常設チャットにおける高可用性の概要
現在のリリースから、常設チャット機能は高可用性に対応しています。IM and Presence Service ノードの障害またはテキスト会議(TC)サービスの障害時は、サービスによりホストされているすべての常設チャット ルームが自動的にバックアップ ノードの TC サービスによってホストされます。フェールオーバー後、Jabber クライアントはシームレスに常設チャットルームを使用し続けることができます。
高可用性の詳細については、Ciscoユニファイド コミュニケーション マネージャ のシステム設定ガイドから、プレゼンス冗長グループの設定に関する章を参照してください。
この例では、3 人のユーザ(A、B、C)と 3 つの IM and Presence Service ノード(1A、2A、1B)があります。ノード 1A と 1B は同じプレゼンス冗長グループの一部で、高可用性(HA)ペアを形成します。ユーザは、次のノードに割り当てられます。
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ユーザ A = ノード 1A
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ユーザ B = ノード 2A
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ユーザ C = ノード 1B
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ユーザ A、B、C はノード 1A にホストされているチャット ルームにいます。
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テキスト会議(TC)サービスがノード 1A で失敗します。
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IM and Presence Service 管理者は、手動フォールバックを開始します。
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ノード 1B は、HA の状態 [バックアップモードで実行中(Running in Backup Mode)] に遷移する前に、HA の状態 [フェールオーバー済み(重要なサービスは非実行)(Failed Over with Critical Services not Running)] に遷移します。
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HA フェールオーバー モデルに沿ってユーザ A が自動的にサインアウトし、バックアップ ノード 1B にサインインします。
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ユーザ B および C に変更はありませんが、ノード 2A でホストされているチャット ルームに引き続きメッセージを送信できます。
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ノード 1A はテイクバック中に移行して、ノード 2A は フォールバック中に移行します。
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ユーザ A はノード 1B からサインアウトします。ユーザ B および C は常設チャット ルームを使用し、フォールバックが発生したらルームはノード 1A に戻ります。
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ノード 1B は、HA の状態 [テイクバック中(Taking Back)] から [正常(Normal)] に遷移し、そのピア ノード ルームをアンロードします。
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ノード 1A は、HA の状態 [フェールオーバー中(Failing Over)] から [正常(Normal)] に遷移し、pubalias.cisco.com に関連付けられているルームをリロードします。
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ユーザ A はノード 1A に再度サインインし、常設チャット ルームに入り、引き続きメッセージを読んだりルームに送信したりできます。
機能 |
制約事項 |
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匿名ルームでのチャット |
Cisco Jabber 経由でチャットを展開する場合(グループ チャットまたは常設チャットのいずれか)は、[グループチャットとパーシステントチャットの設定(Group Chat and Persistent Chat Settings)] ウィンドウで [デフォルトで、ルームは匿名です(Rooms are anonymous by default)] および [ルームのオーナーは、ルームを匿名にするかどうかを変更できます(Room owners can change whether or not rooms are anonymous)] オプションが選択されていないことを確認してください。いずれかのチェックボックスをオンにすると、チャットは失敗します。 |