この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
Cisco IP Phone の基本的なリセットを実行すると、電話機にエラーが発生している状態から復旧したり、各種の設定およびセキュリティ設定をリセットまたは復元したりすることができます。
次の表で、基本的なリセットの実行方法を説明します。電話機が起動した後は、これらのいずれかの操作で電話機をリセットできます。状況に応じて適切な操作を選択します。
操作 |
操作 |
説明 |
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電話機の再起動 |
アプリケーション ボタンを押し、[管理者設定(Admin Settings)] > [設定のリセット(Reset settings)] > [コールド リブート(Cold Reboot)] を選択します。 |
ユーザ セットアップおよびネットワーク セットアップに変更を加えていても、電話機がフラッシュ メモリに書き込んでいない場合は、以前に保存された設定にリセットされ、その後、電話機が再起動されます。 |
設定のリセット |
設定をリセットするには、アプリケーション ボタンを押し、[管理者設定(Admin Settings)] > [設定のリセット(Reset settings)] > [初期設定へのリセット(Factory Reset)] を選択します。 |
電話の設定を工場出荷時の初期状態に復元します。 |
ネットワーク内で送受信されるコールの音声品質を測定するために、Cisco IP Phone では隠匿イベントに基づいて次の統計メトリックを使用します。DSP は、音声パケット ストリーム内でフレーム損失の部分をマスクするために、隠蔽フレームを再生します。
フレーム損失率のメトリック:音声フレームの総数に対する隠蔽フレームの比率を示します。直近フレーム損失率は、3 秒ごとに計算されます。
フレーム損失発生秒数のメトリック:損失フレームが原因で DSP が隠蔽フレームを処理する場合の処理秒数を示します。深刻な「フレーム損失発生秒数」は、DSP が 5 % を超える隠蔽フレームを再生する秒数です。
(注) | フレーム損失率とフレーム損失発生秒数は、フレーム損失に基づいた主要な測定値です。フレーム損失率がゼロの場合は、IP ネットワークが損失なく時間どおりにフレームやパケットを配信していることを示しています。 |
[コール統計(Call Statistics)] 画面を使用して、Cisco IP Phone から音声品質メトリックにアクセスできます。また、[ストリームの統計(Streaming Statistics)] 画面を使用してリモートにアクセスすることもできます。
メトリックに大幅な変化が継続的に見られた場合は、次の表の一般的なトラブルシューティング情報を使用してください。
メトリックの変化 |
条件 |
---|---|
フレーム損失率とフレーム損失発生秒数が大幅に増加した |
パケット損失または高いジッターによるネットワーク障害。 |
フレーム損失率はほとんどゼロであるが、音声品質が悪い。 |
送信パケット(TxCnt)と受信パケット(RxCnt)のカウンタをチェックし、音声パケットが流れていることを確認します。 |
MOS LQK スコアが著しく減少 |
パケット損失または高いジッター レベルによるネットワーク障害。 フレーム損失率とフレーム損失発生秒数を照合して、パケット損失やジッターがないか確認してください。 |
MOS LQK スコアが著しく増加 |
(注) | 音声品質メトリックでは、ノイズや歪みは考慮されません。フレーム損失だけが考慮されます。 |
Cisco IP Phone をクリーニングするには、必ず乾いた柔らかい布で軽く電話機とスクリーンを拭いてください。液体や粉末を直接電話機に付けないでください。すべての非耐候性の電子機器と同様に、液体や粉末はコンポーネントを損傷し、障害を引き起こすことがあります。
電話機がスリープ モードになっているときは、スクリーンは空白で、選択ボタンは点灯しません。電話機がこの状態のときはスクリーンをクリーニングできますが、クリーニングを終了するまで電話機のスリープ状態が続くことがわかっている場合に限ります。
電話機では、更新または再起動の理由について、直近の 5 つまで保存します。電話機が工場出荷時のデフォルトにリセットされると、この情報は削除されます。
次の表に、Cisco IP Phone の再起動および更新の理由を説明します。
再起動は、IP Phone 画面または電話機 Web ユーザ インターフェースからパラメータ値を変更した際に、または同期を実行した際に行われます。 |
|
[情報(Info)] > [システムステータス(System Status)] ページの [再起動履歴(Reboot History)] セクションには、デバイス再起動履歴、直近 5 つの再起動日時、および再起動の理由が表示されます。各フィールドには、再起動の理由および再起動が発生した日時を示すタイム スタンプが表示されます。
Reboot Reason 1: [08/13/14 06:12:38] User Triggered Reboot Reason 2: [08/10/14 10:30:10] Provisioning Reboot Reason 3: [08/10/14 10:28:20] Upgrade
再起動履歴は時系列の逆順で表示されます。最新の再起動の理由が [再起動履歴1(Reboot Reason 1)] に表示されます。
再起動履歴は、 メニューの下にあります。電話機 Web ユーザ インターフェースと同様、再起動項目は [再起動履歴(Reboot History)] ウィンドウで時系列の逆順で表示されます。
再起動履歴はステータス ダンプ ファイル(http://<phone_IP_address>/admin/status.xml)に保存されます。
この例に示すように、このファイルのタグ Reboot_Reason_1 ~ Reboot_Reason_3 は、再起動履歴を格納します。
<Reboot_History> <Reboot_Reason_1>[08/10/14 14:03:43]Provisioning</Reboot_Reason_1> <Reboot_Reason_2>[08/10/14 13:58:15]Provisioning</Reboot_Reason_2> <Reboot_Reason_3>[08/10/14 12:08:58]Provisioning</Reboot_Reason_3> <Reboot_Reason_4> <Reboot_Reason_5> <Reboot_History/>
ネットワーク パフォーマンスを低下させるすべての要因によって Cisco IP Phone の音声とビデオの品質が影響を受ける可能性があり、場合によっては通話が切断されることもあります。ネットワーク速度低下の原因として、たとえば次のようなアクティビティがあります。
電話機への悪影響を減らしたり、なくしたりするには、電話機が使用されていない時間に管理上のネットワーク タスクをスケジュールするか、テストから電話機を除外してください。