この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、ACU を使用して、ユーザレベルの診断を実行する方法について説明します。
ACU 診断ツールを使うと、無線ネットワーク内のクライアント アダプタのパフォーマンスを評価できます。これらのツールを使用すると、次の機能を実行できます。
ACU Status ウィンドウに信号強度を表示するために使用される単位を指定する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 ACU アイコンをダブルタップするか、Start > Programs > Cisco > ACU の順に選択します。Profiles ウィンドウが表示されます。
ステップ 2 Options ボタンをタップします。ACU Options ウィンドウが表示されます(図 7-1 を参照)。
ステップ 3 Signal Strength Display Units に対し、次のどちらかのオプションを選択します。
• Percent(%):信号強度をパーセントで表示します。これはデフォルト設定です。
• dBm:信号強度をミリワットあたりのデシベルで表示します。
現在のクライアント アダプタのステータスを確認する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 Profiles ウィンドウで Status タブをタップします。Status ウィンドウが表示されます。図7-2 は、信号強度の値がパーセントで表示された Status ウィンドウを示しています。図 7-3 は、信号強度の値が dBm で表示された同ウィンドウです。
図7-2 Status ウィンドウ(信号強度をパーセントで表示)
図 7-3 Status ウィンドウ(信号強度を dBm で表示)
表7-1 は、Status ウィンドウに表示される各要素とその説明を示しています。
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クライアント アダプタの動作モードと、アソシエート先のアクセス ポイントの名前を示します。 値: Not Associated、Associated、Authenticated、またはAd Hoc Mode (注) アクセス ポイントの名前が表示されるのは、クライアント アダプタがインフラストラクチャ モードで動作し、(Cisco IOS リリース 12.2(4)JA 以降が実行されているアクセス ポイントで)Aironet Extensions が有効になっている場合だけです。 |
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クライアント アダプタのアソシエート先のアクセス ポイントの MAC アドレス。クライアント アダプタがインフラストラクチャ モードで動作している場合だけ表示されます。 (注) このフィールドには、アクセス ポイントのイーサネット ポートの MAC アドレス(Cisco IOS が実行されていないアクセス ポイントの場合)、またはアクセス ポイントの無線の MAC アドレス(Cisco IOS が実行されているアクセス ポイントの場合)が表示されます。Cisco IOS が実行されているアクセス ポイントのイーサネット ポートの MAC アドレスは、デバイスの背面のラベルに印刷されています。 |
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クライアント アダプタのアソシエート先のアクセス ポイントの IP アドレス。クライアント アダプタがインフラストラクチャ モードで動作し、アクセス ポイントで IP アドレスが設定され、(Cisco IOS Release 12.2(4)JA 以降が実行されているアクセス ポイントで)Aironet Extensions が有効になっている場合にだけ表示されます。 (注) Aironet Extensions が無効になっている場合、アソシエート先のアクセス ポイントの IP アドレスは 0.0.0.0 と表示されます。 |
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すべての受信パケットの信号の強度。値が大きいほど、棒グラフが緑色になり、信号が強いことを示します。 棒グラフの下のヒストグラムは、現在の信号の強度を視覚的に示しています。信号の強度は、緑色(最も強い)、黄色(中程度)、赤色(最も弱い)の 3 色で表されます。 |
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すべての受信パケットの信号の品質。値が大きいほど、棒グラフが緑色になり、信号が明瞭であることを示します。 棒グラフの下のヒストグラムは、現在の信号の品質を視覚的に示しています。信号の品質は、緑色(最も高い)、黄色(中程度)、赤色(最も低い)の 3 色で表されます。 (注) この設定は、信号強度をパーセントで表示するように選択した場合にのみ表示されます。詳細は、「Signal Strength Display Units の設定」を参照してください。 |
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2.4GHz 帯域での背景の無線周波エネルギーのレベル。値が小さいほど、棒グラフが緑色になり、背景ノイズが弱いことを示します。 (注) この設定は、信号強度を dBm で表示するように選択した場合にのみ表示されます。詳細は、「Signal Strength Display Units の設定」を参照してください。 |
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クライアント アダプタがアクセス ポイントと通信する能力。 これは、アダプタの信号強度と信号品質の両方の結果によって決まります。 値: Not Associated、Poor、Fair、Good、Excellent (注) この設定は、信号強度をパーセントで表示するように選択した場合にのみ表示されます。詳細は、「Signal Strength Display Units の設定」を参照してください。 |
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信号強度と現在のノイズ レベルの差。値が大きいほど、アクセス ポイントと通信するためのクライアント アダプタの能力が高くなります。 (注) この設定は、信号強度を dBm で表示するように選択した場合にのみ表示されます。詳細は、「Signal Strength Display Units の設定」を参照してください。 |
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クライアント アダプタの、現在の送信電力レベル。最大レベルは、各国の規制機関によって異なる値が規定されています。 (注) クライアント アダプタの電力レベルの設定については、表5-1 の Transmit Power パラメータの説明を参照してください。 |
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現在の構成のクライアント アダプタが準拠している規制地域(北米など)。ユーザはこの値を選択できません。 (注) 各チャネルのチャネル識別番号、チャネル中心周波数、および規制地域のリストは、 チャネル、電力レベル、アンテナ ゲイン を参照してください。 |
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値: None、WEP、Cisco TKIP、または WPA TKIP (注) これらの暗号化タイプの詳細は、「セキュリティ機能の概要」を参照してください。 |
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アクセス ポイントとの間で送受信されたパケットを保護するためにクライアント アダプタがメッセージ完全性チェック(MIC)を使用しているかどうかを示します。 MIC は、暗号化されたパケットへのビットフリップ攻撃を阻止します。ビットフリップ攻撃では、暗号化されたメッセージが不正侵入者によって傍受され、簡単な変更が加えられます。その後、このメッセージは不正侵入者から再び送信され、受信側で正規のメッセージとして受信されます。 (注) MIC はクライアント アダプタのドライブで自動的にサポートされますが、アクセス ポイントで有効になっている必要があります。 |
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クライアント アダプタの IP アドレス。DHCP サーバから IP アドレスを取得するよう Windows CE デバイスを設定している場合、Renew ボタンを押して IP アドレスの解放および更新を開始できます。 (注) このパラメータと Renew ボタンが表示されるのは、PPC 2002、PPC 2003、HPC 2000、CE .NET デバイスだけです。 |
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ステップ 2 OK をタップし、Status ウィンドウを閉じます。
ACU を使用して、クライアント アダプタでどのようにデータが送受信されたかを示す統計情報を表示できます。また、メッセージ完全性チェック(MIC)の統計情報は、クライアント アダプタのドライバが MIC をサポートし、MIC がアクセス ポイントで有効になっている場合に表示されます。
(注) ここに表示される送受信の統計情報は、ホストの統計情報です。つまり、Windows CE デバイスで送信または受信されたパケットおよびエラーを示します。アクセス ポイントまたは ACU サイト調査ツールからのリンク ステータス テストは、ファームウェア レベルで実行されるため、Statistics ウィンドウで表示される統計情報には反映されません。
クライアント アダプタの統計情報を表示する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 Profiles ウィンドウで Statistics タブをタップします。Receive Statistics ウィンドウが表示されます(図7-4 を参照)。
統計は、クライアント アダプタ の起動直後から計算されます。
表7-2 は、表示されるクライアント アダプタの受信統計情報とその説明を示しています。
ステップ 2 クライアント アダプタの送信統計情報を表示するには、Category ドロップダウン メニューの矢印をタップし、Transmit Stats を選択します。Transmit Statistics ウィンドウが表示されます(図7-5 を参照)。
図7-5 Transmit Statistics ウィンドウ
表7-3 は、クライアント アダプタ に対して表示される各送信統計情報を示しています。
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クライアント アダプタが起動してからの経過時間(時間:分:秒)。クライアント アダプタが 24 時間以上稼働している場合は、「日数, 時間:分:秒」で表されます。 |
ステップ 3 クライアント アダプタの MIC 統計情報を表示するには、Category ドロップダウン メニューの矢印をタップし、MIC Stats を選択します。MIC Statistics ウィンドウが表示されます(図7-6 を参照)。
(注) MIC Stats オプションを利用できるのは、クライアント アダプタのドライバが MIC をサポートし、アクセス ポイントで MIC が有効になっている場合だけです。
表7-4 は、クライアント アダプタ に対して表示される各 MIC 統計情報を示しています。
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ステップ 4 OK をタップし、Statistics ウィンドウを閉じます。