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このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
APIC-EM コントローラでは、一元化されたシステムによりネットワーク トラフィックを管理します。輻輳したネットワークにおいても、通信を維持するための帯域幅を常に確保できます。Cisco Unified Communications Manager は、SIP メディア フローの管理に APIC-EM コントローラを使用するように設定できるため、次の利点が得られます。
QoS 管理の一元化により、DSCP 値を割り当てるためのエンドポイントが不要になります。
メディア フローごとに異なる QoS 処理を適用できます。たとえば、ネットワーク帯域幅が低い場合でも、基本的な音声通信が常に維持されるように、音声をビデオより優先させることができます。
SIP プロファイルの外部 QoS の設定により、ユーザが APIC-EM を使用する対象を設定できます。たとえば、Cisco Jabber ユーザは APIC-EM を使用してメディア フローを管理し、一方で Cisco Unified IP Phone ユーザは Cisco Unified Communications Manager の DSCP の設定を使用できます。
APIC-EM を使用する SIP コールの場合、Cisco Unified Communications Manger はコールの始めに APIC-EM コントローラにポリシー要求を送信して、メディア フローの APIC-EM がセットアップ中であることを通知します。ポリシー要求にはコールに関する情報(送信元デバイスと宛先デバイスの IP アドレスとポート、フローのメディア タイプ、プロトコルなど)が含まれています。
APIC-EM は、関連付けられているメディア フローの DSCP 値をコール フローの先頭でスイッチに通知します。スイッチは、それらの DSCP 値を個別のメディア パケットに挿入して、エンドポイントで挿入される値を上書きします。コール フロー内のゲートウェイで輻輳が発生すると、そのゲートウェイでは DSCP 値が高い方のパケットが先に送信されます。そのため、優先順位が高い音声ストリームやビデオ ストリームが、電子メール、印刷ジョブ、ソフトウェア ダウンロードなどの優先順位の低いネットワーク トラフィックによってブロックされません。コールが終了すると、Cisco Unified Communications Manager は APIC-EM に通知し、APIC-EM はフローの削除をスイッチに通知します。
Cisco Unified Communications Manager で APIC-EM を使用してメディア フローを管理するためには、外部 QoS パラメータを、クラスタ全体のサービス パラメータを使用して両方のシステム レベルで有効にし、SIP プロファイルを使用してデバイス レベルで有効にする必要があります。
APIC-EM を使用する前に、次の手順を実行する必要があります。
Cisco Unified Communications Manager の異なる SIP メディア フローの DSCP プライオリティを設定します。詳細は、DSCP の設定構成のタスク フローを参照してください。
ネットワーク内の APIC-EM コントローラ ハードウェアを設定します。詳細については、APIC-EM コントローラ付属のハードウェア ドキュメンテーションを参照してください。
APIC-EM コントローラが SIP メディア フローを制御できるようにするには、Cisco Unified Communications Manager で次のタスクを実行します。
APIC-EM コントローラの前提条件を確認してください。
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
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ステップ 1 | APIC-EM コントローラ証明書のアップロード | APIC-EM 証明書を Cisco Unified OS の管理にアップロードします。 | ||
ステップ 2 | APIC-EM コントローラへの HTTPS 接続の設定 | APIC-EM サービスを指定する HTTP サービス プロファイルを設定します。 | ||
ステップ 3 | システム向けに外部の QoS サービスを有効にする | [外部 QoS 有効(External QoS Enable)] サービス パラメータを有効にして、システムが APIC-EM を使用してメディア フローを制御するように設定します。デバイスが SIP メディア フローの管理に APIC-EM を使用できるようにするには、このサービス パラメータを有効にする必要があります。
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ステップ 4 | SIP プロファイル レベルの外部 QoS サービスの設定 | SIP プロファイル内の外部 QoS を有効にします。この SIP プロファイルを使用するすべてのデバイスは、SIP メディア フローを管理するために APIC-EM を使用できるようになります。 SIP プロファイル設定を使用すると、APIC-EM にメディア フローを管理させるデバイスやデバイス タイプを設定できます。 | ||
ステップ 5 | 電話機への SIP プロファイルの割り当て | 外部 QoS 対応 SIP プロファイルを電話機に関連付けます。 |
ユーザとして Cisco Unified Communications Manager を追加するには、APIC-EM コントローラで次の手順を使用します。APIC-EM のロールベース アクセス コントロール機能により、Cisco Unified Communications Manager で APIC-EM リソースの利用が可能になります。
APIC-EM コントローラ証明書を Cisco Unified Communications Manager にアップロードするには、次の手順を使用します。
Cisco Unified Communications Manager を APIC-EM コントローラに接続するように HTTP プロファイルを設定するには、次の手順を使用します。この接続では、Cisco Unified Communications Manager は HTTP ユーザとして機能し、APIC-EM は HTTP サーバとして機能します。
QoS 管理の外部サービスを使用できるように、Cisco Unified Communications Manager を設定するには、次の手順を実行します。QoS の APIC-EM コントローラを使用するために、このサービス パラメータを有効にする必要があります。
クラスタ全体のサービス パラメータである [外部 QoS 有効(External QoS Enabled)] を有効にした場合、次の手順を使用して、この SIP プロファイルを使用する SIP デバイスの外部 QoS を有効にします。
(注) | 外部 QoS は、APIC-EM を使用して QoS を管理するためにシステム レベルと SIP プロファイルの両方で有効にする必要があります。 |
ステップ 1 | Cisco Unified CM の管理で、 を選択します。 |
ステップ 2 | 次のいずれかを実行します。 |
ステップ 3 | [外部 QoS の有効化(Enable External QoS)] チェックボックスをオンにします。この SIP プロファイルを使用して APIC-EM コントローラで QoS を管理する電話の場合、このチェックボックスをオンにする必要があります。 |
ステップ 4 | [SIP プロファイルの設定(SIP Profile Configuration)] ウィンドウの残りのフィールドを入力します。フィールドとその設定を含むヘルプは、オンライン ヘルプを参照してください。 |
ステップ 5 | [保存(Save)] をクリックします。 |
作成した外部 QoS 対応 SIP プロファイルを電話機に割り当てるには、次の手順を使用します。
ヒント | 多数の電話機を選択した SIP プロファイルの更新を一度の操作で行うには、一括管理ツールを使用します。詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Bulk Administration ガイド』を参照してください。 |
ステップ 1 | [Cisco Unified CM の管理(Cisco Unified CM Administration)] で、 を選択します。 |
ステップ 2 | [検索(Find)] をクリックし、既存の電話機を選択します。 |
ステップ 3 | [SIP プロファイル(SIP Profile)] ドロップダウン リスト ボックスから、トラフィック管理に APIC-EM コントローラを使用する電話機向けに更新した SIP プロファイルを選択します。 |
ステップ 4 | [電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウの残りのフィールドをすべて入力します。フィールドとその設定を含むヘルプは、オンライン ヘルプを参照してください。 |
ステップ 5 | [保存(Save)] をクリックします。 |