2017.1  第 5 号 特集記事-4

佐々木 賢司 氏

新たな集客手段として注目を集めるWi-Fiスポットの設置
これを確実に収益へと結びけるための極意とは?

潜在顧客を店舗に誘導し、来店者数を増大させる手段として注目されるようになった、Wi-Fiスポットの設置。しかしその施策は本当に、収益向上に貢献しているのでしょうか。この疑問に対し「Wi-Fiによる収益モデルは確立できる」と断言するのが、POPCHATシリーズを展開する情報セキュリティ・マネジメント株式会社の佐々木 賢司社長です。それではWi-Fiを収益に結びつけるための極意とは何なのでしょうか。佐々木社長にお聞きしました。

商業施設におけるWi-Fi認証の問題を解決する POPCHAT

佐々木 賢司 氏
情報セキュリティ・マネジメント株式会社
代表取締役 佐々木 賢司 氏

Wi-Fiを収益に結びつける上で、最も大切なこと何なのでしょうか。それはまず「目的を明確にすること」だと情報セキュリティ・マネジメント株式会社 社長の佐々木 賢司氏は語ります。「目的を明確化しなければ、Wi-Fi導入はただの親切になってしまいます。そして現在ほとんどのケースは、ただの親切に終わっています」。

しかしWi-Fiの問題はこれだけではないとも指摘します。集客等のビジネス的な目的をWi-Fiで達成するには、メールアドレス等で利用者を特定することが望まれますが、ほとんどの日本人は「メールアドレスを入れてまでWi-Fiを使いたくない」と考えており、たとえメールアドレスを入力したとしても、その多くは使い捨てのフリーメールアドレスです。また外国人はメールアドレスを入れてでもWi-Fiを使いたいと考える人が多いのですが、海外ローミングせずに訪日した場合にはメールを受け取ることができないため、登録段階で問題が発生することが多く、問い合わせも増えてしまうのだと言います。

さらに、Wi-Fiにアクセスして表示されるホームページが的外れな内容であることも、大きな問題だと語ります。外出先で Wi-Fi を使う消費者は、通常のWebページではなく、タイムセールや特売品等、リアルタイムで価値のある情報を求めているのです。 「例えば、近くで特売を行っている店舗や、イベント開始時刻、飲食店のおすすめランチ情報等が配信されれば、来客点を『いつものコース』とは違う店舗へ誘導できます。また最近の消費者はSNSを利用している人が多く、タイムライン形式でのリアルタイムな情報共有に慣れています。タイムラインで周辺情報だけを集約して提供してもらえれば便利、と考えている消費者は多いのです」。

これらの問題を全て解決できるのが、同社が提供する「POPCHATシリーズ」です。これは、独自の認証エンジンを搭載した高性能な Wi-Fi ゲートウェイサーバ。Wi-Fi認証ゲートウェイとしては唯一の製品である上、クラウドでのWi-Fi認証や位置情報と連携した地域情報サービスを提供しているのも、同社だけだと言います。また実績も高く、ホテルや大型商業施設、自治体や商店街、駅や空港、コンベンションホール、大学病院、教育機関等、導入数は2016年までに2000件に達しています。

cisco insight 3つの実績と3つの”Only 1”

「収益モデルを確立するのであれば、これまではスマホアプリの活用を提案されることが多かったはずです。しかしここで問題になるのが、商業施設等が配信するスマホアプリは、なかなかダウンロードしてもらえないということです。しかしWi-Fiならその問題もありません。当社は日本で唯一、Wi-Fiによる収益モデルを提案できる会社なのです」。

POPCHATを活用すれば、FacebookやTwitter、微博(ウェイボー)等のSNSアカウントを使用し、ワンクリックで認証を行うことが可能になります。自分自身のWi-Fiスポットで認証を行う必要はありません。これに加え「AD-Coupon(アドクーポン)」という仕組みが提供されていることも、重要なポイントなのだと佐々木氏は説明します。

AD-Coupon も活用すれば収益モデルの確立も容易に

AD-Couponとは、SNSと同じようなタイムライン形式を採用した、Wi-Fiエリア向けの投稿&クーポン配信ツール。「リアルタイム」「お得」「簡単」をキーワードに、情報配信による収益モデルを確立できます。ブラウザで利用できるため、アプリのインストールは不要。位置情報を利用した情報配信や、SNS等の外部サービスとの連携も、ブラウザだけで実現可能です。

cisco insight Ad-Coupon(アドクーポン)とは?

例えば商店街やショッピングモールで活用する場合には、各店舗が画像、タイトル、簡単な文章で構成されたコンテンツを投稿。これがWi-Fi認証を行ったユーザに、自動的に配信されます。ユーザにとっては「今まで知らなかったお店」を知る機会を得ることができ、店舗にとってはお店の近くを歩いている人々にダイレクトな声がけができる、効果的な集客手段になるのです。

配信を柔軟にコントロールできる点も、このツールの大きな特徴です。例えば1回の認証で 90分間Wi-Fiが使える設定の場合、接続後30分毎に強制的にAD-Couponのページへと誘導する、といったことが行えます。ユーザの言語設定に合わせて、配信コンテンツを自動選択する機能も装備。現在、日本語、英語、韓国語、中国語(繁体字と簡体字)に対応しています。
事業者毎に様々なカスタマイズを組み込むこともでき、広告の表示やアンケート認証を行うことも可能です。ユーザの利用状況のデータも自動的に収集され、統計情報を簡単に取れるようになっています。

cisco insight AD-Couponの5つの特徴

「収益モデルとしては、情報配信したい店舗からの利用料収入、広告枠のスポンサーからの広告収入、アンケート認証を活用した情報集収による収入等が考えられます。例えば1000人程度のアンケートを集めることができれば、20万円程度の収益を得られるはずです。また会員カードがある場合には、これを利用したメンバー認証を行うことで、優良顧客を囲い込んでいくといった活用方法もあります。さらに自治体では、災害情報や防災案内情報をブラウザに強制配信することも可能です」(佐々木氏)。

cisco insight AD-Coupon:広告収入と店舗会員

すでにシスコとも、POPCHATとCisco Merakiを組み合わせたホテル向けインバウンドパックで協業を展開。その販売パートナーの募集も行っています。またPOPCHATAD-Couponによる「Wi-Fiでの収益モデルの実証実験」に協力してくれる商業施設も募集していると佐々木氏は言います。「実証実験に参加してくださる商業施設様には、POPCHATAD-Couponを無償提供します。導入自体は1日で完了します。すでにWi-Fiを導入していて次の活用を考えているのであれば、ぜひご協力をお願いします」。