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目次
ハイブリッド クラウドベース導入で Cisco Jabber for Windows を設定する方法について説明します。 設定できる設定パラメータを確認します。
ハイブリッド クラウドベースによる展開でのみ、設定ファイルを使用して Cisco Jabber for Windows を設定できます。 クラウドベースによる展開では、Cisco WebEx Administration Tool を使用して Cisco Jabber for Windows のすべての設定を実行します。
ハイブリッド クラウドベース導入で Cisco Jabber for Windows のカスタム設定を作成するには、次の作業を行います。
ステップ 1 | TFTP サーバを準備します。 |
ステップ 2 | TFTP サーバにグローバル設定ファイルをアップロードします。 |
ステップ 3 | (任意)グループ設定ファイルを作成し、TFTP サーバにアップロードします。 |
ステップ 4 | TFTP サーバを再起動します。 |
TFTP サーバを指定するには、次の手順を実行します。
複数の TFTP サーバがある環境の場合、すべての TFTP サーバで設定ファイルを同じにする必要があります。
これで、Cisco Jabber for Windows によって TFTP サーバ上でホストされている設定ファイルが取得されるようになります。
このトピックでは、グローバル設定ファイルを作成するための手順の概要と TFTP サーバ上でファイルをホストする方法について説明します。
ユーザ用に CSF デバイスを設定しない場合、グループ設定をそれらのユーザに適用することはできません。
Cisco Jabber for Windows が設定ファイルにアクセスする前に、TFTP サーバを再起動する必要があります。
ステップ 1 | Cisco Unified Communications Manager の [Cisco Unified サービスアビリティ(Cisco Unified Serviceability)] インターフェイスを開きます。 |
ステップ 2 | を選択します。 |
ステップ 3 | [CM サービス(CM Services)] セクションから [Cisco Tftp] を選択します。 |
ステップ 4 |
[リスタート(Restart)] を選択します。 再起動の確認を求めるウィンドウが表示されます。 |
ステップ 5 |
[OK] を選択します。 「Cisco Tftp サービスの再起動操作が成功しました(Cisco Tftp Service Restart Operation was Successful)」というステータスが表示されます。 |
ステップ 6 | [更新(Refresh)] を選択し、Cisco Tftp サービスが正常に起動していることを確認します。 |
設定ファイルが TFTP サーバで使用できることを確認するには、任意のブラウザで設定ファイルを開きます。 通常、http://tftp_server_address:6970/jabber-config.xml の URL にあるグローバル設定ファイルにアクセスできます。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> <config version="1.0"> <Client> <parameter_name>value</parameter_name> </Client> <Policies> <parameter_name>value</parameter_name> </Policies> </config>
要素 | 説明 |
---|---|
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> | XML 宣言。 設定ファイルは、標準的な XML 形式に準拠する必要があります。 |
config | ルート要素には、バージョン属性も含める必要があります。 |
Client | |
Policies | ポリシーの設定パラメータを含む親要素。 |
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> <config version="1.0"> <Client> <PrtLogServerUrl>http://server_name.cisco.com/jabber/prt/my_script.php</PrtLogServerUrl> </Client> <Policies> <Video_Disabled>false</Video_Disabled> </Policies> </config>
上記の設定ファイルの例では、問題レポートを送信するためのスクリプトの URL を指定し、ユーザがビデオ コールを発信できないことを指定します。
パラメータ | 値 | 説明 |
---|---|---|
PrtLogServerUrl | URL |
問題レポートを送信するためのカスタム スクリプトを指定します。 問題レポートの詳細については、「問題レポートの設定」を参照してください。 |
jabber-plugin-config | プラグイン定義 |
プラグイン設定要素が含まれます。 カスタム埋め込みタブを定義し、Cisco Jabber for Windows の HTML コンテンツを表示できます。 詳細については、カスタム埋め込みタブを参照してください。 |
<Client> <PrtLogServerUrl>http://server_name.cisco.com/jabber/prt/my_script.php</PrtLogServerUrl> </Client>
パラメータ | 値 | 説明 |
---|---|---|
Video_Disabled | true false |
|
<Policies> <Video_Disabled>true</Video_Disabled> </Policies>
設定パラメータを指定して、Cisco Unity Connection で指定されているボイスメール サービスの認証情報を使用することができます。 この設定パラメータを指定すると、Cisco Jabber for Windows でサインインの認証情報を使用して、Cisco Unity Connection のボイスメール サービスにアクセスします。 このため、Cisco Jabber for Windows ユーザはクライアントでボイスメール サービス用のクレデンシャルを入力する必要がありません。
親要素 | パラメータ | 値 | 説明 | ||
---|---|---|---|---|---|
ボイスメール | 電話 | Cisco Jabber for Windows でサインインの認証情報を使用して Cisco Unity Connection のボイスメール サービスにアクセスすることを指定します。 サインインの認証情報とボイスメール サービスの認証情報が同じであることを確認します。 このパラメータを設定した場合、ユーザは Cisco Jabber for Windows でボイスメール サービスの認証情報を指定することはできません。
|
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> <config version="1.0"> <Voicemail> <VoicemailService_UseCredentialsFrom>phone</VoicemailService_UseCredentialsFrom> </Voicemail> </config>
Cisco Jabber for Windows では、HTTP POST メソッドを使用して問題レポートを送信します。 POST 要求を受け入れるカスタム スクリプトを作成し、設定パラメータとして HTTP サーバ 上のスクリプトの URL を指定します。 ユーザは問題レポートをローカルに保存できるため、ユーザが問題レポートをアップロードできるようにするフォームを含む HTML ページを作成する必要もあります。
<form name="uploadPrt" action="http://server_name.com/scripts/UploadPrt.php" method="post" enctype="multipart/form-data"> <input type="file" name="zipFileName" id="zipFileName" /><br /> <input type="submit" name="submitBtn" id="submitBtn" value="Upload File" /> </form>
ステップ 1 | HTTP サーバ 上でカスタム スクリプトをホストします。 |
ステップ 2 | 設定ファイルの PrtLogServerUrl パラメータの値としてスクリプトの URL を指定します。 |
カスタム埋め込みタブには、Microsoft Internet Explorer レンダリング エンジンを使用した Cisco Jabber for Windows の HTML コンテンツが表示されます。
Cisco Jabber for Windows では、Microsoft Internet Explorer でサポートされているコンテンツを表示するために、最大 5 つのカスタム埋め込みタブをサポートしています。 たとえば、カスタム埋め込みタブを作成して、会社のポリシーの詳細や HTTP サーバ上でホストされている XML ファイルを提供する Web ページを表示します。
<Client> <jabber-plugin-config> <browser-plugin> <page refresh="" preload=""> <tooltip></tooltip> <icon></icon> <url></url> </page> </browser-plugin> </jabber-plugin-config> </Client>
パラメータ | 値 | 説明 | ||
---|---|---|---|---|
browser-plugin | カスタム タブのすべての定義 |
カスタム埋め込みタブのすべての定義が含まれます。 |
||
page | カスタム タブの 1 つの定義 |
カスタム埋め込みタブの 1 つの定義が含まれます。 |
||
refresh | true false |
このパラメータはオプションです。 refresh は page 要素の属性です。 |
||
preload | true false |
このパラメータはオプションです。 preload は page 要素の属性です。 |
||
tooltip | Unicode 文字の文字列 |
ユーザが埋め込みタブ上にカーソルを移動したときに表示されるテキストを定義します。 このパラメータはオプションです。 |
||
icon | URL |
Cisco Jabber for Windows では、Microsoft Internet Explorer で描画可能なアイコン(.JPG、.PNG、.GIF など)をサポートしています。 カスタム アイコンの寸法および形式については、このトピックの「カスタム アイコン」の項を参照してください。 このパラメータはオプションです。 アイコンを指定しない場合、あるいは指定したアイコンが正常にロードされない場合は、Cisco Jabber for Windows によってデフォルト アイコンがロードされます。 |
||
url | URL |
埋め込みタブに表示される HTML ページ(つまり、他のコンテンツ)の URL を指定します。 Cisco Jabber for Windows では、Internet Explorer レンダリング エンジンを使用して埋め込みタブのコンテンツを表示します。 このため、Internet Explorer でサポートされているコンテンツの URL を指定できます。
このパラメータは必須です。 |
カスタム埋め込みタブのアイコンには、1 つのイメージ ファイル内の各状態に対して 10 個のフレームがあります。
各フレームの寸法は 20 x 20 ピクセルです。 各フレーム間に 1 ピクセルのパディングを設定してください。 1 ピクセルのパディングにより、実際に使用できるアイコンの領域は 19 x 19 ピクセルになります。
イメージの背景色は透明です。
HTML ページに、href 属性の一部としてプロトコル ハンドラを追加します。 HTML ページに表示されるハイパーリンクをクリックすると、Cisco Jabber for Windows はプロトコルに対して適切な処理を実行します。
<html> <body> <a href="TEL:1234">Call 1234</a><br/> <a href="IM:msmith@domain">Send an instant message to Mary Smith</a> </body> </html>前の例では、ユーザがハイパーリンクをクリックして 1234 に発信すると、 Cisco Jabber for Windows はその電話番号への音声コールを開始します。 ユーザが Mary Smith にインスタント メッセージを送信するハイパーリンクをクリックすると、 Cisco Jabber for Windows は Mary とのチャット ウィンドウを開きます。
<html> <body> <a href="XMPP:msmith@domain;amckenzi@domain">Create a group chat with Mary Smith and Adam McKenzie</a> </body> </html>前の例では、ユーザが Mary Smith および Adam McKenzie とのグループ チャットを作成するハイパーリンクをクリックすると、 Cisco Jabber for Windows は Mary および Adam とのグループ チャット ウィンドウを開きます。
![]() ヒント |
XMPP:user_a@domain.com;user_b@domain.com;user_c@domain.com;user_d@domain.com |
次に、2 つのカスタム埋め込みタブの例を示します。
<jabber-plugin-config> <browser-plugin> <page refresh="false" preload="false"> <tooltip>Cisco WebEx</tooltip> <icon>http://cisco.com/icon.png</icon> <url>http://www.webex.com/</url> </page> <page refresh="true"> <tooltip>Cisco</tooltip> <icon>http://cisco.com/icon.png</icon> <url>http://www.cisco.com/</url> </page> </browser-plugin> </jabber-plugin-config>
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> <config version="1.0"> <Client> <PrtLogServerUrl>http://server_name.domain.com/prt_script.php</PrtLogServerUrl> <jabber-plugin-config> <browser-plugin> <page refresh="false" preload="true"> <tooltip>Cisco WebEx</tooltip> <icon>http://server_name.cisco.com/icon.png</icon> <url>http://www.webex.com</url> </page> <page refresh="true" preload="true"> <tooltip>Cisco</tooltip> <icon>http://server_name.cisco.com/logo.gif</icon> <url>http://www.cisco.com</url> </page> <page refresh="true" preload="false"> <tooltip>Cisco Jabber for Windows</tooltip> <icon>http://server_name.cisco.com/jabber.png</icon> <url>http://www.cisco.com/en/US/prod/voicesw/ps6789/jabber_windows.html</url> </page> <page refresh="false" preload="false"> <tooltip>Cisco Jabber</tooltip> <icon>http://server_name.cisco.com/jabber.png</icon> <url>http://www.cisco.com/web/products/voice/jabber.html</url> </page> </browser-plugin> </jabber-plugin-config> </Client> </config>
Cisco Unified Communications Manager でダイヤル プランのマッピングを設定し、Cisco Unified Communications Manager のダイヤリング ルールがディレクトリのダイヤリング ルールと一致するようにします。
ダイヤル プランのマッピングの設定に関する詳細については、Cisco Unified Communications Manager のマニュアルの「Dial Rules Overview」のトピックを参照してください。
アプリケーション ダイヤル ルールにより、ユーザがダイヤルする電話番号の桁数の追加および削除が自動的に行われます。 アプリケーション ダイヤル ルールは、ユーザが Cisco Jabber for Windows からダイヤルする番号を操作します。
たとえば、7 桁の電話番号の先頭に自動的に 9 を追加して外線にアクセスするように、ダイヤル ルールを設定できます。
ディレクトリ検索ダイヤル ルールによって、発信者 ID の番号が、Cisco Jabber for Windows がディレクトリで検索できる番号に変換されます。 定義する各ディレクトリ検索ルールには、先頭の数字および番号の長さに基づいてどの数字を変換するかを指定します。
たとえば、10 桁の電話番号から市外局番と 2 桁の局番を自動的に削除するように、ディレクトリ検索ルールを作成できます。 このタイプのルールの例では、4089023139 を 23139 に変換します。
Cisco Unified Communications Manager では、作成したダイヤル ルールを自動的に Cisco Jabber for Windows に発行しません。 ダイヤル ルールを発行するには、COP ファイルを展開する必要があります。 この COP ファイルによって、ダイヤル ルールが Cisco Unified Communications Manager データベースから TFTP サーバ上の XML ファイルにコピーされます。その後、 Cisco Jabber for Windows は、その XML ファイルをダウンロードしてダイヤル ルールにアクセスします。
![]() (注) |
Cisco Unified Communications Manager のすべてのバージョン(8.6.x と 9.x を含む)では、Cisco Jabber for Windows へのダイヤル ルールの発行に COP ファイルが必要です。 |
ステップ 1 | [Cisco Unified OS の管理(Cisco Unified OS Administration)] インターフェイスを開きます。 |
ステップ 2 | の順に選択します。 |
ステップ 3 | [ソフトウェア インストール/アップグレード(Software Installation/Upgrade)] ウィンドウで cmterm-csf-dialrule-wizard-0.1.cop.sgn の場所を指定します。 |
ステップ 4 | [次へ(Next)] を選択します。 |
ステップ 5 | [利用可能なソフトウェア(Available Software)] リストから cmterm-csf-dialrule-wizard-0.1.cop.sgn を選択します。 |
ステップ 6 | [次へ(Next)] を選択し、[インストール(Install)] を選択します。 |
ステップ 7 | TFTP サービスを再起動します。 |
ステップ 8 |
ブラウザでダイヤル ルールの XML ファイルを開き、TFTP サーバでそれらのファイルが利用可能であることを確認します。
ブラウザで AppDialRules.xml と DirLookupDialRules.xml にアクセスできる場合、Cisco Jabber for Windows ではダイヤル ルールをダウンロードできます。 |
ステップ 9 | TFTP サービスを実行する Cisco Unified Communications Manager のインスタンスごとに前述の手順を繰り返します。 |
Cisco Unified Communications Manager のインスタンスごとに前述の手順を繰り返した後、Cisco Jabber for Windows を再起動します。