PCIe; PCI エクスプレス)リンクを使用して通信を行います。

次の項では、MGF を介したモジュールおよびインターフェイス カード通信について説明します。

「モジュールおよびインターフェイス カード通信の制約事項」

「サポートされているスロット、モジュール、およびインターフェイス カード」

「高速イントラシャーシ モジュール相互接続(HIMI)」

「プラットフォーム情報の表示」

モジュールおよびインターフェイス カード通信の制約事項

Cisco 1941W

無線 LAN(WLAN)モジュールは、Cisco 1941W ISR でだけサポートされています。

レガシー スイッチ モジュールの最大数

システムにレガシー モジュールがある場合、サポートされる統合型スイッチ モジュールは最大 2 つです。このシナリオでは、2 つのスイッチ モジュールを外部的に積み重ねる必要があります。

サポートされているスロット、モジュール、およびインターフェイス カード

次のスロットでは、MGF を介して通信をサポートします。

Service Module(SM; サービス モジュール)

Enhanced High-speed WAN Interface Card(EHWIC; 拡張高速 WAN インターフェイス カード)

Internal Service Module(ISM; 内部サービス モジュール)

次のモジュールおよびインターフェイス カードでは、MGF を介した通信をサポートしています。

「Cisco 1941W ISR の無線 LAN モジュール」

「Cisco EtherSwitch サービス モジュール」

Cisco 3900 シリーズ、2900 シリーズ、および 1900 シリーズ サービス統合型ルータでは、レガシー インターフェイス カードおよびモジュールをサポートしています。一部のモジュールでは、アダプタが必要です。アダプタ インストール情報については、Cisco.com サイトから、ご使用のルータのハードウェア インストレーション ガイドを参照してください。

サポート対象の新規およびレガシー モジュールの完全なリストについては、Cisco.com でルータ製品のページを参照してください。

Cisco 1941W ISR の無線 LAN モジュール

無線 LAN(WLAN)デバイスは、自律アクセス ポイントとして設定された場合、無線および有線ネットワーク間の接続ポイントまたはスタンドアロン無線ネットワークのセンター ポイントとして機能します。大規模なインストレーション環境では、デバイスの無線範囲内にいる無線ユーザは、シームレスかつ干渉を受けずにネットワークへのアクセスを維持しながら設備全体をローミングできます。

Cisco 1941W は、MGF を介して通信する統合型スイッチとの ISM-to-EHWIC 通信をサポートしています。このシナリオでは、WLAN から出されるトラフィックがマルチギガビット ファブリックの CPU ポートを通り、前面パネルのポートを介して出力されます。

Cisco EtherSwitch サービス モジュール

次の Cisco EtherSwitch サービス モジュールでは、Cisco モジュラ アクセス ルータに対し、Cisco StackWise テクノロジーを使用して Cisco EtherSwitch サービス モジュールをレイヤ 2 スイッチとしてスタックする機能を提供します。

NME-16ES-1G

NME-16ES-1G-P

NME-X-23ES-1G

NME-X-23ES-1G-P

NME-XD-48ES-2S-P

NME-XD-24ES-1S-P

Cisco EtherSwitch サービス モジュールは、IP ベース イメージ(旧 Standard Multilayer Image(SMI; 標準マルチレイヤ イメージ))または IP サービス イメージ(旧 Enhanced Multilayer Image(EMI; 拡張マルチレイヤ イメージ))のどちらかによってサポートされています。

IP ベース イメージは、アクセス コントロール リスト、Quality of Service(QoS)、スタティック ルーティング、およびルーティング情報プロトコル(RIP)を含む、レイヤ 2+ 機能を提供します。IP サービス イメージは、レイヤ 2+ 機能およびフル レイヤ 3 ルーティング(IP ユニキャスト ルーティング、IP マルチキャスト ルーティング、およびフォールバック ブリッジ)を含む、より豊富なエンタープライズ クラスの機能を提供します。IP サービス イメージには、レイヤ 2+ スタティック ルーティングや RIP と区別される特長として、Enhanced Interior Gateway Routing Protocol(EIGRP)や Open Shortest Path First(OSPF)などのプロトコルが含まれています。

Cisco 3900 シリーズ、2900 シリーズ、および 1900 シリーズ サービス統合型ルータでは、SM-to-SM または SM-to-ISM 通信用の次の Cisco EtherSwitch のサービス モジュールをサポートしています。

NME-16ES-1G

NME-16ES-1G-P

NME-X-23ES-1G

NME-X-23ES-1G-P

NME-XD-48ES-2S-P

NME-XD-24ES-1S-P

設定の詳細については、Cisco.com の『 Cisco EtherSwitch Feature Guide 』( http://www.cisco.com/en/US/docs/ios/12_3t/12_3t14/feature/guide/miragenm.html#wp1787811 )を参照してください。

高速イントラシャーシ モジュール相互接続(HIMI)

Cisco 3900 シリーズおよび Cisco 2900 シリーズ ルータでは、Cisco High-Speed Intrachassis Module Interconnect(HIMI)を使用して MGF を介した SM-to-SM または SM-to-ISM 通信をサポートします。

connect connection-name module Module1 Channel-id1 module Module2 Channel-id2 コマンドを使用して、Cisco 3900 シリーズ ISR ルータでは最大 2 つの HIMI 接続を、Cisco 2900 シリーズおよび 1900 シリーズ ISR では 1 つの HIMI 接続を確立します。モジュール 1 およびモジュール 2 は、2 つのモジュールのスロット/ポートです。 Channel-id1 および Channel-id2 変数は、常に値 0 を取る必要があります。

HIMI 接続で 2 つのモジュールが設定されると、モジュールでは、その HIMI 専用パートナー以外のモジュールにはトラフィックを送信できなくなります。

設定手順の詳細については、Cisco.com の『 Cisco High-Speed Intrachassis Module Interconnect (HIMI) Configuration Guide 』( http://www.cisco.com/en/US/docs/ios/12_4/12_4_mainline/srdesfm1.html )を参照してください。


) HIMI サポートを検証する場合は、モジュールのマニュアルを参照してください。


VLAN トラフィック フローの HIMI の使用

HIMI コンフィギュレーションにおいて、Multi-Gigabit Fabric(MGF; マルチギガビット ファブリック)では、ポートレベル VLAN メンバーシップが無視されます。 connect connection-name module module1 vlan-id module module2 コマンドを使用して MGF 上の SM-to-SM または SM-to-ISM 接続から VLAN トラフィック フローをリダイレクトします。

次の 2 種類のモジュールは、他と同様に、VLAN トラフィック リダイレクションをサポートしています。

Cisco EtherSwitch サービス モジュール

Cisco Services Ready Engine 内部サービス モジュール(ISM-SRE)


) HIMI サポートを検証する場合は、モジュールのマニュアルを参照してください。


プラットフォーム情報の表示

次の項では、ルータの VLAN、スロット、モジュール、インターフェイス カード、および MGF 統計情報を表示する方法について説明します。

「VLAN およびスロット割り当ての表示」

「ルータ上のモジュールおよびインターフェイス カード ステータスの表示」

「マルチギガビット ファブリック統計情報の表示」

VLAN およびスロット割り当ての表示

ルータのスロットは、任意で VLAN に割り当てられています。特権 EXEC モードから show platform mgf コマンドを入力し、Enter キーを押してルータの VLAN およびスロット割り当てを表示します。スロットの横にあるアスタリスクは、その VLAN がスロットのデフォルトの VLAN であることを示します。次の例は、Cisco 3945 ISR からの出力を示しています。


) 他に VLAN がリストされていない場合は、VLAN1 がデフォルトになります。


Router# show platform mgf
VLAN Slots
------------------------------------------------------------
1 ISM*, EHWIC-0*, EHWIC-1*, EHWIC-2*, EHWIC-3*
PVDM-0*, PVDM-1*, PVDM-2*, PVDM-3*, SM-1*
SM-2*, SM-3*, SM-4*
 

ルータ上のモジュールおよびインターフェイス カード ステータスの表示

Multi-Gigabit Fabric(MGF; マルチギガビット ファブリック)には、モジュールおよびインターフェイス カードの詳細が表示されます。MGF の詳細を表示するには、特権 EXEC モードで show platform mgf コマンドを使用します。

次の例は、Cisco 3945 ISR に入力された場合のプラットフォームの mgf module コマンドの出力を示します。表 1 は、出力に表示される情報コードを表します。

Router# show platform mgf module
Registered Module Information
Code: NR - Not Registered, TM - Trust Mode, SP - Scheduling Profile
BL - Buffer Level, TR - Traffic Rate, PT - Pause Threshold
 
slot vlan type/ID TM SP BL TR PT
---- ---- ---------- ------- --- ------ ----- ----
ISM NR
EHWIC-0 NR
EHWIC-1 NR
EHWIC-2 NR
EHWIC-3 NR
PVDM-0 NR
PVDM-1 NR
PVDM-2 NR
PVDM-3 NR
SM-1 1 SM/6 UP 1 high 1000 high
SM-2 1 SM/6 UP 1 high 1000 high
SM-3 NR
SM-4 NR

 

表 1 プラットフォーム MGF モジュール情報コードの表示

コード
説明

NR

未登録

TM

トラスト モード(ユーザ プライオリティ [UP] または ディファレンシエーテッド サービス コード [DSCP])

SP

スケジューリング プロファイル

BL

バッファ レベル

TR

トラフィック レート

PT

一時停止しきい値レベル

マルチギガビット ファブリック統計情報の表示

各スロットの統計情報は、パケットのパフォーマンスおよびパケット障害を示します。次の例は、Cisco 1941 ISR に入力された場合の show platform mgf statistics コマンドからの出力を表示します。

Router# show platform mgf statistics
 
Interface statistics for slot: ISM (port 1)
-----------------------------------------------------
30 second input rate 0 packets/sec
30 second output rate 0 packets/sec
0 packets input, 0 bytes, 0 overruns
Received 0 broadcasts, 0 multicast, 0 unicast 0 runts, 0 giants, 0 jabbers 0 input errors, 0 CRC, 0 fragments, 0 pause input 0 packets output, 0 bytes, 0 underruns 0 broadcast, 0 multicast, 0 unicast 0 late collisions, 0 collisions, 0 deferred 0 bad bytes received, 0 multiple, 0 pause output
 
Interface statistics for slot: EHWIC-0 (port 2)
-----------------------------------------------------
30 second input rate 13844 packets/sec
30 second output rate 13844 packets/sec
3955600345 packets input, 1596845471340 bytes, 26682 overruns Received 0 broadcasts, 0 multicast, 3955600345 unicast 0 runts, 0 giants, 0 jabbers 0 input errors, 0 CRC, 0 fragments, 0 pause input
3955738564 packets output, 1596886171288 bytes, 0 underruns 0 broadcast, 0 multicast, 3955738564 unicast 0 late collisions, 0 collisions, 0 deferred 0 bad bytes received, 0 multiple, 94883 pause output
 
Interface statistics for slot: EHWIC-1 (port 3)
-----------------------------------------------------
30 second input rate 13844 packets/sec
30 second output rate 13844 packets/sec
3955973016 packets input, 1598763291608 bytes, 26684 overruns Received 0 broadcasts, 0 multicast, 3955973016 unicast 0 runts, 0 giants, 0 jabbers 0 input errors, 0 CRC, 0 fragments, 0 pause input 3955781430 packets output, 1598708166660 bytes, 0 underruns 0 broadcast, 0 multicast, 3955781430 unicast 0 late collisions, 0 collisions, 0 deferred 0 bad bytes received, 0 multiple, 94987 pause output
 

マルチギガビット ファブリック CPU ポート統計情報の表示

マルチギガビット ファブリックの CPU ポート統計は、ハードウェア ステータス、データ送信レート、ライン タイプ、プロトコル、およびパケットに関する詳細情報を示します。次の例は、Cisco 3945 ISR に入力された場合のプラットフォームの show platform mgf statistics cpu コマンドの出力を示します。

Router# show platform mgf statistics cpu
Backplane-GigabitEthernet0/3 is up, line protocol is up
Hardware is PQ3_TSEC, address is 001b.5428.d403 (bia 001b.5428.d403)
MTU 9600 bytes, BW 1000000 Kbit/sec, DLY 10 usec,
reliability 255/255, txload 1/255, rxload 1/255
Encapsulation ARPA, loopback not set
Full-duplex, 1000Mb/s, media type is internal
output flow-control is unsupported, input flow-control is unsupported
ARP type: ARPA, ARP Timeout 04:00:00
Last input never, output never, output hang never
Last clearing of "show interface" counters never
Input queue: 0/75/0/0 (size/max/drops/flushes); Total output drops: 0
Queueing strategy: fifo
Output queue: 0/40 (size/max)
5 minute input rate 0 bits/sec, 0 packets/sec
5 minute output rate 0 bits/sec, 0 packets/sec
0 packets input, 0 bytes, 0 no buffer
Received 0 broadcasts, 0 runts, 0 giants, 0 throttles
0 input errors, 0 CRC, 0 frame, 0 overrun, 0 ignored
0 watchdog, 0 multicast, 0 pause input
0 input packets with dribble condition detected
0 packets output, 0 bytes, 0 underruns
0 output errors, 0 collisions, 0 interface resets
0 unknown protocol drops
0 babbles, 0 late collision, 0 deferred
0 lost carrier, 0 no carrier, 0 pause output
0 output buffer failures, 0 output buffers swapped out Interface statistics for CPU: (port 0)
-----------------------------------------------------
30 second input rate 0 packets/sec
30 second output rate 0 packets/sec
0 packets input, 0 bytes, 0 overruns
Received 0 broadcasts, 0 multicast, 0 unicast 0 runts, 0 giants, 0 jabbers 0 input errors, 0 CRC, 0 fragments, 0 pause input 0 packets output, 0 bytes, 0 underruns 0 broadcast, 0 multicast, 0 unicast 0 late collisions, 0 collisions, 0 deferred 0 bad bytes received, 0 multiple, 0 pause output