2009 年 3 月 30 日 - 日本オリジナル版
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1. 概要

Bug ToolKit に記載される、Cisco Unified Communications Manager(以下 CUCM)5.x 以降 (5.x, 6.x, 7.x) のバージョン表記についての確認方法を説明します。

2. 前提条件

要件

このドキュメントに関する特別な要件はありません。


使用するコンポーネント

このドキュメントの情報は、次のソフトウェアとハードウェアのバージョンに基づくものです。

  • Cisco Unified Communications Manager シリーズ

表記法

ドキュメント表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。

3. 背景説明

Bug ToolKit において、CUCM 5.x, 6.x のバージョンは以下のように表記されます。


  • 5.1(3.1000.12) CUCM バージョン 5.x, 6.x の場合
  • 7.0(1.21021.2) CUCM バージョン 7.x の場合

それぞれの数字は、以下のように区分されています。

区分
A.B(C.DXXX.Z)
A メジャー リリース番号
B マイナー リリース番号
C メンテナンス リリース番号
DXXX リスピン(Respin) リリース および Engineering Special(以下 ES)リリース番号
Z ビルドシーケンス番号(Build Sequence Number)

CUCMのバージョンが7.xの場合は、それぞれの数字は以下のように区分されています。

 

区分
A.B(C.DEDYYY.Z)
A メジャー リリース番号
B マイナー リリース番号
C メンテナンス リリース番号
DEYYY リスピンリリース、Security Update (以下SU) およびESリリース番号
Z ビルドシーケンス番号(Build Sequence Number)


A,B,C

メジャー, マイナー, メンテナンス リリース番号

それぞれ、メジャー バージョン, マイナー バージョン, メンテナンス バージョンを意味します。


D

リスピン リリース番号(Build ID)

リスピン リリースは特定の重大な不具合を修正する場合に公開されるリリースです。
リリース Note やその他のドキュメントに記載されるバージョン 表記のアルファベット部分に相当します。

リスピン リリース番号
1 最初のバージョン(アルファベットの表記はなし)
2 a
3 b
4 c
5 d

この値が"9"となっている場合は開発用のリリースを指し、このリリースが公開されることはありません。


リスピンリリースは特定の不具合のみを修正しているため、ES で修正された不具合を必ずしも含みません。以下の TAC CC もあわせて参照ください。


XXX (CUCMのバージョンが5.x、6.xの場合)

ES リリース番号


ES リリースは主にフィールドで確認された不具合の修正を累積形式で含むリリースとなります。

ES があてられていないリリース(最初のメンテナンス リリースやリスピン リリース)ではこの値は"000"となります。ES リリース番号は通常 "101"から始まります。
ES リリースはそれ以前の ES リリースで修正された不具合の修正を含みます。


ES リリース番号はリスピン リリースが更改されるごとにクリアされます。以下にその例を示します。


ES リリース番号例
1000 最初のリリース
1101 ES 1101
1102 ES 1102
2000 リスピン リリース
2101 ES 2101

上記の例の場合、ES 2101は1101, 1102, 2000で修正された不具合の修正を含みますが、リスピンリリースである2000は1101, 1102の修正を必ずしも含みません。


EYYY(CUCMのバージョンが7.xの場合)

SU リリース番号 もしくは ES リリース番号

SU リリースはセキュリティの観点から重大だと考えられる不具合の修正を含んだリリースとなります。
ES リリースは主にフィールドで確認された不具合の修正を累積形式で含むリリースとなります。

D及びEを組み合わせた値が”39”となっている場合(例えば 7.0(2.39000.18)など)は開発用のリリースを指し、このリリースが公開されることはありません。

SUリリースは特定の不具合のみを修正しているため、ESで修正された不具合を必ずしも含みません。

ES があてられていないリリース(最初のメンテナンス リリースやリスピン リリース)ではこの値は"0000"となります。EはSUリリースで行われた修正がESリリースに反映された場合に値がインクリメントされます。YYYの値が”001”から”899”までの値の場合はESリリースを指し、”900”から”999”となっている場合はSUリリースを指します。

以下にリスピンリリース、SU リリース及びES リリースの例を示します。

ES リリース番号例
10000 最初のリリース
11001 ES 11001
11900 SU 11900
12002 ES 12002 (SU 11900の修正内容を反映)
20000 リスピン リリース
21003 ES 21003

上記例の場合、ES 12002は11001, 11900の修正を含みます。SU 11900は11001の修正を必ずしも含みません。リスピンリリースである20000は11001, 11900, 12002の修正を必ずしも含みません。ES 21003は11001, 11900,12003,20000の修正を全て含みます。

Z

ビルドシーケンス番号(Build Sequence Number)

ビルドシーケンス番号は開発時に行われたビルドの回数を示す番号になります。通常この値がバージョンの判別に影響を与えることはありません。

4. 表記例

以下に、リリース バージョン 表記の例を示します。

例1: 5.1(3.1000.12) (5.1(3)の最初のリリース)
5 メジャー リリース
1 マイナー リリース
3 メンテナンス リリース
1000 最初のメンテナンス リリース(アルファベット表記なし)
12 ビルドシーケンス番号



例2 : 5.1(3.4000.4) (5.1(3c))
5 メジャー リリース
1 マイナー リリース
3 メンテナンス リリース
4000 リスピン リリース(アルファベット表記では"c")
4 ビルドシーケンス番号



例3 : 5.1(3.5105.1) (5.1(3)のES 5105)
5 メジャー リリース
1 マイナー リリース
3 メンテナンス リリース
5105 ES リリース
1 ビルドシーケンス番号



例4 : 7.0(2.10000.18) (7.0(2)の最初のリリース)
7 メジャー リリース
0 マイナー リリース
2 メンテナンス リリース
10000 最初のメンテナンスリリース
18 ビルドシーケンス番号



例5 : 7.0(2.11003.1) (7.0(2)のES 11003)
7 メジャー リリース
0 マイナー リリース
2 メンテナンス リリース
11003 ES リリース
1 ビルドシーケンス番号

Bug Toolkit の Fixed-In バージョンに修正が含まれているかどうかの判別例を以下に示します。以下のバージョンが Fixed-In フィールドに含まれているとします。

  • 5.1(1.3119.1)
    5.1(1)の ES 3119以降に修正が含まれる
  • 5.1(2.1106.1)
    5.1(2)の ES 1106以降に修正が含まれる
  • 5.1(3.1000.12)
    5.1(3)以降のリリースに修正が含まれる

上記の例では以下のバージョンには修正が含まれません。

  • 5.0 以前のリリース
  • 5.1(1)の ES 3119 以前の ES
  • 5.1(2.2000.1)以降のリスピン リリース
    ES の修正はリスピン リリースに含まれないため、修正は含まれません。5.1(2b)を利用している場合は、5.1(2)の2101以降の ESか、5.1(3)以降のバージョンを適用する必要があります。

また7.xの場合の判別例を以下に示します。以下のバージョンが Fixed-In フィールドに含まれているとします。

  • 7.0(1.12004.1)
    7.0(1)のES12004以降に修正が含まれる
  • 7.0(2.10000.18)
    7.0(2)以降のリリースに修正が含まれる

上記の例では以下のバージョンには修正が含まれません

  • 7.0(1)のES12003以前のリリース
  • 7.0(1.20000.1)以降のリスピンリリース
    ESの修正はリスピンリリースに含まれないため、修正は含まれません。7.0(1a)を利用している場合は、7.0(1.21005)以降のESか、7.0(2)以降のバージョンを適用する必要があります。