コール転送の概要
転送機能を使用すると、接続されているコールを自分の電話機から別の番号へリダイレクトできます。コール転送後にコールは切断され、転送されたコールが新しいコール接続として確立されます。
次に各種コール転送について説明します。
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打診転送とブラインド転送:打診転送では、コールに応答した転送先電話のユーザに打診した後で、転送元電話のユーザが発信者を転送先アドレスにリダイレクトできます。つまり、転送元電話のユーザは、転送先電話のユーザがコールに応答するまで、そのコールに接続した状態になります。ブラインド転送では、転送元電話のユーザが発信者を接続先回線に接続してから、転送先がコールに応答します。
ほとんどの電話機では、転送にハードキーまたはソフトキーを使用します。打診転送とブラインド転送のいずれでも、個別の設定は不要です。この 2 種類の転送の違いは、転送元のユーザが [転送(Transfer)] ボタンを 2 回目に押す時点です。打診転送では、転送先が応答した後で転送元のユーザが [転送(Transfer)] ボタンを押しますが、ブラインド転送では、転送先が応答する前に転送元のユーザが [転送(Transfer)] ボタンを押します。
SCCP が開始したブラインド転送の場合、Cisco Unified Communications Manager では、転送されたユーザに対する呼出音の形でコールの進行状況が示されます。
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オンフック転送:このタイプのコール転送では、ユーザが [転送(Trnsfer)] ソフトキーを押し、コール転送先の番号をダイヤルし、[転送(Trnsfer)] ソフトキーを再度押すか、またはオンフック状態にすると、転送操作が完了します。[オンフック転送(Transfer On-Hook)] サービス パラメータを [はい(True)] に設定する必要があります。このサービス パラメータは、ユーザが転送操作の開始後にオンフックにした場合にコール転送が完了するかどうかを決定します。
オンフック転送オプションは打診転送とブラインド転送の両方で使用されます。
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直接転送:このタイプの転送では、ユーザが確立されている 2 つのコール(保留中のコールまたは接続状態のコール)を結合して 1 つのコールにし、開始者を転送から削除できます。直接転送では、打診コールが開始されたり、アクティブなコールが保留になったりすることはありません。ユーザは、確立されている 2 つのコールを結合して開始者を削除するときには [D 転送(DirTrfr)] ソフトキーを使用します。