Cisco Unified Wireless IP Phone は高機能電話機であり、認定 Bluetooth ワイヤレス デバイス(Qualified Device ID(QDID)B014396)です。また、コンピュータと同じワイヤレス LAN を使用して音声通信を提供します。 さらに、基本的なコール処理機能を備えているだけでなく、Bluetooth ワイヤレス ヘッドセットでも動作し、特定のハンズフリー コール機能を提供します。
Bluetooth デバイスは、802.11b/g と同様の 2.4GHz のライセンス不要の Industrial Scientific Medicine(ISM)周波数帯で動作します。 ほとんどの国では、このライセンス不要の周波数帯に 2400 ~ 2483.5 MHz の周波数範囲が含まれます。 Bluetooth では、10 m 以内の低帯域幅の無線接続が可能になります。 最大のパフォーマンスが得られるのは、1 ~ 2 m の範囲内です。 同期音声チャネルは回線交換を使用して提供され、非同期データ チャネルはパケット交換を使用して提供されます。
Bluetooth は、統合された Adaptive Frequency Hopping(AFH)を使用して干渉を回避します。 625 マイクロ秒(1/1,000,000 秒)ごとに、チャネルが 2402 ~ 2480 MHz の範囲内で別の周波数に変化(ホップ)します。 これは、毎秒 1600 ホップの計算になります。
Cisco Unified Wireless IP Phone には、Bluetooth モジュールと 802.11 WLAN モジュールが含まれています。 この共存によって、Bluetooth ワイヤレスと 802.11b/g 無線の間の無線干渉が大幅に軽減および防止されます。
Bluetooth デバイスは、次の表に示すように、3 つの電力クラスに分類されます。
表 1 Bluetooth のクラス別の最大出力と範囲
クラス |
最大出力(mW、dBm) |
範囲 |
クラス 1 |
100 mW、20 dBm |
最大 100 m |
クラス 2 |
2.5 mW、4 dBm |
最大 10 m |
クラス 3 |
1 mW、0 dBm |
最大 1 m |
Extended Data Rate(EDR)を使用する Bluetooth Class 2.0 は、Cisco Unified Wireless IP Phone でサポートされている短距離ワイヤレス テクノロジーです。 この電話機は、ハンズフリー プロファイル バージョン 1.5 をサポートしています。
干渉が発生する可能性があるため、次の対策を実行することを推奨します。
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5 GHz 帯域で動作する 802.11a を使用する。
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他の 802.11b/g デバイス、Bluetooth デバイス、電子レンジ、大型の金属製品との間隔をあける。
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Bluetooth 対応ヘッドセットと同じ身体の側で Cisco Unified Wireless IP Phone を使用する。
注意 |
危険な場所では、CSA または ATEX 認定の Bluetooth 製品と共に Cisco Unified IP Phone 7925G-EX を使用してください。
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ヘッドセットのペア化については、ヘッドセットの使用を参照してください。
WLAN 設定および Bluetooth の詳細については、サイト調査の確認を参照してください。
『Cisco Unified Wireless IP Phone 7925G, 7925G-EX, and 7926G User Guide』にはユーザ固有の情報が含まれています。
Bluetooth およびハンズフリー プロファイルの詳細については、http://www.bluetooth.com を参照してください。