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目次
この章では、Cisco IP Communicator が正常に動作し、ユーザがある機能を利用できるように、インストール後最初に使用する前に管理者またはユーザが実行する必要のある設定作業について説明します。
この章の作業の中には、Cisco Unified Communications Manager(旧 Cisco Unified CallManager)の設定が必要なものがあります。
次の表は、管理者またはユーザが実行する必要がある可能性のある必要および推奨(任意)設定タスクの概要について説明したものです。 これらのタスクの必要性は、ユーザが使用するクライアント PC およびソフトウェア VPN ソリューション、その他の要因などの変数によって異なります。
![]() (注) |
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タスク | 必須かどうか | 設定に関する注意事項 | 詳細参照先 |
---|---|---|---|
起動時に要求された場合のオーディオ デバイスの選択と調整 |
初期起動時に必要です。 アプリケーションがインストールされたオーディオ デバイスを認識できるようになります。 |
初期起動時に自動的に起動するオーディオ調整ウィザードを使用します。 手動での起動方法: Cisco IP Communicator でのデバイス選択の場合: をクリックします。 |
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初期起動直後に TFTP サーバ アドレスを指定します。 |
ネットワークでオプション 150 を有効にした DHCP を使用しないか、他の TFTP アドレスを指定する場合は必須です(導入時にコマンドライン オプションを使用してすでにこの変数を指定していない場合のみ)。 |
Cisco IP Communicator で、 を選択します。PC を共有しているユーザが高い権限を持たない場合は、管理者アカウントを使用してこのタスクを実行します。 |
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初期起動後に要求された場合、デバイス名を選択してください。 |
クライアント PC に複数のネットワーク インターフェイスがあるか、またはドッキング ステーションが付属したラップトップである場合は、初期起動時に必要です(導入時にコマンドライン オプションを使用してすでにこの変数を指定していない場合のみ)。 |
Cisco IP Communicator で、 を選択します。PC を共有しているユーザが高い権限を持たない場合は、管理者アカウントを使用してこのタスクを実行します。 |
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すでに実行していない場合は、Cisco IP Communicator Administration Tool を実行して HTTP アクセスを有効にします。 Cisco Unified Communications Manager Administration で URL を指定します。 |
サポートされていない VPN クライアントが原因のオーディオ IP アドレス検出問題の解決に必要です。 リモート ユーザのパフォーマンス向上と Directory Wizard のインストールのために推奨します。 |
ツールはビルドの zip フォルダ内にあります。 Cisco Unified Communications Manager Administration で getIP.asp URL を入力します([デバイス(Device)] > [電話機(Phone)]、[電話機設定(Phone Configuration)] ウィンドウ、[IP アドレスの自動検出 URL(IP Address Auto detection URL)] フィールド)。 |
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ユーザ名とパスワードをユーザに提供します。 |
以下の機能のために必要です。 |
Cisco Unified Communications Manager Administration: リリース 4.x 以外の場合:[ユーザ管理(User Management)] > [エンド ユーザ(End User)] リリース 4.x の場合:[ユーザ(User)] > [新規ユーザの追加(Add a new User)] |
![]() (注) |
複数のユーザが PC を共有している場合は、デバイス名と TFTP サーバ設定は PC に依存し、この環境のその他のすべての設定はユーザに依存します。 |
タスク | 必須かどうか | 設定場所 | 詳細参照先 |
---|---|---|---|
詳細オーディオ プロパティの変更 |
これはオプションです。 上級ユーザは音声品質を改善できるようにすることを推奨。 |
Cisco IP Communicator で、 を選択します。 |
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リモート使用のための低帯域幅設定の指定 |
これはオプションです。 低帯域幅で接続しているリモート ユーザは、低帯域幅コーデックを使用すると音質が良くなることがあります。 |
Cisco IP Communicator で、 を選択します。 |
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カスタム オーディオ ポート範囲の設定 |
これはオプションです。 Real-time Transport Protocol(RTP)ポートの制限範囲を使用して、音声をファイアウォール通過させる単一ポートを開くか、Quality of Service(QoS)ポリシーを適用する場合に、このオプションを使用する可能性があります。 |
Cisco IP Communicator で、 を選択します。または、Cisco Unified Communications Manager Administration の [電話機設定(Phone Configuration)] ウィンドウ、[製品固有の設定(Product Specific Configuration)] セクション。 ローカル設定は Cisco Unified Communications Manager の設定よりも優先されます。 |
インストール後の最初の起動時には、Cisco IP Communicator で使用する前にオーディオ デバイスを選択して調整する必要があります。 最初の起動時にオーディオ調整ウィザードが自動的に起動します。Cisco IP Communicator を起動する前に、このウィザードを完了する必要があります。
他の方法で選択したオーディオ デバイスが検出されないか(まだ調整されていないため)、ユーザがオーディオ デバイスのボリュームを直接変更しない限り、[オーディオ調整(Audio Tuning)] を再度使用することはありません。 ウィザードは、Cisco IP Communicator でメニューを右クリックするか、Windows のスタート メニューから起動できます。
Cisco IP Communicator 実行中のデバイスのインストールの詳細については、次の URL のユーザ ガイドのオーディオ デバイスの削除および再インストールに関する情報を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps5475/products_user_guide_list.html
デバイス ドライバを必要とするオーディオ デバイスをユーザが使用するには、デバイスの音声モード(ヘッドセット、スピーカ フォン、ハンドセット)を 1 つ以上選択する必要があります。 着信コールのアラートに使用するデバイスが呼出音として選択されていることも、ユーザは確認する必要があります。 音声モード選択に関する詳細については、次の URL のユーザ ガイド参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps5475/products_user_guide_list.html
音声モードおよび呼び出し音のデバイスをそれぞれ選択したら、使用する前にデバイスを調整する必要があります。 デバイスの調整では、オーディオ調整ウィザードからデバイスの入出力レベルをテストして必要に応じて調整します。
オーディオ調整ウィザードは、Cisco IP Communicator のインストール後の最初起動時に、ユーザが [設定(Preferences)] メニューで未調整デバイスを選択すると表示されます。また、Cisco IP Communicator の右クリック メニューからいつでも起動できます。 最後の調整以後ユーザがオーディオ デバイスの音量レベルを変更したことがある場合は、Cisco IP Communicator は再調整するか、以前の設定に戻すか、キャンセルすることを要求します。
![]() (注) |
USB デバイスの音量レベルを直接変更する(USB ヘッドセットの音量スライダの移動など)と、オーディオ調整ウィザードによって認識される音量レベルが変更されます。 一方、Cisco IP Communicator インターフェイスの音量レベルを変更しても、オーディオ調整ウィザードによって認識される音量レベルは変更されません。 |
ユーザはできれば、各オーディオ デバイスの聞き取りおよび会話の許容音量レベルの確立にはオーディオ調整ウィザードを使用し、その後のコールごとの聞き取りの音量レベルの調整も Cisco IP Communicator で行うべきです。 こうすればユーザは、オーディオ調整ウィザードで設定した許容音量レベルを維持することができ、毎回調整する必要がなくなります。 この場合、ユーザはオーディオ調整ウィザードを再起動する必要はなく、要求された場合は復元オプションを選択します。
通常ユーザは、当初の音量レベルをマスターまたは [オーディオ調整(Audio Tuning)] ウィザードのウェーブ スライダで高く設定し、他のアプリケーションの音が非常に騒々しいため後から Microsoft Windows の音量調整やラップトップ コンピュータのサウンド キーを使用してレベルを下げます。 引き続き Cisco IP Communicator の音量が小さすぎると感じる場合は、メインの Cisco IP Communicator インターフェイスの音量ボタンを設定するとコール音量が急激に大きくなります。
![]() (注) |
アプリケーションの音量を大きく設定すると、音声が歪む原因になる可能性があります。 |
[オーディオ調整(Audio Tuning)] ウィザードによる音量調整の詳細については、次の URL の『User Guide for Cisco Communicator』の「トラブルシューティング」の章の「音声品質」の項を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps5475/products_user_guide_list.html
次の条件のいずれかが当てはまる場合は、各 Cisco IP Communicator デバイスに TFTP サーバを指定する必要があります。
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アプリケーションを導入するときにコマンドライン オプションを使用してデバイス名を指定する場合は、インストール後に TFTP サーバ アドレスを指定する必要はありません。 |
ローカル アクセスを無効にしない限り、Cisco IP Communicator でこの設定が指定できますが(
セクション)、入力する TFTP サーバ アドレスは指示する必要があります。ユーザに管理者権限がない環境で Cisco IP Communicator を使用する場合、複数のユーザが PC を共有している場合はこの作業は個人では完了できません。 各マシンにインストールしてネットワーク インターフェイスを選択した後、Cisco IP Communicator を 1 度だけ実行するために、管理者アカウントを使用します(必要な場合)。 この手順は、この環境でネットワーク インターフェイス(デバイス名)を選択する場合にも適用されます。
Cisco IP Communicator は次の方法でデバイス名を生成します。
デバイス名を指定するためのコマンドライン オプションを使用しない場合、Cisco IP Communicator はインストール中に自動的に関連付けを行うか、ユーザに選択を要求します。
デバイス名の作成にネットワーク インターフェイスを使用している場合は、必ず正しいインターフェイス選択する必要があります。これは、ハードウェア ベースの Cisco Unified IP Phone と同様に、Cisco Unified Communications Manager へのデバイス名の特定に Cisco IP Communicator は関連付けられているネットワーク インターフェイスの MAC アドレスを使用するためです。 したがって、Cisco IP Communicator が起動するたびに、関連するインターフェイスがクライアント PC にインストールされていることが確認されます。 これにより、ユーザが Cisco IP Communicator の元のデバイス名を変更することが防止されます。
複数のネットワーク インターフェイスが存在する場合は、選択するべきネットワーク インターフェイスユーザに正確に指示します(無線電信(802.11)と有線通信(イーサネット)ネットワーク インターフェイスの両方を使用するラップトップ コンピュータやドッキング ステーション付きのラップトップなど)。
常時接続する可能性が最も高いインターフェイス、または(動作していなくても)常に有効なインターフェイスを選択します。 ほとんどの場合、これは無線カード、ドッキング ステーション、PC カード上の統合イーサネット カードを選択することを意味します。 ベース ステーションに関連付けられていない場合は無効になっている可能性があるため、無線カードを選択することは避けてください。
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最初の起動時に、存在していれば Cisco IP Communicator は自動的にイーサネット インターフェイスを選択します。 ラップトップ ドッキング ステーションには別のイーサネット インターフェイスがあるラップトップもあるため、最初の起動前に切り離さないようにラップトップ ユーザに指示します。 これにより、Cisco IP Communicator は適切なネットワークを選択できます。 |
デバイス名の作成にネットワーク インターフェイスを使用し、かつ関連ネットワーク インターフェイスが後に無効化されるか削除された場合、Cisco IP Communicator はユーザにインターフェイスを再インストールするか新しいインターフェイスを選択することを要求します。 管理者またはユーザが新しいインターフェイスを選択した場合、Cisco Unified Communications Manager に新しいデバイス レコードを作成して、元のユーザの DN、ソフトキー テンプレート、設定などを維持する必要があります。 古いデバイス レコードを削除します。
新しいインターフェイスの選択前に、管理者と調整するようにユーザに指示します。
サポート対象のソフトウェア VPN クライアントには、Cisco Systems VPN Client 5.x と Microsoft PPTP クライアントが含まれます。 その他のサード パーティの VPN クライアントはサポートされない場合があります。 シスコ製品ではないか、ネットワーク インターフェイス カードのように機能しない場合は、VPN ソリューションは通常サポートされません。 サポートに関する最新情報については、リリース ノートを参照してください。
VPN ソフトウェアを使用して接続する場合、Cisco IP Commnicator は VPN クライアントへの IP アドレス割り当てが必要なことに注意してください。
ソフトウェア VPN クライアントは既存の IP ネットワーク上にオーバーレイされます。つまり VPN 使用時には、基本的にコンピュータに 2 つの IP アドレスがあることになります。
一部の VPN クライアントは、Cisco IP Communicator が正しいアドレスを指定するのが困難なぐらい非常に低いレベルで VPN IP アドレスを割り当てます。 この問題を回避するには、Cisco IP Communicator から Cisco VPN クライアントを直接呼び出します。
その他の VPN クライアント(Microsoft PPTP クライアントなど)は、代わりとなるネットワーク インターフェイスとして表示されます。 このような場合、複数のインターフェイスがある場合に選択を行う際に使用されるのと同じ自動検出プロセスで IP アドレスを選択します。
その他のサード パーティの VPN クライアントはサポートされず、一方向音声になります。 Cisco IP Communicator Administaration Tool を実行して getIP.asp オーディオ IP アドレス リフレクタ Web ページを作成することにより、この問題を解決することができます。 Cisco IP Communicator は、他の自動検出方法ではなく、このリフレクタ ページを取得しようとします。 リフレクタ ページはリクエストが発生した IP アドレスを返します。これは、Cisco IP Communicator の VPN IP アドレスを特定するための比較的信頼性の高い方法です。
はじめる前に
ビルドの zip フォルダから Administration Tool を入手します。
制約事項
この手順は、Windows ベースの Cisco Unified Communications Manager にのみ適用されます。
[getIP.asp リフレクタ(getIP.asp reflector)] Web ページの場所を変更するには、getIP.asp をデフォルトの場所からコピーして新しい場所に置き、新しい URL を Cisco Unified Communications Manager Administration に入力します(ステップ 2 を参照)。 自動検出が正常に動作するように、Microsoft IIIS Web サーバに getIP.asp があることを確認します。
![]() ヒント |
Cisco IP Communicator からオーディオ IP アドレスの設定にアクセスできます( )。 |
詳細音声プロパティの変更は任意選択です。 バックグラウンド ノイズの低減または削減のために、ノイズ抑制レベルを上げる場合があります。 Cisco IP Communicator の詳細音声設定にアクセスします(
)。このウィンドウのこのフィールドに関する詳細と音声品質に関する問題のトラブルシューティングについては、次の URL のユーザ ガイドを参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps5475/products_user_guide_list.html
ネットワークが RTP オーディオ用にカスタム ポート範囲を使用する場合に使用するために、Cisco IP Communicator の音声ポート範囲を選択する必要がある場合があります。 たとえば、音声がファイアウォールを通過できるように開かれているポートが 1 つだけの場合や、QoS ポリシーが RTP ポートの制限された範囲内のルータおよびスイッチにのみ適用される場合です。
これは、Cisco Unified Communications Manager Administration の [電話機の設定(Phone Configuration)] ウィンドウ([製品固有の設定(Product Specific Configuration)] セクション)から行うことができます。 また、ユーザは Cisco IP Communicator から行うこともできます(
)。![]() (注) |
Cisco IP Communicator の音声ポート範囲は、Cisco Unified Communications Manager でデバイスが SIP に設定されている場合は機能しません。 代わりに、ポート設定は SIP デバイス プロファイルにあります。 |
![]() (注) |
ローカル設定アクセスが無効化されない限り、ローカルにも(クライアント PC で)、リモートにも(Cisco Unified Communications Manager Administration で)音声ポート範囲を設定できます。 値がローカルに変更された場合は、その変更値がリモートに指定された値を上書きし、またプリエンプション処理の実行値になることに注意してください。 したがって、クライアント PC で設定を変更した後は、そのクライアント PC 以外からは変更できません。 |
設定作業 | 目的 | 使用する場所 |
---|---|---|
低帯域幅向けに最適化します。 |
低帯域幅で接続しているリモート ユーザは、低帯域幅コーデックを使用すると音質が良くなることがあります。 サポートされるオーディオ形式の詳細については、次の URL のリリース ノートを参照してください。 http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps5475/prod_release_notes_list.html |
Cisco IP Communicator を の順に選択します。 |
初回起動時に TFTP アドレスを指定します。 |
リモート ユーザは、おそらく DHCP から TFTP アドレスを受信することはありません。 ただし、Cisco IP Communicator は受信した最新の TFTP アドレスをキャッシュし、次回の起動時に使用しようとします。 アプリケーションを新たにインストールしたばかりのリモート ユーザは、最初は TFTP アドレスを指定するまで Cisco IP Communicator を使用できません。 |
Cisco IP Communicator を の順に選択します。TFTP サーバの選択を参照してください。 |
Cisco IP Communicator Administration Tool を実行します。 |
HTTP アクセスを有効にするとリモート ユーザのパフォーマンスが向上します。 ツールはビルドの zip フォルダ内にあります。 サポート対象ではないソフトウェア VPN クライアントによるオーディオ IP アドレスの自動検出に関する問題が解決されます。 Cisco Unified Communications Manager Administration で getIP.asp(IP アドレスのリフレクタ ページ)の URL を入力します。 |
Cisco IP Communicator を セクションの順に選択します。オーディオ IP アドレス自動検出の問題を参照してください。 |
多くの必要あるいは推奨設定タスクは、管理者またはユーザがクライアント PC でローカルに設定できます。 ただし、Cisco Unified Communications Manager Administration にアクセスする必要のある作業は管理者が行う必要があります。
一部の設定(カスタム オーディオ ポート範囲の設定など)は、ローカルにも(クライアント PC で)リモートにも(Cisco Unified Communications Manager Administration で)設定できます。 値がローカルに変更された場合、変更された値がリモートに指定された値を上書きまたはプリエンプション処理してアクティブになることに注意してください。 したがって、クライアント PC で設定を変更した後は、そのクライアント PC 以外からは変更できません。
これを防止するには、クライアント PC でグレー表示されるように、管理者がネットワーク設定へのアクセスを無効にします。
ユーザがすでに指定し、通常クライアント PC からアクセスできる設定(Alternate TFTP Server など)の変更を防ぐためには、導入前に Cisco IP Communicator デバイス レコードをプロビジョニングする時に設定へのアクセスを無効にする必要があります。 そうしないでユーザがこれらの設定を変更した場合、管理者は変更をリモートに実行できなくなり、クライアント デスクトップからのローカル設定を上書きする必要があります。
![]() (注) |
両方からアクセス可能な設定に関しては、ローカル設定(クライアント PC での)が常に、リモート設定(Cisco Unified Communications Manager Administration からの)に優先されることに注意してください。 |
Cisco Unified Communications Manager Administration で [電話機の設定(Phone Configuration)] ウィンドウへのアクセス設定を無効にします([製品固有の設定(Product Specific Configuration)] セクションの [アクセス設定(Settings Access)] フィールド)。
次の影響を受ける設定は、Cisco IP Communicator にグレー表示されます。
いくつかの例外を除いて、Cisco IP Communicator が正常に機能するために推奨されるまたは必要な設定作業のほとんどは、クライアント PC 上で実行する必要があり、おそらくユーザによって行われます。
管理者は、ユーザの代わりにクライアント PC の設定作業を実行する準備をするか、これらの作業の実行のために必要な特定情報をユーザに提供する必要があります。 Cisco IP Communicator のユーザ ガイドは、ユーザが設定を行うために必要な一般情報を提供しますが、ユーザは管理者からの具体的な指示が必要です。推奨作業の大部分は、一定の技術的条件に基づいており、ユーザには理解できない可能性があります。