IT に関する判断の指針となる、シスコのデータ主導のカスタマーインサイト。
デジタルの世界では、アプリケーションはビジネスであり、エクスペリエンスは通貨です。以前はそれが常識でしたが、パンデミックが起きたことにより、アプリケーション環境はさらにダイナミックになりました。このような新たな環境では、IT チームは、スムーズなエクスペリエンスを実現してビジネスの収益や効果を最大限まで高めるために、アプリケーションの設計、開発、展開方法を非常に慎重に見直す必要があります。
2020 年 9 月から 2021 年 1 月の 6 ヵ月間でマルチクラウドベースのアプリケーションが 50% 増加
AppDynamics 社
2020 年 1 月から 8 月の間にアプリケーションの異常の検出数が 250% 増加
AppDynamics 社
2020 年 3 月から 5 月の間に e-コマースアプリケーションのページロードの時間が 60% 増加
ThousandEyes 社
アプリケーションは、高い柔軟性、セルフサービス プロビジョニング、冗長性、および従量制モデルを活用するためにオンプレミスからクラウドへと移行されつつあります。
IT チームは、リソース使用、アプリケーション開発、およびアプリケーション展開の迅速化と効率化を強く求められています。インフラストラクチャと運用が分散されていることでガバナンスとアップデートの課題が生じており、アプリケーション エクスペリエンスの最適化を求める声が強くなっています。
アプリケーションの使用状況と依存関係をエンドツーエンドに可視化することにより、ユーザーエクスペリエンスを向上させます。
COVID-19 のパンデミックに起因して、アプリケーションはより頻繁かつ大規模に使用されています。2020 年 8 月に検出されたアプリケーションあたりの異常の数は、2020 年 1 月の 4 倍に達しています。
既製の正常性ルールの設定やカスタムアラートでは検出されない可能性がある隠れた問題を明らかにするために、より優れた異常検出を使用する必要があります。
AI/ML の学習アルゴリズムを適用して、ビジネストランザクションに悪影響を与える異常や根本原因をプロアクティブに明らかにします。このような機能により、IT リソースは面倒な根本原因分析から解放され、ビジネス成果につながるイノベーションの実現に注力できるようになります。
多数のサードパーティに依存する e-コマースアプリケーションでは、ページロード時間が増加しています。このように、ページロード時間は増加しているものの、許容可能な範囲内に収まっています。それと同時に、サードパーティにあまり依存しない大部分のコラボレーション アプリケーションは、パフォーマンスがより安定しており、一貫性もあります。
長期的なページロードの変化や低下は、ブランドに悪影響を与え、ユーザーの離反につながる可能性があります。
IT チームは、サードパーティの依存関係など、さまざまな場所でアプリケーション ワークフローのパフォーマンスを監視することにより、最適化の機会を効率的に特定できます。
次のような理由から、デバイス、場所、時間を問わず、デジタルエクスペリエンスとアプリケーション パフォーマンスに対する依存度が大幅に高まっています。
基盤となるテクノロジーやアーキテクチャの複雑化と拡張の必要性が相まって、次のようなことが起きています。
より多くの問題を把握して解決することが重要です。アプリケーション エクスペリエンス全体の相互関係と相互依存性を的確に把握することにより、デジタルエクスペリエンスを向上させることができます。
相互に接続された今日の世界では、ネットワークが神経系となって、あらゆるものの相互接続を実現しています。ただし、ネットワークは変化しつつあり、クラウドとネットワークがそれぞれ、新たなデータセンターとエンタープライズ ネットワークの拡張部分となっています。また、進化を続けるネットワークの複雑さがビジネスに新たな課題をもたらしています。
2020 年 1 月から 8 月の間に ISP の障害が 60% 増加
ThousandEyes 社
2020 年 1 月から 8 月の間にクラウドの障害が 73% 増加
ThousandEyes 社
98% のお客様がクラウド インフラストラクチャをオーバープロビジョニングしている
Cisco Intersight/Turbonomic 社
移行およびインターネット サービス プロバイダー(ISP)は、現在自身のネットワークとして、エンタープライズ WAN ではなくインターネットを活用している在宅勤務ユーザーの急増に対応するために、自社のネットワークを更新しています。
そのような更新により、ISP の障害が急増しています。IT 部門は、ISP のネットワークを可視化したり管理したりすることなく、許容可能でセキュアなユーザーエクスペリエンスを実現しなければならないという課題に直面しています。
インターネットネットワーク全体にわたるエンドツーエンドのネットワークの可視性を提供するツールに投資の一部を集中させます。
企業が分散したリモートワークフォースへの対応に取り組む中、クラウド サービス プロバイダー(CSP)のサービスの利用量が増加しています。
CSP の可用性は大きく変化しましたが、ISP と比較して障害の基準は、はるかに低く、アジャイル導入モデルに重点が置かれています。それでもやはり、IT 部門は、クラウドネットワークを可視化したり管理したりすることなく、許容可能でセキュアなユーザーエクスペリエンスを実現しなければならないという課題に直面しています。
インターネットおよびクラウド プロバイダー ネットワーク全体にわたるエンドツーエンドのネットワークの可視性を提供するツールに投資の一部を集中させます。
パンデミックに伴うアプリケーションの増加がクラウドの導入を促進しています。
迅速に環境を拡張するために、お客様は多くの場合にオーバープロビジョニングによってクラウドへの移行とクラウドの導入を開始しています。
コストを最適化するために、データに基づくインサイトを活用してワークロードを迅速に適正化します。
テクノロジーとビジネスを取り巻く環境は進化しつつあります。
複数のシステムやクラウド間の相互関係や相互依存関係が大幅に増加する中、以下に対する可視性を向上させる必要が生じています。
より多くの問題を把握して解決することが重要です。以下を実現するために、オンプレミスとクラウドのすべてのインフラストラクチャとデータを 1 つの統合環境として把握できるようにする必要があります。
セキュリティ侵害は、単なる IT の問題ではなくビジネスリスクです。安全ではないホームネットワークから安全ではないデバイスを使用するリモートワークフォースの増加に伴って、攻撃対象領域が急激に拡大しています。その多くが組織の管理下にない、分散したアーキテクチャのアプリケーションとデータにより、セキュリティは複雑化しています。
2020 年 1 月から 4 月の間にリモートアクセス認証が 60% 増加
Duo
2020 年 1 月から 9 月の間に標的型フィッシング攻撃が 40% 増加
Umbrella
2020 年に MSP がサイバー脅威の標的の第 1 位に
Umbrella
パンデミックに伴ってリモートワークが急増しています。
IT 部門は、さらなる負担をかけることなく、従業員が業務を行うのに必要なツールやリソースに安全にアクセスできるようにしなければならないという課題に直面しています。組織は、すべてのユーザーとデバイスの重要な情報を保護してリスクを最小限に抑える必要があります。
認証を行ったり企業のセキュリティを確保したりするためにテレワークのパターンを監視するとともに、リアルタイムの可視性から得たインサイトに基づいてサポート インフラストラクチャを調整します。
テレワークへの移行に伴って、攻撃対象領域は瞬く間に拡大しました。また、サイバー犯罪者は攻撃のアプローチを進化させ、特に人々のパンデミックに対する不安につけ込む効果的な手段として、フィッシングに焦点を合わせています。
IT 部門は、想定外のリモートワークフォースをサポートするためにセキュリティポリシーとインフラストラクチャを迅速に改良しなければならないという課題に直面しています。
サイバー脅威の状況が変わり続ける中、目まぐるしく変化する脅威のパターンをプロアクティブに監視して特定する必要があります。アプリケーション、ネットワーク、およびデバイスのすべてを可視化するセキュリティダッシュボードは、もはやぜいたく品ではなく、ビジネスに必要なものです。
テレワークへの移行に伴ってサイバー犯罪者は攻撃を進化させ、さまざまな業種を標的にしていますが、その中で最も攻撃を受けているカテゴリはマネージド サービス プロバイダー(MSP)です。
MSP の侵害に成功すると MSP のクライアントにアクセスできるようになるため、MSP は悪意のある攻撃者にとって魅力的な標的となっています。
セキュリティ戦略とこれまでの侵害に基づいて MSP を再評価します。拡張可能な適応性の高い保護を実現できるよう、サービスに対するリアルタイムの可視性の提供、および AI/ML 機能と予測型インテリジェンスの展開を MSP に求めます。
組織は、以下に起因する、複数の切り離されたインフラストラクチャや運用に対するセキュリティ脅威の増加と進化に直面しています。
インターネットとクラウドの利用の増加に伴って、サイバー犯罪者の標的となる分散した大規模なフットプリントが生み出され、次のような問題にさらされることが増えています。
より多くの問題を把握して解決することが重要です。以下を行えるようにするための、オンプレミスとクラウド全体にわたるインフラストラクチャ、アプリケーション、およびデータの脆弱性に対するリアルタイムの可視性が必要です。
仕事とは行く場所ではなく、場所を問わず行うことを意味します。グローバルなパンデミックによって仕事の定義は根本から変わりました。未来の働き方においては、恒久的であるかハイブリッドモデルであるかにかかわらず、これまでより多くの従業員がリモートで作業を行うことになります。IT 部門は、チームが場所やデバイスを問わず作業を行えるよう、信頼性、安全性、生産性に優れたテクノロジーを使用する必要があります。
2020 年 1 月から 4 月の間にビデオの使用時間が 40% 増加
Comscore 社
テレワークの導入率は業界によって大きな違いがある
Meraki
37% の組織がパンデミック後も半数を超える従業員がテレワークを続けると報告
シスコの『Future of Secure Remote Work Report』、2020 年
対面でのやり取りに代わってビデオの使用が急増し、ビデオ会議へのアクセスは、リモートワークフォースの標準的なコミュニケーションの形式になりました。ビデオの使用時間は劇的に増加し、平均で 1 月の基準より 20 ~ 40% 多くなっています。
ビデオはインターネットトラフィックの 80% 以上を占めており、帯域幅を増やして遅延を減らす必要が生じています。組織は、ビデオをベースとする新たな在宅勤務の要件に対応するためにインフラストラクチャを拡張し続ける必要があります。
オフィスと同等のエクスペリエンスを求めているユーザーをサポートするために、組織には、エンドユーザーの高帯域幅と低遅延の要件をプロアクティブに追跡し、それらに自動的に対応する能力が必要です。ビジネスクリティカルなトラフィックの優先順位付けをするには、インサイト主導の自動化が必要です。
世界的なロックダウンの結果として在宅勤務のトラフィックは大幅に増加しましたが、業界によってテレワークの導入率には大きな違いがあります(たとえば、プロフェッショナルサービスは政府/自治体の 5 倍となっています)。
IT 運用担当者は、エンドツーエンドのテレワーク環境を一部しか可視化できておらず、従業員、パートナー、および顧客に質の高いアクセス、セキュリティ、エクスペリエンスを提供することを求められています。
テレワーカー/テレワークの使用状況を可視化するための特定のツールセットを導入します。それらのインサイトに基づいて、ISP やクラウドプロバイダーと連携して VPN とアプリケーションのパフォーマンスを向上させます。
ロックダウンの緩和に伴って、従業員は少なくとも部分的にテレワークができる柔軟性を求めています。
ハイブリッド勤務環境が普及しており、半数を超える従業員がパンデミック後も在宅勤務の継続を望むと断言する回答者は 40% 近くに達していますが、パンデミックの前はその割合が 19% でした。IT チームは引き続き、作業場所全体にわたるシームレスなエクスペリエンスを実現するソリューションを提案していく必要があります。
企業のリモートトラフィックをシームレスに接続、保護、自動化し、安全なキャンパス内のワークプレイスを実現するために、テレワークのパターンとキャンパス内の環境を可視化して、それらに関するインサイトを取得します。
従業員、顧客、パートナー、サプライヤは、以下の違いなど、人々を排除してしまう可能性がある障壁を取り除くためにデジタルエクスペリエンスを活用するようになりつつあります。
より多くの問題を把握して解決することが重要です。以下によってアプリケーションおよびインフラストラクチャ環境のすべてを可視化し、デジタルエクスペリエンスを向上させます。