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この章では、オープン仮想アプライアンス(OVA)ファイルとして配布される Cisco Mobility Services Engine(MSE)仮想アプライアンスをインストールして展開する方法について説明します。
Cisco MSE OVA は、1 つ以上の仮想マシン(VM)から構成されるビルド済みのソフトウェア ソリューションで、1 つのユニットとしてパッケージされ、保守、更新、および管理されます。Cisco MSE は、仮想アプライアンスには OVA として配布され、物理アプライアンスにソフトウェアをインストールする場合には ISO として配布されます。
Cisco MSE は、Cisco Connected Mobile Experiences(CMS)サービスを導入して実行するためのプラットフォーム(物理または仮想 Cisco MSE アプライアンス)として機能します。Cisco MSE 仮想アプライアンスをインストールする際は、Cisco Location サービスまたは Presence Analytics サービスのどちらをインストールするかを選択できます。
(注) Cisco CMX リリース 10.2 では、同じ CMX インスタンスで Location サービスと Presence Analytics サービスの両方を実行することはできません。
インストール時に Location を選択すると、Cisco CMX GUI に次のサービスが表示されます。
インストール時に Presence を選択すると、Cisco CMX GUI に次のサービスが表示されます。
次の表に、Cisco MSE 仮想アプライアンスのインストール プロセスを示します。
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“Cisco MSE 仮想アプライアンスの導入チェックリスト” sectionおよび“ハードウェアに関するガイドライン” section |
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2. Cisco MSE Open Virtualization Archive(OVA)ファイルを Cisco.com からダウンロードします。 |
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(注) 10.1 展開を 10.2 にアップグレードする場合は、“Cisco CMX 10.1.x から 10.2 へのアップグレード” sectionを参照してください。
Cisco MSE 仮想アプライアンスを導入する前に、次のチェックリストを確認します。
次の表に、Cisco.com で入手できる Cisco CMX リリースを示します
次の表に、リリースごとにサポートされるノード タイプを示します。
次の表に、ノード タイプ別のアップグレード オプションを示します。
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イメージを 10.2 にアップグレードし、ロケーションおよび接続ノードをロケーション、接続、および分析ノードに変更する 10.2 バックエンド スクリプト。 |
イメージを 10.2 にアップグレードし、ロケーションおよび分析ノードをロケーション、接続、および分析ノードに変更する 10.2 バックエンド スクリプト。 |
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イメージを 10.2 にアップグレードし、ロケーションおよび接続ノードをロケーション、接続、および分析ノードに変更する 10.2 バックエンド スクリプト。 |
イメージを 10.2 にアップグレードし、ロケーションおよび分析ノードをロケーション、接続、および分析ノードに変更する 10.2 バックエンド スクリプト。 |
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イメージを 10.2 にアップグレードし、ロケーションおよび接続ノードをロケーション、接続、および分析ノードに変更する 10.2 バックエンド スクリプト。 |
イメージを 10.2 にアップグレードし、ロケーションおよび分析ノードをロケーション、接続、および分析ノードに変更する 10.2 バックエンド スクリプト。 |
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次の表に、それぞれの条件に対して VM に表示されるアラートを示します。
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次の表に、Cisco MSE 仮想アプライアンスのハードウェアに関するガイドラインを示します。
(注) OVA 導入の際にハードウェア要件が満たされていないと、OVA は起動できません。同様に、インストール時に最小要件が満たされていない場合、Cisco CMX のセットアップが失敗します。
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64 GB2 |
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2.ハイエンド展開の VM(20 vCPU、64 GB の RAM)では、64 GB の RAM が予約されます。ただし、使用できるのは 63.74 GB だけで、残りの RAM は ESXi によって使用されます。 |
(注) • Cisco CMX 10.2 は、.ISO イメージを使用して現在リリース 8.0 を実行中の Cisco MSE 3365 にインストールできます。
Cisco MSE 仮想アプライアンスは、OVA ファイルとして配布されます。
Cisco MSE OVA ファイルをダウンロードするには、次の手順に従います。
ステップ 1 https://software.cisco.com/download/navigator.html?mdfid=282152561&i=rm から Cisco MSE イメージにアクセスします。
ステップ 2 [Mobility Services Engine Virtual Appliance] をクリックします。
ステップ 3 [Latest] > [10.2] を選択してダウンロードします。
ステップ 4 Cisco MSE OVA インストーラをコンピュータに保存し、アクセスできることを確認します。
(注) Cisco MSE OVA を展開する前に、“Cisco MSE 仮想アプライアンスのインストール要件” sectionを参照してください。
VMware vSphere クライアントを使用して Cisco MSE OVA ファイルを展開するには、次の手順に従います。
ステップ 1 次の場所から Cisco MSE OVA ファイルをダウンロードします。
https://software.cisco.com/download/navigator.html?mdfid=282152561&i=rm.
ステップ 2 デスクトップ上の VMware vSphere クライアント アプリケーションを使用して、OVA ファイルを展開します。
vSphere クライアントを使用して OVA ファイルを展開した後、[Deploy OVF Template] ウィンドウが表示されます。
ステップ 3 作成する Cisco MSE VM の名前を入力します。
ステップ 4 [Configuration] ドロップダウン リストから、VM の設定を選択します。
ステップ 5 [Power on the virtual machine] をクリックして、VM の電源をオンにします。
Cisco MSE OVA ファイルを展開した後、Cisco MSE の基本設定を行ってインストールし、起動します。
(注) cmxctl node install コマンドは無効になりました。
Cisco MSE 仮想アプライアンスをインストールして構成するには、次の手順に従います。
ステップ 1 vSphere クライアントにログインし、ログイン クレデンシャルを入力してインストールを開始します。
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ステップ 3 ルート ユーザの新しいパスワードを入力し、再入力して確認します。パスワードは、ウィンドウに表示されている最小要件を満たす必要があります。ルート パスワードが使用されるのは、ルート オペレーティング システム構成のみです。cmxadmin 機能には使用されません。
ステップ 4 cmxadmin の新規パスワードを入力し、再入力して確認します。パスワードは、画面に表示されている最小要件を満たす必要があります。cmxadmin のパスワードは、将来ネットワーク管理者を構成するために Cisco CMX アカウントにログインする際に使用します。
ステップ 5 [Device Configuration] をクリックします。
ステップ 6 [<New Device>] をクリックします。
ステップ 8 ホスト名、デバイス名、IP アドレス、ネットワーク マスク、およびゲートウェイを入力し、[OK] をクリックします。
(注) • コマンド ラインを使用したホスト名の変更はサポートされていません。ホスト名または IP アドレス、あるいはネットワーク パラメータのいずれかを変更するには、cmxos reconfigure コマンドを使用してください。
ステップ 9 [DNS Configuration] をクリックします。
ステップ 10 [Hostname]、[DNS]、および [DNS search path] デフォルト ドメインに値を入力します。
ステップ 12 NTP サーバ名または IP アドレスを入力します。セットアップ機能により十分な計算リソースが使用可能であるかどうかが検証され、NTP の詳細の他、NTP サーバまたはシステム時刻の設定を求めるプロンプトが出されます。NTP 設定をスキップするとしても、NTP サーバを使用することを強く推奨します。
(注) NTP サーバに到達不能な場合は、インストール時にサーバ アドレスとして 127.0.0.1 を使用してください。
ステップ 13 タイム ゾーンを設定し、変更内容を保存します。
(注) タイム ゾーン情報が検証されると、オペレーティング システムの設定は完了しますが、Cisco CMX サービスのインストールはまだ完了していません。
ステップ 14 セットアップの最後に、管理者 URL(たとえば、https://CMX10.2_IP:1984)に移動するよう求められます。詳細なセットアップについて詳しくは、詳細については、“Web インターフェイスを使用した Cisco CMX のインストール” sectionを参照してください。
Web インターフェイスを使用して Cisco CMX をインストールするには、次の手順に従います。
ステップ 1 Cisco CMX Web インターフェイスで、ログイン クレデンシャル(Cisco CMX の管理者クレデンシャル)を入力し、[Sign In] を押して先に進みます。
(注) 使用可能な唯一のログインは、システムの初期電源投入時にパスワードを設定した cmxadmin のみです。Cisco CMX Web インターフェイスに初めてアクセスするために必要な VM IP の詳細については、Cisco MSE のインストール管理者にお問い合わせください。
ステップ 2 Cisco CMX のタイプとして、[Location] または [Presence] のいずれかを選択します。
[Location] を選択すると、Cisco CMX GUI に次のサービスが表示されます。
[Presence] を選択すると、Cisco CMX GUI に次のサービスが表示されます。
(注) Cisco CMX サービスがすでにインストールされている場合、ログイン プロセスでは Cisco CMX サービスのアップグレード オプションが表示されます。
ステップ 3 インストールが開始され、すべてのサービスが開始されるまでには数分かかります。
ステップ 4 サービスが開始された後、青色のテキスト([Please click to continue setup])をクリックするか、 Enter キーを押して、メイン ポータルに進みます。
(注) インストールの進捗状況は、グラフによるステータス表示またはコンソール(表示専用)出力でモニタできます。
インストールが完了すると、Cisco CMX のウェルカム ウィンドウが表示されます。ウェルカム ウィンドウが表示されるのは、再インストールした場合のみです。初めてインストールした場合には表示されません。初めてのインストールが完了した後は、ユーザは直接 Cisco CMX にログインされるので、ユーザ クレデンシャルを入力する必要はありません。
ステップ 5 ユーザ名とパスワード(admin と admin)を入力してログインします。
ステップ 6 インストールが完了すると、セットアップ アシスタントによって GUI 設定ウィンドウが表示されます。このウィンドウを使用して、マップ、コントローラ、メール サーバを設定できます。詳細については、「 Configuring the GUI 」の項を参照してください。
(注) Cisco CMX 10.2では、CLI ではなく Web ユーザ インターフェイスを使用して Cisco CMX の初期設定を行うようになっています。セットアップ アシスタントは、管理者ユーザのパスワードの設定、Cisco Prime Infrastructure からのコントローラとマップのインポート、およびメール サーバの設定とテストが必要となる初期設定を実行するために使用します。
(注) https:// <ip-address>:1984 は初期設定にのみ使用されるため、初期設定以降に Web ユーザ インターフェイスにログインする際には、https://<ip address> を使用してください。
Cisco CMX Web インターフェイスを使用して、Cisco CMX 10.2 を今後のリリースにアップグレードできます。
(注) Web インターフェイスによるアップグレードは、Cisco CMX の 10.2 から今後のリリースへのアップグレードにのみ適用できます(10.2.0 から 10.2.1 や 10.3 へのアップグレードなど)。10.1.x から 10.2.0 にアップグレードする場合、Web インターフェイスを使用することはできません。
(注) Cisco CMX 10.1 から 10.2 に、または 10.2 から今後のリリースにアップグレードした後は、ブラウザのキャッシュをクリアしてから、Cisco CMX Connect UI を起動してください。キャッシュをクリアしていないと、ポータルがアップグレードされず、Cisco CMX Connect 機能が正常に機能しません。
Web インターフェイスを使用して Cisco CMX をアップグレードするには、次の手順に従います。
ステップ 1 Cisco CMX Web インターフェイスにログインします。
ステップ 2 [SYSTEM] > [Dashboard] を選択します。
[System at a Glance] ウィンドウが表示されます。
ステップ 3 [System at a Glance] ウィンドウの右上隅にある歯車アイコンをクリックします。
ステップ 4 [SETTINGS] ウィンドウの左ペインで、[Upgrade] をクリックします。
ステップ 5 Cisco CMX の管理者パスワードを入力して [Sign In] をクリックします。
ステップ 6 [Local File] または [Remote File] のいずれかをクリックします。
ステップ 7 どちらのオプションを選択したかに応じて、次のいずれかのウィンドウが表示されます。
a. [Local File] オプションを選択した場合は、[Browse] をクリックしてローカルの Cisco CMX ファイルを選択します。この.cmx ファイルを選択するには、Web ユーザ インターフェイスにアクセスしているマシン上にこのファイルが存在する必要があります。
図 1-27 ローカルの Cisco CMX ファイルの選択
b. [Remote File] オプションを選択した場合は、インストール ファイルの URL を入力します。
図 1-28 リモートの Cisco CMX ファイルの選択
ステップ 9 ファイルが完全にアップロードされた後で、アップグレード プロセスが開始されます。
ステップ 10 アップグレードが完了すると、次のウィンドウが表示されます。青色のテキスト([Please click to return to your upgraded experience])をクリックして Cisco CMX のウェルカム ページに移動し、ユーザ名とパスワード(admin と admin)を入力してログインします。
Cisco CMX 10.1 から Cisco CMX 10.2 にアップグレードするには、ヘルパー スクリプトと.cmx ファイルを使用します。
ステップ 1 CCO から、.cmx ファイルとヘルパー スクリプトを.zip ファイルとしてダウンロードします。
ステップ 3 SSH または CIMC KVM を使用して Cisco CMX CLI に接続します。
ステップ 4 ルート ディレクトリに移動します( cd/ )。
ステップ 5 スクリプトと.cmx ファイルを格納するフォルダを作成します。
ステップ 6 新しく作成されたアップグレード ディレクトリに移動します。
ステップ 7 Secure Copy Protocol を使用して、cmx_upgrade.sh スクリプトとこれに関連する.cmx ファイルの両方を、既存の 10.1 インストール済み環境のアップグレード フォルダに転送します。
scp username@hostname_or_IP:/Users/username/Downloads/<CISCO_CMX$$$.cmx>.
(注) コマンドの末尾には、必ずスペースとピリオドを入力してください。
ステップ 8 スクリプトと.cmx ファイルの両方を、ルート ユーザとして実行できることを確認します。
ステップ 9 CLI プロンプトに対して以下のコマンドを入力し、アップグレード スクリプトを実行します。
./cmx_upgrade.sh <CISCO_CMX$$$.cmx>
Cisco CMX 10.2 ユーザ インターフェイスの [System] タブを使用して、Cisco CMX サービスのステータスを含め、システム全体の正常性を確認します。
[System] タブには、次の 4 つのサブタブがあります。
[System] タブの [Dashboard] で、各 Cisco MSE/CMX ノードのサービス、メモリ、CPU のすべてが正常な状態(緑色)であり、ノードごとに少なくとも 1 つの Cisco WLC がアクティブになっていることを確認します。