ハイブリッドワークとは、従業員が働く場所や方法を柔軟に選択できる働き方を設計する、戦略的な勤務のモデルです。テレワークテクノロジーが進化し、従業員がさらなる柔軟性を求めていることから、多くの組織は長年、ハイブリッドワークモデルに移行できるかどうかを検討してきました。

パンデミックにより、多くの企業が予定を前倒しして、ハイブリッドワークへの移行を真剣に検討しました。パンデミックが猛威を振るう中、多くの組織は、従業員が場所を問わず（ほとんどの場合に自宅に閉じこもって）作業を続けられるように、急いで対策を講じました。

その結果、次のような事実が明らかになりました。

• 従業員の生産性は予想していたほど低下せず、多くの点で向上しました。¹
• ハイブリッドワークモデルは、柔軟性と自己判断ができる従業員から支持されるようになりました。
• パンデミックが 2 年目に入って在宅勤務に疲れを感じている従業員が増えています。長期にわたりテレワークをしている従業員にはデメリットもあります。²
• テレワークが実施できないオンプレミスのみの企業はパンデミックの中で悪戦苦闘しています。パンデミックの 1 年目には米国だけで 20 万社を超える企業が倒産しました。³

ハイブリッドワークへの移行は、リモートから仕事をする従業員を増やすだけでは実現しません。ハイブリッドワークは、従業員、テクノロジー、および職場の統合によって推進されます。そのため、サプライチェーン管理、製造、運用、カスタマーエクスペリエンス、不動産など、仕事とビジネスのあらゆる側面が大きく変わり、進化することになります。

また、ハイブリッドワークは注目を集めており、多くの人は、ワークスタイルを柔軟に選択できるようにしてほしいと考えています。こうした動向は、常勤の形態でオフィスに復帰したいと考えている従業員がわずか 9% であることが明らかになった、シスコの調査 ⁴ で示されています。ハイブリッドワークが普及する中、新しい働き方の時代を生き抜いて成功を収めるために、企業が従来の働き方を進化させなければならないのは明らかです。