この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
目次
Unified CVP 9.0(1) には、Windows 2008 R2 Server が必要です。 Unified CVP 9.0(1) よりも前のバージョンは、Unified CVP 9.0(1) へのアップグレードをサポートしない Windows 2003 Server で実行されます。
Unified CVP では、この製品コンポーネントの Unified CVP 8.0(1) および Unified CVP 8.5(1) から Unified CVP 9.0(1) への移行がサポートされています。 Unified CVP 9.0(1) に移行するには、Windows 2008 Server のライセンスを取得する必要があります。
移行を計画する際に、CVP 製品コンポーネントの移行を検討するだけでは不十分です。 オペレーティング システム、Unified Contact Center Enterprise、Unified CM、IOS などの Cisco ソフトウェア、およびサードパーティ製ソフトウェアのソリューション全体に関わる依存関係が存在します。 また、すべての Unified CVP コンポーネントに新しいライセンスを適用する必要もあります。 ライセンスの取得および適用の詳細については、ライセンスの項を参照してください。 移行したコンポーネントにライセンスを適用しない場合、ソフトウェアは評価モードで実行されます。
この章は次のトピックで構成されています。
既存の CVP 展開を Unified CVP Release 9.0(1) に移行するために、実行しなければならない処理を評価するとき、次のことを考慮します。
以下の Unified CVP ソリューション コンポーネントは CVP 展開に密接に関係しているため、個々に独自のアップグレード手順が存在します。
Cisco ゲートウェイは、CVP ソリューション アップグレード互換性マトリクスで指定されている IOS リリースにアップグレードする必要があります。 新しいバージョンの IOS には、以前のバージョンからの多くの構文上の変更点(特に、コール アプリケーションの分野)があります。 CVP ソリューション アップグレード互換性マトリクスは、『Hardware and Software System Specification for Cisco Unified Customer Voice Portal Software Release』(Hardware and Software System Specification for Cisco Unified Customer Voice Portal Software Release)で見つけることができます。
新しいバージョンの IOS を起動すると、実行コンフィギュレーションが新しい構文に自動的に変換されます。
(注) |
処理前に古い設定をバックアップすることは非常に重要です。アップグレードした設定を取り消す方法はありません。 |
Ops Console Server でファイルを見つけて、それらのファイルをゲートウェイのフラッシュ メモリにコピーする必要があります。 error.wav メディア ファイルは、%CVP_HOME%\OpsConsoleServer\GWDownloads にあります(たとえば、C:\Cisco\CVP\OpsConsoleServer\GWDownloads)。 これらのすべての変更点の詳細については、『Configuration and Administration Guide for Cisco Unified Customer Voice Portal』を参照してください。
展開に Cisco コンテンツ サービス スイッチ(CSS)デバイスが含まれる場合、以前のリリースの Unified CVP 8.0(1) または Unified CVP 8.5(1) から Unified CVP 9.0(1) に移行する前に、CSS から Application Control Engine(ACE)に移行する必要があります。 CSS から ACE への移行には、CSS2ACE コンバータ ツールを使用します。 詳細については、http://wwwin.cisco.com/dss/adbu/dcas/adoptions/cssmigration/ を参照してください。
ACE のこのアプリケーションでは、エンジンは、主に特定のタイプのサービスの初期セッション要求に送るために使用されます。 ACE のバージョン情報は、『Hardware and Software System Specification for Cisco Unified Customer Voice Portal Software Release』で確認できます。 CVP 9.0(1) の ACE の指示に従ってください。
以下のタスクでは、以前のリリースから移行(Unified CVP 8.0(1) および Unified CVP 8.5(1) から Unified CVP 9.0(1) への移行)する手順について説明します。
この移行には、ロールバック機能がありません。 この移行の前にディスク全体をバックアップすることを推奨します。 どの時点でも、ダウングレードが必要な場合に、このバックアップが役立ちます。
Operations Console の設定をバックアップする方法の詳細については、『Operations Console Online Help for Cisco Unified Customer Voice Portal』の「Exporting an Operations Console Configuration」を参照してください。 Reporting Server データベースのバックアップの詳細については、『Reporting Guide for Cisco Unified Customer Voice Portal』の「Database Backup」を参照してください。
CSA は、Unified CVP Release 9.0(1) 以降のリリースではサポートされません。 CSA が存在する場合、Unified CVP をアップグレードする前に、CSA をアンインストールする必要があります。 Unified CVP Release 9.0(1) 以降を実行するサーバに CSA をインストールすることはできません。
Cisco Unified CVP OAMP を移行するには、次の手順を実行します。
Unified CVP 9.0(1) への移行後、既存の CVP OAMP 設定を保持する場合は、CVP OAMP 設定をバックアップする必要があります。 CVP OAMP では、既存のすべての設定をファイルにエクスポートできます(ライセンスやアプリケーション スクリプトなどアップロードしたファイルを除く)。 重要なこととして、CVP OAMP は sip.properties ファイルをエクスポートできないことに注意してください。 既存の展開への完全な移行を達成するには、CVP OAMP の既存の設定をエクスポートすることに加え、sip.properties ファイルを手動でコピーする必要があります。
設定をエクスポートするには、次の手順を実行します。
ネットワーク ストレージ メディア(または USB ドライブや光学 CD などのポータブル ストレージ メディア)に保存された設定を含むファイルをコピーします。 ライセンス ファイルや sip.properties ファイルのようなカスタム ファイルは、後で検索できるように共有ストレージ メディアに保存されます。
保存された設定やカスタム ファイルがネットワーク ストレージ メディアに格納される場合、共有ストレージ メディアは、Unified CVP 9.0(1) をインストールするように計画している Windows 2008 R2 Server からアクセスできる必要があります。
CVP OAMP Server を Windows 2008 R2 Server にアップグレードします。 Unified CVP 9.0(1) ソフトウェア メディア CD から CVP OAMP をインストールします。 古いバージョンの OAMP からエクスポートされた CVP OAMP 設定は、最新バージョンに自動的にアップグレードされます。
Windows 2008 R2 Server の CVP OAMP 設定を復元するには、次の手順を実行します。
この復元操作の後、CVP OAMP ログイン証明書を含む保存された CVP OAMP 設定からインポートされた新しいデータによって、すべての既存の CVP OAMP データが上書きされます。 この復元操作の後、以前のバージョンの CVP OAMP の OAMP ログイン証明書を使用して、CVP OAMP Ops Console にログインする必要があります。
Ops Console とその他の CVP コンポーネントの間のセキュアな通信用の [Enable Secured Communication with the Ops Console] オプションを選択します。 Ops Console とその他の CVP コンポーネントの間のセキュリティ証明書の設定については、『Configuration and Administration Guide for Cisco CVP 9.0(1)』(http://www.cisco.com/en/US/products/sw/custcosw/ps1006/products_installation_and_configuration_guides_list.html)の第 5 章「Configuring and Modifying CVP Security」を参照してください。
(注) |
Cisco Unified CVP コール サーバをリリース 9.0(1) に移行するときには、すべての Unified CVP コンポーネントに新しいライセンスを適用する必要もあります。 ライセンスの取得および適用の詳細については、Unified CVP ライセンシングを参照してください。 移行したコンポーネントにライセンスを適用しない場合、ソフトウェアは評価モードで実行されます。 |
(注) |
シスコでは、コール サーバのコンフィギュレーション ファイルの手動での変更はサポートされていません。 コンフィギュレーション ファイルを手動で変更する場合、Unified CVP 9.0(1) への移行中に、変更された情報がバックアップされません。 |
Cisco Unified CVP コール サーバを移行するには、次の手順を実行します。
Cisco Unified CVP VXML Server をリリース 9.0(1) に移行するときは、Unified Call Studio もリリース 9.0(1) に移行する必要があります。 VXML Server および Call Studio のバージョンは、Call Studio アプリケーションを VXML Server と連携させるために、同じである必要があります。 また、すべての Unified CVP コンポーネントに新しいライセンスを適用する必要もあります。 ライセンスの取得および適用の詳細については、ライセンスを参照してください。 移行したコンポーネントにライセンスを適用しない場合、ソフトウェアは評価モードで実行されます。
(注) |
上記の手順を実行することに加え、Operations Console を使用する VXML Server の設定方法の詳細について、『Configuration and Administration Guide for Cisco Unified Customer Voice Portal』の「Configuring a VXML server」の項を参照してください。 |
Unified Call Studio は、Microsoft の開発者用ワークステーション ソフトウェア(特に Windows XP、Windows Vista、および Windows 7)でサポートされますが、Windows 2008 R2 Server ソフトウェアではサポートされません。 Call Studio 8.0(1) および 8.5(1) を Call Studio 9.0(1) に移行できます。 CATALINA_HOME\webapps\CVP\audio に展開されたオーディオ ファイルは、削除されます(CATALINA_HOME は、Tomcat インストール ディレクトリです)。 移行する前にオーディオ ファイルをバックアップすることを推奨します。
(注) |
リリース 9.0(1) の Unified Call Studio の新しいライセンスを取得する必要があります。以前のリリースのライセンスは、最新バージョンでは有効ではありません。 ライセンスを Call Studio に適用する方法については、Call Studio ライセンスの適用を参照してください。 |
Cisco Unified Call Studio を移行するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 |
バージョン制御システムにまだ保存していない場合、開発マシンで Call Studio を使用し、すべてのプロジェクトをオフライン メディアにエクスポートします。 [Navigator] ビューの任意のプロジェクトを右クリックして、[Export] を選択し、[Export] ウィザードを完了することによって、プロジェクトをエクスポートできます。
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ステップ 2 | プロンプトが表示されたら、Call Studio インストーラを実行し、ライセンスをインストールします。 | ||
ステップ 3 |
Unified Call Studio で、以前にエクスポートした Call Studio をインポートします。 プロジェクトのインポート中に、[Existing Cisco Unified CVP Project into Workspace] オプションを選択します。 必要に応じて、このインポート プロセスによって、プロジェクトが CVP 9.0 フォーマットに自動的にアップグレードされます。
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ステップ 4 | Java 5 を使用して、1.4 よりも前の Java バージョンでコンパイルされたカスタム コンポーネントを再コンパイルします。 Java 1.4 でコンパイルされたカスタム コンポーネントは、再コンパイルせずに Java 5 で実行されます。 Java 5 は、Unified CVP 9.0(1) の必須のランタイム バージョンです。 ただし、ユーザの責任において、下位互換性に影響することのある Java 5 の変更点のリストを確認し、必要なアップデートを行う必要があります。 http://java.sun.com/j2se/1.5.0/compatibility.html で互換性に関するページを見つけることができます。 | ||
ステップ 5 | すべてのプロジェクト(直前のステップで新たに再コンパイルされたコンポーネントを含める必要があります)を適切なターゲット Cisco Unified CVP 9.0 VXML Server に展開します。 複数のターゲット CVP VXML Server に 1 回のステップでプロジェクトを一括転送する Ops Console を使用します。 |
既存の CVP Reporting Server の移行では、大量のデータを移行する必要がある場合、時間がかかる可能性があります。 フルの Reporting Server データベース(25 GB のサイズ)を移行する時間が、合計約 5 時間になることがあります。
Unified CVP 8.x Reporting データベースを Unified CVP 9.0(1) Reporting データベースに移行し、提供されるさまざまな機能にアクセスできます。 Unified CVP 9.0(1) Reporting データベースは、Windows 2008 R2 Server でのみサポートされます。 Unified CVP 8.x Reporting データベースは Windows 2003 によってサポートされるため、Unified CVP 9.0(1) Reporting データベースへの直接の更新はできません。 移行時に以前のコール データを保持するには、管理者は既存のデータベースをアンロードし、そのデータベースを Unified CVP 9.0(1) Reporting データベースにロードします。
Unified CVP 8.x Reporting データベースを Unified CVP 9.0(1) Reporting データベースに移行するには、以下のタスクを実行する必要があります。
ステップ 1 | ユーザ Informix として Cisco Unified CVP 8.x にログオンします。 | ||
ステップ 2 |
Cisco CVP コール サーバ サービスを Windows Service Manager から停止します。
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ステップ 3 | CVP 9.0(1) インストーラ DVD を CD ドライブに挿入します。 OR は、CVP ISO ファイルを抽出します。 | ||
ステップ 4 | にナビゲートします。 | ||
ステップ 5 |
コマンド プロンプトから、ディレクトリを Migration フォルダに変更します。
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ステップ 6 | migrate_unload.bat ファイルを見つけます。 | ||
ステップ 7 |
次のコマンドを実行して Reporting データベースをアンロードします。migrate_unload.bat –p <path where db can be exported> 例:migrate_unload.bat –p c:\cvpdata スクリプトの実行が完了した後、データベースは指定したパスの cvpdb.tar ファイルにエクスポートされます。 この例では、cvpdb.tar は、c:\cvpdata にエクスポートされます。 |
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ステップ 8 | エクスポートされた cvpdb.tar を CVP 9.0(1) データベースの Reporting Server にコピーします。 |
ステップ 1 | CVP 9.0(1) インストーラ DVD を CD ドライブに挿入します。 OR は、CVP ISO ファイルを抽出します。 | ||
ステップ 2 | [CVP] > [migration] にナビゲートします。 | ||
ステップ 3 |
コマンド プロンプトから、ディレクトリを Migration フォルダに変更します。
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ステップ 4 |
ローカル ディスクで Unified CVP 8.x データベース バックアップ ファイル(cvpdb.tar)を見つけ、9.0(1) データベースにロードします。
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ステップ 5 |
次のコマンドを実行し、CVP データベースをロードします。migrate_load.bat -p <absolute path to tar ball> 例:migrate_load.bat-p c:\cvpdata\cvpdb.tar
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移行が完了した後、ユーザは OAMP で Reporting Server を設定または再設定する必要があります。 移行プロセス中に、ユーザが目的のマシンに対して同じ IP アドレスを保持することを決定した場合、ユーザは以前の OAMP 設定をインポートし、Reporting Server を再展開する必要があります。 一方、サーバの IP アドレスが変更される場合、ユーザは OAMP でサーバの以前のインスタンスを削除して、新規 Reporting Server を追加し、同じものを展開する必要があります。
データベース サイズ(GB) |
データをアンロードする時間 |
データをロードする時間 |
合計時間 |
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10 | 40 分 | 50 分 | 90 分 |
50 | 3 時間 | 3.5 時間 | 6.5 時間 |
90 | 3.5 時間 | 5.5 時間以上 | 10 時間以上 |
(注) |
移行スクリプトを実行する前に、システムに十分なディスク領域があることを確認してください。 |
Unified CVP 9.0(1) でそのまま(つまり、Call Studio から再展開せずに)実行したい以前に展開された Unified CVP 音声アプリケーションがある場合、そのように実行できます。 VXML Server 9.0(1) では、展開された Unified CVP 音声アプリケーションを直接実行できます。 すべての機能は維持され、必要な手動の手順はありません。 ただし、このリリースの新しい機能(Web サービス統合、サブダイアログの起動、ローカル ホットリンクなど)を活用するために、Call Studio にプロジェクトをインポートすることもできます。
Unified CVP 9.0(1) は、VXML ゲートウェイの新しいスクリプトを使用します。 Unified CVP 包括コール フロー モデルでは、VXML ゲートウェイの VXML、.wav スクリプト、および .tcl スクリプトが CVP コール サーバのバージョンと一致している必要があります。 CVP 9.0(1) インストーラは自動的に新規ファイルをゲートウェイにコピーしないため、Unified CVP Operations Console を使用して適切なスクリプトを VXML ゲートウェイに転送する必要があります。 ゲートウェイにスクリプトを転送する方法については、Operations Console のオンライン ヘルプを参照してください。 包括コール フロー モデルの詳細については、『Configuration and Administration Guide for Cisco Unified Customer Voice Portal』を参照してください。
以下の Cisco ソフトウェアおよびサードパーティ製ソフトウェアにアップグレードする必要がある場合、この時点で、これらのアップグレードを実行します。
(注) |
インストール プロセス中に、アプリケーション サーバとして Tomcat を選択する場合、Tomcat Application Server Release 5.5.31 がインストールされます。そのため、このコンポーネントを別個にアップグレードする必要はありません。 Unified CVP コンポーネントがアップグレードされているメンテナンス期間中に必要な非 CVP コンポーネントをアップグレードします。 Unified CVP コンポーネントは、特定の順序でアップグレードする必要があります。 「マルチフェーズ アップグレード」に、コンポーネントのアップグレード順序に関する追加情報が記載されています。 |