リリース ノートについて

Cisco DNA Spaces:コネクタ の最新バージョンを使用することを推奨します。

このリリースノートでは、新機能と変更点、Cisco DNA Spaces:コネクタ の最新バージョンへのアップグレード手順、および各リリースの未解決の不具合と解決済みの不具合について説明します。特に断りのない限り、このドキュメントでは、Cisco DNA Spaces:コネクタコネクタ と表記します。


(注)  

この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このドキュメントセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザインターフェイスにハードコードされている言語、基準ドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。


Cisco DNA Spaces:コネクタ の概要

Cisco DNA Spaces:コネクタ(このドキュメントでは以降すべての参照箇所で コネクタ と呼びます)は、各 コントローラ がクライアント情報を失わずにクライアントデータを送信できるようにすることで、Cisco DNA Spaces が複数の コントローラ およびスイッチと効率的に通信できるようにします。

コネクタ は、コントローラ、アクセスポイント(AP)、およびスイッチから効率的にデータを収集して集約し、集約したデータを Cisco DNA Spaces に送信します。コネクタ アーキテクチャでは、複数の コントローラ、AP、およびスイッチが単一のポイント(コネクタ)を介して Cisco DNA Spaces に接続できます。単一の コネクタ は、シスコ ワイヤレス コントローラCisco Catalyst 9800 シリーズ ワイヤレス コントローラ、および Cisco Catalyst 9300/9400 シリーズ スイッチ に同時に接続できます。


(注)  

このドキュメントでは、コントローラ という用語を次を指すものとして使用しています。詳細については、「互換性マトリクス」を参照してください。

  • シスコ ワイヤレス コントローラCisco DNA Spaces ダッシュボードに WLC AireOS として表示)

  • Cisco Catalyst 9800 シリーズ ワイヤレス コントローラCisco DNA Spaces ダッシュボードに Catalyst WLC として表示)

  • Cisco Embedded Wireless Controller on Catalyst Access Points(Cisco EWC-AP)


コネクタ はデータを HTTPS 経由で Cisco DNA Spaces に送信します。データはプロキシを介してルーティングすることもできます。


(注)  

コネクタ の最新バージョンへのアップグレードを推奨します。


2.3.1 の新機能

  • コネクタ は、Hyper-V インスタンスとして展開できるようになりました。仮想ハードディスク(VHDX)イメージは、cisco.com からダウンロードできます。詳細については、「Hyper-V のダウンロードと展開」を参照してください。

  • セキュリティ脆弱性の強化。

推奨される展開アーキテクチャ

Cisco DNA Spaces:コネクタ の推奨される展開アーキテクチャは次のとおりです。

  • 仮想マシンのサイズ(vCPU):2

  • RAM:4 GB

  • ハードディスク:60 GB

  • 1 秒あたりの NMSP メッセージ数:10,500

  • AP 数:12,500

  • クライアント数:350,000

  • 必要な最小帯域幅:4 Mbps(5,000 AP、60,000 クライアント)。


    (注)  

    キャプティブポータルを使用している場合は、バッファに加えて 30 Mbps 以上の帯域幅を推奨します。この帯域幅により、キャプティブポータルを Cisco DNA Spaces からロードする際のエンドユーザ エクスペリエンスが向上します。


Cisco DNA Spaces:コネクタ の互換性マトリクス

ハードウェアまたはアプリケーション名

Cisco DNA Spaces:コネクタ のサポート

シスコ ワイヤレス コントローラ
  • 8.5

  • 8.8

  • 8.9

  • 8.10

(注)   

リストに表示されている各リリースの最新のソフトウェアまたはメンテナンスリリースバージョンを使用します。

Cisco Catalyst 9800 シリーズ ワイヤレス コントローラ
  • 16.12.4

  • 16.12.4a

  • 16.12.5

  • 17.3.1

  • 17.3.3

  • 17.4.x

  • 17.5.x

  • 17.6.1

(注)   

リストに表示されている各リリースの最新のソフトウェアバージョンまたはメンテナンスリリースを使用します。

Cisco Embedded Wireless Controller on Catalyst Access Points(Cisco EWC-AP)

次のバージョンがサポートされます。
  • 16.12.5

  • 17.3.1

  • 17.3.2a、

  • 17.3.3

  • 17.3.4

  • 17.4.1

  • 17.5.1

  • 17.6.1

(注)   

リストに表示されている各リリースの最新のソフトウェアバージョンまたはメンテナンスリリースを使用します。

次のアクセスポイントがサポートされます。

  • Cisco Aironet 9115 シリーズ アクセスポイント

  • Cisco Aironet 9117 シリーズ アクセスポイント

  • Cisco Aironet 9120 シリーズ アクセスポイント

  • Cisco Aironet 9130 シリーズ アクセスポイント

Cisco Catalyst 9300/9400 シリーズ スイッチ

サポートされているバージョンは 17.3.1 以降です。

Cisco Psrime Infrastructure

Cisco DNA Center

Cisco DNA Spaces:IoT サービス

  • Cisco Catalyst 9800 シリーズ ワイヤレス コントローラ リリース 17.3.1 以降でサポート

  • シスコ ワイヤレス コントローラ ではサポート対象外

  • Cisco Embedded Wireless Controller on Catalyst Access Points(Cisco EWC-AP) ではサポート対象外

OpenRoaming

  • Cisco Catalyst 9800 シリーズ ワイヤレス コントローラ リリース 16.12 以降でサポート

  • シスコ ワイヤレス コントローラ 8.3 以降でサポート

Cisco FastLocateコントローラ でサポート

  • シスコ ワイヤレス コントローラ リリース 8.1.123.0 でサポート

  • Cisco Catalyst 9800 シリーズ ワイヤレス コントローラ のすべてのリリースでサポート

Cisco HyperLocation の コントローラ でサポート

  • シスコ ワイヤレス コントローラ でサポート

  • Cisco Catalyst 9800 シリーズ ワイヤレス コントローラ でサポート

コネクタのアクティブ/アクティブ

  • Cisco Embedded Wireless Controller on Catalyst Access Points(Cisco EWC-AP) ではサポート対象外

  • Cisco Catalyst 9800 シリーズ ワイヤレス コントローラ でサポート

  • シスコ ワイヤレス コントローラ でサポート

テスト済みの VMware 環境

  • VMware ESXi:6.5.0 Update 2(ビルド 13004031)、6.7.0 Update 2(ビルド 13006603)、6.7.0 Update 3(ビルド 16316930)

  • VMware vSphere クライアントバージョン 6.7.0

  • VMware vCenter サーバアプライアンス 6.7.0

テスト済みプロキシ

  • Squid プロキシ

    • 転送専用モード(SSL トンネリング)

    • Squid-in-the-Middle モード(傍受機能を使用した SSL トンネリング)

  • McAfee

  • Cisco Web セキュリティアプライアンス

Cisco FastLocate のテスト済みアクセスポイント

  • Cisco Aironet 2800 シリーズ アクセス ポイント

  • Cisco Aironet 3800 シリーズ アクセス ポイント

  • Cisco Aironet 4800 シリーズ アクセス ポイント

Cisco FastLocate のテスト済みアクセスポイント(Wi-Fi 6)

  • Cisco Aironet 9120 シリーズ アクセスポイント

  • Cisco Aironet 9130 シリーズ アクセスポイント

Cisco Hyperlocation のテスト済みアクセスポイント

  • Cisco Aironet 3700 シリーズ アクセスポイント(HyperLocation アンテナが必要)

  • Cisco Aironet 4800 シリーズ アクセス ポイント

コネクタの最小要件およびサイジング

  • 2 vCPU

  • 4 GB RAM

  • 60 GB ハードディスク

Cisco DNA Spaces:コネクタ Docker のアップグレード

コネクタ GUI から コネクタ Docker を最新バージョンにアップグレードできます。アップグレードリンクは、新しいアップグレードイメージが使用可能な場合にのみ表示されることにご注意ください。


(注)  

この手順では、コネクタ OVA はアップグレードされません。


図 1. コネクタ 上の Docker アップグレードリンク

Cisco DNA Spaces ダッシュボードから コネクタ Docker を最新バージョンにアップグレードすることもできます。アップグレードリンクは、新しいアップグレードイメージが使用可能な場合にのみ表示されます。

図 2. Docker アップグレードリンクは、新しいイメージが使用可能な場合にのみ表示される

アップグレードパス

次の表は HTML 形式で表示するのが最適です。

表 1. アップグレードパス

リリース番号

リリース名

このリリースへのアップグレード

推奨事項

リリース 2.3.1

cisco-dna-spaces-connector-2.3.478.ova

cisco-dna-spaces-connector-2.3.495.ova

cisco-dna-spaces-connector-2.3.478.connector

cisco-dna-spaces-connector-2.3.495.connector

OS レベルでセキュリティパッチを取得するには、OVA アップグレードが必要です。

リリース 2.3

cisco-dna-spaces-connector-2.3.462.ova

cisco-dna-spaces-connector-2.3.478.ova

cisco-dna-spaces-connector-2.2.462.connector

cisco-dna-spaces-connector-2.3.478.connector

OS レベルでセキュリティパッチを取得するには、OVA アップグレードが必要です。

リリース 2.2

cisco-dna-spaces-connector-2.2.295.connector

cisco-dna-spaces-connector-2.3.478.connector

OS レベルでセキュリティパッチを取得するには、OVA アップグレードが必要です。

cisco-dna-spaces-connector-2.2.295.ova

cisco-dna-spaces-connector-2.3.478.ova

OS レベルでセキュリティパッチを取得するには、OVA アップグレードが必要です。

延期中のリリース 2.1.1

cisco-dna-spaces-connector-2.1.1.connector

cisco-dna-spaces-connector-2.3.478.connector

OS セキュリティ修正により、2.1.1 から 2.3 へのアップグレードが可能

cisco-dna-spaces-connector-2.1.1.ova

延期中のリリース 2.0

cisco-dna-spaces-connector-2.0.connector

アップグレードはサポートされていません。新しいコネクタを展開して、同じトークンを使用することはできます。

cisco-dna-spaces-connector-2.0.ova

延期中のリリース 1.0

cisco-dna-spaces-connector-1.0.188.connector

cisco-dna-spaces-connector1.0.188.ova

コネクタ OVA の 2.3 から 2.3.1 へのアップグレード

このタスクでは、Cisco DNA Spaces:コネクタ を OVA バージョン 2.3 から 2.3.1 にアップグレードする方法を示します。

手順


ステップ 1

cisco.com からコネクタ 2.3.1 をダウンロードします。

ステップ 2

Cisco DNA Spaces:コネクタ マシンに、ダウンロードしたファイルをコピーします。

ステップ 3

コネクタ コマンドラインにログインします。

ステップ 4

connectorctl upgrade <<upgrade_file_name>>

このコマンドは、OVA アップグレードプロセスを開始します。

dnasadmin ユーザが作成されました。

ステップ 5

プロンプトが表示されたら、新しく作成された dnasadmin ユーザのパスワードを設定します。

ステップ 6

アップグレードが完了するまで数分間待ちます。

ステップ 7

アップグレードが完了したら、dnasadmin ユーザとして コネクタ にログインします。



(注)  

  • コネクタ がアップグレード前と同じ状態で実行されていることを確認します。

  • CSCvr74830 では、アップグレード中に表示される 2 つの既知のエラーを無視できます。


注意事項

次のセクションでは、Cisco DNA Spaces:コネクタ に関する未解決および解決済みの不具合について情報を提供します。

Cisco Bug Search Tool

警告では製品の予期しない動作について説明します。「未解決の不具合」セクションには、現在のリリースに適用され、以前のリリースにも適用されている可能性のある未解決の不具合が記載されています。これまでのリリースで未解決で、まだ解決されていない不具合は、解決されるまで、今後のすべてのリリースに適用されます。

https://tools.cisco.com/bugsearch/ にある Bug Search Tool(BST)は、Bug Toolkit のオンライン後継製品です。BST は、ネットワーク リスク管理およびデバイスのトラブルシューティングにおいて効率性を向上させるように設計されています。BST を使用すると、パートナーとお客様は製品、リリース、キーワードに基づいてソフトウェアのバグを検索し、バグ詳細、製品、バージョンなどの主要データを集約することができます。このツールでは、クレデンシャルに基づいてバグをフィルタし、検索入力に関する外部および内部のバグ ビューを提供することもできます。

Cisco Bug Search Tool の効果的な使用方法(バグに関する電子メールアラートの設定方法、バグや検索の保存方法など)については、Bug Search Tool and FAQs ページを参照してください。

2.3.1 で未解決の不具合

表 2. 不具合

不具合

説明

CSCvr74830

アップグレード中、コネクタのインストール時にエラーメッセージが表示されます。

CSCvt29826

コネクタで生成された証明書のキータイプが ECDSA の場合、IPSec が有効な AAA は機能しません。

2.3.1 で解決済みの不具合

表 3. 不具合

不具合

説明

CSCvx40536

Cisco DNA Spaces:コネクタ を最新の CentOS バージョンにアップグレードする必要があります。

CSCvx40569

コネクタ を最新の nginx バージョンにアップグレードする必要があります。

CSCvy62400

サードパーティ認証局(CA)またはデバイス証明書から Web 管理者の証明書をインポートできません。

よくある質問

どのようなブラウザがテスト済みですか。

Cisco DNA Spaces:コネクタ は、次のブラウザでテスト済みです。

  • Google Chrome

どのようなプロキシが Cisco DNA Spaces:コネクタ でテスト済みですか。

次のプロキシは、Cisco DNA Spaces:コネクタ でテスト済みです。

  • Squid プロキシ

    • 転送専用モード(SSL トンネリング)

    • Squid-in-the-Middle モード(傍受機能を使用した SSL トンネリング)


    (注)  

    Squid-in-the-Middle モードで Squid プロキシを使用する場合、WebSocket ドメインの傍受機能を無効にする必要があります。「ssl_bump bump all」セクションの前の Squid 設定ファイルに、次の行を追加します。

    • acl websocket_sites ssl::server_name .location-data.cisco.com

    • acl websocket_sites ssl::server_name .dms.cisco.com

    • ssl_bump splice websocket_sites


  • McAfee

  • Cisco Web セキュリティ アプライアンス

Cisco DNA Spaces:コネクタのトラブルシューティング

以下に、Cisco DNA Spaces:コネクタ で発生する可能性のあるトラブルシューティングシナリオの一部を示します。

フェールオーバー後に IoT サービス を再プロビジョニングする方法

このタスクでは、コネクタ のフェールオーバー後に Cisco DNA Spaces:IoT サービス を再プロビジョニングする方法について説明します。フェールオーバー後は、1 つの コネクタ だけがアクティブになります。アクティブな コネクタに対してこのタスクを実行することを確認します。(ステップ 3)

手順


ステップ 1

Cisco DNA Spaces ダッシュボードの左側ナビゲーションペインから、[Setup] > [Wireless Networks] の順に選択します。

ステップ 2

[Configure Spaces Connector] 領域で、[View Connectors]をクリックします。

図 3. View Connectors
ステップ 3

アクティブなコネクタ の 3 つのドットアイコンをクリックし、[Manage IoT Streams]を選択します。

図 4. Manage IoT Streams
ステップ 4

表示された [Manage IoT Streams] ウィンドウで、次の手順を実行します。

  1. [Manage Controller] 領域で、Cisco Catalyst 9800 シリーズ ワイヤレス コントローラ の 3 つのドットアイコンをクリックし、[Disable Stream] を選択します。

    ステータスが [Not Initiated]に変更されます。
  2. Cisco Catalyst 9800 シリーズ ワイヤレス コントローラ の 3 つのドットアイコンをもう一度クリックし、[Enable Stream]を選択します。

    図 5. コネクタ およびそれぞれのCisco Catalyst 9800 シリーズ ワイヤレス コントローラ の IoT ストリームの有効化
    AP とコネクタ の間の gRPC チャネルが再確立されます。
ステップ 5

Cisco Catalyst 9800 シリーズ ワイヤレス コントローラコネクタ の間のテレメトリを再度有効にするためには、コネクタ GUI から コネクタ を再起動します。

コネクタ は、Cisco DNA Spaces:IoT サービス のための テレメトリサブスクリプションをCisco Catalyst 9800 シリーズ ワイヤレス コントローラ で作成できるようになりました。

マニュアルの入手方法およびテクニカル サポート

ドキュメントの入手、Cisco Bug Search Tool(BST)の使用、サービス要求の送信、追加情報の収集の詳細については、『What's New in Cisco Product Documentation』を参照してください。

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