トランクの設定

SIP トランクの概要

コール制御シグナリング用に SIP を展開する場合、SIP ゲートウェイ、SIP プロキシ サーバ、Unified Communications アプリケーション、会議ブリッジ、リモート クラスタ、または Session Management Edition などの外部デバイスに Cisco Unified Communications Manager を接続するための SIP トランクを設定します。

Cisco Unified CM Administration の内部では、[SIPトランクの設定(SIP Trunk Configuration)] ウィンドウに、Cisco Unified Communications Manager が SIP コールの管理に使用する SIP シグナリング設定が含まれています。

1 つの SIP トランクに、IPv4 または IPv6 のアドレッシング、完全修飾ドメイン名、または単一の DNS SRV レコードを使用して、最大 16 個の異なる宛先アドレスを割り当てることができます。

SIP トランクの前提条件

SIP トランクを設定する前に、次の操作を実行してください。

  • トランク接続を理解できるようにネットワークトポロジを計画します。

  • トランクを接続するデバイスと、それらのデバイスが SIP を実装する方法を理解していることを確認します。

  • トランク用に設定されたデバイスプールがあることを確認してください。

  • トランクに IPv6 を導入する場合は、クラスタ全体のエンタープライズパラメータを使用して、またはトランクに適用できる共通デバイス設定を使用して、トランクのアドレッシングプリファレンスを設定する必要があります。

  • トランクを使用するアプリケーションと SIP 相互運用性の問題がある場合は、デフォルトの SIP 正規化または透明性スクリプトのいずれかを使用する必要がある場合があります。デフォルトのスクリプトのいずれも要件に合わない場合は、独自のスクリプトを作成できます。カスタマイズされた SIP 正規化および透過性スクリプトの作成の詳細については、『Cisco Unified Communications Manager 機能設定ガイド』を参照してください。

SIP トランクの設定タスクフロー

SIP トランクを設定するには、次のタスクを実行します。

手順

  コマンドまたはアクション 目的
ステップ 1

SIP プロファイルの設定

SIP トランクに適用する共通の SIP 設定を行います。

ステップ 2

SIP トランク セキュリティ プロファイルの設定

TLS シグナリングまたはダイジェスト認証などのセキュリティ設定を使用して、セキュリティ プロファイルを設定します。

ステップ 3

SIP トランクの設定

SIP トランクをセットアップして、そのトランクに SIP プロファイルとセキュリティ プロファイルを適用します。

SIP プロファイルの設定

共通 SIP 設定を使用して SIP プロファイルを設定するには、この手順を使用します。設定した SIP プロファイルは、このプロファイルを使用する SIP デバイスおよびトランクに割り当てることができます。

手順


ステップ 1

Cisco Unified CM Administration から、[デバイス(Device)] > [デバイスの設定(Device Settings)] > [SIPプロファイル(SIP Profile)] を選択します。

ステップ 2

次のいずれかの手順を実行します。

  • 既存のプロファイルを編集するには、[検索(Find)]をクリックし、SIP プロファイルを選択して既存のプロファイルを編集します。
  • 新しいプロファイルを作成するには、[新規追加(Add New)] をクリックします。
ステップ 3

SIP 電話とトランクで IPv4 と IPv6 のスタックをサポートする場合は、[ANATの有効化(Enable ANAT)] チェックボックスをオンにします。

ステップ 4

SDP の相互運用性を解決するために SDP 透過性プロファイルを割り当てる場合は、[SDP透過性プロファイル(SDP Transparency Profile)] ドロップダウンリストから割り当てます。

ステップ 5

SIP の相互運用性の問題を解決するために正規化スクリプトまたは透過性スクリプトを割り当てる場合は、[正規化スクリプト(Normalization Script)] ドロップダウンリストからスクリプトを選択します。

ステップ 6

(任意) Cisco Unified Border Element 全体にコールをルーティングする必要がある場合は、グローバル ダイヤル プラン レプリケーションの導入環境向けに、[ILS学習送信先ルート文字列を送信(Send ILS Learned Destination Route String)] チェックボックスをオンにします。

ステップ 7

[SIPプロファイルの設定(SIP Profile Configuration)] ウィンドウで、残りのフィールドを入力します。 フィールドとその設定オプションの詳細については、オンライン ヘルプを参照してください。

ステップ 8

[保存(Save)] をクリックします。


SIP トランク セキュリティ プロファイルの設定

ダイジェスト認証や TLS シグナリング暗号化などのセキュリティ設定を使用して、SIP トランクのセキュリティ プロファイルを設定します。プロファイルを SIP トランクに割り当てると、トランクはセキュリティプロファイルの設定を取得します。


(注)  

SIP トランクに SIP トランクのセキュリティ プロファイルを割り当てない場合、Cisco Unified Communications Manager は、デフォルトで非セキュアプロファイルを割り当てます。

手順


ステップ 1

Cisco Unified CM Administration から、[システム(System)] > [セキュリティ(Security)] > [SIPトランクのセキュリティプロファイル(SIP Trunk Security Profile)] を選択します。

ステップ 2

[新規追加(Add New)] をクリックします。

ステップ 3

TLS を使用した SIP シグナリング暗号化を有効化するには、次の手順を実行します。

  1. [デバイスのセキュリティモード(Device Security Mode)] ドロップダウンリストから、[暗号化(Encrypted)] を選択します。

  2. [着信転送タイプ(Incoming Transport Type)] および [発信転送タイプ(Outgoing Transport Type)] のドロップダウンリストから、[TLS] を選択します。

  3. デバイスの認証用に、[X.509 のサブジェクト名(X.509 Subject Name)] フィールドに X.509 証明書のサブジェクト名を入力します。

  4. [着信ポート(Incoming Port)] フィールドに、TLS リクエストを受信するポートを入力します。TLS のデフォルトは 5061 です。

ステップ 4

ダイジェスト認証を有効にするには、次の内容を実行します。

  1. [ダイジェスト認証を有効化(Enable Digest Authentication)] チェックボックスをオンにします。

  2. システムが新しいナンスを生成するまでの時間(秒数)を [ナンス有効時間(Nonce Validity Time)] に入力します。デフォルトは 600(10 分)です。

  3. アプリケーションのダイジェスト認証を有効にするには、[アプリケーションレベル認証を有効化(Enable Application Level Authorization)] チェックボックスをオンにします。

ステップ 5

[SIP トランク セキュリティ プロファイルの設定(SIP Trunk Security Profile Configuration)] ウィンドウで追加フィールドを設定します。フィールドとその設定オプションの詳細については、オンライン ヘルプを参照してください。

ステップ 6

[保存(Save)] をクリックします。

(注)   
トランクが設定を使用できるように、[トランクの設定(Trunk Configuration)] ウィンドウで、このプロファイルをトランクに割り当てる必要があります。

SIP トランクの設定

SIP トランクを設定するには、この手順を使用します。1 つの SIP トランクには最大 16 個の宛先アドレスを割り当てることができます。

手順


ステップ 1

Cisco Unified CM Administration から、[デバイス(Device)] > [トランク(Trunk)] を選択します。

ステップ 2

[新規追加(Add New)] をクリックします。

ステップ 3

[トランクタイプ(Trunk Type)] ドロップダウンリストから [SIPトランク(SIP Trunk)] を選択します。

ステップ 4

[プロトコルタイプ(Protocol Type)] ドロップダウンリストから、導入環境に適した SIP トランクのタイプを選択し、[次へ(Next)] をクリックします。

  • [なし(None)](デフォルト)
  • コール制御検出
  • [クラスタ間のエクステンション モビリティ(Extension Mobility Cross Cluster)]
  • [Cisco Intercompany Media Engine]
  • [IP マルチメディア システム サービス コントロール(IP Multimedia System Service Control)]
ステップ 5

(オプション)このトランクに共通デバイス設定を適用する場合は、ドロップダウンリストから設定を選択します。

ステップ 6

暗号化されたメディアをトランクを介して送信する場合は、[SRTPを許可(SRTP Allowed)] チェックボックスをオンにします。

ステップ 7

すべてのクラスタ ノードに対してトランクを有効化する場合は、[すべてのアクティブなUnified CMノードで実行(Run on All Active Unified CM Nodes)] チェックボックスをオンにします。

ステップ 8

SIP トランクの宛先アドレスを設定します。

  1. [宛先アドレス(Destination Address)] テキストボックスに、トランクに接続するサーバまたはエンドポイントの IPv4 アドレス、完全修飾ドメイン名、または DNS SRV レコードを入力します。

  2. トランクがデュアル スタック トランクの場合は、[宛先アドレス IPv6(Destination Address IPv6)] テキスト ボックスに、トランクに接続するサーバーまたはエンドポイントの IPv6 アドレス、完全修飾ドメイン名、または DNS SRV レコードを入力します。

  3. 宛先が DNS SRV レコードの場合は、[宛先アドレスは SRV(Destination Address is an SRV)] チェック ボックスをオンにします。

  4. 接続先を追加するには、[+] をクリックします。

ステップ 9

[SIP トランク セキュリティプロファイル(SIP Trunk Security Profile)] ドロップダウンリスト ボックスから、このトランクに SIP トランク セキュリティプロファイルを割り当てます。このオプションを選択しない場合は、非セキュアプロファイルが割り当てられます。

ステップ 10

[SIPプロファイル(SIP Profile)] ドロップダウンリストから、SIP プロファイルを割り当てます。

ステップ 11

(任意) この SIP トランクに正規化スクリプトを割り当てる場合は、[正規化スクリプト(Normalization Script)] ドロップダウンリストから、割り当てるスクリプトを選択します。

ステップ 12

[Trunk Configuration] ウィンドウのその他のフィールドを設定します。 フィールドとその設定オプションの詳細については、オンライン ヘルプを参照してください。

ステップ 13

[保存(Save)] をクリックします。


SIP トランクの連携動作および制限

特長

説明

同じ宛先に対する複数のセキュアな SIP トランク

リリース 12.5(1) では、Cisco Unified Communications Manager は、同じ宛先 IP アドレスと宛先ポート番号に対する複数のセキュア SIP トランクの設定をサポートします。これには、以下の新しい機能や利点があります。

  • 帯域幅の最適化:緊急コール用に帯域幅が制限されないルートを提供します。

  • 特定のリージョンまたはコーリングサーチスペースの設定に基づく選択的ルーティング

SIP 180 Ringing を受信すると、Unified Communications Manager は、SIP-UPDATE メッセージを送信します

「UPDATE」値がコールフローでサポートされている場合、SIP トランクは、「183 Session Progress」の後に「180 Ringing」を受信すると、「UPDATE」SIP メッセージを送信します。

BFCP を使用したプレゼンテーション共有

シスコのエンドポイント向けにプレゼンテーション共有を導入する場合は、すべての中継 SIP トランクの SIP プロファイルで [BFCPを使用したプレゼンテーション共有を許可(Allow Presentation Sharing with BFCP)] チェックボックスがオンになっていることを確認します。

(注)   
サードパーティ SIP エンドポイントの場合は、[電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウでも同じチェックボックスがオンになっていることを確認してください。

IX チャネル

iX メディア チャネルを導入する場合は、すべての中継 SIP トランクでて使用される SIP プロファイルで [iXアプリケーションメディアを許可(Allow iX Application Media)] チェックボックスがオンになっていることを確認します。

(注)   
暗号化された iX チャネルの詳細については、『Cisco Unified Communications Manager セキュリティガイド』を参照してください。

90 日間の評価ライセンス

90 日の評価期間を使用して実行している間、セキュア SIP トランクを導入することはできません。セキュア SIP トランクを導入するには、製品登録トークンで [エクスポート管理された機能を許可(Allow export-controlled functionality)] を選択した Smart Software Manager アカウントにシステムを登録してある必要があり ます。

H.323 トランクの概要

H.323 を導入している場合は、H.323 トランクがリモート クラスタと、ゲートウェイなどのその他の H.323 デバイスに接続を提供します。H.323 トランクは、Unified Communications Manager がクラスタ内通信でサポートするオーディオ コーデックおよびビデオ コーデックのほとんどをサポートします。ただし、広帯域オーディオおよび広帯域ビデオについてはサポートしません。H.323 トランクは、コール制御シグナリング用に H.225 プロトコルを使用し、メディア シグナリング用に H.245 プロトコルを使用します。

Cisco Unified CM Administration で、クラスタ間トランク(ゲートキーパー非制御)トランク タイプとプロトコル オプションを使用して H.323 トランクを設定できます。

非ゲートキーパー H.323 導入環境の場合は、Unified Communications Manager が IP WAN 経由でコールできるように、リモート クラスタ内の各デバイスプールに個別のクラスタ間トランクを設定する必要があります。クラスタ間トランクは、リモート デバイスの IPv4 アドレスまたはホスト名を静的に指定します。

単一のトランクには最大 16 件の宛先アドレスを設定できます。

クラスタ間トランク

2 つのリモート クラスタ間にクラスタ間トランク接続を設定する場合は、一方のトランクが使用する宛先アドレスがリモート クラスタのトランクが使用するコール処理ノードと一致するように、クラスタごとにクラスタ間トランクを設定し、トランク設定を一致させる必要があります。次に例を示します。

  • リモート クラスタ トランクが [すべてのアクティブ ノードで実行(Run on all Active Nodes)] を使用する:リモート クラスタ トランクは、コール処理とロード バランシングにすべてのノードを使用します。ローカルクラスタ内から始まるローカルクラスタ間トランクでは、リモート クラスタ内の各サーバの IP アドレスまたはホスト名を追加します。

  • リモート クラスタで [すべてのアクティブノードで実行(Run on all Active Nodes)] を使用しない:リモート クラスタ トランクは、コール処理およびロード バランシング用にトランクのデバイスプールに割り当てられた Unified Communications Manager グループのサーバを使用します。ローカルのクラスタ間トランク設定では、リモート クラスタ トランクのデバイスプールで使用される Unified Communications Manager グループから各ノードの IP アドレスまたはホスト名を追加する必要があります。

セキュアなトランク

H.323 トランクのセキュアなシグナリングを設定するには、トランクに IPSec を設定する必要があります。詳細については、『Cisco Unified Communications Manager セキュリティガイド』を参照してください。メディア暗号化を許可するようにトランクを設定するには、[トランクの設定(Trunk Configuration)] ウィンドウで [SRTP を許可する(SRTP allowed)] チェックボックスをオンにします。


(注)  

ゲートキーパーは今では広く使用されていませんが、ゲートキーパー制御のトランクを使用するように H.323 導入を設定することもできます。ゲートキーパー制御のトランクを設定する方法の詳細については、『Cisco Unified Communications Manager リリース 10.0(1) アドミニストレーション ガイド』を参照してください。

H.323 トランクの前提条件

H.323 導入トポロジを計画します。クラスタ間トランクの場合は、対応するリモートクラスタトランクがコール処理とロードバランシングにどのサーバを使用するかを明確化します。リモートクラスタ内のトランクによって使用される各コール処理サーバに接続するように、ローカルクラスタ間トランクを設定する必要があります。

トランクでのロードバランシングのためにトランクデバイスプールに割り当てられた Cisco Unified Communications Manager を使用している場合は、「デバイスプールのコア設定の設定タスクフロー」セクションの設定を実行します。

H.323 トランクの設定

H.323 を導入したトランクを設定するには、次の手順を使用します。

手順


ステップ 1

Cisco Unified CM Administration から、[デバイス(Device)] > [トランク(Trunk)] を選択します。

ステップ 2

[新規追加(Add New)] をクリックします。

ステップ 3

[トランクタイプ(Trunk Type)] ドロップダウンリスト ボックスから、[クラスタ間トランク(ゲートキーバー制御なし)(Inter-Cluster Trunk (Non-Gatekeeper Controlled))] を選択します。

ステップ 4

[プロトコル(Protocol)] ドロップダウンリスト ボックスから、[クラスタ間トランク(Inter-Cluster Trunk)] を選択します。

ステップ 5

[デバイス名(Device Name)] テキストボックスに、トランクの一意の識別子を入力します。

ステップ 6

[デバイスプール(Device Pool)] ドロップダウンリスト ボックスから、このトランクに設定したデバイスプールを選択します。

ステップ 7

このトランクの処理のためにローカルクラスタのすべてのノードを使用するには、[すべてのアクティブな Unified CMノードで実行する(Run on all Active Unified CM Nodes)] チェックボックスをオンにします。

ステップ 8

暗号化されたメディアをトランクで許可するには、[SRTPの許可(SRTP Allowed)] チェックボックスをオンにします。

ステップ 9

H.235 パススルーを設定するには、[H.235パススルーを許可(H.235 Pass Through Allowed)] チェックボックスをオンにします。

ステップ 10

[リモートのCisco Unified CM情報(Remote Cisco Unified Communications Manager Information)] セクションで、このトランクの接続先のリモートサーバごとに 1 つの IP アドレスまたはホスト名を入力します。