Cisco Jabber デスクトップ クライアントでユーザのデスクフォンを制御できるようにするには、ユーザのデバイスを作成するときに　[CTI からのデバイスの制御を許可（Allow Control of Device from CTI）] オプションを選択する必要があります。

デスクフォンのビデオ機能を使用すると、デスクフォンでのビデオ信号をラップトップに受信し、音声信号を受信することができます。クライアントが Jabber クライアントとの接続を確立するために、コンピュータ ポート経由でコンピュータをデスク フォンに物理的に接続します。この機能は、デスクフォンへのワイヤレス接続と共に使用することはできません。

（注）	ワイヤレス接続と有線接続の両方を使用できる場合、ワイヤレス接続が有線接続よりも優先されないように Microsoft Windows を設定します。詳細については、Microsoft の 『An explanation of the Automatic Metric feature for Internet Protocol routes』を参照してください。

まず、Cisco.com から Jabber デスクフォン ビデオ サービス インターフェイスをダウンロードし、インストールする必要があります。Jabber デスクフォン ビデオ サービス インターフェイスによって Cisco Discover Protocol（CDP）ドライバを提供します。CDP では、クライアントが次のことを実行できます。

• デスクフォンを検出します。

• Cisco Audio Session Tunnel (CAST) プロトコルを使用してデスクフォンへの接続を確立して維持します。

デスクフォン ビデオでの考慮事項

デスクフォン ビデオ機能を設定する前に、以下の考慮事項および制限事項を確認してください。

• CAST を使用して複数のビデオデバイスを接続することはできません。この機能では、組み込みのカメラと一緒にデスク フォンを使用することはできません。デスク フォンにローカル USB カメラがある場合は、この機能を使用する前に削除してください。

• CTI をサポートしていないデバイスでは、この機能を使用できません。

• BFCP プロトコルおよびデスクフォンのビデオを使用して、ビデオスクリーンの共有を両方使用することはできません。

• SCCP を使用するエンドポイントでビデオの受信のみを行うことはできません。SCCP エンドポイントでは、ビデオの送信と受信を行う必要があります。SCCP エンドポイントからビデオが送信されないインスタンスでは、コールが音声のみとなります。

• 7900 シリーズ電話機は、デスクフォンのビデオ機能に SCCP を使用する必要があります。7900 シリーズ電話機は、デスクフォンのビデオ機能に SIP を使用できません。

• デスクフォンのキーパッドからコールを開始した場合、コールはデスクフォンの音声コールとして開始されます。Jabber は、次にコールをビデオにエスカレーションします。したがって、エスカレーションをサポートしない H.323 エンドポイントなどのデバイスにはビデオ コールは発信できません。エスカレーションをサポートしていないデバイスでこの機能を使用するには、Jabber クライアントからのコールを開始します。

• ファームウェア バージョン SCCP45.9-2-1S を使用する Cisco Unified IP Phone には、互換性の問題があります。ファームウェアをバージョン SCCP 45.9-3-1 にアップグレードして、この機能を使用します。

• Symantec EndPoint Protection など、一部のアンチウイルスまたはファイアウォール アプリケーションによって受信 CDP パケットがブロックされます。このブロックは、デスクフォンのビデオを無効にします。受信 CDP パケットを許可するようにアンチウイルスまたはファイアウォール アプリケーションを設定します。

  この問題の詳細については、Symantec の技術文書『Cisco IP Phone version 7970 and Cisco Unified Video Advantage is Blocked by Network Threat Protection』を参照してください。

• Cisco Unified Communications Manager (Unified CM) の SIP トランク設定で [メディア ターミネーション ポイントが必須（Media Termination Point Required）] チェックボックスを選択しないでください。この設定では、デスクフォンのビデオが無効になります。

クライアントはビデオ レート アダプテーションを利用し、最適なビデオ品質をネゴシエートします。ビデオ レート アダプテーションは、ネットワークの状態に合わせてビデオ品質を動的に向上または低下させます。

ビデオ レート アダプテーションを使用するには、Cisco Unified Communications Manager で Real-Time Transport Control Protocol（RTCP）を有効にする必要があります。

（注）	ソフトフォン デバイスでは、デフォルトで RTCP が有効になっています。ただし、デスクフォン デバイスでは RTCP を有効にする必要があります。

ユーザをデバイスに関連付けると、ユーザにデバイスがプロビジョニングされます。

ユーザを作成し、デバイスに関連付けた後、それらのデバイスをリセットする必要があります。