この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、クライアント アダプタの操作時に発生する可能性のある問題の診断方法について説明します。
Cisco Aironet Client Diagnostics は、クライアント アダプタと無線 LAN インフラストラクチャ デバイスとの間の通信に関する問題を特定するモードです。このモードでは、クライアントとインフラストラクチャ デバイスで、定義されている一連のテストが実行されます。これらのテストの結果を、トラブルシューティングが必要な状態の特定に役立てることができます。
Cisco Aironet Client Diagnostics は、手動でのみ開始できます。このモードを開始する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 クライアント アダプタの無線が有効になっていることを確認します。この無線が有効になっていない場合は、有効化します。
ステップ 2 Start > Control Panel > Network and Sharing Center の順に選択します。Network and Sharing Center ウィンドウが表示されます(図6-1 を参照)。
図6-1 Network and Sharing Center ウィンドウ
ステップ 3 Cisco Aironet Client Diagnostics をクリックします。Cisco Aironet Client Diagnostics ダイアログボックスが表示されます(図6-2 を参照)。
図6-2 Cisco Aironet Client Diagnostics ダイアログボックス
ステップ 4 Cisco Aironet Client Diagnostics ダイアログボックスで、Adapter フィールドに Cisco Aironet 80.211a/b/g Wireless Adapter を選択します(図6-3 を参照)。
図6-3 Cisco Aironet Client Diagnostics ダイアログボックス - アダプタの選択
ステップ 5 Network Profile フィールドで診断テストを実行するプロファイルを選択します(図6-4 を参照)。
図6-4 Cisco Aironet Client Diagnostics ダイアログボックス - ネットワーク プロファイルの選択
ステップ 6 Start をクリックして診断を実行します。テストがすぐに開始されない場合、遅延の理由を説明するメッセージが表示されます(図6-5 を参照)。
図6-5 Cisco Aironet Client Diagnostics ダイアログボックス - テストの遅延理由
ステップ 7 Cisco Aironet Client Diagnostics の Test Window で診断テストのステータスを監視します(図6-6 を参照)。
図6-6 Cisco Aironet Client Diagnostics ダイアログボックス - Test Window
Stop Test ボタンをクリックすると、いつでも診断テストを停止できます。
クライアントが診断テスト モードのときに、 Close ボタンをクリックすると、このモードでの実行の停止を確認する Aironet Desktop Utility ウィンドウが表示されます(図6-7 を参照)。
図6-7 Aironet Desktop Utility - 診断の実行停止
停止するには Yes ボタンをクリックし、続行するには No ボタンをクリックします。
ステップ 8 診断テストが完了したら、 Save To File ボタンをクリックしてテスト結果を保存できます。このボタンをクリックすると、結果が含まれるテキスト ファイルが生成されます。このファイルを PC 上の目的のフォルダに保存できます(図6-8 を参照)。ネットワーク管理者が、対象のレポートのテスト結果を、クライアント アダプタとインフラストラクチャ デバイスとの間の問題のトラブルシューティングに使用できるようになります。
図6-8 診断テスト レポートの保存 - Documents ウィンドウ
ネットワーク管理者はクライアント レポート用のプロファイルを有効にして、プロファイルが Cisco Aironet Client Diagnostics に参加できるようにする必要があります。
クライアント レポート用のプロファイルを有効にするには、次の手順を実行します。
ステップ 1 Microsoft のグループ ポリシー オブジェクト エディタを使用して、クライアント レポートに関連するプロファイルの XML 部分を見つけます。クライアント レポートの XML 要素を示す CCX プロファイル セクションの例は、次のとおりです。
<Diagnostics>
<AuthorizedProfile>true</AuthorizedProfile>
<Channel>
<EnableClientReporting>true</EnableClientReporting>
</Channel>
</Diagnostics>
ステップ 2 クライアント レポートを有効にするには、EnableClientReporting XML 要素の値を true に変更します。クライアント レポートを無効にするには、値を false に変更します。
Microsoft のグループ ポリシー オブジェクトの詳細については、第 4 章「管理作業の実行」の「Microsoft ツールを使用した管理作業の実行」を参照してください。