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ワイヤレス音声導入ガイド(CVD)

この記事は、Meraki MR ワイヤレス アクセス ポイント上の Voice over IP アプリケーションのサービス品質(QoS)を最適化するためのガイドです。Voice over IP(VoIP)によって、エンタープライズ ネットワーク内の電話は IP ベース電話に取って代わられました。VoIP を使用するデスク電話の大半はイーサネットを必要としますが、多くの音声アプリケーションやワイヤレス VoIP フォンは Wi-Fi を介して動作することができます。

Meraki MR シリーズ Wi-Fi アクセス ポイントは、Cisco Jabber、Microsoft Lync、MicrosoftSkype for Business、Broadsoft、Cisco 7900 シリーズ電話、SpectraLINK 電話、Ascom 電話、Cisco 電話、および Apple iPhone の使用時に、最高品質の VoIP エクスペリエンスを提供できることが Cisco Meraki のテストによって実証されています。このガイドでは、音声品質の最適化のための推奨事項と、製品固有の推奨事項について説明します。

音声品質の測定

このガイドに従うことにより、ワイヤレス音声アプリケーションのサービス品質を大幅に改善するとともに、通話の切断、音声途切れ、聞き取りにくい音声、バズ音、エコー、長い中断、片通話、アクセス ポイント間のローミング中の問題を低減または排除することができます。

このガイドを作成するために、私たちは Microsoft Lync のコール前診断ツールを使用してテストを実施しました。テスト中に使用されたエンドポイントは、Office 365 のクラウドベースの Skype for Business Online(旧名称 Lync Online)を実行する Macbook Pro です。すべてのテストは、サンフランシスコの Meraki 本社内の高密度社内 Wi-Fi ネットワーク内の MR32 アクセス ポイントへの接続中に実施されました。このツールは、音声品質の 3 つの主要なメトリックを測定します。

  • ネットワーク MOS - ネットワーク平均オピニオン評点(MOS)は、VoIP カンバセーションのリスニング品質に対するネットワークの影響を表します。スコアの範囲は 1(最低品質)から 5(最高品質)です。
  • パケット損失率 - パケット損失率は、転送中に失われるパケットの割合です。
  • 到達間隔ジッタ - 到達間隔ジッタは、受信中のパケットの到達時間のばらつきを表し、ミリ秒(ms)で測定されます。

このガイドと、クライアント デバイス設定、アプリケーション サーバ、WAN リンク、有線ネットワークの設定のベスト プラクティスと組み合わせることで、エンドツーエンドの音声品質を測定して改善することができます。音声サポートのために有線ネットワークを設定する方法の詳細については、『Configuring MS Access Switch for Standard VoIP deployment(MS アクセス スイッチの標準 VoIP 導入向けの設定)』の記事を参照してください。

このガイドに従う前の音声品質

MR のデフォルト設定を使用して、品質の基準値を確認しました。このネットワークで Lync を使用した音声コールを許容できるかどうかは、ユーザの要件によって異なります。Lync テストの結果によると、ネットワーク平均オピニオン評点(MOS)は 3.5 を下回りました。3.5 を下回る値は、多くのユーザには許容できないとみなされます。パケット損失率は、速度テストでシミュレートされたネットワーク輻輳中に 8 % に上昇しました。ジッタは 12 ミリ秒から 36 ミリ秒以上まで変動しました。シスコが推奨するジッタの目標値は 10 ms で、50 ms 未満に抑える必要があります。ジッタはビデオ/音声アプリケーションのバッファリングを使用して処理されるため、わずかに遅延が発生します。通常、人間の耳は、約 140 ミリ秒までの遅延なら気付かずに受け入れることができます。

このガイドに従った後の音声品質

このガイドの説明通りに変更を行った後は、音声品質が大幅に改善されたことを確認できました。MOS スコアは 3.9 に近づき、パケット損失はほぼゼロとなり、ジッタは一貫して 6 ミリ秒未満を維持し、常に 12 ミリ秒を下回りました。コールが開始されると、優先順位と QoS タギングに基づいてトラフィック シェーピングが自動的に開始されました。速度テストは音声トラフィックにまったく影響を与えずに実行され、輻輳中のパケット損失の増加は 0.5 % でした。

ワイヤレス音声のベスト プラクティス

Cisco Meraki ワイヤレス ネットワークは、インテリジェンスとディープ パケット インスペクションが組み込まれているため、キューイングとタギングを使用して音声およびビデオ アプリケーションを識別し、トラフィックに優先順位を付け、ネットワークの他の部分に音声トラフィックの処理方法を通知できます。以下に、ワイヤレスを介して最高品質の音声を提供するためのベスト プラクティスの概要を示します。

  1. インストール前 RF 調査を実施し、オーバーラップが確保された 5 GHz の音声品質カバレッジのすべての領域で -67 dB の信号強度が維持されるようにします。
  2. 可能であれば、Voice over IP デバイス専用の新しい SSID を作成します。
    1. 認証タイプを事前共有キーと WPA2 に設定します。
    2. WPA 暗号化モードを WPA2 のみに設定します。
    3. 802.11r」高速ローミングを有効にします。
    4. 5 GHz  帯域のみ」を有効にします。
    5. 最小ビットレート設定を「12 Mbps」以上に設定します。
  3. ブリッジ モードを有効にします。フロア全体に VLAN を提供できない場合は、レイヤ 3 ローミングを使用します。
  4. VLAN タギング」を有効にし、ワイヤレス音声専用の VLAN を割り当てます。音声に専用 SSID を割り当てられない場合は、ワイヤレス専用の VLAN を割り当てます。
  5. [速度バースト(Speed Burst)] で、[クライアントごとの帯域幅制限(Per-client bandwidth limit)] を 5 Mpbs に設定し、すべての非音声トラフィックを制限します。
  6. [SSID あたりの帯域幅制限(Per-SSID bandwidth limit)] を [無制限(unlimited)] に設定します。
  7. SSID の [トラフィックシェーピング(Traffic shaping)] を有効にし、すべての音声トラフィックを優先します。
    1. [すべての音声およびビデオ会議(All voice & video conferencing)] 用にトラフィック シェーピング ルールを作成します。
    2. Microsoft Lync/Skype for Business、Jabber、または Spark をホストするサーバによって使用される IP およびポートに [カスタム式(Custom expressions)] を追加します。
    3. [クライアントあたりの帯域幅制限(Per-client bandwidth limit)] を、ドロップダウンから [SSIDでクライアントあたりの制限を無視(無制限)(Ignore SSID per-client limit (unlimited))] に設定します。
    4. PCP を [6] に設定します。
    5. DSCP を [6](WMM 音声)に設定します。
  8. 音声 VLAN が正しくタグ付けされていることを確認します。
  9. アップリンクとスイッチにサービス品質が定義されていること(PCP と DSCP は最大値)を確認します。
  10. AP とアップリンクへのスイッチ ポートで、DSCP 信頼が有効化されていることを確認します。
  11. Windows グループ ポリシーを検証し、デバイス用ポリシーでアプリケーション トラフィックに DSCP タグが付けられている(デフォルト設定とは異なります)ことを確認します。
  12. 音声サーバ設定を検証し、Microsoft Lync/Skype と Call Manager で DSCP が有効になっている(デフォルト設定とは異なります)ことを確認します。

802.11 標準の概要

すべての Meraki MR シリーズ アクセス ポイントは、デバイスのアクセス ポイント間のローミングをサポートし、音声コールが質の高いユーザ エクスペリエンスを確実に維持できるように、最新の 802.11 標準サポートが実装されています。

  • 802.11r:Fast BSS Transition は、アクセス ポイント間での高速でセキュアなハンドオフをシームレスに実現します
  • 802.11i:ローミング中に遅延を短縮して認証できるように、クライアント デバイスを 802.1x で認証します
  • 802.11k:経由ローミングにより、クライアントはネイバー レポートをリクエストし、アクセス ポイント間でインテリジェントにローミングできます
  • 802.11e:Wireless Multimedia Extensions(WMM)のトラフィック優先順位付けにより、ワイヤレス VoIP フォンは高い優先順位を確保できます。
  • WMM 省電力:サービス品質を損なうことがなく、デバイスの電力を最大限に節約し、バッテリの寿命を最大化します。
  • 802.11u:Hotspot 2.0(Passpoint)は、キャリアのオフロードを支援するサービス プロバイダーの機能です。

設置前の調査

アクセス ポイントの設計とレイアウトは、Voice over Wi-Fi の品質にとってきわめて重要です。AP の配置の欠陥は、設定を変更しても解決することはできません。音声向けに設計されたネットワークでは、ワイヤレス アクセス ポイントが互いに近接して配置され、カバレッジのオーバーラップ範囲が増加します。音声クライアントは、コールがドロップされないようにアクセス ポイント間をローミングする必要があるためです。近隣の AP/セルとのカバレッジのオーバーラップを確保するためには、セルを小さくすることとアクセス ポイントでの省電力を考慮して設計することが重要です。調査を実施するときは、デバイスのタイプに基づいて明確な要件を設定します。

サイトの事前調査は、既存の Wi-Fi ネットワーク、不正デバイス、802.11 に準拠しない干渉源(電子レンジ、各種コードレス電話機)など、問題のある特定のエリアや干渉の原因となる可能性があるものを特定して、その特徴を明らかにする上で有効です。設置後のサイト調査は、ネットワークのチャネルと電源設定が安定してから行うために、少なくとも設置から 48 時間後に実行してください。

  • 2.4 GHz よりノイズ フロアが低いことから、5 GHz カバレッジを音声アプリケーション用に選択する
  • AP が、カバーされるすべてのエリア内で、-67 dBm 以上の受信信号を維持する電話機から認識できることを確認する
  • AP からも、すべてのエリア内で -67 dBm 以上の受信信号を維持する電話機を認識できることを確認する
  • 音声アプリケーションにカバレッジを提供するために、すべてのエリアの信号対雑音比を常に 25 dB 以上にする
  • チャネル使用率を 50 % 未満に抑える

 

サイト調査の詳細なガイドラインについては、 ワイヤレス サイト調査の実施を参照してください。シスコの Voice over Wi-Fi 用の RF 設計の詳細なガイドラインについては、Voice over WLAN ガイドを参照してください。

ネットワーク構成

このセクションで説明する SSID、IP 割り当て、無線設定、トラフィック シェーピング ルールを構成する際のベスト プラクティスに従うと、音声品質とユーザの満足度が飛躍的に向上します。

音声専用の SSID の追加

音声を最適化するには、通常はアクセス制御やトラフィック シェーピングを含むさまざまな設定を行うとともに、デバイス固有の推奨事項に対応する必要があります。音声アプリケーション専用デバイス向けに、独立した音声 SSID を作成するようにします。これは要件ではありませんが、このガイドに従って独立したネットワークを構築することを推奨します。2 つの異なるメーカー製の VoIP ハンドセットが含まれるネットワークでは、音声 SSID を 2 つ作成するのが一般的です。

4 つ以上の SSID の 展開を計画している場合は、複数の SSID を使用する場合の影響を参照してください。

 

認証タイプ

Voice over Wi-Fi デバイスの多くはモバイル デバイスで、音声トラフィックを渡しながらアクセス ポイント間を移動します。音声コールの品質は、アクセス ポイント間のローミングの影響を受けます。ローミングは、認証のタイプによって影響を受けます。認証のタイプは、デバイスとデバイスにサポートされている認証のタイプによって決まります。デバイスがサポートする中で最も高速な認証のタイプを選択するのがベストです。お使いのデバイスで高速ローミングがサポートされていない場合は、事前共有キーと WPA2 を使用することを推奨します。​高速ローミングがサポートされていない WPA2-Enterprise は、完全な再認証が必要になるため、ローミング中に遅延が発生する可能性があります。WPA2-Enterprise で高速ローミングを使用すると、ローミング時間を 400 ~ 500 ミリ秒から 100 ミリ秒未満に短縮できます。この場合、アクセス ポイント間の移行時間をユーザが体感することはなくなります。以下に、認証のタイプを高速な順から示します。

  1. オープン(暗号化なし)
  2. 事前共有キーと WPA2 および高速ローミング
  3. WPA2-Enterprise と高速ローミング
  4. ​事前共有キーと WPA2 
  5. ​WPA2-Enterprise

 

 

暗号化モードを WPA2 のみに設定

使用する暗号化のタイプを 1 つにすることは音声デバイスにとって有益です。​デフォルトでは、WPA2 に設定されている Cisco Meraki アクセス ポイントの SSID は、WPA1 TKIP および WPA2 AES 暗号化の組み合わせを活用します。WPA2(AES)は、推奨される暗号化で、キャッシングや高速ローミングを使用するための要件でもあります。WPA 暗号化は、[ワイヤレス(Wireless)] > [設定(Configure)] > [アクセス制御(Access Control)] ページで SSID ごとに設定できます。

  • すべての音声デバイスで WPA2 がサポートされている場合は、Voice over IP デバイスに [WPA2 のみ(WPA2 only)] オプションを設定することを推奨します。
  • デバイスで AES がサポートされていない場合は、TKIP のみに設定することも可能です。このオプションの設定方法については、Cisco Meraki サポートにお問い合わせください。

WPA 暗号化モードの変更の手順については、WPA 暗号化モードの設定を参照してください。

802.11r 高速ローミング

ローミング中の音声品質を改善するには、802.11r を有効にすることを推奨します。802.11r 標準は、携帯電話ネットワークと Wi-Fi、または携帯電話ネットワークの代わりに Wi-Fi に接続されているモバイル デバイス上の VoIP および音声アプリケーションを改善するために設計されました。モバイル デバイスは、エリア間をローミングする際、1 つのアクセス ポイントとの接続を切断して次のアクセス ポイントに再度接続します。802.11r を有効にすると、アクセス ポイント間の変更に費やされるローミング時間が短縮されるため、VoIP デバイスにとって有益です。クライアント デバイスの一部は、Fast BSS Transition(802.11r)に対応していません。ご使用のデバイスが 802.11r に対応しているかどうかを確認してください。

この機能は、[設定(Configure)] > [アクセス制御(Access Control)] ページの [ネットワークアクセス(Network access)] > [802.11r] で有効にできます。このオプションが表示されない場合は、ファームウェアのアップデートが必要な可能性があります。802.11r の詳細については、高速ローミング技術を参照してください。

レイヤ 2 およびレイヤ 3 ローミング

Voice over IP クライアントのローミングをシームレスなレイヤ 2 ローミングによって改善するには、ブリッジ モードが推奨されます。ブリッジ モードでは、Meraki AP がブリッジとして機能することにより、ワイヤレス クライアントがアップストリームの DHCP サーバから IP アドレスを取得できます。ブリッジ モードはほとんどの状況で適切に機能し、特にシームレスなローミングに適しています。このモードは、ワイヤレス クライアントを LAN 上に配置するための最もシンプルなオプションです。クライアントの IP 割り当てモードを設定するには、クライアント IP 割り当ての SSID モードを参照してください。

ブリッジ モードを使用する場合、同じフロアまたはエリアにあるすべての AP が同じ VLAN をサポートすることにより、デバイスがアクセス ポイント間をシームレスにローミングできます。ブリッジ モードを使用するには、2 つのサブネット間でレイヤ 3 ローミングを実行するときに DHCP 要求が必要になります。たとえば、VoIP コールのユーザが、レイヤ 3 ローミングを実行せずに異なる VLAN 上の AP 間をローミングする場合、外部サーバはクライアントの新しい IP アドレスとの通信を再確立する必要があるため、ユーザのセッションは中断されます。この間は、VoIP コールが数秒にわたって著しくドロップされるため、ユーザ エクスペリエンスは低下します。

フロアごとに複数の VLAN を使用する大規模なワイヤレス ネットワークでは、モバイル クライアントによる VLAN 間のローミング時にアプリケーションやセッションを持続できるよう、レイヤ 3 で IP セッション ローミングが必要になる場合があります。レイヤ 3 ローミングを有効にすると、複数の AP 間をローミングして VLAN/サブネットが変化しても、クライアント デバイスは一貫した IP アドレスとサブネット スコープを維持できます。 ネットワークでレイヤ 3 ローミングが必要になる場合は、レイヤ 3 ローミングの記事を参照してください。

注:レイヤ 3 ローミングを検討している場合は、Cisco Meraki SE または シスコ パートナーにご相談いただくことを強く推奨します。

Voice over IP には NAT モードは推奨されません。NAT モードを有効にすると、デバイスはローミングのたびに新しい DHCP IP アドレスを要求します。そのため NAT モードで AP 間を移動すると接続が切断されることになります。連続的なトラフィック ストリームを必要とするアプリケーション(VoIP、VPN、メディア ストリームなど)は、AP 間でのローミング時に中断されます。

 

音声 VLAN のトラフィックの分離

音声トラフィックは多くの場合、大量の双方向 UDP 通信として送信されます。UDP トラフィックでは転送を保証するオーバーヘッドがないため、音声トラフィックは帯域幅の制限、リンクの輻輳、または同じ回線を通る音声以外のトラフィックから簡単に影響を受けます。音声トラフィックを分離することにより、その他のネットワーク トラフィックとは別に機能させることができます。また、異なるタイプのトラフィックをより細かく制御することもできます。

Meraki MS スイッチに音声 VLAN が指定されている場合、ポートは音声 VLAN 上のタグ付きトラフィックを受け入れます。さらに、ポートは LLDP および CDP アドバタイズを送信し、音声トラフィック用にこの VLAN を使用するようデバイスに推奨します。ワイヤレス アクセス ポイント上にタグ付けされた VLAN は、有線のネットワーク上の音声 VLAN と一致する必要があります。詳細については、標準的な VoIP 展開の MS アクセス スイッチの構成に関する記事を参照してください。

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バンドの選択

米国の 2.4 GHz 帯域ではオーバーラップしていない 3 チャネルしか使用できませんが、5 GHz 帯域では最大 19 の個別チャネルを使用できます。ワイヤレス ネットワークは、5 GHz カバレッジの音声サポートが適切に設計されているときに、最高のサービス品質を提供します。この設定は、[アクセス制御(Access Control)] > [ワイヤレス(Wireless)] オプション > [バンドの選択(Band selection)] > [5 GHz 帯域のみ(5 GHz band only)] で変更できます。設定後は、環境内の全エリアでテストを実施する必要があります。設置後のサイトの調査で 5 GHz カバレッジが適切でないことが判明した場合は、[無線の設定(Radio Settings)] > [チャネルの計画(Channel Planning)] で 5 GHz 無線の電力レベルを手動で増やすことができます。

音声専用の SSID がない場合は、音声デバイスが 2.4 GHz および 5 GHz 両方のチャネルを使用できるように、[バンドステアリングを使用するデュアルバンド運用(Dual band operation with Band Steering)] を有効にします。この場合、デバイスは 5 GHz 帯域を使用するように誘導されます。詳細については、『帯域ステアリングの概要』 の記事を参照してください。デュアルバンド ネットワークでは、クライアント デバイスがネットワークによって誘導されます。ただし、音声品質を改善する必要がある場合は、クライアント デバイスにおけるワイヤレス バンドの設定のガイドに従ってください。

お使いのデバイスが、2.4 GHz ネットワークのみをサポートしている場合(802.11bgn デバイスなど)は、2.4 GHz のみのネットワークを確立するために Meraki サポートにお問い合わせください。

最小ビットレート

音声ネットワークでは、最小ビットレートとして 12 Mbps が推奨されています。この値を増やすには、RF 計画で適切なカバレッジが確保されている必要があります。管理者は低ビットレートを無効にすることで、2.4 GHz および 5 GHz 帯域におけるクライアントのパフォーマンスを向上させることができます。ビットレートを調整することで、ワイヤレス ネットワークのオーバーヘッドを低減できるうえ、場合によってはローミング パフォーマンスを向上させることもできます。

この機能は、[設定(Configure)] タブの [アクセス制御(Access Control)] ページで、SSID 単位で設定します。管理フレームとデータ フレームは、選択された最低レートで送信されます。クライアントは、選択された最低レートまたはそれよりも高速なレートのいずれかを使用する必要があります。

12 Mbps 以上のビットレートを選択すると、802.11b クライアントが接続できなくなることに注意してください。

最低ビットレートが大きくなるにつれ、クライアントが AP に接続して使用するためには、信号対雑音比を大きくする必要があります。

シスコ パートナーから具体的にアドバイスされた場合を除き、24 Mbps に設定することを強く推奨します。ほとんどの環境および設計では、高レートで送信されたすべてのフレームをクライアントが確実に復号化するのに十分となる大きな信号対雑音比を提供していません。

 

帯域幅制限

クライアントごとに、音声以外のネットワーク トラフィックの帯域幅制限を設定することを検討します。他のすべてのアプリケーションに制限を設定すると、音声の優先順位の効果が高まります。詳細については、『Configuring Bandwidth Limitations and Enabling Speed Burst on Wireless Networks(帯域幅制限の設定とワイヤレス ネットワークでの速度バーストの有効化)』の記事を参照してください。

  1. [ワイヤレス(Wireless)] > [設定(Configure)] > [ファイアウォール&トラフィックシェーピング(Firewall & traffic shaping)] に移動し、画面上部にある [SSID] ドロップダウン メニューから該当の SSID を選択します。
  2. [速度バースト(Speed Burst)] で、[クライアントあたりの帯域幅制限(Per-client bandwidth limit)] を 5 Mbps に設定します。この設定は、音声アプリケーション以外のすべてのアプリケーションのトラフィックに適用されます。本ガイドのこの手順はオプションです。
  3. [SSID あたりの帯域幅制限(Per-SSID bandwidth limit)] を [無制限(unlimited)] に設定します。

SpeedBurst により、割り当てられた帯域幅制限の 4 倍のバーストが 5 秒間可能になります。

 

トラフィック シェーピング ルール

トラフィック シェーピングを使用して、音声トラフィックに必要な帯域幅を提供します。大切なのは、動作に十分な帯域幅が音声トラフィック用に確保されていることです。トラフィック シェーピング ルールを実施して、音声トラフィックが追加の帯域幅を使用できるようにしたり、他のタイプのトラフィックを制限して音声トラフィックを優先したりすることができます。

  1. [ワイヤレス(Wireless)] > [設定(Configure)] > [ファイアウォール&トラフィックシェーピング(Firewall & traffic shaping)] に移動し、画面上部にある [SSID] ドロップダウン メニューから該当の SSID を選択します。
  2. [トラフィックシェーピング(Shape traffic)] の横にあるドロップダウン メニューをクリックし、[このSSIDでトラフィックをシェーピング(Shape traffic on this SSID)] を選択してから、[新規ルールを作成(Create a new rule)] をクリックします。
  3. [追加(Add +)] をクリックし、[すべてのVoIPおよびビデオ会議(All VoIP & video conferencing)] を選択します。
  4. [クライアントあたりの帯域幅制限(Per-client bandwidth limit)] を [SSIDでクライアントあたりの制限を無視(無制限)(Ignore SSID per-client limit (unlimited))] に設定して、[変更の保存(Save changes)] をクリックします。

 

PCP、 DSCP および WMM のマッピング

多くのデバイスでは、ネットワーク全体のトラフィック優先順位を維持するために QoS タグをサポートしています。Meraki MR アクセス ポイントは、音声やビデオなどのリアルタイム データのパフォーマンスを向上させるために WMM をサポートしています。WMM は、帯域幅のオーバーサブスクリプションを防止することによって処理中のアプリケーションの信頼性を高めます。WMM は、その実現のために、アクセスのカテゴリ(音声、ビデオ、ベスト エフォート、バックグラウンド データ)を使用してトラフィックに優先順位付けを行います。WMM のマッピング値は、この記事で確認できます。PCP および DSCP 値の正しいマッピングを設定するには、次の手順に従う必要があります。

  1. [ワイヤレス(Wireless)] > [設定(Configure)] > [ファイアウォール & トラフィック シェーピング(Firewall & traffic shaping)] に移動し、画面上部にある [SSID] ドロップ ダウン メニューから該当の SSID を選択します。
  2. トラフィック シェーピング ルールの下で、[このSSIDでトラフィックをシェーピング(Shape Traffic for this SSID)] が選択されていること、および [すべてのVoIPおよびビデオ会議(All voice & video conferencing)] にルールが設定されていることを確認します。
  3. PCP を [6] またはデバイス/アプリケーション ベンダーの推奨値に設定します(PCP 値を変更できるのは、SSID で VLAN タギングが有効な場合のみであることに注意してください。これにより、CoS 値を書き込めるフィールドが確保されます)。
  4. DSCP を [46](EF - 完全優先転送、音声)またはデバイス/アプリケーション ベンダーの推奨値に設定します。

:DSCP タグ 46(EF - 完全優先転送、音声)は、WMM アクセス カテゴリ AC-VO(音声、レイヤ 2、CoS 6)にマッピングします。

QoS 優先順位をエンドツーエンドで機能させるために、アップストリーム ネットワーク機器も QoS 優先順位をサポートしていることを確認します。ワイヤレス アクセス ポイントに適用されている PCP および DSCP タグは、エンドツーエンドの QoS を確保するために有線ネットワーク設定と一致させる必要があります。詳細については、『Configuring MS Access Switch for Standard VoIP deployment(MS アクセス スイッチの標準 VoIP 導入向けの設定)』の記事を参照してください。

 

カスタム トラフィック シェーピング

音声トラフィックが組み込まれたアプリケーションの署名と一致しないかリストされない場合は、トラフィック シェーピング用の独自の署名を作成できます。

  1. Microsoft Lync/Skype for Business、Jabber、Spark、またはその他の音声アプリケーションをホストしているサーバで使用されている IP およびポートを追加します。
    1. [定義(Definition)] フィールドで、[追加 +(Add +)]、[カスタム式(Custom expression)] の順にクリックします。
    2. テキスト フィールドに、各音声サーバの IP アドレス(例:172.16.1.123)またはサーバの IP 範囲(例:172.16.1.0/24)を入力します。
    3. また、CIDR 表記を使用して、ソース アドレスとしてサーバを追加します(個々のサーバの場合:localnet:172.16.1.123/32、IP の範囲:localnet:172.16.1.0/24)。
    4. 終了したら、もう一度 [追加 +(Add +)] ボタンをクリックします。
  2. 音声専用 SSID と音声専用 VLAN がある場合は、クライアント デバイスのローカル サブネットを追加します。
    1. [定義(Definition)] フィールドで、[追加 +(Add +)]、[カスタム式(Custom expression)] の順にクリックします。
    2. テキスト フィールドに、クライアント デバイスのソース サブネットを示す localnet:192.168.0.1/16CIDR 表記で入力します。
    3. 終了したら、もう一度 [追加 +(Add +)] ボタンをクリックします。
  3. [クライアントあたりの帯域幅制限(Per-client bandwidth limit)] を [SSID でクライアントあたりの制限を無視(無制限)(Ignore SSID per-client limit (unlimited))] に設定して、[変更の保存(Save changes)] をクリックします。​

製品固有の推奨事項

Cisco Meraki は、Apple などのデバイス メーカーと緊密に連携し、メーカーに相互運用性テスト用の独自のアクセス ポイントを提供しています。Meraki は幅広いデバイス全体にわたるテストを実行しており、カスタマー サポート チームはバグを即座に処理して報告しています。このセクションでは、Meraki のお客様の実際の導入事例に基づいた推奨事項、および Meraki と以下のベンダーによって開発されたベスト プラクティスについて説明します。

Microsoft Lync/Skype for Business

このセクションでは Microsoft Lync および Skype for Business の QoS を実装する方法のガイダンスを提供します。Microsoft Lync は、広く普及しているエンタープライズ コラボレーション アプリケーションで、幅広いタイプのデバイスのユーザ同士を接続します。この特徴によって問題が発生します。Lync アプリケーション専用の独立した SSID を作成できない場合があるためです。Microsoft Lync Server/Skype for Business をインストールすると、Windows 以外のオペレーティング システムを搭載した組織内のすべてのデバイスではサービス品質(QoS)は有効化されません。Wi-Fi 経由で Lync を展開する方法のガイダンスについては、Microsoft の導入ガイド『Delivering Lync 2013 Real-Time Communications over Wi-Fi(Wi-Fi 経由 で Lync 2013 リアルタイム通信を提供する)』を参照してください。

 

Meraki のディープ パケット インスペクションは、ワイヤレス ネットワークで発信された Lync コールをインテリジェントに識別し、SIP 音声プロトコルを使用して Lync トラフィックを優先するトラフィック シェーピング ポリシーを適用することができます。組織では、Meraki に組み込まれた Skype の署名と SIP に加えて、Lync クライアントまたはサーバに使用されている IP と任意のカスタム ポートによって各 Lync サーバを識別する必要もあります。Lync/Skype のトラフィック シェーピング ルールを設定するには、次の手順に従います。

  1. [ワイヤレス(Wireless)] > [設定(Configure)] > [ファイアウォール & トラフィック シェーピング(Firewall & traffic shaping)] に移動し、画面上部にある [SSID] ドロップ ダウン メニューから該当の SSID を選択します。
  2. [トラフィックシェーピング(Shape traffic)] の横にあるドロップダウン メニューをクリックし、[このSSIDでトラフィックをシェーピング(Shape traffic on this SSID)] を選択してから、[新規ルールを作成(Create a new rule)] をクリックします。
  3. [速度バースト(Speed Burst)] で、[クライアントあたりの帯域幅制限(Per-client bandwidth limit)] を 5 Mbps に設定することを検討します。この設定は、音声アプリケーション以外のすべてのアプリケーションのトラフィックに適用されます。
  4. [クライアントあたりの帯域幅制限(Per-client bandwidth limit)] を [無制限(Unlimited)] に設定します。
  5. [すべての音声およびビデオ会議(All voice & video conferencing)] > [Skype] および [SIP音声(SIP (Voice))] 用にトラフィック シェーピング ルールを作成します。
  6. [クライアントあたりの帯域幅制限(Per-client bandwidth limit)] を、ドロップ ダウンから [SSID でクライアントあたりの制限を無視(無制限)(Ignore SSID per-client limit (unlimited))] に設定します。
  7. PCP を [6] に設定します。802.1p パラメータは、Lync Server 2013 ではサポートされなくなりました。このパラメータは、Microsoft Lync Server 2010 との下位互換性のためにまだ使用できますが、Lync Server 2013 を使用するデバイスに対しては効果はありません。
  8. DSCP を [6](WMM 音声)に設定します。
  9. Microsoft Lync/Skype for Business をホストしているサーバで使用されている IP およびポートにカスタム式を追加します。
    1. クラウドでホストされている Lync/Skype の場合は、以下の表からドメイン名を追加します。
    2. 下の表または組織内の割り当て済みポート番号のリストから、ポート番号を追加します。
    3. 各オンプレミス Lync サーバの IP アドレスを追加します。
  10. Meraki パケット キャプチャ ツールを使用して、DSCP マーキングが適用されていることをテストできます。

 

Lync Online/Skype for Business Online サーバ Lync & Skype ポート番号 オンプレミス Lync/Skype for Business サーバ
  • lync.com
  • skype.com
  • outlook.com
  • onmicrosoft.com
  • cloudapp.net
  • sharepoint.com
  • officedn.microsoft.com
  • microsoftonline.com
  • microsoftonline p.com
  • verisign.com
  • 444
  • 5060-5064
  • 5070-5072
  • 5086-5087
  • 8058-8061
  • 49152-57500
  • 172.16.1.123(宛先 IP) 
  • 172.16.1.0/24(宛先 IP 範囲) 
  • localnet:172.16.1.123/32(ソース IP)
  • localnet:172.16.1.0/24(ソース IP 範囲) 

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上記の表のポートは、Microsoft によって提供される標準ポートです。クライアント デバイスの QoS 設定を有効にして、ポート範囲を変更し、DSCP 値 46 を割り当てます。Microsoft のベスト プラクティスには、サーバとクライアント デバイス両方のポート範囲を設定することが盛り込まれています。QoS の有効化の詳細については、Microsoft の記事『Managing Quality of Service (QoS) in Lync Server 2013(Lync Server 2013 でのサービス品質(QoS)の管理)』を参照してください。

 

Cisco 7925G 電話

Cisco 7925G、7925G-EX、および 7926G VoIP フォンは、WPA2-PSK アソシエーションを必要とするように設定されている Meraki MR アクセス ポイントと相互運用するために、特定の設定を必要とします。Cisco 792xG と MR アクセス ポイントとの統合の詳細については、『Cisco Unified Wireless IP Phone 792xG + Cisco Meraki Wireless LAN Deployment Guide(Cisco Unified Wireless IP Phone 792xG + Cisco Meraki Wireless LAN 導入ガイド)』を参照してください。

  1. シスコは、[バンドの選択(Band selection)] を [5 GHz 帯域のみ(5 GHz only)] に設定することを推奨します。
  2. [バンドステアリングを使用するデュアルバンド運用(Dual band operation with Band Steering )] オプションは使用しないでください。距離が離れているために 2.4 GHz 帯域を使用する必要がある場合は、[デュアルバンド運用(2.4 GHz および 5 GHz)(Dual band operation (2.4 GHz and 5 GHz))] を選択する必要があります。
  3. 最低ビットレートを 11 Mbps 以上に設定します。
  4. 音声およびビデオの RTP ストリームは同じ UDP ポート範囲を利用するため、ビデオ対応デバイスには異なる SSID を使用するか、以下に示すポリシーは適用しないことを推奨します。
  5. Cisco Meraki アクセス ポイントのデフォルトでは、DSCP EF(46)とマークされた音声フレームに WMM UP 6 ではなく WMM UP 5 のタグを、DSCP CS3(24)とマークされたコール制御フレームに WMM UP 4 ではなく WMM UP 3 のタグを付けます。
    1. 音声フレームに WMM UP 6 のタグを付けるには、UDP ポート 16384 ~ 32767 に一致するシェーピング トラフィックを作成し、6(WMM 音声)を選択します。このルールでは、ダウンストリーム RTP フレームは DSCP 54 としてマークされます。
    2. コール制御(SCCP)フレームに WMM UP 4 のタグを付けるには、TCP ポート 2000 に一致するトラフィック シェーピングを作成し、4(WMM ビデオ)を選択します。セキュア SCCPS が利用されている場合、TCP ポート 2443 で一致します。

以下に、Cisco Unified Wireless IP Phone 7925G、7925G-EX、および 7926G で使用されている音声およびコール制御トラフィックの QoS およびポート情報を示します。Cisco 電話によって使用されているポートとプロトコルの完全なリストについては、『Cisco Unified Communications Manager TCP and UDP Port Usage Guide(Cisco Unified Communications Manager TCP および UDP ポート使用ガイド)』を参照してください。

トラフィック タイプ DSCP PCP(802.1p) WMM ポート範囲
音声(RTP、STRP) EF(46) 5 6 UDP 16384 ~ 32767
コール制御(SCCP、SCCPS) CS3(24) 3 4 TCP 2000、TCP 2443

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他のデバイスは全範囲(16384 ~ 32767)を使用しますが、Cisco Unified Communications Manager は 24576 ~ 32767 のポート範囲だけを使用します。

 

Apple iPhone

Apple とシスコは、iOS ビジネス ユーザのサポートを強化するためにパートナーシップを構築し、iOS デバイスおよびアプリ向けにシスコおよび Meraki ネットワークを最適化しています。このパートナーシップの詳細については、Apple の Web サイトを参照してくださいMeraki のグループ ポリシーは、Meraki ネットワーク上の Apple デバイスを最適化するために容易に設定できます。まず、Apple デバイスに適用するグループ ポリシーを作成します。

  1. [ネットワーク全体(Network-wide)] > [設定(Configure)] > [グループポリシー(Group Policies)] に移動し、スクロール ダウンして [グループを追加(Add Group)] をクリックします。
  2. トラフィック シェーピングの下で新しいルールを作成し、[すべてのVoIPおよびビデオ会議(All VoIP & video conferencing)] を追加します。
    1. [クライアントあたりの帯域幅制限(Per-client bandwidth limit)] を [ネットワークでクライアントあたりの制限を無視(Ignore network per-client limit)] に設定します。
    2. PCP を [6](最高優先順位)、DSCP を [6](WMM 音声)に設定します。
  3. 2 番目のルールを作成し、[すべてのビデオおよび音楽(All Video & music)] を追加します。
    1. [クライアントあたりの帯域幅制限(Per-client bandwidth limit)] を [ネットワークでクライアントあたりの制限を無視(Ignore network per-client limit)] に設定します。
    2. PCP を [5]、DSCP を [5](WMM ビデオ)に設定します。

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新しい Apple デバイス グループ ポリシーを適用するには、[ワイヤレス(Wireless)] > [アクセス制御(Access Control)] に移動し、[デバイスタイプごとにグループポリシーを割り当て(Assign group policies by device type)] を有効にします。Apple デバイス タイプ(iPhone、iPad、iPod、Mac OS X)ごとに [デバイスタイプ用のグループポリシーの追加(Add group policy for a device type)] をクリックし、作成した Apple デバイス グループ ポリシーを割り当てます。[保存(Save)] をクリックし、最適化を完了します。

Vocera バッジ

Vocera バッジは Vocera サーバと通信します。このサーバには、AP の MAC アドレスと建物領域のマッピングが含まれています。サーバは、アドバタイズされた場所に対応するためにセキュリティ担当者にアラートを送ります。位置精度を高めるには、アクセス ポイントの密度を高める必要があります。高密度環境では、サポートされているすべての無線上の 各 AP の送信電力を手動で 5 dB に低減する必要があります。Vocera は、Vocera バッジをサポートする WLAN 導入のベスト プラクティスに関する補足文書を提供しています。詳細については、Vocera の文書『Vocera WLAN Requirements and Best Practice(Vocera WLAN の要件とベスト プラクティス)』をダウンロードしてください。

Vocera バッジ モデルの一部は、5 GHz または WPA2 AES 暗号化をサポートしていないため、WPA1 TKIP を使用する必要があります。ネットワークで WPA1 TKIP を設定する場合は、サポートにお問い合わせください。

Wi-Fi コール

現在モバイル ネットワーク オペレータ(MNO)は、顧客がローミング コストを削減したり、セルラー カバレッジが十分でない建物で Wi-Fi を活用できるように、Wi-Fi 経由の通話をサポートしています。Wi-Fi コールは、2015 年末までに大半のモバイル デバイスと MSP によってサポートされる予定です。Apple では、Wi-Fi コールの体制が整っているキャリアのリストと対応するデバイスのリストを提供しています。

エンタープライズ Wi-Fi インフラストラクチャが処理するのはキャリアの音声トラフィックだけではありません。この制限のあるスペクトラムは、ビデオ ストリーミングや Web 会議などの他のアプリケーションと共有されます。音声の遅延とジッタの要件を満たせば、適切なエンドツーエンドの QoS 設計と音声最適化が確保されたネットワークが保証されるため、他のアプリケーションが存在しても Wi-Fi コール パケットの転送が最適化されます。

サービス プロバイダーの WiFi

サービス プロバイダーは、増加を続けるモバイル デバイス ユーザの要求に対応するために、Wi-Fi を使用してセルラー ネットワークからデータをオフロードしています。Wi-Fi によるこのニーズへの対応を実現している 2 つのテクノロジーが、Wi-Fi コールと Hotspot 2.0 です。

Hotspot 2.0

Hotspot 2.0(Passpoint)は、キャリアのオフロードを支援するサービス プロバイダーの機能です。802.11u の修正を含む追加の 802.11 標準情報が、Hotspot 2.0 設定の SSID に含まれています。Hotspot 2.0 クライアント デバイスは、この情報を分析および活用して、ネットワークに自動的に参加できるかどうかを判断します。

現在、マネージド サービス プロバイダー(MSP)は、Cisco Meraki MR アクセス ポイントで Hotspot 2.0 を有効にするオプションを使用できます。Meraki を使用する MSP は、サブスクライバがネットワーク間を容易にローミングできるように Hotspot 2.0 の SSID アドバタイズメントをカスタマイズできます。Hotspot 2.0 オプションを利用できるのは、認定マネージド サービス プロバイダーのみです。このオプションを使用可能かどうかについては、Cisco Meraki サポートにお問い合わせください。

VoIP に関するトラブルシューティング

Meraki の VoIP のトラブルシューティングに焦点を当てた詳細な記事を作成しました。『VoIP on Cisco Meraki: F.A.Q. and Troubleshooting Tips(Cisco Meraki における VoIP:よく寄せられる質問(FAQ)とトラブルシューティングのヒント)』を参照してください。